| 【発明の名称】 |
苗植機 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡部 伸 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
【氏名】村並 昌実 【住所又は居所】愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機株式会社技術部内
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| 【要約】 |
【課題】従来の苗植機は、苗取り装置にて苗載台から苗を取り出す時に、作孔器が閉じた状態でその下方にあると苗を取り出す時にこぼれた土が作孔器に溜って内壁に付着してしまって、苗の植付け姿勢が乱れるという問題があった。
【解決手段】作孔器68は、昇降軌跡P3の上側で圃場に突入する前の閉じ位置S1まで開いた状態となり、その昇降軌跡P3上側の閉じ位置S1から昇降軌跡P3の下端位置P0まで閉じた状態となるように設け、且つ、作孔器68が開いた状態で昇降軌跡P3の下端位置P0から昇降軌跡P3上側の閉じ位置S1まで上昇するときに苗取り装置45が苗載台31に載置された苗を取出す位置S2の下方を通過するように設定した苗植機。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 閉じた状態で下降して圃場に突入した後に開いて上昇する昇降軌跡(P3)にて苗植付け孔を圃場に形成する開閉自在の作孔器(68)と苗載台(31)に載置された苗を取出して作孔器(68)内にその取出した苗が填まり込むように作動する苗取り装置(45)とを装備した苗植機において、該作孔器(68)は、昇降軌跡(P3)の上側で圃場に突入する前の閉じ位置(S1)まで開いた状態となり、その昇降軌跡(P3)上側の閉じ位置(S1)から昇降軌跡(P3)の下端位置(P0)まで閉じた状態となるように設け、且つ、作孔器(68)が開いた状態で昇降軌跡(P3)の下端位置(P0)から昇降軌跡(P3)上側の閉じ位置(S1)まで上昇するときに苗取り装置(45)が苗載台(31)に載置された苗を取出す位置(S2)の下方を通過するように設定したことを特徴とする苗植機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 この発明は、苗の植付けを行なう苗植機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 この種の従来技術としては、苗取り装置にて苗載台から取り出された苗を作孔器に受け取って、該作孔器が圃場に突入して開いて苗を植付ける苗植機がある。 【特許文献1】特開平8−23724号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 上記構成の苗植機においては、苗取り装置にて苗載台から苗を取り出す時に、作孔器が閉じた状態でその下方にあると苗を取り出す時にこぼれた土が作孔器に溜って内壁に付着してしまって、苗の植付け姿勢が乱れるという問題があった。 【課題を解決するための手段】 【0004】 この発明は、閉じた状態で下降して圃場に突入した後に開いて上昇する昇降軌跡P3にて苗植付け孔を圃場に形成する開閉自在の作孔器68と苗載台31に載置された苗を取出して作孔器68内にその取出した苗が填まり込むように作動する苗取り装置45とを装備した苗植機において、該作孔器68は、昇降軌跡P3の上側で圃場に突入する前の閉じ位置S1まで開いた状態となり、その昇降軌跡P3上側の閉じ位置S1から昇降軌跡P3の下端位置P0まで閉じた状態となるように設け、且つ、作孔器68が開いた状態で昇降軌跡P3の下端位置P0から昇降軌跡P3上側の閉じ位置S1まで上昇するときに苗取り装置45が苗載台31に載置された苗を取出す位置S2の下方を通過するように設定したことを特徴とする苗植機とした。 【0005】 従って、作孔器68は、昇降軌跡P3の上側で圃場に突入する前の閉じ位置S1まで開いた状態となり、その昇降軌跡P3上側の閉じ位置S1から昇降軌跡P3の下端位置P0まで閉じた状態となるように設け、且つ、作孔器68が開いた状態で昇降軌跡P3の下端位置P0から昇降軌跡P3上側の閉じ位置S1まで上昇するときに苗取り装置45が苗載台31に載置された苗を取出す位置S2の下方を通過するように設定したから、苗取り装置45が苗載台31に載置された苗を取出すときこぼれ落ちる土が作孔器68内に溜って付着することが回避される。 【発明の効果】 【0006】 よって、作孔器68は、昇降軌跡P3の上側で圃場に突入する前の閉じ位置S1まで開いた状態となり、その昇降軌跡P3上側の閉じ位置S1から昇降軌跡P3の下端位置P0まで閉じた状態となるように設け、且つ、作孔器68が開いた状態で昇降軌跡P3の下端位置P0から昇降軌跡P3上側の閉じ位置S1まで上昇するときに苗取り装置45が苗載台31に載置された苗を取出す位置S2の下方を通過するように設定したから、苗取り装置45が苗載台31に載置された苗を取出すときこぼれ落ちる土が作孔器68内に溜って付着することが回避され、従来の課題を解消して良好な苗の植付け作業が行える。 【発明を実施するための最良の形態】 【0007】 この発明の一実施例である歩行型野菜苗植機を図面に基づき詳細に説明する。 1はミッションケ−スで、その左右両側には左右車輪駆動軸2・2の回りに回動自在に左右車輪伝動ケース3・3の前部が装着されている。そして、左右車輪伝動ケース3・3の後端部には各々左右駆動車輪4・4が軸架されている。 【0008】 5はエンジンであって、ミッションケ−ス1の前部に設けたエンジンベース6上に搭載されており、クラッチケース7を介してミッションケ−ス1に動力に動力を伝えるように設けられている。8・8は左右前輪であって、エンジンベース6の前部に設けた支持アーム9の下端の支持軸10に回動自在に設けた左右前輪支持アーム11・11に回転自在に軸架されている。そして、左右前輪支持アーム11・11の各々の上端部には上方に向けて左右前部アーム12・12が設けられており、前記左右車輪伝動ケース3・3の各々の上端部に上方に向けて設けた左右後部アーム13・13と各々が左右連結ロッド14・14で連結されている。従って、左前輪支持アーム11と左車輪伝動ケース3及び右前輪支持アーム11と右車輪伝動ケース3が各々共に回動する構成となっており、左駆動車輪4と左前輪8とが共に上下動し、且つ、右駆動車輪4と右前輪8とが共に上下動する構成となっている。 【0009】 15は油圧装置であって、車輪上下用の油圧シリンダー16と左右車輪の相対高さを変更するローリング油圧シリンダー17と上下用油圧バルブ及びローリング用油圧バルブを内装する油圧ポンプ18等より構成されており、ミッションケ−ス1上に固定されている。そして、車輪上下用の油圧シリンダー16の油圧ピストン19は、イ−ロ方向に出退自在に装架されており、その先端部にはクランク状の天秤装置20が装着されている。 【0010】 この天秤装置20は、油圧ピストン19の先端部に設けられた筒状部材21に嵌入した状態で支持された機体左右方向の回動軸22の左右端部に約180度の位相差で突出する左右アーム23・23を固設して構成されている。そして、この天秤装置20の左右アーム23・23の各々の先端部と前記左右車輪伝動ケース3・3に設けた左右後部アーム13・13とを左右連結ロッド24・24にて連結している。一方、回動軸22には別に上方に突出した駆動アーム25を設け、この駆動アーム25の上端部を前記ローリング油圧シリンダー17の油圧ピストン26先端部に連結している。このローリング油圧シリンダー17の油圧ピストン26もイ−ロ方向に出退動する。 【0011】 然して、車輪上下用の油圧シリンダー16の油圧ピストン19のイ−ロ方向の出退動により左右駆動車輪4・4及び左右前輪8・8が同量だけ上下動するように構成されていると共に、ローリング油圧シリンダー17の油圧ピストン26のイ−ロ方向の出退動により左駆動車輪4・左前輪8と右駆動車輪4・右前輪8とが背反的に上下動するように構成されている。 【0012】 27は畝Aの上面を検出するセンサーであって、その下部が畝Aの上面のマルチフィルムBに接触して上下動しその上部が上下用油圧バルブに連携されており、苗植付深さHが常に一定になるように畝Aの上面を検出して上下用油圧バルブを切り換えて油圧ピストン19をイ−ロ方向に出退動させて左右駆動車輪4・4及び左右前輪8・8を上下動させるように構成している。 【0013】 28は機体の左右傾斜を検出する水平センサーであって、その下部に機体の左右傾斜にて左右揺動する錘が形成されその上部がローリング用油圧バルブに連携されており、機体が左右方向で水平になるようにローリング用油圧バルブを切り換えて油圧ピストン26をイ−ロ方向に出退動させて左駆動車輪4・左前輪8と右駆動車輪4・右前輪8とを背反的に上下動させるように構成している。 【0014】 ミッションケ−ス1の後壁面の上部左側には、伝動軸ケース29の前端が固定されている。また、ミッションケ−ス1の後壁面の上部右側には、伝動軸ケース29と並行に筒状フレームの前端が固定され、この筒状フレームの後端と伝動軸ケース29の後端とを後部フレーム30にて連結固定し、ミッションケ−ス1と筒状フレームと伝動軸ケース29と後部フレーム30とで平面視矩形状の枠組みフレームが構成されている。 【0015】 31は苗載台で、左右の立設枠32・32と前後の底板33・34とでできた枠組みの底板空間部に前後方向に巻きかけられて張設される苗移送ベルト35を設けた構造になっている。そして、苗移送ベルト35は、苗載台31が左右両端に至ったときに一定量だけ回動すべく、前記伝動軸ケース29の中途部から動力を分岐して取り出す苗載台駆動ケース36より延出した駆動軸に固着された駆動カムにて駆動される従動カムを有する適宜間欠駆動機構を介して駆動される。然して、苗移送ベルト35は、苗載台31が左右端に移動したときに一定量(1株の苗巾だけ)回動し、苗載台31上に載置された苗を下記の苗受枠37に向けて移送するように構成されている。 【0016】 苗受枠37は、前記苗載台31の後端側にあって、筒状フレームと伝動軸ケース29に下部が取付けられた苗載台前部を支持する前部支持体38の上部に設けられており、左右中央部には苗取出口39が設けられている。40…は杆体よりなる苗受杆であって、苗受枠37の上方部の苗載台31の左右立設枠32・32間に横架された取付板41に当間隔に固設され櫛歯状に下端が開放されており、この苗受杆40…の各々が野菜苗の一株毎のポット容器a後側を支持するように設けられている。また、取付板41には比較的に軟らかいナイロン製のブラシ40a…の上部が取付けられており、苗の茎や葉が苗受杆40…から後方に出るのを防止している。 【0017】 尚、後述の苗植固定爪47と苗植可動爪48とは、この苗受杆40を間に挾むようにして苗載台31に突入して一株の苗(一株のポット容器a)を分割保持するように作動する。42は苗載台31の前部支持ロ−ラを示し、苗載台31はその前部下面に固定されたレ−ル43がこの前部支持ロ−ラ42に乗った状態にて、苗載台駆動ケース36にて伝動され回転する螺旋軸と該螺旋軸の螺旋溝に係合して左右動し苗載台31の底面に連結された摺動カムとにより構成される一般的な左右駆動機構により駆動されて左右横往復移動する。 【0018】 44はループ状のハンドルであって、その左右下端部が各々筒状フレームと伝動軸ケース29に固設されている。45は苗取り装置としての移植装置で、内部が中空になった箱状の移植具本体46に、苗植固定爪47と苗植可動爪48との2つの鉄板製の苗植爪と苗押し具49を装着し、苗植具本体46の内部に前記苗植可動爪48の作動機構を設け、苗を挾持したり逆に挾持している苗を開放したりする作動が行われるようにしている。そして、苗押し具49は苗植爪47・48が挾持している苗を離した瞬間より苗植爪47・48が上動する速さと同じ速さで下動するように構成されており、苗が苗植爪47・48から離されようになっている。尚、46aは、移植具本体46の上部蓋である。 【0019】 そして、伝動軸ケース29にて伝達された動力で駆動される駆動軸50にて回転する駆動回転クランク51の先端部にて移植装置45の本体46の中途部を枢着し、後部フレーム30より下方に延設した揺動クランク支持アーム52の下端部に基部が枢着された揺動クランク53の先端部を移植装置45の本体46の一端部に枢着して、駆動回転クランク51の回転にて移植装置45の苗植爪47・48の先端が描く軌跡P1が前後方向に狭くて上下方向に長い閉ル−プ状になるように構成している。 【0020】 54は苗を植付ける位置のマルチフィルムBに孔を開ける開孔装置であって、本体55の下端部に電気ヒーターにて加熱されてマルチフィルムBを熔かして丸い孔を開ける加熱体56が設けられており、機体に上部が固定された支持体57に基部が支持軸58・58にて枢着された上部リンク59と下部リンク60との先端部に本体55が支持軸61・61にて枢着されている。尚、62は上部リンク59に軸63にて回転自在に枢着した従動回転体である。 【0021】 64は駆動カムであって、伝動軸ケース29の中途部の下部から動力を分岐して取り出す伝動ケース65に設けた駆動軸66によりハ方向に回転する。そして、前記上部リンク59に枢着した従動回転体62が駆動カム64に接当するように、本体55は引っ張りバネ67にて下方に向けて付勢されており、駆動カム64のハ方向に回転により、従動回転体62が駆動カム64の段部64aを通過する時に加熱体56の下端は軌跡P2を描いて下動し、その後駆動カム64の回転に伴い軌跡P2を描いて上動する。従って、加熱体56の下端が軌跡P2を描いて下動した位置でマルチフィルムBに孔が開けられる。 【0022】 68は苗植付け孔を畦A上面に開ける作孔器であって、機体に上部が固定された前記支持体57に上部が枢支軸69・69にて枢着された平行リンク70の下部に側面視L型の連結板71を枢支軸72・72にて枢着して設け、更に、該連結板71に前部が枢支軸73・73にて枢着された平行リンク74の後部に枢支軸75・75にて枢着して設けられている。 【0023】 76は前記伝動ケース65に設けた駆動軸66に基部が固定された回転クランクであって、その先端が平行リンク74の中途部に設けたアーム77に枢着されている。併して、回転クランク76がハ方向に回転すると、作孔器68の下端(作孔器68が閉じた状態で作動した場合の作孔器68下端の仮想軌跡)は軌跡P3を描いて作動し、畦A上面に苗植付け孔を開ける。 【0024】 そして、作孔器68は、前記平行リンク74の後部に枢支軸75・75にて枢着支持された円筒状体78の下部に嘴状の前後開閉体79・79が枢支軸80・80にて前後方向に開閉自在に支持されており、嘴状の前開閉体79に設けたアーム81先端の枢支軸82と機体に上部が固定された前記支持体57の下端部に枢支軸83に回動自在に設けられた揺動アーム84の先端部の枢支軸85との間を連結ロッド86にて連結している。87は揺動アーム84の先端に突出して設けた係止ピンであって、前記連結ロッド86の下面に接当して揺動アーム84と連結ロッド86とが直線状になったときの最大長さを制限するものである。一方、前開閉体79に設けた係止ピン88が後開閉体79の溝89に係合しており、揺動アーム84と連結ロッド86とにより前開閉体79が開閉動作するのに同期して後開閉体79も開閉動作する。尚、円筒状体78の後部側には、苗植付け時に苗植爪47・48及び苗押し具49が介入できるように切欠き78aが設けられている。 【0025】 従って、回転クランク76がハ方向に回転すると作孔器68は上下作動するが、その嘴状の前後開閉体79・79が図2の開いた状態から軌跡P3のS1位置で連結ロッド86にて押されて閉じ、軌跡P3のPO位置で連結ロッド86にて引っ張られて開く。即ち、軌跡P3のS1位置からPO位置までは前後開閉体79・79は閉じており、PO位置からS1位置までは前後開閉体79・79は開いた状態となっている。そして、この作孔器68が閉じる位置S1を移植装置45が苗載台31に載置された苗を取出す位置S2の下方から外れた前方位置に設定している。尚、連結ロッド86にはターンバックル86aが設けられて長さ調節ができるようになっており、嘴状の前後開閉体79・79の開閉タイミングを調節できるようになっている。また、前開閉体79には上方に向けて突出された板体81aにナット81bが固着され、該ナット81bにボルト81cが通されて固定ボルト81dにて位置決めされており、該ボルト81cの板体81aからの突出量Lが調節できる構成となっている。このボルト81cの先端が円筒状体78の外壁面に当接することにより嘴状の前後開閉体79・79の最大開き量が決定される構成になっているので、上記ボルト81cの突出量Lの調節にて嘴状の前後開閉体79・79の開き量が調節できる。 【0026】 90・90は畝A上面に植付けた苗の左右両側より苗に土を寄せて苗植付孔を埋め苗を畝Aに確実に植付ける左右土寄せ装置であって、円錐台状の左右転動輪により構成されている。91・91は、各々左右駆動車輪4・4の左右サイドクラッチを入切操作する一般的な左右サイドクラッチレバーである。 【0027】 92は、苗載台31,移植装置45,開孔装置54,及び作孔器68を作動させたり停止させたりする植付クラッチレバーである。93は油圧レバーであって、連結ワイヤを介して上下用油圧バルブに連携されており、センサー27の畝A上面部の検出により左右駆動車輪4・4及び左右前輪8・8が自動的に上下動調節される自動制御位置と左右駆動車輪4・及び左右前輪8・8を強制的に下動せしめる機体リフト位置とに切換操作できるように構成されている。 【0028】 94は主クラッチレバーであって、クラッチケース7内の主クラッチを操作してエンジン5からの動力を断続するものである。95はハンドル44に基部が固定された予備苗載台である。尚、ここで移植装置45の苗植可動爪48と苗押し具49の作動機構を説明する。 【0029】 100は駆動軸50に基部が固定されて回転する駆動回転クランク51の先端部にキー101にて係合された従動カム軸であって、移植具本体46内にベアリング102・102にて回転自在に設けられている。103は苗植可動爪48の駆動カムであって、キー104にて従動カム軸100と一体に回転するように構成されている。 【0030】 105は外筒体106と内軸107とにより構成される連動体であって、その内軸107の先端が駆動カム103のカム面に当接している。そして、内軸107の中途部が移植具本体46に設けられた案内部108に支持され、外筒体106が移植具本体46に支持されて、連動体105全体が矢印ニ−ホ方向に往復動できるように設けられている。一方、内軸107に形成された雄螺子109が、外筒体106に形成された雌螺子110に螺着されていると共に、内軸107の雄螺子109が外筒体106より突出した部位をナット111で締めて、内軸107と外筒体106とを一体に作動するように固定している。 【0031】 112は移植具本体46に矢印ヘ−ト方向に往復回転自在に設けられた回転軸であって、移植具本体46の内部から外部にまで貫通して設けられている。そして、その外部には、苗植可動爪48の基部が固定されており、回転軸112のト方向の回転で苗植可動爪48が矢印チ方向に開き、回転軸112のへ方向の回転で苗植可動爪48が矢印リ方向に閉じるように構成されている。 【0032】 113は移植具本体46の内部にて回転軸112に固定された揺動アームであって、その先端が連動体105の外筒体106の先端側に形成された凹状部114に係合している。115は移植具本体46の内部壁と連動体105の外筒体106と間に設けられた圧縮バネであって、連動体105の先端が常に駆動カム103のカム面に接するように矢印ホ方向に付勢している。 【0033】 116は連動体105の外筒体106の外側端部に設けた6角状部であって、ナット111を弛めて該6角状部116を掴んで回すと、外筒体106に形成された雌螺子110に螺着されている内軸107の雄螺子109により、内軸107のみが矢印ニ−ホ方向に移動して、内軸107の外筒体106先端部から突出している長さWが変更されるので、苗植可動爪48の最も閉じた時の巾Xを変更調節することができる。そして、調節後は、6角状部116をスパナで掴んだ状態でナット111を締めて内軸107と外筒体106とを一体に作動するように固定する。 【0034】 117は苗押し具49の駆動カムであって、キー104にて従動カム軸100と一体に回転するように構成されている。118は移植具本体46に支架された支持軸119に枢支された揺動連動体であって、その一端120が駆動カム117のカム面に当接し、他端121がU字状に形成されて苗押し具49が先端に取付けられた往復動軸122に係合している。尚、揺動連動体118の一端120部側に設けられた凸部123と移植具本体46に螺子にて固着されている上部蓋46aの内壁面との間には圧縮バネが設けられており、揺動連動体118の一端120が常に駆動カム117のカム面に当接するように付勢している。然して、揺動連動体118の一端120が駆動カム117のカム面の凸部にて押し上げられと、揺動連動体118は支持軸119回りに揺動してその他端121が下動するので、苗押し具49も下動する。逆に、揺動連動体118の一端120が駆動カム117のカム面の凸部から外れると、揺動連動体118は圧縮バネの付勢力にて支持軸119回りに逆揺動してその他端121が上動するので、苗押し具49も上動する。 【0035】 上記の構成により、伝動軸ケース29にて伝達された動力で駆動軸50が駆動回転されると、駆動回転クランク51の先端部の従動カム軸にて移植装置45の本体46の中途部が枢着され、後部フレーム30より下方に延設した揺動クランク支持アーム52の下端部に基部が枢着された揺動クランク53の先端部にて移植装置45の本体46の一端部が枢着されているので、駆動回転クランク51の回転にて移植装置45の苗植爪47・48の先端が描く軌跡P1が前後方向に狭くて上下方向に長い閉ル−プ状になる。そして、その軌跡P1中で、苗植固定爪47と苗植可動爪48とが苗取出口39に突入する寸前には、苗植可動爪48は開いた状態で且つ苗押し具49は上動した状態になっており、突入後両爪47・48が苗の両側に来たときに苗植可動爪48が閉じて苗を掴み取り、その後、両爪47・48が苗を掴んだまま下動して、作孔器68が畦A上面に苗植付け孔を開けた状態の時に作孔器68の円筒状体78内部に介入して、苗植可動爪48が開くと共に苗押し具49が下動して苗を植付ける。 【0036】 次に、上記の歩行型野菜苗植機にて苗植付作業を行う場合を説明すると、苗植機の左右駆動車輪4・4及び左右前輪8・8がマルチフィルムBを張設した圃場の畝Aを跨ぐように機体をセットし、苗載台31に縦・横にポット容器aが所定の間隔で連設されている紙製の育苗器で育生されたポット状の野菜苗を載置収容した後、エンジン5を始動して主クラッチレバー94を操作して機体を前進させる。 【0037】 このとき、植付クラッチレバー92を操作して、苗載台31・移植装置45・開孔装置54・及び作孔器68を作動させ、且つ、油圧レバー93を自動制御位置に操作すると、苗載台31は左右駆動機構を介して左右方向に往復揺動されるので、その後端側に位置する苗の先端部の底面及び先端側は各々苗受枠37と苗受杆40…とに受けられた状態で左右に移動され、苗取出口39に苗が繰り出され、苗植軌跡P1を描く移植装置45の苗植爪47・48により順次掴み取られる。一方、加熱された開孔装置50は、マルチフィルムBの苗植付位置に孔を開けながら、畝A上面に苗植付孔を形成する。また、センサー27の畝A上面部の検出により、左右駆動車輪4・4及び左右前輪8・8が自動的に上下動調節され苗は常に畝Aに所定の植付深さHにて植付けられるので、作孔器68が畦A上面に苗植付け孔を開けた状態の時に苗植爪47・48が作孔器68の円筒状体78内部に介入して、苗植可動爪48が開くと共に苗押し具49が下動して苗を植付ける。その後、左右土寄せ装置90・90にて植付けた苗の左右両側より土を寄せて苗植付孔を埋め、苗は畝Aに確実に植付けられる。 【0038】 一方、移植装置45の外側にあるナット111を弛めて該6角状部116を掴んで回すことにより、苗植固定爪47と苗植可動爪48の最も閉じた時の巾Xを変更調節することができるので、一株の苗の大きさ(一株のポット容器aの大きさ)や苗の根の状態や苗床土の質に応じて、非常に容易に苗植固定爪47と苗植可動爪48の巾調節が行える。また、苗植固定爪47と苗植可動爪48の最も閉じた時の巾Xを変更調節すると、同時に最も開いた状態の巾も調節される。即ち、最も閉じた時の巾Xを狭くすると最も開いた時の巾も狭くなり、最も閉じた時の巾Xを広くすると最も開いた時の巾も広くなる。 【0039】 そして、特に、作孔器68が圃場に突入する前に閉じる位置S1を苗取り装置45が苗載台31に載置された苗を取出す位置S2の下方から外れた位置に設定したから、苗取り装置45が苗載台31に載置された苗を取出すときこぼれ落ちる土が作孔器68内に溜って付着することが回避され、良好な苗の植付け作業が行える。 【図面の簡単な説明】 【0040】 【図1】歩行型野菜苗植機の全体側面図である。 【図2】作孔器68の作用説明側面図である。 【図3】開孔装置54の作用説明側面図である。 【図4】作孔器68内に移植装置45が苗を放出した瞬間の作動説明側面図である。 【図5】移植装置45の上部蓋46aを開けた状態の一部断面平面図である。 【図6】移植装置45の作動説明図である。 【図7】作孔器68の軌跡P3に対する移植装置45の作動説明側面図である。 【図8】苗受枠37の苗取出口39付近の拡大背面図である。 【符号の説明】 【0041】 31 苗載台 45 苗取り装置(移植装置) 68 作孔器 S1 作孔器68が閉じる位置 S2 移植装置45が苗を取出す位置 P0 昇降軌跡の下端位置 P3 昇降軌跡
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000125 【氏名又は名称】井関農機株式会社 【住所又は居所】愛媛県松山市馬木町700番地
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| 【出願日】 |
平成17年8月29日(2005.8.29) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−14744(P2006−14744A) |
| 【公開日】 |
平成18年1月19日(2006.1.19) |
| 【出願番号】 |
特願2005−247968(P2005−247968) |
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