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【発明の名称】 配線回路基板およびその製造方法
【発明者】 【氏名】恒川 誠
【住所又は居所】大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東電工株式会社内

【氏名】中村 圭
【住所又は居所】大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東電工株式会社内

【氏名】豊澤 圭子
【住所又は居所】大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東電工株式会社内

【氏名】大和 岳史
【住所又は居所】大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東電工株式会社内

【氏名】馬場 俊和
【住所又は居所】大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東電工株式会社内

【要約】 【課題】ファインピッチで配線回路パターンを形成し、その配線回路パターンの上に、無電解錫めっきにより錫めっき層を形成しても、配線の剥離を防止することのできる、配線回路基板、および、その配線回路基板の製造方法を提供すること。

【解決手段】絶縁層1の上に、クロムの含有率が8〜20重量%であるニッケル−クロム合金からなる金属薄膜2を形成し、金属薄膜2の上に、銅からなる配線回路パターン4を形成する。そして、配線回路パターン4の露出している表面に、無電解錫めっきにより、錫めっき層5を形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁層と、
前記絶縁層の上に形成され、クロムの含有率が8〜20重量%であるニッケル−クロム合金からなる金属薄膜と、
前記金属薄膜の上に形成され、銅からなる配線回路パターンと、
前記配線回路パターンの上に、無電解錫めっきにより形成される錫めっき層と
を備えることを特徴とする、配線回路基板。
【請求項2】
前記配線回路パターンにおいて、各配線の幅が、15μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の配線回路基板。
【請求項3】
絶縁層を用意する工程、
前記絶縁層の上に、クロムの含有率が8〜20重量%であるニッケル−クロム合金からなる金属薄膜を形成する工程、
前記金属薄膜の上に、銅からなる配線回路パターンを形成する工程、
前記配線回路パターンの上に、無電解めっきにより、錫めっき層を形成する工程
を備えていることを特徴とする、配線回路基板の製造方法。
【請求項4】
前記配線回路パターンを形成する工程において、
各配線の幅が、15μm以下となるように、前記配線回路パターンを形成することを特徴とする、請求項3に記載の配線回路基板の製造方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、配線回路基板およびその製造方法、詳しくは、TAB用テープキャリアなどに用いられる配線回路基板、および、その配線回路基板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
TAB用テープキャリアなど、電子部品を実装する配線回路基板では、電子部品を、例えば、はんだ付けにより接合するために、電子部品を接続する端子部(インナリード、アウタリード)に、錫めっきを施している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、配線回路基板において、配線回路パターンのパターンニング方法として、サブトラクティブ法やアディティブ法が知られている。しかるに、近年における電子部品の高密度化に対応して、配線回路パターンのファインピッチ化が求められており、配線回路パターンのファイン化のためには、通常、アディティブ法が有利とされている。
【0004】
例えば、TAB用テープキャリアを、アディティブ法により形成する場合には、絶縁層の上に、クロム薄膜および銅薄膜を連続スパッタリングにより順次積層して、金属薄膜を形成し、その金属薄膜の上に、電解銅めっきにより、銅からなる配線回路パターンを形成する。その後、必要な処理をした後に、配線回路パターンの端子部に、無電解錫めっきにより、錫めっき層を形成するようにしている。
【特許文献1】特開平10−50774号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の方法では、配線回路パターンをファインピッチ(例えば、各配線の幅が15μm以下)で形成すると、無電解錫めっきを施す工程において、配線の剥離を生じる場合がある。
【0006】
この原因につき、本発明者らが調査したところ、無電解錫めっき液によって、金属薄膜を形成するクロム薄膜が溶解して、これによって、配線の剥離を生じていることが、確認された。
【0007】
無電解錫めっき液は、pH1以下の強酸性液であるが、通常、クロム単独または銅単独では、無電解錫めっき液には溶解しない。しかし、イオン化傾向の異なるクロムおよび銅が接触した状態で、無電解錫めっき液に浸漬されると、局部電池が形成され、イオン化傾向が銅より大きいクロムが、溶解する現象を生じる。
【0008】
この現象は、局部電池として知られるが、配線回路パターンが、それほどファインピッチでない場合には、それほど不具合を生じず、ファインピッチになると、上記したように、配線の剥離となって現われる。
【0009】
本発明の目的は、ファインピッチで配線回路パターンを形成し、その配線回路パターンの上に、無電解錫めっきにより錫めっき層を形成しても、配線の剥離を防止することのできる、配線回路基板、および、その配線回路基板の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するため、本発明の配線回路基板は、絶縁層と、前記絶縁層の上に形成され、クロムの含有率が8〜20重量%であるニッケル−クロム合金からなる金属薄膜と、前記金属薄膜の上に形成され、銅からなる配線回路パターンと、前記配線回路パターンの上に、無電解錫めっきにより形成される錫めっき層とを備えることを特徴としている。
【0011】
本発明の配線回路基板では、金属薄膜が、クロムの含有率が8〜20重量%であるニッケル−クロム合金からなるので、金属薄膜の無電解錫めっきによる溶解を抑制することができる。そのため、配線回路パターンの剥離を防止することができる。
【0012】
本発明の配線回路基板では、前記配線回路パターンにおいて、各配線の幅が、15μm以下であることが好適である。
【0013】
また、本発明の配線回路基板の製造方法は、絶縁層を用意する工程、前記絶縁層の上に、クロムの含有率が8〜20重量%であるニッケル−クロム合金からなる金属薄膜を形成する工程、前記金属薄膜の上に、銅からなる配線回路パターンを形成する工程、前記配線回路パターンの上に、無電解めっきにより、錫めっき層を形成する工程を備えていることを特徴としている。
【0014】
本発明の配線回路基板の製造方法では、金属薄膜を形成する工程において、クロムの含有率が8〜20重量%であるニッケル−クロム合金からなる金属薄膜を形成するので、無電解錫めっきにより、錫めっき層を形成する工程において、金属薄膜が無電解錫めっきによって溶解されることを抑制することができる。そのため、配線回路パターンの剥離を防止することができる。
【0015】
本発明の配線回路基板の製造方法では、前記配線回路パターンを形成する工程において、各配線の幅が、15μm以下となるように、前記配線回路パターンを形成することが好適である。
【発明の効果】
【0016】
本発明の配線回路基板および配線回路基板の製造方法によれば、ファインピッチで配線回路パターンを形成し、その配線回路パターンの上に、無電解錫めっきにより錫めっき層を形成しても、配線の剥離を防止することができる。その結果、配線回路基板の信頼性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1は、本発明の配線回路基板の製造方法の一実施形態として、フレキシブル配線回路基板の製造方法を示す製造工程図である。以下、図1を参照して、このフレキシブル配線回路基板の製造方法を説明する。
【0018】
この方法では、まず、図1(a)に示すように、絶縁層1を用意する。絶縁層1は、フレキシブル配線回路基板の絶縁層として使用できるものであれば、特に制限されず、例えば、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテルニトリル樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの合成樹脂のフィルムが挙げられる。好ましくは、ポリイミド樹脂フィルムが用いられる。絶縁層1の厚みは、例えば、5〜50μm、好ましくは、10〜40μmである。
【0019】
次いで、この方法では、図1(b)に示すように、絶縁層1の上に、ニッケル−クロム合金からなる金属薄膜2を形成する。ニッケル−クロム合金は、ニッケルとクロムとの合金であって、その合金中のクロムの含有率は、8〜20重量%、好ましくは、15〜20重量%である。8重量%より少ないと、後述する無電解錫めっき工程(図1(g))において、無電解錫めっき液に対する耐薬品性が低下する場合がある。また、20重量%より多いと、後述する金属薄膜2の不要部(配線回路パターンからの露出部)のエッチング工程(図1(f))において、この不要部を容易に除去できない場合がある。
【0020】
金属薄膜2の形成は、無電解めっき、真空蒸着法などの公知の薄膜形成法が用いられる。好ましくは、ニッケル−クロム合金からなるターゲットを用いて、スパッタリング法により形成する。なお、このような金属薄膜2の形成において、金属薄膜2の厚みは、例えば、70〜500Åである。70Åより薄いと、例えば、絶縁層1を完全に被覆できず、例えば、ピンホールの発生により、配線回路基板の信頼性が低下する場合がある。また、500Åより厚いと、例えば、後述する金属薄膜2の不要部のエッチング工程(図1(f))において、この不要部を容易に除去できない場合がある。
【0021】
次いで、この方法では、金属薄膜2の上に、銅からなる配線回路パターン4を形成する。配線回路パターン4を形成するには、特に限定されず、例えば、アディティブ法、サブトラクティブ法などの公知のパターンニング法が用いられる。配線回路パターン4をファインピッチで形成する観点からは、好ましくは、アディティブ法が用いられる。
【0022】
アディティブ法では、まず、図1(c)に示すように、絶縁層1の上に形成された金属薄膜2の上に、めっきレジスト3を配線回路パターン4の反転パターンで形成する。めっきレジスト3は、例えば、金属薄膜2の表面に、ドライフィルムレジストをラミネートして、露光および現像する公知の方法により、配線回路パターンの反転パターンとして形成する。
【0023】
次いで、この方法では、図1(d)に示すように、めっきレジスト3から露出する金属薄膜2の上に、銅からなる配線回路パターン4を形成する。配線回路パターン4の形成は、配線回路パターン4を銅から形成できれば特に制限されないが、好ましくは、電解銅めっきが用いられる。
【0024】
配線回路パターン4は、複数の配線を含み、例えば、このフレキシブル配線回路基板の長手方向に沿って設けられ、その長手方向に直交する幅方向において、互いに所定間隔を隔てて並列配置される複数(4つ)の配線(図1(d)において、4a、4b、4cおよび4dで示されている。)としてファインピッチで形成されている。各配線の幅(図1(d)においてWで示されている。)は、例えば、15μm以下、好ましくは、5〜15μmであり、各配線の間隔(図1(d)において、Sで示されている。)は、例えば、15μm以下、好ましくは、5〜15μmである。また、配線回路パターン4の厚みは、例えば、5μm以上、好ましくは、5〜12μmである。
【0025】
その後、図1(e)に示すように、めっきレジスト3を、例えば、化学エッチング(ウェットエッチング)などの公知のエッチング法または剥離によって除去した後、図1(f)に示すように、金属薄膜2において、配線回路パターン4から露出している部分(不要部)を除去する。金属薄膜2の除去は、例えば、化学エッチング(ウェットエッチング)などの公知のエッチング法が用いられる。
【0026】
次いで、この方法では、図1(g)に示すように、配線回路パターン4の露出している表面に、無電解錫めっきにより、錫めっき層5を形成する。錫めっき層5は、配線回路パターン4の各配線の上面および幅方向両側面にそれぞれ形成される。
【0027】
無電解錫めっき液には、例えば、pH1以下の強酸性液からなる公知の無電解錫めっき液が用いられ、例えば、ローム・アンド・ハース社製の無電解錫めっき液(商品名:LT−34)が用いられる。無電解錫めっきは、例えば、無電解錫めっき液の温度を60〜75℃として、3〜5分間実施する。錫めっき層5の厚みは、例えば、0.2〜0.6μm、好ましくは、0.4〜0.6μmである。
【0028】
なお、この無電解錫めっきにおいては、配線回路パターン4が銅からなるので、銅と錫との置換により、配線回路パターン4がエッチングされ、図1(g)に示されるように、幅方向において、各配線が対応する各金属薄膜2に対して幅狭となる厚み分だけ、各配線に錫めっき層5が被覆される。そのため、各配線においては、下端の金属薄膜2の幅方向両側端面が、露出し、その上側の両側面および上面が錫めっき層5によって被覆されるようになる。
【0029】
そして、この方法では、図1(h)に示すように、端子部となる部分などの所定の部分を除いて、配線回路パターン4を被覆するように、被覆層6を形成する。被覆層6は、耐熱性レジストからなるソルダレジストなどを用いて、公知の方法により形成する。その後、必要により、被覆層6から露出する配線回路パターン4の上の錫めっき層5に、さらに、錫からなる重ねめっき層を、所定の厚みで形成してもよい。
【0030】
このような方法によれば、無電解錫めっきにより錫めっき層5を形成するときには、無電解錫めっき液は、配線回路パターン4と接触している金属薄膜2の幅方向両側に露出している端面(図1(f)参照)にも接触するが、金属薄膜2は、クロムの含有率が8〜20重量%であるニッケル−クロム合金からなるので、無電解錫めっき液と接触しても、無電解錫めっき液による溶解が抑制される。そのため、配線回路パターン4をファインピッチで形成しても、金属薄膜2が溶解されることによる各配線の剥離を有効に防止することができる。その結果、フレキシブル配線回路基板の信頼性の向上を図ることができる。
【0031】
なお、上記の説明では、絶縁層1の上に、金属薄膜2、配線回路パターン4、錫めっき層5および被覆層6を順次形成したが、例えば、図1(i)に示すように、まず、絶縁層1を、ステンレス箔などからなる金属支持層8の上に形成して、その絶縁層1の上に、金属薄膜2、配線回路パターン4、錫めっき層5および被覆層6を順次形成してもよい。
【0032】
また、金属薄膜2の形成においては、図1(j)に示すように、ニッケル−クロム合金からなる第1金属薄膜9を形成した後、例えば、この第1金属薄膜9の上に、銅からなる第2金属薄膜10を、積層形成し、金属薄膜2を多層(2層)に形成してもよい。銅からなる第2金属薄膜10を形成すれば、第1金属薄膜9と、配線回路パターン4との間の密着性を向上させることができる。
【0033】
この場合、第2金属薄膜10の厚みは、例えば、1000〜3000Å、好ましくは、1000〜2000Åである。1000Åより薄いと、例えば、第2金属薄膜10の上に、電解めっきにより形成される配線回路パターン4の厚みが不均一になる場合がある。また、3000Åより厚いと、生産性が低下する場合がある。
【0034】
なお、第2金属薄膜10を形成する場合には、例えば、第1金属薄膜9の全面に、無電解めっきや真空蒸着法、好ましくは、スパッタリング法により、第2金属薄膜10を形成し、その第2金属薄膜10の上に、めっきレジスト3を配線回路パターン4の反転パターンとして形成した後、電解めっきにより、配線回路パターン4を第2金属薄膜10の上に形成する。
【0035】
次いで、めっきレジスト3を除去した後、配線回路パターン4から露出している部分の第2金属薄膜10および第1金属薄膜9を、例えば、化学エッチング(ウェットエッチング)などの公知のエッチング法により、順次除去すればよい。
【0036】
また、このようにして形成される銅からなる第2金属薄膜10は、無電解錫めっきするときに、配線回路パターン4の各配線において、幅方向両側から露出する端面が、銅と錫との置換により、銅からなる配線回路パターン4の各配線とともにエッチングされ、幅狭となるので、図1(j)に示されるように、配線回路パターン4の各配線に対応する第2金属薄膜10の幅方向両側の端面が、錫めっき層5により被覆される。
【0037】
また、上記の説明では、本発明の配線回路基板の製造方法を、フレキシブル配線回路基板の製造方法を例示して説明したが、本発明の配線回路基板の製造方法は、より具体的には、ICやLSIを実装するために、電極パッドとして錫めっき層が形成される配線回路基板、例えば、TAB用テープキャリアなどの製造方法に、好適に適用することができる。
【実施例】
【0038】
以下、実施例および比較例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明する。
【0039】
実施例1〜8、比較例1および2
厚み20μmのステンレス箔(SUS304)からなる金属支持層8を用意し(図2(a)参照)、この金属支持層8の上に、ポリアミック酸樹脂の溶液を塗布し、乾燥した後、加熱硬化によりイミド化し、ポリイミドからなる厚み25μmの絶縁層1を形成した(図2(b)参照)。
【0040】
次いで、この絶縁層1の上に、表1に示すニッケル/クロムの含有割合および厚みを有する第1金属薄膜9を、スパッタリングにより形成し(図2(c)参照)、さらに、第1金属薄膜9の上に、スパッタリングにより、厚み2000Åの銅からなる第2金属薄膜10を形成し、これによって金属薄膜2を形成した(図2(d)参照)。
【0041】
【表1】


そして、金属支持層8、絶縁層1、金属薄膜2の所定の位置に、パンチング加工により、これらの厚さ方向を貫通する貫通孔(送り孔、図示せず)を形成した。
【0042】
次いで、この金属薄膜2の上に、配線回路パターン4の反転パターンでめっきレジスト3を形成し(図2(e)参照)、めっきレジスト3から露出する金属薄膜2の表面に、表1に示す配線の幅を有し、厚み10μmの銅からなる配線回路パターン4を形成した(図2(f)参照)。
【0043】
続いて、めっきレジスト3を除去した後(図2(g)参照)、めっきレジスト3が形成されていた部分の金属薄膜2を、エッチングにより除去した(図2(h)参照)。
【0044】
次いで、配線回路パターン4の露出している表面に、65℃、5分間、無電解錫めっきすることにより、厚み0.5μmの錫めっき層5を形成した(図2(i)参照)。そして、ウィスカー防止のため、125℃で90分間のアニール処理した後、配線回路パターン4において、端子部となる所定の部分以外の部分を、熱硬化型ソルダーレジストで被覆することにより、被覆層(保護絶縁層)6を形成した(図2(j)参照)。
【0045】
さらに、支持金属層8の所定の部分が補強板(図示せず)として残るように、それ以外の部分をエッチングにより除去して、TAB用テープキャリアを得た。
【0046】
評価
上記の製造工程において、無電解錫めっきした後の配線回路パターンの剥離の有無を観察した。その結果、実施例1〜8では、配線回路パターンの剥離は全く認められなかったが、比較例1および2では、配線回路パターンの剥離が認められた。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の配線回路基板の製造方法の一実施形態として、フレキシブル配線回路基板の製造方法を示す製造工程図であって、(a)は、絶縁層を用意する工程、(b)は、絶縁層の上に、金属薄膜を形成する工程、(c)は、金属薄膜の上に、めっきレジストを配線回路パターンの反転パターンで形成する工程、(d)は、めっきレジストから露出する金属薄膜の上に、配線回路パターンを形成する工程、(e)は、めっきレジストを除去する工程、(f)は、金属薄膜における配線回路パターンから露出している部分を除去する工程、(g)は、配線回路パターンの露出している表面に、無電解錫めっきにより錫めっき層を形成する工程、(h)は、配線回路パターンを被覆するように、被覆層を形成する工程、(i)は、金属支持層の上に形成された絶縁層の上に、金属薄膜、配線回路パターン、錫めっき層および被覆層を順次形成する工程、(j)は、絶縁層の上に第1金属薄膜および第2金属薄膜からなる金属薄膜を形成し、その上に、配線回路パターン、錫めっき層および被覆層を順次形成する工程を示す。
【図2】実施例および比較例のTAB用テープキャリアの製造方法を示す製造工程図であって、(a)は、金属支持層を用意する工程、(b)は、金属支持層の上に、ポリイミドからなる絶縁層を形成する工程、(c)は、絶縁層の上に、ニッケル−クロム合金からなる第1金属薄膜を形成する工程、(d)は、第1金属薄膜の上に、銅からなる第2金属薄膜を形成して、金属薄膜を形成する工程、(e)は、金属薄膜の上に、めっきレジストを配線回路パターンの反転パターンで形成する工程、(f)は、めっきレジストから露出する金属薄膜の上に、配線回路パターンを形成する工程、(g)は、めっきレジストを除去する工程、(h)は、めっきレジストが形成されていた部分の金属薄膜を除去する工程、(i)は、配線回路パターンの露出している表面に、無電解錫めっきにより錫めっき層を形成する工程、(j)は、配線回路パターンを被覆するように、被覆層を形成する工程を示す。
【符号の説明】
【0048】
1 絶縁層
2 金属薄膜
4 配線回路パターン
5 錫めっき層
【出願人】 【識別番号】000003964
【氏名又は名称】日東電工株式会社
【住所又は居所】大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号
【出願日】 平成16年4月30日(2004.4.30)
【代理人】 【識別番号】100103517
【弁理士】
【氏名又は名称】岡本 寛之

【公開番号】 特開2005−317836(P2005−317836A)
【公開日】 平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願番号】 特願2004−135465(P2004−135465)