| 【発明の名称】 |
農業用作業車 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉田 健治 【住所又は居所】新潟県新津市山谷町1丁目7番23号 吉徳農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】作業労力の削減が可能で、作業性に優れ、さらに、作業車に合わせて部材を調整し、操作性に優れた農業用作業車を提供する。
【解決手段】フレーム2の先端側にエンジン駆動の駆動輪9を設け、フレーム2の基端側に溝切体16を設け、フレーム2にサドル21を設け、このサドル21の前側にハンドル25を設け、サドル25をフレーム2に高さ調整可能に設ける。ハンドル25を持ちサドル21に跨った乗用体勢で操作できるため、労力が軽減され、作業性に優れたものとなる。しかも、体形に合わせてサドル21を上下することができるため、足場の悪い水田圃場などにおいても、操作性に優れる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フレームの先端側にエンジン駆動の駆動輪を設け、前記フレームの基端側に後部支持体を設けた農業用作業車において、前記フレームにサドルを設け、このサドルの前側にハンドルを設け、前記サドルを前記フレームに高さ調整可能に設けたことを特徴とする農業用作業車。 【請求項2】 フレームの先端側にエンジン駆動の駆動輪を設け、前記フレームの基端側に後部支持体を設けた農業用作業車において、前記フレームにサドルを設け、このサドルの前側にハンドルを設け、前記ハンドルを前記サドルの後側に取付可能としたことを特徴とする農業用作業車。 【請求項3】 フレームの先端側にエンジン駆動の駆動輪を設け、前記フレームの基端側に後部支持体を設けた農業用作業車において、前記フレームにサドルを設け、このサドルの前側にハンドルを設け、前記ハンドルの高さを上下に調整する高さ調整機構を備えることを特徴とする農業用作業車。 【請求項4】 フレームの先端側にエンジン駆動の駆動輪を設け、前記フレームの基端側に後部支持体を設けた農業用作業車において、前記フレームにサドルを設け、このサドルの前側にハンドルを設け、前記ハンドルは、前後に握り箇所を備えることを特徴とする農業用作業車。 【請求項5】 フレームの先端側にエンジン駆動の駆動輪を設け、前記フレームの基端側に後部支持体を設けた農業用作業車において、前記フレームにサドルを設け、このサドルの前側にハンドルを設け、前記サドルはフレーム取付部材の前後に長く形成されていることを特徴とする農業用作業車。 【請求項6】 前記ハンドルに、前記エンジンの停止スイッチを設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の農業用作業車。 【請求項7】 前記駆動輪は、スポークと、このスポークの間を塞ぐ閉塞部材とを備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の農業用作業車。 【請求項8】 前記後部支持体が、溝切体又は後輪であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の農業用作業車。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、水田圃場などにおいて作業を行う農業用作業車に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、この種のものとして、基端にハンドルを備えたフレームの先端側にエンジン駆動の走行輪を設け、前記フレームの基端側の下方に、後部支持体たる掻上げ体を設けた自走式の作業車があり、この作業機は、フレームの一側に駆動輪を設ける簡易な構成(例えば特許文献1及び特許文献2)を採用しているため、広く用いられている。 【0003】 そして、作業車の後部には、土中に食い込む掻上げ体(特許文献1)が設けられており、この掻上げ体と類似の溝切体を前記作業車に組み込むことにより、水田圃場などに溝を形成する溝切機を構成することができ、この溝切機では、先端側の駆動輪により走行駆動し、基端のハンドルを用いて溝切機の走行操作と溝切とを行うことができる。 【0004】 また、前記フレームの基端側の下方に、後部支持体たる遊転車輪を設けた作業車(例えば特許文献3)があり、先端側の走行輪の回転駆動により機本体が前進し、この前進に伴って基端の遊転車輪が土に食い込みながら回動し、遊転輪に掛けたシートが埋め込まれ、畦にシートを張ることができ、このように先端側に駆動輪を備えた作業車は、農業用として各種の作業を行うことができる。 【0005】 上記作業車では、駆動輪により走行するため、駆動輪を進行方向に押す力が不要になるが、作業者は作業車について歩かなければならず、また、溝切体を備える場合、その溝切体により溝を切るためには、ハンドルにより下方に力を加える必要がある。 【0006】 ところで、上記の掻上げ体のような溝切体は、地面に食い込みながらこれを削って溝を形成するから、走行抵抗が大きくなる面がある。また、従来の作業車は、単独の駆動輪が、フレームの前側の左右一方にのみ設けられているため、向きを安定させるためにハンドル操作が必要となる。 【0007】 そこで、同一出願人は、特願2004−346533号において、フレームの先端側にエンジン駆動の駆動輪を設け、前記フレームの基端側に溝切体を設け、前記フレームにサドルを設け、このサドルの前側にハンドルを設けた作業車を提案している。 【特許文献1】実開平2−114794号公報 【特許文献2】特開2002−363959号公報 【特許文献3】実開平5−74203号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 上記特願2004−346533号の作業車では、ハンドルを持ちサドルに跨った乗用体勢で操作できるため、労力が軽減され、作業性に優れたものとなる。しかも、基端側の溝切体が地面に食い込むと共に、回転しながら溝を形成するため、少ない抵抗で溝切をスムーズに行うことができる。 【0009】 そして、このように乗用体勢で作業を行う場合、両足によりバランスを取る必要があり、水田圃場などは埋まり易く足場が悪いため、サドルの高さが作業者の体格に合わないと、作業がやり難く、また、同様にハンドルも、作業者の体格に合わないと、作業性の低下をする。さらに、水田圃場などでの作業においては、駆動輪及び後部支持体が埋まり易く、埋まるなどして作業車が動かなくなっても、乗用姿勢のままで脱出し易い構造であることが望まれる。また、乗用するから、車輪と足元とが干渉せず、さらに必要な場合、操作により確実に停止できることが望ましい。 【0010】 ところで、上記のように、作業車を乗用タイプとすることにより、利便性を向上することができるが、水田圃場の隅や角などでは、従来のように基端側のハンドルを持って操作する方が作業がし易い場合もある。 【0011】 そこで、本発明は、乗用とすることにより、作業労力の削減が可能で、作業性に優れ、さらに、作業車に合わせて部材を調整し、操作性に優れた農業用作業車を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0012】 請求項1の発明は、フレームの先端側にエンジン駆動の駆動輪を設け、前記フレームの基端側に後部支持体を設けた農業用作業車において、前記フレームにサドルを設け、このサドルの前側にハンドルを設け、前記サドルを前記フレームに高さ調整可能に設けたものである。 【0013】 請求項2の発明は、フレームの先端側にエンジン駆動の駆動輪を設け、前記フレームの基端側に後部支持体を設けた農業用作業車において、前記フレームにサドルを設け、このサドルの前側にハンドルを設け、前記ハンドルを前記サドルの後側に取付可能としたものである。 【0014】 請求項3の発明は、フレームの先端側にエンジン駆動の駆動輪を設け、前記フレームの基端側に後部支持体を設けた農業用作業車において、前記フレームにサドルを設け、このサドルの前側にハンドルを設け、前記ハンドルの高さを上下に調整する高さ調整機構を備えるものである。 【0015】 請求項4の発明は、フレームの先端側にエンジン駆動の駆動輪を設け、前記フレームの基端側に後部支持体を設けた農業用作業車において、前記フレームにサドルを設け、このサドルの前側にハンドルを設け、前記ハンドルは、前後に握り箇所を備えるものである。 【0016】 請求項5の発明は、フレームの先端側にエンジン駆動の駆動輪を設け、前記フレームの基端側に後部支持体を設けた農業用作業車において、前記フレームにサドルを設け、このサドルの前側にハンドルを設け、前記サドルはフレーム取付部材の前後に長く形成されているものである。 【0017】 また、請求項6の発明は、前記ハンドルに、前記エンジンの停止スイッチを設けたものである。 【0018】 また、請求項7の発明は、前記駆動輪は、スポークと、このスポークの間を塞ぐ閉塞部材とを備えるものである。 【0019】 また、請求項8の発明は、前記後部支持体が、溝切体又は後輪であるものである。 【発明の効果】 【0020】 請求項1の構成によれば、ハンドルを持ちサドルに跨った乗用体勢で操作できるため、労力が軽減され、作業性に優れたものとなる。しかも、体形に合わせてサドルを上下することができるため、足場の悪い水田圃場などにおいても、操作性に優れる。具体的には、膝を適度に曲げて足の力が入り易い状態に調整し、足でバランスを取りながら走行し、埋まった場合でも、足で蹴ることにより容易に脱出でき、また、楽な姿勢で乗用できる。 【0021】 請求項2の構成によれば、ハンドルを持ちサドルに跨った乗用体勢で操作できるため、労力が軽減され、作業性に優れたものとなる。しかも、通常は乗用姿勢で作業を行い、水田圃場などの隅や角で作業する場合は、ハンドルを後側に取付け、後側からハンドルを持って作業車を押すようにして操作することができる。 【0022】 請求項3の構成によれば、ハンドルを持ちサドルに跨った乗用体勢で操作できるため、労力が軽減され、作業性に優れたものとなる。しかも、体格に合わせてハンドルの高さを調整できるため、ハンドル操作が容易で、操作性に優れ、また、楽な姿勢で乗用できる。 【0023】 請求項4の構成によれば、ハンドルを持ちサドルに跨った乗用体勢で操作できるため、労力が軽減され、作業性に優れたものとなる。しかも、体格や作業内容に合わせてハンドルの握り箇所を前後に代えることにより、ハンドル操作が容易で、操作性に優れ、また、楽な姿勢で乗用できる。 【0024】 請求項5の構成によれば、ハンドルを持ちサドルに跨った乗用体勢で操作できるため、労力が軽減され、作業性に優れたものとなる。しかも、サドルが前後に長く形成されているため、先端側の駆動輪が埋まった場合は、腰掛ける位置をサドルの後側とし、駆動輪側を浮かせるようにして脱出し、一方、基端側の後部支持体が埋まった場合は、腰掛ける位置をサドルの前側とし、後部支持体を浮かせるようにして脱出することができる。 【0025】 また、請求項6の構成によれば、手元に近いハンドルの停止スイッチを用いて、確実にエンジンの停止操作を行うことができる。 【0026】 また、請求項7の構成によれば、閉塞部材によりスポークの間にものが入ることがない。 【0027】 また、請求項8の構成によれば、溝切体を用いれば、溝切機として使用でき、後輪を用いれば、各種作業を行う簡易乗用管理機となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0028】 本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な農業用作業車を採用することにより、従来にない農業用作業車が得られ、その水田圃場などに用いられる農業用作業車について記述する。 【実施例1】 【0029】 以下、本発明の実施例を添付図面を参照して説明する。図1〜図5は本発明の実施例1を示し、同図に示すように、農業用作業車1のフレーム2は、進行方向左側に設けられた前後方向の左フレーム体3Lと、この上部に配置された前後方向の中空な長杆4と、進行方向右側に設けられた右フレーム体3Rとからなり、前記長杆4の基端にエンジン5が設けられ、先端にギヤケース6が設けられるとともに、このギヤケース6には前記長杆4と直交方向の駆動軸7が軸支されている。この駆動軸7は進行方向右側に突設され、図2に示すように、その右側端を前記右フレーム体3Lの先端により回動可能に軸支している。また、前記駆動軸7には、前記長杆4に内挿され前記エンジン5に連結された伝達軸8の回転が、ギヤボツクス6内の図示しないギヤ機構を介して伝達されるようになっている。尚、フレーム2及び長杆4は金属製のパイプ材などからなる。 【0030】 前記駆動軸7には駆動輪9が設けられ、この駆動輪9は輪体11の外周縁に複数の掻き板12を固設し、この掻き板12の先端側に受板13が固着されるとともに、この受板13の他端が前記輪体11の外周縁に固着され、この輪体11が前記駆動軸7に挿通したボス部14に、複数のスポーク15を介して固着されており、前記ボス部14が前記駆動軸7に回り止め固定されている。このように、この例では、駆動輪9を挟むようにその進行方向左右に左,右フレーム体3L,3Rが設けられている。 【0031】 図1などに示すよに、前記左フレーム体3Lは、側面から見て略へ字状をなし、その先端3Aを前記ギヤケース6に固着し、その基端3Bに後部支持体たる溝切体16を着脱可能に固定し、前記後部支持体は作業車1の後側を支えて走行可能とするものである。また、左フレーム体3Lの直線状の中央部3Cの上に、前記長杆4がほぼ平行に配置され、これら中央部3Cと長杆4とを固定部材17により一体的に固定している。 【0032】 前記溝切体16は、進行方向前側に向って幅狭になる左右の側板19,19と、これら側板19,19の下端を塞いで連結する底板20とを備え、底板20の前側は、斜め上向きの前側傾斜面20Aが形成され、底板20の後側はほぼ水平方向に形成されている。 【0033】 また、図2などに示すように、前記右フレーム体3Rは、側面から見て略へ字状をなし、上述したように、その先端により前記駆動軸7を回動可能に軸支し、その基端を左右方向の横材18により前記左フレーム体3Lの後側に一体に連結している。 【0034】 また、前記作業車1はサドル21を有し、このサドル21は左,右フレーム体3L,3Rの中央側の上方に、フレーム側取付受材22,22をそれぞれ溶着などにより一体に設け、これらフレーム側取付受材22,22にサドル21の枠部23が高さ調整可能に固定される。さらに、サドル21は、前記枠部23の上部に着座部24を設け、この着座部24はクッション性を備え、着座部24は平面略長方形形状をなし、その前後方向の中心線は前記駆動輪9の輪体11の前後方向に沿って配置されている。 【0035】 また、前記サドル21の前側にハンドル25を設け、このハンドル25は、略乙字状をなす縦杆26の下端を前記枠部23に固着し、その縦杆26の前側に向いた先端側26Aに、前後して横杆27,28を設けてなり、横杆27,28の左右両端には、手で握る握り箇所29,29がそれぞれ設けられている。尚、前記縦杆26は角パイプなどからなり、前記横杆27,28は丸パイプなどからなる。 【0036】 前記サドル21は、図2及び図3などに示すように、サドル高さ調整機構31により前記フレーム2に無段階で高さ調整可能に設けられ、この例のサドル高さ調整機構31は前記ハンドル25の前後位置を変更するハンドル位置変更機構を兼用している。このサドル高さ調整機構31は、枠部23の下部で左右に取付部32,23を突設し、この取付部32に縦方向の長孔33を形成し、この長孔33に対応して、前記サドル受材22に透孔34を穿設し、固定部材たるボルト35を前記長孔33と透孔34とに挿通し、その先端側にナット36を螺合して締付固定してなる。そして、止着手段たるボルト35,ナット36を緩めることにより、長孔33の長さ分だけ、サドル21の高さを調整し、その位置で固定することができ、締付手段たるボルト35とナット36とにより調整した位置で固定される。また、ハンドル25の位置を変更する場合は、ボルト35を外し、サドル21の前後を入れ替えてから透孔34に長孔33を合わせ、透孔34と長孔33とに挿通したボルト35とナット36を締めることにより、ハンドル25が後側に設けられる。そして、図4に示すように、後側に配置したハンドル25を持って、作業車1を押すようにして操作することができる。また、前記サドル21の着座部24は、前記取付部32の前後に張り出た部分を有する。尚、この例では、サドル21にハンドル25を一体的に取り付けているから、サドル21の高さを調整することにより、ハンドル25のフレーム2に対する高さも調整されることになる。 【0037】 また、作業車1は、図5などに示すように、前記ハンドル25の高さを無段階に調整するハンドル高さ調整機構37を備える。このハンドル高さ調整機構37は、前記縦杆26の中央に、上部が開口した鞘管38を有し、この鞘管38は、縦杆26の先端側26Aと基端側26Bより大きく形成され、縦方向のスリット38Aが設けられており、上部の開口から縦杆26の先端側26Bがスライド可能に挿入され、下部は前記基端側26Bに固着され、さらに、前記スリット38Aの上部両側に、相互間に隙間を有して鍔部39,39を突設し、この鍔部39,39に穿設した孔39A,39Aにボルト40を挿通し、このボルト40にナット40Aを螺合してなり、締付手段たるボルト40とナット40Aとにより調整した位置で固定される。 【0038】 したがって、ボルト40,ナット40Aを緩めて、縦杆26の先端側26Bを上下にスライドし、ボルト40,ナット40Aを締めて固定することにより、ハンドル25の横杆27,28の高さを調整することができる。 【0039】 尚、図中、41は前記ギヤケース6の上部に固設された握部であり、また、42は駆動輪9の前側上部を左右から覆うフードであって、前記ギヤケース6に固定されている。さらに、43はスタンドであり、前記固定部材17の進行方向右側に基端を回動可能に連結し、走行時にはスタンド43を後側に回動して作業車1を操作する。また、サドル21の着座部24はエンジン5より上方である。 【0040】 前記ハンドル25の横杆28の左右一側には、前記エンジン5の停止スイッチ51が設けられ、この停止スイッチ51とエンジン5とが可撓性を有する操作ケーブル52により連結されていており、操作ケーブル52が可撓性を有するから、ハンドル25の前後位置を変更しても、そのまま使用することができる。 【0041】 次に前記構成につき、その作用を説明すると、作業者はサドル21に跨り、ハンドル25の横杆27,28などを掴んで作業車1に乗る。この場合、サドル高さ調整機構31により、体格に合わせてサドル21の高さを調整し、足を地面に付けて楽な姿勢で操作できるように乗ることができる。また、ハンドル高さ調整機構37により、ハンドル25の高さを調整できる。そして、エンジン5を始動すると、この回転力は伝達軸8、駆動軸7等を介して駆動輪9を回転駆動し、この回転駆動により掻き板12が水田圃場などの土Gを掻き、作業車1が前進する。そして、この前進に伴って該駆動輪9後方の溝切体16が土Gに食い込みながら溝を切り、その断面形状に倣った溝が形成される。 【0042】 このように作業者が作業車1に跨った状態で地面に足をつけて作業を行うことができ、この状態で前方のハンドル25を把持するから、安定して乗ることができると共に、自走式の作業車1を簡便に操作することができる。また、サドル21に跨った姿勢で体重の一部を溝切体16に加えることができるから、溝切体16を土に食い込ませる力を加えることができる。 【0043】 また、水田圃場などにおいて、走行中、進行方向前側の駆動輪9が土Gに埋まって動かなくなったら、サドル21の着座部24の後側に座り、体重を掛けると、駆動輪9側が持ち上がり、走行可能となる。一方、溝切体16の抵抗が大きくなって動かなくなったら、サドル21の着座部24の後側に座り、体重を掛けると、溝切体16が持ち上がって抵抗が減り、走行可能となる。 【0044】 さらに、水田圃場の隅や角、あるいは旋回が主となる作業を行う場合、サドル21の前後位置を変更すれば、ハンドル25が後側となり、そのハンドル25を持って操作することができ、例えば、ハンドル25により後側を持ち上げ、駆動輪9を中心に旋回することができる。 【0045】 このように本実施例では、請求項1に対応して、フレーム2の先端側にエンジン駆動の駆動輪9を設け、フレーム2の基端側に後部支持体たる溝切体16を設けた農業用作業車1において、フレーム2にサドル21を設け、このサドル21の前側にハンドル25を設け、サドル25をフレーム2に高さ調整可能に設けたから、ハンドル25を持ちサドル21に跨った乗用体勢で操作できるため、労力が軽減され、作業性に優れたものとなる。しかも、体形に合わせてサドル21を上下することができるため、足場の悪い水田圃場などにおいても、操作性に優れる。具体的には、膝を適度に曲げて足の力が入り易い状態に調整し、足でバランスを取りながら走行し、埋まった場合でも、足で蹴ることにより容易に脱出でき、また、楽な姿勢で乗用できる。 【0046】 また、このように本実施例では、請求項2に対応して、フレーム2の先端側にエンジン駆動の駆動輪9を設け、フレーム2の基端側に後部支持体たる溝切体16を設けた農業用作業車1において、フレーム2にサドル21を設け、このサドル21の前側にハンドル25を設け、ハンドル25をサドル21の後側に取付可能としたから、ハンドル25を持ちサドル21に跨った乗用体勢で操作できるため、労力が軽減され、作業性に優れたものとなる。しかも、通常は乗用姿勢で作業を行い、水田圃場などの隅や角で作業する場合は、ハンドル25を後側に取付け、後側からハンドル25を持って作業車1を押すようにして操作することができる。 【0047】 このように本実施例では、請求項3に対応して、フレーム2の先端側にエンジン駆動の駆動輪9を設け、フレーム2の基端側に後部支持体たる溝切体16を設けた農業用作業車1において、フレーム2にサドル21を設け、このサドル21の前側にハンドル25を設け、ハンドル25の高さを上下に調整する高さ調整機構31を備えるから、ハンドル25を持ちサドル21に跨った乗用体勢で操作できるため、労力が軽減され、作業性に優れたものとなる。しかも、体格に合わせてハンドル25の高さを調整できるため、ハンドル25の操作が容易で、操作性に優れ、また、楽な姿勢で乗用できる。 【0048】 また、このように本実施例では、請求項4に対応して、フレーム2の先端側にエンジン駆動の駆動輪9を設け、フレーム2の基端側に後部支持体たる溝切体16を設けた農業用作業車1において、フレーム2にサドル21を設け、このサドル21の前側にハンドル25を設け、ハンドル25は、前後に握り箇所29,29を備えるから、ハンドル25を持ちサドル21に跨った乗用体勢で操作できるため、労力が軽減され、作業性に優れたものとなる。しかも、体格や作業内容に合わせてハンドル25の握り箇所29を前後に代えることにより、ハンドル25の操作が容易で、操作性に優れ、また、楽な姿勢で乗用できる。 【0049】 また、このように本実施例では、請求項5に対応して、フレーム2の先端側にエンジン駆動の駆動輪9を設け、フレーム2の基端側に後部支持体たる溝切体16を設けた農業用作業車1において、フレーム2にサドル21を設け、このサドル21の前側にハンドル25を設け、サドル21はフレーム側取付受材22の前後に長く形成されているから、ハンドル25を持ちサドル21に跨った乗用体勢で操作できるため、労力が軽減され、作業性に優れたものとなる。しかも、サドル21が前後に長く形成され、その前後がフレーム側取付受材22から張り出しているため、先端側の駆動輪9が埋まった場合は、腰掛ける位置をサドル21の後側とし、駆動輪9側を浮かせるようにして脱出し、一方、基端側の溝切体16が埋まった場合は、腰掛ける位置をサドル21の前側とし、溝切体16を浮かせるようにして脱出することができる。 【0050】 また、このように本実施例では、請求項6に対応して、ハンドル25に、エンジン5の停止スイッチ51を設けたから、手元に近いハンドル25の停止スイッチ51を用いて、確実にエンジン5の停止操作を行うことができる。 【0051】 また、このように本実施例では、請求項8に対応して、後部支持体が、溝切体16であるから、作業車1を溝切機として使用できる。 【0052】 また、実施例上の効果として、サドル21にハンドル25を一体に設け、サドル21の向きを変えてフレーム2に取り付けることにより、ハンドル25を後側に取付可能としたから、ハンドル25の向きを簡便に変更することができ、しかも、サドル高さ調整機構31がハンドル25の前後位置を変更するハンドル位置変更機構を兼用しているから、その構成を簡略化することができる。また、フレーム2の先端側にエンジン駆動の駆動輪9を設け、フレーム2の基端側の下方に溝切体16を設けた作業車1において、フレーム2にサドル21を設け、このサドル21の前側にハンドル25を設け、駆動輪9を挟んで左右にフレーム体3L,3Rが設けらているから、ハンドル25を持ち、サドル21に跨った乗用体勢で操作できるため、労力を要さず作業性に優れたものとなる。しかも、フレーム体3L,3Rが駆動輪9の左右を挟んで設けられているため、走行時の直進性に優れ、走行操作性が向上する。また、左フレーム3Lに左のサドル受材22を設け、右フレーム体3Rに右のサドル受材22を設け、サドル21の荷重を左右のフレーム体3L,3Rにより受けるようにしたから、一層安定した構造となる。 【実施例2】 【0053】 図6は本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例のハンドル25は、横杆27の左右を後側に屈曲し、その端部27A,27Aを前後方向に長く形成し、この端部27Aにより握り箇所29を構成している。また、横杆27の前側も握り箇所29となる。 【0054】 したがって、前後方向に長い端部27Aの適宜位置を握り、あるいは横杆27の前側を握ることにより、握りの前後位置を体格や使用条件に合わせて変更することができる。 【0055】 このように本実施例では、請求項4に対応して、フレーム2の先端側にエンジン5駆動の駆動輪9を設け、フレーム2の基端側に後部支持体を設けた農業用作業車1において、フレーム2にサドル21を設け、このサドル21の前側にハンドル25を設け、ハンドル25は、前後に握り箇所29を備えるから、体格や作業内容に合わせてハンドル25の握り箇所を前後に代えることにより、ハンドル25の操作が容易で、操作性に優れ、また、楽な姿勢で乗用でき、また、各請求項に対応して、各実施例と同様な作用・効果を奏する。 【実施例3】 【0056】 図7は本発明の実施例3を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例のハンドル25Bは、横杆の代わりに、縦杆26の先端に、パイプ材などを左右方向に長い長円状に形成した横枠体27Bを形成し、この横枠体27Bにより握り箇所29を構成している。 【0057】 したがって、体格や使用条件に合わせて長円状の横枠体27Bの適宜位置を握って、作業車1を操作することができる。 【0058】 このように本実施例では、請求項4に対応して、フレーム2の先端側にエンジン5駆動の駆動輪9を設け、フレーム2の基端側に後部支持体を設けた農業用作業車1において、フレーム2にサドル21を設け、このサドル21の前側にハンドル25を設け、ハンドル25は、前後に握り箇所29を備えるから、体格や作業内容に合わせてハンドル25の握り箇所を前後に代えることにより、ハンドル25の操作が容易で、操作性に優れ、また、楽な姿勢で乗用でき、また、各請求項に対応して、各実施例と同様な作用・効果を奏する。 【実施例4】 【0059】 図8は本発明の実施例4を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、作業車1は、後部支持体として、後輪61を設けており、この後輪61は、フレーム2の後側に遊転可能に設けられた従動輪である。また、フレーム2の基端側には、アタッチメント(図示せず)が着脱自在に取り付ける。 【0060】 また、駆動輪9には、輪体11内に位置して、スポーク15,15間に板状の閉塞部材62を設け、該閉塞部材62によりスポーク15,15間の隙間を塞いでいる。 【0061】 そして、使用においては、そのまま乗用して移動に使用したり、農機具などのアタッチメントを装着して作業を行ったりすることができる。また、この例では、乗用姿勢において、前側の駆動輪9のスポーク15,15間が塞がっているため、間にものが入り込むことがない。 【0062】 このように本実施例では、請求項7に対応して、駆動輪9は、スポーク15と、スポーク15の間を塞ぐ閉塞部材62とを備えるから、閉塞部材62によりスポーク15,15の間にものが入ることがない。 【0063】 また、このように本実施例では、請求項8に対応して、後部支持体が、後輪61であるから、各種作業を行う簡易乗用管理機となる。そして、この作業車1は、2輪であって、運搬移動など極めて扱いが簡易なものとなり、また、各請求項に対応して、各実施例と同様な作用・効果を奏する。 【実施例5】 【0064】 図9及び図10は本発明の実施例5を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、フレーム2の基端に、後部支持体たる回転部材からなる溝切体16Aを着脱可能に固定している。図10に示すように、前記溝切体16Aは、左右対称で、一対の皿型のディスク体71,71からなり、このディスク体71は、中央の平板部72の周囲に、中央側に凹んだ凹状湾曲部73を連結し、この凹状湾曲部73の周囲に斜め外側中央向きの傾斜面74を形成し、この傾斜面74の外周に溝切機16Aの回転軸75を中心とした外周面部76を形成し、この外周面部76の端面外側にフランジ部77を設け、ディスク体71,71のフランジ部77,77同士を接合することにより左右のディスク体71,71を接合一体化して溝切機16Aが形成され、左右両側の傾斜面74,74及び外周面部76,76により溝を形成する凸状外周部78を構成している。尚、回転軸75は進行方向と交差方向に配置されており、その回転軸75は前記平板部72,72の中心を貫通してそれら平板部72,72に固着され、その回転軸75の両端に軸受79,79を設けている。前記溝切機16Aは、取付部材41により前記フレーム2の基端に取り付けられ、この取付部材81は枠体部82の内側に前記軸受79,79を固定し、枠体部82内に溝切体16Aを回転自在に設け、その取付部材81の先端をフレーム2の基端に着脱可能に取り付けている。 【0065】 そして、作業車1の前進に伴って該駆動輪9後方の溝切体16Aが土Gに食い込みながら回転し、図10に示すように、凸状外周部78の断面形状に倣った溝Mが形成される。 【0066】 このように本実施例では、請求項8に対応して、後部支持体が、溝切体16Aであり、作業車1を溝切機として使用できる。 【0067】 また、実施例上の効果として、ディスク体71は、傾斜面74,74を有する凸状外周部78の両側に、凹状湾曲部73,73を有するから、凹状湾曲部73,73により溝Mの両側を押さえつけることにより、溝Mの左右両側を綺麗に仕上げることができる。 【0068】 なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、フレームの形状は適宜選定可能である。さらに、駆動輪の大きさ、形状、寸法などは適宜選定可能である。また、ハンドルも実施例の形状に限らず、各種の形状のものを用いることができる。さらに、後部支持体も適宜選定可能である。また、実施例では、サドルにハンドルを一体に設け、サドルの向きを変えることにより、ハンドルを後側に取付可能としたが、サドルをフレームに固定し、あるいはサドルをフレームに上下位置調整可能に設け、ハンドルのみを後側に取付可能にしてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0069】 【図1】本発明の実施例1を示す斜視図である。 【図2】同上、サドル周りの斜視図である。 【図3】同上、サドル高さ調整機構の断面図である。 【図4】同上、ハンドルを後側にした状態の斜視図である。 【図5】同上、ハンドル高さ調整機構の一部を切り欠いた斜視図である。 【図6】本発明の実施例2を示すハンドルの平面図である。 【図7】本発明の実施例3を示すハンドルの平面図である。 【図8】本発明の実施例4を示す斜視図である。 【図9】本発明の実施例5を示す斜視図である。 【図10】同上、後部支持体の断面図である。 【符号の説明】 【0070】 1 農業用作業車 2 フレーム 3L 左フレーム体 3R 右フレーム体 4 長杆(フレーム) 5 エンジン 9 駆動輪 15 スポーク 16,16A 溝切体(後部支持体) 21 サドル 22 フレーム側取付受部材 25 ハンドル 29 握り箇所 31 サドル高さ調整機構 37 ハンドル高さ調整機構 51 停止スイッチ 61 後輪 62 閉塞部材 G 土 M 溝
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| 【出願人】 |
【識別番号】000160245 【氏名又は名称】吉徳農機株式会社 【住所又は居所】新潟県新潟市山谷町1丁目7番23号
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| 【出願日】 |
平成17年1月28日(2005.1.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080089 【弁理士】 【氏名又は名称】牛木 護
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| 【公開番号】 |
特開2006−204213(P2006−204213A) |
| 【公開日】 |
平成18年8月10日(2006.8.10) |
| 【出願番号】 |
特願2005−21997(P2005−21997) |
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