| 【発明の名称】 |
回路基板に対する冷却ファンの取付構造及び電子機器 |
| 【発明者】 |
【氏名】大竹 直彦 【住所又は居所】東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニー株式会社内
【氏名】宮下 尚也 【住所又は居所】東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニー株式会社内
【氏名】川上 喜輝 【住所又は居所】東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニー株式会社内
【氏名】鈴木 将貴 【住所又は居所】東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニー株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】冷却ファンが設けられる電子機器の小型化及び設計の自由度の向上を図る。
【解決手段】筐体2内に配置され吸気用貫通孔7aが形成された回路基板7と、ケース体25と該ケース体に回転自在に支持されたプロペラ26とを有する冷却ファン24と、回路基板の一方の面8に配置された第1の発熱体15、15、・・・とを設け、冷却ファンのケース体に吸気用開口28aと該吸気用開口から取り込んだ空気を排出する排出口25aとを形成し、冷却ファンを、吸気用開口と回路基板の吸気用貫通孔とを対向させた状態で回路基板の一方の面の反対側に位置する他方の面9に取り付けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筐体内に配置され吸気用貫通孔が形成された回路基板と、 ケース体と該ケース体に回転自在に支持されたプロペラとを有する冷却ファンと、 上記回路基板の一方の面に配置された第1の発熱体とを備え、 上記冷却ファンのケース体に吸気用開口と該吸気用開口から取り込んだ空気を排出する排出口とを形成し、 上記冷却ファンを、吸気用開口と回路基板の吸気用貫通孔とを対向させた状態で回路基板の一方の面の反対側に位置する他方の面に取り付けた ことを特徴とする回路基板に対する冷却ファンの取付構造。 【請求項2】 上記排出口を、ケース体におけるプロペラの回転軸に直交する方向に形成した ことを特徴とする請求項1に記載の回路基板に対する冷却ファンの取付構造。 【請求項3】 回路基板の上記他方の面に第2の発熱体が配置され、 冷却ファンのケース体を熱伝導性材料により形成し、 第2の発熱体とケース体とを第2の発熱体に発生した熱をケース体に伝達するヒートパイプによって連結した ことを特徴とする請求項1に記載の回路基板に対する冷却ファンの取付構造。 【請求項4】 上記回路基板のプロペラを吸気用貫通孔に対向させて位置させた ことを特徴とする請求項1に記載の回路基板に対する冷却ファンの取付構造。 【請求項5】 上記回路基板の吸気用貫通孔内にプロペラの少なくとも一部を位置させた ことを特徴とする請求項1に記載の回路基板に対する冷却ファンの取付構造。 【請求項6】 筐体に冷却空気を内部に取り入れる取入口と取り入れられて熱せられた空気を外部へ放出する放出口とが形成された電子機器であって、 筐体内に配置され吸気用貫通孔が形成された回路基板と、 ケース体と該ケース体に回転自在に支持されたプロペラとを有する冷却ファンと、 上記回路基板の一方の面に配置された第1の発熱体とを備え、 上記冷却ファンのケース体に吸気用開口と該吸気用開口から取り込んだ空気を排出する排出口とを形成し、 上記冷却ファンを、吸気用開口と回路基板の吸気用貫通孔とを対向させた状態で回路基板の一方の面の反対側に位置する他方の面に取り付けた ことを特徴とする電子機器。 【請求項7】 上記排出口を、ケース体におけるプロペラの回転軸に直交する方向に形成した ことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。 【請求項8】 回路基板の上記他方の面に第2の発熱体が配置され、 冷却ファンのケース体を熱伝導性材料により形成し、 第2の発熱体とケース体とを第2の発熱体に発生した熱をケース体に伝達するヒートパイプによって連結した ことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。 【請求項9】 上記回路基板のプロペラを吸気用貫通孔に対向させて位置させた ことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。 【請求項10】 上記回路基板の吸気用貫通孔内にプロペラの少なくとも一部を位置させた ことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は回路基板に対する冷却ファンの取付構造及び電子機器についての技術分野に関する。詳しくは、回路基板に形成された吸気用貫通孔を覆うようにして冷却ファンを取り付け、冷却ファンが設けられた電子機器の小型化及び設計の自由度の向上を図る技術分野に関する。 【背景技術】 【0002】 電子機器、例えば、パーソナルコンピューターに代表される情報処理装置等にはあっては、筐体の内部にマザーボードと称される回路基板が配置され、該回路基板に各種の電子部品等の所要の各部が搭載されている。 【0003】 このような電子機器にあっては、電子部品等の駆動時に生じる発熱による筐体の内部温度を抑制して各部の良好な動作状態を確保する必要があり、内部温度の上昇を抑制するために筐体の内部に冷却ファンが配置されているものがある(例えば、特許文献1参照)。 【0004】 一般に、冷却ファンはケース体と該ケース体に回転自在支持されたプロペラとを有し、筐体の内部温度や各電子部品の温度上昇に応じてプロペラの回転数が制御される。冷却ファンのプロペラが回転されると、筐体の内部で熱せられた空気が冷却ファンによって筐体に形成された放出口から外部へ放出され、筐体に形成された取入口から外部の冷却空気が筐体の内部に取り入れられる。 【0005】 特許文献1に記載された冷却ファンは、CPU(中央演算処理装置)等の発熱体が搭載された回路基板(コントロール基板)の一端部に取り付けられている。 【0006】 【特許文献1】特開2002−319782号公報(図4) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 ところが、冷却ファンを回路基板の一端部に取り付けた従来の電子機器にあっては、回路基板の当該一端部に冷却ファンを配置するための切欠を形成するため、回路基板の当該一端部の形状が、取り付けられる冷却ファンのケース体の形状により決定されてしまう。 【0008】 従って、冷却ファンのケース体の形状によっては、回路基板の一端部の形状が複雑となり、回路基板の製造コストが高騰すると共に回路基板の強度が低く衝撃等の影響により破損を生じるおそれがあった。 【0009】 また、冷却ファンの取付位置が回路基板の端部であるため、回路基板に搭載される各部のレイアウトの自由度が少なく、広範囲の安定した冷却効果を確保することが困難であり、発熱量の高い電子部品等を冷却ファンに近い位置に配置しなければならず、設計の自由度が低いという問題もある。 【0010】 さらに、回路基板の一端部を切り欠いているため、その分、回路基板に対する電子部品等の実装面積が少なく電子機器の小型化を阻害しているという問題もある。 【0011】 そこで、本発明回路基板に対する冷却ファンの取付構造及び電子機器は、上記した問題点を克服し、冷却ファンが設けられる電子機器の小型化及び設計の自由度の向上を図ることを課題とする。 【課題を解決するための手段】 【0012】 本発明回路基板に対する冷却ファンの取付構造は、上記した課題を解決するために、筐体内に配置され吸気用貫通孔が形成された回路基板と、ケース体と該ケース体に回転自在に支持されたプロペラとを有する冷却ファンと、上記回路基板の一方の面に配置された第1の発熱体とを設け、上記冷却ファンのケース体に吸気用開口と該吸気用開口から取り込んだ空気を排出する排出口とを形成し、上記冷却ファンを、吸気用開口と回路基板の吸気用貫通孔とを対向させた状態で回路基板の一方の面の反対側に位置する他方の面に取り付けたものである。 【0013】 本発明電子機器は、上記した課題を解決するために、筐体内に配置され吸気用貫通孔が形成された回路基板と、ケース体と該ケース体に回転自在に支持されたプロペラとを有する冷却ファンと、上記回路基板の一方の面に配置された第1の発熱体とを設け、上記冷却ファンのケース体に吸気用開口と該吸気用開口から取り込んだ空気を排出する排出口とを形成し、上記冷却ファンを、吸気用開口と回路基板の吸気用貫通孔とを対向させた状態で回路基板の一方の面の反対側に位置する他方の面に取り付けたものである。 【0014】 従って、本発明回路基板に対する冷却ファンの取付構造及び電子機器にあっては、吸気用貫通孔の形成位置によって冷却ファンの取付位置が決定される。 【発明の効果】 【0015】 本発明回路基板に対する冷却ファンの取付構造は、筐体内に配置され吸気用貫通孔が形成された回路基板と、ケース体と該ケース体に回転自在に支持されたプロペラとを有する冷却ファンと、上記回路基板の一方の面に配置された第1の発熱体とを備え、上記冷却ファンのケース体に吸気用開口と該吸気用開口から取り込んだ空気を排出する排出口とを形成し、上記冷却ファンを、吸気用開口と回路基板の吸気用貫通孔とを対向させた状態で回路基板の一方の面の反対側に位置する他方の面に取り付けたことを特徴とする。 【0016】 従って、回路基板の外形状を冷却ファンの形状に依存することなく設計することができ、回路基板の外形状を単純な形状に形成することにより回路基板の製造コストの低減を図ることができ、また、回路基板の外形状を強度の強い形状に形成することにより衝撃等の影響による回路基板の破損を防止することができる。 【0017】 また、吸気用貫通孔の形成位置に関する設計の自由度が高く、発熱量の高い電子部品等の近くに冷却ファンを配置することが可能であり、筐体の内部空間の広範囲の安定した冷却効果を確保することができる。 【0018】 さらに、冷却ファンの吸気用開口と吸気用貫通孔を対向させた状態で冷却ファンを回路基板の他方の面に取り付けているため、一方の面に電子部品等の実装スペースを確保することができ、実装スペースの増加による回路基板が設けられる電子機器の小型化を図ることができる。 【0019】 請求項2に記載した発明にあっては、上記排出口を、ケース体におけるプロペラの回転軸に直交する方向に形成したので、ケース体の内部に取り込んだ空気の吐出方向の自由度が高く、回路基板が設けられる電子機器の設計の自由度の向上を図ることができる。 【0020】 請求項3に記載した発明にあっては、回路基板の上記他方の面に第2の発熱体が配置され、冷却ファンのケース体を熱伝導性材料により形成し、第2の発熱体とケース体とを第2の発熱体に発生した熱をケース体に伝達するヒートパイプによって連結したので、第2の発熱体の温度上昇の抑制を行うために該第2の発熱体に専用の温度上昇抑制手段を設ける必要がなく、放熱効率の向上を図ることができる。 【0021】 請求項4に記載した発明にあっては、上記回路基板のプロペラを吸気用貫通孔に対向させて位置させたので、ケース体内へのプロペラの回転による空気の取込効率の向上を図ることができる。 【0022】 請求項5に記載した発明にあっては、上記回路基板の吸気用貫通孔内にプロペラの少なくとも一部を位置させたので、回路基板と冷却ファンの合計の厚みが小さくなり、その分、回路基板が設けられる電子機器の薄型化を図ることができる。 【0023】 本発明電子機器は、筐体に冷却空気を内部に取り入れる取入口と取り入れられて熱せられた空気を外部へ放出する放出口とが形成された電子機器であって、筐体内に配置され吸気用貫通孔が形成された回路基板と、ケース体と該ケース体に回転自在に支持されたプロペラとを有する冷却ファンと、上記回路基板の一方の面に配置された第1の発熱体とを備え、上記冷却ファンのケース体に吸気用開口と該吸気用開口から取り込んだ空気を排出する排出口とを形成し、上記冷却ファンを、吸気用開口と回路基板の吸気用貫通孔とを対向させた状態で回路基板の一方の面の反対側に位置する他方の面に取り付けたことを特徴とする。 【0024】 従って、回路基板の外形状を冷却ファンの形状に依存することなく設計することができ、回路基板の外形状を単純な形状に形成することにより回路基板の製造コストの低減を図ることができ、また、回路基板の外形状を強度の強い形状に形成することにより衝撃等の影響による回路基板の破損を防止することができる。 【0025】 また、吸気用貫通孔の形成位置に関する設計の自由度が高く、発熱量の高い電子部品等の近くに冷却ファンを配置することが可能であり、筐体の内部空間の広範囲の安定した冷却効果を確保することができる。 【0026】 さらに、冷却ファンの吸気用開口と吸気用貫通孔を対向させた状態で冷却ファンを回路基板の他方の面に取り付けているため、一方の面に電子部品等の実装スペースを確保することができ、実装スペースの増加による電子機器の小型化を図ることができる。 【0027】 請求項7に記載した発明にあっては、上記排出口を、ケース体におけるプロペラの回転軸に直交する方向に形成したので、ケース体の内部に取り込んだ空気の吐出方向の自由度が高く、電子機器の設計の自由度の向上を図ることができる。 【0028】 請求項8に記載した発明にあっては、回路基板の上記他方の面に第2の発熱体が配置され、冷却ファンのケース体を熱伝導性材料により形成し、第2の発熱体とケース体とを第2の発熱体に発生した熱をケース体に伝達するヒートパイプによって連結したので、第2の発熱体の温度上昇の抑制を行うために該第2の発熱体に専用の温度上昇抑制手段を設ける必要がなく、放熱効率の向上を図ることができる。 【0029】 請求項9に記載した発明にあっては、上記回路基板のプロペラを吸気用貫通孔に対向させて位置させたので、ケース体内へのプロペラの回転による空気の取込効率の向上を図ることができる。 【0030】 請求項10に記載した発明にあっては、上記回路基板の吸気用貫通孔内にプロペラの少なくとも一部を位置させたので、回路基板と冷却ファンの合計の厚みが小さくなり、その分、電子機器の薄型化を図ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0031】 以下に、本発明回路基板に対する冷却ファンの取付構造及び電子機器の最良の形態を添付図面に従って説明する。 【0032】 尚、本発明電子機器は、パーソナルコンピューター、PDA(Personal Digital Assistant)、ネットワーク端末、携帯情報端末、ワークステーション等の各種の情報処理装置や音響装置等の内部に回路基板及び冷却ファンを備えた電子機器に広く適用することができ、本発明回路基板に対する冷却ファンの取付構造は、これらの各種の電子機器に設けられる回路基板に対する冷却ファンの取付構造に広く適用することができる。 【0033】 以下に示した最良の形態は、本発明電子機器を情報処理装置であるパーソナルコンピューターに適用したものであり、本発明回路基板に対する冷却ファンの取付構造をパーソナルコンピューターに設けられる回路基板に対する冷却ファンの取付構造に適用したものである。 【0034】 電子機器(パーソナルコンピューター)1は筐体2に所要の各部が配置されて成る(図1参照)。筐体2は、例えば、横長の扁平な矩形状に形成され、前面2aにディスプレイ3、例えば、液晶パネルが配置されている。 【0035】 電子機器1にあっては、ディスプレイ3がタッチパネル(タブレット)とされており、ディスプレイ3に表示された表示画面の所定の位置を指や図示しない専用の入力ペン(スタイラス)によってタップすることにより選択操作や入力操作等の各種の操作を行うことができる。 【0036】 筐体2の所定の位置には、複数の操作釦4、4、・・・が設けられている。操作釦4、4、・・・としては、例えば、センター釦4a、左釦4b、右釦4c、ズーム釦4d、ローテーション釦4e、エンター釦4f、カーソルキー4g、ポインティングデバイス4h、ファンクション選択釦4i、起動釦4j、輝度変更釦4k等が設けられている。 【0037】 センター釦4a、左釦4b、右釦4cはそれぞれマウスの各釦に相当する釦であり、ズーム釦4dはディスプレイ3に表示される表示画面の拡大縮小を行う釦であり、ローテーション釦4eは表示画面を90°回転させる釦であり、エンター釦4fはキーボードのエンターキーに相当し操作の実行や確定を行う釦であり、カーソルキー4gはディスプレイ3に表示されるカーソルを上下左右に移動させる等の釦であり、ポインティングデバイス4hはディスプレイ3に表示されるポインターを移動させる等の釦であり、ファンクション選択釦4iは出力される音量の変更や外付けのディスプレイへの出力の切替等を行う釦であり、起動釦4jは特定のソフトウェアを起動する釦であり、輝度変更釦4kはディスプレイ3の輝度を変更する釦である。 【0038】 筐体2の互いに反対側に位置する側面2b、2bには、それぞれ取入口5、5と放出口6とが形成されている(図1及び図2参照)。取入口5、5は外部の空気を冷却空気として筐体2の内部に取り入れるための開口であり、放出口6は筐体2の内部において熱せられた空気を外部へ放出するための開口である。 【0039】 筐体2の内部には横長の略矩形状に形成された回路基板(マザーボード)7が配置されている。回路基板7には所要の電子部品や所要の各部が搭載され、回路基板7の左右方向における略中央部の上方側の部分には、円形状の吸気用貫通孔7aが形成されている(図3参照)。吸気用貫通孔7aは回路基板7の一方の面(背面)8と他方の面9との間で貫通されている。 【0040】 回路基板7の一方の面8の左右方向における中央部には、複数のメモリーチップを有するメモリーモジュール10が配置されている(図4参照)。回路基板7の一方の面8には、メモリーモジュール10の左右の位置に、板状の記憶媒体のための挿入スロット11、ICH(In/Out Contoroller Hub)12、複数の電子部品を有する電源回路部13、グラフィック機能を有するチップセット14等が配置されている。これらのメモリーモジュール10、ICH12、電源回路部13、チップセット14は、それらの駆動時に発熱を生じる第1の発熱体15、15、・・・とされる。 【0041】 回路基板7の他方の面9には、図3及び図5に示すように、CPU(中央演算処理装置)16、カード状の記憶媒体のためのカードスロット17、ドライブ保持部18等が配置され、該ドライブ保持部18にはハードディスクドライブ19が保持されている。CPU16は、その駆動時に発熱を生じる第2の発熱体20とされる。 【0042】 回路基板7の外周部には、図3乃至図5に示すように、USB(Universal Serial Bus)コネクター21、オーディオジャックコネクター22、I/O(In Out)ポートコネクター23が配置されている。 【0043】 回路基板7には冷却ファン24が取り付けられる(図3及び図5参照)。冷却ファン24は扁平な略矩形の箱状に形成されたケース体25と該ケース体25に回転自在に支持されたプロペラ26とを有している。 【0044】 ケース体25は、放熱性能の高い熱伝導性材料、例えば、アルミニウムによって形成されている。ケース体25は、厚み方向における第1の面27に一方向に長い取付溝27aが形成されている。ケース体25は厚み方向における第1の面27の反対側に位置する第2の面28に円形状の開口が形成され、この開口が熱せられた空気を取り込む吸気用開口28aとして形成されている(図6参照)。ケース体25の側面には、吸い込んだ空気を排出する排出口25aが形成されている。ケース体25には側方に突出された取付用突部25b、25b、・・・が設けられている。 【0045】 プロペラ26は、その回転軸26aの軸方向がケース体25の厚み方向に一致され、一部がケース体25の第2の面28から外方へ突出された状態でケース体25に支持されている。 【0046】 冷却ファン24はケース体25が吸気用貫通孔7aを覆った状態で取付用突部25b、25b、・・・が、例えば、それぞれ取付ネジ29、29、・・・によって回路基板7の他方の面9に取り付けられる。冷却ファン24が回路基板7に取り付けられた状態においては、図6に示すように、ケース体25の第2の面28から突出されたプロペラ26の一部が吸気用貫通孔7a内に配置され、排出口25aは筐体2に形成された放出口6に対向して位置される。 【0047】 このようにプロペラ26の一部が吸気用貫通孔7a内に配置されているため、回路基板7に冷却ファン24が取り付けられた状態において、両者の合計の厚みが小さくなり、その分、電子機器1の薄型化を図ることができる。 【0048】 冷却ファン24のケース体25とCPU16とはヒートパイプ30によって連結される(図3及び図5参照)。ヒートパイプ30は一方向に長い扁平な形状に形成され一端部30aがケース体25の取付溝27aに挿入され第1の面27に面接触された状態で接着等の手段により取り付けられ、他端部30bが第2の発熱体20であるCPU16に面接触された状態で取り付けられている。 【0049】 ヒートパイプ30の他端部30bは、CPU16に面接触された状態で押さえ板31によって押さえられる。押さえ板31には押付板バネ32が取り付けられている。 【0050】 冷却ファン24が取り付けられた回路基板7が筐体2の内部に配置された状態においては、図7に示すように、押付板バネ32が筐体2の内面に弾接され、ヒートパイプ30の他端部30bが押付板バネ32に付勢された状態で押さえ板31によってCPU16に押し付けられる。従って、ヒートパイプ30の他端部30bとCPU16との良好な接触状態を確保することができる。 【0051】 第2の発熱体20であるCPU16の駆動時には発熱が生じるが、生じた熱はヒートパイプ30によってケース体25に伝達されて放熱される。 【0052】 以上のように構成された電子機器1において、回路基板7に配置された各部が駆動されると、第1の発熱体15、15、・・・及び第2の発熱体20等に発熱が生じる。 【0053】 第1の発熱体15、15、・・・に発熱が生じると、生じた熱により回路基板7の一方の面8側の空気が熱せられる。この熱せられた空気は冷却ファン24のプロペラ26の回転により回路基板7の吸気用貫通孔7aを介して吸気用開口28aからケース体25内に取り込まれ、取り込まれた空気はケース体25の排出口25aから排出され、筐体2に形成された放出口6から強制的に外部へ放出される。熱せられた空気が放出口6から筐体2の外部へ放出されることにより、外部の空気が冷却空気として筐体2に形成された取入口5、5から筐体2の内部へ取り込まれ、筐体2の内部の温度上昇が抑制される。 【0054】 同時に、回路基板7の他方の面9に配置された第2の発熱体20であるCPU16に発熱が生じると、上記したように、生じた熱がヒートパイプ30によってケース体25に伝達され、筐体2に形成された放出口6から外部へ放出される。 【0055】 このようにヒートパイプ30を用いて冷却ファン24を介してCPU16に発生する熱を放出することにより、CPU16の温度上昇の抑制を行うために該CPU16に専用の温度上昇抑制手段を設ける必要がなく、放熱効率の向上を図ることができる。 【0056】 以上に記載した通り、電子機器1にあっては、回路基板7に吸気用貫通孔7aを形成し、該吸気用貫通孔7aを覆った状態で冷却ファン24を回路基板7に取り付けている。 【0057】 従って、回路基板7の外形状を冷却ファン24の形状に依存することなく設計することができ、回路基板7の外形状を単純な形状に形成することにより回路基板の製造コストの低減を図ることができ、また、回路基板7の外形状を強度の強い形状に形成することにより衝撃等の影響による回路基板7の破損を防止することができる。 【0058】 また、吸気用貫通孔7aの形成位置に関する設計の自由度が高く、発熱量の高い電子部品等の近くに冷却ファン24を配置することが可能であり、筐体2の内部空間の広範囲の安定した冷却効果を確保することができる。 【0059】 さらに、冷却ファン24の吸気用開口28aと吸気用貫通孔7aを対向させた状態で冷却ファン24を回路基板7の他方の面9に取り付けているため、一方の面8に電子部品等の実装スペースを確保することができ、実装スペースの増加による電子機器1の小型化を図ることができる。 【0060】 さらにまた、冷却ファン24の排出口25aを、ケース体15のプロペラ26の回転軸26aに直交する方向に形成しているため、ケース体25の内部に取り込んだ空気の吐出方向の自由度が高く、電子機器1の設計の自由度の向上を図ることができる。 【0061】 加えて、回路基板7の吸気用貫通孔7aをプロペラ26に対向する位置に形成しているため、ケース体25内へのプロペラ26の回転による空気の取込効率の向上を図ることができる。 【0062】 尚、上記には、メモリーモジュール10、ICH12、電源回路部13、チップセット14を第1の発熱体15、15、・・・の例として示し、CPU16を第2の発熱体20の例として示したが、第1の発熱体15、15、・・・及び第2の発熱体20はこれらの各部に限られることはなく、駆動時に発熱を生じるものであれば他のものであってもよい。 【0063】 上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。 【図面の簡単な説明】 【0064】 【図1】図2乃至図7と共に本発明の最良の形態を示すものであり、本図は電子機器の斜視図である。 【図2】電子機器の平面図である。 【図3】回路基板の他方の面を冷却ファンを取り外した状態で示す斜視図である。 【図4】回路基板の一方の面を示す背面図である。 【図5】回路基板の他方の面を冷却ファンを取り付けた状態で示す斜視図である。 【図6】冷却ファンが回路基板に取り付けられた状態を示す拡大断面図である。 【図7】CPUとヒートパイプとの接続状態を一部を断面にして示す拡大側面図である。 【符号の説明】 【0065】 1…電子機器、2…筐体、5…取入口、6…放出口、7…回路基板、7a…吸気用貫通孔、8…一方の面、9…他方の面、15…第1の発熱体、20…第2の発熱体、24…冷却ファン、25…ケース体、25a…排出口、26…プロペラ、26a…回転軸、28a…吸気用開口、30…ヒートパイプ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002185 【氏名又は名称】ソニー株式会社 【住所又は居所】東京都品川区北品川6丁目7番35号
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| 【出願日】 |
平成16年4月30日(2004.4.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100069051 【弁理士】 【氏名又は名称】小松 祐治
【識別番号】100116942 【弁理士】 【氏名又は名称】岩田 雅信
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| 【公開番号】 |
特開2005−317838(P2005−317838A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月10日(2005.11.10) |
| 【出願番号】 |
特願2004−135539(P2004−135539) |
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