| 【発明の名称】 |
可撓性平型配線部材の固定方法及び固定構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】櫻庭 雄逸 【住所又は居所】千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジクラ佐倉事業所内
【氏名】見崎 信正 【住所又は居所】千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジクラ佐倉事業所内
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| 【要約】 |
【課題】可撓性平型配線部材の固定作業を簡素化してコスト低減を図る。
【解決手段】センターコンソールボックス10の本体部11の側部に形成された逆U字状の内壁を有する配線部材収容部14の対向側壁面14a,14bには、ストッパ部15が形成され、FPCハーネス20の固定配線部21はその逆U字状に合わせて撓ませられた状態で配線部材収容部14内に差し込まれる。FPCハーネス20は、固定配線部21の両側縁部22がストッパ部15の側壁面14c側の端部15aと当接し係合した状態で配線部材収容部14内に逆U字状に収容される。固定配線部21は自己復元力に相当する保持力で配線部材収容部14内で固定される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 モジュール部品などの被固定部材に可撓性を有する平型配線部材を固定する可撓性平型配線部材の固定方法において、 前記被固定部材に前記平型配線部材の幅よりも幅が狭い断面がU字状の内壁を有する配線部材収容部を形成すると共に、前記内壁の対向面に突起又は突条からなるストッパ部を形成し、 前記平型配線部材を前記配線部材収容部の内壁に沿ってU字状に撓ませた状態で前記配線部材収容部に収容すると共に、前記平型配線部材の両側縁を前記ストッパ部に係合させて前記平型配線部材を自己復元力により前記配線部材収容部に固定するようにした ことを特徴とする可撓性平型配線部材の固定方法。 【請求項2】 モジュール部品などの被固定部材に可撓性を有する平型配線部材を固定してなる可撓性平型配線部材の固定構造において、 前記被固定部材は、前記平型配線部材の幅よりも幅が狭い断面がU字状の内壁を有する配線部材収容部と、前記内壁の対向面に形成された突起又は突条からなるストッパ部とを有し、 前記平型配線部材は、前記配線部材収容部の内壁に沿ってU字状に撓ませた状態で前記配線部材収容部に収容され、前記平型配線部材の両側縁が前記ストッパ部に係合されて自己復元力により前記配線部材収容部に固定されている ことを特徴とする可撓性平型配線部材の固定構造。 【請求項3】 前記平型配線部材は、フレキシブルプリント基板ハーネスであり、 前記被固定部材は、自動車のセンターコンソールボックスである ことを特徴とする請求項2記載の可撓性平型配線部材の固定構造。 【請求項4】 前記ストッパ部は、少なくとも一部に切欠き部を有し、この切欠き部を介して前記平型配線部材の一部が前記配線部材収容部の外側に導出されている ことを特徴とする請求項2又は3記載の可撓性平型配線部材の固定構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、自動車や各種電子機器等に使用されるフレキシブルプリント基板(FPC)ハーネス等の可撓性平型配線部材の固定方法及び固定構造に関する。 【背景技術】 【0002】 自動車の電装モジュール間の配線などに使用されているワイヤハーネスに代わり、近年では省スペース化などのニーズにより可撓性を有し薄型で軽量なFPCハーネスなどの可撓性平型配線部材が使用され始めている。 このような可撓性平型配線部材は、自動車に使用される場合、ドアトリムモジュールやコンソールパネル、更にはセンターコンソールボックス等(以下、「被固定部材」と呼ぶ。)の裏側部分に、表側から目立たぬように配索される。その際の可撓性平型配線部材の固定方法としては、被固定部材に形成された突起に、可撓性平型配線部材に穿設された穴部を通したうえで突起の先端部を溶かして変形させることにより固定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。 【0003】 【特許文献1】特開2002−151867号公報(第2−3頁、第1−3図) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、特許文献1に記載の固定方法であると、熱溶着を利用して可撓性平型配線部材を固定するためには、溶着設備が必要となると共に溶着工程が必要となる。このため、可撓性平型配線部材の製造コストが上昇するという問題がある。 【0005】 本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、特別の設備が不要で、固定作業も極めて簡単になり、これにより製造コストの低減を図ることができる可撓性平型配線部材の固定方法及び固定構造を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明に係る可撓性平型配線部材の固定方法は、モジュール部品などの被固定部材に可撓性を有する平型配線部材を固定する可撓性平型配線部材の固定方法において、前記被固定部材に前記平型配線部材の幅よりも幅が狭い断面がU字状の内壁を有する配線部材収容部を形成すると共に、前記内壁の対向面に突起又は突条からなるストッパ部を形成し、前記平型配線部材を前記配線部材収容部の内壁に沿ってU字状に撓ませた状態で前記配線部材収容部に収容すると共に、前記平型配線部材の両側縁を前記ストッパ部に係合させて前記平型配線部材を自己復元力により前記配線部材収容部に固定するようにしたことを特徴とする。 【0007】 本発明に係る可撓性平型配線部材の固定構造は、モジュール部品などの被固定部材に可撓性を有する平型配線部材を固定してなる可撓性平型配線部材の固定構造において、前記被固定部材は、前記平型配線部材の幅よりも幅が狭い断面がU字状の内壁を有する配線部材収容部と、前記内壁の対向面に形成された突起又は突条からなるストッパ部とを有し、前記平型配線部材は、前記配線部材収容部の内壁に沿ってU字状に撓ませた状態で前記配線部材収容部に収容され、前記平型配線部材の両側縁が前記ストッパ部に係合されて自己復元力により前記配線部材収容部に固定されていることを特徴とする。 【0008】 なお、ここで可撓性平型配線部材とは、例えばフレキシブルプリント基板ハーネスであり、被固定部材とは、例えば自動車のセンターコンソールボックスである。また、ストッパ部は、好ましくは少なくとも一部に切欠き部を有して構成され、この切欠き部を介して平型配線部材の一部が配線部材収容部の外側に導出されている。 【発明の効果】 【0009】 本発明によれば、可撓性平型配線部材の幅よりも幅が狭い断面がU字状の内壁を有する配線部材収容部の内壁の対向面に、突起又は突条からなるストッパ部を設け、可撓性平型配線部材を配線部材収容部の内壁に沿ってU字状に撓ませた状態で収容し、可撓性平型配線部材の両側縁がストッパ部に係合してその自己復元力で配線部材収容部に固定されることで、可撓性平型配線部材が被固定部材に取り付けられる。このため、固定のための特別の設備が不要で、固定作業を簡素化することができ、これにより製造コストの低減を図ることが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態を説明する。 図1は、本発明の一実施形態に係る可撓性平型配線部材の固定構造の一部を断面で示す斜視図、図2は、同被固定部材への可撓性平型配線部材の取付時の一部を断面で示す斜視図、図3は、図1のA−A´断面図である。 【0011】 なお、以降においては被固定部材がセンターコンソールボックス10であるものとして説明するが、これはあくまで一例であって、例えばセンターコンソールボックス10A以外にもセンターコンソールパネルやグラブボックスなどへの固定にも本発明を適用可能であることは言うまでもない。また、ここでは可撓性平型配線部材としてFPCハーネス20を用いて説明するが、この他にもフレキシブルフラットケーブルなどを用いても本発明は適用可能である。 【0012】 図1に示すように、例えば自動車の運転席及び助手席間に配設されるセンターコンソールボックス(Center Console Box:以下、「CCB」と呼ぶ。)10は、例えば樹脂成型部材からなり、本体部11とこの本体部11に開閉自在に備えられた蓋部12とを備えて構成され、本体部11には小物などが収納可能な収納部13が形成されている。 【0013】 本体部11の収納部13の側部には、収納部13の開口方向と反対側に開口する断面が略U字状の内壁を有する配線部材収容部14が形成され、この配線部材収容部14に可撓性平型配線部材であるフレキシブルプリント基板ハーネス(以下、「FPCハーネス」と呼ぶ。)20が収容されて固定されている。なお、FPCハーネス20の基本的な構造については、公知技術であるため、ここでは説明を省略する。 【0014】 FPCハーネス20は、配線部材収容部14に収容及び固定される固定配線部21と、この固定配線部21から分岐する分岐配線部23とから構成されている。 【0015】 配線部材収容部14の対向する側壁面14a,14bの所定位置には、図3に示すように、突条からなるストッパ部15が形成されている。なお、このストッパ部15は、例えば突起からなるものでも良い。 【0016】 以上の構成において、FPCハーネス20を配線部材収容部14に取り付ける場合には、まず、図2に示すように、FPCハーネス20の固定配線部21を配線部材収容部14の内壁面に沿う逆U字状に撓ませたうえで凸側を配線部材収容部14の上壁面14cに向けて、図中矢印で示す上壁面14cに向かう方向に差し込む。 【0017】 固定配線部21が配線部材収容部14に完全に収容されると、固定配線部21は、自己復元力によって元の平板状に戻ろうとするが、図3に示すように、固定配線部21の両側縁部22が、各側壁面14a,14bのストッパ部15の端面15aに当接しているために、固定配線部21は、配線部材収容部14内に逆U字状に撓ませられた状態で、自己復元力に相当する保持力で固定される。 【0018】 また、このように固定配線部21が逆U字状に撓まされて、その両側縁部22がストッパ部15の上端面15aと係合しているため、配線部材収容部14がこの例のように本体部11の下方に開口していたとしても、外れるなどの問題はなく、振動や衝撃などにより端面14a〜14cと擦れて異音を発生させることも殆ど無い。 【0019】 なお、FPCハーネス20の分岐配線部23は、ストッパ部15の少なくとも一部に形成された切欠き部16を介して配線部材収容部14の外側に導出され、例えば図示しない他の回路部材とコネクタなどを介して接続される。 【0020】 このように、本実施形態の固定構造では、FPCハーネス20をCCB10に固定するための部材や装置が不要であると共に、熱溶着などの固定作業も不要であることに加え、取付作業も簡素化することができるから、製造コストの削減を図ることができる。 【0021】 なお、配線部材収容部14の側壁面14a,14bに形成されたストッパ15の形状を更に工夫することにより、FPCハーネス20のより安定した固定が可能になる。 例えば、CCB10の本体部11の配線部材収容部14の対向する側壁面14a,14bに形成されたストッパ部15を、図4に示すように、その端面15aが各側壁面14a,14bに対して鋭角θとなるように傾斜させる。また、図5に示すように、ストッパ部15の先端縁から上に高さzだけ立ち上がる立ち上がり部15bを形成する。 【0022】 ストッパ部15をこのように形成すれば、FPCハーネス20の固定配線部21の両側縁部22が確実にストッパ部15と係合するため、固定状態の安定性を更に高めることが可能である。 【図面の簡単な説明】 【0023】 【図1】本発明の一実施形態に係る可撓性平型配線部材の固定構造の一部を断面で示す斜視図である。 【図2】固定構造における被固定部材への可撓性平型配線部材の取付時の一部を断面で示す斜視図である。 【図3】図1のA−A´断面図である。 【図4】本発明の他の実施形態に係る固定構造の断面図である。 【図5】本発明の更に他の実施形態に係る固定構造の断面図である。 【符号の説明】 【0024】 10…センターコンソールボックス(CCB)、11…本体部、12…蓋部、13…収納部、14…配線部材収容部、14a〜14c…側壁面、15…ストッパ部、15a…端部、15b…立ち上がり部、16…切欠き部、20…FPCハーネス、21…固定配線部、22…側縁部、23…分岐配線部。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005186 【氏名又は名称】株式会社フジクラ 【住所又は居所】東京都江東区木場1丁目5番1号
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| 【出願日】 |
平成16年4月28日(2004.4.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092820 【弁理士】 【氏名又は名称】伊丹 勝
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| 【公開番号】 |
特開2005−317774(P2005−317774A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月10日(2005.11.10) |
| 【出願番号】 |
特願2004−134070(P2004−134070) |
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