| 【発明の名称】 |
粉粒物散布機 |
| 【発明者】 |
【氏名】深山 大介
【氏名】荒木 琢也
【氏名】宮崎 昌宏
【氏名】東 邦道
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| 【要約】 |
【課題】小区画の茶園などで、畝の先端で旋回しない往復作業であっても、前進と後退の両方で散布ができる粉粒物散布機を提供する。
【解決手段】茶樹や作物の畝を跨いで走行できる高床式走行台車1に搭載される粉粒物タンク4と、この粉粒物タンク4の下部にある1個または数個の粉粒物繰出機構6と、この粉粒物繰出機構6からの粉粒物を粉粒物繰出機構6の数に見合う数の噴頭10bにそれぞれ搬送するファン8と、前記粉粒物繰出機構6に接続される基端側10aを旋回軸として噴頭10bのある先端側が進行方向に対して左右に旋回できる構造の旋回噴口10と、この旋回噴口10の先端側にある噴頭10bを常時下向きになるように接続する回転部12とを備えた。本発明の粉粒物散布機によれば、作業時間(走行距離)に対して100%の散布作業効果が得られ、本機の畝の先端での旋回がなくなる分その旋回回数が少なくなって安全な作業が確保できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 茶樹や作物の畝を跨いで走行できる高床式走行台車を備えたものであって、前記走行台車に搭載される粉粒物タンクと、この粉粒物タンクの下部にある1個または数個の粉粒物繰出機構と、この粉粒物繰出機構からの粉粒物を粉粒物繰出機構の数に見合う数の噴頭にそれぞれ搬送するファンと、前記粉粒物繰出機構側に噴口回転部により接続される基端側を旋回軸として前記噴頭のある先端側が進行方向に対して左右に旋回できる構造の旋回噴口と、この旋回噴口にあってその先端側の噴頭を常時下向きにする噴頭回転部とを備えたことを特徴とする粉粒物散布機。 【請求項2】 進行方向に対して左右にスライドできる構造のスライド噴口を備え、このスライド噴口のスライドによりその先端側の噴頭を進行方向に対して左右に位置変換させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の粉粒物散布機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、茶樹や作物の畝を跨いで走行して、肥料等の粉粒物を畝や畝間に散布するための粉粒物散布機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 この種の粉粒物散布機は、茶樹や作物の畝を跨いで走行するために高床式走行台車になっている。 【0003】 従来、小区画の茶園などにおいて、この種の高床式走行台車型の粉粒物散布機で肥料などを畝や畝間に散布するとき、茶園の枕地(畝の先端)で本機の旋回するUターンスペースがないために、畝の先端では旋回できない往復作業(前進して畝の先端に到着すると、同じ畝をそのまま後退して戻る)により肥料を散布している。 その際、本機の噴口が前進時と後退時の両方で同じ畝や畝間にあるために、前進時か後退時の一方向のみで散布を行っている。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 本発明の解決しようとする問題は、従来のこの種の粉粒物散布機では以上のように前進後退の往復作業の一方向が遊び走行(散布できない走行)となるために、散布作業効率が悪く、作業時間(走行距離)に対して散布効果が半減するという点である。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明の粉粒物散布機は、茶樹や作物の畝を跨いで走行できる高床式走行台車を備えたものであって、前記走行台車に搭載される粉粒物タンクと、この粉粒物タンクの下部にある1個または数個の粉粒物繰出機構と、この粉粒物繰出機構からの粉粒物を粉粒物繰出機構の数に見合う数の噴頭にそれぞれ搬送するファンと、前記粉粒物繰出機構側に噴口回転部により接続される基端側を旋回軸として前記噴頭のある先端側が進行方向に対して左右に旋回できる構造の旋回噴口と、この旋回噴口にあってその先端側の噴頭を常時下向きにする噴頭回転部とを備えたことを特徴とする。 【発明の効果】 【0006】 本発明は、旋回噴口を進行方向に対して左右に旋回させることにより、小区画の茶園などで畝の先端で旋回できない往復作業でも前進時と後退時の両方で往復散布ができるようになるので、作業時間(走行距離)に対して100%の散布作業効果が得られるし、本機の畝の先端での旋回がなくなる分その旋回回数が少なくなって安全な作業が確保できるという効果がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 本発明の粉粒物散布機は、高床式走行台車で茶樹や作物の畝を跨いで走行して、その旋回噴口を行きと帰りで進行方向に対して左右に旋回させることにより、小区画の茶園などで畝の先端で旋回しない往復作業でも前進時と後退時の両方で往復散布ができるようになることで、上述の効果を実現した。 【実施例1】 【0008】 本発明の一実施例を図1〜図4を用いて説明する。図1は散布機全体を示す側面図、図2は図1を正面からみた図、図3は図2の旋回噴口の付近を上からみた図、図4は作業状態を説明するための図である。 【0009】 図において、1は四輪車2の高床式走行台車、3は四輪車2を駆動する搭載エンジン、4は走行台車1上に枠体5により設置した粉粒物タンク、6は粉粒物タンク4の下部に装備されかつその繰出ロータ(図示せず)がエンジン3により駆動される2個の粉粒物繰出機構、7は各粉粒物繰出機構6の出口にそれぞれ接続した固定管、8はエンジン3により駆動されるファン、9はファン8の送風を各固定管7にそれぞれ送るための送風管、10は各固定管7にそれぞれ噴口回転部11により接続されてその基端側10aを旋回軸として先端側の噴頭10bが進行方向に対して左右に旋回できる構造(上方に180度旋回する)の旋回噴口、12は旋回噴口10にあってその先端側の噴頭10bを常時下向きにする噴頭回転部、13は旋回噴口10の中ほどにあって長手方向に伸縮する構造の伸縮機構部である。 【0010】 小区画の茶園では、図4に示すように農道14に対して多数の畝15が配設されており、しかもこの畝15は先端15aで塞がって枕地が狭いので、この畝の先端15aには本機が旋回するだけのUターンスペースがない。 【0011】 このような小区画の茶園においては、例えば本機を畝間B,Cに入れて、各粉粒物繰出機構6により繰り出される粉粒物を送風によって各固定管7から旋回噴口10をそれぞれ通してその噴頭10bから散布するので、前進しながら粉粒物を畝間A,Bに散布することができる。 【0012】 そして、畝の先端15aに達すると、各旋回噴口10を進行方向に対して上方に180度旋回させて図4に示すように走行台車1に対して右側から左側に旋回させ、今度はそのまま同じ畝間B,Cを後退する。よって、各噴頭10bからの粉粒物を、後退しながら前進時とは異なる畝間C,Dに散布することができる。 【0013】 このように本機を同じ畝間B,Cを一往復させることにより、4本の畝間A〜Dに一気に粉粒物を散布できるようになる。よって、小区画の茶園などで畝の先端15aで旋回できない往復作業でも往復作業の前進時と後退時の両方で散布できるようになるので、作業時間(走行距離)に対して100%の散布作業効果が得られるし、本機の畝の先端15aでの旋回がなくなる分その旋回回数が少なくなって安全な作業が確保できる。 【0014】 その際の旋回噴口10の旋回に対しては、噴頭10bが噴頭回転部12によって常時下向きになるので、前進後退時の旋回噴口10の向き(位置)や傾斜地走行のときとかに関係なく、茶樹や作物に対して噴頭10bが正対して常時一定の散布(量)が行える。 【0015】 また、現実的な問題として畝15と畝15との間隔が多少変化するが、かかる場合には伸縮機構部13により旋回噴口10の長さを調節して噴頭10bが丁度畝間A,Bに合うようにすれば、精度の高い畝間散布(または畝散布)が効果的に行える。 【0016】 本実施例のように粉粒物繰出機構6を2個としてそれぞれに旋回噴口10を装備しておくと、2個の噴頭10bからの同時散布ができるので、一往復で4本の畝間散布ができてその散布域が広がると共に、また一旋回噴口10に対して一粉粒物繰出機構6となるので各噴頭10bにおいて吐出量が一定になって散布量の定量化が図れる。なお、この粉粒物繰出機構6の数は、1個でも良いし、2個以上であっても良いは勿論である。 【実施例2】 【0017】 本実施例は、上記実施例1における旋回噴口10の変形例を示すもので、図5に示すように長い固定管7Aを有すると共に、その先で両者が交差しないで進行方向に対して上方に180度旋回する旋回噴口10Aとしたものである。 【実施例3】 【0018】 上記実施例1,2では旋回噴口10,10Aが進行方向に対して上方に180度旋回することによりその先端側の噴頭10bが左右に位置変換するものを示したが、旋回噴口10,10Aに変えて図6に示すように可撓性のあるスライド噴口16として、これを実線の位置から点線の位置にスライドさせることにより、その先端側の噴頭10bの位置を進行方向に対して左右に位置変換させるようにしても良い。 【産業上の利用可能性】 【0019】 本発明は、茶樹や作物の畝を跨いで走行して、肥料等の粉粒物を畝や畝間に散布するための粉粒物散布機に広く活用できる。 【図面の簡単な説明】 【0020】 【図1】本発明の実施例1を示すもので、散布機全体を示す側面図である。 【図2】図1を正面からみた図である。 【図3】図2の旋回噴口の付近を上からみた図である。 【図4】作業状態を説明するための図である。 【図5】本発明の実施例2を示すもので、旋回噴口の付近を上からみた図である。 【図6】本発明の実施例3を示すもので、スライド噴口の付近を上からみた図である。 【符号の説明】 【0021】 1:高床式走行台車 2:四輪車 3:エンジン 4:粉粒物タンク 6:粉粒物繰出機構 7:固定管 7A:固定管 8:ファン 10:旋回噴口 10A:旋回噴口 10a:旋回噴口の基端側 10b:旋回噴口の噴頭 11:噴口回転部 12:噴頭回転部 13:伸縮機構部 14:農道 15:畝 15a:畝の先端 16:スライド噴口
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| 【出願人】 |
【識別番号】501203344 【氏名又は名称】独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 【識別番号】303060354 【氏名又は名称】有限会社東製作所
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| 【出願日】 |
平成17年4月26日(2005.4.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103816 【弁理士】 【氏名又は名称】風早 信昭
【識別番号】100120927 【弁理士】 【氏名又は名称】浅野 典子
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| 【公開番号】 |
特開2006−304608(P2006−304608A) |
| 【公開日】 |
平成18年11月9日(2006.11.9) |
| 【出願番号】 |
特願2005−127389(P2005−127389) |
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