| 【発明の名称】 |
放熱器、冷却装置および冷却装置を有する電子機器 |
| 【発明者】 |
【氏名】畑 由喜彦 【住所又は居所】東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会社東芝青梅事業所内
【氏名】富岡 健太郎 【住所又は居所】東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会社東芝青梅事業所内
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、発熱源を効率良く冷却できるとともに、高温となった冷却風の排出方向を規定できる放熱器の提供を目的とする。
【解決手段】放熱器(26)は、羽根車(57)、放熱体(55)およびケース(56)を備えている。放熱体(55)は、冷却風を吐き出す羽根車(57)を取り囲んでいる。放熱体(55)は、CPU(21)との熱交換により加熱された液状冷媒が流れる冷媒通路(73)と、冷媒通路(73)に熱的に接続された複数の放熱フィン(74)とを有している。ケース(56)は、羽根車(57)および放熱体(55)を収容するとともに、放熱体(55)を冷却した冷却風を排出する少なくとも一つの吐出口(63a,63b)を有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷却風を吐き出す羽根車と、 上記羽根車を取り囲むように配置され、発熱源との熱交換により加熱された液状冷媒が流れる冷媒通路と、上記冷媒通路に熱的に接続された複数の放熱フィンとを有する放熱体と、 上記羽根車および上記放熱体を収容するとともに、上記放熱体を冷却した冷却風を排出する少なくとも一つの吐出口を有するケースと、を具備したことを特徴とする放熱器。 【請求項2】 請求項1の記載において、上記ケースは、上記羽根車の回転中心部に空気を導く吸込口と、上記放熱体を取り囲むとともに、この放熱体を通過した冷却風を集める渦巻き室とを有し、上記羽根車は上記渦巻き室に対し偏心していることを特徴とする放熱器。 【請求項3】 冷却風を吐き出す羽根車と、 上記羽根車を収容するとともに、上記冷却風を排出する少なくとも一つの吐出口が形成された周壁を有するケースと、 上記羽根車と上記ケースの周壁との間に配置され、上記羽根車を取り囲むとともに発熱源との熱交換により加熱された液状冷媒が流れる冷媒通路と、 上記冷媒通路に熱的に接続され、上記羽根車と上記ケースの周壁との間に介在された複数の放熱フィンと、を具備したことを特徴とする放熱器。 【請求項4】 請求項3の記載において、上記ケースは、上記羽根車から吐き出される冷却風を集める渦巻き室を有し、上記冷媒通路および上記放熱フィンは、上記渦巻き室に配置されていることを特徴とする放熱器。 【請求項5】 請求項4の記載において、上記ケースは、上記羽根車の回転中心部に空気を導く吸込口を有することを特徴とする放熱器。 【請求項6】 請求項1又は請求項3の記載において、上記放熱フィンは、上記羽根車を取り囲むとともにこの羽根車の周方向に間隔を存して並んでいることを特徴とする放熱器。 【請求項7】 請求項6の記載において、上記放熱フィンは、上記ケースに熱的に接続されていることを特徴とする放熱器。 【請求項8】 請求項1又は請求項3の記載において、上記冷媒通路は、上記放熱フィンの高さ方向に偏平なパイプで構成されているとともに、上記放熱フィンの高さ方向の一端に接合されていることを特徴とする放熱器。 【請求項9】 請求項1又は請求項3の記載において、上記羽根車は、上記ケースの中心に対し偏心した領域に位置し、上記冷媒通路は冷媒入口と冷媒出口とを有するとともに、これら冷媒入口および冷媒出口は、上記羽根車が位置する領域から上記ケースの外に導かれていることを特徴とする放熱器。 【請求項10】 発熱源に熱的に接続される受熱部と、 上記発熱源の熱を放出する放熱部と、 上記受熱部と上記放熱部との間で液状冷媒を循環させる循環経路と、を具備し、 上記放熱部は、 冷却風を吐き出す羽根車と、 上記羽根車を取り囲むように配置され、上記発熱源との熱交換により加熱された液状冷媒が流れる冷媒通路と、上記冷媒通路に熱的に接続された複数の放熱フィンとを有する放熱体と、 上記羽根車および上記放熱体を収容するとともに、上記放熱体を冷却した冷却風を排出する少なくとも一つの吐出口を有するケースと、を備えていることを特徴とする冷却装置。 【請求項11】 発熱源に熱的に接続される受熱部と、 上記発熱源の熱を放出する放熱部と、 上記受熱部と上記放熱部との間で液状冷媒を循環させる循環経路と、を具備し、 上記放熱部は、 冷却風を吐き出す羽根車と、 上記羽根車を収容するとともに、上記冷却風を排出する少なくとも一つの吐出口が形成された周壁を有するケースと、 上記羽根車と上記ケースの周壁との間に配置され、上記羽根車を取り囲むとともに上記発熱源との熱交換により加熱された液状冷媒が流れる冷媒通路と、 上記冷媒通路に熱的に接続され、上記羽根車と上記ケースの周壁との間に介在された複数の放熱フィンと、を具備したことを特徴とする冷却装置。 【請求項12】 請求項10又は請求項11の記載において、上記受熱部は、液状冷媒を加圧して送り出すポンプを有することを特徴とする冷却装置。 【請求項13】 請求項10又は請求項11の記載において、上記循環経路は、液状冷媒を加圧して送り出すポンプを有することを特徴とする冷却装置。 【請求項14】 請求項10又は請求項11の記載において、上記ケースは、上記羽根車から吐き出される冷却風を集める渦巻き室を有し、上記冷媒通路および上記放熱フィンは、上記渦巻き室に配置されていることを特徴とする冷却装置。 【請求項15】 発熱源に熱的に接続された受熱部を有するポンプと、 上記ポンプから吐き出される液状冷媒が流れる第1の管路と、 上記ポンプに液状冷媒を戻す第2の管路と、 上記第1の管路と上記第2の管路との間を接続する第3の管路と、 冷却風を吐き出す羽根車と、上記羽根車を取り囲むように配置されて上記冷却風を受ける複数の放熱フィンと、上記羽根車および上記放熱フィンを収容するとともに上記冷却風を排出する吐出口が形成されたケースとを有するファンと、を具備し、 上記第3の管路は、上記ケース内に収容されるとともに上記放熱フィンに熱的に接続されていることを特徴とする冷却装置。 【請求項16】 発熱源に熱的に接続された受熱部と、 上記受熱部での熱交換により加熱された液状冷媒が流れる第1の管路と、 上記液状冷媒を上記受熱部に戻す第2の管路と、 上記第1の管路と上記第2の管路との間を接続する第3の管路と、 上記第1の管路又は上記第2の管路に設けられ、液状冷媒を加圧して送り出すポンプと、 冷却風を吐き出す羽根車と、上記羽根車を取り囲むように配置されて上記冷却風を受ける複数の放熱フィンと、上記羽根車および上記放熱フィンを収容するとともに上記冷却風を排出する吐出口が形成されたケースとを有するファンと、を具備し、 上記第3の管路は、上記ケース内に収容されるとともに上記放熱フィンに熱的に接続されていることを特徴とする冷却装置。 【請求項17】 請求項10、請求項11、請求項15および請求項16のいずれかの記載において、上記放熱フィンは、上記ケースに熱的に接続されていることを特徴とする冷却装置。 【請求項18】 請求項15又は請求項16の記載において、上記羽根車は、上記ケースの中心に対し偏心した領域に位置し、上記第3の管路は、上記第1の管路が接続される冷媒入口と上記第2の管路が接続される冷媒出口とを有するとともに、これら冷媒入口および冷媒出口は、上記羽根車が位置する領域から上記ケースの外に導かれていることを特徴とする冷却装置。 【請求項19】 発熱源を有するとともに、排気口が形成された筐体と、 上記筐体に収容され、液状冷媒を用いて上記発熱源を冷却する冷却装置と、を具備した電子機器であって、 上記冷却装置は、 上記発熱源に熱的に接続される受熱部と、 上記発熱源の熱を放出する放熱部と、 上記受熱部と上記放熱部との間で上記液状冷媒を循環させる循環経路と、を含み、 上記放熱部は、(1)冷却風を吐き出す羽根車と、(2)上記羽根車を取り囲むように配置され、上記発熱源との熱交換により加熱された液状冷媒が流れる冷媒通路と、この冷媒通路に熱的に接続された複数の放熱フィンとを有する放熱体と、(3)上記羽根車および上記放熱体を収容するとともに、上記放熱体を冷却した冷却風を排出する少なくとも一つの吐出口を有するケースと、を備えていることを特徴とする電子機器。 【請求項20】 発熱源を有するとともに、排気口が形成された筐体と、 上記筐体に収容され、上記発熱源に熱的に接続された受熱部と、 上記筐体に収容され、上記発熱源の熱を放出する放熱部と、 上記受熱部と上記放熱部との間で液状冷媒を循環させる循環経路と、を具備した電子機器であって、 上記放熱部は、 (1)冷却風を吐き出す羽根車と、(2)上記羽根車を収容するとともに上記冷却風を排出する少なくとも一つの吐出口が形成された周壁を有するケースと、(3)上記羽根車と周壁との間に配置され、上記羽根車を取り囲むとともに上記発熱源との熱交換により加熱された液状冷媒が流れる冷媒通路と、(4)上記冷媒通路に熱的に接続され、上記羽根車と上記ケースの周壁との間に介在された複数の放熱フィンと、を備えていることを特徴とする電子機器。 【請求項21】 発熱源を有するとともに、排気口が形成された筐体と、 上記筐体に収容され、上記発熱源に熱的に接続される受熱部を有するポンプと、 上記ポンプから吐き出される液状冷媒が流れる第1の管路と、 上記ポンプに液状冷媒を戻す第2の管路と、 上記第1の管路と上記第2の管路との間を接続する第3の管路と、 上記筐体に収容され、冷却風を吐き出す羽根車と、上記羽根車を取り囲むように配置されて上記冷却風を受ける複数の放熱フィンと、上記羽根車および上記放熱フィンを収容するとともに上記冷却風を排出する吐出口が形成されたケースとを有するファンと、を含んでおり、 上記第3の管路は、上記ファンのケースに収容されるとともに上記放熱フィンに熱的に接続されていることを特徴とする電子機器。 【請求項22】 発熱源を有するとともに、排気口が形成された筐体と、 上記筐体に収容され、上記発熱源に熱的に接続された受熱部と、 上記受熱部での熱交換により加熱された液状冷媒が流れる第1の管路と、 上記液状冷媒を上記受熱部に戻す第2の管路と、 上記第1の管路と上記第2の管路との間を接続する第3の管路と、 上記第1の管路又は上記第2の管路に設けられ、上記液状冷媒を加圧して送り出すポンプと、 上記筐体に収容され、冷却風を吐き出す羽根車と、上記羽根車を取り囲むように配置され上記冷却風を受ける複数の放熱フィンと、上記羽根車および上記放熱フィンを収容するとともに上記冷却風を排出する吐出口が形成されたケースとを有するファンと、を含んでおり、 上記第3の管路は、上記ファンのケースに収容されるとともに上記放熱フィンに熱的に接続されていることを特徴とする電子機器。 【請求項23】 請求項19ないし請求項22のいずれかの記載において、上記ケースの吐出口は、上記筐体の排気口と向かい合うことを特徴とする電子機器。 【請求項24】 請求項19、請求項21および請求項22のいずれかの記載において、上記ケースは、上記放熱フィンを取り囲むとともに上記吐出口が形成された周壁を有し、この周壁は上記筐体に一体に形成されていることを特徴とする電子機器。 【請求項25】 請求項19ないし請求項22のいずれかの記載において、上記筐体は、上記羽根車の回転中心部に空気を導く吸込口と上記排気口が形成された底壁を有することを特徴とする電子機器。 【請求項26】 排気口を有する筐体と、 上記筐体に収容された発熱源と、 上記筐体に収容され、上記受熱部に熱的に接続された受熱部と、 上記受熱部での熱交換により加熱された液状冷媒が流れる第1の管路と、 上記受熱部に液状冷媒を戻す第2の管路と、 上記筐体に収容されたファンと、を具備し、 上記ファンは、冷却風を吐き出す羽根車と、上記羽根車を取り囲むように配置され、上記第1の管路と上記第2の管路との間を接続する第3の管路と、上記第3の管路に熱的に接続された複数の放熱フィンと、上記羽根車、上記第3の管路および上記放熱フィンを収容するケースとを含み、 上記ケースは、上記筐体の排気口に冷却風を導く吐出口を有し、上記第3の管路は、加熱された液状冷媒が上記第1の管路を通じて最初に流れ込む領域を有するとともに、この領域が上記ケース内で上記吐出口と向かい合うことを特徴とする電子機器。 【請求項27】 請求項26の記載において、上記放熱フィンは、上記羽根車の周方向に互いに間隔を存して並んでいることを特徴とする電子機器。 【請求項28】 請求項26の記載において、上記ケースは、上記羽根車から吐き出される冷却風を集める渦巻き室を有し、上記第3の通路および上記放熱フィンは、上記渦巻き室に配置されていることを特徴とする電子機器。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、羽根車および複数の放熱フィンを有する冷媒通路をケース内に収容した放熱器、この放熱器を用いて例えばCPUのような発熱源を冷却する液冷式の冷却装置に関する。さらに、本発明は上記冷却装置を搭載したポータブルコンピュータのような電子機器に関する。 【背景技術】 【0002】 例えばポータブルコンピュータに用いられるCPUは、処理速度の高速化や多機能化に伴い動作中の発熱量が増加している。このCPUの温度が高くなり過ぎると、CPUの効率的な動作が失われたり、動作不能に陥るといった問題が生じてくる。 【0003】 このCPUの放熱性能を高めるため、近年、水あるいは不凍液のような液状冷媒を用いてCPUを冷却する、いわゆる液冷式の冷却システムが実用化されている。 【0004】 この種の冷却システムは、CPUの熱を受ける受熱部と、CPUの熱を放出する放熱部と、上記受熱部の熱を上記放熱部に伝える液状冷媒が充填された冷媒通路と、上記放熱部に冷却風を供給するファンとを備えている。 【0005】 放熱部は、受熱部での熱交換により加熱された液状冷媒が流れるパイプと、複数の放熱フィンとを有している。放熱フィンは、互いに間隔を存して一列に並んでおり、これら放熱フィンを上記パイプが貫通している。パイプの外周面は、放熱フィンに対し例えば半田付け等の手段により熱的に接続されている。 【0006】 ファンは、羽根車を収容するファンケースを有し、このファンケースに冷却風を吐き出す吐出口が形成されている。吐出口は、放熱部と向かい合っている。吐出口から吐き出される冷却風は、隣り合う放熱フィンの間を通り抜ける。これにより、パイプから放熱フィンに伝えられた液状冷媒の熱が冷却風の流れに乗じて持ち去られるようになっている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。 【特許文献1】特開2003−101272号公報 【特許文献2】特開2003−258472号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 上記特許文献1および2によると、放熱部はファンケースの外に位置するので、この放熱部の大きさや放熱フィンの数がファンケースの吐出口の開口形状によって制限されてしまう。 【0008】 この結果、放熱部の放熱面積を十分に確保することができず、液状冷媒に吸収されたCPUの熱を放熱部から効率良く放出することができなくなる。 【0009】 本発明の目的は、発熱源を効率良く冷却できるとともに、冷却風の排出方向を定めることができる放熱器を得ることにある。 【0010】 本発明の他の目的は、発熱源を効率良く冷却できるとともに、冷却風の排出方向を定めることができる冷却装置を得ることにある。 【0011】 本発明のさらに他の目的は、発熱源を効率良く冷却できるとともに、熱交換後の暖まった冷却風を筐体の外部に排出することができる電子機器を得ることにある。 【課題を解決するための手段】 【0012】 上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係る放熱器は、 冷却風を吐き出す羽根車と、 上記羽根車を取り囲むように配置され、発熱源との熱交換により加熱された液状冷媒が流れる冷媒通路と、上記冷媒通路に熱的に接続された複数の放熱フィンとを有する放熱体と、 上記羽根車および上記放熱体を収容するとともに、上記放熱体を冷却した冷却風を排出する少なくとも一つの吐出口を有するケースと、を具備したことを特徴としている。 【発明の効果】 【0013】 本発明によれば、羽根車の周方向に沿う広い範囲から発熱源の熱を放出することができ、この発熱源を効率良く冷却できる。しかも、放熱フィンとの熱交換により暖められた冷却風が羽根車の周囲に拡散するのを防止でき、この冷却風の排出方向を規定することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 以下本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図13に基づいて説明する。 【0015】 図1ないし図3は、電子機器としてのポータブルコンピュータ1を開示している。ポータブルコンピュータ1は、本体ユニット2と表示ユニット3とを備えている。本体ユニット2は、偏平な箱状をなす第1の筐体4を有している。第1の筐体4は、上壁4a、底壁4b、前壁4c、左右の側壁4dおよび後壁4eを備えている。上壁4aは、キーボード5を支持している。 【0016】 第1の筐体4の少なくとも底壁4bは、例えばマグネシウム合金のような金属材料で作られている。この底壁4bは、膨出部6と凹部7とを有している。膨出部6は、底壁4bの後半部に位置するとともに、底壁4bの前半部よりも下向きに突出している。凹部7は、膨出部6の直前において第1の筐体4の内側に向けて凹んでいる。この凹部7は、第1の筐体4の幅方向に沿う中央部に位置している。 【0017】 膨出部6の底に一対の第1の脚部8a,8bが形成されている。同様に底壁4bの前端部に一対の第2の脚部9a,9bが形成されている。第1および第2の脚部8a,8b,9a,9bは、第1の筐体4の幅方向に互いに離れている。 【0018】 図2に示すように、ポータブルコンピュータ1を例えば机の天板11の上に置いた状態では、第1および第2の脚部8a,8b,9a,9bが天板11の上面に接触する。この結果、第1の筐体4は、前下がりの姿勢に傾斜するとともに、膨出部6の底と天板11の上面との間および底壁4bと天板11の上面との間に隙間12が形成されるようになっている。 【0019】 図2および図3に示すように、第1の筐体4の後壁4eは、複数の第1の排気口13を有している。第1の排気口13は、第1の筐体4の幅方向に一列に並んでいる。膨出部6は、凹部7との間に介在される仕切り壁14を有している。この仕切り壁14に複数の第2の排気口15が形成されている。第2の排気口15は、第1の筐体4の幅方向に一列に並んでいるとともに、凹部7に開口している。 【0020】 表示ユニット3は、第2の筐体17と液晶表示パネル18とを備えている。液晶表示パネル18は、第2の筐体17に収容されている。液晶表示パネル18は、画像を表示するスクリーン18aを有している。スクリーン18aは、第2の筐体17の前面に形成した開口部19を通じて第2の筐体17の外方に露出している。 【0021】 第2の筐体17は、第1の筐体4の後端部に図示しないヒンジを介して支持されている。このため、表示ユニット3はキーボード5を上方から覆うように本体ユニット2の上に横たわる閉じ位置と、キーボード5やスクリーン18aを露出させるように本体ユニット2に対し起立する開き位置との間で回動可能となっている。 【0022】 図2および図4に示すように、第1の筐体4はプリント回路板20を収容している。プリント回路板20の後端部の上面に発熱源としてのCPU21が実装されている。CPU21は、ベース基板22と、ベース基板22の上面の中央部に位置するICチップ23とを有している(図5参照)。ICチップ23は、処理速度の高速化や多機能化に伴って動作中の発熱量が非常に大きく、安定した動作を維持するために冷却を必要としている。 【0023】 図4に示すように、第1の筐体4は、例えば不凍液のような液状冷媒を用いてCPU21を冷却する液冷式の冷却装置24を収容している。冷却装置24は、ポンプユニット25、放熱部としての放熱器26および循環経路27を備えている。 【0024】 図4ないし図7に示すように、ポンプユニット25は、受熱部を兼ねるポンプハウジング28を有している。ポンプハウジング28は、ハウジング本体29とトップカバー30とで構成されている。ハウジング本体29は、CPU21よりも一回り大きな偏平な箱形であり、例えばアルミニウム合金のような熱伝導性に優れた金属材料で作られている。 【0025】 ハウジング本体29は、上向きに開放された凹部31を有している。凹部31の底壁32は、CPU21と向かい合っている。底壁32の下面は、平坦な受熱面33となっている。トップカバー30は、合成樹脂製であり、凹部31の開口端を液密に閉塞している。 【0026】 ポンプハウジング28の内部は、リング状の隔壁34によってポンプ室35とリザーブタンク36とに仕切られている。リザーブタンク36は、液状冷媒を蓄えるためのものであり、ポンプ室35を取り囲んでいる。隔壁34は、ハウジング本体29の底壁32から起立しており、この隔壁34にポンプ室35とリザーブタンク36とを連通させる連通口37が形成されている。 【0027】 ハウジング本体29に吸込管38と吐出管39が一体に形成されている。吸込管38および吐出管39は、互いに間隔を存して水平に配置されている。吸込管38の上流端は、ハウジング本体29の側面から外方に突出している。吸込管38の下流端は、リザーブタンク36の内部に開口するとともに、隔壁34の連通口37と向かい合っている。図8に示すように、吸込管38の下流端と連通口37との間に気液分離用の隙間40が形成されている。隙間40は、ポンプハウジング28の姿勢が変化した場合でも、常にリザーブタンク36に蓄えられた液状冷媒の液面下に位置するようになっている。 【0028】 吐出管39の下流端は、ハウジング本体29の側面から外方に突出するとともに、吸込管38の上流端と並んでいる。吐出管39の上流端は、隔壁34を貫通してポンプ室35に開口している。 【0029】 ポンプハウジング28のポンプ室35に円盤状の羽根車41が収容されている。羽根車41は、その回転中心部に回転軸42を有している。回転軸42は、ハウジング本体29の底壁32とトップカバー30との間に跨るとともに、これら底壁32およびトップカバー30に回転自在に支持されている。 【0030】 ポンプハウジング28に羽根車41を回転させるモータ43が組み込まれている。モータ43は、ロータ44およびステータ45を備えている。ロータ44は、リング状をなしている。ロータ44は、羽根車41の上面に同軸状に固定されているとともに、ポンプ室35に収容されている。ロータ44の内側に複数の正極と複数の負極が交互に着磁されたマグネット46が嵌め込まれている。マグネット46は、ロータ44および羽根車41と一体に回転するようになっている。 【0031】 ステータ45は、トップカバー30の上面に形成した凹所47に収容されている。凹所47は、ロータ44の内側に入り込んでいる。このため、ステータ45は、ロータ44の内側に同軸状に収容されている。トップカバー30の上面にモータ43を制御する制御基板48が支持されている。制御基板48はステータ45に電気的に接続されている。 【0032】 ステータ45に対する通電は、例えばポータブルコンピュータ1の電源投入と同時に行われる。この通電により、ステータ45の周方向に回転磁界が発生し、この磁界とロータ44のマグネット46とが磁気的に結合する。この結果、ステータ45とマグネット46との間にロータ44の周方向に沿うトルクが発生し、羽根車41が図6に矢印で示す時計回り方向に回転する。 【0033】 トップカバー30の上面に複数のねじ50を介してバックプレート51が固定されている。バックプレート51は、ステータ45および制御基板48を覆い隠している。 【0034】 このような構成のポンプユニット25は、CPU21を上方から覆うようにプリント回路板20の上に置かれている。図および図5に示すように、ポンプユニット25のポンプハウジング28は、プリント回路板20と共に第1の筐体4の底壁4bに固定されている。底壁4bは、ポンプハウジング28の四つの角部に対応する位置にボス部52を有している。ボス部52は、底壁4bから上向きに突出しており、これらボス部52の先端面にプリント回路板20が重ねられている。 【0035】 ポンプハウジング28の四つの角部に上方からねじ53が挿通されている。ねじ53は、トップカバー30、ハウジング本体29およびプリント回路板20を貫通してボス部52にねじ込まれている。このねじ込みにより、ポンプユニット25およびプリント回路板20が底壁4bに固定されるとともに、ハウジング本体29の受熱面33がCPU21のICチップ23に熱的に接続される。 【0036】 図2に示すように、冷却装置24の放熱器26は、第1の筐体4の膨出部6に収容されている。放熱器26は、ファン54と放熱体55とを備えている。ファン54は、偏平なケース56と、このケース56に収容された遠心式の羽根車57とを有している。ケース56は、ケース本体58とトッププレート59とで構成されている。ケース本体58は、第1の筐体4の底壁4bと一体化されている。 【0037】 言換えると、膨出部6は、その底から立ち上がる周壁60を有している。図9に示すように、周壁60は、円弧状に湾曲する第1の部分60aと、第1の部分60aの一端から直線状に延びる第2の部分60bと、上記第1の部分60aの他端から直線状に延びる第3の部分60cとを有している。第2の部分60bと第3の部分60cとは、互いに間隔を存して平行に配置されている。トッププレート59は、周壁60の上端部に固定されて膨出部6の底と向い合っている。 【0038】 ケース56は、一対の吸込口62a,62bと、一対の吐出口63a,63bとを有している。一方の吸込口62aは、トッププレート59の中央部に開口している。他方の吸込口62bは、膨出部6の底に開口するとともに一方の吸込口62aと向かい合っている。この他方の吸込口62bは、異物の吸い込みを防止するメッシュ状のガード64で覆われている。さらに、他方の吸込口62bの内側に円盤状のモータ支持部65が形成されている。 【0039】 吐出口63a,63bは、ケース本体58の周壁60に形成されている。一方の吐出口63aは、第2の部分60bの先端縁、第3の部分60cの先端縁およびトッププレート59の縁で囲まれる領域で定められている。一方の吐出口63aは、第1の筐体4の幅方向に延びる細長い開口形状を有するとともに、後壁4eの第1の排気口13に向けて開口している。他方の吐出口63bは、周壁60の第1の部分60aに形成されており、一方の吐出口63aに対しケース56の中心点C1を間に挟んだ反対側に位置している。他方の吐出口63bは、仕切り壁14の第2の排気口15に向けて開口している。 【0040】 羽根車57は、円筒状のボス部66と、このボス部66の外周面から放射状に突出する複数の羽根67とを有している。羽根車57は、そのボス部66に組み込まれた偏平モータ68を介してケース本体58のモータ支持部65に支持されている。このため、羽根車57は、吸込口62a,62bの間に位置している。 【0041】 モータ68は、羽根車57を図9に矢印で示す反時計回り方向に回転させる。この回転により、吸込口62a,62bに負圧が作用し、ケース56の外部の空気が吸込口62a,62bを介して羽根車57の回転中心部に吸い込まれる。吸い込まれた空気は、遠心力によって羽根車57の外周部から放射状に吐き出される。 【0042】 羽根車57は、回転中心R1を有している。羽根車57の回転中心R1は、ケース56の中心C1に対し周壁60の第2の部分60bに近づく方向に距離Lだけ偏心した領域に位置している。 【0043】 この羽根車57の偏心により、羽根車57の外周部とケース56の周壁60との間に形成される隙間Gが羽根車57の回転方向に沿って次第に増加している。したがって、隙間Gは、ケース56の内部に羽根車57を取り囲む渦巻き室71を構成している。渦巻き室71は、羽根車57の外周から吐き出される空気を集めて吐出口63a,63bの方向に送るためのものであり、この空気の速度エネルギを圧力エネルギに変換する機能を有している。 【0044】 図9に示すように、渦巻き室71の渦巻きの形状は、主に周壁60の第1の部分60aによって規定されている。渦巻き室71は、巻き始めの位置P1と巻き終わりの位置P2とを有している。巻き始めの位置P1は、周壁60の第2の部分60bに位置するとともに、一方の吐出口63aの一端に隣接している。巻き終わりの位置P2は、巻き始めの位置P1から羽根車57の回転方向に所定の角度ずれた位置にある。羽根車57の外周部と周壁60との間の隙間Gは、巻き始めの位置P1において最も小さいとともに、この巻き始めの位置P1から巻き終わりの位置P2の方向に進むに従い逐次増大している。 【0045】 放熱器26の放熱体55は、ケース56の周壁60と羽根車57との間に配置されているとともに、渦巻き室71に露出している。図9ないし図13に示すように、放熱体55は、液状冷媒が流れる冷媒通路73と複数の放熱フィン74とを備えている。冷媒通路73は、例えば偏平な銅パイプで構成されており、長軸L1と短軸L2とを有している。冷媒通路73は、羽根車57を同軸状に取り囲むようなリング状をなしている。この冷媒通路73は、短軸L2を第1の筐体4の厚み方向に沿わせた姿勢で膨出部6の底の上に重ね合わされている。このため、冷媒通路73は、第1の筐体4に熱的に接続されている。 【0046】 冷媒通路73は、上流端73aと下流端73bとを有している。上流端73aおよび下流端73bは、互いに平行となるように羽根車57の径方向外側に向けて引き出されている。冷媒通路73の上流端73aでは、その断面形状が円形に変化している。この上流端73aは、液状冷媒が流れ込む冷媒入口76となっている。同様に冷媒通路73の下流端73bでは、その断面形状が円形に変化している。この下流端73bは、液状冷媒が流出する冷媒出口77となっている。 【0047】 冷媒通路73の冷媒入口76および冷媒出口77は、羽根車57の回転中心R1が位置するケース56の領域からケース56の外に導かれている。詳しく述べると、冷媒入口76を有する冷媒通路73の上流端73aおよび冷媒出口77を有する冷媒通路73の下流端73bは、渦巻き室71の巻き始めの位置P1と他方の吐出口63bとの間に位置するとともに、ここから周壁60の第1の部分60aを貫通してケース56の外に導かれている。このため、冷媒入口76および冷媒出口77は、渦巻き室71のうち周壁60と羽根車57の外周との間の隙間Gが小さい巻き始めの位置P1の近傍からケース56の外に突出している。 【0048】 各放熱フィン74は、例えばアルミニウム合金のような熱伝導性に優れた金属材料で作られており、四角い板状をなしている。放熱フィン74は、羽根車57の周方向に互いに間隔を存して並んでいるとともに、羽根車57に対し放射状に配置されている。 【0049】 放熱フィン74は、第1の筐体4の厚み方向に沿って起立している。放熱フィン74の下端は、偏平な冷媒通路73の上面に例えば半田付け等の手段により固定されている。これにより、放熱フィン74の配置間隔が定まるとともに、放熱フィン74が冷媒通路73に熱的に接続されている。放熱フィン74の上端は、ケース56のトッププレート59の内面に突き当たり、このトッププレート59に熱的に接続されている。 【0050】 上記冷却装置24の循環経路27は、第1の管路80と第2の管路81とを有している。第1の管路80は、ポンプハウジング28の吐出管39と冷媒通路73の冷媒入口76との間を接続している。第2の管路81は、ポンプハウジング28の吸込管38と冷媒通路73の冷媒出口77との間を接続している。 【0051】 言換えると、放熱体55の冷媒通路73は、第1の管路80と第2の管路81との間を接続する第3の管路として機能している。この結果、液状冷媒は、第1の管路80、第2の管路81および冷媒通路73を通じてポンプユニット25と放熱器26との間で循環するようになっている。 【0052】 図4に示すように、冷媒通路73は、第1ないし第3の放熱領域82a〜82cを有している。第1の放熱領域82aは、第1の管路80を通じて高温の液状冷媒が最初に流れ込む部位であり、冷媒通路73の上流端73aを含んでいる。そのため、第1の放熱領域82aは、冷媒通路73の中で最も温度が高くなっている。この第1の放熱領域82aは、周壁60の第2の部分60bから一方の吐出口63aに向けて延びているとともに、この吐出口63aと向かい合っている。 【0053】 冷媒通路73の第2の放熱領域82bは、第1の放熱領域82aの下流に位置している。この第2の放熱領域82bは、周壁60の第3の部分60cと向かい合うとともに、渦巻き室71の中でも羽根車57と周壁60との間の隙間Gが最も広がった箇所に位置している。 【0054】 冷媒通路73の第3の放熱領域82cは、第2の放熱領域82bの下流に位置している。この第3の放熱領域82cは、冷媒通路73の下流端73bを含んでおり、冷媒通路73の中で最も温度が低くなっている。この第3の放熱領域82cは、周壁60の第1の部分60aに沿うとともに他方の吐出口63bと向かい合っている。 【0055】 次に、冷却装置24の動作について説明する。 【0056】 ポータブルコンピュータ1の使用中、CPU21のICチップ23が発熱する。ICチップ23が発する熱は、受熱面33を通じてポンプハウジング28に伝わる。ポンプハウジング28のポンプ室35およびリザーブタンク36は、液状冷媒で満たされているので、この液状冷媒がポンプハウジング28に伝わった熱の多くを吸収する。 【0057】 モータ43のステータ45に対する通電は、ポータブルコンピュータ1の電源投入と同時に行われる。これにより、ステータ45とロータ44のマグネット46との間にトルクが発生し、ロータ44が羽根車41を伴って回転する。羽根車41が回転すると、ポンプ室35内の液状冷媒が加圧されて吐出管39から吐き出されるとともに、第1の管路80を通じて放熱器26に導かれる。 【0058】 詳しく述べると、ポンプハウジング28での熱交換により加熱された液状冷媒は、冷媒入口76から冷媒通路73に送り込まれる。この液状冷媒は、冷媒通路73を冷媒出口77に向けて流れる。この流れの過程で液状冷媒に吸収されたICチップ23の熱が冷媒通路73に伝わるとともに、この冷媒通路73から放熱フィン74に伝わる。 【0059】 本実施の形態によると、冷媒通路73は、第1の筐体4の膨出部6に熱的に接続されているので、液状冷媒から冷媒通路73に伝えられた熱を第1の筐体4に拡散させることができる。それとともに、放熱フィン74にしてもケース56のトッププレート59に熱的に接続されているので、液状冷媒から放熱フィン74に伝えられた熱をトッププレート59に逃がすことができる。このため、第1の筐体4やトッププレート59の表面を放熱面として利用することができ、放熱器26の放熱性能が高まる。 【0060】 ポータブルコンピュータ1に使用中に放熱器26の羽根車57が回転すると、この羽根車57の外周部から放射状に空気が吐き出される。この空気は、冷却風となって隣り合う放熱フィン74の間を通り抜ける。これにより、冷媒通路73や放熱フィン74が冷やされ、これら両者に伝えられた熱の多くが冷却風の流れに乗じて持ち去られる。 【0061】 放熱フィン74を通り抜けた冷却風は、ケース56の内部の渦巻き室71に導かれる。渦巻き室71は、冷却風の速度エネルギを圧力エネルギに変換するので、渦巻き室71の圧力が巻き始めの位置P1から巻き終わりの位置P2に進むに従い次第に高くなる。この結果、ケース56の吐出口63a,63bから吐き出される冷却風の風量が増大し、放熱体55を冷却した冷却風をケース56の外に効率良く排出できる。 【0062】 ケース56の吐出口63a,63bは、第1の筐体4の第1および第2の排気口13,15と向かい合うように互いに異なる二方向に向けて開口している。このため、図2に矢印で示すように、一方の吐出口63aから吐き出される冷却風は、第1の排気口13を通じて第1の筐体4の後方に排出される。他方の吐出口63bから吐き出される冷却風は、第2の排気口15を通じて第1の筐体4の底壁4bの方向に排出される。 【0063】 この際、第2の排気口15は、底壁4bの凹部7に開口するとともに、ポータブルコンピュータ1を机の天板11の上に置いた状態では、底壁4bと天板11との間に凹部7に連なる隙間12が形成されている。よって、第2の排気口15から排出される冷却風は、凹部7から隙間12を介して第1の筐体4の外に流出し、この冷却風の流れが天板11によって阻害されることはない。 【0064】 一方、放熱器26での熱交換により冷やされた液状冷媒は、冷媒出口77から第2の管路81を介してポンプハウジング28の吸込管38に導かれる。この液状冷媒は、吸込管38の下流端から隙間40を通ってリザーブタンク36の内部に吐き出される。これにより、冷媒通路73を流れる液状冷媒中に気泡が含まれていた場合に、この気泡がリザーブタンク36の内部で液状冷媒中から分離除去される。 【0065】 リザーブタンク36に戻された液状冷媒は、連通口37からポンプ室35に吸い込まれる。ポンプ室35に吸い込まれた液状冷媒は、再び加圧されて吐出管39から放熱器26に送り込まれる。 【0066】 このようなサイクルを繰り返すことで、ICチップ23の熱が放熱器26の放熱体55に順次移送され、この放熱体55の放熱フィン74の間を通過する冷却風の流れに乗じてポータブルコンピュータ1の外部に放出される。 【0067】 ところで、上記構成の放熱器26によると、加熱された液状冷媒が流れる冷媒通路73は、ファン54の羽根車57を略全周に亘って取り囲んでいるとともに、羽根車57に対し放射状に配置された複数の放熱フィン74に熱的に接続されている。このため、羽根車57の全周から放射状に吐き出す冷却風を利用して冷媒通路73や放熱フィン74を効率良く冷やすことができる。 【0068】 よって、放熱体55は、羽根車57の周方向に沿う広い範囲から液状冷媒に吸収されたICチップ23の熱を放出することができる。 【0069】 しかも、羽根車57および放熱体55は、吐出口63a,63bを有する専用のケース56に収容されている。そのため、羽根車57の外周部から吐き出された冷却風は、放熱体55の放熱フィン74の間を通り抜けた後、ケース56の吐出口63a,63bから第1の筐体4の第1および第2の排気口13,15を通じてポータブルコンピュータ1の外部に排出される。この結果、放熱器26での熱交換により加熱された冷却風の吐き出し方向をケース56によって規定することができる。したがって、高温の冷却風を放熱器26の周囲に拡散させることなく第1の筐体4の外部に効率良く排出できる。 【0070】 特に本実施の形態では、羽根車57の回転中心R1をケース56の中心C1に対し偏心させることで、ケース56の内部に渦巻き室71を形成している。渦巻き室71は、冷却風の速度エネルギを圧力エネルギに変換するので、放熱体55を冷却した冷却風をケース56の吐出口63a,63bからケース56の外に効率良く排出できる。 【0071】 加えて、放熱器26の冷媒通路73は、ポンプハウジング28での熱交換により加熱された液状冷媒が最初に流れ込む第1の放熱領域82aを有し、この第1の放熱領域82aがケース56の吐出口63aと向かい合っている。このため、加熱された液状冷媒は、冷媒通路73に導かれた時点で吐出口63aに近づく方向に流れる。この結果、冷媒通路73の中で最も高温の第1の放熱領域82aを冷却した冷却風は、ケース56の内部を流れることなく、そのまま吐出口63aから第1の排気口13を通じて第1の筐体4の外部に排出される。 【0072】 したがって、ケース56に対する冷媒通路73の熱影響を極力少なく抑えることができ、放熱器26の放熱性能を高める上で好都合となる。 【0073】 さらに、上記構成の放熱器26によると、ファン54のケース56の内部に羽根車57を取り囲むように放熱体55が収容されている。このため、羽根車57および放熱体55がケース56を介して一つのユニットとして組み立てられており、これら両者の位置関係が精度良く定まる。よって、羽根車57の外周部から放射状に吐き出される冷却風を万遍なく放熱体55に導くことができ、放熱器26の放熱性能の向上に寄与する。 【0074】 それとともに、上記放熱器26によれば、冷媒通路73の冷媒入口76および冷媒出口77は、渦巻き室71の中でもケース56の周壁60と羽根車57の外周部との間の隙間Gが小さい巻き始めの位置P1の近傍を通してケース56の外に引き出されている。よって、渦巻き室71のうち冷却風の圧力が高まる部分を冷媒入口76および冷媒出口77が横切ることはなく、冷却風の通風抵抗を小さく抑えて効率の良い排気が可能となる。 【0075】 本発明は上記第1の実施の形態に特定されるものではない。図14は、本発明の第2の実施の形態を開示している。 【0076】 この第2の実施の形態では、ケース本体58を構成する膨出部6の底に凹部91が形成されている。凹部91は、冷媒通路73に沿うように円弧状に形成されている。冷媒通路73は、凹部91に嵌め込んだ状態で膨出部6の底に半田付けされている。 【0077】 この構成によれば、ケース本体58に対する冷媒通路73の位置が精度良く定まり、放熱器26の組み立て時の作業性が向上する。それとともに、膨出部6の底と冷媒通路73との接触面積が増大する。このため、冷媒通路73に伝えられた液状冷媒の熱を膨出部6を通じて第1の筐体4に効率良く逃がすことができる。 【0078】 図15は、本発明の第3の実施の形態を開示している。 【0079】 この第3の実施の形態は、CPU21の熱を吸収する受熱部100と、液状冷媒を加圧して送り出すポンプ101とを分離した点が上記第1の実施の形態と相違している。これ以外の冷却装置24の構成は、第1の実施の形態と同様である。そのため、第2の実施の形態において第1の実施の形態と同一の構成部分には、同一の参照符号を付してその説明を省略する。 【0080】 図15に示すように、受熱部100はハウジング102を備えている。ハウジング102は、CPU21よりも一回り大きな偏平な四角い箱形であり、その内部に液状冷媒が流れる受熱室(図示せず)を有している。ハウジング102に冷媒入口103および冷媒出口104が形成されている。冷媒入口103および冷媒出口104は、受熱室に開口するとともにハウシング102の側面から互いに平行に突出している。 【0081】 ハウジング102は、CPU21を上方から覆うようにプリント回路板20の上に置かれている。ハウジング102は、その四つの角部がねじ105を介してプリント回路板20に固定されている。この固定により、ハウジング102がCPU21に熱的に接続され、このハウジング102内を流れる液状冷媒がCPU21の熱を吸収する。 【0082】 循環経路27の第1の管路80は、受熱部100の冷媒出口104と放熱体55の冷媒入口76との間を接続している。循環経路27の第2の管路81は、受熱部100の冷媒入口103と放熱体55の冷媒出口77との間を接続している。ポンプ101は、第2の管路81の途中に設置されている。このため、液状冷媒は、第1および第2の管路80,81を通じて受熱部100と放熱器26との間で循環するようになっている。 【0083】 このような構成においても、受熱部100での熱交換により加熱された液状冷媒を放熱器26の冷媒通路73に導くことができる。そのため、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られる。 【0084】 なお、第3の実施の形態では、ポンプ101を第2の管路81に設置したが、本発明はこれに制約されない。例えば受熱部100で加熱された液状冷媒を放熱器26に導く第1の管路80にポンプ101を設置してもよい。 【0085】 図16は、本発明の第4の実施の形態を開示している。 【0086】 この第4の実施の形態は、放熱器26からの冷却風の排出方向に関する事項が上記第1の実施の形態と相違している。これ以外の冷却装置24の構成は第1の実施の形態と同様である。このため、第4の実施の形態において、第1の実施の形態と同一の構成部分は同一の参照符号を付して、その説明を省略する。 【0087】 図16に示すように、第1の筐体4は、左側の側壁4dと後壁4eとで規定されるコーナ部120を備えている。側壁4dは、コーナ部120に対応する位置に複数の第1の排気口121を有している。第1の排気口121は、第1の筐体4の奥行き方向に間隔を存して並んでいる。後壁4eは、コーナ部120に対応する位置に複数の第2の排気口122を有している。第2の排気口122は、第1の筐体4の幅方向に間隔を存して並んでいる。 【0088】 プリント回路板20に実装されたCPU21は、コーナ部120の前方にずれた位置にあり、このCPU21にポンプユニット25が熱的に接続されている。ポンプハウジング28の吸込管38および吐出管39は、コーナ部120に向けて突出している。 【0089】 放熱器26は、第1の筐体4のコーナ部120に位置している。放熱器26のケース本体58は、一対の吐出口123a,123bを有している。吐出口123a,123bは、ケース本体58の周壁60に形成されている。 【0090】 一方の吐出口123aは、第2の部分60bの先端縁と第3の部分60cの先端縁との間に位置している。一方の吐出口123aは、第1の筐体4の奥行き方向に延びる細長い開口形状を有するとともに、側壁4dの第1の排気口121に向けて開口している。他方の吐出口123bは、周壁60の第3の部分60cに形成され、第1の筐体4の幅方向に延びる細長い開口形状を有している。他方の吐出口123bは、一方の吐出口123aと隣り合うとともに、この吐出口123aに対し直交し合うような位置関係を保っている。他方の吐出口123bは、後壁4eの第2の排気口122に向けて開口している。 【0091】 冷媒通路73の第1の放熱領域82aは、周壁60の第2の部分60bから一方の吐出口123aに向けて延びているとともに、この吐出口123aと向かい合っている。冷媒通路73の第2の放熱領域82bは、渦巻き室71の中でも羽根車57と周壁60との間の隙間Gが最も広がった箇所に位置するとともに、他の吐出口123bと向かい合っている。冷媒通路73の第3の放熱領域82cは、周壁60の第1の部分60aと向かい合っている。 【0092】 このような構成において、放熱器26の羽根車57が回転すると、この羽根車57の外周部から放射状に空気が吐き出される。この空気は、冷却風となって隣り合う放熱フィン74の間を通り抜け、これにより、放熱体55を冷却する。 【0093】 羽根車57および放熱体55を収容するケース56は、隣り合う二つの吐出口123a,123bを有している。これら吐出口123a,123bは、第1の筐体4の第1および第2の排気口121,122と向かい合うように互いに直交する方向に開口している。そのため、一方の吐出口123aから吐き出される冷却風は、第1の排気口121を通じて第1の筐体4の左側方に排出される。他方の吐出口123bから吐き出される冷却風は、第2の排気口122を通じて第1の筐体4の後方に排出される。 【0094】 放熱器26の冷媒通路73のうち、加熱された液状冷媒が最初に流れ込む第1の放熱領域82aは、ケース56の一方の吐出口123aと向かい合っている。さらに、第1の放熱領域82aの下流に位置する第2の放熱領域82bは、ケース56の他方の吐出口123bと向かい合っている。 【0095】 このため、加熱された液状冷媒は、冷媒通路73に導かれた時点で吐出口123a,123bに近づく方向に流れる。この結果、冷媒通路73の中でも温度が高い第1および第2の放熱領域82a,82bを冷却した冷却風は、ケース56の内部を流れることなく、そのまま吐出口123a,123bから第1および第2の排気口121,122を通じて第1の筐体4の外部に排出される。 【0096】 したがって、ケース56に対する冷媒通路73の熱影響を極力少なく抑えることができ、放熱器26の放熱性能を高める上で好都合となる。 【0097】 図17は、本発明の第5の実施の形態を開示している。 【0098】 この第5の実施の形態は、CPU21の位置および冷却装置24の向きが上記第4の実施の形態と相違している。これ以外の構成は第4の実施の形態と同様であるので、第4の実施の形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。 【0099】 図17に示すように、プリント配線板20に実装されたCPU21は、コーナ部120の右側にずれた位置にあり、このCPU21にポンプユニット25のポンプハウジング28が熱的に接続されている。ポンプハウジング28の吸込管38および吐出管39は、コーナ部120に向けて突出している。 【0100】 放熱器26は、第1の筐体4のコーナ部120に位置している。放熱器26の一方の吐出口123aは、第1の筐体4の幅方向に延びる細長い開口形状を有するとともに、後壁4eの第2の排気口122に向けて開口している。他方の吐出口123bは、第1の筐体4の奥行き方向に延びる細長い開口形状を有するとともに、側壁4dの第1の排気口123aに向けて開口している。 【0101】 このような構成によると、放熱器26の一方の吐出口123aから吐き出される冷却風は、第2の排気口122を通じて第1の筐体4の後方に排出される。他方の吐出口123bから吐き出される冷却風は、第1の排気口121を通じて第1の筐体4の左側方に排出される。 【0102】 放熱器26の冷媒通路73のうち、加熱された液状冷媒が最初に流れ込む第1の放熱領域82aは、ケース56の一方の吐出口123aと向かい合っている。さらに、第1の放熱領域82aの下流に位置する第2の放熱領域82bは、ケース56の他方の吐出口123bと向かい合っている。 【0103】 このため、加熱された液状冷媒は、冷媒通路73に導かれた時点で吐出口123a,123bに近づく方向に流れる。この結果、冷媒通路73の中でも温度が高い第1および第2の放熱領域82a,82bを冷却した冷却風は、ケース56の内部を流れることなく、そのまま吐出口123a,123bから第1および第2の排気口121,122を通じて第1の筐体4の外部に排出される。よって、上記第4の実施の形態と同様に、ケース56に対する冷媒通路73の熱影響を極力少なく抑えることができる。 【0104】 図18は、本発明の第6の実施の形態を開示している。 【0105】 この第6の実施の形態は、放熱器26のケース本体130を第1の筐体4とは別の部品で構成したものである。これ以外の放熱器26の構成は、第1の実施の形態と同様であるので、第1の実施の形態と同一の構成部分には同一の参照符号を付して、その説明を省略する。 【0106】 放熱器26のケース本体130は、例えばアルミニウム合金のような熱伝導性に優れた金属材料で構成されている。図18に示すように、ケース本体130は、底板131と、この底板131の外周縁から立ち上がる側板132とを備えている。 【0107】 底板131は、吸込口133と、この吸込口133の内側に位置するモータ支持部134とを有している。羽根車57は、モータ68を介してモータ支持部134に支持されている。羽根車57は、吸込口62a,133の間に位置している。底板131は、膨出部6の内面に例えば複数のねじを介して固定されている。底板131の吸込口133は、膨出部6の底に開けた開口部135に連なっている。開口部135は、ガード64によって覆われている。 【0108】 ケース本体130の側板132は、羽根車57を取り囲んでいる。側板132は、羽根車57を間に挟んで向かい合う吐出口63a,63bを有している。 【0109】 液状冷媒が流れる冷媒通路73は、底板131の上に重ね合わされている。このため、冷媒通路73は、ケース本体130に熱的に接続されている。 【0110】 図19および図20は、本発明の第7の実施の形態を開示している。 【0111】 この第7の実施の形態は、主に放熱体55の冷媒通路140の形状が上記第1の実施の形態と相違している。 【0112】 図19に示すように、冷媒通路140は、第1ないし第3の通路141,142,143を有している。第1の通路141は、放熱体55の一端から他端に向けて延びている。第2の通路142は、放熱体55の他端から一端に向けて延びている。第3の通路143は、第1の通路141の下流端と第2の通路142の上流端との間を結んでいる。 【0113】 第1および第2の通路141,142は、羽根車57を取り囲むように円弧状に湾曲している。さらに、第1の通路141は、第2の通路142の外側に位置している。 【0114】 第1の通路141の上流端と第2の通路142の下流端は、互いに並んだ状態で放熱体55の一端から引き出されている。第3の通路143は、放熱体55の一端と他端との間に位置している。第1の通路141の上流端は、第1の管路80を介してポンプユニット25の吐出管39に接続されている。第2の通路142の下流端は、第2の管路81を介してポンプユニット25の吸込管38に接続されている。 【0115】 第1ないし第3の通路141,142,143は、夫々偏平なパイプ144で構成されている。図20に示すように、パイプ144は、長軸L1および短軸S1を有している。長軸L1は、放熱フィン74の長さ方向に沿って延びている。短軸S1は、放熱フィン74の高さ方向に沿って延びている。 【0116】 放熱フィン74の下端に第1および第2の凹部145a,145bが形成されている。第1および第2の凹部145a,145bは、放熱フィン74の長さ方向に間隔を存して並んでいる。第1の通路141は、第1の凹部145aに嵌まり込むとともに、放熱フィン74の下端に半田付けされている。第2の通路142は、第2の凹部145bに嵌まり込むとともに、放熱フィン74の下端に半田付けされている。したがって、第1および第2の通路141,142は、夫々放熱フィン74に熱的に接続されている。 【0117】 さらに、放熱フィン74の上端に円弧状に湾曲する連結板146が半田付けされている。複数の放熱フィン74は、第1の通路141、第2の通路142および連結板146を介して連結されており、これにより隣り合う放熱フィン74の配置間隔が一定に保たれている。 【0118】 このような構成によると、ポンプハウジング28での熱交換により加熱された液状冷媒は、先ず最初に冷媒通路140の第1の通路141に送り込まれる。この液状冷媒は、第1の通路141の下流端に達した後、第3の通路143を通じて第2の通路142に流れ込み、この第2の通路142の下流端に達する。この流れの過程で液状冷媒に吸収されたICチップ23の熱がパイプ144から放熱フィン74に伝わる。 【0119】 言換えると、ポンプハウジング28から冷媒通路140に導かれた液状冷媒は、放熱体55の一端から他端に向けて流れた後、この他端から一端に向けて流れる。このため、冷媒通路140の長さが倍増し、一つの放熱フィン74に対し第1および第2の通路141,142の双方から熱が伝わることになる。 【0120】 しかも、放熱フィン74の下端に第1および第2の通路141,142が嵌まり込む第1および第2の凹部145a,145bを形成したので、個々の放熱フィン74と第1および第2の通路141,142との接触面積が増大する。そのため、第1および第2の通路141,142を流れる液状冷媒の熱を効率良く放熱フィン74に移送することができる。 【0121】 この結果、放熱フィン74の表面温度が上昇するとともに、放熱フィン74の隅々にまで熱が伝わり易くなる。よって、液状冷媒の熱を放熱フィン74の表面から効率良く放出することができ、放熱器26の放熱性能が高まる。 【0122】 さらに、上記構成によると、加熱された液状冷媒が最初に流れ込む第1の通路141は、第2の通路142の外側に位置している。このため、図20に矢印で示すように、羽根車57の外周部から吐き出された冷却風は、第2の通路142と放熱フィン74との熱接続部を通過した後、第1の通路141と放熱フィン74との熱接続部を通過する。 【0123】 第2の通路142を流れる液状冷媒は、第1の通路141を流れる過程で既に放熱フィン74との熱交換によりある程度冷却されている。これに対し、第1の通路141には、高温の液状冷媒が最初に導かれるので、第1の通路141と放熱フィン74との熱接続部の温度は、第2の通路142と放熱フィン74との熱接続部の温度よりも高くなる。 【0124】 上記構成の場合、第1の通路141と放熱フィン74との熱接続部は、第2の通路142と放熱フィン74との熱接続部よりも冷却風の流れ方向に沿う下流側に位置している。このため、第2の通路142と放熱フィン74との熱接続部に第1の通路141と放熱フィン74との熱接続部を通過した後の暖かい冷却風が導かれることはなく、第2の通路142が暖まった冷却風の熱影響を受けずに済む。 【0125】 したがって、放熱器26からポンプユニット25に戻る液状冷媒の温度上昇を防止することができる。 【0126】 図21ないし図25は、本発明の第8の実施の形態を開示している。 【0127】 この第8の実施の形態は、主に放熱体55の冷媒通路160の形状が上記第1の実施の形態と相違している 図21ないし図23に示すように、冷媒通路160は、液状冷媒が流れる第1ないし第3の通路161〜163を有している。第1ないし第3の通路161〜163は、連続した一本の偏平なパイプで構成されている。 【0128】 第1の通路161は、羽根車57を取り囲むように円弧状に湾曲しており、隣り合う放熱フィン74の上端の間に跨っている。第1の通路161の上流端は、放熱体55の一端に位置するとともに、第1の通路161の下流端は、放熱体55の他端に位置している。第1の通路161の上流端は、第1の管路80を介してポンプユニット25の吐出管39に接続されている。図25に示すように、第1の通路161は、放熱フィン74の上端に形成した凹部165に嵌まり込むとともに、この放熱フィン74の上端に半田付けされている。 【0129】 第2の通路162は、羽根車57を取り囲むように円弧状に湾曲しており、隣り合う放熱フィン74の下端の間に跨っている。第2の通路162の上流端は、放熱体55の一端に位置するとともに、第2の通路162の下流端は、放熱体55の他端に位置している。第2の通路162の下流端は、第2の管路81を介してポンプユニット25の吸込管38に接続されている。図25に示すように、第2の通路162は、放熱フィン74の下端に形成した凹部166に嵌まり込むとともに、この放熱フィン74の下端に半田付けされている。 【0130】 第3の通路163は、放熱体55の一端と他端との間に配置されている。第3の通路163は、第1の通路161の下流端と第2の通路162の上流端との間を結ぶように放熱フィン74の高さ方向に斜めに延びている。 【0131】 さらに、放熱フィン74の上端に円弧状に湾曲する一対の連結板167a,167bが半田付けされている。同様に、放熱フィン74の下端に円弧状に湾曲する一対の連結板168a,168bが半田付けされている。これにより、複数の放熱フィン74が第1の通路161、第2の通路162および連結板167a,167b,168a,168bによって連結されており、隣り合う放熱フィン74の配置間隔が一定に保たれている。 【0132】 このような構成によると、ポンプハウジング28で加熱された液状冷媒は、先ず最初に第1の通路161に導かれ、隣り合う放熱フィン74の上端を順次横断するように流れる。第1の通路161の下流端に達した液状冷媒は、第3の通路163を通じて第2の通路162に導かれ、隣り合う放熱フィン74の下端を順次横断するように流れる。この流れの過程で液状冷媒の熱が放熱フィン74に伝わる。 【0133】 上記構成では、ポンプハウジング28から放熱器26に導かれた液状冷媒は、羽根車57を取り囲む第1および第2の通路141,142に沿って放熱体55を二周した後、ポンプハウジング28に戻される。このため、冷媒通路160の全長が倍増し、一つの放熱フィン74に対し第1および第2の通路161,162から液状冷媒の熱が伝わることになる。 【0134】 しかも、第1の通路161は、放熱フィン74の上端に形成した凹部165に嵌まり込むとともに、第2の通路162は、放熱フィン74の下端に形成した凹部166に嵌まり込んでいる。このため、放熱フィン74と第1および第2の通路161,162との接触面積が増大し、第1および第2の通路161,162を流れる液状冷媒の熱を効率良く放熱フィン74に移送することができる。 【0135】 また、図23に示すように、第1の通路161が第2の通路162の上方に位置し、第3の通路163は、第1の通路161の下流端から第2の通路部162の上流端に向けて下向きに傾斜している。このため、第3の通路163の内部での液状冷媒の流れ方向が下向きとなる。この結果、液状冷媒を重力に抗して押し上げる必要はなく、液状冷媒が第1ないし第3の通路161〜163を通過する時の抵抗を少なく抑えることができる。 【0136】 したがって、液状冷媒を加圧して吐き出すポンプユニット25の負担が軽減され、大きな駆動力を要することなく液状冷媒をポンプユニット25と放熱器26との間で循環させることができる。 【0137】 なお、本発明は上記実施の形態に特定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施可能である。 【0138】 例えば、上記実施の形態ではケースに二つの吐出口を設け、冷却風を互いに異なる方向に排出している。しかしながら、吐出口の数は上記実施の形態に限らず、一つでもよい。 【0139】 さらに、発熱源にしてもCPUに限らず、例えばチップセットであってもよい。それとともに、冷却装置を収容する筐体は金属製に限らず、合成樹脂製であっても同様に実施可能である。 【図面の簡単な説明】 【0140】 【図1】本発明の第1の実施の形態に係るポータブルコンピュータの斜視図。 【図2】本発明の第1の実施の形態において、冷却装置を収容した本体ユニットの内部構造を一部断面で示すポータブルコンピュータの側面図。 【図3】本発明の第1の実施の形態に係るポータブルコンピュータの底面図。 【図4】本発明の第1の実施の形態において、第1の筐体に冷却装置を収容した状態を一部断面で示す平面図。 【図5】本発明の第1の実施の形態において、プリント回路板の上に実装されたCPUとポンプユニットとの位置関係を示す断面図。 【図6】本発明の第1の実施の形態に係るポンプユニットを分解して示す斜視図。 【図7】本発明の第1の実施の形態に係るポンプハウジングの斜視図。 【図8】本発明の第1の実施の形態に係るポンプハウジングのハウジング本体の平面図。 【図9】本発明の第1の実施の形態において、羽根車、放熱体およびケースの位置関係を示す放熱器の断面図。 【図10】本発明の第1の実施の形態に係る放熱器の断面図。 【図11】本発明の第1の実施の形態において、放熱フィンと冷媒通路との位置関係を示す放熱器の断面図。 【図12】本発明の第1の実施の形態において、放熱フィンと冷媒通路との位置関係を示す放熱体の斜視図。 【図13】本発明の第1の実施の形態に係る放熱体の斜視図。 【図14】本発明の第2の実施の形態において、放熱フィンと冷媒通路との位置関係を示す放熱器の断面図。 【図15】本発明の第3の実施の形態において、第1の筐体に冷却装置を収容した状態を一部断面で示す平面図。 【図16】本発明の第4の実施の形態において、第1の筐体に冷却装置を収容した状態を一部断面で示す平面図。 【図17】本発明の第5の実施の形態において、第1の筐体に冷却装置を収容した状態を一部断面で示す平面図。 【図18】本発明の第6の実施の形態に係る放熱器の断面図。 【図19】本発明の第7の実施の形態に係る放熱体の平面図。 【図20】図19のF20−F20線に沿う断面図。 【図21】本発明の第8の実施の形態に係る放熱体の平面図。 【図22】本発明の第8の実施の形態に係る放熱体の底面図。 【図23】本発明の第8の実施の形態に係る放熱体を概略的に示す斜視図。 【図24】本発明の第8の実施の形態に係る放熱体の側面図。 【図25】図21のF25−F25線に沿う放熱体の断面図。 【符号の説明】 【0141】 4…筐体(第1の筐体)、13,15…排気口(第1および第2の排気口)、21…発熱源(CPU)、24…冷却装置、25…ポンプ(受熱部、ポンプユニット)、26…放熱器、27…循環経路、55…放熱体、56…ケース、57…羽根車、60…周壁、63a,63b…吐出口、73,140,160…冷媒通路(第3の管路)、74…放熱フィン、80…第1の管路、81…第2の管路、100…受熱部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝 【住所又は居所】東京都港区芝浦一丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成16年4月30日(2004.4.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100058479 【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦
【識別番号】100091351 【弁理士】 【氏名又は名称】河野 哲
【識別番号】100088683 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 誠
【識別番号】100108855 【弁理士】 【氏名又は名称】蔵田 昌俊
【識別番号】100084618 【弁理士】 【氏名又は名称】村松 貞男
【識別番号】100092196 【弁理士】 【氏名又は名称】橋本 良郎
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| 【公開番号】 |
特開2005−317877(P2005−317877A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月10日(2005.11.10) |
| 【出願番号】 |
特願2004−136727(P2004−136727) |
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