| 【発明の名称】 |
作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】西江 博徳 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
【氏名】太田 能司 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、燃料タンクを機体側の枠体に簡単に、かつ確実に取り付けることができる作業機を提供する。
【解決手段】フロントロータリ作業機10は、トランスミッションケース12の後部12aからステー41を上方に延ばし、枠体41に燃料タンク取付構造40を備える。燃料タンク取付構造40は、燃料タンク25を、正面視で略矩形状に形成し、燃料タンク25の対角線上の一対の角部78,79に、上取付片55に取り付け可能な上取付部81を設けるとともに、下取付片68に取り付け可能な下取付部82を設け、下取付部82の反対側の角部83近傍で、かつ底部84に下向きの突起部86を設け、突起部86を嵌合溝58に差し込み、上下の取付部81,82を枠体にボルト・ナットで固定したものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機体の後部から枠体を上方に延ばし、この枠体に燃料タンクを取り付け、この燃料タンクからエンジンに燃料を供給する作業機において、 前記燃料タンクを、正面視で略矩形状に形成し、 この燃料タンクの、対角線上の一対の角部に、前記枠体に取り付け可能な上下の取付部を設け、 この下取付部の反対側の角部近傍に、下方に向けて突出する突起部を設け、 この突起部を、前記枠体に設けた嵌合部に差し込み、上下の取付部を前記枠体に締結部材で取り付けたことを特徴とする作業機。 【請求項2】 前記突起部を設けた角部近傍に燃料供給流路を設けたことを特徴とする請求項1記載の作業機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は作業機に係り、機体の後部から枠体を上方に延ばし、この枠体に燃料タンクを取り付けた作業機に関する。 【背景技術】 【0002】 耕耘機などの作業機は、例えば、作業装置を駆動するエンジンを備え、このエンジンに燃料を供給するために、燃料タンクを備える(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】特開2003−260943公報 【0003】 特許文献1を次図に基づいて説明する。 図10は従来の基本構成を説明する図である。 作業機は、走行ギヤケースの上部に左右の受ステー200,201を備え、左受ステー200の先端部にU字溝202を形成するとともに、右受ステー201の先端部にU字溝203を形成し、燃料タンク205の左右の側壁206,207に、それぞれ左右の突出部208(右側の突出部は図示せず)を備え、左突出部208の上端に上突出部209を備えるとともに、右突出部の上端に上突出部(図示せず)を備える。 【0004】 左受ステー200のU字溝202に、左突出部208を矢印の如く上方から挿入して、左突出部208の上突出部209をU字溝202の上端に載せる。 同時に、右受ステー201のU字溝203に、右突出部(図示せず)を矢印の如く上方から挿入して、右突出部の上突出部(図示せず)をU字溝203の上端に載せる。 【0005】 このように、左右の受ステー200,201のU字溝202,203に、左右の左突出部208を挿入するだけで、燃料タンク205を左右の受ステー200,201に取り付けるので、燃料タンク205を機体側に比較的簡単に取り付けることが可能である。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 ところで、作業機の作業時に、左右の受ステー200,201が上下方向に振動することが考えられる。左右の受ステー200,201が上下方向に振動すると、左右の受ステー200,201のU字溝202,203から、左右の左突出部208が上方に移動して、燃料タンク205が浮き上がる虞がある。 【0007】 本発明は、燃料タンクを機体側の枠体に簡単に、かつ確実に取り付けることができる作業機を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 請求項1に係る発明は、機体の後部から枠体を上方に延ばし、この枠体に燃料タンクを取り付け、この燃料タンクからエンジンに燃料を供給する作業機において、前記燃料タンクを、正面視で略矩形状に形成し、この燃料タンクの、対角線上の一対の角部に、前記枠体に取り付け可能な上下の取付部を設け、この下取付部の反対側の角部近傍に、下方に向けて突出する突起部を設け、この突起部を、前記枠体に設けた嵌合部に差し込み、上下の取付部を前記枠体に締結部材で取り付けたことを特徴とする。 【0009】 対角線上の一対の角部に上下の取付部を形成し、下取付部の反対側の角部近傍に突起部を設けた。 燃料タンクを取り付ける際には、先ず、枠体側に設けた嵌合部に突起部を差し込み、次に、上下の取付部を枠体側に締結部材で固定する。このように、締結部材で上下の取付部、すなわち2箇所のみを枠体側に固定するだけで、燃料タンクを枠体側に簡単に取り付けることができる。 【0010】 さらに、枠体側に設けた嵌合部に突起部を差し込むことで、燃料タンクを、上下の取付部および突起部の3点で支持する。 よって、燃料タンクを枠体側に確実に取り付けることが可能になり、枠体側から燃料タンクに振動が伝わった場合でも、燃料タンクを正規の姿勢に保つことができる。 【0011】 請求項2は、突起部を設けた角部近傍に燃料供給流路を設けたことを特徴とする。 【0012】 突起部を設けた角部近傍に燃料供給流路を設けることで、燃料供給流路の反対側に下取付部を設けた。 よって、下取付部を枠体側に締結部材で固定する際に、燃料供給流路が作業の妨げになることはない。これにより、下取付部を締結部材で枠体側に簡単に固定することができる。 【発明の効果】 【0013】 請求項1に係る発明では、上下の取付部を枠体側に締結部材で固定することで、燃料タンクを枠体側に簡単に取り付けることができ、さらに枠体側の嵌合部に突起部を差し込むことで、燃料タンクを枠体側に確実に取り付けることができるという利点がある。 【0014】 請求項2に係る発明では、下取付部を枠体側に締結部材で固定する際に、作業の妨げにならないように燃料供給流路を配置することで、枠体側に燃料タンクを一層簡単に取り付けることができるという利点がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Lは左側、Rは右側を示す。 また、本実施の形態では作業機としてフロントロータリ作業機を例に説明するが、作業機はこれに限定するものではない。 【0016】 図1は本発明に係るフロントロータリ作業機を示す側面図、図2は本発明に係るフロントロータリ作業機を示す平面図である。 作業機としてのフロントロータリ作業機10は、エンジン11の下部に、機体を兼ねたトランスミッションケース12を設け、このトランスミッションケース12の前部12aに作業駆動軸13を設け、作業駆動軸13にロータリ作業部15を設け、トランスミッションケース12の後部12bに走行駆動軸14を設け、走行駆動軸14の左右端部に左右の走行輪16を設け、エンジン11でロータリ作業部15や左右の走行輪16を駆動する歩行型自走式耕耘機(管理機)である。 【0017】 エンジン11はクランク軸11aを略垂直に延ばした、いわゆるバーチカルエンジンである。 【0018】 また、フロントロータリ式作業機10は、トランスミッションケース12の前部12aから前方へ延ばした支持機構21を介して走行補助輪22を上下に位置調整可能に取付け、トランスミッションケース(機体)12の後部12bからステー41を上方に延ばし、このステー41の上端部から後上方にハンドル23を延ばし、ステー41に、上取付ブラケット42および左右の下取付ブラケット43,44(図3参照)を設け、上取付ブラケット42および左右の下取付ブラケット43,44に燃料タンク取付構造40を備え、燃料タンク25からエンジン11に燃料を供給可能に構成したものである。 なお、ステー41、上取付ブラケット42および左右の下取付ブラケット43,44で枠体60を構成する。 【0019】 さらに、フロントロータリ式作業機10は、トランスミッションケース12の後部12bからシフトレバー33を後方に延ばし、このシフトレバー33で変速装置(図示せず)を操作することにより、ロータリ作業部15および走行輪16の作動状態を調整するものである。 【0020】 なお、図1において、24はエンジン11に供給するエアを浄化するエアクリーナ、25はエンジン11に供給する燃料を蓄える燃料タンク、26は燃料タンク25の燃料タンク25給油口用キャップ、27はエンジン11の上方を覆うエンジンカバー、28はトランスミッションケース12の前部およびロータリ作業部15の上方を覆うフェンダ、29はトランスミッションケース12などを保護する機体ガードである。 【0021】 また、図2において、31は電源(図示せず)をオン・オフ制御する電源スイッチ、32はクラッチ46(図3参照)をオン・オフ制御するクラッチレバー、34はエンジン11を手動にて始動させるリコイルスタータ用ノブ、35はエンジン11の回転を調整するスロットルレバーである。 【0022】 図3は本発明に係るフロントロータリ作業機の燃料タンク取付構造を示す斜視図、図4は本発明に係るフロントロータリ作業機の燃料タンク取付構造を示す分解斜視図である。 燃料タンク取付構造40は、枠体60に燃料タンク25を取り付ける構造である。 枠体60のステー41は、トランスミッションケース(本体)12(図1参照)から左右のステーロッド47,48を後方に向けて上り勾配で、かつ互いに平行に延ばし、左右のステーロッド47,48の上端部47a,48aを連結部49で連結することで略逆U字状に形成し、連結部49の中央部から支柱50を立設し、支柱50の上端部からハンドル23を後方に延ばす。 【0023】 連結部49に上取付ブラケット42を設け、左ステーロッド47の上端部47a近傍に左下取付ブラケット43を設け、右ステーロッド48の上端部48a近傍に右下取付ブラケット44を設ける。 枠体60の上取付ブラケット42は、連結部49にベース51を取り付け、ベース51の左端部から前方に向けて左脚部52を延ばし、ベース51の右端部から前方に向けて右脚部53を延ばし、左脚部52の前端部52aに上取付片55を設け、上取付片55の裏面に溶接ナット56を取り付けたものである。 【0024】 枠体60の左下取付ブラケット43は、左脚部52の下方に配置し、基端部43aを左ステーロッド47の上端部47a近傍に取り付け、先端部43bに嵌合溝(嵌合部)58を備える。 具体的には、左下取付ブラケット43は、外側支持片61を鉛直方向に配置し、外側支持片61の基端部に取付片62を設け、外側支持片61の下端部から内側に向けて水平支持片63を延ばし、水平支持片63の内側端から上方に向けて内側支持片64を延ばし、内側支持片64の上端部から内側に向けて係止片65を延ばしたものである。 【0025】 取付片62、水平支持片63の基端部、および内側支持片64の基端部を、それぞれ左ステーロッド47の上端部47a近傍に取り付けることで、左ステーロッド47の上端部47a近傍に左下取付ブラケット43を強固に取り付ける。 また、左下取付ブラケット43は、外側支持片61、水平支持片63および内側支持片64で断面略コ形を形成し、さらに内側支持片64の上端部から内側に向けて係止片65を延ばすことで剛性を確保する。 【0026】 係止片65は、基端部65aから先端部65bに向けて幅が漸次大きくなるように、内辺65cをテーパ状に形成し、先端部65bに嵌合溝58を備える。 嵌合溝58は、機体幅方向内側に向けて延び、内辺65cに開口する溝である。 係止片65の先端部65bには、略L字状の取付片67が形成され、取付片67には取付孔67aが形成されている。 【0027】 枠体60の右下取付ブラケット44は、右脚部53の下方に配置し、基端部44aを右ステーロッド48の上端部48a近傍に取り付け、先端部44bに下取付片68を設け、下取付片68の裏面に溶接ナット69を取り付けたものである。 具体的には、右下取付ブラケット44は、外側支持片71を鉛直方向に配置し、外側支持片71の基端部に取付片72を設け、外側支持片71の下端部から内側に向けて水平支持片73を延ばし、水平支持片73の先端部に下取付片68を設け、下取付片68の裏面に溶接ナット69を取り付け、水平支持片73の内側端から下方に向けて内側支持片74を延ばしたものである。 【0028】 取付片72、水平支持片73の基端部、および内側支持片74の基端部を、それぞれ右ステーロッド48の上端部近傍に取り付けることで、右ステーロッド48の上端部48a近傍に右下取付ブラケット44を強固に取り付ける。 また、右下取付ブラケット44は、外側支持片71、水平支持片73および内側支持片74で断面略クランク形を形成することで剛性を確保する。 【0029】 燃料タンク25は、正面視で略矩形状に形成した部材で(図5も参照)、上部76に給油口77を設け、給油口77に給油口用キャップ26を着脱自在に取り付け、対角線上の一対の角部78,79(符号79は図5も参照)に、上取付片(枠体)55に取り付け可能な上取付部81を設けるとともに、下取付片(枠体)68に取り付け可能な下取付部82(図5も参照)を設け、下取付部82の反対側の角部83近傍で、かつ底部84(図5も参照)に隆起部85を設け、隆起部85の下部85aから下方に向けて突出した突起部86を設け、隆起部85の外壁85bに接続部87を設け、この接続部87に燃料供給流路88をつなぐことにより、燃料タンク25内の燃料を燃料供給流路88を介してエンジン11(図1参照)に供給可能に構成したものである。 【0030】 上取付部81は、略矩形状の平坦な部材で、略中央に上取付孔81aを備え、上取付孔81aに上ラバー部材91を嵌め込む。 下取付部82は、略三角形の平坦な部材(図5も参照)で、略中央に下取付孔82aを備え、下取付孔82aに下ラバー部材92を嵌め込む。下取付孔82aは長孔(図5も参照)である。 【0031】 突起部86は、燃料タンク25の隆起部85から下方に突出させ、ラバー部材93を嵌め込む部材である。隆起部85は、燃料タンク25の底部84で、かつ下取付部82の反対側の角部83近傍に設けられている。 【0032】 突起部86にラバー部材93を嵌め込み、ラバー部材93を嵌め込んだ突起部86を、左下取付ブラケット43の嵌合溝58に差し込む。 【0033】 上取付部81の上取付孔81aに上ラバー部材91を嵌め込み、上ラバー部材91の後端を上取付ブラケット42の上取付片55に当接する。上ラバー部材91の前端に平ワッシャー95を当て、平ワッシャー95および上ラバー部材91にボルト96を差し込み、上ラバー部材91から突出したボルト96を溶接ナット56にねじ結合する。 なお、ボルト96および溶接ナット56は締結部材70を構成する。 【0034】 下取付部82の下取付孔82aに下ラバー部材92を嵌め込み、下ラバー部材92の後端を右下取付ブラケット44の下取付片68に当接する。下ラバー部材92に平ワッシャー98を当て、平ワッシャー98および下ラバー部材92にボルト99を差し込み、下ラバー部材92から突出したボルト99を溶接ナット69にねじ結合する。 なお、ボルト99および溶接ナット69は締結部材75を構成する。 【0035】 これにより、上取付部81を枠体60に締結部材70で取り付けるとともに、下取付部82を枠体60に締結部材75で取り付ける。 【0036】 図5は本発明に係るフロントロータリ作業機の燃料タンク取付構造を示す正面図である。 突起部86を、ラバー部材93を介して左下取付ブラケット43の嵌合溝58で支える。上取付部81を、上ラバー部材91を介して上取付ブラケット42の上取付片55(図4も参照)で支える。下取付部82を、下ラバー部材92を介して右下取付ブラケット44の下取付片68(図4参照)で支える。 【0037】 これにより、燃料タンク25を、上下の取付部81,82および突起部86の3点で支持する。 よって、燃料タンク25を機体側(すなわち、上取付ブラケット42および左右の下取付ブラケット43,44)に確実に取り付けて、機体側から燃料タンク25に振動が伝わった場合でも、燃料タンク25を正規の姿勢に保つことができる。 【0038】 燃料タンク25は、下取付部82の反対側の角部83近傍で、かつ底部84に隆起部85を設け、隆起部85の下部85aから下方に向けて突出した突起部86を設け、隆起部85の外壁85bに接続部87を備える。 この接続部87に燃料供給流路88をつなぐことにより、燃料タンク25内の燃料を燃料供給流路88を介してエンジン(図1参照)に供給する。 【0039】 ここで、突起部86について説明する。 すなわち、燃料タンク25内には、燃料タンク25内のゴミを沈殿させるために、底部84の隆起部85に凹部101を形成する必要がある。底部84の隆起部85に凹部101を形成するためには、隆起部85の下部85bから下向きに突起を突出させる必要がある。 【0040】 そこで、凹部101を突起部86の頂部86aに形成した。これにより、凹部101を形成するための突起を、隆起部85に個別に設ける必要がない。 このように、突起部86に2つの突起を設ける必要がないので、設計の自由や、生産性が損なわれる虞はない。 【0041】 図6は本発明に係る燃料タンク取付構造の上取付部および突起部を説明する断面図である。 上取付部81の上取付孔81aに上ラバー部材91を嵌め込み、上ラバー部材91の前フランジ91aを上取付部81の前壁側に突出させるとともに、上ラバー部材91の後フランジ91bを上取付部81の後壁側に突出させる。 後フランジ91bを上取付片55に当て、前フランジ91aに平ワッシャー95を当て、平ワッシャー95および上ラバー部材91にボルト96を差し込み、上ラバー部材91から突出したボルト96を溶接ナット56にねじ結合する。 【0042】 上ラバー部材91は、前後にフランジ91a,91bを備え、ボルト96のねじ部を挿通可能な貫通孔91cを備えた弾性部材で形成した筒体である。 上取付ブラケット42の上取付片55に、上取付部81を上ラバー部材91を介して取り付けることで、上取付ブラケット42の振動を上ラバー部材91で吸収する。 【0043】 突起部86にラバー部材93を嵌め込み、突起部86を左下取付ブラケット43の嵌合溝58に差し込む。左下取付ブラケット43の嵌合溝58に、突起部86をラバー部材93を介して嵌合させることで、左下取付ブラケット43の振動をラバー部材93で吸収する。 ラバー部材93は、突起部86に嵌め込み可能で、かつ嵌合溝58に差し込み可能に弾性部材で形成した筒体である。 【0044】 図7は本発明に係る燃料タンク取付構造の上取付部および突起部を説明する断面図である。 下取付部82の下取付孔82aに下ラバー部材92を嵌め込み、下ラバー部材92の前フランジ92aを下取付部82の前壁側に突出させるとともに、下ラバー部材92の後フランジ92bを下取付部82の後壁側に突出させる。 後フランジ92bを下取付片68に当て、前フランジ92aに平ワッシャー98を当て、平ワッシャー98および下ラバー部材92にボルト99を差し込み、下ラバー部材92から突出したボルト99を溶接ナット69にねじ結合する。 【0045】 下ラバー部材92は、前後にフランジ92a,92bを備え、ボルト99のねじ部を挿通可能な貫通孔92cを備えた弾性部材で形成した筒体である。 右下取付ブラケット44の下取付片68に、下取付部82を下ラバー部材92を介して取り付けることで、下取付ブラケット44の振動を下ラバー部材92で吸収する。 【0046】 次に、フロントロータリ作業機10の燃料タンクの燃料タンク25を機体側(すなわち、上取付ブラケット42および左右の下取付ブラケット43,44)に取り付ける取付工程を図8に基づいて説明する。 図8(a),(b)は本発明に係るフロントロータリ作業機の燃料タンク取付構造の取付工程を説明する図である。 (a)において、突起部86にラバー部材93を嵌め込み、上取付部81の上取付孔81aに上ラバー部材91を嵌め込むとともに、下取付部82の下取付孔82aに下ラバー部材92を嵌め込む。 次に、突起部86を左下取付ブラケット43の嵌合溝58に差し込む。 【0047】 (b)において、上取付部81を上取付ブラケット42の上取付片55に当接するとともに、下取付部82を右下取付ブラケット44の下取付片68((a)参照)に当接する。 次いで、上ラバー部材91に平ワッシャー95を当て、平ワッシャー95および上ラバー部材91にボルト96を差し込む。上ラバー部材91から突出したボルト96を溶接ナット56にねじ結合する。 【0048】 同様に、下ラバー部材92に平ワッシャー98を当て、平ワッシャー98および下ラバー部材92にボルト99を差し込む。下ラバー部材92から突出したボルト99を溶接ナット69((a)参照)にねじ結合する。 これにより、燃料タンク25を、上取付ブラケット42および左右の下取付ブラケット43,44を介してステー41に取り付ける。 【0049】 以上説明したように、燃料タンク取付構造40によれば、先ず、突起部86を左下取付ブラケット43の嵌合溝58に差し込み、次に、上下の取付部81,82をそれぞれ上下の取付片55,68取り付ける。 このように、上下の取付部81,82、すなわち2箇所のみをボルト96,99で機体側に取り付けるだけで、燃料タンク25を機体側に簡単に取り付けることができる。 【0050】 また、燃料供給流路88の反対側に下取付部82を設けた。よって、下取付部82を機体側にボルト99で取り付ける際に、燃料供給流路88が作業の妨げになることはない。これにより、下取付部82をボルト99で機体側に簡単に取り付けることができる。 【0051】 次に、フロントロータリ作業機10の燃料タンク取付構造40において、突起部86を、ラバー部材93を介して左下取付ブラケット43の嵌合溝58で支えるように構成した理由を図9に基づいて説明する。 【0052】 図9は本発明に係るフロントロータリ作業機の燃料タンク取付構造に突起部を設けた理由を説明する図である。 ここで、燃料タンク25を機体側に取り付ける際に、上取付部81を、上ラバー部材91を介して上取付ブラケット42の上取付片55(図4も参照)で支え、かつ、下取付部82を、下ラバー部材92を介して右下取付ブラケット44の下取付片68(図4参照)で支えるだけでは、機体側から燃料タンク25に振動が伝わった場合に、燃料タンク25が矢印の方向(機体の前後方向)に振れる虞がある。 【0053】 そこで、図4に示す嵌合溝58を、機体幅方向内側に向けて延ばし、内辺65cに開口するように形成した。 そして、内辺65cの開口から、嵌合溝58内に突起部86を差し込ませて嵌合する。 嵌合溝58を機体幅方向に向けることで、機体側から燃料タンク25に振動が伝わった場合でも、突起部86が機体の前後方向に振れることを嵌合溝58で抑えて、燃料タンクを正規の姿勢に保つ。 【0054】 さらに、嵌合溝58を内辺65cに開口することで、突起部86を、開口から嵌合溝58に簡単に差し込ませることが可能になる。これにより、燃料タンク25を機体側により一層簡単に取り付けることが可能になる。 【0055】 なお、前記実施の形態では、燃料タンク25の左上の角部78に上取付部81を設け、燃料タンク25の右下の角部79に下取付部82を設け、下取付部82の反対側の角部83近傍に突起部86を設けた例について説明したが、これに限らないで、燃料タンク25の右上の角部に上取付部81を設け、燃料タンク25の左下の角部83に下取付部82を設け、下取付部82の反対側の角部82近傍に突起部86を設けても同様の効果を得ることができる。 【0056】 また、前記実施の形態では、締結部材として、ボルト96,99・ナット56,69を例に説明したが、ボルト96,99・ナット56,69に限らないでクリップなどのその他の締結部材を使用しても同様の効果を得ることができる。 【0057】 さらに、前記実施の形態では、突起部86を差し込む嵌合部として嵌合溝58を例に説明したが、これに限らないで、嵌合部を、例えば嵌合孔とすることも可能である。 【産業上の利用可能性】 【0058】 本発明は、機体の後部から枠体を上方に延ばし、この枠体に燃料タンクを取り付けた作業機への適用に好適である。 【図面の簡単な説明】 【0059】 【図1】本発明に係るフロントロータリ作業機を示す側面図である。 【図2】本発明に係るフロントロータリ作業機を示す平面図である。 【図3】本発明に係るフロントロータリ作業機の燃料タンク取付構造を示す斜視図である。 【図4】本発明に係るフロントロータリ作業機の燃料タンク取付構造を示す分解斜視図である。 【図5】本発明に係るフロントロータリ作業機の燃料タンク取付構造を示す正面図である。 【図6】本発明に係る燃料タンク取付構造の上取付部および突起部を説明する断面図である。 【図7】本発明に係る燃料タンク取付構造の上取付部および突起部を説明する断面図である。 【図8】本発明に係るフロントロータリ作業機の燃料タンク取付構造の取付工程を説明する図である。 【図9】本発明に係るフロントロータリ作業機の燃料タンク取付構造に突起部を設けた理由を説明する図である。 【図10】従来の基本構成を説明する図である。 【符号の説明】 【0060】 10…フロントロータリ作業機(作業機)、11…エンジン、12…トランスミッションケース(機体)、12b…トランスミッションケースの後部(機体の後部)、25…燃料タンク、40…燃料タンク取付構造、41…ステー、56,69…溶接ナット(締結部材の他方)、58…嵌合溝(嵌合部)、60…枠体、70,75…締結部材、78,79,83…角部、81…上取付部、82…下取付部、86…突起部、88…燃料供給流路、96,99…ボルト(締結部材の一方)。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社 【住所又は居所】東京都港区南青山二丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成16年8月23日(2004.8.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067356 【弁理士】 【氏名又は名称】下田 容一郎
【識別番号】100094020 【弁理士】 【氏名又は名称】田宮 寛祉
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| 【公開番号】 |
特開2006−55124(P2006−55124A) |
| 【公開日】 |
平成18年3月2日(2006.3.2) |
| 【出願番号】 |
特願2004−242590(P2004−242590) |
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