| 【発明の名称】 |
管理作業機のロータリー部構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐貫 元則 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1 三菱農機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】左右のロータリー部をクランク運動回転させることにより、深耕した場合や土質に影響されることなく機体をスムーズに前進させることができる管理作業機のロータリー部構造を提供する。
【解決手段】杆状のハンドル5を後方に延設したトランスミッションケース3の下部にロータリー駆動軸4を設け、該ロータリー駆動軸4に複数の耕耘爪17を有するロータリー軸9からなる左右のロータリー部2,2を備えて耕耘作業を行う管理作業機1において、前記左右のロータリー部2のロータリー軸9を、ロータリー駆動軸4の軸心に対し回転方向に位相を異ならせ偏心させて設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 杆状のハンドル(5)を後方に延設したトランスミッションケース(3)の下部にロータリー駆動軸(4)を設け、該ロータリー駆動軸(4)に複数の耕耘爪17を有するロータリー軸(9)からなる左右のロータリー部(2),(2)を備えて耕耘作業を行う管理作業機1において、前記左右のロータリー部(2)のロータリー軸(9)を、ロータリー駆動軸(4)の軸心に対し回転方向に位相を異ならせ偏心させて設けたことを特徴とする管理作業機のロータリー部構造。 【請求項2】 ロータリー駆動軸(4)に対し、継手構造(10)によってロータリー軸(9)を偏心量調節可能に取付固定する請求項1記載の管理作業機のロータリー部構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、管理作業機のロータリー部構造に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、トランスミッションケースの上部に杆状のハンドルを後方に向けて延設し、下部に複数の耕耘爪を有する左右のロータリー部を駆動するロータリー駆動軸を設けた管理作業機は、特許文献1に示されるように公知である。 この管理作業機は自走用の車輪を備えず、耕耘作業を行う際に左右のロータリー部が耕耘回転するときの前進駆動力を利用して機体を前進させるため、前進駆動力による急速な発進(ダッシング)を防止する抵抗棒(抵抗部材)をロータリー部の後方に設けた構成となっている。 【0003】 このためオペレータは両手でハンドルを押さえ抵抗棒を地中に差し込み前進抵抗を掛けながら、ロータリー部の回転によって所定深さの耕耘を行い、機体の前進はハンドルを上方に軽く持ち上げ且つ前側にやや押動する操作によって、抵抗棒による前進抵抗の解除調節を行いつつロータリー部による前進駆動力を調節して運転される。 【特許文献1】特開2001−322571公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 然しながら上記管理作業機の左右のロータリー部は、ロータリー駆動軸に対し同心に設け同軸心回転されるので、ロータリー部が地面を深く耕耘し(以下深耕と言う)たり前進駆動力を得にくい土質の畑等で耕耘作業を行うとき、ハンドルの上下動作を頻繁に繰り返したり、ハンドルを左右に大きく揺さぶりながら、ロータリー部の姿勢を適宜変更し前進駆動力を発生させる必要がある。このため耕耘作業時のハンドル操作が煩雑で熟練を要すると共に、大きな労力を伴い作業能率が低下する等の問題がある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 上記課題を解決するために本発明の管理作業機のロータリー部構造は、第1に、杆状のハンドル5を後方に延設したトランスミッションケース3の下部にロータリー駆動軸4を設け、該ロータリー駆動軸4に複数の耕耘爪17を有するロータリー軸9からなる左右のロータリー部2,2を備えて耕耘作業を行う管理作業機1において、前記左右のロータリー部2のロータリー軸9を、ロータリー駆動軸4の軸心に対し回転方向に位相を異ならせ偏心させて設けたことを特徴としている。 【0006】 第2に、ロータリー駆動軸4に対し、継手構造10によってロータリー軸9を偏心量調節可能に取付固定することを特徴としている。 【発明の効果】 【0007】 以上のように本発明による管理作業機のロータリー部構造は、左右のロータリー部の耕耘爪を有するロータリー軸を、ロータリー駆動軸の軸に対し回転方向に位相を異ならせ偏心させて設けたことにより、左右のロータリー部はクランク運動回転し未耕耘地面を耕耘爪が掻取るように耕耘し前進駆動力を得るので、ロータリー部が深耕した場合及び土質に大きく影響されることなく機体をスムーズに前進させることができる。またハンドルを大きく揺さぶる等の操作を軽減した耕耘作業を能率よく簡単に行うことができる。 【0008】 またロータリー駆動軸に対し、継手構造によってロータリー軸を偏心量調節可能に取付固定することにより、左右のロータリー部による前進駆動力及び耕耘深さ等の調節を簡単に行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。符号1は、本発明に係わるロータリー部2の構造をトランスミッションケース3の左右に備えた管理作業機である。 この管理作業機1は、従来のものと同様にトランスミッションケース3の下部で左右に突出するロータリー駆動軸4を軸支し、上部にアクセルバー並びに主クラッチレバー等を備えた杆状体からなる左右のハンドル5を後方に向けて傾斜状に延設している。 【0010】 またトランスミッションケース3の前側中途部に取付固定したエンジン台6にエンジン7を搭載し、エンジン動力をトランスミッションケース3に入力しロータリー駆動軸4を回転駆動する。 またトランスミッションケース3の後側中途部に設けた取付ブラケット3aに、耕耘時に前進方向の走行抵抗を付与する抵抗部材8を後述する構成によって設ける。 【0011】 先ずロータリー部2について図2〜図4を参照し詳述する。左右のロータリー部2はそのロータリー軸9の内端側を、前記ロータリー駆動軸4の左右端に対し継手構造10によって、偏心位置調整及び着脱可能に接続固定することができるようにしている。 継手構造10はロータリー駆動軸4の軸端に設けたネジ孔付きの取付座11と、ロータリー軸9の軸端に設けた長孔12を形成した接続座13と、長孔12とネジ孔に挿入し締着することにより取付座11と接続座13を接合するボルト15とからなる。 【0012】 取付座11と接続座13は肉圧な円盤状であることが望ましく、接続座13に穿設される複数の長孔12は、図3,図4で示すようにロータリー駆動軸4の軸心に対し、ロータリー軸9の軸心が一致する位置から最大の偏心距離Lの範囲で調節固定できるように構成されている。継手構造10,10は左右で長孔12を逆向きに形成することによりロータリー軸9の偏心位置を回転方向に180度程度の位相を異ならせた構成となっている。 【0013】 これにより左右のロータリー部2,2は、図2に示されるように例えば右側のロータリー部2を前側に偏心固定させると共に、左側のロータリー部2を後側に等距離だけ偏心させて取付固定した偏心耕耘作業姿勢にすることができる。従って、ロータリー駆動軸4が回転すると、左右のロータリー部2,2はロータリー駆動軸4を中心に互いの偏心距離Lを有したクランク運動状の回転を行いながら耕耘作業を行うことができる。 【0014】 また偏心耕耘作業姿勢を要しない場合、例えば圃場表面を浅く削るようにロータリー部2,2を回転させて除草作業をするときは、ボルト15の締着を解除し左右のロータリー部2,2の軸心をロータリー駆動軸4の軸心に一致させて固定すると、従来のものと同様に左右のロータリー部2,2をロータリー駆動軸4と同軸心で回転することができる。 【0015】 上記ロータリー軸9は、その軸心方向に設けられる複数の爪取付け座16に対し必要数の耕耘爪17が着脱可能に取付固定され、爪先端部で図2,図7で示される爪先端軌跡線Sを形成する。 またロータリー軸9はパイプ部材で形成され、その外端側に爪先端軌跡線Sと略同径又はやや小径な皿形状の回転円盤20が必要によって取付支持される。 【0016】 図6で示される回転円盤20は、内面中心部に突設した取付杆21をロータリー軸9内に挿入した状態で取付ピン22の差し込みによって接続される。また回転円盤20の外面には板状の突片23が放射方向に複数突設される。 この構成によりロータリー軸9と共に回転する回転円盤20は、耕耘作業中に耕土中に侵入した状態で耕土の外側飛散を抑制すると共に、回転する突片23の掻込力によって走行方向の推進力を付与することができる。 【0017】 次に図5を参照し前記抵抗部材8について説明する。この抵抗部材8は取付ブラケット3aに挿入支持される支持杆25と、該支持杆25に中途部が固定され且つ両端を下向きに屈曲した抵抗杆26とからなる。 この構成によりオペレータがハンドル5を下向きに押動することにより、抵抗杆26の両端は機体の後方でロータリー部2,2によって耕耘された耕土中に差し込まれた状態で走行抵抗を発生し、耕耘作業時に機体のダッシングを防止することができる。 【0018】 また図示例の抵抗部材8は、二股の杆体の下部に平板状の抵抗板27を進行方向に沿って設けている。この抵抗板27,27は丸い杆状のものより地中に差し込み易く、且つ前進する際の地中抵抗を少なくするので、運転操作及び機体の直進性を向上させることができる。 【0019】 上記のように構成された管理作業機のロータリー部構造は、左右のロータリー軸9をロータリー駆動軸4の軸心に対し回転方向に位相を異ならせて偏心させて取付固定しているので、ロータリー駆動軸4が回転すると左右のロータリー部はロータリー駆動軸を中心としたクランク運動をしながら地面を耕耘し、図7で示すように一方のロータリー部2が下降し深耕するとき他方のロータリー部2は上昇し浅耕することになり、トランスミッションケース3並びに機体は一側(図示例では左側)に傾倒される。 【0020】 次いでクランク運動回転によって左右のロータリー部2,2は逆方向の運動を行い、浅耕部分も深耕することができるので、全体として均一な深さに深耕する耕耘作業が強い力でハンドル5を傾けて機体を強制的に左右に揺らすことなく、ハンドル5に軽く手を添えて抵抗部材8を耕土に突き刺す程度の操作によって行うことができる。 【0021】 また図2で示すように左右のロータリー部2,2は平面視のクランク運動によって、交互に前側の未耕耘地面を一方の耕耘爪17群が掻取るように耕耘するので、耕耘爪17が未耕耘地面を耕耘する毎に新たな前進駆動力を得ることができる。これにより管理作業機1はロータリー部2,2が深耕した場合でも、また土質の如何に大きく影響されることなく左右のロータリー部2,2は機体を左右に揺らしながら、ハンドル5の下向き押動を解除する程度の簡単な操作によって全体としてスムーズに前進させることができる。 【0022】 従って、従来のもののようにハンドルの上下動作を頻繁に繰り返したり、ハンドルを左右に大きく揺さぶりロータリー部の姿勢を強制的に変更し前進駆動力を発生させる必要のない耕耘作業を行うことができるので、大きな労力や熟練を要することなく婦女子でも能率よく簡単に作業を行うことができる。 【0023】 またロータリー部2はロータリー駆動軸4に対し、継手構造10によってロータリー軸9を偏心量調節可能に取付固定する構成となっているので、圃場の状況やオペレータの好みにより偏心量を簡単に定めることができ、また運転操作性に優れた耕耘作業を選択することができる。 【図面の簡単な説明】 【0024】 【図1】本発明に係わるロータリー部を備えた管理作業機の全体を示す斜視図である。 【図2】図1のロータリー部の構成を示す要部の平断面図である。 【図3】図2の右側面図である。 【図4】継手構造の側面図である。 【図5】抵抗部材の正面図である。 【図6】回転円盤の構成を示す正断面図である。 【図7】耕耘作業時のロータリー部の作用を示す模式図である。 【符号の説明】 【0025】 1 管理作業機 2 ロータリー部 3 トランスミッションケース 4 ロータリー駆動軸 5 ハンドル 9 ロータリー軸 10 継手構造 11 取付座 12 長孔 13 接続座 15 ボルト 17 耕耘爪 L 偏心距離
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001878 【氏名又は名称】三菱農機株式会社 【住所又は居所】島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地1
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| 【出願日】 |
平成16年11月2日(2004.11.2) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2006−129721(P2006−129721A) |
| 【公開日】 |
平成18年5月25日(2006.5.25) |
| 【出願番号】 |
特願2004−319431(P2004−319431) |
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