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【発明の名称】 トップリンク取付ブラケットの支持構造
【発明者】 【氏名】鵜飼 真矢
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】堂園 英昭
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【氏名】市来 享
【住所又は居所】大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボタ堺製造所内

【要約】 【課題】トップリンク取付ブラケットがトーションバー廻りに揺動可能であってその揺動が必要な範囲に規制された揺動可能状態と、トップリンク取付ブラケットがトラクタ車体に対して固定された固定状態とに、簡単で小型の支持構造でなし得るようにする。

【解決手段】トップリンク取付ブラケットが、トーションバーに該トーションバーの弾性変形により揺動可能となるように支持され、トップリンク取付ブラケットの揺動を規制するように、トップリンク取付ブラケットが固定ピンにより前記ブラケット固定部に連結されたトップリンク取付ブラケットの支持構造において、
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トラクタ車体(3)の後端側にトーションバー(51)が設けられると共に、ブラケット固定部(52)が設けられ、トップリンク取付ブラケット(53)が、トーションバー(51)に該トーションバー(51)の弾性変形により揺動可能となるように支持され、トップリンク取付ブラケット(53)の揺動を規制するように、トップリンク取付ブラケット(53)が固定ピン(69)により前記ブラケット固定部(52)に連結されたトップリンク取付ブラケットの支持構造において、
前記固定ピン(69)にカラー(75)が着脱自在に外嵌され、固定ピン(69)からカラー(75)を取り外すことにより、トップリンク取付ブラケット(53)がトーションバー(51)の弾性変形により揺動可能となると共に、カラー(75)を固定ピン(69)に外嵌することにより、トップリンク取付ブラケット(53)が揺動不能に固定されるように、前記カラー(75)は、固定ピン(69)とブラケット固定部(52)又はトップリンク取付ブラケット(53)との間に介在されていることを特徴とするトップリンク取付ブラケットの支持構造。
【請求項2】
前記トーションバー(51)の弾性変形が、トーションバー(51)の軸廻りのねじれ変形とされ、トラクタ車体(3)の後端側に、左右一対の取付アーム(57)を有するトップリンク取付台(58)が設けられ、トップリンク取付台(58)の左右一対の取付アーム(57)に、トーションバー(51)の両端部がそれぞれ支持され、トーションバー(51)が軸廻りにねじれ変形可能になるように、トーションバー(51)の一端部が、左右一対の取付アーム(57)のうちの一方の取付アーム(57)に軸廻り回動不能に支持されると共に、トーションバー(51)の他端部が、左右一対の取付アーム(57)のうちの他方の取付アーム(57)に軸廻り回動可能に支持され、
トップリンク取付ブラケット(53)の前部側に取付筒部(61)が設けられ、取付筒部(61)は、前記トーションバー(51)の左右一対の取付アーム(57)間に外嵌され、トーションバー(51)のねじれ変形によりトップリンク取付ブラケット(53)がトーションバー(51)の軸廻りに揺動するように、取付筒部(61)の一方の取付アーム(57)側の端部が、トーションバー(51)に相対回動可能に外嵌保持されると共に、取付筒部(61)の他方の取付アーム(57)側の端部が、トーションバー(51)に相対回動不能に外嵌固定されていることを特徴とする請求項1に記載のトップリンク取付ブラケットの支持構造。
【請求項3】
トップリンク取付ブラケット(53)の前部側に、左右一対の固定ピン支持部(66)が設けられ、左右一対の固定ピン支持部(66)は、前記ブラケット固定部(52)を左右両側から挟むように配置され、前記固定ピン(69)は、ブラケット固定部(52)及び左右一対の固定ピン支持部(66)に挿通されて抜け止めされ、前記カラー(75)は、固定ピン(69)に外嵌されて左右一対の固定ピン支持部(66)間に配置されると共に、固定ピン(69)と共にブラケット固定部(52)に取付孔(54)を介して挿通されていることを特徴とする請求項2に記載のトップリンク取付ブラケットの支持構造。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、三点リンク機構が装着されたトラクタ等の車両に使用されるトップリンク取付ブラケットの支持構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
トラクタ車体の後方に3点リンク機構を介してロータリ装置やプラウ等の作業機を装着するようにしたものには、トップリンク取付ブラケットの支持構造として、トラクタ車体の後端側にトーションバーが設けられると共に、ブラケット固定部が設けられ、トップリンク取付ブラケットが、トーションバーに該トーションバーの軸廻りのねじれ変形(弾性変形)により揺動可能となるように支持され、トップリンク取付ブラケットを揺動不能に固定するように、トップリンク取付ブラケットを固定ピンにより前記ブラケット固定部に着脱自在に連結するようにしたものがある。作業機をドラフト制御する場合に、固定ピンを外して、トップリンク取付ブラケットが、トーションバーの軸廻りのねじれ変形により揺動可能となるようにし、トーションバーのねじれ変形に応じて作業機を昇降させ、作業機をポジション制御する場合に、固定ピンによりトップリンク取付ブラケットをブラケット固定部に連結して、トップリンク取付ブラケットを揺動不能に固定するようにしたものがある(例えば特許文献1)。
【特許文献1】特開平11−89315号公報
【特許文献2】実公平7−37446号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、この種の従来のトップリンク取付ブラケットの支持構造では、作業機をドラフト制御する場合に、固定ピンを取り外すと、トーションバーを軸廻りのねじれ変形を許容するべく、トップリンク取付ブラケットがトーションバー廻りに揺動自在になるが、単に固定ピンを取り外しただけでは、トップリンク取付ブラケットがトーションバー廻りに無制限に揺動自在になるため、トップリンク取付ブラケットを大きく揺動させるための大きなスペースが必要になった。また、トップリンク取付ブラケットの揺動規制するためには、トップリンク取付ブラケットがトーションバー廻りの揺動を所定範囲に規制するための揺動規制手段が別途必要になり、トップリンク取付ブラケットの支持構造が大型化した(例えば特許文献1)。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑み、トップリンク取付ブラケットがトーションバー廻りに揺動可能であってその揺動が必要な範囲に規制された揺動可能状態と、トップリンク取付ブラケットがトラクタ車体に対して固定された固定状態とに、簡単で小型の支持構造でなし得るようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、トラクタ車体の後端側にトーションバーが設けられると共に、ブラケット固定部が設けられ、トップリンク取付ブラケットが、トーションバーに該トーションバーの弾性変形により揺動可能となるように支持され、トップリンク取付ブラケットの揺動を規制するように、トップリンク取付ブラケットが固定ピンにより前記ブラケット固定部に連結されたトップリンク取付ブラケットの支持構造において、
前記固定ピンにカラーが着脱自在に外嵌され、固定ピンからカラーを取り外すことにより、トップリンク取付ブラケットがトーションバーの弾性変形により揺動可能となると共に、カラーを固定ピンに外嵌することにより、トップリンク取付ブラケットが揺動不能に固定されるように、前記カラーは、固定ピンとブラケット固定部又はトップリンク取付ブラケットとの間に介在されている点にある。
【0006】
また、本発明の他の技術的手段は、前記トーションバーの弾性変形が、トーションバーの軸廻りのねじれ変形とされ、トラクタ車体の後端側に、左右一対の取付アームを有するトップリンク取付台が設けられ、トップリンク取付台の左右一対の取付アームに、トーションバーの両端部がそれぞれ支持され、トーションバーが軸廻りにねじれ変形可能になるように、トーションバーの一端部が、左右一対の取付アームのうちの一方の取付アームに軸廻り回動不能に支持されると共に、トーションバーの他端部が、左右一対の取付アームのうちの他方の取付アームに軸廻り回動可能に支持され、
トップリンク取付ブラケットの前部側に取付筒部が設けられ、取付筒部は、前記トーションバーの左右一対の取付アーム間に外嵌され、トーションバーのねじれ変形によりトップリンク取付ブラケットがトーションバーの軸廻りに揺動するように、取付筒部の一方の取付アーム側の端部が、トーションバーに相対回動可能に外嵌保持されると共に、取付筒部の他方の取付アーム側の端部が、トーションバーに相対回動不能に外嵌固定されている点にある。
【0007】
また、本発明の他の技術的手段は、トップリンク取付ブラケットの前部側に、左右一対の固定ピン支持部が設けられ、左右一対の固定ピン支持部は、前記ブラケット固定部を左右両側から挟むように配置され、前記固定ピンは、ブラケット固定部及び左右一対の固定ピン支持部に挿通されて抜け止めされ、前記カラーは、固定ピンに外嵌されて左右一対の固定ピン支持部間に配置されると共に、固定ピンと共にブラケット固定部に取付孔を介して挿通されている点にある。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、トップリンク取付ブラケットがトーションバー廻りに揺動可能であってその揺動が必要な範囲に規制された揺動可能状態と、トップリンク取付ブラケットがトラクタ車体に対して固定された固定状態とに、簡単で小型の支持構造でなし得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図7において、1はトラクタで、エンジン、ミッションケース2等を有するトラクタ車体3を備え、トラクタ車体3の後端部に、左右一対のリフトアーム4を有する油圧装置5が搭載されている。なお、この油圧装置5はポジション制御とドラフト制御が可能である。
7は3点リンク機構で、1本のトップリンク8と左右一対のロアリンク9とを備え、この3点リンク機構7を介して、トラクタ車体3の後方に図示のロータリ装置10や図示省略のプラウ等の作業機が着脱自在に装着されるようになっている。
【0010】
前記3点リンク機構7のロアリンク9は、図3に示す如くその前端及び後端にボールジョイント9a,9bを有し、ロアリンク9の前端側は、ミッションケース3の後端下部の左右両側に外側方突出状に設けられた取付ピン11に上下動自在に連結されている。ロアリンク9の後端部は、ボールジョイント9bを介してロータリ装置10等の作業機に連結されている。
左右一対の各ロアリンク9の中途部と左右一対のリフトアーム4とがリフトロッド12で連結され、油圧装置5により、3点リンク機構7を介してロータリ装置10等の作業機を昇降するようになっている。
【0011】
図3に示すように、トラクタ車体3の左右一対の後車軸ケース等に固設した左右一対の規制部材取付台15が設けられ、各ロアリンク9の外側方には、ロアリンク9の左右揺動を規制する左右一対の揺動規制部材16が設けられている。
図3〜図5に示すように各揺動規制部材16は前部杆17と後部杆18とを備え、前部杆17は外側方が開口したコの字状に形成され、後部杆18は外側方が開口したコの字状に形成され、後部杆18の前端部に後部杆18の外側方の開口を塞ぐように閉塞板19が溶接等により固着されている。
【0012】
後部杆18が前部杆17に対して外嵌されることにより、前部杆17の後側と後部杆18の前側とが前後摺動自在に嵌合され、前部杆17と後部杆18との前後摺動により揺動規制部材16は伸縮自在とされている。
前部杆17に上下貫通状の取付孔21が等間隔をおいて前後方向に複数個(図例では8個)形成され、後部杆18に前後方向に長い上下貫通状の取付長孔22と、上下貫通状の複数の取付孔23とが前後方向に形成されている。前部杆17と後部杆18との嵌合部分に、連結ピン25が、前部杆17の取付孔21と後部杆18の取付長孔22又は取付孔23とを介して挿通され、これにより、前部杆17と後部杆18との前後摺動が規制されている。なお、連結ピン25が取付長孔22に挿通された場合には、該取付長孔22の範囲で前部杆17と後部杆18とが前後摺動可能になり、これにより、取付長孔22の範囲で揺動規制部材16が伸縮自在になるようになっている。
【0013】
前部杆17の前端にボールジョイント27が固着され、前部杆17はボールジョイント27を介して取付ピン28により規制部材取付台15に連結されている。後部杆18の後端部に、U字状の支持具30を介してねじ軸31と、鉤形の廻り止め具32とが取り付けられている。取付ピン33が後部杆18に取付孔34を介して上下方向に挿通されると共に、支持具30に上下方向に挿通され、この取付ピン33により、支持具30は後部杆18の後端部に取付ピン33の軸廻りに左右揺動自在に連結されている。支持具30に廻り止め具32が溶接等により固着され、ねじ軸31は支持具30から廻り止め具32を貫通して後方に突設されている。ロアリンク9の中途部にねじ軸31を挿通してその突出端部にナット35を螺合して締め付けると共に、ロアリンク9の上端に廻り止め具32を係合することにより、後部杆18の後端部がロアリンク9に連結されている。従って、十字継ぎ手等が不要になり、ボールジョイントと十字継ぎ手を使用してトラクタ車体側とロアリンクとの間に連結するようにした従来の揺動規制部材に比べて、部品点数が少なくなって構造が簡素化され、材料費が25%程度削減される。
【0014】
図6に示すように、ミッションケース2の後端に、PTO軸41が後方突出され、ベアリング42により軸廻り回転自在に支持され、ベアリング42の後方にオイルシール43が設けられ、オイルシール43によりベアリング42側に泥水等が侵入しないようにシールされている。PTO軸41に円筒状のキャップ44が套嵌されている。キャップ44に係合突部45が径方向内方に突設され、この係合突部45はPTO軸41に没入形成した係止凹部46に係合され、これにより、キャップ44がPTO軸41と共に回転するようになっている。キャップ44の前端に傘形状にカバー48が設けられ、このカバー48はキャップ44と共にPTO軸41と同速回転して、カバー48が回転することにより外周に泥水等をはじき飛ばし、オイルシール43乃至ベアリング42側に泥水の浸入を防ぐようになっている。
【0015】
図1及び図2において、トラクタ車体2の後端側にトーションバー51が設けられると共に、ブラケット固定部52が後方突設され、これらトーションバー51及びブラケット固定部52を介してトップリンク取付ブラケット53がトラクタ車体3の後端側に取り付けられ、このトップリンク取付ブラケット53に、3点リンク機構7のトップリンク6の後端部が上下揺動自在に支持されている。ブラケット固定部52に取付孔54が左右貫通状に形成されている。トップリンク8の両端にボールジョイントが設けられている。
油圧装置5の後端(トラクタ車体2の後端側)に、左右一対の取付アーム57を有するトップリンク取付台58が設けられ、左右一対の取付アーム57間に前記トーションバー51が支持されている。トーションバー51の一端部が、左右一対の取付アーム57のうちの一方の取付アーム57に取付ピン59により軸廻り回動不能に保持されると共に、トーションバー51の他端部が、左右一対の取付アーム57のうちの他方の取付アーム57に軸廻り回動可能に保持され、これにより、トーションバー51が軸廻りにねじれ変形可能になるように左右一対の取付アーム57に支持されている。
【0016】
トップリンク取付ブラケット53は、取付筒部61と左右一対の取付板部62とを一体に備え、取付筒部61は円筒状に形成されて、トップリンク取付ブラケット53の前端部上側に左右方向に設けられ、左右一対の取付板部62は取付筒部61から後方及び下方に突設され、左右一対の取付板部62の後端部は連結壁部63により互いに連結され、一対の取付板部62の後端部に、トップリンク連結用の取付孔65が複数段(図例では4段)に亘って左右方向に貫通状に形成されている。
取付筒部61は、前記トーションバー51の左右一対の取付アーム57間に外嵌され、取付筒部61の一方の取付アーム57側の端部が、トーションバー51に相対回動可能に外嵌保持されると共に、取付筒部61の他方の取付アーム57側の端部が、トーションバー51に相対回動不能に外嵌されて、取付ピン64により固定され、これにより、トーションバー51のねじれ変形によりトップリンク取付ブラケット53がトーションバー51の軸廻りに揺動するように、トップリンク取付ブラケット53がトーションバー51に支持されている。
【0017】
なお、ドラフト制御する際には、トーションバー51のねじれ変形量(トップリンク取付ブラケット53の揺動量)が電気信号に変換されて図示省略の制御部に送られ、制御部により、油圧装置5の電磁弁をトーションバー51のねじれ変形量に応じて(略比例して)リフトアーム4が上下揺動するべく制御するように構成されている。
左右一対の取付板部62の取付筒部61下方が、左右一対の固定ピン支持部66とされ、固定ピン支持部66に取付孔68がそれぞれ形成されている。一対の固定ピン支持部66は、ブラケット固定部52の左右両側にブラケット固定部52を左右両側から挟むように配置され、固定ピン69が、ブラケット固定部52及び左右一対の固定ピン支持部66に取付孔54,68を介して挿通され、抜止ピン71にて抜け止めされている。
【0018】
ブラケット固定部52と固定ピン69との間に円筒状のカラー75が設けられ、カラー75は、固定ピン69に外嵌されて左右一対の固定ピン支持部66間に配置され、固定ピン69と共にブラケット固定部52に取付孔54を介して挿通されている。
一方の固定ピン支持部66の取付孔68は、固定ピン69が挿通可能になるように固定ピン69の軸径と略同一の大きさに形成され、他方の固定ピン支持部66の取付孔68は、カラー75が挿通可能になるようにカラー75の外径と略同一の大きさに形成され、固定ピン69の頭部側に筒体74が外嵌して溶接等により固着され、筒体74は他方の固定ピン支持部66に取付孔68を塞ぐにように内嵌されている。従って、固定ピン69から抜止ピン71を取り外して、固定ピン69を矢印a方向に抜くことにより、カラー75を取付孔68から外側方に抜いて、固定ピン69及び固定ピン支持部66からカラー75を取り外すことができるようになっている。そして、固定ピン69からカラー75を取り外した状態で、固定ピン69を一対の固定ピン支持部66及びブラケット固定部52に挿入して抜け止めすることにより、トップリンク取付ブラケット53がトーションバー51廻りに取付孔54の範囲(固定ピン69が取付孔54内を移動できる範囲)で、揺動できるようになっている。
【0019】
上記実施の形態によれば、トラクタ車体3の後方に3点リンク機構7を介してロータリ装置10等の作業機を装着して作業をする場合、油圧装置5をドラフト制御するように設定し、また、固定ピン69からカラー75を取り外した状態で、固定ピン69を一対の固定ピン支持部66及びブラケット固定部52に挿入して抜け止めして作業をすればよく、トーションバー51の軸廻りのねじれ変形により、トップリンク取付ブラケット53がトーションバー51廻りに取付孔54の範囲(固定ピン69が取付孔54内を移動できる範囲)で、揺動できるようになり、ロータリ装置10等の作業機による作業の際に、作業機からの応力がトップリンク8を介してトーションバー51に伝達され、トーションバー51が軸廻りにねじれ変形し、このトーションバー51のねじれ変形量に応じて、制御部により油圧装置5がリフトアーム4を上下動させるように制御され、これによりロータリ装置10等に作業機を良好にドラフト制御できるようになる。
【0020】
また、トラクタ車体3の後方に3点リンク機構7を介してプラウ等の作業機を装着して作業をする場合、油圧装置5をポジション制御するように設定し、また、固定ピン69にカラー75に外嵌した状態で、固定ピン69を一対の固定ピン支持部66及びブラケット固定部52に挿入して抜け止めし、カラー75を固定ピン69と共にブラケット固定部52に挿通すればよく、トップリンク取付ブラケット53はトーションバー51廻りに揺動不能に固定されて、トーションバー51がねじれ変形しないようになり、プラウ等の作業機を良好にポジション制御できるようになる。
【0021】
従って、トップリンク取付ブラケットの支持構造として、固定ピン69とブラケット固定部52との間にカラー75を着脱自在に介在しただけの非常に簡単でかつコンパクトな構造にすることができ、しかも、カラー75の着脱によって、トップリンク取付ブラケット53がトーションバー51廻りに揺動可能であってその揺動が必要な範囲に規制された揺動可能な状態と、トップリンク取付ブラケット53がトーションバー51廻りに揺動可能になるように固定した状態とに切り換えることができるようになり、ドラフト制御とポジション制御との切り換え操作も簡単になる。
【0022】
図8は他の実施の形態を示し、カラー75を、固定ピン69とブラケット固定部52との間に介在することに代えて、固定ピン69とトップリンク取付ブラケット53との間に介在するようにしたものである。
即ち、図8に示すように、トラクタ車体2の後端側に左右一対のブラケット固定部52が後方突設されている。また、トップリンク取付ブラケット53の固定ピン支持部66と固定ピン69との間に円筒状のカラー75が設けられ、カラー75は、固定ピン69に外嵌されて左右一対のブラケット固定部52間に配置され、固定ピン69と共に固定ピン支持部66に取付孔68を介して挿通されている。
【0023】
そして、一方のブラケット固定部52の取付孔54は、固定ピン69が挿通可能になるように固定ピン69の軸径と略同一の大きさに形成され、他方のブラケット固定部52の取付孔54は、カラー75が挿通可能になるようにカラー75の外径と略同一の大きさに形成され、固定ピン69の頭部側に外嵌して溶接等により固着した筒体74は、他方のブラケット固定部52に取付孔54を塞ぐにように内嵌されている。従って、固定ピン69から抜止ピン71を取り外して、固定ピン69を矢印a方向に抜くことにより、カラー75を取付孔54から外側方に抜いて、固定ピン69及びブラケット固定部52から取り外すことができるようになっている。そして、固定ピン69からカラー75を取り外した状態で、固定ピン69を一対の固定ピン支持部66及び一対のブラケット固定部52に挿入して抜け止めすることにより、トップリンク取付ブラケット53がトーションバー51廻りに取付孔54の範囲(固定ピン69が取付孔54内を移動できる範囲)で、揺動できるようになっている。その他の点は前記実施の形態の場合と同様の構成であり、前記実施の形態の場合と同様の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本願発明の一実施の形態を示すトップリンク取付ブラケット部分の側面である。
【図2】同図1のA−A線断面図である。
【図3】同ロアリンク及び揺動規制部材部分の分解斜視図である。
【図4】同揺動規制部材の平面図である。
【図5】同揺動規制部材の側面図である。
【図6】同PTO軸部分の側面断面図である。
【図7】同トラクタ後部の側面図である。
【図8】他の実施形態を示すトップリンク取付ブラケット部分の背面断面図である。
【符号の説明】
【0025】
1 トラクタ
3 トラクタ車体
51 トーションバー
52 ブラケット固定部
53 トップリンク取付ブラケット
57 取付アーム
58 トップリンク取付台
61 取付筒部
66 固定ピン支持部
69 固定ピン
【出願人】 【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
【住所又は居所】大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号
【出願日】 平成16年12月27日(2004.12.27)
【代理人】 【識別番号】100061745
【弁理士】
【氏名又は名称】安田 敏雄

【公開番号】 特開2006−180785(P2006−180785A)
【公開日】 平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願番号】 特願2004−378157(P2004−378157)