| 【発明の名称】 |
移植機の植付作業機におけるフロート支持構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡里 圭介 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】感知フロートの揺動が容易で、且つ他のフロートによる均平作用効果が向上する移植機の植付作業機におけるフロート支持構造を提供することを課題としている。
【解決手段】植付作業機4を圃場面上にフローティング支持する複数のフロート10S,10Cの少なくとも1つを感知フロート10Cとし、該感知フロート10Cの接地圧変動による上下揺動に基づいて植付作業機4の昇降を制御する移植機において、感知フロート10Cの揺動支点29を、感知フロート10Cを除く他の全てのフロート10Sの揺動支点43より後方の感知フロート10Cの後端近傍に設け、揺動支点43を各フロート10Sの前後中央近傍に設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 圃場に苗の植付作業を行なう植付作業機(4)に、該植付作業機(4)を圃場面上にフローティング支持する複数のフロート(10S),(10C)を各上下揺動自在に取り付け、上記フロート(10S),(10C)の少なくとも1つを感知フロート(10C)とし、該感知フロート(10C)の接地圧変動による上下揺動に基づいて植付作業機(4)の昇降を制御する移植機において、感知フロート(10C)を除く他の全てのフロート(10S)の揺動支点(43)を、各フロート(10S)の前後中央近傍に設け、感知フロート(10C)の揺動支点(29)を、上記フロート(10S)の揺動支点(43)より後方の感知フロート(10C)の後端近傍に設けた移植機の植付作業機におけるフロート支持構造。 【請求項2】 感知フロート(10C)の揺動支点(29)を備えたフロート取付フレーム(28)と、植付作業機(4)の本体側に上下揺動自在に支持されるフロート支持アーム(32)とを設け、フロート取付フレーム(28)をフロート支持アーム(32)に揺動自在に取り付け、フロート取付フレーム(28)とフロート支持アーム(32)との連結支点(31)と同一軸線上に、感知フロート(10C)を除く他の全てのフロート(10S)の揺動支点(43)を設け、フロート支持アーム(32)の揺動に伴う感知フロート(10C)の昇降の際に、感知フロート(10C)の揺動支点(29)と感知フロート(10C)を除く他の全てのフロート(10S)の揺動支点(43)とを平行移動させる案内部材(36)を設けた請求項1の移植機の植付作業機におけるフロート支持構造。 【請求項3】 フロート支持アーム(32)と案内部材(36)とが平行リンクを構成する請求項2の移植機の植付作業機におけるフロート支持構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、乗用田植機等の移植機の植付作業機におけるフロート支持構造に関する。 【背景技術】 【0002】 従来圃場に苗の植付作業を行なう植付作業機に、該植付作業機を圃場面上にフローティング支持する複数のフロートを各上下揺動自在に取り付け、上記フロートの少なくとも1つを感知フロートとし、該感知フロートの接地圧変動による上下揺動に基づいて植付作業機の昇降を制御する移植機が公知となっている。 【0003】 上記フロート(図6の符号35)は、フロート(35)の上面に取り付けられているブラケット(図6の符号86’)に揺動支点(図6の符号85)を介してアーム(図6の符号87)が連結されて植付部(図1の符号4)側に支持されている。ブラケット(86’)の取付面(図6の符号B)は、支点軸(85)より前に配置されており、支点軸より後方側の領域(常に圃場に接触して有効に均平作用を行なう図6の符号Aの領域)に設けられないように構成されている。これによりフロート(35)の均平作用が行なわれる部分(図6の符号C’)が従来より広くなり、押圧均平作用が向上するという構造になっている。 【特許文献1】特開2000−316332号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上記のようにフロート(35)の押圧均平作用を向上させる場合は、ブラケット(86’)の取付面(B)が領域(A)に設けられないように配置して、領域(A)をできる限り長く取ることが望ましい。しかし領域(A)をできる限り長く取るとフロートにおける揺動支点が前方側に移動することとになり、感知フロートにおいては、前端側の揺動に大きな力が必要となり、従来の感知フロートに比較して、圃場の硬軟状態や凹凸等に対する上下揺動が円滑に行なわれない場合があり、この場合植付部(4)の自動昇降制御が円滑に行われないという欠点があった。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記課題を解決するための本発明の移植機の植付作業機におけるフロート支持構造は、圃場に苗の植付作業を行なう植付作業機4に、該植付作業機4を圃場面上にフローティング支持する複数のフロート10S,10Cを各上下揺動自在に取り付け、上記フロート10S,10Cの少なくとも1つを感知フロート10Cとし、該感知フロート10Cの接地圧変動による上下揺動に基づいて植付作業機4の昇降を制御する移植機において、感知フロート10Cを除く他の全てのフロート10Sの揺動支点43を、各フロート10Sの前後中央近傍に設け、感知フロート10Cの揺動支点29を、上記フロート10Sの揺動支点43より後方の感知フロート10Cの後端近傍に設けたことを第1の特徴としている。 【0006】 第2に感知フロート10Cの揺動支点29を備えたフロート取付フレーム28と、植付作業機4の本体側に上下揺動自在に支持されるフロート支持アーム32とを設け、フロート取付フレーム28をフロート支持アーム32に揺動自在に取り付け、フロート取付フレーム28とフロート支持アーム32との連結支点31と同一軸線上に、感知フロート10Cを除く他の全てのフロート10Sの揺動支点43を設け、フロート支持アーム32の揺動に伴う感知フロート10Cの昇降の際に、感知フロート10Cの揺動支点29と感知フロート10Cを除く他の全てのフロート10Sの揺動支点43とを平行移動させる案内部材36を設けたことを特徴としている。 【0007】 第3にフロート支持アーム32と案内部材36とが平行リンクを構成することを特徴としている。 【発明の効果】 【0008】 以上のように構成される本発明の構造によると、感知フロートを除く他の全てのフロートの揺動支点が、各フロートの前後中央近傍に設けられているため、圃場の整地性能が高い。また感知フロートは、揺動支点が、他のフロートの揺動支点より後方の感知フロートの後端近傍に設けられていることによって、前端側の揺動が小さな力で円滑に行なわれる。このため感知フロートの前後長さを短くしても、従来の感知フロートと同程度に、圃場の硬軟状態や凹凸等に対して上下揺動する。 【0009】 以上により感知フロートの前後長さを短くして、植付ポイントの近傍位置において感知フロートを上下揺動させることができ、これにより植付ポイントの近傍位置の圃場状態に基づいて植付作業機の昇降が制御され、植付深さや植付姿勢を圃場状態に合わせて高精度で制御することができるという利点の他、植付作業機の後方への感知フロートの突出量が少なくなるため、機体の全長を短くすることができるという利点がある。 【0010】 一方感知フロートを植付作業機の本体側に昇降自在に取り付け、感知フロートの揺動支点と感知フロートを除く他の全てのフロートの揺動支点とを平行移動させる構造にすることによって、感知フロートの昇降高さが変化した場合でも、感知フロートの揺動支点位置と、感知フロートを除く他の全てのフロートの揺動支点の位置関係が維持される。そしてフロート支持アームと案内部材とによって平行リンクを構成させることにより、感知フロートの揺動支点と感知フロートを除く他の全てのフロートの揺動支点との平行移動機構を簡単に構成することができるという効果がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 図1は本発明を採用した移植機である乗用田植機の側面図である。該乗用田植機は従来同様、前後輪1,2に支持された走行機体3の後方に、植付作業機4が昇降リンク6を介して連結されている。植付作業機4は昇降リンク6側にローリング可能に連結されている。昇降リンク6には昇降用の昇降油圧シリンダ5が連結されている。昇降油圧シリンダ5の伸縮によって昇降リンク6が上下揺動し、植付作業機4が上下昇降する。 【0012】 植付作業機4には植付け用の苗が載置される苗載せ台7が設けられている。苗載せ台7の正面(裏面)側には、作業機フレームを構成する縦方向の縦フレーム8が左右に設けられている。両縦フレーム8の下方には、左右方向の横フレーム9が縦フレーム8に一体的に固定されて横設されている。横フレーム9側に、複数のプランタケース11が取り付けられている。横フレーム9は内部に駆動力伝動用の伝動軸を内装する伝動軸ケースを構成している。 【0013】 プランタケース11には、苗の植付部12が設けられている。植付部12は、プランタケース11側からの駆動力によって回転駆動される。この回転駆動によって植付部12は苗載せ台7から苗を掻き取り圃場に植え付ける。上記プランタケース11の下方には、左右方向に複数のフロート10S、10Cが設けられている(図2参照)。植付作業機4が下降すると、フロート10S、10Cが圃場に接地し、圃場面上に植付作業機4をフローティング支持する。 【0014】 本乗用田植機は、植付作業機4を下降させてフロート10S、10Cを圃場面に接地させ、走行機体3を走行させながら植付部12を回転駆動することによって、植付部12が苗載せ台7上の苗を掻きとって圃場に植え付ける従来公知の構造となっている。なお本乗用田植機は代掻同時移植機ではないため、代掻き後の圃場への苗の植付作業を行う。 【0015】 上記両縦フレーム8の上方側の間には、左右方向の軸16が回動自在に軸支されている。該軸16の左右両側にはアッパアーム17が突設されている。左右の各縦フレーム8の下方側には、ロアアーム20が揺動自在に軸支されている。左右の各アッパアーム17の先端側と左右の各ロアアーム20の中間部分は、それぞれ縦アーム18によって連結されている。 【0016】 左右の縦アーム18におけるロアアーム20との連結点の上方位置には、リンクアーム19が軸支されている。左右のロアアーム20の先端側と左右のリンクアーム19の先端側に、支持アーム21が軸支されている。左右の支持アーム21の間にロータ軸14を介して整地ロータ13が軸支されている。 【0017】 上記軸16にはレバー23が突設されている。レバー23は縦フレーム8に固定されたレバーガイド24に挿通されている。レバー23の揺動によって軸16を回動させると、アッパアーム17,ロッド18を介してロアアーム20が上下揺動し、整地ロータ13が昇降して高さが調節される。レバー23をレバーガイド24に設けられた複数の段部のいずれかに係止することによって整地ロータ13の高さが段階的に位置決め調節される。 【0018】 整地ロータ13は、植付部12の前方且つ後輪2の後方に、図2に示されるように、植付作業機4の略全幅にわたって複数設けられている。整地ロータ13は、左右方向の略中央に設けられるギヤケースからの駆動力によって回転駆動される。整地ロータ13を圃場内に挿入して回転駆動することにより、上記植付け作業時に走行機体3の旋回等により荒れた代掻き後の圃場の枕地等の整地を行い、整地後の圃場に苗を植え付けることが可能となっている。 【0019】 前述のフロートは、図2に示されるように、平面視で逆U字状をなす左右のサイドフロート10Sと、平面視でT字状をなす中央のセンタフロート10Cとからなる。各フロート10S,10Cは後述するようにプランタケース11に対して昇降するように取り付けられ、前後揺動自在に支持されている。 【0020】 各フロート10S、10Cの前方に整地ロータ13が位置しているため、フロート10S,10Cの前方側のスペースが小さく、センタフロート10Cとサイドフロート10Sの前後長さは略同じになっている。ただしセンタフロート10Cは、全長と全幅が略同じサイズとなっており、従来の乗用田植機のセンタフロートより長さが短縮されているが、幅が広く、受圧面積が確保され、浮力は維持されている。 【0021】 前述のように苗の植付けはプランタケース11に設けられた植付部12によって行なわれる。ただしプランタケース11は各フロート10S、10Cによって圃場面上にフローティング支持される。このため植付部12から圃場面上までの距離は、プランタケース11に対するフロート10S、10Cの高さ位置によって決まる。そして苗の植付深さは、植付部12の圃場面上からの距離によって決まるため、フロート10S,10Cのプランタケース11に対する昇降により植付深さが調節設定される。 【0022】 各フロート10S、10Cは、圃場面に対して接地する面積が大きい後方に延出する部分において整地(均平)性能が高い。各整地ロータ13の継ぎ目は、フロート10S,10Cの後方に延出する部分の前方に位置する。このため整地ロータ13により整地されない部分は、フロート10S、10Cの整地性能が高い部分によって均平される。 【0023】 前述の昇降油圧シリンダ5の作動を制御する制御バルブは、油圧感知アーム26を介してセンタフロート10Cの先端に連結されている。センタフロート10Cの上下揺動によって油圧感知アーム26を介して制御バルブが操作され、昇降油圧シリンダ5が伸縮し、昇降リンク6が上下揺動し、植付作業機4が昇降する油圧感知機構が構成されている。センタフロート10Cが油圧感知機構の感知フロートとなっている。 【0024】 上記油圧感知機構により、圃場の凹凸等に起因する接地圧変動によりセンタフロート10Cが上下揺動すると、苗の植付深さや植付姿勢が一定となるように、植付作業機4が自動的に上下昇降し、圃場に凹凸等があっても高精度の植付作業を行うことができる。 【0025】 なお圃場条件によっては、センタフロート10Cが揺動して沈下し泥を押したり、逆にセンタフロート10Cが揺動して圃場面から浮き気味で走行したりする場合がある。この場合は上記油圧感知機構が作用しても苗の植付姿勢が乱れる。このためセンタフロート10C側には油圧感度調節レバーが連結されている。 【0026】 上記油圧感度調節レバーによって、センタフロート10Cが揺動して沈下して泥を押したり、圃場面から浮き気味となった場合に、センタフロート10Cが一定の沈下量で略水平に圃場面上に接地するように、センタフロート10Cの姿勢を調節することができる。油圧感度調節レバーによって圃場条件に合わせてセンタフロート10Cの姿勢を調節することによって、油圧感知機構が有効に作用して苗の植付深さや植付姿勢を一定とすることができる。 【0027】 上記のようにセンタフロート10Cには、前端側に油圧感知アーム26が連結されているため、油圧感知機構を有効に作動させるためには、圃場状態に応じて前端側が円滑に揺動する性能が特に求められる。対してサイドフロート10Sは、油圧感知機構側には連結されておらず、高い均平性能が特に求められる。 【0028】 センタフロート10Cの前端側を円滑に揺動させるためには、センタフロート10Cの揺動支点はできるだけセンタフロート10Cの後方側に位置することが望ましい。またサイドフロート10Sの均平性能を向上させるためには、揺動支点はできるだけセンタフロート10Sの中央近傍が望ましい。 【0029】 次に各フロート10S、10Cの取付構造について詳細に説明する。センタフロート10Cの左右方向の中央上面には、図3(a),(b)に示されるように、後端側に、背面視で略U字状をなすブラケット27がボルト28によって固定されている。該ブラケット27の後方側には、支点軸29を介して側面視で三角形をなすフロート取付フレーム28が揺動自在に軸支されている。上記支点軸29はフロート取付フレーム28の1つの頂点部分に設けられており、フロート取付フレーム28は、支点軸29が後端に位置して上に凸となるように設けられている。 【0030】 フロート取付フレーム28の前方側下方の頂点部分には支点ピン31を介してフロート支持アーム32の後端側が回動可能に軸支されている。支点ピン31と支点軸29とはプランタケース11に対して同一高さとなっている。フロート支持アーム32の前端側は、植付作業機4の略全幅にわたって設けられる左右方向の横軸33(図2参照)に固定されている。横軸33は横フレーム9側に回動自在に支持されている。 【0031】 フロート取付フレーム28の前方側上方の頂点部分にはピン34を介してリンクアーム36の後端側が回動自在に軸支されている。リンクアーム36の前端側は、リンクブラケット37にピン38を介して回動可能に軸支されている。リンクブラケット37は、横フレーム9に一体的に設けられる取付座39に、リンクアーム36とフロート支持アーム32とが平行リンクを構成するように、一体的に固定されている。 【0032】 横軸33には植付深さ調節レバー41が設けられている。植付深さ調節レバー41の揺動操作によって横軸33は回動する。横軸33の回動によってフロート支持アーム32が揺動して、支点軸29と支点ピン31とが上下に平行移動する。フロート取付フレーム28の上下平行移動によってプランタケース11に対するセンタフロート10Cの高さが変更される。 【0033】 横軸33には、サイドフロート10Sを支持するためのサイドフロート支持アーム42も各サイドフロート10Sに対応して一体的に取り付けられている。サイドフロート支持アーム42はフロート支持アーム32と同じ角度で後方に向かって突出している。サイドフロート支持アーム42には、上記ピン31と同一軸線上に支点軸43が設けられている。 【0034】 サイドフロート10Sの後方への延出部分上面には、前後方向の略中央位置にそれぞれ、ブラケット44が設けられている。該ブラケット44は、上記ピン43を介してサイドフロート支持アーム42に揺動自在に連結されている。 【0035】 上記のようにサイドフロート支持アーム42は、フロート支持アーム32と同一角度で横軸33に取り付けられ、サイドフロート10Sの支点軸43と支点ピン31とが同一軸線上に配置されているため、植付深さ調節レバー41を揺動操作すると、サイドフロート10Sの支点軸43と支点ピン31とは同一軸線上に配置された状態を維持したまま上下に移動する。 【0036】 そして上記のようにセンタフロート10Cの支点軸29と支点ピン31とが上下に平行移動するため、センタフロート10Cの支点軸29とサイドフロート10Sの支点軸43とが上下に平行移動し、全てのフロート10S、10Cがプランタケース11に対して上下に昇降する。サイドフロート10Sの支点軸43とセンタフロート10Cの支点軸29との高さ位置は同一状態を維持する。プランタケース11に対する全フロート10S、10Cの高さが変更されることによって植付深さが変更される。 【0037】 上記のようにセンタフロート10Cの揺動支点(支点軸29)は、センタフロート10Sの後端近傍に位置している。またサイドフロート10Sとセンタフロート10Cとは前後長さが略等しいため、センタフロート10Cの揺動支点は、全てのサイドフロート10Sの揺動支点(支点軸43)より後方に位置する。そして左右のサイドフロート10Sの揺動支点は、各サイドフロート10Sの前後中央近傍に配置されている。 【0038】 各サイドフロート10Sは、前後中央近傍で揺動自在に支持されているため、揺動支点より後方側の常に圃場面に接触して有効に均平作用を行なう領域は長く形成されている。このためブラケット44は上記領域内の前端側に含まれるが、上記領域は十分に長くとれ、押圧均平作用(整地性能)が高い。 【0039】 一方センタフロート10Cは後端側において揺動自在に支持されているため、前端側の揺動が小さな力で円滑に行なわれる。このためセンタフロート10Cは、従来のセンタフロートに比較して短いが、従来のセンタフロートと同程度に容易に圃場の硬軟状態や凹凸に対して上下揺動する。 【0040】 これによりフロート10S、10Cの前方側に整地ロータ13が配置され、フロート10S、10Cの前方側のスペースが限られた小さな場合に、該スペースに収まる比較的短いセンタフロート10Cを使用する場合でも、従来同様に圃場の硬軟状態に対応して適切に油圧感度調節レバーによって圃場条件に合わせてセンタフロート10Cの姿勢を調節することができるとともに、圃場の凹凸に対して油圧感知機構が適切に作動する。 【0041】 加えてセンタフロート10Cの前後長さが短いため、センタフロート10Cの圃場状態の検出位置Rが植付部12による苗の植付ポイントPの近傍に位置する。センタフロート10Cの前端の揺動によって油圧感知機構が作動するため、つまり植付ポイントPの近傍位置の圃場状態に基づいて植付作業機4の昇降が制御され、植付深さや植付姿勢が植付位置の近傍の圃場状態に基づいて高精度で制御される。なお植付作業機4の後方へのセンタフロート10Cの突出量が少なくなるため、機体の全長が短くなり、機体の取り扱いや取り回しが容易となる。 【0042】 またリンクアーム36とフロート支持アーム32を平行リンクとし、フロート支持アーム32とサイドフロート支持アーム42とを同一角度で横軸33から突出させ、支点ピン31とサイドフロート10Sの支点軸43とを同一軸心とすることによって、植付深さの調節のためにセンタフロート10C及びサイドフロート10Sを昇降移動させた場合でも、センタフロート10Cの揺動支点(支点軸29)とサイドフロート10Sの揺動支点(支点軸43)の位置関係が維持されるため、植付深さに関係なくセンタフロート10Cは圃場の凹凸や硬軟状態に応じて円滑に上下揺動する。 【0043】 なおセンタフロート10Cの揺動支点とサイドフロート10Sの揺動支点との位置関係を維持させるために、両支点軸29,43を平行移動させる平行移動機構は、上記平行リンクにより簡単に構成されており、各フロート10S、10Cの支持構造が複雑になるようなことはない。 【図面の簡単な説明】 【0044】 【図1】サイドフロートを省略した乗用田植機の側面図である。 【図2】各フロート及び整地ロータ、後輪の位置関係を示す要部平面図である。 【図3】(a)はセンタフロートの取り付け状態を示す要部側面図、(b)はセンタフロートの取り付け状態を示す要部背面図である。 【図4】サイドフロートの取り付け状態を示す要部側面図である。 【符号の説明】 【0045】 4 植付作業機 10S サイドフロート(フロート) 10C センタフロート(感知フロート) 28 フロート取付フレーム 29 支点軸(揺動支点) 31 支点ピン(連結支点) 32 フロート支持アーム 36 リンクアーム(案内部材) 43 支点軸(揺動支点)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成16年9月21日(2004.9.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081673 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 誠
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| 【公開番号】 |
特開2006−87302(P2006−87302A) |
| 【公開日】 |
平成18年4月6日(2006.4.6) |
| 【出願番号】 |
特願2004−272816(P2004−272816) |
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