| 【発明の名称】 |
乗用型田植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】上田 吉弘 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】安田 真 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】八木澤 俊夫 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】河端 真一 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】吉川 浩司 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】乗用型田植機において、自動走行手段及び人為選択操作具を備えた場合、人為選択操作具の操作により自動走行手段の作動の選択が適切に行われるように構成する。
【解決手段】前輪1を操向操作可能なアクチュエータ27を備えて、アクチュエータ27を前輪1に機械的に連係させる連係状態及び解除状態に設定自在に構成する。検出手段38の検出に基づいて機体が既に植え付けられた隣の苗列L1に沿って走行するように、アクチュエータ27により前輪1を自動的に操向操作する自動走行手段を備える。人為選択操作具29により自動走行モードが設定されると、アクチュエータ27が連係状態に設定されて自動走行手段が作動し、人為選択操作具29により手動走行モードが設定されると、アクチュエータ27が解除状態に設定される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前輪を人為的に操向操作可能な操縦ハンドルと、前輪を操向操作可能なアクチュエータとを備えて、 前記アクチュエータを前輪に機械的に連係させてアクチュエータにより前輪が操向操作可能な連係状態、及び前記アクチュエータと前輪との機械的な連係を解除する解除状態に、前記アクチュエータを設定自在に構成し、 既に植え付けられた隣の苗列を検出する検出手段を備え、 前記検出手段の検出に基づいて機体が既に植え付けられた隣の苗列に沿って走行するように、前記アクチュエータにより前輪を自動的に操向操作する自動走行手段を備えて、 人為的に操作される人為選択操作具により自動走行モードが設定されると、前記アクチュエータが連係状態に設定されて自動走行手段が作動し、前記人為選択操作具により手動走行モードが設定されると、前記アクチュエータが解除状態に設定されるように構成してある乗用型田植機。 【請求項2】 機体の後部に苗植付装置を備えて、前記苗植付装置の右及び左側部に右及び左の検出手段を備えてある請求項1に記載の乗用型田植機。 【請求項3】 前記右及び左の検出手段のうち、既に植え付けられた隣の苗列を検出した検出手段の検出信号に基づいて、前記自動走行手段が作動するように構成し、 前記右及び左の検出手段のうち、既に植え付けられた隣の苗列を検出しない検出手段の検出信号を無視するように構成してある請求項2に記載の乗用型田植機。 【請求項4】 前記操縦ハンドルにより前輪が操向操作される際の右及び左の第1操向限度よりも、直進位置側の右及び左の第2操向限度の範囲で、前記アクチュエータにより前輪が自動的に操向操作されるように、前記自動走行手段を構成してある請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載の乗用型田植機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、乗用型田植機において自動走行の構成に関する。 【背景技術】 【0002】 乗用型田植機では特許文献1に開示されているように、前輪を操向操作可能なアクチュエータと、既に植え付けられた隣の苗列を検出する検出手段とを備えて、検出手段の検出に基づいて機体が既に植え付けられた隣の苗列に沿って走行するように、アクチュエータにより前輪を自動的に操向操作する自動走行手段を備えたものがある。 【0003】 これにより、植付行程において通常は、運転者が操縦ハンドルにより前輪を操向操作するのであり、機体の後部に備えられた苗植付装置の苗が少なくなると、運転者は自動走行手段を作動させてから、後を向いて苗植付装置に苗を補給する。このように運転者が後を向いて苗植付装置に苗を補給している間、自動走行手段によって機体を走行させることにより、運転者が後を向いて苗植付装置に苗を補給する際に機体を停止させる必要がなくなる。 【0004】 【特許文献1】特開平6−14611号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 前述のように乗用型田植機に自動走行手段を備えた場合、自動走行手段の作動の選択を行うもので人為的に操作される人為選択操作具(例えば切換レバーや切換スイッチ等)を備える必要がある。 本発明は乗用型田植機において、自動走行手段及び人為選択操作具を備えた場合、人為選択操作具の操作によって自動走行手段の作動の選択が適切に行われるように構成することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0006】 [I] (構成) 本発明の第1特徴は、乗用型田植機において次のように構成することにある。 前輪を人為的に操向操作可能な操縦ハンドルと、前輪を操向操作可能なアクチュエータとを備える。アクチュエータを前輪に機械的に連係させてアクチュエータにより前輪が操向操作可能な連係状態、及びアクチュエータと前輪との機械的な連係を解除する解除状態に、アクチュエータを設定自在に構成する。既に植え付けられた隣の苗列を検出する検出手段を備え、検出手段の検出に基づいて機体が既に植え付けられた隣の苗列に沿って走行するように、アクチュエータにより前輪を自動的に操向操作する自動走行手段を備える。人為的に操作される人為選択操作具により自動走行モードが設定されると、アクチュエータが連係状態に設定されて自動走行手段が作動し、人為選択操作具により手動走行モードが設定されると、アクチュエータが解除状態に設定されるように構成する。 【0007】 (作用) 本発明の第1特徴によると、植付行程において、運転者が人為選択操作具を操作して自動走行モードを設定すると、アクチュエータを前輪に機械的に連係させてアクチュエータにより前輪が操向操作可能な連係状態にアクチュエータが設定されて、自動走行手段が作動する。これにより、検出手段の検出に基づいて機体が既に植え付けられた隣の苗列に沿って走行するように、アクチュエータにより前輪が自動的に操向操作されて、機体が走行する。従って、人為選択操作具を操作して自動走行モードを設定した後、運転者は後を向いて苗植付装置に苗を補給することができる。 【0008】 次に運転者が人為選択操作具を操作して手動走行モードを設定すると、アクチュエータと前輪との機械的な連係を解除する解除状態にアクチュエータが設定されるので、運転者は操縦ハンドルにより前輪を操向操作すればよい。 この場合、アクチュエータが解除状態に操作されるので、運転者が操縦ハンドルにより前輪を操向操作する際に、アクチュエータが前輪の操向操作の抵抗になることがない。 【0009】 運転者が人為選択操作具を操作して手動走行モードを設定すると、これに伴ってアクチュエータが解除状態に設定されるので、運転者が人為選択操作具を操作して手動走行モードを設定した後、別の人為的な操作によってアクチュエータを解除状態に設定する必要がない。逆に運転者が人為選択操作具を操作して自動走行モードを設定すると、これに伴ってアクチュエータが連係状態に設定されるので、運転者が人為選択操作具を操作して自動走行モードを設定した後、別の人為的な操作によってアクチュエータを連係状態に設定する必要がない。 【0010】 (発明の効果) 本発明の第1特徴によると、乗用型田植機において、自動走行手段及び人為選択操作具を備えた場合、運転者が人為選択操作具を操作して自動及び手動走行モードを設定する際に、特に手動走行モードにおいて運転者が操縦ハンドルにより前輪を操向操作する際、アクチュエータが前輪の操向操作の抵抗になることがないので、乗用型田植機の操縦性を向上させることができた。 【0011】 本発明の第1特徴によれば、運転者が人為選択操作具を操作して自動及び手動走行モードを設定すると、これに伴ってアクチュエータが連係及び解除状態に設定されるので、別の人為的な操作によってアクチュエータを連係及び解除状態に操作する必要がなくなり、乗用型田植機の操作性を向上させることができた。 【0012】 [II] (構成) 本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の乗用型田植機において次のように構成することにある。 機体の後部に苗植付装置を備えて、苗植付装置の右及び左側部に右及び左の検出手段を備える。 【0013】 (作用) 本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 乗用型田植機において、機体の後部に備えられる苗植付装置は一般に機体の横幅よりも大きな横幅を備えている。 これにより、本発明の第2特徴のように、苗植付装置の右及び左側部に右及び左の検出手段を備えると、既に植え付けられた隣の苗列の上方付近に右又は左の検出手段を位置させることが容易に行えるので、既に植え付けられた隣の苗列が右又は左の検出手段によって誤差少なく検出されるようになる(既に植え付けられた隣の苗列が斜め横側から右又は左の検出手段によって検出されることによる誤差の発生が抑えられる)。 【0014】 乗用型田植機では一般に苗植付装置に対して、昇降制御機能及びローリング制御機能を備えることが多くある。昇降制御機能は機体の上下動の影響を受けることなく苗植付装置が田面から設定高さに維持されるようにするものであり、ローリング制御機能は機体の左右動の影響を受けることなく苗植付装置が水平に維持されるようにするものである。このような昇降制御機能及びローリング制御機能が備えられていると、機体の上下動や左右動に関係なく田面に対する苗植付装置の姿勢が安定しているので、本発明の第2特徴のように、苗植付装置に右及び左の検出手段を備えることにより、既に植え付けられた隣の苗列が右及び左の検出手段によって誤差少なく検出されるようになる。 【0015】 (発明の効果) 本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第2特徴によると、既に植え付けられた隣の苗列が右及び左の検出手段によって誤差少なく検出されるようになり、自動走行モード(自動走行手段)での走行性能を向上させることができた。 【0016】 [III] (構成) 本発明の第3特徴は、本発明の第2特徴の乗用型田植機において次のように構成することにある。 右及び左の検出手段のうち、既に植え付けられた隣の苗列を検出した検出手段の検出信号に基づいて、自動走行手段が作動するように構成し、右及び左の検出手段のうち、既に植え付けられた隣の苗列を検出しない検出手段の検出信号を無視するように構成する。 【0017】 (作用) 本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 植付行程は一般に、機体の右又は左の一方に既に植え付けられた隣の苗列が存在し、機体の右又は左の他方はまだ苗が植え付けられていない状態となっており、苗が植え付けられていない状態を右又は左の検出手段で検出しても意味のないものとなる。 本発明の第3特徴によると、既に植え付けられた隣の苗列を検出した検出手段の検出信号に基づいて、自動走行手段が作動するのであり、右及び左の検出手段のうち、既に植え付けられた隣の苗列を検出しない検出手段の検出信号が無視されるので、必要な右又は左の検出手段の検出信号が処理されることになり、右及び左の検出手段の両方の検出信号を処理すると言う無駄が避けられる。 【0018】 (発明の効果) 本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第3特徴によると、必要な右又は左の検出手段の検出信号が処理され、右及び左の検出手段の両方の検出信号を処理すると言う無駄が避けられることによって、全体として処理速度を速くすることができ、自動走行モード(自動走行手段)での走行性能を向上させることができた。 【0019】 [IV] (構成) 本発明の第4特徴は、本発明の第1〜第3特徴の乗用型田植機のうちのいずれか一つにおいて次のように構成することにある。 操縦ハンドルにより前輪が操向操作される際の右及び左の第1操向限度よりも、直進位置側の右及び左の第2操向限度の範囲で、アクチュエータにより前輪が自動的に操向操作されるように、自動走行手段を構成する。 【0020】 (作用) 本発明の第4特徴によると、本発明の第1〜第3特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[III]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。 本発明の第4特徴によると、自動走行手段が作動する場合、右及び左の第2操向限度(操縦ハンドルにより前輪が操向操作される際の右及び左の第1操向限度よりも直進位置側)の比較的狭い範囲で、アクチュエータにより前輪が自動的に操向操作される。これにより、自動走行モード(自動走行手段)において、アクチュエータにより前輪が大きく操向操作されることにより機体の向きが安定しないと言う状態を避けることができる。 【0021】 (発明の効果) 本発明の第4特徴によると、本発明の第1〜第3特徴のうちのいずれか一つと同様に前項[I]〜[III]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。 本発明の第4特徴によると、自動走行モード(自動走行手段)において、アクチュエータにより前輪が大きく操向操作されることにより機体の向きが安定しないと言う状態を避けることができて、自動走行モード(自動走行手段)での走行性能を向上させることができた。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 [1] 図1に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2を備えた機体の後部に、リンク機構3及びリンク機構3を昇降駆動する油圧シリンダ4が備えられ、リンク機構3の後部に苗植付装置5が支持されて、乗用型田植機が構成されており、機体の前部の右及び左横側部に予備苗のせ台32が支持されている。 【0023】 図1,2,4に示すように、苗植付装置5は左右方向に配置された支持フレーム31、支持フレーム31に後向きに固定された伝動ケース6、伝動ケース6の後部に回転駆動自在に支持された植付ケース7、植付ケース7の両端に備えられた一対の植付アーム8、接地フロート9及び苗のせ台10等を備えて構成されている。苗のせ台10が左右に往復横送り駆動されるのに伴って、植付ケース7が回転駆動され、苗のせ台10の下部から植付アーム8が交互に苗を取り出して田面Gに植え付ける。 【0024】 図1に示すように、肥料を貯留するホッパー12及び繰り出し部13が運転席11の後側に固定されて、運転席11の下側にブロア14が備えられている。接地フロート9に作溝器15が備えられて、繰り出し部13と作溝器15とに亘ってホース16が接続されている。これにより、苗の植え付けに伴って、ホッパー12から肥料が所定量ずつ繰り出し部13によって繰り出され、ブロア14の送風により肥料がホース16を通って作溝器15に供給されるのであり、作溝器15を介して肥料が田面Gに供給される。 【0025】 [2] 図1に示すように、接地フロート9は後部の横軸芯周りに上下に揺動自在に伝動ケース6に支持されており、苗植付装置5に対する接地フロート9の上下高さを検出する高さセンサー20が備えられている。接地フロート9は田面Gに接地追従するので、高さセンサー20により接地フロート9から苗植付装置5までの高さを検出することにより、田面Gから苗植付装置5までの高さを検出することができる。これにより、機体の上下動に関係なく、高さセンサー20の検出信号に基づいて、苗植付装置5が田面Gから設定高さに維持されるように、リンク機構3及び油圧シリンダ4により苗植付装置5が自動的に昇降駆動される(昇降制御機能)。 【0026】 図1及び図2に示すように、リンク機構3の後部下部の前後軸芯P1周りに苗植付装置5がローリング自在に支持され、水平面に対する苗植付装置5の左右方向の傾斜角度を検出する傾斜センサー(図示せず)が備えられている。支持フレーム31の右及び左端部に右及び左の支持フレーム33が上向きに固定され、右及び左の支持フレーム33の上部に亘って支持フレーム34が固定されて、支持フレーム34に苗のせ台10の上部が往復横移動自在に支持されている。 【0027】 図2に示すように、リンク機構3の後部上部にローリングモータ35が固定され、支持フレーム34の右及び左側部とローリングモータ35とが右及び左のバネ36を介して接続されている。これにより、機体の左右動に関係なく、傾斜センサーの検出信号に基づいて、苗植付装置5が水平に維持されるように(水平面に対して所定の傾斜角度に維持されるように)、ローリングモータ35により苗植付装置5が前後軸芯P1周りに自動的にローリング駆動される(ローリング制御機能)。 以上の昇降制御機能及びローリング制御機能により、苗植付装置5が田面Gから設定高さに維持され、苗植付装置5が水平に維持されて(水平面に対して所定の傾斜角度に維持されて)、苗の植付深さが設定深さに維持される。 【0028】 [3] 図1及び図3に示すように、機体の前部にミッションケース17が備えられ、ミッションケース17に固定された支持フレーム18が前方に延出されて、支持フレーム18にエンジン19が支持されている。中立位置、前進側及び後進側に無段階に操作自在な静油圧式の無段変速装置24がミッションケース17に連結され、無段変速装置24を操作する変速レバー21が備えられており、運転者が変速レバー21により無段変速装置24を操作することによって、機体の走行速度を任意に設定する。 【0029】 図1,3,4に示すように、ミッションケース17の右及び左の横側面から右及び左の前車軸ケース(図示せず)が延出されて、右及び左の前車軸ケースに右及び左の前輪1が操向自在に支持されている。ミッションケース17の下部にピットマンアーム22が縦軸芯周りに揺動自在に支持され前向きに延出されて、右及び左の前輪1とピットマンアーム22とに亘ってタイロッド23が接続されている。ピットマンアーム22を揺動操作するパワーステアリングユニット25がミッションケース17の上部に備えられ、パワーステアリングユニット25から上方にステアリング軸26が延出されて、ステアリング軸26の上端に操縦ハンドル28が固定されている。 【0030】 これにより、図1,3,4に示すように、運転者が操縦ハンドル28によりパワーステアリングユニット25を介してピットマンアーム22を揺動操作して、右及び左の前輪1を操向操作する。この場合に、ピットマンアーム22(右及び左の前輪1)を直進位置A0、機械的な限界である右及び左の第1操向限度A1に揺動操作することができる。 【0031】 図3及び図4に示すように、ステアリング軸26に駆動ギヤ26aが固定されている。パワーステアリングユニット25の上方の固定部にモータ27(アクチュエータに相当)が固定され、モータ27の駆動軸27aが下方に延出されてパワーステアリングユニット25に回転自在に支持されている。ピニオンギヤ27bがスプライン構造にてモータ27の駆動軸27aに一体回転及びスライド自在に外嵌されて、ピニオンギヤ27bをモータ27の駆動軸27aに沿ってスライド操作する操作レバー29(人為選択操作具に相当)が備えられており、操作レバー29の操作位置が制御装置30に入力されている。 【0032】 [4] 図1及び図2に示すように、右及び左の支持フレーム37が右及び左の支持フレーム33に固定されて右及び左の横外方に延出されており、右及び左の支持フレーム37に右及び左のカメラ38(検出手段に相当)が固定されている。図5及び図6に示すように、角パイプ状のケース39の内部に右(左)のカメラ38が固定されて、ケース39の後部にパッキン43を介して蓋部40が固定され、蓋部40に防水コネクタ41が固定されており、右(左)のカメラ38のハーネス38aが、防水コネクタ41及びハーネス42を介して制御装置30に接続されている。ケース39の前部にパッキン43、透明プレート44及び角パイプ状の日除け部材45が固定されている。 【0033】 図1,2,4に示すように、植付行程において、機体の右又は左の横外側に、既に植え付けられた隣の苗列L1(前回の植付行程で植え付けられた苗列L1)の上方付近に、右及び左のカメラ38が位置しており、右及び左のカメラ38が斜め前方下方に向けられている。これにより、右及び左の一方のカメラ38は、既に植え付けられた隣の苗列L1において、右及び左の一方の前輪1の直前から前方の所定の範囲を撮影するのであり、右及び左の他方のカメラ38は苗を撮影しない。右及び左の一方の前輪1の直前から前方の所定の範囲は、樹木の映り込みや朝日及び夕日の映り込みが少なく、右及び左の前輪1による波の影響が少ない。 【0034】 [5] 次に、操作レバー29によって設定される自動走行モード及び手動走行モードについて説明する。 図3及び図4に示す状態は操作レバー29を手動走行位置B1に操作している状態で、手動走行モードが設定された状態であり、操作レバー29によりモータ27のピニオンギヤ27bが、上方にスライド操作されてステアリング軸26の駆動ギヤ26aから上方に離れている(モータ27(アクチュエータに相当)と右及び左の前輪1との機械的な連係を解除する解除状態に相当)。 【0035】 図3及び図4に示すように、手動走行モードにおいて、運転者は操縦ハンドル28により右及び左の前輪1を操向操作して、既に植え付けられた隣の苗列L1に沿うように機体を走行させればよい。この場合、モータ27のピニオンギヤ27bが上方にスライド操作されてステアリング軸26の駆動ギヤ26aから上方に離れているので、運転者が操縦ハンドル28により右及び左の前輪1を操向操作する際に、モータ27が右及び左の前輪1の操向操作の抵抗になることがない。制御装置30に後述する自動走行手段が備えられており、手動走行モードにおいて、自動走行手段は停止し、右及び左のカメラ38の画像(検出信号)も処理されずに無視される。 【0036】 図3及び図4に示すように、操作レバー29を自動操作位置B2に操作すると、自動走行モードが設定され、操作レバー29によりモータ27のピニオンギヤ27bが、下方にスライド操作されてステアリング軸26の駆動ギヤ26aに咬合する(モータ27(アクチュエータに相当)を右及び左の前輪1に機械的に連係させた連係状態に相当)。 【0037】 図3及び図4に示すように、自動走行モードにおいて、右及び左のカメラ38のうち、右及び左のカメラ38の画像(検出信号)の処理によって、既に植え付けられた隣の苗列L1を撮影する右(左)のカメラ38を判別する。従って、図4に示すように、例えば右のカメラ38は苗を撮影しないので、右のカメラ38の画像(検出信号)は処理されずに無視され、左のカメラ38が既に植え付けられた隣の苗列L1を撮影していると、左のカメラ38の画像(検出信号)が処理される。 【0038】 これにより、図3及び図4に示すように、自動走行モードにおいて、既に植え付けられた隣の苗列L1を撮影する右(左)のカメラ38の画像(検出信号)に基づいて、既に植え付けられた隣の苗列L1に沿って機体が走行するように、制御装置30(自動走行手段)によりモータ27を介して右及び左の前輪1が自動的に操向操作される。この場合に、ピットマンアーム22(右及び左の前輪1)が直進位置A0、右及び左の第2操向限度A2(右及び左の第1操向限度A1よりも直進位置A0側)の範囲で自動的に操向操作される。 【0039】 従って、図1及び図4に示すように、自動走行モードにおいて、運転者は予備苗のせ台32から苗を取り出して苗のせ台10に補給すればよい。この場合、制御装置30(自動走行手段)によりモータ27を介して右及び左の前輪1が自動的に操向操作されると、これに伴って操縦ハンドル28も操作されるので、運転者は操縦ハンドル28が操作されることを目視することにより、自動走行モードであることを認識することができる。又、既に植え付けられた隣の苗列L1から機体が大きく外れようとすると、運転者は操縦ハンドル28によりモータ27に抗して右及び左の前輪1を操向操作して機体の向きを修正することができる。 【0040】 [発明の実施の第1別形態] 前述の[発明を実施するための最良の形態]の操作レバー29に代えて、図7に示すように構成してもよい。 図7に示すように、操作レバー29(図3参照)が廃止され、操縦ハンドル28及びステアリング軸26が上下方向にスライド自在に構成されて、操縦ハンドル28の上下位置が制御装置30に入力されており、ステアリング軸26の下部に駆動ギヤ26a及びスプラインボス部26bが固定されている。パワーステアリングユニット25の入力軸25aが、スプライン軸に構成されてステアリング軸26のスプラインボス部26bに挿入されており、モータ27及びモータ27のピニオンギヤ27bの位置が固定されている。これにより、パワーステアリングユニット25の入力軸25aに対して、ステアリング軸26のボス部26bが上下方向にスライド自在であり、パワーステアリングユニット25の入力軸25aとステアリング軸26のボス部26bとが一体で回転する。この場合、操作レバー29(図3参照)に代わって、操縦ハンドル28が人為選択操作具となる。 【0041】 図7に示すように、操縦ハンドル28を上方の手動走行位置B1に操作すると、ステアリング軸26の駆動ギヤ26aがモータ27のピニオンギヤ27bから上方に離れて(モータ27(アクチュエータに相当)と右及び左の前輪1との機械的な連係を解除する解除状態に相当)、手動走行モードが設定される。操縦ハンドル28を下方の自動走行位置B2に操作すると、ステアリング軸26の駆動ギヤ26aがモータ27のピニオンギヤ27bに咬合して(モータ27(アクチュエータに相当)を右及び左の前輪1に機械的に連係させた連係状態に相当)、自動走行モードが設定される。 【0042】 [発明の実施の第2別形態] 前述の[発明を実施するための最良の形態]において、操作レバー29とモータ27のピニオンギヤ27bとを機械的に連係するのではなく、操作レバー29を手動及び自動走行位置B1,B2に操作すると、これに伴って別のアクチュエータ(図示せず)によりモータ27のピニオンギヤ27bがスライド操作されるように構成してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0043】 【図1】乗用型田植機の全体側面図 【図2】苗植付装置の正面図 【図3】エンジン及びミッションケース、パワーステアリングユニット、操作レバーの付近の側面図 【図4】パワーステアリングユニット、苗植付装置、右及び左のカメラ、既に植え付けられた隣の苗列の配置を示す平面図 【図5】右及び左のカメラの縦断側面図 【図6】右及び左のカメラの全体斜視図 【図7】発明の実施の第1別形態におけるエンジン及びミッションケース、パワーステアリングユニットの付近の側面図 【符号の説明】 【0044】 1 前輪 5 苗植付装置 27 アクチュエータ 28 操縦ハンドル、人為選択操作具 29 人為選択操作具 38 検出手段 A0 直進位置 A1 第1操向限度 A2 第2操向限度 L1 既に植え付けられた隣の苗列
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成17年3月18日(2005.3.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2006−254851(P2006−254851A) |
| 【公開日】 |
平成18年9月28日(2006.9.28) |
| 【出願番号】 |
特願2005−79418(P2005−79418) |
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