| 【発明の名称】 |
植付作業機における検出部 |
| 【発明者】 |
【氏名】中村 八郎 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】宇山 昌樹 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】苗載せ台の上下移動を許容する植付作業機における検出部を提供することを課題としている。
【解決手段】植付用のマット苗が搭載され、左右に往復移動される苗載せ台17の左又は右の移動終端位置を検出する検出部を構成する被検出体46L,46Rと、被検出体46L,46Rを検出するセンサ44とを、苗載せ台17の上下移動を許容するように、苗載せ台17を上方側において支持するフレーム16側の支持ステー39と苗載せ台17の上部側とに分けて配置した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 植付用のマット苗が搭載され、左右に往復移動される苗載せ台(17)と、該苗載せ台(17)から苗を掻きとって圃場に植え付ける植付部(21)とを備え、苗載せ台(17)の左又は右の移動終端位置を検出する検出部を設けるとともに、該検出部が、苗載せ台(17)を支持するフレーム(16)側と苗載せ台(17)側のいずれか一方に設けられる被検出体(46L),(46R)と、他方に設けられる被検出体(46L),(46R)を検出するセンサ(44)とからなる植付作業機において、被検出体(46L),(46R)とセンサ(44)を、苗載せ台(17)を上方側において支持するフレーム(16)側の支持ステー(39)と苗載せ台(17)の上部側とに分けて配置し、苗載せ台(17)の上下移動を許容するように設けた植付作業機における検出部。 【請求項2】 支持ステー(39)側にセンサ(44)、苗載せ台(17)側に被検出体(46L),(46R)を設けた請求項1の植付作業機における検出部。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、乗用田植機等の移植機に設けられる植付作業機における検出部に関する。 【背景技術】 【0002】 従来植付用のマット苗が搭載され、左右に往復移動される苗載せ台と、該苗載せ台から苗を掻きとって圃場に植え付ける植付部とを備え、苗載せ台の左又は右の移動終端位置を検出する検出部を設けるとともに、該検出部が、苗載せ台を支持するフレーム側と苗載せ台側のいずれか一方に設けられる被検出体と、他方に設けられる被検出体を検出するセンサとからなる植付作業機が公知となっている(例えば特許文献1参照)。 【特許文献1】特開2002−125424号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 上記苗載せ台は植付部による苗の掻き取り量を調節するために上下移動する。このため苗載せ台の上下に被検出体とセンサが対応できないと、苗載せ台の左又は右の移動終端位置を検出することができず、例えば苗載せ台を左又は右の移動終端位置において停止させるような自動制御を行うことができない場合があるという欠点があった。 【課題を解決するための手段】 【0004】 上記課題を解決するための本発明の植付作業機における検出部は、植付用のマット苗が搭載され、左右に往復移動される苗載せ台17と、該苗載せ台17から苗を掻きとって圃場に植え付ける植付部21とを備え、苗載せ台17の左又は右の移動終端位置を検出する検出部を設けるとともに、該検出部が、苗載せ台17を支持するフレーム16側と苗載せ台17側のいずれか一方に設けられる被検出体46L,46Rと、他方に設けられる被検出体46L,46Rを検出するセンサ44とからなる植付作業機において、被検出体46L,46Rとセンサ44を、苗載せ台17を上方側において支持するフレーム16側の支持ステー39と苗載せ台17の上部側とに分けて配置し、苗載せ台17の上下移動を許容するように設けたことを第1の特徴としている。 【0005】 また支持ステー39側にセンサ44、苗載せ台17側に被検出体46L,46Rを設けたことを第2の特徴としている。 【発明の効果】 【0006】 以上のように構成される本発明の構造によると、被検出体とセンサとが、支持ステーと苗載せ台の上部側とに分けて、苗載せ台の上下移動を許容するように設けられて検出部を構成しているため、植付部による苗の掻き取り量を調節するため等の苗載せ台の上下移動が可能であり、且つ苗載せ台の上下移動に伴って被検出体とセンサの位置調節を行う必要がないという効果がある。そして支持ステー側にセンサ、苗載せ台側に被検出体を設けることによって、固定側にセンサが設けられ、苗載せ台の左又は右の移動終端位置の検出精度が向上するという利点がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 図1は本発明を採用した移動農機である乗用田植機の側面図である。走行機体1には、前後輪2,3が備えられている。該走行機体1におけるボンネット4の後方には、運転席6が設けらている。走行機体1の後方には、アッパーリンク及びロアリンクを備えた昇降リンク機構7を介して植付作業機8が連結されている。上記昇降リンク機構7は油圧シリンダの伸縮によって昇降される。植付作業機7は油圧シリンダの伸縮によって昇降される。 【0008】 図2に示されるように、運転席5内の前方には操作パネル9が設けられている。操作パネル9のステアリングコラム11から一方の(本実施形態においては右)側方に突出する昇降操作レバー12が設けられている。乗用田植機の操作者(オペレータ)は上記昇降操作レバー12を上下方向に揺動操作することによって、植付作業機8を昇降操作等を行なうことができる。 【0009】 なお本乗用田植機には様々な警報の報知が行なわれるように構成されている。このため上記操作パネル9内には、警報の報知を停止させる警報停止スイッチ10が設けられている。また植付作業時に入り(ON)操作する植付スイッチ15も設けられている。 【0010】 図3に示されるように、植付作業機8は、左右方向の横フレーム13と上下方向の縦フレーム14とを備えた作業機フレーム16を持つ。作業機フレーム16側には、植付け用の苗(マット苗)が載置される苗載せ台17が取り付けられている。該苗載せ台17は上方側が縦フレーム14の上端側に左右スライド自在に支持されている。苗載せ台17の下方はエプロン18を介して作業機フレーム16に対して左右スライド自在に支持されている。 【0011】 図4に示されるように、上記横フレーム13には、複数のプランタケース19が取り付けられている。各プランタケース19の左右両側には、苗載せ台17に載置されるマット苗から苗を掻き取り圃場に植え付ける植付部21が回転駆動自在に設けられている。各プランタケース19の下方には、作業機フレーム16側に支持されてフロート22が取り付けられている。 【0012】 上記作業機フレーム16側には、図4に示されるように、走行機体1のPTO軸から駆動力が入力される入力ケース23が取り付けられている。該入力ケース23からは左右に駆動軸24が突出している。駆動軸24は各プランタケース19に接続されている。各プランタケース19には駆動軸24を介して駆動力が入力され、該駆動力によって植付部22の回転駆動が行なわれる。 【0013】 右外側に位置するプランタケース19の外側には、上記駆動軸24から駆動力が入力される横送りトランスミッション26が設けられている。該横送りトランスミッション26から苗載せ台17を左右方向に往復移動させる横送り装置27の横送りスクリューシャフト28に駆動力が伝動される。該横送りスクリューシャフト28によって苗載せ台17は左右に往復移動駆動される。 【0014】 図5に示されるように、走行機体1の後輪3を駆動するリアトランスミッション29には、副変速機構31が設けられている。後輪3は副変速機構31を介して変速されて駆動される。またリアトランスミッション29からは植付作業機用の駆動力を出力するPTO軸32が突出している。該PTO軸32には植付クラッチ33を介して駆動力が入り切り自在に伝動されている。 【0015】 植付クラッチ33の近傍には植付クラッチ33の入り切りを操作する操作軸34が設けられている。PTO軸32と入力ケース23の入力軸36とが連結軸37によって連結されている。 【0016】 上記構造により植付クラッチ33を入り作動させると、植付作業機8の入力ケース23に駆動力が入力され、植付部21が回転駆動されると共に、苗載せ台17の左右往復移動駆動が行われる。植付クラッチ33を切り作動させると、植付部21の回転及び苗載せ台17の左右往復が共に停止する。 【0017】 以上により、昇降操作レバー12の操作によってフロート22が圃場面上に接地するように植付作業機8を下降させ、植付クラッチ33を入り作動させて植付部21を駆動させるとともに苗載せ台17を左右往復移動させ、走行機体1を圃場内で走行させることによって、走行機体1の走行に伴い植付部21が左右往復移動する苗載せ台17から苗を掻き取り、圃場に植え付ける植付作業が行なわれる。 【0018】 なお植付作業機8には、掻取り調節レバー38が、エプロン17に連結されて設けられている。該掻取り調節レバー38を上下揺動操作することによって、エプロン17が上下に移動し、苗載せ台17が上下昇降移動する。これにより植付部21と苗載せ台17との位置関係が変更され、植付部21による苗の掻き取り量の調節が行われ、苗の植付け本数が調節される。 【0019】 図6に示されるように、縦フレーム14の上端側には左右方向に支持ステー39が取り付けられている。一方苗載せ台17における上記支持ステー39の近傍位置には、左右方向のスライドレール41が一体的に固定されている。縦フレーム14には、エプロン18と共に上下移動するスライドピース42が上下スライド自在に設けられている。 【0020】 該スライドピース42の上端部分が左右スライド自在にスライドレール41に挿入されている。上記構造により苗載せ台17の上方側が、縦フレーム14の上端側にスライドピース42を介して左右スライド自在に支持されている。 【0021】 支持ステー39にはブラケット43を介して、苗載せ台17が往復移動の左又は右の移動終端に位置することを検出する苗載せ台往復端検出センサ44が取り付けられている。該苗載せ台往復端検出センサ44は側面視でU字状をなし、上方が開口している。苗載せ台往復端検出センサ44は向かい合うU字の一方側に送光部を、他方に受光部を有する構造であり、両者間を遮ることによってON(入り)される構造となっている。なお縦フレーム14は、エプロン18と共に上下移動することはないため、苗載せ台17が上下移動した場合も支持ステー39の位置は固定であり、苗載せ台往復端検出センサ44の高さ位置も固定である。 【0022】 一方スライドレール41側には、苗載せ台17が往復移動の左の移動終端に位置すると側方から苗載せ台往復端検出センサ44のU字間に挿入され、苗載せ台往復端検出センサを入り(ON)作動させる左終端検出板46Lと、苗載せ台17が往復移動の右の移動終端に位置すると側方から苗載せ台往復端検出センサ44のU字間に挿入され、苗載せ台往復端検出センサ44を入り(ON)作動させる右終端検出板46Rとが設けられている。なおブラケット43には、左右終端検出板46L,46Rの通過が可能となるように、苗載せ台往復端検出センサ44のU字に合わせたスリットが形成されている。 【0023】 上記のように左終端検出板46L及び右終端検出板46Rと苗載せ台往復端検出センサ44とによって、苗載せ台17の左又は右の移動終端位置を検出する検出部が構成されている。該検出部は1つのセンサ44に対して2つの被検出体(左終端検出板46L及び右終端検出板46R)によって構成され、コストの高いセンサが1つですむため、低コストである。 【0024】 左終端検出板46L及び右終端検出板46Rは、共に側面視において逆L字状をなす。前述のように苗載せ台往復端検出センサ44がU字状をなし、左右終端検出板46L,46Rの上方からの挿入を許容する。この両検出板46L,46Rと苗載せ台往復端検出センサ44の形状により、苗載せ台往復端検出センサ44のU字内への両検出板46L,46Rの上方からの挿入量変化で、苗載せ台17の上下移動が許容される。 【0025】 これにより苗載せ台往復端検出センサ44と両検出板46L,46Rとが当接する等の不都合なしに苗載せ台17の上下移動を行うことができる。そして苗載せ台往復端検出センサ44が上下移動しない支持ステー39に安定して固定されるため、苗載せ台17の往復移動の終端位置の検出の精度は高い。 【0026】 植付作業機8は、上記フロート22が圃場面上に接地する高さ位置から、所定の最上昇高さまでの範囲で昇降が可能となっている。前述の昇降リンク機構7を昇降させる油圧シリンダは、油圧ポンプからの圧油の流れを制御する図7に示されるコントロールバルブ45によって伸縮が制御される。 【0027】 上記コントロールバルブ45には、回動によってコントロールバルブ45の状態を切り替える操作軸が設けられている。コントロールバルブ45は、操作軸の回動角度の範囲に応じて、複数のポジションに切り換えられ、コントロールバルブ45の各ポジションに応じて油圧シリンダの状態が切り換えられる。油圧シリンダの状態に応じて植付作業機8が昇降する。 【0028】 コントロールバルブ45の操作軸は、走行機体1側に回動自在に設けられたリフタカム47を介して回動させられる。一方リフタカム47のカム面47aの近傍には、該カム面47aに接するローラ48を備えた操作アーム49が走行機体1側に揺動自在に設けられている。操作アーム49はリフタカム47の回動に応じて揺動操作される。操作アーム49は前述の植付クラッチ33の入り切りを操作する操作軸34側とワイヤ51を介して連結されている。 【0029】 上記コントロールバルブ45は、油圧ポンプからの圧油を油圧シリンダ側に送る上昇ポジションで、油圧シリンダを伸び作動させ、植付作業機8を上昇状態とする。コントロールバルブ45を上昇ポジションとするリフタカム47の揺動角度範囲がリフタカム47の「上げ状態」となる。 【0030】 またコントロールバルブ45は、油圧シリンダからの圧油をオイルタンクに戻す下降ポジションで、油圧シリンダの縮作動を可能とし、植付作業機8の自重により、植付作業機8を下降状態とする。コントロールバルブ45を下降ポジションとするリフタカム47の揺動角度範囲がリフタカム47の「下げ状態」となる。 【0031】 そしてコントロールバルブ45の下降ポジションのまま植付作業機8が下降してフロート22が圃場に接地すると、植付作業機8を圃場面上に追従して上下させるように、油圧シリンダが自動伸縮可能となる。この油圧シリンダの自動伸縮可能状態もリフタカム47の「下げ状態」で実現される。 【0032】 さらにコントロールバルブ45は、油圧シリンダへの圧油の流れ及び油圧シリンダからオイルタンクへの圧油の流れを止める固定ポジションで、油圧シリンダの伸縮ロッドの位置を固定し、植付作業機8の高さを固定する。コントロールバルブ45を固定ポジションとするリフタカム47の揺動角度範囲がリフタカム47の「固定状態」となる。 【0033】 なおリフタカム47を「下げ状態」からさらに揺動させると、操作アーム49が揺動され、植付クラッチ33が入り作動する「植付状態」となる。なおリフタカム47の「植付状態」においては、コントロールバルブ45は植付作業機8を圃場面上に追従して上下させるように、油圧シリンダを自動伸縮可能とした状態を維持する。 【0034】 前述のリフタカム47は、操作モータ52によって回動が制御される。上記操作モータ52は、図8に示されるように、マイコンユニット53の出力側に接続され、該マイコンユニット53によって作動が制御される。つまり植付作業機8の昇降がマイコンユニット53により制御される。またマイコンユニット53の出力側には、植付作業中を点灯によって報知する植付モニタ58が接続されている。 【0035】 リフタカム47側には、リフタカム47の回動角度を検出する検出器としてリフタカムポテンショメータ54が設けられている。上記リフタカムポテンショメータ54は、マイコンユニット53の入力側に接続されている。 【0036】 さらにマイコンユニット53の入力側には、昇降操作レバー12の上方又は下方側への揺動操作(上げ操作又は下げ操作)を検出する昇降レバースイッチ56,植付作業機8の昇降高さ位置を検出するリフト角ポテンショメータ57,前述の植付スイッチ15,前述の苗載せ台往復端検出センサ44及び警報停止スイッチ10等が接続されている。 【0037】 マイコンユニット53側には、上記各入力デバイスの状態に応じて植付作業機8の昇降及び植付クラッチ33の入り切りをコントロールする油圧昇降制御プログラムが記憶されている。該油圧昇降制御プログラムによってマイコンユニット53は油圧昇降制御手段として機能し、図9に示される油圧昇降制御フローに基づいて、植付作業機8の昇降及び植付クラッチ33の入り切りを制御する。 【0038】 上記油圧昇降制御フローは、図9に示されるように、ステップS1において昇降操作レバー制御を行い、昇降操作レバー12の操作に応じて植付作業機8を昇降させ、または植付クラッチ33を入り切りさせる。 【0039】 次にステップS2に進み、植付自動停止開始制御を行い、苗載せ台17が左右往復移動の移動終端に位置すると、自動的に植付クラッチ33を切り作動させ、苗載せ台17の左右移動及び植付部21の回転駆動を停止させる植付自動停止手段の開始判断等を行なう。そしてステップS3に進み、植付自動停止制御を行い、上記植付自動停止開始制御によって植付自動停止手段の開始が設定されている場合に、上記植付自動停止を実行する。 【0040】 なお植付自動停止開始制御によって植付自動停止手段の開始が設定されていない場合は、植付自動停止制御が行なわれるが、植付自動停止は実行されない。その後ステップS4に進み、リフタカム47の状態をリフタカムポテンショメータ54からの情報に基づきチェックし、リフタカム47の状態が「上げ状態」の場合にステップS5に進み、リフト角ポテンショメータ57からの情報に基づき植付作業機8が最上昇高さか否かをチェックする。 【0041】 そしてステップS5において植付作業機8が最上昇高さにある場合は、ステップS6に進み、操作モータ52によってリフタカム47の状態を「固定状態」に切り換え、ステップS7に進み、植付モニタ58を消灯させ、リターンする。またステップS5において植付作業機8が最上昇高さにない場合は、ステップS7に進み、リターンする。これにより植付作業機8は最上高さを上限として上昇する。 【0042】 一方ステップS4においてリフタカム47の状態が「上げ状態」以外の場合は、ステップS8に進み、再度リフタカムポテンショメータ54の情報に基づきリフタカム47の状態をチェックし、リフタカム47が「植付状態」の場合にステップS9に進み、植付クラッチ33を入り作動させるとともに、後述するように昇降操作レバー制御で設定される「植付クラッチ待ち状態」を解除し、ステップS10に進み、植付モニタ58を点灯させ、リターンする。 【0043】 これによりリフタカム47が「植付状態」に切り換えられると、植付クラッチ33が入り作動するとともに、植付モニタ58が点灯し、植付作業が開始される。なおステップS8においてリフタカム47が「植付状態」以外の場合はステップS7に進み、リターンする。 【0044】 次に前述の昇降操作レバー制御の作動フローについて説明する。図10に示されるように、まずステップS1において昇降レバースイッチ56からの情報に基づき、昇降操作レバー12の操作をチェックし、上げ操作があった場合は、ステップS2に進み、リフタカム47の状態をリフタカムポテンショメータ54からの情報に基づきチェックする。ステップS2においてリフタカム47が「上げ状態」の場合はそのまま油圧昇降制御フローに戻る。これにより植付作業機8の上昇時に昇降操作レバー12を上げ操作しても特に植付作業機8の上昇を妨げることはない。 【0045】 一方ステップS2においてリフタカム47が「上げ状態」以外の状態の場合は、ステップS3に進み、再度リフタカム47の状態をリフタカムポテンショメータ54からの情報に基づきチェックする。ステップS3においてリフタカムが「固定状態」である場合は、ステップS4に進み、操作モータ52によりリフタカム47を「下げ状態」に切り換え、油圧昇降制御フローに戻る。 【0046】 これによりリフタカム47が「固定状態」のとき、つまり植付作業機8が所定の高さに位置が固定されている場合は、昇降操作レバー12を上げ操作すると、リフタカム47が「上げ状態」に切り換えられ、植付作業機8の上昇が開始される。 【0047】 一方ステップS3においてリフタカム47が「固定状態」以外の場合は、ステップS5に進み、再度リフタカム47の状態をリフタカムポテンショメータ54からの情報に基づきチェックする。ステップS5においてリフタカム47が「植付状態」である場合は、ステップS6に進み、操作モータ52によりリフタカム47を「下げ状態」に切り換え、油圧昇降制御フローに戻る。 【0048】 これによりリフタカム47が「植付状態」のとき、つまり植付作業機8(フロート22)が圃場面に接して植付作業を行なっている場合は、昇降操作レバー12を上げ操作すると、リフタアーム47が「下げ状態」に切り換えられ、植付作業機8はフロート22が圃場に接した状態のまま植付クラッチ33が切り状態となり、植付作業が停止する。 【0049】 またステップS5においてリフタカム47が「下げ状態」であった場合は、ステップS7に進み植付作業機8の下降状態をリフト角ポテンショメータ57からの情報に基づきチェックする。植付作業機8の下降が停止していない場合はステップS8に進み、操作モータ52によりリフタカム47を「固定状態」として油圧昇降制御フローに戻る。ステップS7において植付作業機8が下降を停止している場合は、ステップS4に進む。 【0050】 これにより植付作業機8の下降中に昇降操作レバー12を上げ操作すると、リフタカム47が「固定状態」に切り換えられ、植付作業機8の高さが固定され、植付作業機8を任意の高さで固定することができる。 【0051】 一方ステップS1において昇降操作レバー12の下げ操作があった場合は、ステップS9に進み、リフタカムポテンショメータ54からの情報に基づきリフタカム47の状態をチェックする。リフタカム47が「上げ状態」であった場合は、ステップS10に進み、操作モータ52によりリフタカム47を「固定状態」に切り換え、油圧昇降制御フローに戻る。 【0052】 これにより植付作業機8の上昇中に昇降操作レバー12を下げ操作すると、リフタカム47が「固定状態」に切り換えられ、植付作業機8の高さが固定され、植付作業機8を任意の高さで固定することができる。 【0053】 またステップS9においてリフタカム47が「上げ状態」以外の場合は、ステップS11に進み、再度リフタカム47の状態をリフタカムポテンショメータ54からの情報に基づきチェックする。ステップS11においてリフタカム47が「固定状態」である場合は、ステップS12に進み、操作モータ52によりリフタカム47を「下げ状態」に切り換えて油圧昇降制御フローに戻る。 【0054】 これによりリフタカム47が「固定状態」のとき、つまり植付作業機8が所定の高さに位置が固定されている場合は、昇降操作レバー12を下げ操作すると、リフタカム47が「下げ状態」に切り換えられ、植付作業機8の下降が開始される。 【0055】 一方ステップS11において、リフタカム47が「固定状態」以外の場合は、ステップS13に進み、植付スイッチ15の入り切り(ON,OFF)をチェックする。植付スイッチ15がONの場合は、ステップS14に進み、リフタカム47の状態をリフタカムポテンショメータ54からの情報に基づきチェックする。 【0056】 ステップS14においてリフタカム47が「下げ状態」であった場合は、ステップS15に進み植付作業機8の下降状態をリフト角ポテンショメータ57からの情報に基づきチェックする。 【0057】 植付作業機8の下降が停止している場合はステップS16に進み、操作モータ52によりリフタカム47を「植付状態」として油圧昇降制御フローに戻る。ステップS15において植付作業機8の下降が停止していない場合は、ステップS17に進み、「植付クラッチ入り待ち状態」をセットして油圧昇降制御フローに戻る。 【0058】 これにより植付スイッチ15の入り状態において、植付作業機8が圃場面上に追従可能に接した状態で昇降操作レバー12を下げ操作すると、植付クラッチ33が入り駆動され植付作業の開始が可能となる。 【0059】 なおステップS13において植付スイッチ15がOFFの場合、ステップS14においてリフタカム47が「植付状態」の場合は、油圧昇降制御フローに戻る。このため植付作業中に昇降操作レバー12を下げ操作しても特に植付作業を妨げることはない。 【0060】 一方ステップS1において、昇降操作レバー12の操作が無かった場合は、ステップS18に進み、「植付クラッチ入り待ち状態」か否かをチェックする。「植付クラッチ入り待ち状態」の場合はステップS19に進み、リフト角ポテンショメータ57からの情報に基づき植付作業機8の下降状態をチェックする。 【0061】 植付作業機8の下降が停止している場合はステップS20に進み、操作モータ52によりリフタカム47を「植付状態」として油圧昇降制御フローに戻る。ステップS19において植付作業機8の下降が停止していない場合は、油圧昇降制御フローに戻る。 【0062】 これにより植付スイッチ15の入り状態において、植付作業機8が下降中に、昇降操作レバー12を下げ操作すると、その後昇降操作レバー12の操作を行わなくても、植付作業機8が圃場面上に追従可能に接すると自動的に植付クラッチ33が入り駆動され、植付作業の開始が可能となる。 【0063】 以上に示される昇降操作レバー制御によって、上記のように昇降操作レバー12の上下操作に応じて植付作業機8が昇降制御され、また植付クラッチ33の入り切りが作動制御される。 【0064】 次に前述の植付自動停止制御の作動フローについて説明する。図11に示されるように、まずステップS1において自動停止開始フラグが立っている(ON)か否か(OFF)をチェックする。自動停止開始フラグが立っている場合は、ステップS2に進みリフタカム47の状態をリフタカムポテンショメータ54からの情報に基づきチェックする。 【0065】 なお自動停止開始フラグは、植付自動停止開始制御によって設定される。そしてステップS2においてリフタカム47が「植付状態」(植付クラッチ33が入り)であった場合は、ステップS3に進み、苗載せ台往復端検出センサ44の状態をチェックする。 【0066】 ステップS3において苗載せ台往復端検出センサ44がONの場合は、ステップS4に進み、前回のフロー時の苗載せ台往復端検出センサ44の状態をチェックする。ステップS4において前回の苗載せ台往復端検出センサ44の状態がOFFの場合は、ステップS5に進み、自動停止開始フラグをOFFとし、且つ操作モータ52によってリフタカム47を「下げ状態」に切り換え、油圧昇降制御フローに戻る。 【0067】 リフタカム47を「植付状態」から「下げ状態」とすることによって植付クラッチ33が切り作動する。なおステップS1において自動停止開始フラグがOFFの場合、ステップS2においてリフタカム47が「植付状態」以外の場合、ステップS3において苗載せ台往復端検出センサ44がOFFの場合、ステップS4において苗載せ台往復端検出センサ44がONの場合は、そのまま油圧昇降制御フローに戻る。 【0068】 以上により自動停止開始フラグが立っていると、苗載せ台往復端検出センサ44の状態がOFFからONに切り換わった瞬間、つまり苗載せ台17が左右移動終端に達した瞬間に、植付クラッチ33の切り作動によって、苗載せ台17の左右往復移動が停止し、且つ植付部21の作動が停止する。 【0069】 つまりステップS5及びステップS1からステップS5に至る過程が植付自動停止手段となり、自動停止開始フラグが、植付自動停止手段の作動開始の指示データとなる。そしてこの自動停止手段による苗載せ台17の左右往復移動の停止、及び植付部21の回転駆動の停止の際に、自動停止開始フラグはクリア(OFF)される。 【0070】 次に前述の植付自動停止開始制御の作動フローについて説明する図12に示されるように、まずステップS1においてエンジンの状態をチェックする。エンジンが回転している場合は、ステップS2に進み、植付スイッチ15をチェックする。ステップS2において植付スイッチ15が入り(ON)の場合は、ステップS3に進み、昇降レバースイッチ56からの情報に基づき、昇降操作レバー12の操作をチェックする。 【0071】 昇降操作レバー12の上げ操作がない場合は、ステップS4に進み、リフタカムポテンショメータ54からの情報に基づきリフタカム47の状態をチェックする。ステップS4においてリフタカム47が「上げ状態」以外の場合に、ステップS5に進み、再度リフタカム47の状態をリフタカムポテンショメータ52からの情報に基づきチェックする。ステップS5において、リフタカム47が「固定状態」又は「下げ状態」の場合に、ステップS6に進み、警報停止スイッチ10の入り切り(ON,OFF)をチェックする。 【0072】 ステップS6において警報停止スイッチ10が入り(ON)となっている場合は、ステップS7に進み、昇降レバースイッチ56からの情報に基づき、昇降操作レバー12の操作をチェックする。ステップS7において、昇降操作レバー12の下げ操作があった場合に、ステップS8に進み、自動停止開始フラグを立てる(ONとする)とともに、操作モータ52によりリフタカム47を「植付状態」とし、する。 【0073】 これにより警報停止スイッチ10と昇降操作レバー12が植付自動停止手段の作動開始を操作する操作部となり、警報停止スイッチ10を入り作動させながら、昇降操作レバー12を下げ操作すると自動停止開始フラグが立ち、これにより上記植付自動停止制御により、植付自動停止手段が作動し、苗載せ台17が左又は右の移動終端位置において停止し、且つ植付部21の回転駆動が停止する。 【0074】 なおステップS1においてエンジンが停止している場合、ステップS2において植付スイッチ15が切り(OFF)の場合、ステップS3において昇降操作レバー12が上げ操作された場合、ステップS4においてリフタカム47が「上げ状態」の場合は、ステップS9に進み、自動停止開始フラグをクリア(OFF)し、油圧昇降制御フローに戻る。 【0075】 またステップS5においてリフタカムがリフタカムが固定状態又は下げ状態以外の場合、例えば植付状態の場合は、そのまま油圧昇降制御フローに戻る。さらにステップS6において警報停止スイッチが切り(OFF)の場合、ステップS7において昇降操作レバー12の下げ操作が無かった場合もそのまま油圧昇降制御フローに戻る。 【0076】 上記フローによって、圃場内において植付け作業を行なっている場合は、リフタカム47が「植付状態」であるため、ステップS5からステップS6に進むことができない。これにより植付作業の継続中には、上記植付自動停止手段を作動開始させるいかなる手段が作動しても、自動停止開始フラグが立たないため、上記植付自動停止手段は作動せず、従って植付作業継続中に、苗載せ台17が左右移動終端位置において自動停止し、且つ植付部21の作動が自動停止することはない。 【0077】 つまりステップS5が、植付自動停止手段の作動を規制する自動規制手段を構成し、この自動規制手段により、植付作業の継続中に、警報停止スイッチ10を入り作動させながら、昇降操作レバー12を下げ操作したり、故障等により苗載せ台往復端検出センサ44の状態がOFFからONに切り換わったりした場合でも、上記植付自動停止手段は作動しない。このため作業者の予期しない植付作業の自動停止が防止され、圃場内に苗の植付けが行なわれない部分が発生する等の不都合が防止される。 【0078】 また植付自動停止手段の作動開始を操作する操作部が、専用のものではなく、本来警報の停止時に使用する警報停止スイッチ10と本来植付作業機8の昇降等を操作する昇降操作レバー12とを兼用し、両者を組み合わせることによって構成され、植付作業の開始に際して植付クラッチ33を作動させる操作(単に昇降操作レバー12を下げ操作する)とは異なる操作によって、植付自動停止手段の作動を開始させるものとなっている。 【0079】 これにより植付自動停止手段の作動開始用の操作部を特別に設ける必要がなく、コストダウンを図ることができ、また植付クラッチを作動させる操作とは異なる操作により、植付自動停止手段の作動を開始させるため、植付自動停止手段の作動開始操作や植付作業開始操作の誤操作等が防止される。 【図面の簡単な説明】 【0080】 【図1】乗用田植機の側面図である。 【図2】操作パネル部分の平面図である。 【図3】植付作業機部分の要部側面図である。 【図4】植付部及び苗載せ台の駆動機構を示す要部平面展開図である。 【図5】リアトランスミッションの展開図である。 【図6】苗載せ台往復端検出センサ部分の正面斜視図である。 【図7】コントロールバルブ部分の要部部分図である。 【図8】マイコンユニットに対する入出力状態を示すブロック図である。 【図9】油圧昇降制御フローチャート図である。 【図10】昇降操作レバ制御の作動フローチャート図である。 【図11】植付自動停止制御の作動フローチャート図である。 【図12】植付自動停止開始制御の作動フローチャート図である。 【符号の説明】 【0081】 16 作業機フレーム(フレーム) 17 苗載せ台 21 植付部 39 支持ステー 44 苗載せ台往復端検出センサ(センサ) 46L 左終端検出板(被検出体) 46R 右終端検出板(被検出体)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成16年8月26日(2004.8.26) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081673 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 誠
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| 【公開番号】 |
特開2006−61075(P2006−61075A) |
| 【公開日】 |
平成18年3月9日(2006.3.9) |
| 【出願番号】 |
特願2004−247452(P2004−247452) |
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