| 【発明の名称】 |
乗用型田植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤本 周作 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】網代 成良 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】向井 猛 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
【氏名】東尾 登 【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内
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| 【要約】 |
【課題】乗用型田植機において、トップリンク及びロアリンクの支持構造の簡素化を図る。
【解決手段】ミッションケース5と右及び左の後輪を支持する後輪支持ケース6とを機体の後部に配置する。トップリンク3aをミッションケース5に上下揺動自在に支持させて後方に延出し、ロアリンク3bを後輪支持ケース6に上下揺動自在に支持させて後方に延出して、トップリンク3a及びロアリンク3bの後部に苗植付装置を支持させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ミッションケースと右及び左の後輪を支持する後輪支持ケースとを、機体の後部に配置すると共に、 トップリンクを前記ミッションケースに上下揺動自在に支持させて後方に延出し、ロアリンクを前記後輪支持ケースに上下揺動自在に支持させて後方に延出して、前記トップリンク及びロアリンクの後部に苗植付装置を支持させてある乗用型田植機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、乗用型田植機の構造に関する。 【背景技術】 【0002】 乗用型田植機においては、例えば特許文献1に開示されているように、機体の後部に支柱(特許文献1の図1及び図3中の11)を固定し、トップリンク及びロアリンク(特許文献1の図1及び図3中の19a,19b)を、支柱に上下揺動自在に支持させて後方に延出し、トップリンク及びロアロンクの後部に苗植付装置を支持させたものがある。 【0003】 【特許文献1】特開平7−165129号公報(図1及び図3) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 特許文献1の構造によると、トップリンク及びロアリンクを上下揺動自在に支持する為に、トップリンク及びロアリンクの支持専用の支柱を、機体の後部に固定しているので、構造の簡素化の面で改善の余地がある。 本発明は、乗用型田植機において、トップリンク及びロアリンクの支持構造の簡素化を図ることを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0005】 (構成) 本発明の第1特徴は、乗用型田植機において次のように構成することにある。 ミッションケースと右及び左の後輪を支持する後輪支持ケースとを、機体の後部に配置する。トップリンクをミッションケースに上下揺動自在に支持させて後方に延出し、ロアリンクを後輪支持ケースに上下揺動自在に支持させて後方に延出して、トップリンク及びロアリンクの後部に苗植付装置を支持させる。 【0006】 (作用) 本発明の第1特徴によると、既存の構造物と言ってよいミッションケース及び後輪支持ケースに、トップリンク及びロアリンクが上下揺動自在に支持されるので、特許文献1の構造のようなトップリンク及びロアリンクの支持専用の支柱が不要になる(トップリンク及びロアリンクの支持専用の支柱を備えたとしても、小規模の支柱でよい)。 【0007】 (発明の効果) 本発明の第1特徴によると、乗用型田植機において、既存の構造物と言ってよいミッションケース及び後輪支持ケースに、トップリンク及びロアリンクを上下揺動自在に支持することにより、トップリンク及びロアリンクの支持専用の支柱が不要になって(トップリンク及びロアリンクの支持専用の支柱を備えたとしても小規模の支柱でよくなって)、トップリンク及びロアリンクの支持構造の簡素化を図ることができた。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 図1及び図2に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2で支持された機体の後部に、リンク機構3が備えられ、リンク機構3に3条植型式の苗植付装置4が支持されて、乗用型田植機が構成されている。 【0009】 図3,4,5に示すように、ミッションケース5及び後輪支持ケース6が、一体的に構成されて機体の後部に配置されており、後輪支持ケース6に対してミッションケース5が斜め上方前方に位置している。後輪支持ケース6は中央部6aと、右及び左の端部に位置する右及び左の車軸支持部6bとを備えて構成されており、右及び左の車軸支持部6bのカバーケース7は別体に構成されている。右及び左の車軸支持部6b、カバーケース7の内部に一対のベアリング8が備えられ、ベアリング8により右及び左の車軸9が支持されており、右及び左の車軸9に大径の減速ギヤ9aが固定されている。右及び左の車軸9が右及び左に延出されて、右及び左の車軸9に右及び左の後輪2が支持されている。 【0010】 以上の構造により、図3,4,5に示すように、後輪支持ケース6の横幅が比較的狭いものとなっており、図6に示すように右及び左の車軸支持部6bの間、右の車軸支持部6bと右の後輪2との間、左の車軸支持部6bと左の後輪2との間に、後方に位置する苗植付装置4によって植え付られる苗A(植付条)が位置する。 【0011】 図3及び図7に示すように、ミッションケース5において、ミッションケース5の上部の後部に、支持ブラケット5aが一体的に構成されて後方に延出されており、細長い平板状の左右一対のトップリンク3aが、支持ブラケット5aに上下揺動自在に支持されて後方に延出されている。後輪支持ケース6において、右及び左の車軸支持部6bに支持ブラケット6cが一体的に構成されて、右及び左の支持ブラケット6cに亘って支持軸10が回転自在に支持されており、細長い角パイプ状の右及び左のロアリンク3bが、支持軸10に固定されて後方に延出されている。図1及び図2に示すように、トップリンク3a及びロアリンク3bの後部に苗植付装置4が支持されて、図1,3,7に示すように、支持ブラケット5aとロアリンク3bとに亘って油圧シリンダ11が接続されている。 【0012】 以上の構造によって、図1及び図3に示すように、油圧シリンダ11を収縮作動させると、トップリンク3a及びロアリンク3bが上方に揺動して苗植付装置4が上昇するのであり、油圧シリンダ11を伸長作動させると、トップリンク3a及びロアリンク3bが下方に揺動して苗植付装置4が下降する。 【0013】 図1,3,4に示すように、右及び左の前輪1を左右に操向自在に支持する前輪支持ケース12が備えられており、前輪支持ケース12と後輪支持ケース6(ミッションケース5)とに亘って、支持フレーム13が架設されて連結されている。支持フレーム13は丸パイプ状に構成されて、機体の左右中央に位置しており、支持フレーム13の内部に伝動軸14が配置されている。 【0014】 図3,4,8(イ)(ロ)に示すように、断面コ字状で機体左右方向の横フレーム15が支持フレーム13の中程部分に固定され、図3,4,9(イ)(ロ)に示すように、断面L字の横フレーム16が横フレーム15に連結されており、丸パイプをアーチ型に折り曲げて構成された右の縦フレーム17(左の縦フレーム17)が、横フレーム16の右横側部(左横側部)と後輪支持ケース6の右横側部(左横側部)(カバーケース7)とに亘って連結されている。図2,3,8(イ)(ロ)に示すように、支持フレーム13において横フレーム15の後側の部分に、右及び左のステップフレーム74が固定され右及び左の横外側に延出されて、右及び左のステップフレーム74に補助ステップ75が固定されており、右及び左の縦フレーム17と右及び左のステップフレーム74とに亘って、フレーム77が連結されている。 【0015】 図3及び図9(イ)(ロ)に示すように、右及び左の縦フレーム17の後部に亘って横フレーム18が連結されており、右及び左の縦フレーム17に支持ブラケット17a及び受け部材17bが固定され、受け部材17bにバネ19が取り付けられている。右及び左の支持ブラケット17aの横軸芯P1周りに運転席20(図1及び図2参照)が揺動自在に支持され、右及び左の受け部材17bに亘って燃料タンク21が取り付けられて、運転席20の下方に燃料タンク21が位置している。図3に示す状態は運転席20の使用状態であり、運転席20が右及び左の支持ブラケット17a、右及び左のバネ19により支持されている。横軸芯P1周りに運転席20を上方に持ち上げて前方に倒すと、燃料タンク21の上方が開放されて、燃料タンク21への燃料の補給が容易に行える。 【0016】 図3及び図4に示すように、運転席20の下方で右及び左の縦フレーム17の間に、エンジン22及びミッションケース5が配置されて、エンジン22のクランクケース22aが防振ゴム23を介して横フレーム15に支持されている。エンジン22のクランクケース22aが前側で、エンジン22のシリンダ22bが後側に位置するように、エンジン22が後方に傾斜して配置されている。ミッションケース5がエンジン22の後方の下方に位置し、ミッションケース5の上部が前側で、ミッションケース5の下部が後側に位置するように、ミッションケース5が前方に傾斜して配置されている。エンジン22のシリンダ22bの上部及びミッションケース5の上部に、機体左右方向の支持板24,25が固定されており、左右一対の防振ゴム26が支持板24,25の間に取り付けられており、エンジン22のシリンダ22bが防振ゴム26を介してミッションケース5の上部に支持されている。 【0017】 図3及び図4に示すように、支持フレーム13及びエンジン22のクランクケース22aに対して、防振ゴム23が平面視で右横側に配置されており、エンジン22のクランクケース22aの左横側から出力軸22cが出ている。ミッションケース5の左横側から入力軸5bが出ており、エンジン22の出力軸22cに固定されたプーリー27及びミッションケース5入力軸5bに固定されたプーリー28とに亘って、伝動ベルト29が巻回されている。エンジン22のクランクケース22aの横軸芯P2周りに、支持アーム30が揺動自在に支持され、支持アーム30にテンションプーリー30aが支持されており、テンションプーリー30aが伝動ベルト29に押圧されるように、支持アーム30を図3の紙面反時計方向に付勢するバネ31が備えられている。 【0018】 以上の構造により、図3及び図4に示すように、エンジン22の動力が、伝動ベルト29を介してミッションケース5に伝達され変速操作されて右及び左の後輪2に伝達され、伝動軸14を介して前輪支持支持ケース12に伝達され、右及び左の前輪1に伝達されるのであり、ミッションケース5からPTO軸66(図1参照)を介して苗植付装置4に伝達される。 【0019】 図10及び図11に示すように、前輪支持ケース12の右及び左の端部にボス部12aが一体的に構成され、右及び左のボス部12aの斜め外方に向く縦軸芯P3周りに、伝動軸32がベアリング34により回転自在に支持されており、伝動軸14(図3及び図4参照)の動力が伝達される伝動軸36のベベルギヤ36aに、伝動軸32のベベルギヤ32aが咬合している。右及び左の前輪支持部33が、ベアリング35により伝動軸32に回転自在に支持されており、これによって右及び左の前輪支持部33が斜め外方下方に向けて縦軸芯P3周りに回転自在に支持されている。右及び左の前輪支持部33に車軸37がベアリング76により回転自在に支持されており、車軸37のベベルギヤ37aが伝動軸32のベベルギヤ32bに咬合している。 【0020】 図10及び図11に示すように、右及び左の前輪1は3本のスポーク部1a及びボス部1bを備えて構成されており、スポーク部1aが横外側に折り曲げられて、ボス部1bが横外側に位置するように凹部1cが構成されている。右及び左のボス部12aと伝動軸32とが斜め外方下方に向いていることにより、右及び左の前輪支持部33が右及び左の前輪1の凹部1cに上方から斜めに入り込むような状態となっており、車軸37が右及び左の前輪1のボス部1bに連結されている。この場合、図10に示すように、垂直線B1に対して右及び左の前輪1の中心線B2が横外側に位置するように、右及び左の前輪1にポジティブキャンバーB3が設定されており、右及び左の前輪1の凹部1cが少し上に開いたような状態となっている。 【0021】 図6に示すように、右及び左の車軸支持部6bの間、右の車軸支持部6bと右の後輪2との間、左の車軸支持部6bと左の後輪2との間に、後方に位置する苗植付装置4によって植え付られる苗A(植付条)が位置した場合、図10に示すように、前輪支持ケース12における機体の左右中央(支持フレーム13が連結される部分)の略真下、右及び左の前輪支持部33の横内側部に、後方に位置する苗植付装置4によって植え付られる苗A(植付条)が位置している。 【0022】 図12,13,14に示すように、前輪支持ケース12における機体の左右中央の前部に、支持フレーム38が斜め前方上向きに連結され、支持フレーム38の縦軸芯P4周りに支持軸39が回転自在に支持されて、扇型のギヤ状のステアリング部材40が支持軸39の下部に連結されており、図4,12,13に示すように、ステアリング部材40と右及び左の前輪支持部33とに亘ってタイロッド41が接続されている。図4及び図5にしめすように、右及び左の後輪2への動力を伝動及び遮断自在な右及び左のサイドクラッチCLが、後輪支持ケース6の内部に備えられており、ステアリング部材40と右及び左のサイドクラッチCLとに亘って、操作ロッド42が接続されている。 【0023】 図12,13,14に示すように、円筒状のハンドルポスト43が支持フレーム38に固定されて上方に延出されており、ハンドルポスト43の内部にステアリング軸44が回転自在に支持されている。ハンドルポスト43の上端においてステアリング軸44にスアテアリングハンドル45が固定されており、ステアリング軸44の下端に固定されたピニオンギヤ44aが、ステアリング部材40のギヤ部に咬合している。この場合、ステアリング部材40及びステアリング軸44のピニオンギヤ44a等の下方が開放されており、ステアリング部材40及びステアリング軸44のピニオンギヤ44a等を覆うようなカバー(図示せず)は備えられていない。 【0024】 以上の構造により、図4に示すように、ステアリングハンドル45を左右に回転操作することにより、ステアリング軸44のピニオンギヤ44aを介してステアリング部材40が左右に揺動操作され、右及び左の前輪1が左右に操向操作される。直進位置から右又は左の設定角度の範囲内で右及び左の前輪1を左右に操向操作している状態では、右及び左のサイドクラッチCLは伝動側に操作されている。次に、右(左)の設定角度を越えて右及び左の前輪1を右(左)に操向操作すると、旋回中心側である右(左)のサイドクラッチCLが遮断側に操作される。これにより、右及び左の前輪1、旋回外側である左(右)の後輪2に動力が伝達され、旋回中心側である右(左)の後輪2が自由回転する状態で、小さい旋回半径での右(左)への旋回が行われる。 【0025】 図1及び図2に示すように、丸パイプを縦長のアーチ型に折り曲げて操作アーム46が構成され、図12及び図13に示すように、操作アーム46の右及び左の下部が、支持フレーム38の右及び左の横側部の横軸芯P5周りに揺動自在に支持されている。これにより、図12に示すように起立した格納姿勢、図12の二点鎖線及び図15に示すように機体の前部から前方に出た使用姿勢に切換自在に、操作アーム46が構成されている。操作アーム46を摩擦保持する保持機構(図示せず)が備えられており、操作アーム46を格納姿勢及び使用姿勢、格納姿勢と使用姿勢との間の任意の中間姿勢に保持することが可能である。 【0026】 図12,13,14に示すように、操作アーム46の右及び左の下部に亘ってフレーム47が架設されて連結され、所定の横幅を備えた平板状の規制部48がフレーム47に固定されている。操作アーム46の上部にセンターマスコット49が備えられており、センターマスコット49は図12に示すように起立した使用姿勢、及び図15に示すように下向きの非使用姿勢に切換自在に構成されている。図13及び図15に示すように、ステアリング部材40に長方形状の開口が備えられて、開口の右及び左の横側部が右及び左(一対)の接当部40aとなっている。 【0027】 以上の構造により、図12及び図13に示すように操作アーム46を格納姿勢に設定していると、規制部48がステアリング部材40から下方に離れており、ステアリングハンドル45を左右に回転操作することによって、右及び左の前輪1を左右に操向操作することができる。 【0028】 次に右及び左の前輪1を直進位置に設定した状態で操作アーム46を使用姿勢に設定すると、図12の二点鎖線及び図15に示すように、規制部48が右及び左の接当部40aの間に入り込む。この場合、規制部48の横幅よりも右及び左の接当部40aの間隔が大きなものに設定されており、前述のように規制部48が右及び左の接当部40aの間に入り込んだ状態で、規制部48と右の接当部40aとの間、規制部48と左の接当部40aとの間に、小さな隙間ができる。 【0029】 従って図12の二点鎖線及び図15に示すように、操作アーム46を使用姿勢に設定した状態において、機体から地上に降りた作業者が操作アーム46を持つことによって、例えば急な段差を越えて作業地に入ったり作業地から出たりすることが安定して行える。 操作アーム46を使用姿勢に設定した状態において、直進位置から右及び左の所定角度(小さな角度)の範囲内で、ステアリングハンドル45により右及び左の前輪1を左右に操向操作することは可能であるが、直進位置から右及び左の所定角度(小さな角度)を越えて右及び左に前輪1を左右に操向操作することはできない状態となる(図15に示すように、右又は左の接当部40aが規制部48に接当することによる)。これにより、右及び左の前輪1が左右に不必要に大きく操向操作されない状態で、機体の向きの修正を無理なく行うことができる。 【0030】 この場合に、図1,2,12に示すように、後述するペダルアーム61の把手部61bを持ってペダルアーム61を下方に操作すると(ペダル部61aの踏み操作と同等)、後述するようにエンジン22からミッションケース5への動力が遮断されて、右及び左の前輪1に制動が掛かり、右及び左の後輪2に制動が掛かる。前述のようにペダルアーム61を下方に操作した状態で、後述する保持レバー71をペダル部61aに係合させることにより、ペダルアーム61を下方に操作した状態に保持することができる。 【0031】 図12及び図13に示すように、ハンドルポスト43に支持ブラケット50が固定されており、支持ブラケット50の左の横側部の横軸芯P6周りに揺動自在に操作アーム51が支持され、操作アーム51に変速レバー52が固定されており、ミッションケース5と操作アーム51とに亘って操作ロッド53(図4参照)が接続されている。これによって変速レバー52を横軸芯P6周りに揺動操作することにより、ミッションケース5の内部の走行用の変速装置(図示せず)を、後進位置、中立位置、植付走行位置、植付走行位置よりも低速の低速移動位置、植付走行位置よりも高速の高速移動位置に操作することができる。 【0032】 図12及び図14に示すように、支持ブラケット50の右の横側部の横軸芯P7周りにアクセルレバー54が揺動自在に支持され、エンジン22のアクセル部(図示せず)とアクセルレバー54とに亘ってワイヤ55が接続されており、アクセルレバー54を任意の位置に保持可能な摩擦保持機構(図示せず)が支持ブラケット50に備えられている。 【0033】 図12及び図14に示すように、支持ブラケット50の右の横側部に、プーリー56が回転自在に支持され、線材をループ状に折り曲げて構成された支持部材57がハンドルポスト43に固定されて、エンジン22のスターター部(図示せず)に接続されたロープ58が、プーリー56に巻回され支持部材57に通されており、ロープ58の端部にグリップ部59が取り付けられている。これによって、グリップ部59を引き操作しロープ58を引き操作することにより、エンジン22を始動させることができる。 【0034】 図13及び図14に示すように、支持フレーム13において前輪支持ケース12の少し後側の部分に支持ブラケット60が固定され、支持ブラケット60の横軸芯P8周りに、ペダルアーム61が揺動自在に支持されて前方に延出されており、図4及び図12に示すように、ペダルアーム61の前部にペダル部61aが固定されている。図3,4,13,14に示すように、ペダルアーム61に操作アーム62が固定されて、支持アーム30と操作アーム62とに亘って操作ロッド63が接続されている。図4,13,14に示すように、前輪支持ケース12における機体の左右中央の内部に多板摩擦式のブレーキBが備えられており、ブレーキBの操作アーム64と操作アーム62とに亘って、操作ロッド65が接続されている。 【0035】 以上の構造により図3及び図4に示すように、ペダル部61aを踏み操作すると、操作ロッド63が引き操作されて、支持アーム30がバネ31に抗して下方に揺動操作され、テンションプーリー30aが伝動ベルト29を押圧しなくなって、エンジン22からミッションケース5への動力が遮断されて、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2、苗植付装置4が停止する。これと同時に操作ロッド65が引き操作されて、ブレーキBが制動側に操作され、右及び左の前輪1に制動が掛かるのであり、伝動軸14を介して右及び左の後輪2に制動が掛かる。この場合、ペダル部61aを踏み操作した状態で、後述する保持レバー71をペダル部61aに係合させることにより、ペダル部61aを踏み操作した状態に保持することができる。 【0036】 図1,2,16に示すように、機体の前部に位置するステップ部67、エンジン22及びミッションケース5の上方(運転席20の下方)に位置するカバー部68、ステップ部67とカバー部68とを接続する傾斜部69等を備えて、機体の前部及び後部を覆うフロア70が一体的に構成されている。図12及び図16に示すように、ステップ部67の前部に背の低い操縦塔部67aが備えられ、操縦塔部67aの天井部分の略全てに亘る大きな開口部67bが備えられており、操縦塔部67aの右の横側部に開口部67cが備えられている。ステップ部67の開口部67cの前部に、前後方向の横軸芯P9周りに揺動自在に保持レバー71が支持されており、図10,12,16に示すように、ステップ部67の裏面に左右一対の取付部67dが固定されている。図16に示すように、ステップ部67の開口部67bを覆うように取付可能なカバー72が備えられており、カバー72は円筒状の開口部72a、長孔状の開口部72b,72c、及び切欠き部72dを備えて平板状に構成されている。 【0037】 図16に示すように、傾斜部69の中央に大きな開口部69aが備えられて、傾斜部69の開口部69aは、ステップ部67及びカバー部68に及んでいる。図1,2,16に示すように、傾斜部69の開口部69aを覆うカバー73が備えられており、カバー73は前壁部73a、右及び左の横壁部73b、上壁部73c、係合部73dを備えて一体的に構成されている。傾斜部69の開口部69aに切欠き状の係止部69bが備えられており、カバー73の係合部73dを傾斜部69の係止部69bに係合させることにより、カバー73を傾斜部69に取り付けて、傾斜部69の開口部69aをカバー73によって覆う。 【0038】 以上の構造により、フロア70を機体に取り付ける場合、運転席20及びステアリングハンドル45を取り付けていない状態において、図2,12,16に示すようにステップ部67の開口部67bに、ハンドルポスト43(ステアリングハンドル45は取り付けられていない)、変速レバー52、アクセルレバー54及びグリップ部59を通しながら、ステップ部67の開口部67cにペダルアーム61を通しながら、カバー部68を図3及び図9(イ)(ロ)に示す右及び左の縦フレーム17の受け部材17b、横フレーム18に乗せて連結し、図10及び図12に示すように、ステップ部67の取付部67dを前輪支持ケース12に連結して、フロア70を機体に取り付ける。 【0039】 この場合、図16に示すように、ステップ部67の開口部67b,67cが充分に大きなものに構成されているので、前述のようにフロア70を機体に取り付ける際に、フロア70を適正な姿勢に維持できなくても(フロア70を適正な姿勢に変更できなくても)、ステップ部67の開口部67bをハンドルポスト43、変速レバー52、アクセルレバー54及びグリップ部59に擦ったり、ステップ部67の開口部67cをペダルアーム61に擦ったりするようなことが少ない。 【0040】 次に図2及び図16に示すように、カバー72の開口部72aにハンドルポスト43(ステアリングハンドル45は取り付けられていない)を通しながら、カバー72の開口部72bに変速レバー52を通しながら、カバー72の開口部72cにアクセルレバー54を通しながら、カバー72の切欠き部72dにグリップ部59を入れながら、カバー72をステップ部67の開口部67bに取り付ける。この後、運転席20及びステアリングハンドル45を取り付ける。 【0041】 以上のようにしてフロア70を機体に取り付けると、図1,2,16に示すように、運転席20の下方でエンジン22の前方にカバー73(傾斜部69の開口部69a)が位置する状態となる。これにより、カバー73の係合部73dを傾斜部69の係止部69bから外して、カバー73を取り外すことにより、エンジン22の前方が開放されるので、エンジン22の前方からエンジン22のメンテナンス作業を行うことができる。この場合、傾斜部69の開口部69aの前方は比較的広く障害物の少ないステップ部67なので、エンジン22の前方からのエンジン22のメンテナンス作業が無理なく行える。 【0042】 図16,17,18に示すように、カバー部68に開口部68aが備えられ、開口部68aを囲むように同芯状の円状の凸部68bがカバー部68に一体的に構成されており、凸部68bがカバー部68の傾斜した後端部分に延出されている。これにより、カバー部68において、開口部68aと凸部68bとの間にリング状の回収部68cが構成され、カバー部68の後端部分において、一対の凸部68bの間に案内路68dが構成されている。図17に示すように、フロア70を機体に取り付けると、燃料タンク21の給油口21aがカバー部68の開口部68aに入り込む。これにより、燃料タンク21に一体的に形成された段部21cにフィルター78を乗せ付け、燃料タンク21の給油口21aにキャップ21bを取り付ける。 【0043】 以上の構造により前述のように横軸芯P1(図3参照)周りに運転席20を上方に持ち上げて前方に倒し、キャップ21bを取り外して、燃料タンク21の給油口21aから燃料を補給する際、図17及び図18に示すように燃料タンク21の給油口21aから燃料がこぼれても、燃料タンク21の給油口21aからこぼれた燃料が、カバー部68の回収部68cに回収されて、カバー部68の案内路68dにより案内されて地面に落ちる。 【0044】 [発明の実施の別形態] 前述の[発明の実施の形態]において、図16に示すステップ部67の開口部67bを穴ではなく、ステップ部67の前部(操縦塔部67aの前部)を開放する凹部状に構成してもよい。 前述の[発明の実施の形態]において、図10及び図11に示すようなスポーク部1aを備えた右及び左の前輪1ではなく、スポーク部1aに代えて円盤状のホイール部(図示せず)を備えた右及び左の前輪1を採用してもよい。この場合にホイール部を横外側に折り曲げて右及び左の前輪1の凹部1cを形成する。 【0045】 前述の[発明の実施の形態]において、図3及び図4に示すように、前輪及び後輪支持ケース12,6に亘って支持フレーム13を架設する場合、支持フレーム13をミッションケース5と前輪支持ケース12とに亘って連結することにより、前輪及び後輪支持ケース12,6に亘って支持フレーム13を架設するように構成してもよい。 前述の[発明の実施の形態]において、図16,17,18に示すカバー部68の凸部68bを廃止して、カバー68の開口部68aの外周部分をカバー部68他のの部分よりも低く構成して、カバー部68の回収部68cを構成してもよい。同様にカバー部68の凸部68bを廃止し、カバー68の案内路68dをカバー部68の他の部分よりも低く構成してもよい。 【図面の簡単な説明】 【0046】 【図1】乗用型田植機の全体側面図 【図2】乗用型田植機の全体平面図 【図3】エンジン、ミッションケース及び後輪支持ケースの付近の側面図 【図4】前輪支持ケース、支持フレーム、エンジン、ミッションケース及び後輪支持ケースの付近の平面図 【図5】後輪支持ケースの横断平面図 【図6】後輪支持ケース、右及び左の後輪の付近の背面図 【図7】ミッションケース及び後輪支持ケース、リンク機構、油圧シリンダの付近の平面図 【図8】ステップフレーム及び補助ステップの付近の平面図及び側面図 【図9】右及び左の縦フレームの付近の平面図及び側面図 【図10】前輪支持ケース、右及び左の前輪の付近の背面図 【図11】前輪支持ケース及び前輪支持部の付近の縦断背面図 【図12】機体の前部の付近の側面図 【図13】機体の前部におけるステアリング部材の付近の縦断左側面図 【図14】機体の前部におけるステアリング部材の付近の右側面図 【図15】操作アーム及びステアリング部材の付近の平面図 【図16】フロア及びカバーを示す全体斜視図 【図17】燃料タンクの付近の縦断側面図 【図18】燃料タンクの付近の平面図 【符号の説明】 【0047】 2 後輪 3a トップリンク 3b ロアリンク 4 苗植付装置 5 ミッションケース 6 後輪支持ケース
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001052 【氏名又は名称】株式会社クボタ 【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
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| 【出願日】 |
平成18年3月27日(2006.3.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107308 【弁理士】 【氏名又は名称】北村 修一郎
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| 【公開番号】 |
特開2006−174847(P2006−174847A) |
| 【公開日】 |
平成18年7月6日(2006.7.6) |
| 【出願番号】 |
特願2006−85354(P2006−85354) |
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