| 【発明の名称】 |
施肥移植機における肥料補給ポンプ |
| 【発明者】 |
【氏名】田中 周二 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町605番地 菱農エンジニアリング株式会社内
【氏名】小山 博文 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町605番地 菱農エンジニアリング株式会社内
【氏名】福間 英明 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町605番地 菱農エンジニアリング株式会社内
【氏名】鐵見 幸一 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町605番地 菱農エンジニアリング株式会社内
【氏名】畑山 至 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】施肥移植機用の簡単でローコストな肥料補給ポンプを提供することを課題としている。
【解決手段】施肥移植機の走行機体3側の肥料タンク21に流動体状肥料が充填された肥料容器24から流動体状肥料を補給する肥料補給ポンプ26を、走行機体3側のバッテリによって作動する直流モータ38により駆動されるポンプとして、走行機体3の外側部に取り付けて設けた。また肥料容器24内の流動体状肥料が所定量以下又は未満となった場合、及び肥料タンク21内の流動体状肥料が所定量以上又は所定量を越えると肥料補給ポンプ26の駆動を停止する駆動規制手段を設けた。また肥料補給ポンプ26から三方弁32を介して肥料タンク21への流動体状肥料の補給用のホース33を取り付けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体(3)側に、流動体状肥料を収容する肥料タンク(21)が備えられた施肥移植機において、流動体状肥料が充填された肥料容器(24)から肥料タンク(21)に流動体状肥料を補給する肥料補給ポンプ(26)を走行機体(3)の外側部に取り付けて設け、該肥料補給ポンプ(26)が、走行機体(3)側のバッテリによって作動する直流モータ(38)により駆動されるポンプである施肥移植機における肥料補給ポンプ。 【請求項2】 肥料補給ポンプ(26)による肥料容器(24)から肥料タンク(21)への流動体状肥料の補給中、肥料容器(24)内の流動体状肥料が所定量以下又は未満となった場合、及び肥料タンク(21)内の流動体状肥料が所定量以上又は所定量を越えると肥料補給ポンプ(26)の駆動を停止する駆動規制手段を設けた請求項1の施肥移植機における肥料補給ポンプ。 【請求項3】 肥料補給ポンプ(26)の排出ポート側に三方弁(32)を取り付け、該三方弁(32)の1つのポートに肥料タンク(21)への流動体状肥料の補給用のホース(33)を取り付けた請求項1又は2の施肥移植機における肥料補給ポンプ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、施肥装置を備えた乗用田植機等の施肥移植機における肥料補給ポンプに関する。 【背景技術】 【0002】 従来走行機体側に、圃場内への施肥用の流動体状肥料を収容する肥料タンクが備えられ、流動体状肥料が充填された肥料容器から肥料タンクに流動体状肥料を補給する肥料補給ポンプが洗車用のポンプと共用されて設けられている移植機が公知となっている(例えば特許文献1参照)。 【特許文献1】実公平4−34658号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 上記肥料補給ポンプは、エンジンの回転によって駆動されるタイプであり、ポンプの駆動機構が複雑となり、ポンプのオン・オフが容易ではないという欠点があった。また必ずエンジンを駆動させる必要があるという欠点もあった。 【課題を解決するための手段】 【0004】 上記課題を解決するための本発明の施肥移植機における肥料補給ポンプは、走行機体3側に、流動体状肥料を収容する肥料タンク21が備えられた施肥移植機において、流動体状肥料が充填された肥料容器24から肥料タンク21に流動体状肥料を補給する肥料補給ポンプ26を走行機体3の外側部に取り付けて設け、該肥料補給ポンプ26が、走行機体3側のバッテリによって作動する直流モータ38により駆動されるポンプであることを第1の特徴としている。 【0005】 第2に肥料補給ポンプ26による肥料容器24から肥料タンク21への流動体状肥料の補給中、肥料容器24内の流動体状肥料が所定量以下又は未満となった場合、及び肥料タンク21内の流動体状肥料が所定量以上又は所定量を越えると肥料補給ポンプ26の駆動を停止する駆動規制手段を設けたことを特徴としている。 【0006】 第3に肥料補給ポンプ26の排出ポート側に三方弁32を取り付け、該三方弁32の1つのポートに肥料タンク21への流動体状肥料の補給用のホース33を取り付けたことを特徴としている。 【発明の効果】 【0007】 以上のように構成される本発明の構造によると、走行機体側に設けられた肥料補給ポンプの駆動によって、肥料タンクにペースト肥料等の流動体状肥料を容易に補給することができるという効果がある。このとき肥料補給ポンプが、走行機体側のバッテリによって作動する直流モータにより駆動されるため、電気的にオン・オフを容易に切り換えることができ、肥料補給ポンプ回りの構造を簡単にすることができる。 【0008】 また駆動規制手段を設けることによって、流動体状肥料を補給のために、いったん肥料補給ポンプを駆動した後は、肥料容器内の流動体状肥料が所定量以下又は未満となった場合、及び肥料タンク内の流動体状肥料が所定量以上又は所定量を越えると肥料補給ポンプの駆動を停止するため、他の作業、例えば予備苗載せ台や苗載せ台へのマット苗の補給を行なうことができ、作業効率が向上する。 【0009】 肥料補給ポンプの排出ポート側に三方弁を取り付け、該三方弁の1つのポートに肥料タンクへの流動体状肥料の補給用のホースを取り付けることによって、三方弁によって肥料補給ポンプの排出ポートと流動体状肥料の補給用のホースとを繋ぐことにより、上記のように肥料タンクに流動体状肥料を補給することができる。 【0010】 加えて三方弁の残りのポートにホースを接続し、且つ肥料容器から流動体状肥料を吸入する吸込みホースを他の水タンク等に挿入し、上記ホースと吸込みホース側とを繋ぐように三方弁を切り換え、肥料補給ポンプを駆動することによって、ホースから水等を排出させることができる。 【0011】 また肥料タンクへの流動体状肥料の補給用のホースと吸込みホース側とを繋ぐように三方弁を切り換え、肥料補給ポンプを駆動することによって、肥料タンクに水等を入れることができ、この水により施肥系の洗浄を簡単に行うことができる。これらのように肥料補給ポンプを洗車や施肥系洗浄等を行なうことができる多目的なポンプとして使用することができるという効果がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0012】 図1,図2は、本発明を採用した施肥装置を備えた乗用田植機の側面図及び平面図である。該乗用田植機は、従来同様前輪1及び後輪2を備えた走行機体3の後方に昇降リンク機構4を介して植付作業機6が昇降自在に支持されている。植付作業機6には、植付用の苗が搭載される苗載せ台7と、回転駆動によって苗を植え付ける植付部8等が備えられている。走行機体3を圃場内で走行させながら植付作業機6を作動させることにより、走行機体6の走行に伴って植付部8が苗載せ台7から苗を掻き取り、圃場に植え付ける。 【0013】 走行機体3は、前方にボンネット9が設けられている。ボンネット9の左右側方にはフロントステップ11が設けられている。ボンネット9の後方には、座席12を備えた運転席13が設けられている。運転席13の床面がステップ14によって形成されている。座席12の下方をカバーする機体カバー16には、上記ステップ14より一段高く平坦な苗供給用ステップ17が座席12の左右両側に位置して形成されている。 【0014】 ボンネット9の左右側方の機体外側部(フロントステップ11の外側位置)には、苗載せ台7に補給する予備苗を予め載置するための予備苗載せ台18が取り付けられている。予備苗載せ台18は、走行機体1側から立設され、走行機体1の外側部に位置するステー19に取り付けられている。オペレータは苗供給用ステップ17に立って予備苗を予備苗載せ台18から苗載せ台7に補給することができる。 【0015】 フロントステップ11の下方には、施肥用のペースト肥料を収容する肥料タンク21が備えられている。肥料タンク21内のペースト肥料は、必要な場合、植え付け作業に伴い植付作業機6側に設けられた施肥ノズルによって圃場に施肥される。肥料タンク21と施肥ノズルとの間にインジケータ22が設けられ、肥料タンク21、施肥ノズル、インジケータ22等によって施肥装置が構成されている。 【0016】 ボンネット9の前方側上面は肥料タンク21への肥料の供給を行なうための開閉自在な供給口23となっている。該供給口23を介して肥料タンク21に流動体状のペースト肥料を補給することができる。ペースト肥料の肥料タンク21への補給は、補給用の肥料が収容された供給用タンク24又は供給袋等から行なわれる。 【0017】 予備苗載せ台18のステー19には、供給用タンク24又は供給袋から肥料タンク21へのペースト肥料の補給を行なうための肥料補給ポンプ26が取り付けられている。該肥料補給ポンプ26は、供給側において供給物がなくなると作動が自動停止する吸入停止スイッチ(バキュームスイッチ)が取り付けられたビルジポンプが使用されている。 【0018】 上記ビルジポンプは船舶の船底に溜まるビルジ水を排出するためのポンプであり、DC12Vによって作動するDCモータによって駆動される直流駆動電気ポンプとなっている。本実施形態においては、後述するように走行機体1のバッテリによって駆動される。 【0019】 肥料補給ポンプ26の入力ポートには、先端にカプラ部27が取り付けられた吸入ホース28が接続されている。吸入ホース28のカプラ部27には、供給用タンク24又は供給袋に挿入接続された吸込みホース29の接続が可能となっている。肥料補給ポンプ26の出力ポートには排出ホース31が接続されている。排出ホース31の先端には三方弁32の所定の1ポートが接続されている。 【0020】 三方弁32はフロントステップ11の上に切換操作可能に取り付けられている。三方弁32の他の1ポートには肥料の補給ホース33が接続されている。補給ホース33はボンネット9の供給口23への挿入が可能となっている。供給口23への挿入を行なわないことも可能である。三方弁32の他の1ポートは通常空きとなっている。 【0021】 図3に示されるように、少なくとも一方の肥料タンク21内には、ペースト肥料上に浮くフロート34が設けられている。フロート34は肥料タンク21側に上下揺動自在に支持されたアーム36の先端に支持されている。アーム36には、ペースト肥料が満タン(ペースト肥料の収容量が所定量以上)になるとスイッチが入り作動する残量検出センサ37が連結されている。なお残量検出センサ37は、運転席13側に設けられ、肥料の残量を示す肥料ゲージのセンサとして本来備えられているものである。 【0022】 図4に示されるように肥料補給ポンプ26のDCモータ38は、バッテリの+及び−端子に接続されるコネクタ39を介して配線されている。DCモータ38側のコネクタの一方の端子39aには、電源スイッチ41が接続されている。電源スイッチ41とリレー42の常時入りの一方の端子42aとの間に、プッシュスイッチ43とバキュームスイッチ44とがパラレルに接続されている。 【0023】 リレー42の常時入りの他方の端子42bとDCモータ38側のコネクタの他方の端子39bとの間にDCモータ38が接続されている。コネクタの端子39bには、残量検出センサ37のスイッチ37aの一方の端子が接続されている。リレー42のコイル42cは電源スイッチ41と残量検出センサ37のスイッチ37aの他方の端子との間に接続されている。プッシュスイッチ43は、肥料補給ポンプ26の下方に取り付けられている。 【0024】 上記構成により吸入ホース28のカプラ部27に、供給用タンク24又は供給袋に接続された吸込みホース29を接続し、補給ホース33をボンネット9の供給口23に挿入し、三方弁32を排出ホース31と補給ホース33とを繋ぐように切り換え、電源スイッチ41をON(入り)とした後、プッシュスイッチ43をON(入り)とすることによって、肥料補給ポンプ26が駆動され、肥料タンク21にペースト肥料が補給される。 【0025】 プッシュスイッチ43は、押している間のみON状態となるスイッチである。ただしプッシュスイッチ43をいったん押す(ONする)と、DCモータ38が回転し、肥料補給ポンプ26がペースト肥料の吸い込みを開始し、吸い込まれたペースト肥料の液圧によって、バキュームスイッチ44がONとなることによって、肥料補給ポンプ26の駆動が継続される。 【0026】 これによりプッシュスイッチ43を一回押すだけで、ペースト肥料の補給作業を容易に行うことができる。なおプッシュスイッチ43を運転席13内に設けたり、運転席13内と肥料補給ポンプ26の下方の2箇所に設けてもよい。運転席13内にプッシュスイッチ43を設けることによって、肥料補給ポンプ26の駆動開始を運転席13から簡単に行うことができる。 【0027】 一方上記構成により、肥料タンク21内にペースト肥料が満タンとなると残量検出センサ37のスイッチ37aがON(入り)となり、リレー42が作動し、リレー42の端子42aと端子42bとの接続が解除され、DCモータ38が停止し、肥料補給ポンプ26は停止する。 【0028】 供給用タンク24又は供給袋が空(ペースト肥料の残量が所定量以下)になると、ペースト肥料の液圧が低下し、バキュームスイッチ44がOFFとなることによって、DCモータ38が停止し、肥料補給ポンプ26が停止する。 【0029】 これによりペースト肥料の供給のためにいったんプッシュスイッチ43を押した後は、供給用タンク24又は供給袋が空、あるいは肥料タンク21内にペースト肥料が満タンとなると肥料補給ポンプ26が自動停止するため、予備苗載せ台18や苗載せ台7への予備苗の補給等、他の作業を行うことができ、作業効率が向上する。 【0030】 また肥料補給ポンプ26は、上記のようにバキュームスイッチ44が備えられた12Vバッテリーで動作する既存の電動ポンプ(ビルジポンプ)を用いるため、肥料補給ポンプ26自体のコストを抑えることができる他、エンジン動力を用いるポンプを使用する場合に比較して簡単な構成でペースト肥料の補給機の性能を追加することができる。 【0031】 そして肥料補給ポンプ26のオン・オフを電気的に行うことができるため、上記のような回路等で配線することによって、供給用タンク24又は供給袋が空、あるいは肥料タンク21内にペースト肥料が満タンとなると肥料補給ポンプ26を自動停止させる駆動規制手段を簡単に設けることができる。しかも駆動規制手段をビルジポンプ側に備えられているバキュームスイッチ44と残量検出センサ37等の既存のデバイスを使用して構成することができる。 【0032】 一方吸込みホース29を水や洗浄水のタンク等に挿入することによって、空になった肥料タンク21内に水や洗浄水等を入れることができる。肥料タンク21に水や洗浄水を入れ、施肥作動させることによって、施肥系(肥料タンク21や施肥ノズル、インジケータ22、各ホース等)の洗浄を行うことができる。また肥料補給ポンプ26自体やペースト肥料の補給系の洗浄も可能である。 【0033】 さらに三方弁32の空きポートに洗車用ホースを接続し、三方弁32を排出ホース31と洗車用ホースとを繋ぐように切り換え、肥料補給ポンプ26を駆動することによって、洗車用ホースから水や洗浄水等を出すことができ、これにより容易に洗車等を行うことができる。これらのように肥料補給ポンプ26は洗車や施肥系洗浄等を行うことができる多目的なポンプとして機能し、洗車用のポンプ等を別途設ける必要がない。 【図面の簡単な説明】 【0034】 【図1】乗用田植機の側面図である。 【図2】乗用田植機の平面図である。 【図3】肥料補給ポンプの概略配線図である。 【図4】肥料タンク内の構造を示す肥料タンク単体の側面図である。 【符号の説明】 【0035】 3 走行機体 21 肥料タンク 24 供給用タンク(肥料容器) 26 肥料補給ポンプ 32 三方弁 33 補給ホース(ホース) 38 DCモータ(直流モータ)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成16年10月21日(2004.10.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081673 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 誠
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| 【公開番号】 |
特開2006−115746(P2006−115746A) |
| 【公開日】 |
平成18年5月11日(2006.5.11) |
| 【出願番号】 |
特願2004−306347(P2004−306347) |
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