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【発明の名称】 畦立て機
【発明者】 【氏名】流石 正人
【住所又は居所】静岡県三島市梅名767番地 ニューデルタ工業株式会社内

【氏名】川口 ▲きよ▼久
【住所又は居所】静岡県三島市梅名767番地 ニューデルタ工業株式会社内

【要約】 【課題】畦の上部形状を調節可能とするとともに、畦の上部形状を平坦もしくは丸く構成する。

【解決手段】前後方向に延出された側部整形器58を左右に配設し、該左右に配設した側部整形器58・58間にステー62を配設し、該ステー62に板体61を固定するとともに、該板体61の端部を側部整形器58・58に当接させて湾曲させ、該板体61の角度を可変に構成する。さらに、側部整形器58間に前整形器60を配設して土を中央によせる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向に延出された側部整形器を左右に配設し、
該左右に配設した側部整形器間に板体を配設し、
該板体を左右に配設した側部整形器に当接させて湾曲させたことを特徴とする畦立て機。
【請求項2】
前後方向に延出された側部整形器を左右に配設し、
該左右に配設した側部整形器の前部間に土を中央によせる前部整形器を配設したことを特徴とする畦立て機。
【請求項3】
前後方向に延出された側部整形器を左右に配設し、
該左右に配設した側部整形器間にステーを配設し、
該ステーに板体を固定するとともに、
該板体の端部を側部整形器に当接させて湾曲させ、
該左右に配設した側部整形器の前部間に土を中央によせる前部整形器を配設したことを特徴とする畦立て機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、管理機に接続されて畦立てを行う畦立て機に関するものである。より詳しくは、畦の上部形状を調節可能な畦立て機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、畦立て作業機としては、溝上げ作業を行うロータリ部の直後方位置に、同ロータリ部により耕耘された土を整形して畦の法面を成形する法面成形部を設けたものが知られている。
そして、機体の進行方向に沿って耕耘土を整形して栽培畦の法面を成形する法面成形部に、円柱状ないしは逆円錘台形状に形成した法面成形用回転ローラを設け、畦立てを行うものが知られている(特許文献1)。
【0003】
さらに、外盛り整形器の整形板に弾性体からなる延長部材を設け、かつ延長部材を湾曲して、延長部材を調節自在としたものも知られている(特許文献2)。
【特許文献1】特開2004−41033号公報
【特許文献2】特開平11−137003号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1および特許文献2に記載された技術においては、畦の上部形状を平坦もしくは丸く構成することが困難である。そして、畦上部形状の調節が困難である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載のごとく、前後方向に延出された側部整形器を左右に配設し、該左右に配設した側部整形器間に板体を配設し、該板体を左右に配設した側部整形器に当接させる。
【0006】
請求項2に記載のごとく、前後方向に延出された側部整形器を左右に配設し、該左右に配設した側部整形器の前部間に土を中央によせる前部整形器を配設する。
【0007】
請求項3に記載のごとく、前後方向に延出された側部整形器を左右に配設し、該左右に配設した側部整形器間にステーを配設し、該ステーに板体を固定するとともに、該板体の端部を側部整形器に当接させて湾曲させ、該左右に配設した側部整形器の前部間に土を中央によせる前部整形器を配設した。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載のごとく、前後方向に延出された側部整形器を左右に配設し、該左右に配設した側部整形器間に板体を配設し、該板体を左右に配設した側部整形器に当接させるので、容易な構成により畦上部に板体を接触させて形状を整形可能となる。
【0009】
請求項2に記載のごとく、前後方向に延出された側部整形器を左右に配設し、
該左右に配設した側部整形器の前部間に土を中央によせる前部整形器を配設するので、畦上部に土を十分に供給でき、畦上部におけるへこみを解消できる。
【0010】
請求項3に記載のごとく、前後方向に延出された側部整形器を左右に配設し、該左右に配設した側部整形器間にステーを配設し、該ステーに板体を固定するとともに、該板体の端部を側部整形器に当接させて湾曲させ、該左右に配設した側部整形器の前部間に土を中央によせる前部整形器を配設したので、畦上部における土不足を解消するとともに、畦上部を形成する調節可能な板体の固定部を少なく構成でき、畦上部を整形する板体の取り付けが容易になる。さらに、板体の弾性を利用して整形時の衝撃を吸収して安定した畦の整形を行うこことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
前後方向に延出された側部整形器を左右に配設し、該左右に配設した側部整形器間にステーを配設し、該ステーに板体を固定するとともに、該板体の端部を側部整形器に当接させて湾曲させ、該板体の角度を可変に構成する。
【実施例1】
【0012】
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
まず、耕耘ロータリを備えた歩行型管理機の構成を簡単に説明する。
図1は歩行型管理機の全体側面図である。歩行型の管理機10においては、機体の上部略中央部にエンジン21が配置されており、機体の後下部には走行輪12が配置され、前下部にはロータリ24が配置されている。そして、ロータリ24の前方には補助車輪39が配設されている。
【0013】
また、エンジン21からの動力は、伝動ケース29を介してミッションケース23に伝達され、さらに該ミッションケース23から走行輪12およびロータリ24へ伝達されている。
前記エンジン21の後方にはハンドル台41が設けられ、該ハンドル台41には、操作用のハンドル42が上下方向へ回動可能に取付けられている。該ハンドル42の下方には、変速レバー44が配設されている。
前記ロータリ24は、爪軸6に複数の耕耘爪1・1・・を装着して構成しており、エンジン21により回転駆動可能とされている。
【0014】
管理機10の下後部には畦立て機51が取付けられており、ロータリ24により耕耘された土を畦立て機51により畦立てするものである。畦立て機51は管理機10の下後部に配設されるヒッチ52に接続され、管理機10とともに移動する構成となっている。
【0015】
次に、畦立て機51の構成について、図を用いて説明する。図2は畦立て機の後方斜視図であり、図3は同じく側面図であり、図4は同じく平面図であり、図5は同じく畦立て機のピッチ調節構成を示す図である。
畦立て機51はステー54、フレーム55、ビーム53、前整形器60、側部整形器58、上部整形器65とにより構成される。
ステー54はヒッチ52に接続されるものであり、ステー54をヒッチ52に接続することにより管理機10に畦立て器51が接続される。
図5に示すごとく、ステー54は接続部54cを介してフレーム55に接続されている。ステー54の後端部にはピッチ調節部54bが設けられており、ピッチ調節部54bはフレーム55に接続し畦立て器51の前方への傾きを調節可能に構成しているものである。ピッチ調節部54bにはネジ溝が設けられており、ピッチ調節部54bを回動させることによりステー54の後部とフレーム55の後部との間隔を調節可能に構成しているものである。
【0016】
フレーム55の前部には前整形器60が取付けられている。
前整形器60は平面視逆ハ字状に配設された2枚の板体により構成されている。この逆ハ字状に配設された板体により土を中央によせるものである。逆ハ字状に配設された板体は、前端間が広く、後端間が狭く構成されている。これにより、板間に導入された土を中央に集めるものである。
前整形器60により土を中央によせることにより、側部整形器58および上部整形器65により整形される前に中央部における土の量を十分に供給できる。これにより、畦上部に土が不足することがなく、上部にへこみが生じないものである。
また、側部整形器58に接触する前の土を中央によせるので、側部整形器58に当接する土量を減少させて側部整形器58にかかる負荷を軽減できるものである。
【0017】
フレーム55には側方に延出されたビーム53が固定されている。ビーム53は側部整形器58を支持するものであり、ビーム53の両端には幅調節部56・56が装着されている。幅調節部56には下方に延出した補強材56bの上端が固定されており、ビーム53に対する位置を調節することにより側部整形器58の導入幅を調節可能に構成しているものである。
補強部材部材56bは側部整形器58の前整形部58fの外側面に固定されており、前整形部58fの補強を行うものである。前整形部58fの前下には外側へ水平方向に折れた水平部58bが構成されており、補強部材56bの下端が水平部58bの上面に固定されている。これにより、側部整形器58の前部を構成する前整形部58fの剛性を確保するものである。
【0018】
側部整形器58は、前後方向に配設される1対の屈曲した板体を左右にそれぞれ配設して構成されている。そして、この板体の後端部には樹脂板58cがそれぞれ取付けられるものである。屈曲した板体において前部が前整形部58fであり、後部が後整形部58gである。樹脂板58cは後整形部58の後端部に取付けられるものである。そして、後整形部58g・58gの上端には後幅調節部57が接続し、側部整形器58の後部における上端間距離を調節可能に構成している。
2つの前整形部58f・58f間において前部では板間が平行に構成され、後部では上端間の距離が短くなり板間がハ字状に構成され、後整形部58gに接続されるものである。
【0019】
次に、上部整形器65の構成について説明する。
上部整形器65はステー63および湾曲板61とにより構成されている。上部整形器65はフレーム55の後端に上下位置張設可能に取付けられるものであり、側部整形器58の内側に配設されるものである。上部整形器60はステー63を介してフレーム55に取付けられ、ステー63の下端には取付プレート62が固設されている。
取付プレート62の前面には、湾曲板61の左右中央上部が取付けられるものであり、湾曲板61の左右両端部は側部整形器58の内側面に当接して湾曲板61が湾曲形状に保持されるものである。
取付プレート62には湾曲板61と取付ける取付面を複数設けることが可能である。本実施例においては、取付プレート62を垂直面と斜面を有する側面視「く」字状に構成して、正面および斜め下方に向いた面とが構成されており、いずれかの面に湾曲板61をボルト等を用いて付け替え可能となっている。また、取付プレート62をステー63に対して傾動可能に構成して湾曲板61の角度を変更可能としてもよい。
湾曲板61は矩形状の板体であって、側部整形器58間で湾曲可能であり、畦の整形に耐えるものであればよく、金属板や樹脂板を用いることが可能である。本実施例においては、湾曲板61として樹脂板を用いるものである。
【0020】
次に、上部整形器65により、畦立て形状を変える構成について説明する。
図6は畦立て機の構成を示す模式図であり、図7は湾曲板の取り付け例を示す斜視図であり、図8は同じく側面図であり、図9は同じく平面図であり、図10は同じく正面図であり、図11は畦立て形状を示す正面断面図である。
そして、図12は正面側に取付けた湾曲板の構成を示す側断面図であり、図13は同じく斜下面側に取付けた湾曲板の構成を示す側断面図である。
畦立て機51には、前より前整形器60、側部整形器58、上部整形器65が配設されている。上部整形器65の取付プレート62は屈曲した構成となっており、上部が垂直方向に構成され、下部が後方に曲がった構成となっている。これにより、取付プレート62の前面には正面に向いた取付面と斜め下方に向いた取付面とが構成される。
そして、この取付プレート62のどちらの取付面に湾曲板61を取付けるかによって、畦立て形状を変えることができるものである。
【0021】
取付プレート62には、湾曲板61の取付面として正面と斜下面とが構成されているものである。
図7から図10において、(a)は取付プレート62の正面側に湾曲板61を装着した状態を示し、(b)は斜下面側に装着した状態を示す。
正面側に湾曲板61を装着すると、湾曲板61が上下方向に配設される。これにより、畦立て機51に装着された状態において、湾曲板61を進行方向に対してほぼ直角に配設できる。湾曲板61の下端は図10(a)に示すごとく、直線状に構成される。
そして、湾曲板61は平面視において、側部整形器58に挟まれて前方に広がった湾曲形状となる。側部整形器58などにより湾曲板61へと導入された土は、湾曲板61に当接して水平にならされる。
これにより、畦立て形状を図11(a)に示すごとく、上部が水平な形状の平高整形に構成できるものである。
【0022】
斜下面側に湾曲板61を装着すると、湾曲板61は斜下方に向けて配設される。この状態において湾曲板61を進行方向に対して斜方向に配設できる。そして、湾曲板61の下端は図10(b)に示すごとく、アーチ状に構成される。
そして、側部整形器58に挟まれて前下方に広がった湾曲形状となる。側部整形器58などにより湾曲板61へと導入された土は、湾曲板61に当接して下方に押し付けられるとともに、湾曲板61の下端形状に沿って湾曲した形状にされる。
これにより、畦立て形状を図11(b)に示すごとく、上部が丸い形状の内盛整形に構成できるものである。
【0023】
すなわち、前整形器60により畦の中央へ土をよせ、この中央によせられた土を湾曲板61により整形することで、湾曲板61の下端もしくは後端形状に沿った畦を整形するものである。前整形器60により予め土が中央部に十分供給されるため、湾曲板61付近に土が十分に充填されることとなり、確実な畦の整形を行うことが可能となるものである。
そして、湾曲板61により整形を行うので、内盛整形においてはなだらかに変化する自然な断面形状を有する畦を構成することが可能である。また、湾曲板61の形状や曲げ方により必要に応じて畦形状を調節することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】歩行型管理機の全体側面図。
【図2】畦立て機の後方斜視図。
【図3】同じく側面図。
【図4】同じく平面図。
【図5】畦立て機のピッチ調節構成を示す図。
【図6】畦立て機の構成を示す模式図。
【図7】湾曲板の取り付け例を示す斜視図。
【図8】同じく側面図。
【図9】同じく平面図。
【図10】同じく正面図。
【図11】畦立て形状を示す正面断面図。
【図12】正面側に取付けた湾曲板の構成を示す側断面図。
【図13】同じく斜下面側に取付けた湾曲板の構成を示す側断面図。
【符号の説明】
【0025】
51 畦立て機
52 ヒッチ
53 ビーム
55 フレーム
58 側部整形器
60 前整形器
61 板体
62 ステー
65 上部整形器
【出願人】 【識別番号】390029621
【氏名又は名称】ニューデルタ工業株式会社
【住所又は居所】静岡県三島市梅名767番地
【出願日】 平成16年7月5日(2004.7.5)
【代理人】 【識別番号】100080621
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 寿一郎

【公開番号】 特開2006−14707(P2006−14707A)
【公開日】 平成18年1月19日(2006.1.19)
【出願番号】 特願2004−198399(P2004−198399)