| 【発明の名称】 |
部品固定機構及び電子機器 |
| 【発明者】 |
【氏名】神尾 俊聡 【住所又は居所】東京都品川区大崎一丁目11番1号 NECパーソナルプロダクツ株式会社内
【氏名】石田 陽一 【住所又は居所】東京都品川区大崎一丁目11番1号 NECパーソナルプロダクツ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1部品に設けられ、前記第1部品に沿って第1位置から第2位置まで移動可能な第1嵌合部と、 第2部品に設けられ、前記第1嵌合部と嵌合可能な第2嵌合部と を具備し、 前記第1嵌合部は、側面に凸部側滑り面を含む凸部材を備え、 前記第2嵌合部は、前記凸部材が嵌合される凹部材と、側面に凹部側滑り面を含む戻し部材とを備え、 前記第1嵌合部が前記第1位置にあり、前記第1部品が前記第2部品と結合される結合位置へ第1方向から移動されるとき、 前記結合位置において前記第1嵌合部が前記第1位置から前記第2位置まで移動されて、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが嵌合され、 前記第1嵌合部が前記第1位置よりも前記第2位置に近い側にあり、前記第1部品が前記第1方向から前記結合位置へ移動されるとき、 前記凸部側滑り面が前記凹部側滑り面上を滑って前記第1嵌合部が前記第1位置へ移動され、前記第1部品が前記結合位置へ達し、前記結合位置において前記第1嵌合部が前記第1位置から前記第2位置まで移動されて、前記第1嵌合部と前記第2嵌合部とが嵌合される 部品固定機構。 【請求項2】 請求項1に記載の部品固定機構において、 前記凸部側滑り面は、平面及び前記凸部材の外側に向かって凸な曲面のいずれか一方であり、 前記凹部側滑り面は、平面及び前記戻し部材の外側に向かって凸な曲面のいずれか一方である 部品固定機構。 【請求項3】 請求項1又は2に記載の部品固定機構において、 前記凹部材と前記戻し部材とは、一体に設けられている 部品固定機構。 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の部品固定機構において、 前記第2部品は、筐体の容器であり、 前記第1部品は、前記筐体の容器の蓋である 部品固定機構。 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の部品固定機構において、 前記筐体は、コンピュータの筐体である 部品固定機構。 【請求項6】 電子機器本体と、 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の部品固定機構を少なくとも一つ備え、前記電子機器本体を収める筐体と を具備する 電子機器。 【請求項7】 第1部品に設けられ、第1位置から第2位置まで回転可能な第1結合部と、 第2部品に設けられ、前記第1結合部と結合可能な第2結合部と を具備し、 前記第1結合部は、側面に凸部側滑り面を含む凸部材を備え、 前記第2結合部は、前記凸部材が結合される凹部材と、側面に凹部側滑り面を含む戻し部材とを備え、 前記第1結合部が前記第1位置の近傍にあり、前記第1部品が前記第2部品と結合される結合位置へ第1方向から相対的に移動されるとき、 前記結合位置において前記第1結合部が前記第1位置から前記第2位置まで回転されて、前記第1結合部と前記第2結合部とが結合され、 前記第1結合部が、前記第1位置よりも前記第2位置に近い側にあり、前記第1部品が前記第1方向から前記結合位置へ相対的に移動されるとき、 前記凸部側滑り面が前記凹部側滑り面上を滑って前記第1結合部が前記第1位置へ回転され、前記第1部品が前記結合位置へ達し、前記結合位置において前記第1結合部が前記第1位置から前記第2位置まで回転されて、前記第1結合部と前記第2結合部とが結合される 部品固定機構。 【請求項8】 筐体の蓋に固定的に設けられた第1結合部と、 筐体の容器に揺動可能に設けられ、前記第1結合部と結合可能な第2結合部と を具備し、 前記第1結合部は、くさび状の凸部材を備え、 前記第2結合部は、前記凸部材が結合される凹部材と、前記凹部材を前記容器に上下動可能に結合する結合部材とを備え、 前記凹部材が上方にあるとき、前記蓋を下方へ押す動作に応じて、前記凸部材が、前記凹部材へ挿入され前記凹部材を下方へ押し下げて前記凹部材と結合され、前記蓋が閉じられ、 前記凹部材が下方にあるとき、前記蓋を下方へ押す動作に応じて、前記凸部材が、前記凹部材を下方へ押し下げて、前記凹部材が上方へ上がって、前記凸部材と前記凹部材との結合が解けて、前記蓋が開かれれ、 前記凹部材が下方にあるとき、前記蓋を上方へ押す動作に応じて、前記凹部材の弾性変形により前記凸部材と前記凹部材との結合が解けて、前記蓋が開かれる 部品固定機構。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、部品固定機構と電子機器に関し、特に、部品のロック方法を改善した部品固定機構と電子機器に関する。 【背景技術】 【0002】 容器とその容器を覆う蓋とを含み、内部に機器を収納する筐体が知られている。例えば、パーソナルコンピュータ(以下「PC」)の場合、例えば、プラスチックの蓋と容器とを含む筐体の内部に、マザーボードやハードディスク、メモリ、ディスクドライブ、電源、ビデオカードなどが収納されている。 【0003】 PCの場合、購入後に、メモリのような機器を追加や変更することが多い。そのため、筐体は、その蓋を簡単に開くことができる構造であることが好ましい。そのような構造に用いられるロック機構としては、例えば図1に示す構造が例示される。図1(a)〜(c)は、従来の筐体における部品固定機構の構成及び動作の一例を示す図である。図1(a)において、部品固定機構は、筐体の蓋110に設けられ、蓋110に沿って溝115の第1位置(図の右方)から第2位置(図の左方)まで移動する第1嵌合部121と、筐体の容器102に設けられ、第1嵌合部121と嵌合可能な第2嵌合部131とを具備する。第1嵌合部121は、凸部材124を備える。第2嵌合部131は、凸部材124が嵌合される凹部材(132+133+134)を備える。凸部材124は、凹空間136に嵌り、蓋110が容器102に固定(ロック)される。 【0004】 図1(a)では、筐体の蓋110と容器102とは互いに離れている。第1嵌合部121は、溝115の第1位置(図の右方)の近傍にある。図1(b)では、蓋110は、蓋110と容器102とが結合される結合位置へ第1方向Aから移動されている。図1(c)では、蓋110が結合位置にあり、第1嵌合部121が溝115の第1位置(図の右端)から第2位置(図の左端)まで移動されて、第1嵌合部121の凸部材124と第2嵌合部131の凹部材(132+133+134)とが嵌合される。 【0005】 上記の場合、図1(a)で第1嵌合部121が溝115の第1位置の近傍にある。したがって、図1(b)で蓋110を結合位置へ第1方向Aから移動することができる。すなわち、凸部材124の側面125は、凹部材(132+133+134)の側面135に移動を妨げられることはない。図2(a)〜(b)は、従来の筐体における部品固定機構の動作の他の一例を示す図である。図2(a)の場合、第1嵌合部121は、溝115の第2位置(図の左端)の近傍にある。こうなると、蓋110を結合位置へ第1方向Aから移動しようとすると、図2(b)のように第1嵌合部121が第2嵌合部131の外側にぶつかる。すなわち、凸部材124の側面125は、凹部材(132+133+134)の側面135に移動を妨げられ、蓋110を結合位置へ移動することが出来なくなる。 【0006】 近年、PCは多くの人々に使用されるようになってきており、その中に初心者や筐体の取り扱いに不慣れな人も多く含まれている。それらの人々は、図2のような状況が発生した場合、強引に蓋110を容器102に押し付けようとして、第1嵌合部121や第2嵌合部131を壊してしまう可能性がある。このような筐体における問題は、PCのような電子機器に限らず他の機器、装置においても同様に見られる。第1嵌合部121のような固定用の部材の位置が適正でない場合でも、蓋110及びその容器102の固定を可能とするような技術が望まれている。 【0007】 関連する技術として特開2000−3226号公報に、パーソナルコンピュータの蓋体開閉装置の技術が開示されている。この蓋体開閉装置は、キーボードが配置されている本体と該本体に対して閉成位置と開放位置との間を回動可能に設けられているとともに表示装置が内面に配置されている蓋体とを備えたパーソナルコンピュータにある。第1および第2操作レバーと、第1および第2フック部材と、伝達手段とよりなる。第1および第2操作レバーは、蓋体の両側面にロック位置とロック解除位置との間を変位可能に設けられている。第1および第2フック部材は、蓋体が閉成位置にあるとき本体に設けられている係合部と係合し、該蓋体を閉成位置にロックすると共に第1及び第2操作レバーによりロック位置と非ロック位置との間を変位せしめされる。伝達手段は、第1操作レバー及び第2操作レバーの中の一方の操作レバーの変位力を他方の操作レバーに伝達する。 【0008】 【特許文献1】特開2000−3226号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0009】 従って、本発明の目的は、二つの部品を結合する際、一方の部品の位置が結合のための適正位置でなくても、通常の結合動作を行うだけで、その部品が適正位置まで移動し、そのまま結合動作を行うことが可能となる部品固定機構及び電子機器を提供することにある。 【0010】 また、本発明の他の目的は、筐体における蓋と容器とを結合してロックする際、蓋におけるロックを行う部材(ロック部材)が取り付け/外しを行うのに適正な位置でなく、ロック(固定)を行う位置(ロック位置)にあっても、そのまま二つの部品をロックする動作を行うだけで、蓋のロック部材が適正な位置へ移動し、そのままロックを行うことことが可能となる部品固定機構及び電子機器を提供することにある。 【0011】 本発明の更に他の目的は、電子機器の生産工程における作業効率を改善することが可能な部品固定機構及び電子機器を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0012】 以下に、発明を実施するための最良の形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための最良の形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。 【0013】 従って、上記課題を解決するために、本発明の部品固定機構は、第1嵌合部(21)と、第2嵌合部(31)とを具備する。第1嵌合部(21)は、第1部品(10)に設けられ、第1部品(10)に沿って第1位置から第2位置まで移動可能である。第2嵌合部(31)は、第2部品(9)に設けられ、第1嵌合部(21)と嵌合可能である。第1嵌合部(21)は、側面に凸部側滑り面(25)を含む凸部材(24)を備えている。第2嵌合部(31)は、凸部材(24)が嵌合される凹部材(34)と、側面に凹部側滑り面(35)を含む戻し部材(32)とを備えている。第1嵌合部(21)がその第1位置の近傍にあり、第1部品(10)が第2部品(9)と結合される結合位置へ第1方向(A)から移動されるとき、その結合位置において第1嵌合部(21)がその第1位置からその第2位置まで移動されて、第1嵌合部(21)と第2嵌合部(31)とが嵌合される。第1嵌合部(21)が、その第1位置よりもその第2位置に近い側にあり、第1部品(10)が第1方向(A)からその結合位置へ移動されるとき、凸部側滑り面(25)が凹部側滑り面(35)上を滑って第1嵌合部(21)がその第1位置へ移動され、第1部品(10)がその結合位置へ達し、その結合位置において第1嵌合部(21)がその第1位置からその第2位置まで移動されて、第1嵌合部(21)と第2嵌合部(31)とが嵌合される。 戻し部材(32)は、凹部材(34)よりも先に第1嵌合部(21)と接触する位置にある。 【0014】 上記の部品固定機構において、凸部側滑り面(25)は、平面及び凸部材(24)の外側に向かって凸な曲面のいずれか一方である。凹部側滑り面(35)は、平面及び戻し部材(32)の外側に向かって凸な曲面のいずれか一方である。 【0015】 上記の部品固定機構において、凹部材(31)と戻し部材(32)とは、一体に設けられている。 【0016】 上記の部品固定機構において、第2部品(9)は、筐体(9+10)の容器(9)である。第1部品(10)は、筐体の容器(9)の蓋(10)である。 【0017】 上記の部品固定機構において、筐体(9+10)は、コンピュータの筐体である。 【0018】 上記課題を解決するために、本発明の電子機器は、電子機器本体(2)と、上記各項のいずれか一項に記載の部品固定機構(11、12、13)を少なくとも一つ備え、電子機器本体(2)を収める筐体(9+10)とを具備する。 【0019】 上記課題を解決するために、本発明の部品固定機構は、第1結合部(41)と、第2結合部(43)とを具備する。第1結合部(41)は、第1部品(51a)に設けられ、第1位置から第2位置まで回転可能である。第2結合部(43)は、第2部品(51b)に設けられ、第1結合部(41)と結合可能である。第1結合部(41)は、側面に凸部側滑り面(45)を含む凸部材(42)を備えている。第2結合部(43)は、凸部材(42)が結合される凹部材(44)と、側面に凹部側滑り面(48)を含む戻し部材(47)とを備えている。第1結合部(42)がその第1位置の近傍にあり、第1部品(51a)が第2部品(51b)と結合される結合位置へ第1方向から相対的に移動されるとき、その結合位置において第1結合部(41)がその第1位置からその第2位置まで回転されて、第1結合部(41)と第2結合部(43)とが結合される。第1結合部(41)が、その第1位置よりもその第2位置に近い側にあり、第1部品(51a)が第1方向からその結合位置へ相対的に移動されるとき、凸部側滑り面(45)が凹部側滑り面(48)上を滑って第1結合部(41)がその第1位置へ回転され、第1部品(51a)がその結合位置へ達し、その結合位置において第1結合部(41)がその第1位置からその第2位置まで回転されて、第1結合部(41)と第2結合部(43)とが結合される。 【0020】 上記課題を解決するために、本発明の部品固定機構は、筐体(2)の蓋(61)に固定的に設けられた第1結合部(62)と、筐体(2)の容器に揺動可能に設けられ、第1結合部(62)と結合可能な第2結合部(63)とを具備する。第1結合部(62)は、くさび状の凸部材(62)を備える。第2結合部(63)は、凸部材(62)が結合される凹部材(63)と、凹部材(63)を容器に上下動可能に結合する結合部材(明示されず)とを備える。凹部材(63)が上方にあるとき、蓋(61)を下方へ押す動作に応じて、凸部材(62)が、凹部材(63)へ挿入され凹部材(63)を下方へ押し下げて凹部材(63)と結合され、蓋(61)が閉じられる。凹部材(63)が下方にあるとき、蓋(61)を下方へ押す動作に応じて、凸部材(62)が、凹部材(63)を下方へ押し下げて、凹部材(63)が上方へ上がって、凸部材(62)と凹部材(63)との結合が解けて、蓋(61)が開かれれる。凹部材(63)が下方にあるとき、蓋(61)を上方へ押す動作に応じて、凹部材(63)の弾性変形により凸部材(62)と凹部材(63)との結合が解けて、蓋(61)が開かれる 【発明の効果】 【0021】 本発明により、二つの部品を結合する際、一方の部品の位置が結合のための適正位置でなくても、通常の結合動作を行うだけで、その部品が適正位置まで移動し、そのまま結合動作を行うことが可能となる。体における蓋と容器とを結合してロックする際、蓋におけるロック部材が取り付け/外しを行う位置でなく、ロック位置にあっても、そのまま二つの部品をロックする動作を行うだけで、蓋のロック部材がロック位置へ移動し、そのままロックを行うことことが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 以下、本発明の部品固定機構及び電子機器の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。本実施の形態では、電子機器としてのパーソナルコンピュータ(PC)に適用された部品固定機構について説明するが、他の機器に取り付けることも可能である。 【0023】 本発明の部品固定機構及びそれを適用した本発明のPCの実施の形態について、添付図面を参照して説明する。 【0024】 まず、本発明のPCの実施の形態の構成について説明する。図3は、本発明のPCの実施の形態の構成を示す右前方からの外観図であり、図4は、本発明のPCの実施の形態の構成を示す左後方からの外観図である。PC1は、容器9とその容器9を覆う蓋10とを含む筐体に格納されたPC本体2と、PC本体2の下部空間に収納可能なキーボード3と、CD−ROMドライブやDVDドライブ、FDディスクドライブ、USBポートなどを収めた格納部4と、PC本体2に取り付けられたディスプレイ5とを具備する。図5は、本発明のPCの実施の形態の構成を示す後方からの外観図である。蓋10及び容器9とは、部品固定機構11、12、13を備え、これらにより互いに固定されている。 【0025】 次に、部品固定機構12及び13について、詳細に説明する。図6(a)〜(c)は、本発明の部品固定機構の構成及び第1の動作を示す図である。図6(a)において、部品固定機構12及び13は、PC本体2の筐体の蓋10に設けられた第1嵌合部21と、PC本体2の筐体の容器9に設けられた第2嵌合部31とを備える。図6(a)は、蓋10が容器9から外された状態を示している。 【0026】 第1嵌合部21は、一体的に形成された操作部材22と本体部材23と凸部材24とを含む。凸部材24は、本体部材23から離れるに従い、先細りになっている。その側面25は平面又は外側に凸な曲面を形成している。摩擦係数の小さい材料で製造されている、又は摩擦係数の小さい材料をコートされていて、他の材料に対して滑り易い面であることが好ましい。操作部材22は、蓋10に設けられた溝15の位置R(図6(a)中、溝15の右端)から位置L(図6(a)中、溝15の左端)へ移動可能である。それに伴い、第1嵌合部21は、蓋10に沿って(図6(a)中、矢印D1方向に)第1位置(図6(a)の位置)から第2位置(図6(c)の位置)まで移動可能である。 【0027】 第2嵌合部31は、一体的に形成された戻し部材32と凹部材33とを含む。戻し部材32は、図6(a)における蓋10が容器9へ結合される矢印A方向(又は、容器9の面)に対して、所定の角度をなす側面35を有する。その側面35は、平面又は外側に凸な曲面を形成している。摩擦係数の小さい材料で製造されている、又は摩擦係数の小さい材料をコートされていて、他の材料に対して滑り易い面であることが好ましい。凹部材33は、矢印A方向(又は、容器9の面)に対して、垂直な方向に開き、凸形状の物体を嵌めることが可能な凹空間36を有する。ただし、戻し部材32と凹部材33とは、近傍に設けられていれば一体的に形成されていなくてもよい。 【0028】 次に、本発明の部品固定機構の動作について説明する。 【0029】 まず、本発明の部品固定機構の第1の動作について図6(a)〜(c)を参照して説明する。 図6(a)の状態において、ユーザ又は作業者(以下、「ユーザ等」と記す)により蓋10が容器9に結合されるとき、蓋10は、矢印A方向に容器9へ近づけられる。そして、蓋10は、容器9に接触する位置としての結合位置へ達する。この状態が図6(b)である。このとき、凸部材24は、操作部材22が位置Rにある(第1嵌合部21が第1位置にある)ことにより、第2嵌合部31にぶつからない。 【0030】 図6(b)の状態において、ユーザ等により、操作部材22が、位置Rから位置Lへ移動される。それにより、第1嵌合部21は、蓋10に沿って第1位置(図6(a)の位置)から第2位置(図6(c)の位置)まで移動される。凸部材24は、凹部材33の凹空間36へ嵌合される。その状態が図6(c)である。これにより、第1嵌合部21と第2嵌合部31とが結合され、蓋10と容器9とが固定される。 【0031】 次に、本発明の部品固定機構の第2の動作について図7(a)(b)及び図8(a)〜(c)を参照して説明する。図7(a)(b)及び図8(a)〜(c)は、本発明の部品固定機構の第2の動作を示す図である。 図7(a)の状態は、図6(a)の状態と基本的に同じである。ただし、第1嵌合部21の操作部材22が、位置Rではなく、位置Lにある点で図6(a)と異なる。それに伴い、第1嵌合部21は、第1位置(図6(a)の位置)ではなく、第2位置(図6(c)の位置)にある。 【0032】 図7(a)の状態において、ユーザ等により蓋10が容器9に結合されるとき、ユーザ等により蓋10が矢印A方向に容器9へ近づけられる。しかし、操作部材22が位置Rではなく位置Lにあるため、凸部材24の側面25が戻し部材32の側面35と接触する。そのため、この段階では、蓋10は、容器9に接触する位置としての結合位置へ到達できない。この状態が図7(b)である。 【0033】 図7(b)の状態において、ユーザ等により、更に、蓋10が矢印A方向に押される。その場合、その押す力Pは、側面25と側面35との接点において、側面35に垂直な力P1と、側面35に平行な力P2と分けて考えることが出来る。力P1は、戻し部材32の効力により打ち消される。力P2により、凸部材24は、側面25が側面35上を滑り、側面35に沿って(平行に)図7(b)における右下方向へ移動する。すなわち、蓋10が容器9へ近づきながら、第1嵌合部21が図7(b)における矢印B方向へ移動することになる。それに伴い、操作部材22も、位置Lから位置Rへ向かって移動する。その状態が図8(a)である。 【0034】 図8(a)の状態において、ユーザ等により、更に、蓋10が矢印A方向に押される。その押す力Pにより、蓋10が容器9へ更に近づきながら、第1嵌合部21が矢印B方向へ更に移動することになる。その結果、第1嵌合部21が第1位置に達し、操作部材22が位置Rに達する。その状態が図8(b)である。 【0035】 図8(b)及び図8(c)については、それぞれ図6(b)及び図6(c)と同じであるのでその説明を省略する。 【0036】 戻し部材32の側面35に関しては、図における力P2が第1嵌合部21を蓋10に沿って移動させることができるように、側面35と矢印A方向との成す角が決定されていることが好ましい。矢印A方向に対して、側面35がより鋭角に交わるほど側面25が側面35上を滑り易くなる。ただし、鋭角であり過ぎると、本来の凹空間36を形成できなくなる。したがって、力P2がそのような力となる角度として、所定の範囲の鋭角が好ましい。その範囲は、実験又はシミュレーションで決定される。 【0037】 本発明により、筐体における蓋10と容器9とを結合してロックする際、蓋10におけるロックを行う第1嵌合部21が取り付け/取り外しを行うための適正な位置(位置R)ではなく、ロックを行う位置(位置L:図7(a)の場合)にあっても、通常と同様の二つの部品をロックする動作(図6で説明した方法)を行うだけで、蓋10の第1嵌合部21が適正な位置(位置R)へ移動させることが出来る。それにより、そのまま蓋10と容器9とを結合してロックを行うことことが可能となる。 すなわち、二つの部品を結合する際、一方の部品の位置が結合のための適正位置でなくても、通常の結合動作を行うだけで、その部品が適正位置まで移動し、そのまま結合動作を行うことが可能となる。 【0038】 図6、図7及び図8では、凸部材24の側面25が緩やかな凸の曲面であり、戻し部材32の側面35が平面である。但し、本願発明はこれらに限定されるものではない。図9(a)〜(c)は、凸部材の側面及び戻し部材の側面の形状の他の例を示す図である。図9(a)の場合、凸部材24が半球状であり、その側面25は球面である。戻し部材32の側面35は平面である。図9(b)の場合、凸部材24が円錘(又はその半分:破線で表示)であり、その側面25は円錐の側面である。戻し部材32の側面35は、丸みを帯びた曲面(四分の一円筒)の側面である。図9(c)の場合、凸部材24が半球状であり、その側面25は球面である。戻し部材32の側面35は緩やかな凸の曲面である。 【0039】 側面25と側面35とは、接触面で互いに押し付けられ、凸部材24及び戻し部材32の材料の弾性により所定の面積の接触面を形成する。この接触面の面積は、押す力(P)を小領域に集中させない、押す力を受け渡し易くする等の理由から、広い方が好ましい。すなわち、接触面の面積には、所定の下限値が存在する。その一方で、接触面での摩擦を少なくし滑り易くする等の理由から、狭いことが好ましい。すなわち、接触面の面積には、所定の上限値が存在する。したがって、側面25及び側面35の曲面の曲率は、凸部材24及び戻し部材32の材料の弾性率、側面25及び側面35の表面の摩擦係数、想定される押す力Pの大きさ、第1嵌合部21の滑りやすさに基づいて、上記接触面の面積の範囲に入るように実験又はシミュレーションで決定される。 【0040】 本発明は、一般のユーザによる蓋10の取り付けの場合だけでなく、PCの生産工程の組立作業における蓋10を容器9へ取り付ける作業においても適用され得る。その場合、二つの部品を結合する際、一方の部品の位置が結合のための適正位置でなくても、それを適正位置に戻す動作を省略できる。そして、通常の結合動作を行うだけで、その部品が適正位置まで移動し、そのまま結合動作を行うことが可能となる。このように、PCの組立作業における動作の数を低減でき、その作業効率を改善することが可能となる。 【0041】 図6、図7及び図8においては、蓋10と容器9とが直角に結合される箇所について説明したが、平行に結合される箇所についても同様に適用可能である。それを示したのが図10(a)〜(d)である。図10(a)〜(d)は、本発明の部品固定機構の他の構成及び第3の動作を示す図である。これは部品固定機構11に適用される。 【0042】 図10では、第2嵌合部31が戻し部材32の側で容器9と接合され、蓋10と容器9とが平行に結合されるように、第1嵌合部21及び第2嵌合部31が設けられている点で、図6、図7及び図8の場合と異なる。しかし、第1嵌合部21及び第2嵌合部31の構成及び動作は図6及び図7の場合と同様である。すなわち、図10(a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ図7(a)、(b)、図8(b)、(c)と対応しているので、その説明を省略する。 【0043】 この場合にも、図6、図7及び図8の場合と同様の効果を得ることができる。 【0044】 本発明は、上記のような筐体における蓋と容器との関係だけでなく、他の部材にも適用することができる。その一例について以下に説明する。図11(a)及び(b)は、本発明を適用したクレセント錠を示す図である。クレセント錠は、アルミサッシのようなガラス戸に用いられ、クレセント本体41(図11(a))、及びクレセント受け43(図11(b))を備える。 【0045】 クレセント本体41(図11(a))は、サッシ51a(後述)に設けられ、第1位置(開錠の位置)から第2位置(施錠の位置)まで回転可能である。側面45を含む凸部材42を備えている。クレセント受け43(図11(b))は、凸部材42が結合される凹空間46を含む凹部材44と、側面48を有する戻し部材47とを備えている。側面45は、図9における凸部材24の側面25に対応する。側面48は、図9における戻し部材32の側面35に対応する。従来のクレセント本体は、側面Mを有するような形状をしているが、このクレセント本体41は、側面45を有している。したがって、戻し部材47に押されて回転移動される。 【0046】 図12(a)〜(c)は、本発明を適用したクレセント錠の動作を示す図である。クレセント本体41はサッシ51aに取り付けられている。クレセント受け43はサッシ51aと対であるサッシ51bに取り付けられている。そして、図12(a)では、錠をロックしていないにもかかわらず、クレセント本体41が錠をロックする位置になっている。 【0047】 このとき、サッシ51aとサッシ51bとをガラス戸を閉める位置に移動させ、相互に近づけると、クレセント本体41とクレセント受け43とがぶつかる。すなわち、側面45と側面48とが接触する。この状態が、図12(b)である。従来のクレセント錠の場合、そのまま停止してしまい、クレセント本体41を回転させる必要がある。 【0048】 ところが、本発明を適用したクレセント錠は、図12(b)の状態において、サッシ51aとサッシ51bとを更に近づけることで、クレセント本体41が回転する。それにより、クレセント本体41が開錠の位置になる。それを示しているのが図12(c)である。 【0049】 回転について、更に説明する。 図13は、クレセント本体41とクレセント受け53とが接触した場合の力の状態を示す図である。クレセント受け53がクレセント本体41に及ぼす力Q0の反作用として、クレセント受け53が力Qを受ける。力Qは、側面45に平行な力Q1と側面45に垂直な力Q2とに分解することができる。このとき、力Q2により、クレセント本体41は、図における上方(開錠される方向)に回転することができる。 【0050】 このように、錠をロックしていないにもかかわらず、クレセント本体41が錠をロックする位置になっている場合でも、サッシ51a又は51bを普通に閉める位置に移動させて行くことで、クレセント本体41を開錠の位置にすることができる。これにより、クレセント本体41とクレセント受け43がぶつかって、サッシ51a、51bが止まってしまうことや、脱輪してしまうことを防止できる。また、クレセント本体41とクレセント受け43がぶつかって、壊れてしまうことを防止することができる。クレセント錠がサッシ51aを戻し部材47へ近づけることは、サッシ51aを開く動作のついでに行うことができる。 すなわち、二つの部品を結合する際、一方の部品の位置が結合のための適正位置でなくても、通常の結合動作にひつような動作を行うだけで、その部品が適正位置まで移動し、そのまま結合動作を行うことが可能となる。 【0051】 図14は、格納部4のカバーにおけるロック機構を示す図である。格納部4は、カバー61、ロック機構67、台座64、機器65を含んでいる。カバー61は、機器65が格納された領域を覆っている。ロック機構67は、カバー61が閉じているときカバー61をロックしている。台座64は、ロック機構67の一部をPC本体2に固定している。機器65は、例えば、CD−ROMドライブやDVDドライブ、FDディスクドライブ、USBポートなどである。 【0052】 ロック機構67は、凸部材62と凹部材63とを含む。凸部材62は、カバー61に設けられている。カバー61が閉じたとき、凹部材63と結合できる位置に設けられている。凹部材63は、台座64に上下動可能に固定されている。凹部材63は、凸部材62に加えられる力により、上側と下側の二つの位置を上下方向(矢印で記載に移動する(オルタネート動作する)ことにより、結合又は取り外しされる。カバー61が閉じたとき、凸部材62と結合できる。凹部材63は、台座64内に、オルタネート動作による位置保持を行う小型スイッチ(図示されず)を備えている。 【0053】 ユーザがカバー61を手で開こうとするとき、ユーザはカバー61を一度下向きに押す。そうすると、凸部材62が下向きに動き、それにより凹部材63が下向き押されて小型スイッチのロックが外れる。それにより、凹部材63は、上向きに移動して、凸部材62が外れやすい位置に来る。カバー61は、ばねのような弾性体の弾性力により上向き(カバー61を開く向き)の力が常時かかっている。そのため、凸部材62が外れやすい状態になると、凸部材62がロック機構67から外れてカバー61が開く。 一方、ユーザがカバー61を手で閉じようとするとき、ユーザはカバー61を下向きに閉じて行く。そうすると、凸部材62が下向きに動き凹部材63の中へ挿入される。それにより凹部材63の下側が凸部材62に押されて、凹部材63が下向きに移動し、ロックされる位置に来る。そして、小型スイッチのロックがかかる。このように、凸部材62が凹部材63でロックされることで、カバー61が閉じる。 したがって、ユーザはカバー61の開閉を行う際、いずれもカバー61を押す動作を行う必要がある。 【0054】 図15(a)及び(b)は、ロック機構の詳細を示す断面図である。図15(a)は、従来のロック機構147を示す。図15(b)は、本発明でのロック機構を示す。 図15(a)の従来のロック機構147では、凸部材142の先端が直方体形状のため、凹部材143に強く固定されていた。そのため、ユーザがカバー61を開く動作を行うとき、押す動作ではなく、カバー61を持ち上げる動作を行った場合、凸部材142は、凹部材143に嵌ったまま飛び出すことが出来ない。それにより、凹部材143に無理な力がかかってロック機構147が壊れる危険性が高い。 一方、図15(b)の本発明でのロック機構67は、凸部材62の先端が背の低い三角柱を横倒しにしたような形状(くさび型形状)である。そのため、凸部材62の上側の角部が無いので、ロックは可能でロック動作について問題が無いにもかかわらず、凹部材63への固定の強さが、従来の場合に比較して抑えられる。そのため、ユーザがカバー61を開く動作を行うとき、カバー61を持ち上げる動作を行った場合でも、凹部材43に無理な力がかからず、凹部材63の許容範囲(凹部材63へのダメージが非常に少ない範囲)での弾性変形により、ロック機構47を壊すことなくそのまま開くことが出来る。その場合、小型スイッチの状態を元に戻すには、一度カバー61を軽く閉めて凹部材63を軽く押してロックされる位置から開放し、再度閉める動作を行えばよい。 それにより、ロック機構の材料に対するダメージや疲労小さくし、寿命を伸ばすことができる。 【図面の簡単な説明】 【0055】 【図1】図1(a)〜(c)は、従来の筐体における部品固定機構の構成及び動作の一例を示す図である。 【図2】図2(a)〜(b)は、従来の筐体における部品固定機構の動作の他の一例を示す図である。 【図3】図3は、本発明のPCの実施の形態の構成を示す右前方からの外観図である。 【図4】図4は、本発明のPCの実施の形態の構成を示す左後方からの外観図である。 【図5】図5は、本発明のPCの実施の形態の構成を示す後方からの外観図である。 【図6】図6(a)〜(c)は、本発明の部品固定機構の構成及び第1の動作を示す図である。 【図7】図7(a)〜(b)は、本発明の部品固定機構の第2の動作を示す図である。 【図8】図8(a)〜(c)は、本発明の部品固定機構の第2の動作を示す図である。 【図9】図9(a)〜(c)は、凸部材の側面及び戻し部材の側面の形状の他の例を示す図である。 【図10】図10(a)〜(d)は、本発明の部品固定機構の他の構成及び第3の動作を示す図である。 【図11】図11(a)、(b)は、本発明を適用したクレセント錠を示す図である。 【図12】図12(a)〜(c)は、本発明を適用したクレセント錠の動作を示す図である。 【図13】図13は、クレセント本体とクレセント受けとが接触した場合の力の状態を示す図である。 【図14】図14は、格納部のカバーにおけるロック機構を示す図である。 【図15】図15(a)及び(b)は、ロック機構の詳細を示す断面図である。 【符号の説明】 【0056】 1 PC 2 PC本体 3 キーボード 4 格納部 5 ディスプレイ 9 容器 10 蓋 11、12、13 部品固定機構 21 第1嵌合部 22 操作部材 23 本体部材 24 凸部材 25 側面 31 第2嵌合部 32 戻し部材 33 凹部材 35 側面 36 凹空間 41 クレセント本体 42 凸部材 43 クレセント受け 44 凹部材 45 側面 46 凹空間 47 戻し部材 48 側面 51a、51b サッシ 52 枠 61 カバー 62、142 凸部材 63、143 凹部材 64、144 台座 65 機器 67、147 ロック機構 102 容器 110 蓋 121 第1嵌合部 115 溝 124 凸部材 125 側面 131 第2嵌合部 132、133、134 凹部材 135 側面 136 凹空間
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| 【出願人】 |
【識別番号】302069930 【氏名又は名称】NECパーソナルプロダクツ株式会社 【住所又は居所】東京都品川区大崎一丁目11番1号
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| 【出願日】 |
平成16年4月30日(2004.4.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102864 【弁理士】 【氏名又は名称】工藤 実
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| 【公開番号】 |
特開2005−317856(P2005−317856A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月10日(2005.11.10) |
| 【出願番号】 |
特願2004−136087(P2004−136087) |
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