| 【発明の名称】 |
フロントロータリ耕耘機 |
| 【発明者】 |
【氏名】山根 勉 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
【氏名】鉄尾 良一 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】フロントロータリ耕耘機において、ロータリ装置で耕耘された耕耘土の飛散を確実に防止すると共に、耕耘後の仕上がりをも良好にする。
【解決手段】フロントロータリ耕耘機において、フロントロータリKの上方を覆う上部カバー17を設け、エンジン2下方のミッションケース3から前方に向けて一体的に形成されたロータリ用伝動ケース24の左右両側に、該伝動ケース24に固定して耕耘土飛散防止板20,20を配置した、また、耕耘土飛散防止板20の下方に、均平板21を取付けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジンを搭載しかつミッションケース及び該ミッションケースから前方に向けて一体に形成されたロータリ用伝動ケースを有する機体に、後方に向けてハンドルを延設し、かつ前記ミッションケースに走行車輪を支持すると共に、前記ロータリ用伝動ケースにロータリを支持してなる、フロントロータリ耕耘機において、 前記機体に、前記ロータリの上方を覆う上部カバーを設け、 前記ロータリ用伝動ケースの左右両側に、該伝動ケースに固定して耕耘土飛散防止板を配置した、 ことを特徴とするフロントロータリ耕耘機。 【請求項2】 前記耕耘土飛散防止板の下方に、均平板を取付けてなる、 請求項1記載のフロントロータリ耕耘機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、管理機等の歩行型農作業機に係り、詳しくはフロントロータリ耕耘機のロータリを覆うカバーの構成に関する。 【背景技術】 【0002】 従来より、フロントロータリ耕耘機において、前方に設けたロータリを覆うカバーを設けた技術は知られている(特許文献1参照)。 【0003】 【特許文献1】特開2001−258302号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、この種のロータリ耕耘装置においては、前記特許文献1に記載のものも含め、ミッションケースから前方に向けて設けた長いロータリ用伝動ケースがあるため、ロータリの耕耘爪の回転による飛散耕耘土を耕耘カバーだけでは十分に防止出来ず、耕耘された土が後方上方にあるエンジン等に向けて飛散したり、後方のオペレータ側に飛散し易く、耕耘後の仕上がりも悪いとの課題があった。 【0005】 そこで本願発明は、これら従来の不具合を改善し、耕耘土の飛散を確実に防止すると共に、耕耘後の仕上がりをも良好にすることを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 請求項1に係る本発明は、エンジン(2)を搭載しかつミッションケース(3)及び該ミッションケース(3)から前方に向けて一体に形成されたロータリ用伝動ケース(24)を有する機体(1)に、後方に向けてハンドル(13)を延設し、かつ前記ミッションケース(3)に走行車輪(6)を支持すると共に、前記ロータリ用伝動ケース(24)にロータリ(K)を支持してなる、フロントロータリ耕耘機において、 前記機体(1)に、前記ロータリ(K)の上方を覆う上部カバー(17)を設け、 前記ロータリ用伝動ケース(24)の左右両側に、該伝動ケース(24)に固定して耕耘土飛散防止板(20)を配置した、 ことを第1の特徴とするフロントロータリ耕耘機にある。 【0007】 また、請求項2に係る本発明は、前記耕耘土飛散防止板(20)の下方に、均平板(21)を取付けてなることを第2の特徴とするフロントロータリ耕耘機にある。 【0008】 なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これにより特許請求の範囲に何等影響を及ぼすものではない。 【発明の効果】 【0009】 請求項1に係る本発明によると、ロータリにより耕耘された耕耘土は、上方への飛散に対しては上部カバーで阻止できるが、フロントロータリに起因して、エンジン等に向けて飛散することがあり、ロータリ用伝動ケースの左右両側に設けた耕耘土飛散防止板により上記エンジン等への耕耘土の飛散を防止できると共に、小石等の跳上げからミッションケース,上部カバー等を保護でき、かつ上記耕耘土飛散防止板は、堅牢なロータリ用伝動ケースに固定されるので、土等の飛散を確実にかつ長期に亘って防止することができる。 【0010】 また、請求項2に係る本発明によると、上記飛散防止板の下方に均平板を取付けたので、堅牢で、取付けが簡単であり、フロントロータリで耕耘した耕耘土を円滑に均平することができ、ロータリ用伝動ケースにて付けられる筋状の溝も消すことで耕耘後の仕上がりを良好に出来る。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 以下、図面に沿って本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は歩行型農作業機(管理機)Hの全体側面図であり、1は農作業機の機体であって、該機体1の中央上部にはエンジン2が備えてあり、該エンジン2の動力を、その下方の前後方向に長いミッションケース3内にある車軸4に伝達すると共に、前記ミッションケース3から前方に向けて一体的に形成されたロータリ用伝動ケース24の耕耘軸5に伝達し、図2の要部背面図で明らかな如く、前記車軸4の左右両端側には走行車輪6,6を、また、前記耕耘軸5の左右方向両側には、後述するようにフロントロータリKを構成する複数の耕耘爪7・・・を装着して、圃場等での耕耘作業を行えるように構成されている。 【0012】 更に、前記ロータリ用伝動ケース24の前部上方には、図1に記載の如く、上方に向けて扇状プレート8が延設されていて、該扇状プレート8には、前方に向けてゲージ輪9が取付けられる。そして、前記ゲージ輪9は、レバー10の位置設定操作により、前記扇状プレート8の扇状部分への取付位置を変更することによりその先端の車輪側が上下方向に調節自在となり、前記ゲージ輪9の高さを必要に応じて各種調節することにより、耕深調節等が行えるように構成されている。 【0013】 更にまた、図1で前記ミッションケース3の後部上方には、ハンドルフレーム12を介して、上方斜め後方に延びる運転操作用のループ状のハンドル13と、側方から見てこれに沿うようにして機体1の走行変速や耕耘作業への切換えを運転者が運転操作位置から操作出来るようにした変速レバー14とが延出されている。 【0014】 なお、前記運転操作用のハンドル13装着部には角度調節装置15があって、運転者が機体1の運転操作をし易い位置にハンドル13の取付角度を任意に調節することが出来る構成となっている。 【0015】 ここで、16は前記変速レバー14の設定位置を案内する変速パネルであり、また、17は前記フロントロータリKの上部を覆う上部カバーで、その基端部は後述する耕耘土飛散防止板20の上端より後方に位置している。そして、前記フロントロータリKの両側部もカバーで覆われている。そして、18の鎖線は、前記耕耘爪7・・・先端の回転軌跡を示し、19は前記ハンドル13の上部側にあって、該ハンドル13に沿う形状に装着されたクラッチで、クラッチ入り状態では前記ハンドル13の上辺に沿う形状(図1の実線状態)となり、クラッチ切り状態では、起立した鎖線状態となる。 【0016】 更に、図1の前記フロントロータリK後部にあるカバーは、前記フロントロータリKの耕耘爪7・・・で後方や斜め後方上方側等に飛散させた耕耘土や小石等が後方上方にあるエンジン2等に飛散しないようにした耕耘土飛散防止板20,20で、その下部側は耕耘土の均平板21となっており、その詳細については後述する。 【0017】 更にまた、エンジン2からの動力は、前記変速レバー14の操作により、前記ミッションケース3内に収納された変速装置23を変更させて前記左右の走行車輪6,6及びフロントロータリKに伝達されるものである。 【0018】 次に、前記フロントロータリK部分の構成の詳細を図3(a)の正断面図にて説明する。即ち、前記耕耘軸5は、前記ロータリ用伝動ケース24先端の左右側に突出しており、その回転が正転方向の単一の軸からなる長い第1のロータリ軸5aと、該第1のロータリ軸5aに同軸状で且つ回転が逆転方向となる左右の位置にあるスリーブ状の第2のロータリ軸5b,5bとで構成されている。 【0019】 そして、前記ロータリ用伝動ケース24先端側の中央には前記変速装置23で変速された動力をフロントロータリKに伝達するチェン25が、前記第1のロータリ軸5aの中央に嵌着されたスプロケット26に張設されており、前記スプロケット26の左右両側に一体状又は別体状に設けた一対のウォーム歯車27,27が前記第1のロータリ軸5aと共に回転して、夫々がこれらと噛合する別途のウォーム歯車28,28を介して、前記第2のロータリ軸5b,5bに動力を伝達するので、その結果として第2のロータリ軸5b,5bは第1のロータリ軸5aと回転方向が逆となるものである。 【0020】 また、前記第1のロータリ軸5aの左右両端側には、一対のスリーブ29,29が、ピン30,30によって延設されると共に、各スリーブ29,29の左右両側周面には夫々一対のブラケット31,31aが溶接されていて、該ブラケット31,31a周囲に均等な4乃至3ヶ所〔図3(b)参照〕で夫々が複数個の緊締具32・・・を介して耕耘量の大きい耕耘爪(例えばナタ爪)7a・・・が装着されている。そして、該各耕耘爪(ナタ爪)7a・・・は、その先端側が正面視で湾曲した形状であると共に、各スリーブ29,29の両側から両湾曲部分が対向する状態に装着される一方、両スリーブ29,29の内側ブラケット31a,31aには、夫々2本の耕耘爪(ナタ爪)7a,7aの湾曲部が反対側を向く位置で、背中合わせに緊締具32,32にて装着されている〔図3(a)参照〕。 【0021】 更に、前記第2のロータリ軸5b,5bの周面部にも、ブラケット33,33が夫々溶接されていて、該ブラケット33,33周囲に均等な4乃至3ヶ所で緊締具32・・・を介して耕耘量の小さい耕耘爪(例えば直爪)7b・・・が夫々装着されている。そして、該各耕耘爪(直爪)7b・・・は、その形状が、所謂クランク形状を呈していて、先端側の直線状となっている部分が互いに内側に向くように装着されていて、爪の回転時には前記ロータリ用伝動ケース24の両側壁に近い部分を通過するようになっている。 【0022】 従って、フロントロータリKの耕耘爪7(7a,7b)は、内側が逆転する耕耘量の小さい耕耘爪(直爪)7b・・・で構成されてその耕耘爪(直爪)7b・・・の回転による前方への飛散土は少なく、更に、ロータリ用伝動ケース24の両側壁に付着しようとする耕耘土を取除くものである。 【0023】 また、左右両側が正転する耕耘量の大きい耕耘爪(ナタ爪)7a・・・で構成されているので、ダッシング防止量と耕耘量のバランスを図りながら機体1が前進し、ダッシングを防止しながら図5(a)に示すように、耕耘土を余り跳上げずに適度の耕耘高さからなる耕耘作業を行うことができるものである。 【0024】 次に、図4は耕耘土飛散防止板20部分を前方から見た拡大詳細図であって、前記ロータリ用伝動ケース24の左右位置に設けられた耕耘土飛散防止板20,20は、ゴム等の弾性材又は金属板等から構成され、前記中央に位置する逆転耕耘爪7b・・・等の回転等によって後方や後方斜め上方に飛散しようとする耕耘土がエンジン2等に向けて飛散するのを防止する作用を行う。 【0025】 また、その下方側にある均平板21は、ゴム等の弾性材又は弾性作用のある金属板等から構成されていて、耕耘爪7によって耕耘された圃場の表面を均平化すると共に、前記ロータリ用伝動ケース24の底部で耕起土上に付けられた筋状の溝をも消すものである。 【0026】 そして、これら耕耘土飛散防止板20,20や均平板21の機体1への取付けは、前記堅牢なロータリ用伝動ケース24の左右両側位置に設けられたプレート35,35に、夫々上下のボルト36,36によって取付けられ、更に、上部にある耕耘土飛散防止板20,20と下部にある均平板21とは、その上下の位置を一部分重複させて、別途のボルト37・・・にて装着し、その全体形状を保ち、強度を維持できるように構成されている。 【0027】 本発明のものは、以上の構成よりなるもので、機体1での前進・作業時には、変速レバー14を作業位置にセットすれば、エンジン2の動力が車軸4及び耕耘軸5に伝達されて、機体1の走行を行うと共に、フロントロータリKの耕耘爪7・・・が回転して耕耘作業が行われるものである。 【0028】 この時、同軸状に設けた耕耘量の小さい耕耘爪(例えば直爪)7b・・・は逆転し、左右両側に設けた耕耘量の大きい耕耘爪(例えばナタ爪)7a・・・は正転しながら作業が行われる。そして、フロントロータリKにより耕耘された耕耘土は、上方への飛散に対しては上部カバー17で阻止できるが、後方や後方上方への飛散に対しては、ロータリ用伝動ケース24の左右両側に設けた耕耘土飛散防止板20,20により確実に防止して、耕耘土や小石等が耕耘爪7によって跳上げられても後方にあるミッションケース3や上方にある上部カバー17を保護でき、且つ前記耕耘土飛散防止板20,20は、堅牢なロータリ用伝動ケース24に固定されているので、土等の飛散を確実且つ長期に亘って防止できるものである。 【0029】 一方、フロントロータリKの耕耘爪7・・・で耕耘された耕耘土は、前記耕耘土飛散防止板20,20の下方に設けられた均平板21により均平化されるが、耕耘土飛散防止板20の下方に取付けたので、堅牢で取付けが比較的簡単であり、フロントロータリKで耕耘した耕耘土を円滑に均平することが出来、ロータリ用伝動ケース24にて付けられる筋状の溝も消すことで、耕耘後の仕上がりを良好に出来る効果を奏する。 【図面の簡単な説明】 【0030】 【図1】歩行型農作業機(管理機)の全体側面図。 【図2】同上要部の背面図。 【図3】ロータリ部分の構成を示し、(a)は正断面図、(b)はブラケットに耕耘爪を3ヶ所取付けた場合の部分側面図。 【図4】飛散防止板部分を前方から見た拡大詳細図。 【図5】歩行型農作業機(管理機)での耕耘後の圃場の作用説明図で、(a)は本案、(b)は従来を夫々示す。 【符号の説明】 【0031】 1 機体 2 エンジン 3 ミッションケース 5 耕耘軸 7 耕耘爪 17 上部カバー 20 耕耘土飛散防止板 21 均平板 24 ロータリ用伝動ケース 35 プレート H 歩行型農作業機(管理機) K フロントロータリ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成17年3月23日(2005.3.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082337 【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫
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| 【公開番号】 |
特開2006−262757(P2006−262757A) |
| 【公開日】 |
平成18年10月5日(2006.10.5) |
| 【出願番号】 |
特願2005−84500(P2005−84500) |
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