トップ :: A 生活必需品 :: A01 農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業




【発明の名称】 肥料散布装置
【発明者】 【氏名】市村 一雄
【住所又は居所】新潟県上越市大字滝寺251番地 株式会社イチムラ内

【要約】 【課題】ホッパー状のタンク内に粉粒状の肥料を投入収容し、走行機体を走行し、タンク内の肥料は振動板材の振動により繰出ロータの上方位置に導かれ、この肥料は繰出ロータの回転により撹拌されつつ散布口部へと繰り出され、散布管を介して圃場上に散布されることになり、この際、振動板材の上方位置にタンク内の肥料を撹拌可能な撹拌部材を設けているから、タンク内に収容された肥料が振動板材の上方位置で停留することを防ぐことができ、繰出ロータへの肥料給送の不十分又は停止を未然に防止することができる。

【解決手段】走行機体1に搭載され、粉粒状の肥料Wを収容可能なホッパー状のタンク2の底部に散布口部3を設けると共にタンク内の肥料を散布口部へと回転撹拌しながら繰り出す繰出ロータ4を設け、繰出ロータの上方位置に肥料を繰出ロータへと導く振動板材8を設けてなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行機体に搭載され、粉粒状の肥料を収容可能なホッパー状のタンクの底部に散布口部を設けると共にタンク内の肥料を該散布口部へと回転撹拌しながら繰り出す繰出ロータを設け、繰出ロータの上方位置に肥料を繰出ロータへと導く振動板材を設けてなり、上記振動板材の上方位置にタンク内の肥料を撹拌可能な撹拌部材を設けてなることを特徴とする肥料散布装置。
【請求項2】
上記走行機体は履帯式走行機体であることを特徴とする請求項1記載の肥料散布装置。
【請求項3】
上記撹拌部材は回転杆に突杆を突設してなることを特徴とする請求項1又は2記載の肥料散布装置。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、粉粒状の肥料を圃場等に散布する際に用いられる肥料散布装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の肥料散布装置として、トラクターの後部又は前部に連結され、粉粒状の肥料を収容可能なホッパー状のタンクの底部に複数個の散布口部を設けると共にタンク内の肥料を散布口部へと回転撹拌しながら繰り出す繰出ロータを設け、繰出ロータの上方位置に肥料を繰出ロータへと導く振動板材を設けてなる構造のものが知られている。
【特許文献1】特開2000−78925
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながらこの従来構造の場合、上記タンク内に収容された肥料が上記振動板材の上方位置で停留することがあり、上記繰出ロータへの肥料給送が不十分又は停止することがあるという不都合を有している。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明はこれらの不都合を解決することを目的とするもので、本発明のうち、請求項1記載の発明は、走行機体に搭載され、粉粒状の肥料を収容可能なホッパー状のタンクの底部に散布口部を設けると共にタンク内の肥料を散布口部へと回転撹拌しながら繰り出す繰出ロータを設け、繰出ロータの上方位置に肥料を繰出ロータへと導く振動板材を設けてなり、上記振動板材の上方位置にタンク内の肥料を撹拌可能な撹拌部材を設けてなることを特徴とする肥料散布装置にある。
【0005】
又、請求項2記載の発明は、上記走行機体は履帯式走行機体であることを特徴とするものであり、又、請求項3記載の発明は、上記撹拌部材は回転杆に突杆を突設してなることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明は上述の如く、請求項1記載の発明にあっては、ホッパー状のタンク内に粉粒状の肥料を投入収容し、走行機体を走行し、タンク内の肥料は振動板材の振動により繰出ロータの上方位置に導かれ、この肥料は繰出ロータの回転により撹拌されつつ散布口部へと繰り出され、散布管を介して圃場上に散布されることになり、この際、上記振動板材の上方位置にタンク内の肥料を撹拌可能な撹拌部材を設けているから、タンク内に収容された肥料が振動板材の上方位置で停留することを防ぐことができ、繰出ロータへの肥料給送の不十分又は停止を未然に防止することができ、それだけ散布作業性を向上することができる。
【0007】
又、請求項2記載の発明にあっては、上記走行機体は履帯式走行機体であるから、圃場を荒らしたりすることを防ぐことができ、又、ぬかるみ状態での円滑な走行が可能となり、それだけ、一層散布作業性を向上することができ、又、請求項3記載の発明にあっては、上記撹拌部材は回転杆に突杆を突設してなるから、タンク内に収容された肥料の撹拌を良好に行うことができ、繰出ロータへの肥料給送を確実に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1乃至図8は本発明の実施の形態例を示し、1は走行機体であって、この場合、クローラ履帯1a・1aを備えた履帯式走行機体が用いられている。
【0009】
2はタンクであって、粉粒状の肥料Wを収容可能なホッパー状に形成され、このタンク2の底部に複数個の散布口部3を設けると共にタンク2内の肥料Wを散布口部3へと回転撹拌しながら繰り出す繰出ロータ4を設けている。
【0010】
この場合、走行機体1の後部に機体5を取付け、機体5に上記タンク2を配設し、タンク2内の下部に繰り出しロータ4を回転自在に横設し、機体5にモータ6を取付け、繰出ロータ4とモータ6との間に伝導機構7を介装し、モータ6により繰出ロータ4を回転させ、繰出ロータ4の外周面に突設した回転繰出凸部4aによりタンク2内の肥料Wを散布口部3へと回転撹拌しながら繰り出すように構成している。
【0011】
8は振動板材であって、上記繰出ロータ4の上方位置に傾斜状に配置され、一方辺縁部を枢着部1bにより枢着すると共に他方辺縁部をタンク1内面と導入間隙Rを存して配置し、上記繰出ロータ4にカム9を取付け、機体5に支点軸10を横設し、支点軸10にバネ11によりカム9の外周面に弾圧されるレバー12を取付け、かつ、支点軸10に振動板材8の裏面に当接可能な振動レバー13を複数個取付け、繰出ロータ4の回転によりカム9とレバー12との作用で支点軸10を揺振運動させ、振動レバー13により振動板材8を枢着部1bを中心として揺振運動させ、振動板材8上の肥料Wを導入間隙Rを介して繰出ロータ4へと導くように構成している。
【0012】
14は撹拌部材であって、上記振動板材8の上方位置に回転自在に配置され、この場合、撹拌部材14は回転杆14aの外周面にL状の突杆14bを複数個突設してなり、上記繰出ロータ4と撹拌部材14との間に他の伝導機構15を介装し、繰出ロータ4の回転により撹拌部材14を回転させ、タンク1内の肥料Wを撹拌するように構成している。
【0013】
16は散布管であって、上記タンク1の外底部に複数個垂設され、散布口部3から落下してくる肥料Wを圃場等に散布するように構成している。
【0014】
この実施の形態例は上記構成であるから、ホッパー状のタンク内に粉粒状の肥料Wを投入収容し、走行機体1を走行し、タンク2内の肥料Wは振動板材8の振動により繰出ロータ4の上方位置に導かれ、この肥料Wは繰出ロータ4の回転により撹拌されつつ散布口部3へと繰り出され、散布管16を介して圃場上に散布されることになり、この際、上記振動板材8の上方位置にタンクW内の肥料Wを撹拌可能な撹拌部材14を設けているから、タンク内2に収容された肥料Wが振動板材8の上方位置で停留することを防ぐことができ、繰出ロータ4への肥料給送の不十分又は停止を未然に防止することができ、それだけ散布作業性を向上することができる。
【0015】
又、この場合、上記走行機体1は履帯式走行機体であるから、圃場を荒らしたりすることを防ぐことができ、又、ぬかるみ状態での円滑な走行が可能となり、それだけ、一層散布作業性を向上することができ、又、この場合、上記撹拌部材14は回転杆14aに突杆14bを突設してなるから、タンク内2に収容された肥料Wの撹拌を良好に行うことができ、繰出ロータ4への肥料給送を確実に行うことができる。
【0016】
尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、走行機体1、タンク2、撹拌部材14等の形態、構造、材質等は適宜変更して設計される。
【0017】
以上、所期の目的を充分達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態例の全体斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態例の全体平面図である。
【図3】本発明の実施の形態例の全体後面図である。
【図4】本発明の実施の形態例の部分断面図である。
【図5】本発明の実施の形態例の部分横断面図である。
【図6】本発明の実施の形態例の拡大部分断面図である。
【図7】本発明の実施の形態例の部分平断面図である。
【図8】本発明の実施の形態例の部分横断面図である。
【符号の説明】
【0019】
W 肥料
1 走行機体
2 タンク
3 散布口部
4 繰出ロータ
8 振動板材
14 攪拌部材
14a 回転杆
14b 突杆

【出願人】 【識別番号】304064687
【氏名又は名称】株式会社イチムラ
【住所又は居所】新潟県上越市大字滝寺251番地
【出願日】 平成17年3月8日(2005.3.8)
【代理人】 【識別番号】100092691
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 勇治

【公開番号】 特開2006−246725(P2006−246725A)
【公開日】 平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願番号】 特願2005−64430(P2005−64430)