| 【発明の名称】 |
歩行型農作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡辺 利宜 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】ロータリ装置の上方を覆うカバーがエンジンのメンテナンス性が高いものである歩行型農作業機を提供することを課題としている。
【解決手段】機体フレーム1に搭載されたエンジン9の前方下方に設けられたロータリ装置6の上方を覆うカバー26の上面におけるエンジン9の直下部分近傍を窪み部28とし、エンジン9の下方位置から前方に延設させて取り付けた。また窪み部28の左右両側を、窪み部28に対して上方に盛り上げて形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体フレーム(1)に、エンジン(9)を搭載し、エンジン(9)の前方下方に、ロータリ装置(6)を設け、該ロータリ装置(6)の上方を覆うカバー(26)を、エンジン(9)の下方位置から前方に延設させて取り付けた歩行型農作業機において、カバー(26)の上面におけるエンジン(9)の直下部分近傍を窪み部(28)とした歩行型農作業機。 【請求項2】 カバー(26)における窪み部(28)の左右両側を、窪み部(28)に対して上方に盛り上げて形成した請求項1の歩行型農作業機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、歩行型管理機等の歩行型農作業機に関する。 【背景技術】 【0002】 従来機体フレームに、エンジンを搭載し、エンジンの前方下方に、ロータリ装置を設け、該ロータリ装置の上方を覆うカバーを、エンジンの下方位置から前方に延設させて取り付けた歩行型農作業機が公知となっている(例えば特許文献1及び2及び3参照)。 【特許文献1】特開2001−186801号公報 【特許文献2】特開2002−176807号公報 【特許文献3】特許第3015821号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 耕耘機用のエンジンには、前方にエンジンオイルのチェックや補給を行うための給油口が設けられたタイプのものがある。このタイプのエンジンを搭載すると、エンジンとカバーとの間のスペースが限られた狭いものとなるため、エンジンオイルのチェックや補給等の作業を円滑に行うことができない場合があるという欠点があった。 【課題を解決するための手段】 【0004】 上記課題を解決するための本発明の歩行型農作業機は、機体フレーム1に、エンジン9を搭載し、エンジン9の前方下方に、ロータリ装置6を設け、該ロータリ装置6の上方を覆うカバー26を、エンジン9の下方位置から前方に延設させて取り付けた歩行型農作業機において、カバー26の上面におけるエンジン9の直下部分近傍を窪み部28としたことを第1の特徴としている。 【0005】 第2にカバー26における窪み部28の左右両側を、窪み部28に対して上方に盛り上げて形成したことを特徴としている。 【発明の効果】 【0006】 以上のように構成される本発明の構造によると、カバーの上面におけるエンジンの直下部分近傍が窪み部となっているため、エンジン前方においてエンジン側とカバーとの間のスペースが拡大される。これによりエンジンの前方側におけるメンテナンス、例えばエンジンオイルのチェックや、補給等を容易且つ円滑に行うことができるという効果がある。またカバーの上面が段状をなすため、カバーの強度が向上し、安定した形状維持が行われる。このためカバーの肉厚を薄くすることができ、カバーを軽量化することができる。 【0007】 一方カバーにおける窪み部の左右両側を窪み部に対して上方に盛り上げて形成することによって、カバーとロータリとの間のスペースがロータリの左右両側方において拡大する。これによって、ロータリの左右両側において耕耘土の詰まり等が防止されるほか、ロータリとカバーとの関係のメンテナンス、例えばカバーとロータリとの間の耕耘土の取り除き作業等を容易に行うことができ、メンテナンス性も向上する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 図1,図2は、本発明を適用した耕耘機機である歩行型管理機の正面斜視図及び側面透視図である。ミッションケース1が機体フレームを構成している。ミッションケース1の下方後方左右両側には車輪4が、下方前方側には耕耘用の耕耘装置であるロータリ6がそれぞれ軸支されている。 【0009】 ミッションケース1の上部には、エンジン9が搭載されている。エンジン9は、重心がロータリ6を軸支するロータリ軸と車輪4を軸支する車軸の中間位置より後方に位置するように、ミッションケース1側に取り付けられて車軸の上方位置に配置されている。エンジン9の上方はボンネット10によって覆われている。 【0010】 ミッションケース1内には、車輪4用の走行駆動力を変速する走行変速機構と、ロータリ6用のロータリ駆動力を変速するロータリ変速機構とを備えたトランスミッションが構成されている。エンジン9からトランスミッションには伝動ケース3内のベルト伝動機構を介して駆動力が伝動されている。 【0011】 駆動力の伝動はメインクラッチによって入り切り自在となっている。メインクラッチの入り作動によって、エンジン9からトランスミッションに駆動力が伝動され、車輪4及びロータリ6が回転駆動される。ミッションケース1は、エンジン9から車輪4に駆動力を伝動する走行伝動ケースと、エンジン9からロータリ6に駆動力を伝動する耕耘伝動ケースとを兼ねたものとなっている。 【0012】 ミッションケース1の後方には、斜め上方に向かって左右一対のブラケット17L,17Rがボルト固定されている。ブラケット17L,17Rの後端には、両ブラケット17L,17Rにわたるパイプ15が一体的に固設されている。該パイプ15の両端には、平面視で略U字状をなし、後方斜め上方に向かって突出するハンドル18の左右杆部18L,18Rの端部が取り付けられている。 【0013】 ハンドル18には、前述のメインクラッチの入り切りを操作するクラッチ操作部19が揺動自在に設けられている。クラッチ操作部19によって車輪4及びロータリ6の駆動を入り切り操作することができる。ハンドル18の左右杆部18L,18Rは、ノブ付ボルト20を介してパイプ15に軸支されている。 【0014】 ノブ付ボルト20を締めることによって、ハンドル18の左右杆部18L,18Rがパイプ15の端面側に押圧され、摩擦力によりハンドル18がパイプ15に固定される。ボルト20を緩めることによって、ボルト20を回動支点としてハンドル18をブラケット17L,17Rに対して回動させることができる。 【0015】 ミッションケース1からは、後方に向かって車輪4及びロータリ6の駆動変速を操作する主操作レバー21が突設されている。主操作レバー21はレバーガイド16を介して後方に向かって突出している。主操作レバー21はレバーガイド16に沿って、前後及び左右の揺動操作が可能となっている。主変速レバー21の揺動操作によって走行速度及びロータリ6の駆動速度及び回転方向が変速操作される。 【0016】 ミッションケース1の前方は、ロータリ軸の軸受けを収容する軸受け部となっている。ミッションケース1における上記軸受け部(ミッションケース1の前端部分)には、ブラケット22がボルト固定されている。該ブラケット22には、先端にゲージ輪23が自由回転自在に軸支されたゲージ輪アーム24が上下揺動自在に軸支されている。 【0017】 本歩行型管理機は、上記構造により、車輪4を接地させて作業者がハンドル18を持ち、エンジン9を作動させ、メインクラッチを入り作動させることによって、後方側の車輪4の駆動によって機体が走行し、この機体の走行に伴って回転するロータリ6により耕耘作業を行う。 【0018】 機体は、車輪4とゲージ輪23とが接地しながら走行する。車輪4とロータリ6の位置関係は固定されているため、車輪4の接地点とゲージ輪23の接地点とを結ぶ直線より下方に突出するロータリ6の量で耕耘深さが決まる。このためゲージ輪アーム24を揺動させてゲージ輪23の高さ位置を設定することによって耕耘深さが設定維持される。 【0019】 上記ミッションケース1におけるエンジン9とロータリ6との間の位置には、平面視で略逆U字状をなす杆状の持上げハンドル31の両基端部が固定されている。持上げハンドル31はロータリ6の上方を迂回するように経由して機体の前方に延出している。持上げハンドル31の左右両杆部31L,31Rは、前方側及び後方側において連結プレート32によって連結されている。 【0020】 該連結プレート32は持上げハンドル31の補強を行う。前方側の連結プレート32には、前述のブラケット22の上方延長端が溶着されている。持上げハンドル31はミッションケース1に直接及びブラケット22を介して取り付けられている。 【0021】 作業者は前述のパイプ15を後方の持ち手とし、且つ持上げハンドル31を前方の持ち手とすることによって機体を簡単に持ち上げることができる。このときハンドル18を前方に回動させることによってハンドル18は機体後方に突出しないように前後の両持ち手(パイプ15,持上げハンドル18)の間に格納され、機体の全長が短くなる。 【0022】 これにより機体の持ち上げの際に、後方側の持ち手であるパイプ15を容易に掴むことができ、作業者は両持ち手を容易に掴み、コンパクトにハンドル18が格納された機体の持ち上げ作業を容易に行うことができる。 【0023】 ロータリ6の上方は、エンジン9の下方位置から前方に延出するカバー26によって覆われている。該カバー26は樹脂による一体成形品である。カバー26は上面の端縁側に下方に突出する周面が設けられている。カバー26はロータリ6の概ね上方のみを、ロータリ6の回転軌跡に沿って覆う。 【0024】 このためロータリ6の側方は概ね開放されており、耕耘土の詰まり等を容易に確認することができる。またロータリ6の側方大きく覆う大きなサイズの側板を有さないため、カバー26は流麗なデザインとなっている。 【0025】 図3に示されるように、カバー26の裏面には上記連結プレート32に対応する位置に受けナット27が突設されている。該受けナット27に連結プレート32を突き当て、ナット27にボルトを螺合させることによって、カバー26はハンドル31に前後の連結プレート32を介して一体的に固定される。これによりカバー26は機体フレーム側に安定して取り付けられる。 【0026】 上記カバー26の上面には、エンジン9の直下部分近傍に相当する後方の中央部分に下方に凹状に窪んだ窪み部28が形成されている。ただし窪み部28の中央部分は、凸状に盛り上がってリブ29を構成している。また窪み部28は、カバー26の後方の中央部分にのみ形成されているため、窪み部28の左右両側は、窪み部28に対して上方に盛り上がっている。 【0027】 このためカバー26の上面は、凹凸が連続する段状をなしている。カバー26は上記のように段状をなしているため、強度が向上し、安定した形状維持が行われる。このためカバー26を樹脂成形品とすることができ、且つ耕耘土が下方からカバー26に当接してもカバー26が容易に破損したり変形したりすることはない。またカバー26の肉厚を薄くすることができ、カバー26を軽量化することができる。 【0028】 カバー26の上面において最も低い窪み部28におけるリブ29の両側の上方後方には、キャップ30が取り付けられたエンジンオイルの給油部が位置している。窪み部28によりエンジン9の前方においてキャップ30とカバー26との間のスペースが拡大され、エンジン9の前方側において、キャップ30の開閉を容易に行い、エンジンオイルのチェックや、補給等を容易且つ円滑に行うことができる。 【0029】 なおリブ29の上面には、左右一対のホルダ35が設けられている。前述の主変速レバー21は着脱可能となっており、上記ホルダ35は、取り外した主変速レバー21をはめ込むことができる(図1には主変速レバー21をはめ込んだ状態も同時に記載している)。 【0030】 主変速レバー21は、ホルダ35にはめ込まれると、左右方向に横設されて保持される。これにより取り外した主変速レバー21を本体と一体に容易に持ち運びすることができる。なお主変速レバー21を取り外すことによって機体全長がさらにコンパクトになり、前述の機体の持ち運びをより容易に行うことができる。 【0031】 一方カバー26は、窪み部28の左右両側において上方に盛り上がっているため、カバー26とロータリ9との間のスペースがロータリ9の左右両側方において拡大している。このためロータリ9の左右両側においては耕耘土の詰まり等が防止され、耕耘土は容易には詰まらない。 【0032】 またロータリ9とカバー26との関係のメンテナンス、例えばカバー26とロータリ9との間に耕耘土等が詰まった場合の耕耘土の取り除き作業等を容易に行うことができ、メンテナンス性も高い。 【0033】 カバー26の前端には平面視において凹状に窪んだ凹部33が形成されている。図4に示されるように、上記凹部33における周面(前端面)には持上げハンドル31の両杆部31L,31Rを通過させる切欠部34が設けられている。カバー26は前述のように持上げハンドル31に取り付けられているため、持上げハンドル31にカバー26が被り、カバー26が持上げハンドル31を覆っている。 【0034】 このため持上げハンドル31は切欠部を介してカバー26の凹部33に突出しており、凹部33において裸出している。これにより持上げハンドル31が凹部33内に設けられた状態となり、作業者は凹部33において持上げハンドル31を容易に持つことができる。またハンドル31の両杆部31L,31Rがカバー26によって覆われているため、デザイン性が向上する。 【図面の簡単な説明】 【0035】 【図1】歩行型管理機の正面斜視図である。 【図2】歩行型管理機の側面透視図である。 【図3】カバーの平面図、側面図及びA−A断面図、B−B断面図、C−C断面図、D−D断面図である。 【図4】カバーの正面図である。 【符号の説明】 【0036】 1 ミッションケース(機体フレーム) 6 ロータリ(ロータリ装置) 9 エンジン 26 カバー 28 窪み部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成16年12月15日(2004.12.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081673 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 誠
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| 【公開番号】 |
特開2006−166764(P2006−166764A) |
| 【公開日】 |
平成18年6月29日(2006.6.29) |
| 【出願番号】 |
特願2004−362317(P2004−362317) |
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