| 【発明の名称】 |
ロータリ耕耘装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】和栗 創一 【住所又は居所】岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株式会社内
【氏名】遠藤 準 【住所又は居所】岡山県岡山市中畦684番地 小橋工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】伝動ケースによって圃場表面に形成された溝を埋め戻すために必要な量の土を溝側に移動させ、耕深の変更に拘らずに溝側に土を移動させる機能を安定化にする。
【解決手段】ロータリ耕耘装置1は整地体20を備え、整地体20の左右端部に延長整地体30を設ける。延長整地体30は、整地体20に上下回動自在に取り付けられた支枠31と支枠31の先端側に固着されて断面視において円弧状に形成された均平板40とを有してなる。延長整地体30は整地体20から左右方向外側に延出する整地姿勢と、整地体20の上方位置に収容される収容姿勢との間で回動する。延長整地体30は、整地姿勢になると均平板40の接地面が圃場表面に接する接地線が左右方向に対して進行方向前側に傾斜するように整地体20に取り付けられるとともに、整地体20の接地面より下方に回動可能である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 走行機体からの動力を受けて回転動可能に支持された耕耘ロータを設け、該耕耘ロータの後方に上下回動自在に支持されて圃場を整地する整地体を設け、該整地体の幅方向の端部に配置された延長整地体を、前記整地体から整地体幅方向外側に延出する整地姿勢と、前記整地体の上方位置に収容する収容姿勢との間で姿勢変更自在に設けたロータリ耕耘装置において、 前記延長整地体を前記整地姿勢にすると、該延長整地体が前記圃場の表面に接する接地線が整地体幅方向に対して進行方向前側に傾斜することを特徴とするロータリ耕耘装置。 【請求項2】 前記延長整地体は、前記整地体の端部に上下方向に回動自在に取り付けられて、耕深を変更しても前記圃場の表面に略水平に接することを特徴とする請求項1に記載のロータリ耕耘装置。 【請求項3】 前記延長整地体は、前記整地体の接地面より下方に回動可能であることを特徴とする請求項2に記載のロータリ耕耘装置。 【請求項4】 前記延長整地体は、耕耘幅方向に対して前方に傾斜した軸線を中心とした円弧状の接地面を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のロータリ耕耘装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、耕耘ロータの後方に配設されて圃場を整地する整地体を備え、この整地体の幅方向の端部に延長整地体を設けたロータリ耕耘装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、トラクタ等に牽引されたロータリ耕耘装置としては、例えば、耕耘装置の伝動ケースによって削られて耕耘装置の側方へ押し出された土塊を均平にする延長整地体(文献1では延長均平板と呼んでいる)を備えたものが知られている(特許文献1参照)。この特許文献1に記載のロータリ耕耘装置70には、図5(a)(平面図)及び(b)(側面図)に示すように、耕耘ロータ7の後方に上下方向に回動自在に支持された整地体20が設けられ、この整地体20の幅方向の両端部に延長整地体71が上下方向に回動自在に設けられている。 【0003】 整地体20は耕深に応じてその上下位置が調整可能である。延長整地体71は、整地体20からその幅方向に延出する整地位置と整地体20の上方位置に収容される収容位置との間で回動自在に枢結されている。そして、延長整地体71は、整地位置に移動した状態で、その下面が圃場に接地して耕土表面を均平にする。 【0004】 【特許文献1】特開平11−289805号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 前述した特許文献1に記載のロータリ耕耘装置の延長整地体71は、整地位置に移動した状態で作業機の進行方向に対して略直交する方向に延びるように整地体20に取り付けられている。このため、伝動ケース5によって側方へ押し出された土塊は、延長整地体71の進行方向前側に配設されて上方へ延びる誘導片72に当接すると、その一部は伝動ケース5側に移動し、他の一部は伝動ケース5から離反する側に押し出され、残りの一部は延長整地体71の下方の圃場内に押し込まれる。つまり、従来の延長整地体71は、伝動ケース5によって押し出された多くの土を、伝動ケース5によって圃場表面が削られて形成された溝に埋め戻すことができない。このため、この溝を埋めるための土の量が不足して、溝を均平にすることがでないという問題が発生する。 【0006】 また従来の延長整地体71は、整地位置に移動した状態で整地体20の下面より下方へ回動できないように構成されている。このため、図6(b)に示すように、耕深が中程度にあるときに延長整地体71の接地面が略水平になるように延長整地体71が整地体20に取り付けられている場合には、耕深を大きくすると、図6(a)に示すように、延長整地体71の接地面が前側に傾斜して、誘導片72の一部が圃場内に没入した状態になり掘り起こしてしまう。その結果、均平作用を阻害すると共に伝動ケースによって押し出された土を溝側に移動させる戻し機能が低下する。一方、耕深を小さくすると、図6(c)に示すように、延長整地体71の接地面が後方側へ傾斜して、接地面の前側が圃場表面から浮いた状態になる。その結果、この接地面前側と圃場表面との間に形成された空間に土塊が滞留して、伝動ケースによって押し出された土を溝側に移動させる戻し機能が低下するという問題が発生する。 【0007】 本発明は、このような問題を解決するため、伝動ケースによって圃場表面に形成された溝を埋め戻すために必要な量の土を溝側に移動させることができるとともに、耕深が変更されても溝側に土を移動させる戻し機能を低下させないロータリ耕耘装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記目的を達成するために本発明のロータリ耕耘装置は、走行機体からの動力を受けて回転動可能に支持された耕耘ロータを設け、該耕耘ロータの後方に上下回動自在に支持されて圃場を整地する整地体を設け、該整地体の幅方向の端部に配置された延長整地体を、整地体から整地体幅方向外側に延出する整地姿勢と、整地体の上方位置に収容する収容姿勢との間で姿勢変更自在に設けたロータリ耕耘装置において、延長整地体を整地姿勢にすると、該延長整地体が圃場の表面に接する接地線が整地体幅方向に対して進行方向前側に傾斜することを特徴とする。 【0009】 この発明によれば、延長整地体は、これが整地姿勢になると、延長整地体が圃場の表面に接する接地線が整地体幅方向に対して進行方向前側に傾斜することにより、延長整地体が整地姿勢にあるときに耕耘装置が進行方向前側に移動すると、伝動ケースによって整地体幅方向の外側に押し出された土塊は、接地線よりも前側の延長整地体に当接して向きを変えて伝動ケース側に移動する。このため、押し出された土塊の多くを伝動ケース側に移動させることができ、伝動ケースによって圃場に形成された溝内にこれらの土塊を埋め戻すことができる。その結果、溝を埋めるのに必要な量の土が溝内に供給されて、溝を均平にすることができる。 さらには、隣接耕耘により表面に段差が生じるような場合でも、土塊の移動がスムースで圃場表面全体を均平にすることができる。 【0010】 また本発明は、延長整地体が、整地体の端部に上下方向に回動自在に取り付けられて、耕深を変化しても圃場の表面に略水平に接することを特徴とする。 【0011】 この発明によれば、延長整地体は、整地体の端部に上下回動自在に取り付けられて、耕深を変化しても圃場の表面に略水平に接することにより、整地体の接地角度に拘らずに、延長整地体の姿勢は常に略水平状態になるので、溝を埋め戻すために土を溝側に移動させるための延長整地体の戻し機能を安定化することができる。 【0012】 また本発明は、延長整地体が、整地体の接地面より下方に回動可能であることを特徴とする。 【0013】 この発明によれば、延長整地体を整地体の接地面より下方に回動可能にすることにより、耕深を浅くしていくと整地体の接地角度が大きくなって、延長整地体は前側が上方へ向くように回動するが、延長整地体は、整地体の接地面より下方に回動可能であるので、整地体の接地角度に拘らず、圃場の表面に当接するまで回動する。このため、延長整地体の接地面を常に水平状態にすることができる。 【0014】 さらに本発明は、延長整地体が、耕耘幅方向に対して前方に傾斜した軸線(例えば、実施形態における中心軸線J)を中心とした円弧状の接地面を有することを特徴とする。 【0015】 この発明によれば、延長整地体は耕耘幅方向に対して前方に傾斜した軸線を中心とした円弧状の接地面を有してなることにより、整地体の接地角度が変更されると、延長整地体は、整地体の回動支点を中心として回動するとともに、整地体に対して上下方向に回動して圃場の表面に当接して、接地線は略平行になる。このときの接地線は整地体の接地角度に応じて前後方向に移動する。つまり、接地面を円弧状にすると、整地体の接地角度に拘らずに、圃場の表面に接触する接地線を常に略同一状態で接地させることができ、その結果として安定した土の戻し機能を発揮させることができる。 【発明の効果】 【0016】 本発明に係わるロータリ耕耘装置によれば、延長整地体を整地体の接地面より下方に回動可能に取り付け、延長整地体を整地姿勢にすると、延長整地体が圃場の表面に接する接地線が整地体幅方向に対して進行方向前側に傾斜するようにすることにより、伝動ケースによって圃場表面に形成された溝を埋め戻すために必要な量の土を溝側に移動させることができるとともに、耕深が変更されても溝側に土を移動させる戻し機能が低下しないロータリ耕耘装置を提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0017】 以下、本発明のロータリ耕耘装置の好ましい実施の形態を図1から図4に基づいて説明する。なお、説明の都合上、図1(a)(側面図)に示す矢印の方向を前後方向として以下説明する。 【0018】 ロータリ耕耘装置1は、図1(a)に示すように、走行機体90に装着されて走行機体90の走行とともに進行して耕耘作業を行うものであり、装置の幅方向(以下、「左右方向」と記す。)に延びる本体フレーム3の両側に配設された伝動ケース5とサポートフレーム(図示せず)との下側間に軸支された耕耘ロータ7を備える。耕耘ロータ7の上方から後方側へ延びる整地体20は、図1(b)(平面図)、(c)(背面図)に示すように、前端部が上部カバー9の後端部に軸支されて後部側が上下方向に回動自在であり、本体フレーム3と整地体20との間に取り付けられた上下調整機構11を介して整地体20の上下位置調整が可能である。また、整地体20の左右両端部には延長整地体30が上下方向に回動自在に取り付けられている。 【0019】 この延長整地体30は、整地体20の左右両端部の上面に取り付けられた固定部材21に軸支された支枠31と、支枠31の先端部に固着された均平板40と、均平板40を上方及び下方に付勢する付勢体50とを有して構成される。 【0020】 支枠31は、図2(a)(側面図)、(b)(平面図)に示すように、前後方向に所定の間隔を有して対向配置された前支持部材32及び後支持部材33を有して構成される。前支持部材32は、板状部材であって側面視において凸状に形成されている。前支持部材32の基部側の端部には、前述した固定部材21に回動自在に結合する軸部32aが固定されている。前支持部材32の先端側の端部は、均平板40の内面に当接可能に円弧状に形成されている。一方、後支持部材33は、前支持部材32と同様の形状を有し、板状部材であって側面視において凸状に形成されている。後支持部材33の基部側の端部には前述した固定部材21に回動自在に結合する軸部33aが固定され、後支持部材33の先端側の端部は、前支持部材32のそれよりも短く、均平板40の内面に当接可能に円弧状に形成されている。前支持部材32及び後支持部材33の基端側にはこれらに掛け渡されて挿着された掛止軸部35が取り付けられている。この掛止軸部35に前述した付勢体50の一端側端部が掛止され、付勢体50の他端側端部が固定部材21に掛止される。これら前支持部材32及び後支持部材33の先端部に均平板40が溶接等によって固着されている。 【0021】 このように構成された支枠31を固定部材21に対して上下方向に回動させると、均平板40は、整地体20から左右方向外側に延出する整地姿勢Ptと、整地体20の上方位置に折り畳んだ状態で収容する収容姿勢との間を姿勢変更自在に回動して移動する。また、支枠31の先端部は下方へ延びているが、この先端部は、均平板40を整地体20の接地面より下方位置に回動可能に延びている。また、支枠31は、整地姿勢Ptと収容姿勢との間の仮想の動作ラインを境としてこれより上方側に回動すると、付勢体50の縮小動によって上方へ引き上げられて均平板40を収納姿勢にし、境界ラインを境として下方側に回動すると付勢体50の縮小動によって下方へ引き下げられて均平板40を圃場の表面に接地させる整地姿勢Ptにする。 【0022】 均平板40は、下側が凸状に突出して断面視において図2(c)に示す円弧状に形成されている。このように構成された延長整地体30は、図2(c)に示す円弧状に形成された接地面40aの中心Oを通って均平板40の長さ方向と同一方向に延びる中心軸線Jと平行に延びて均平板40の接地面40aが圃場の表面に接する接地線Sが左右方向に対して進行方向前側に所定角度θを有して傾斜するように整地体20に取り付けられている。なお、所定角度θは鋭角内の任意の角度に設定することができる。 【0023】 このように、延長整地体30は、図1(b)に示すように、整地姿勢Ptにおいて、左右方向に対して前側に傾斜した接地線を有した状態で整地体20に取り付けられているので、延長整地体30が整地姿勢にあるときにロータリ耕耘装置1が進行方向前側に移動すると、伝動ケース5によって左右方向外側に押し出された圃場の土塊は、接地線より前側の均平板40の接触面に当接して、その方向が変わって伝動ケース側に移動する。このため、外側に押し出された土塊の多くを伝動ケース側に移動させることができ、伝動ケース5によって削られて圃場表面に形成された溝内にこれらの土を埋め戻すことができる。 【0024】 しかし、接地線Sが左右方向に対して進行方向前側に傾斜させた状態で延長整地体30を整地体20に固定すると、特定の耕深(ここでは図3(b)の耕耘の大きさ中)においては、接地線Sを水平状態にすることができ所望の性能を発揮させることができるが、特定の耕深よりも大きな又は小さな耕深にすると、図3(a)に示すように、整地体20が上方に回動して、延長整地体30は接地線Sが斜め下方に傾斜した状態になったり、図3(c)に示すように、整地体20が下方に回動して、延長整地体30は接地線Sが斜め上方に傾斜した状態になる。従って、溝を埋め戻すための土の量が減少して、溝を均平にすることができなくなってしまうことがある。つまり、延長整地体30を整地体20に固定してしまうと、性能を発揮できる範囲が狭くなってしまう。 【0025】 そこで、前述したように、延長整地体30を整地体20に上下方向に回動自在に設けると、図4の(a)から(c)に示すように、耕深の大きさを大、中、小に変更して、整地体20の接地角度を小、中、大に変更しても、延長整地体30は、整地体20の接地角度に応じて上下方向に回動して、圃場Hの表面に接触した状態になる。このため、延長整地体30の接地線Sは圃場表面に直線状に接触し、この圃場に接触した接地線Sは、略水平状態に延びる。このため、整地体20の接地角度に拘らずに、延長整地体30の姿勢は常に略水平状態になり、溝を埋め戻すための土を溝側に移動させる延長整地体30の戻し機能を安定化させることができ、溝を常に均平にすることができる。なお、延長整地体30が、整地体20の接地面より下方に回動可能であれば、深耕が浅くなっても図3(c)のように接地線Sが斜め上方に傾斜することなく有効に作用することができる。その結果、耕深の大きさに拘らずに、常に溝を均平にすることができる。また延長整地体30が、耕耘幅方向に対して前方に傾斜した軸線を中心とした円弧状の接地面40aを有してなることにより、圃場の表面に接触する接地線Sを略同一状態で接地させることができ、また延長整地体30は、整地姿勢において水平状態になることと相まって、安定した土の戻し機能を発揮させることができる。 【図面の簡単な説明】 【0026】 【図1】本発明の一実施の形態に係わるロータリ耕耘装置を示し、同図(a)はロータリ耕耘装置の側面図であり、同図(b)は伝動ケース側部分の平面図であり、同図(c)は伝動ケース側部分の背面図である。 【図2】延長整地体を示し、同図(a)は延長整地体の側面図であり、同図(b)は延長整地体の平面図であり、同図(c)は同図(b)のII−II矢視に相当する均平板の断面図である。 【図3】延長整地体を整地体に固定した場合の延長整地体の動作を説明するためのロータリ耕耘装置の模式図を示す。 【図4】延長整地体を整地体に回動自在に取り付けた場合の延長整地体の動作を説明するためのロータリ耕耘装置の模式図を示す。 【図5】従来の延長整地体を搭載したロータリ耕耘装置を示し、同図(a)はロータリ耕耘装置の平面図であり、同図(b)はロータリ耕耘装置の側面図である。 【図6】従来の延長整地体の動作を説明するためのロータリ耕耘装置の模式図を示す。 【符号の説明】 【0027】 1 ロータリ耕耘装置 7 耕耘ロータ 20 整地体 30 延長整地体 90 走行機体 H 圃場 J 中心軸線(軸線) S 接地線
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| 【出願人】 |
【識別番号】390010836 【氏名又は名称】小橋工業株式会社 【住所又は居所】岡山県岡山市中畦684番地
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| 【出願日】 |
平成17年1月27日(2005.1.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100063565 【弁理士】 【氏名又は名称】小橋 信淳
【識別番号】100118898 【弁理士】 【氏名又は名称】小橋 立昌
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| 【公開番号】 |
特開2006−204163(P2006−204163A) |
| 【公開日】 |
平成18年8月10日(2006.8.10) |
| 【出願番号】 |
特願2005−19503(P2005−19503) |
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