| 【発明の名称】 |
フロントロータリ作業機 |
| 【発明者】 |
【氏名】池田 貴志 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
【氏名】永岡 政敏 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
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| 【要約】 |
【課題】オイル排出口を伝って流れるエンジンオイルの広がりを防ぎ、付着したエンジンオイルの拭き取りを容易にし、伝ったエンジンオイルによって付着する土砂や草や塵埃による汚れを低減するフロントロータリ作業機を提供する。
【解決手段】エンジン11の下部に動力伝達装置12のミッションケース27を取付け、ミッションケースにオイル排出口54を形成したフロントロータリ作業機10において、ミッションケース27は、オイル排出口54の直下にオイル受け部55を配置し、オイル受け部55に流出路64を形成し、流出路64の口72のほぼ直下に連ねて締結用のボス部57の外面73を形成し、ボス部57の下端67にボルト頭部71を配置した。オイル排出口54から出たエンジンオイル91は、オイル受け部55からボス部57を伝って、最後に、ボルト頭部71から垂れるので、ミッションケース27の外面に広がらない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジンの下部に動力伝達装置のミッションケースを取付け、ミッションケースにオイル排出口を形成したフロントロータリ作業機において、 前記ミッションケースは、オイル排出口の直下にオイル受け部を配置し、オイル受け部に流出路を形成し、流出路の口のほぼ直下に連ねて締結用のボス部の外面を形成し、ボス部の下端にボルト頭部を配置したことを特徴とするフロントロータリ作業機。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ミッションケースにオイル排出口を形成したフロントロータリ作業機に関するものである。 【背景技術】 【0002】 ミッションケースにオイル排出口を形成したフロントロータリ作業機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】特開2002−211450公報(第5頁、図1) 【0003】 特許文献1を次図に基づいて説明する。 図8は、従来の技術の基本構成を説明する図であり、従来の歩行型管理機101は、機体102の前部にバランスウエイト103並びにエンジン104を備え、エンジン104はエンジンオイルを給油する給油口105及びエンジンオイルを排出するドレーン口106を備え、バランスウエイト103を取外すことなく、ドレーン口106からエンジンオイルを排出することができるというものである。 【0004】 しかし、特許文献1の歩行型管理機101では、ドレーン口(オイル排出口)106からエンジンオイルを排出する際に、エンジンオイルはドレーン口106を伝わり、ドレーン口106の近傍や機体102に広がることがあり、付着したエンジンオイルを拭き取るのに手間がかかる。 また、付着したエンジンオイルの拭き取りを十分に行わずに残すと、残ったエンジンオイルによってドレーン口106の近傍や機体102に土砂や草や塵埃が付着し、汚れる。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 本発明は、オイル排出口を伝って流れるエンジンオイルの広がりを防ぎ、付着したエンジンオイルの拭き取りを容易にし、伝ったエンジンオイルによって付着する土砂や草や塵埃による汚れを低減するフロントロータリ作業機を提供することを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 請求項1に係る発明では、エンジンの下部に動力伝達装置のミッションケースを取付け、ミッションケースにオイル排出口を形成したフロントロータリ作業機において、ミッションケースは、オイル排出口の直下にオイル受け部を配置し、オイル受け部に流出路を形成し、流出路の口のほぼ直下に連ねて締結用のボス部の外面を形成し、ボス部の下端にボルト頭部を配置したことを特徴とする。 【発明の効果】 【0007】 請求項1に係る発明では、ミッションケースは、オイル排出口の直下にオイル受け部を配置し、オイル受け部に流出路を形成し、流出路の口のほぼ直下に連ねて締結用のボス部の外面を形成し、ボス部の下端にボルト頭部を配置したので、オイル排出口から出たエンジンオイルは、オイル受け部からボス部を伝って、最後に、ボルト頭部から垂れるので、ミッションケースの外面に広がらない。その結果、オイル排出口を伝って流れるエンジンオイルの広がりを防ぐことができ、付着したエンジンオイルの拭き取りは容易になるという利点がある。 【0008】 また、オイル排出口から出たエンジンオイルは、オイル受け部からボス部を伝って、最後に、ボルト頭部から垂れるので、エンジンオイルが付着した面積は小さくなり、結果的に、伝ったエンジンオイルによって付着する土砂や草や塵埃による汚れを低減することができるという利点がある。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。 図1は、本発明のフロントロータリ作業機の側面図である。「上」「下」「左」「右」は作業者から見た方向、「前」は前進側、「後」はその逆側をいう。 【0010】 フロントロータリ作業機10は、エンジン11から動力伝達装置12を介して左右の走行輪13(車輪14と同じ),14及びこれらの走行輪13,14の前方に配置した作業部としての左右のロータリ作業部15(ロータリ作業部16と同様),16へ動力を伝達する構造を有した農業機械であり、ロータリ作業部15,16で圃場を耕す。 【0011】 また、フロントロータリ作業機10は、エンジン11の下部にクラッチ17を介して取付けた動力伝達装置12と、この動力伝達装置12の前部21に左右の作業駆動軸22,23(図に示していない)を介して回転可能に取付けたロータリ作業部15,16と、動力伝達装置12の後部に左・右車軸24,25(図に示していない)を介して回転可能に取付けた走行輪13,14と、動力伝達装置12の後部から後方斜め上方に延ばしたハンドル26と、を備える。 【0012】 さらに、フロントロータリ作業機10では、ミッションケース27の前部21にロータリ作業部15,16を配置し、前部21に支持装置31を介して前輪(走行補助輪)32をロータリ作業部15,16より前方(矢印a1の方向)に配置し、ミッションケース27からロータリ作業部15,16の上側33をガードするようにガード部材34を伸ばした(矢印a1の方向)。35は動力伝達装置12及びロータリ作業部15,16の上方を覆うフェンダ、36はエンジン11の上方を覆うエンジンカバー、38は燃料タンク、41はシフトレバー、42はデフロック用レバー、43はクラッチレバーである。 【0013】 ミッションケース27は、ケース本体45と、ケース本体45の上部51に取付けたクラッチケース52とを備え、また、クラッチケース52に形成したオイル供給口53と、オイル供給口53の近傍に配置するとともにクラッチケース52に形成したオイル排出口54と、オイル排出口54の近傍に形成したオイル受け部55と、オイル受け部55に連ねて形成しためねじ用ボス56と、ケース本体45に形成したボス部57と、を備える。 また、ミッションケース27は、アルミニウム合金を用いたアルミダイカスト製である。 【0014】 図2は、図1の2部詳細図であり、オイル排出口54、オイル受け部55、ボス部57を示す。 オイル排出口54は、クラッチケース52内のオイルを交換する際に、クラッチケース52内からオイルを抜き取るための流路である。58はオイル排出口54にねじ込むことでオイル排出口54を封じる栓ボルトを示す。 【0015】 オイル受け部55は、オイル排出口54の直下(矢印a2の方向)に配置した部位で、クラッチケース52の外面61に一体に連ねて底部62形成し、底部62に連ねて側部63を形成し、側部63に流出路64を底部62より低く、下り勾配となるように形成したものである。 底部62は、矢印a3の方向に流体が下って流れるように下り勾配に形成した部位である。 【0016】 ボス部57は、ミッションケース27のケース本体45に一体に形成した凸部で、高さをHb、幅をWbに形成し、ボルト孔65をボルト66が通るように開け、下端67に座面68をボルト頭部71が当接するように形成した部位である。 ボルト頭部71は、ボルト66の頭の部分である。ボルト頭部71を六角形に形成したが、頭の形状は任意である。 【0017】 図3は、本発明のフロントロータリ作業機に採用したミッションケースの斜視図である。 ミッションケース27では、既に説明したように、オイル排出口54の直下にオイル受け部55を配置し、オイル受け部55に流出路64を形成し、流出路64の口72のほぼ直下に連ねて締結用のボス部57の外面73を形成し、ボス部57の下端67にボルト頭部71を配置した。 【0018】 図4は、図2の4矢視図であり、オイル排出口54及びオイル受け部55の平面図である。 オイル受け部55は、オイル排出口54のシート端面74に対して底部62の位置並びに側部63(第1〜第4側部75〜78からなる。)の位置を対応させた部位である。具体的には、シート端面74に対して底部62の中央を配置し、シート端面74に対して第1側部75の距離をX1とし、第2側部76の距離をX2とし、第3側部77の距離をY1とし、第4側部78の距離をY2とした。 【0019】 このように、オイル受け部55は、オイル排出口54のシート端面74に対して底部62の位置並びに側部63(第1〜第4側部75〜78からなる。)の位置を対応させたので、オイル排出口54のシート端面74の周囲(例えば、前側81)から直接オイルが滴下(図2の矢印a4の方向)しても、オイル受け部55で垂れるオイルを確実に受けることができる。 【0020】 流出路64は、底部62からクラッチケース52の外面82に連なり、エンジンオイルを外面82に導く。 めねじ用ボス57には、流出路64に連ねかつ、クラッチケース52の外面82に一致させたリブ部83を形成した。リブ部83を流路として利用することで、軽量化を図ることができる。 なお、リブ部83を省いて、めねじ用ボス57の外面をクラッチケース52の外面82に一致させることも可能である。 【0021】 図5は、図4の5−5線断面図であり、理解を容易にするために、オイル排出口54を水平に配置し、ボス部57を垂直に配置して示す。 オイル排出口54では、シート端面74にパッキン84をワッシャ85を介して栓ボルト58で密着させ、オイル排出口54を封じる。逆に、オイル排出口54を開ける場合は、栓ボルト58を緩めるか、若しくは、栓ボルト58、パッキン84及びワッシャ85を外す。 【0022】 底部62はまた、外方(矢印a5の方向)に向けて下り勾配(矢印a6の方向)に傾斜し、クラッチケース52の外方(矢印a5の方向)に位置する外面82にオイルを導くことで、ボス部57の外面73にオイルを導く。 【0023】 次ぎに、ミッションケースの組合せについて説明する。 図6は、本発明のフロントロータリ作業機に採用したミッションケースの分解図である。 ミッションケース27のケース本体45とクラッチケース52を組合せる場合は、ケース本体45の上端に形成したシート部86にクラッチケース52の下端に形成したシート部87を付け、ボス部57のボルト孔65にボルト66を通し、めねじ用ボス57にねじ込む。同様に、図に示していない複数のボルトをねじ込むことで、ケース本体45とクラッチケース52を組合せる。 【0024】 クラッチケース52は、クラッチケース52の下端のシート部87に連ねてオイル受け部55を形成した。クラッチケース52の下端のシート部87に連ねてオイル受け部55を形成することで、オイル受け部55の流出路64の口72を伝うエンジンオイルを直接ミッションケース27のケース本体45に伝わせることができると同時に、ケース本体45に形成したボス部57の外面73に直接エンジンオイルを伝わせることができる。従って、伝って流れるエンジンオイル91(図7参照)の広がりを防ぐことができる。 【0025】 以上に述べたフロントロータリ作業機の作用を次に説明する。 図7は、本発明のフロントロータリ作業機の作用図である。図3を併用して説明する。 ミッションケース27内のエンジンオイルを抜く場合は、栓ボルト58を緩めるか、若しくは栓ボルト58、パッキン84及びワッシャ85を取外し、予めオイル排出口54の下に用意した容器88,88でオイル排出口54から出るエンジンオイル91を受けて、回収する。その際、オイル排出口54から矢印a6のように出たエンジンオイル91は、オイル受け部55からボス部57を矢印a7のように伝って、最後に、ボルト頭部71から矢印a8のように垂れるので、ミッションケース27の外面に広がらない。その結果、オイル排出口54を伝って流れるエンジンオイル91の広がりを防ぐことができ、付着したエンジンオイル91の拭き取りは容易になる。 【0026】 また、オイル排出口54から出たエンジンオイル91は、オイル受け部55からボス部57を伝って、最後に、ボルト頭部71から垂れるので、エンジンオイル91が付着した面積は小さくなり、結果的に、伝ったエンジンオイル91によって付着する土砂や草や塵埃による汚れを低減することができる。 【0027】 オイル受け部55に流出路64を形成し、流出路64の口72のほぼ直下に連ねて締結用のボス部57の外面73を形成したので、締結用のボス部57を、エンジンオイル91を導き、且つ伝わりを止めるための部位として利用することができ、軽量化を図ることができる。 【産業上の利用可能性】 【0028】 本発明のフロントロータリ作業機は、耕耘機に好適である。 【図面の簡単な説明】 【0029】 【図1】本発明のフロントロータリ作業機の側面図 【図2】図1の2部詳細図 【図3】本発明のフロントロータリ作業機に採用したミッションケースの斜視図 【図4】図2の4矢視図 【図5】図4の5−5線断面図 【図6】本発明のフロントロータリ作業機に採用したミッションケースの分解図 【図7】本発明のフロントロータリ作業機の作用図 【図8】従来の技術の基本構成を説明する図 【符号の説明】 【0030】 10…フロントロータリ作業機、11…エンジン、12…動力伝達装置、27…ミッションケース、54…オイル排出口、55…オイル受け部、56…ボス部、64…流出路、67…ボス部の下端、71…ボルト頭部、72…流出路の口、73…ボス部の外面。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社 【住所又は居所】東京都港区南青山二丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成16年8月23日(2004.8.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067356 【弁理士】 【氏名又は名称】下田 容一郎
【識別番号】100094020 【弁理士】 【氏名又は名称】田宮 寛祉
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| 【公開番号】 |
特開2006−55118(P2006−55118A) |
| 【公開日】 |
平成18年3月2日(2006.3.2) |
| 【出願番号】 |
特願2004−242369(P2004−242369) |
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