| 【発明の名称】 |
屋外設置型筐体 |
| 【発明者】 |
【氏名】塩谷 武彦 【住所又は居所】神奈川県川崎市高津区坂戸1丁目17番3号 富士通アクセス株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】筐体上にスペーサを高精度で固定すること、特殊な設備を必要とせず、安価にスペーサを固定することにある。
【解決手段】機械加工によって形成された複数の立ち上がり突起を有する金属製の筐体と、穴を有する天板の両側部に同じ方向に起立する側板を設けるとともに、両側板に下端部から前記天板に向かって離間する方向に傾斜する2つの切り込み部を設けて成る断面コ字状を為す金属板製のスペーサと、前記筐体の外側に配される保護板とを備え、前記スペーサは、前記両側板に設けた2つの切り込み部に前記立ち上がり突起の先端部から押し広げた状態でそれぞれ嵌入させることによって前記筐体に固着され、前記保護板は、前記スペーサ上に配置されるとともに外側からねじ部材を前記スペーサの穴にねじ込むことによって係止されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機械加工によって形成された複数の立ち上がり突起を有する金属製の筐体と、 穴を有する天板の両側部に同じ方向に起立する側板を設けるとともに、両側板に下端部から前記天板に向かって離間する方向に傾斜する2つの切り込み部を設けて成る断面コ字状を為す金属板製のスペーサと、 前記筐体の外側に配される保護板とを備え、 前記スペーサは、前記両側板に設けた2つの切り込み部に前記立ち上がり突起の先端部から押し広げた状態でそれぞれ嵌入させることによって前記筐体に固着され、 前記保護板は、前記スペーサ上に配置されるとともに外側からねじ部材を前記スペーサの穴にねじ込むことによって係止されている ことを特徴とする屋外設置型筐体。 【請求項2】 請求項1記載の屋外設置型筐体において、 前記立ち上がり突起は、絞り加工により形成された筒状の突起である ことを特徴とする屋外設置型筐体。 【請求項3】 請求項1記載の屋外設置型筐体において、 前記立ち上がり突起は、曲げ加工により形成された2つの平行板である ことを特徴とする屋外設置型筐体。 【請求項4】 請求項1記載の屋外設置型筐体において、 前記2つの切り込み部は、前記立ち上がり突起の先端部の嵌入時に前記立ち上がり突起を案内することができる幅と、押し広げた状態で前記前記立ち上がり突起を嵌入させることができる長さを有する ことを特徴とする屋外設置型筐体。 【請求項5】 請求項1記載の屋外設置型筐体において、 前記保護板は、金属製板または合成樹脂製板である ことを特徴とする屋外設置型筐体。 【請求項6】 請求項1記載の屋外設置型筐体において、 前記保護板は、日射遮蔽板である ことを特徴とする屋外設置型筐体。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、外側に保護板を備えた屋外設置型筐体に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、屋外設置型筐体としては、筐体を日射遮蔽体で覆う構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。ここで、筐体内には、例えば、通信機器などの電子機器が収容されている。 その一例を図6〜図10により説明する。 図6は、溶接用舌片2a,2aを有するスペーサ2を筐体1に溶接により固定し、スペーサ2を介して日射遮蔽板4をねじ5で固定した例を示す。スペーサ2には天板にねじ穴が3が加工されている。 【0003】 図7は、図6における溶接用舌片2a,2aを設けていないスペーサ2Aを筐体1に溶接により固定し、スペーサ2Aを介して日射遮蔽板4をねじ5で固定したものを示す。スペーサ2Aには天板にねじ穴が3aが加工されている。 図8は、ねじ止め用舌片2b,2bを設けたスペーサ2Bを筐体1にねじ6により固定し、スペーサ2Bを介して日射遮蔽板4をねじ5で固定したものを示す。スペーサ2Bには天板にねじ穴が3bが加工されている。 【0004】 図9は、リベット用舌片2c,2cを設けたスペーサ2Cを筐体1にリベット7により固定し、スペーサ2Cを介して日射遮蔽板4をねじ5で固定したものを示す。スペーサ2Cには天板にねじ穴が3cが加工されている。 図10は、圧入スペーサ2Dを筐体1に圧入により固定し、圧入スペーサ2Dを介して日射遮蔽板4をねじ5で固定したものを示す。圧入スペーサ2Dにはねじ穴が3dが加工されている。 【0005】 これら従来技術によれば、スペーサ2,2A,2B,2C,2Dは、筐体1から数十mm離して日射遮蔽板4を取り付け、日射遮蔽板4によって内部の温度上昇を抑制することが可能となる。 【特許文献1】特開平11−220280号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかし、図6、図7に示す溶接によってスペーサ2,2Aを筐体1に固定する場合は、スペーサ2,2Aを筐体1に溶接によって固定するため、溶接時に筐体1を構成する金属製板に歪みが生じ、スペーサ2,2Aのねじ穴3,3aの位置精度が出にくく、そのため、日射遮蔽板4の取り付けを確実に行い難いという問題があった。 また、図8に示すねじ止めによってスペーサ2Bを固定する場合は、ねじ固定の作業を必要とするため、作業工数が多くなり、コストアップとなるという問題があった。 【0007】 また、図9にしめすリベット止めにスペーサ2Cを固定する場合は、リベットが高価である上に、リベット設備が必要となり、コストアップとなるという問題があった。 また、図10に示す圧入スペーサ2Dを用いる場合は、圧入スペーサ2Dが切削加工品であるため、高価であり、コストアップとなるという問題があった。 本発明は斯かる従来の問題点を解決するために為されたもので、その目的は、筐体上にスペーサを高精度で固定することが可能な屋外設置型筐体を提供することにある。 【0008】 本発明の別の目的は特殊な設備を必要とせず、安価にスペーサを固定することが可能な屋外設置型筐体を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 請求項1に係る発明は、機械加工によって形成された複数の立ち上がり突起を有する金属製の筐体と、穴を有する天板の両側部に同じ方向に起立する側板を設けるとともに、両側板に下端部から前記天板に向かって離間する方向に傾斜する2つの切り込み部を設けて成る断面コ字状を為す金属板製のスペーサと、前記筐体の外側に配される保護板とを備え、前記スペーサは、前記両側板に設けた2つの切り込み部に前記立ち上がり突起の先端部から押し広げた状態でそれぞれ嵌入させることによって前記筐体に固着され、前記保護板は、前記スペーサ上に配置されるとともに外側からねじ部材を前記スペーサの穴にねじ込むことによって係止されていることを特徴とする。 【0010】 請求項2に係る発明は、請求項1記載の屋外設置型筐体において、前記立ち上がり突起は、絞り加工により形成された筒状の突起であることを特徴とする。 請求項3に係る発明は、請求項1記載の屋外設置型筐体において、前記立ち上がり突起は、曲げ加工により形成された2つの平行板であることを特徴とする。 請求項4に係る発明は、請求項1記載の屋外設置型筐体において、前記2つの切り込み部は、前記立ち上がり突起の先端部の嵌入時に前記立ち上がり突起を案内することができる幅と、押し広げた状態で前記前記立ち上がり突起を嵌入させることができる長さを有することを特徴とする。 【0011】 請求項5に係る発明は、請求項1記載の屋外設置型筐体において、前記保護板は、金属製板または合成樹脂製板であることを特徴とする。 請求項6に係る発明は、請求項1記載の屋外設置型筐体において、前記保護板は、日射遮蔽板であることを特徴とする。 【発明の効果】 【0012】 本発明によれば、スペーサが筐体上に高精度で固定されるので、保護板を確実に固定することが可能となる。 しかも、特殊な設備を必要としないので、スペーサを安価に固定することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 図1は、本発明の一実施形態に係る屋外設置型筐体10の要部を示す(請求項1、2,4,5,6に対応する)。 本実施形態に係る屋外設置型筐体10は、筐体20と、スペーサ30と、日射遮蔽板40とで構成されている。 【0014】 筐体20は、金属製板によって形成された箱であり、例えば、通信機器などの電子機器を収容するものである。そして、筐体20は、その製作工程において、NC加工機などによって、例えば、1面当たり6〜10個の絞り加工を平行して行い、図2に示すような円筒形状の立ち上がり突起21を形成する。円筒形状の立ち上がり突起21は、断面コ字状を為す金属板製のスペーサ30の側板(足部)33,34に相当する位置に設けられる。また、円筒形状の立ち上がり突起21の先端部21aは、加工時の材料の伸びによって、外側が内側より突出した形状になる。 【0015】 スペーサ30は、図3に示すように、ねじ穴32を有する天板31と、天板31の両側部に同じ方向に起立する側板(足部)33,34を設け、かつ両側板(足部)33,34に下端部33a,34aから天板31に向かって離間する方向に傾斜する2つの切り込み部33b,33c,34b,34cを設けている。2つの切り込み部33b,33c,34b,34cの下端部33a,34aにおける間隔は、円筒形状の立ち上がり突起21の先端部21aが嵌り込めるように、円筒形状の立ち上がり突起21の直径に相当する長さより少し長めに設定してある。そして、2つの切り込み部33b,33c,34b,34cは、図3に示すように、円筒形状の立ち上がり突起21の先端部21aの嵌入時に立ち上がり突起21を案内することができる幅と、押し広げた状態で立ち上がり突起21を嵌入させることができる長さとを有する。 【0016】 日射遮蔽板40は、金属製板または合成樹脂製板であり、所定数のねじ穴31を有する。 次に、斯くして構成された本実施形態に係る屋外設置型筐体10の作用を説明する。 先ず、筐体20に対するスペーサ30の固定を説明する。 図2に示すように、スペーサ30の側板(足部)33,34に相当する位置に、円筒形状の立ち上がり突起21を形成する。 【0017】 次に、図4に示すように、プレス装置を用いて、ダイ50の上に筐体20を載置し、スペーサ30の側板(足部)33,34を、2つの円筒形状の立ち上がり突起21の上に配する。その後、スペーサ30の天板31側からパンチ51にて筐体に向かって押圧する。この押圧工程において、2つの円筒形状の立ち上がり突起21の先端部21aが、外側の壁面が内側の壁面より伸びているため、その変位によって2つの円筒形状の立ち上がり突起21の先端部21aが、2つの切り込み部33b,33c,34b,34cの中心側の壁面に沿って外方に折り曲げられながら押し広げられ、2つの切り込み部33b,33c,34b,34cに沿って変形していく。そして、スペーサ30の下端部33a,34aが筐体20に当たったところで下死点となり、スペーサ30が筐体30の円筒形状の立ち上がり突起21に固定される。 【0018】 次に、日射遮蔽体40をスペーサ30上に載置し、ねじ穴41を介してねじ45をスペーサ30の穴32に螺着することによって、日射遮蔽体40を筐体20に固定することができる。 以上のように、本実施形態によれば、筐体20に形成する円筒形状の立ち上がり突起21、スペーサ30に形成する2つの切り込み部33b,33c,34b,34cは、何れも汎用のNC加工機によって行えるので、手作業による溶接と比べて、筐体20上のスペーサ30の位置精度を維持できる。そのため、日射遮蔽体40のねじ穴41とスペーサ30のねじ穴32との位置ずれを起こす不具合が確実に解消できる。もちろん、スペーサのねじ止め、リベット止めに比し、効率的にスペーサ30を固定することができる。 【0019】 また、スペーサ30は、例えば、筐体20の一面当たり6〜10個程度使用するため、切削加工の圧入スペーサに比べ、金型を起工することで安価に加工することができる。 図5は、筐体20に設ける立ち上がり突起の別の例を示す(請求項3に対応)。 本例は、筐体20に曲げ加工によって平行する2つの立ち上がり突起21Aを設けたもので、この場合も、上記実施形態と同様に、2つの立ち上がり突起21Aの先端部21Aaを、スペーサ30の2つの切り込み部33b,33c,34b,34cに嵌入することによって、スペーサ30を筐体20に固着することができる。平行する2つの立ち上がり突起21Aも加工時の材料の伸びによって先端部21Aaが斜めになっており、スペーサ30への嵌入時に押し広げやすくなっている。 【0020】 本例においても、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。 【図面の簡単な説明】 【0021】 【図1】本発明の一実施形態に係る屋外設置型筐体10の要部を示す断面図である。 【図2】(a)筐体に設けた円筒形状の立ち上がり突起を示す斜視図、(b)円筒形状の立ち上がり突起を示す断面図である。 【図3】(a)スペーサの斜視図、(b)スペーサの側面図である。 【図4】筐体に対するスペーサの固着工程を示す説明図である。 【図5】(a)筐体に設けた立ち上がり突起の別の例を示す斜視図、(b)筐体に設けた立ち上がり突起の別の例を示す断面図である。 【図6】スペーサを溶接により固定する従来の屋外設置型筐体の要部を示す断面図である。 【図7】スペーサを溶接により固定する従来の屋外設置型筐体の要部を示す断面図である。 【図8】ねじ止めによりスペーサを固定する従来の屋外設置型筐体の要部を示す断面図である。 【図9】リベット止めによりスペーサを固定する従来の屋外設置型筐体の要部を示す断面図である。 【図10】圧入スペーサを用いる従来の屋外設置型筐体の要部を示す断面図である。 【符号の説明】 【0022】 10 屋外設置型筐体 20 筐体 21 円筒形状の立ち上がり突起 21A 2つの立ち上がり突起 21a 円筒形状の立ち上がり突起21の先端部 21Aa 2つの立ち上がり突起21Aの先端部 30 スペーサ 31 天板 32 ねじ穴 33,34 側板(足部) 33a,34a 下端部 33b,33c,34b,34c 2つの切り込み部 40 日射遮蔽板 41 ねじ穴
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| 【出願人】 |
【識別番号】000237662 【氏名又は名称】富士通アクセス株式会社 【住所又は居所】神奈川県川崎市高津区坂戸1丁目17番3号
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| 【出願日】 |
平成16年6月10日(2004.6.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072718 【弁理士】 【氏名又は名称】古谷 史旺
【識別番号】100116001 【弁理士】 【氏名又は名称】森 俊秀
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| 【公開番号】 |
特開2005−353848(P2005−353848A) |
| 【公開日】 |
平成17年12月22日(2005.12.22) |
| 【出願番号】 |
特願2004−173141(P2004−173141) |
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