| 【発明の名称】 |
乗用型農作業車 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤井 健次 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】八木澤 俊夫 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】窪津 誠 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】網代 成良 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
|
| 【要約】 |
【課題】物品入れが泥などを被り難く、運転者が搭乗しているときに物品入れに対して物品を出し入れする必要が生じても、運転者が農作業車から特に降りることなく、物品入れに対して物品を容易に出し入れできるようにする。
【解決手段】機体フレーム20の上側に間隔を隔てて運転座席7を設けてある乗用型農作業車であって、運転座席と機体フレームとの間に、物品出し入れ口35が上向きに開口する物品入れ34を設けてある。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体フレームの上側に間隔を隔てて運転座席を設けてある乗用型農作業車であって、 前記運転座席と前記機体フレームとの間に、物品出し入れ口が上向きに開口する物品入れを設けてある乗用型農作業車。 【請求項2】 前記運転座席と前記機体フレームとの間を、前記運転座席の下面側に沿わせて設けてあるカバーで囲み、 前記物品入れを前記カバーの内側に設けて、前記物品出し入れ口を前記カバーに形成してある請求項1記載の乗用型農作業車。 【請求項3】 前記物品出し入れ口を、前記カバーのうちの、前記運転座席の下面側に沿うカバー部分に形成し、 前記運転座席を、前記物品出し入れ口を覆う状態で着座可能な使用位置と、前記物品出し入れ口を開放する状態で着座不能な非使用位置とに、位置変更自在に設けてある請求項2記載の乗用型農作業車。 【請求項4】 前記カバーのうちの、前記運転座席の横側方に向けて延設してあるカバー部分の一部を下向きに凹入させて、容器を倒れ止め状態で保持可能な容器ホルダを形成してある請求項2又は3記載の乗用型農作業車。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、機体フレームの上側に間隔を隔てて運転座席を設けてある乗用型農作業車に関する。 【背景技術】 【0002】 機体フレームの上側に間隔を隔てて運転座席を設けてある従来の乗用型農作業車、例えば乗用型田植機では、物品入れとしての例えば工具箱を、ステップの下側で、機体フレームの横側方に設けてある(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 【特許文献1】特開平8−214645号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 このため、物品入れが泥などを被り易いことがあるとともに、運転者が搭乗しているときに物品入れに対して物品を出し入れする必要が生じると、運転者が農作業車から降りなければ出し入れし難いことがあり、運転者が農作業車から圃場に降りて出し入れする際には、運転者が圃場を踏みつけて、圃場を荒らすことになり易いこともある。 本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、物品入れが泥などを被り難く、運転者が搭乗しているときに物品入れに対して物品を出し入れする必要が生じても、運転者が農作業車から特に降りることなく、物品入れに対して物品を容易に出し入れできるようにすることを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0005】 本発明の第1特徴構成は、機体フレームの上側に間隔を隔てて運転座席を設けてある乗用型農作業車であって、前記運転座席と前記機体フレームとの間に、物品出し入れ口が上向きに開口する物品入れを設けてある点にある。 【0006】 〔作用及び効果〕 運転座席と機体フレームとの間に物品入れを設けてあるので、物品入れが従来に比べて泥などを被り難いとともに、その物品入れを物品出し入れ口が上向きに開口するように設けてあるので、運転者が搭乗しているときに物品入れに対して物品を出し入れする必要が生じても、運転者が農作業車から特に降りることなく、物品入れに対して物品を容易に出し入れできる。 【0007】 本発明の第2特徴構成は、前記運転座席と前記機体フレームとの間を、前記運転座席の下面側に沿わせて設けてあるカバーで囲み、前記物品入れを前記カバーの内側に設けて、前記物品出し入れ口を前記カバーに形成してある点にある。 【0008】 〔作用及び効果〕 カバーの内側に物品入れを設けて、物品出し入れ口をカバーに形成してあるので、物品入れをカバーで覆って機体外部から目立たないように体裁良く装備できる。 【0009】 本発明の第3特徴構成は、前記物品出し入れ口を、前記カバーのうちの、前記運転座席の下面側に沿うカバー部分に形成し、前記運転座席を、前記物品出し入れ口を覆う状態で着座可能な使用位置と、前記物品出し入れ口を開放する状態で着座不能な非使用位置とに、位置変更自在に設けてある点にある。 【0010】 〔作用及び効果〕 物品出し入れ口を、運転座席と機体フレームとの間を囲むカバーのうちの、運転座席の下面側に沿うカバー部分に形成してあるので、物品出し入れ口を通して泥や埃が物品入れに入り込み難い。 そして、運転座席を、物品出し入れ口を覆う状態で着座可能な使用位置と、物品出し入れ口を開放する状態で着座不能な非使用位置とに、位置変更自在に設けてあるので、運転座席を非使用位置に位置変更することで、物品入れに対して物品を容易に出し入れできる。 【0011】 本発明の第4特徴構成は、前記カバーのうちの、前記運転座席の横側方に向けて延設してあるカバー部分の一部を下向きに凹入させて、容器を倒れ止め状態で保持可能な容器ホルダを形成してある点にある。 【0012】 〔作用及び効果〕 運転座席と機体フレームとの間を囲むカバーのうちの、運転座席の横側方に向けて延設してあるカバー部分の一部を下向きに凹入させて、容器を倒れ止め状態で保持可能な容器ホルダを形成してあるので、運転座席の横側方に向けて延設してあるカバー部分を利用して、容器を倒れ止め状態で保持可能な容器ホルダを別途製作して組み付けることなく、容器ホルダを設けることができ、容器ホルダの製作や組み付けの手間を省ける。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 〔第1実施形態〕 図1,図2は本発明による乗用型農作業車の一例としての乗用型田植機を示し、操向自在な前輪1と操向不能な後輪2とを備えた四輪駆動型走行機体3の機体フレーム20の後部に、油圧シリンダ4で駆動される平行四連リンク構造の昇降リンク機構5を介して苗植付け装置6を連結してある。 【0014】 前記走行機体3には、前部中央にボンネット9、操縦パネル10、ステアリングハンドル11等を設けるとともに、後部中央に運転座席7を設け、運転座席7の後方箇所に施肥装置8を配備し、ボンネット9の左右両脇に予備苗のせ台12を立設装備してある。 【0015】 前記苗植付け装置6は6条植え仕様に構成して昇降リンク機構5の後端下部にローリング自在に連結支持してあり、マット状苗を載置して一定ストロークで往復横移動する苗のせ台13と、この苗のせ台13の下端から1株分づつ苗を切り出して田面に植付ける6組の回転式の植付け機構14、田面の植付け箇所を均平整地する3個の整地フロート15等を備えている。 【0016】 前記施肥装置8は、肥料ホッパ16に貯留した粒状の肥料を設定量づつ繰出して、運転座席7の下側に設けてある電動ブロワ17からの搬送風によって6本の供給ホース18に送り出して、整地フロート15に取り付けた6個の作溝器19まで風力搬送し、作溝器19によって植付け苗の横側近傍の田面に形成した施肥溝に肥料を送込んで埋設するように構成してある。 【0017】 前記走行機体3の上部に板金プレス構造のステップ21を搭載連結するとともに、その上にゴム製のフロアマット22を敷設してあり、図3に示すように、ステップ21は、ボンネット9を前部および左右から囲む前部ステップ21Fと、その後部に接続してある主ステップ21Mとから構成し、主ステップ21Mには、その機体後方側の略中央に、運転座席7の支持フレーム23を機体フレーム20側に固定したり、苗植付け装置6の昇降操作レバー24などを突出させたり、電動ブロワ17を臨ませる略矩形の開口部25を形成するとともに、その後部を隆起させてフェンダ部21Bを形成し、このフェンダ部21Bの左右扁平部に滑り止め状に突出する足載せ部26を形成してある。 【0018】 また、ステップ21の左右には、苗のせ台13の左右端部への苗補給を容易にするために拡張ステップ27を設けてある。この拡張ステップ27は、前輪1を透視可能に樹脂成形してあるスノコ状の前部拡張ステップ27aと、樹脂でブロー成形してある後部拡張ステップ27bとから構成してあり、後部拡張ステップ27bの外端下部に乗降用ステップ28を連結してある。 【0019】 前記後部拡張ステップ27bは、図4,図5に示すように、その後方側を隆起させて、後輪2の上側を覆う状態で取付可能に形成してあり、滑り止め用の多数の三角突条の突起29をその上面側に一体形成するとともに、機体側への固定用ビス孔30をその下面側に設けてある。 【0020】 前記運転座席7は、図6〜図9に示すように、主ステップ21Mの開口部25を通して機体フレーム20側に固定してある支持フレーム23に支持して、機体フレーム20の上側に間隔を隔てて設けてあり、開口部25を覆う樹脂製カバー31で、運転座席7と機体フレーム20との間を囲むとともに、電動ブロワ17の上側を覆ってある。 【0021】 前記カバー31は、運転座席7の下面側に沿う中央カバー部分32と、運転座席7の横側方に向けて延設してある左右の延設カバー部分33a,33bとを一体に備え、第1物品出し入れ口35が運転座席7の下側に開口する第1物品入れ34と、第2物品出し入れ口37が運転座席7の横側方に開口する第2物品入れ36と、缶入り飲料やカップなどの容器を倒れ止め状態で保持可能な容器ホルダ38とを一体形成してあるとともに、昇降操作レバー24のガイド孔39を一方の延設カバー部分33bに形成してある。 【0022】 前記第1物品入れ34は、図6に示すように、その底部が電動ブロワ17の近くに達する深さで、横幅方向が機体幅方向に沿う略扁平な箱形に形成するとともに、略長方形の第1物品出し入れ口35を中央カバー部分32に形成して、カバー31の内側に設けてあり、第1物品出し入れ口35側ほど機体前方側に近づく前傾姿勢で設けて、ノートパソコンなどの扁平な物品でも収容できるように設けてある。 【0023】 前記第1物品出し入れ口35は、図7に示すように、中央カバー部分32に機体幅方向の略中央で機体幅方向に沿うように形成するとともに、第1物品出し入れ口35の蓋板40を揺動開閉自在に支持して、運転座席7と機体フレーム20との間に上向きに開口させてある。 【0024】 そして、カバー31から突出させた左右一対の支持フレーム23に、運転座席7の機体前方側を機体幅方向に沿う横軸X周りで上向きに揺動自在に支持するとともに、運転座席7の機体後方側下面を弾性的に受け止めるゴムやクッションバネなどの左右一対の弾性材41をカバー31から突出するように設けて、運転座席7の機体後方側下面を弾性材41で受け止めて第1物品出し入れ口35を覆う状態で着座可能な使用位置と、第1物品入れ35に対して物品を出し入れするようなときに、運転座席7を弾性材41から離間するように持ち上げて、第1物品出し入れ口35を開放する状態で着座不能な非使用位置とに、運転座席7を位置変更自在に設けてある。 【0025】 前記第2物品入れ36は、深さが浅い横長の箱形に形成して、略長方形の物品出し入れ口37を一方の延設カバー部分33aに機体前後方向に沿わせて形成するとともに、第2物品出し入れ口37の蓋板42を揺動開閉自在に支持して設けてある。 【0026】 前記容器ホルダ38は、第2物品入れ36を設けてある延設カバー部分33aのうちの、機体側方側で下方に向けて傾斜している傾斜カバー部分43の一部を斜め下向きに凹入させて形成してあり、下側ほど小径の円錐状に形成してある環状の傾斜面部44を入り口側に形成するともに、その傾斜面部44の奥側に有底円筒状の容器収容部45を一体形成し、その筒軸芯Yを上方側ほど機体前方側に近づくように傾斜させて、運転座席7に座っている運転者が容器を容易に出し入れできるようにしてある。 【0027】 〔第2実施形態〕 図10〜図13は本発明による乗用型農作業車の別実施形態を示し、主ステップ21Mの後部上面側に燃料タンク46を固定して、電動ブロワ17の上部を覆うとともに、その燃料タンク46の上面に運転座席7を設けてある。 【0028】 前記燃料タンク46は、図11〜図13に示すように、フェンダ部21Bを樹脂でブロー成型して機体幅方向の中央部に形成した中空部47で構成してあり、燃料タンク46を挟む左右両側のフェンダ部分48に、三角突条や円形に膨出させた多数の滑り止め突起49を一体形成してある。 【0029】 そして、燃料タンク46の上面に左右一対の支持金具50を固定して、運転座席7の機体前方側をその支持金具50で機体幅方向に沿う横軸X周りで上向きに揺動自在に支持するとともに、運転座席7の機体後方側下面を受け止める左右一対の受け止め部51を、燃料タンク46の上面側を膨出させて形成して、運転座席7の機体後方側下面を受け止め部51で受け止めて燃料タンク46を覆う状態で着座可能な使用位置と、燃料タンク46の上部に設けてある注油口52から燃料油を補給するようなときに、運転座席7を受け止め部51から離間するように持ち上げて、燃料タンク46の上面を開放する状態で着座不能な非使用位置とに、運転座席7を位置変更自在に設けてある。 その他の構成は第1実施形態と同様である。 【0030】 〔その他の実施形態〕 1.本発明による乗用型農作業車は、運転座席と機体フレームとの間に、物品出し入れ口が上向きに開口する物品入れを機体外方に露出する状態で設けてあっても良い。 2.本発明による乗用型農作業車は、運転座席と機体フレームとの間を囲むカバーの側板部分に物品出し入れ口が開口する物品入れを設けてあっても良い。 3.本発明による乗用型農作業車は、運転座席をスライド移動させて、使用位置と非使用位置とに位置変更自在に設けてあっても良い。 4.本発明による乗用型農作業車は、トラクターやコンバインなどであっても良い。 【図面の簡単な説明】 【0031】 【図1】乗用型農作業車の全体側面図 【図2】乗用型農作業車の全体平面図 【図3】ステップの平面図 【図4】後部拡張ステップの平面図 【図5】後部拡張ステップの側面図 【図6】要部の縦断面図 【図7】カバーの平面図 【図8】カバーの横断面図 【図9】要部の側面図 【図10】第2実施形態を示す要部の側面図 【図11】フェンダの平面図 【図12】フェンダの正面図 【図13】フェンダの縦断面図 【符号の説明】 【0032】 7 運転座席 20 機体フレーム 31 カバー 32 運転座席の下面側に沿うカバー部分 33a 運転座席の横側方に向けて延設してあるカバー部分 34 物品入れ 35 物品出し入れ口 38 容器ホルダ
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
|
| 【出願日】 |
平成17年3月25日(2005.3.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
|
| 【公開番号】 |
特開2006−262874(P2006−262874A) |
| 【公開日】 |
平成18年10月5日(2006.10.5) |
| 【出願番号】 |
特願2005−89878(P2005−89878) |
|