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【発明の名称】 電子部品供給装置
【発明者】 【氏名】笹本 憲一
【住所又は居所】東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジューキ株式会社内

【氏名】緒方 秀一郎
【住所又は居所】東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジューキ株式会社内

【要約】 【課題】電子部品キャリアテープのカバーテープを常に良好に処理する。

【解決手段】電子部品搭載装置100に搭載され、電子部品の供給を行う電子部品供給装置10であって、電子部品を長手方向に沿って均一間隔で保持するキャリアテープTを巻いたリールRを保持するリール保持部13と、リール保持部から少なくとも電子部品搭載装置への電子部品受け渡し位置Sまでキャリアテープを案内する搬送路21を有するフレーム20と、搬送路を案内されるキャリアテープから剥離されたカバーテープCを所定の廃棄する方向に送るカバー送り機構40とを備え、カバー送り機構は、少なくともその外周が弾性体41aからなる送りローラ41と、少なくとも送りローラの外周の一部にカバーテープを巻回させる巻回ガイド42とを備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板に電子部品を搭載する電子部品搭載装置に搭載され、前記電子部品の供給を行う電子部品供給装置であって、
前記電子部品を長手方向に沿って均一間隔で保持するキャリアテープを巻いたリールを保持するリール保持部と、
前記リール保持部から少なくとも前記電子部品搭載装置への電子部品受け渡し位置まで前記キャリアテープを案内する搬送路を有するフレームと、
前記搬送路を案内されるキャリアテープから剥離されたカバーテープを所定の廃棄する方向に送るカバー送り機構とを備え、
前記カバー送り機構は、少なくともその外周が弾性体からなる送りローラと、
少なくとも前記送りローラの外周の一部に前記カバーテープを巻回させる巻回ガイドとを備えることを特徴とする電子部品供給装置。
【請求項2】
前記送りローラに、前記カバーテープの巻き付きを防止する第一の剥離用爪部材を併設したことを特徴とする請求項1記載の電子部品供給装置。
【請求項3】
前記巻回ガイドは、回転可能に支持された巻回用ローラであることを特徴とする請求項1又は2記載の電子部品供給装置。
【請求項4】
前記巻回用ローラに、前記カバーテープの巻き付きを防止する第二の剥離用爪部材を併設したことを特徴とする請求項3記載の電子部品供給装置。
【請求項5】
基板に電子部品を搭載する電子部品搭載装置に搭載され、前記電子部品の供給を行う電子部品供給装置であって、
前記電子部品を長手方向に沿って均一間隔で保持するキャリアテープを巻いたリールを保持するリール保持部と、
前記リール保持部から少なくとも前記電子部品搭載装置への電子部品受け渡し位置まで前記キャリアテープを案内する搬送路を有するフレームと、
前記搬送路を案内されるキャリアテープから剥離されたカバーテープを所定の廃棄する方向に送るカバー送り機構と、
前記カバーテープを前記フレームの上部から下部に抜ける経路に沿って案内するカバー案内機構とを備え、
前記カバー案内機構は、前記搬送路に沿って案内されるカバーテープを前記キャリアテープに跨がせると共に、前記キャリアテープを跨ぐ際の前記カバーテープを、前記キャリアテープの進行方向に対して斜行する方向に沿って案内することを特徴とする電子部品供給装置。
【請求項6】
前記フレームにおける前記カバー案内機構の周囲の領域に作業開口部を設けたことを特徴する請求項5記載の電子部品供給装置。
【請求項7】
前記カバー案内機構に前記カバーテープを掛け渡すカバーガイドを設けたことを特徴とする請求項5又は6記載の電子部品供給装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品搭載装置に搭載されて電子部品を供給する電子部品供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子部品搭載装置は、電子部品を吸着するヘッドと、ヘッドを電子部品の搭載を行う基板に搬送するX−Y機構と、ヘッドに電子部品を供給する電子部品供給装置を複数搭載する搭載用バンクとを備え、ヘッドを各電子部品供給装置の電子部品の受け渡し位置に搬送して電子部品を吸着させると共に、ヘッドを基板の搭載目標位置に搬送して電子部品の搭載を行っている。
【0003】
上記電子部品搭載装置に搭載される電子部品供給装置は、おおよそ長尺平板状であり、その先端部を当接させた状態で電子部品搭載装置の搭載用バンクに搭載され、当該先端部の上面に設けられた電子部品の受け渡し位置から電子部品の供給を行っている。
かかる電子部品供給装置には、その長手方向に沿って均一間隔で電子部品が順次格納されたキャリアテープを巻いたリールをその後端部に保持しており、当該キャリアテープをその先端部の電子部品受け渡し位置まで搬送してヘッドに対して電子部品の受け渡しを行っている。
キャリアテープは、その長手方向に並んで均一間隔でその表面に厚さ方向に窪んだ電子部品の格納用凹部が形成されており、当該各凹部に電子部品が格納された状態でテープ表面上に当該テープの長手方向に沿ってカバーテープが貼着されて密封されている。そして、キャリアテープは、電子部品供給装置において、受け渡し位置に向かって繰り出されると共に当該受け渡し位置の手前でカバーテープが剥離され、開口した凹部からヘッドに吸着されて電子部品の受け渡しが行われる。
【0004】
このように、従来の電子部品供給装置は、キャリアテープを搬送しつつカバーテープを剥離する必要があるため、その長手方向中間位置における上部に設けられたカバーテープを噛み込んで後方に搬送する送り歯車機構と、装置本体の上部であって送り歯車機構よりも後方の位置に設けられたカバーテープの回収容器とを備えている。
即ち、キャリアテープからカバーテープを後方に折り返すように剥離させ、当該カバーテープの先端部を送り歯車機構の一対の歯車に噛み込ませると、回転駆動を行う一対の歯車がカバーテープを噛みつつも後方の回収容器に送り込み、当該一対の歯車の回転駆動力により順次カバーテープが剥離されつつ、回収されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、電子部品搭載装置に、より多数又は多種の電子部品供給装置の搭載を可能とするために、電子部品供給装置の全体形状を板状に形成すると共に、その搭載用バンクにおいて、複数の電子部品供給装置をその厚さ方向に緊密に並べて配置することが一般に行われている。その場合、剥離されたカバーテープは、隣接する各電子部品供給装置の隙間を通して下方に垂らすと、その可動部に巻き込まれて作動不良を生じ得るため、上記電子部品供給装置では、上部において折り返されたカバーテープを、当該電子部品供給装置の上部に設けられた回収容器に回収することで、作動不良を回避していた。
【特許文献1】特開2003−273579号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来例は、回転駆動する一対の歯車に噛み込ませてカバーテープを搬送することで当該カバーテープの剥離及び回収容器への搬送を行う構成のため、カバーテープの剥離作業により生じる張力に抗してカバーテープを搬送しなければならなかった。一方、歯車は、一般に摩耗耐久性を持たせるために例えば金属のような硬質素材から形成されているが、その場合、カバーテープのような薄膜素材を搬送すると滑りが生じやすく、搬送不良を生じる可能性があるという不都合があった。
これを回避するために、各歯車の加工精度を高めて隙間を低減したり、各歯車同士を押圧接触させる押圧手段を設けると、カバーテープを噛み込んだときの駆動トルクが増大し、強力な駆動源が必要となるという不都合があった。
【0007】
また、上記従来の電子部品供給装置は、その装置の上方に剥離されたカバーテープの回収容器を設けている。その一方で、電子部品は上方からヘッドにより吸着が行われることから、電子部品供給装置の電子部品の受け渡し位置も装置の上部に設けられている。この場合、電子部品の受け渡し位置を適正な位置に安定させるために、電子部品供給装置の上下方向について小型化を図る必要性を生じ、回収容器を十分に大型化することが困難となっていた。その結果、十分なカバーテープの回収が行えず、安定したカバーテープの搬送が困難となるという不都合があった。
【0008】
本発明は、電子部品キャリアテープのカバーテープを常に良好に処理することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明は、基板に電子部品を搭載する電子部品搭載装置に搭載され、電子部品の供給を行う電子部品供給装置であって、電子部品を長手方向に沿って均一間隔で保持するキャリアテープを巻いたリールを保持するリール保持部と、リール保持部から少なくとも電子部品搭載装置への電子部品受け渡し位置までキャリアテープを案内する搬送路を有するフレームと、搬送路を案内されるキャリアテープから剥離されたカバーテープを所定の廃棄する方向に送るカバー送り機構とを備え、カバー送り機構は、少なくともその外周が弾性体からなる送りローラと、少なくとも送りローラの外周の一部にカバーテープを巻回させる巻回ガイドとを備える、という構成を採っている。
【0010】
上記構成では、リール保持部のリールからキャリアテープが繰り出され、受け渡し位置を通過しながら搬送路に沿って搬送される。このとき、キャリアテープから剥離されたカバーテープは、カバー送り機構において、外周が弾性体からなる送りローラに対してその外周の一部について巻回ガイドにより巻回された状態で搬送されることから、弾性体の高い弾性摩擦力をもって、なお且つ送りローラ周面への巻回による接触面積の増大により、高い摩擦力でカバーテープが搬送される。
なお、巻回ガイドは、送りローラの周面の一部にカバーテープの巻回状態を維持するものであれば良く、例えば、後述する請求項2記載の発明の如く、ローラ状であっても良いし、回転しない固定式のガイドであって良い。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、送りローラに、カバーテープの巻き付きを防止する第一の剥離用爪部材を併設する、という構成を採っている。
上記構成では、カバーテープを送りローラの外周の一部に巻回させて搬送するが、その際、送りローラの外周にカバーテープが付着しそうになった場合でも、第一の剥離用爪部材により剥離される。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明と同様の構成を備えると共に、巻回ガイドを、回転可能に支持された巻回用ローラとする、という構成を採っている。
上記構成では、巻回用ローラと送りローラとによりカバーテープを挟みつつ、巻回状態を維持して、送りローラの回転駆動によりカバーテープの搬送が行われる。このとき、巻回用ローラは送りローラに追従して回転しつつカバーテープの巻回状態を維持する。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明と同様の構成を備えると共に、巻回用ローラに、カバーテープの巻き付きを防止する第二の剥離用爪部材を併設する、という構成を採っている。
上記構成では、カバーテープを巻回用ローラと送りローラとで挟んで外周の一部に巻回させて搬送するが、その際、巻回用ローラの外周にカバーテープが付着しそうになった場合でも、第二の剥離用爪部材により剥離される。
【0014】
請求項5記載の発明は、基板に電子部品を搭載する電子部品搭載装置に搭載され、電子部品の供給を行う電子部品供給装置であって、電子部品を長手方向に沿って均一間隔で保持するキャリアテープを巻いたリールを保持するリール保持部と、リール保持部から少なくとも電子部品搭載装置への電子部品受け渡し位置までキャリアテープを案内する搬送路を有するフレームと、搬送路を案内されるキャリアテープから剥離されたカバーテープを所定の廃棄する方向に送るカバー送り機構と、カバーテープをフレームの上部から下部に抜ける経路に沿って案内するカバー案内機構とを備え、カバー案内機構は、搬送路に沿って案内されるカバーテープをキャリアテープに跨がせると共に、キャリアテープを跨ぐ際のカバーテープを、キャリアテープの進行方向に対して斜行する方向に沿って案内する、という構成を採っている。
【0015】
上記構成において、フレームの下部及び上部とは、電子部品供給装置が電子部品搭載装置に搭載された状態において下又は上となる部位をいう。
上記構成では、リール保持部のリールからキャリアテープが繰り出され、受け渡し位置を通過しながら搬送路に沿って搬送される。キャリアテープから剥離されたカバーテープは、カバー案内機構により、搬送される途中のキャリアテープを跨いで下方に案内されるため、カバーテープとキャリアテープとの干渉が回避される。また、キャリアテープを跨ぐことで、スペースの確保が容易なフレームの下部までカバーテープを案内することができるので、その回収を容易に行うことができる。
さらに、カバーテープは搬送されるキャリアテープの進行方向に対して斜行するため、直交する場合と比して、上下方向について、電子部品供給装置の小型化が図られる。
かかる上下方向の小型化を図るため、キャリアテープの搬送方向に対するカバーテープの搬送方向の交差する角度が、少なくとも45度以下程度となることが望ましい。なお、この場合の交差する角度とは、キャリアテープの搬送方向とカバーテープの搬送方向との交差角度がαとβ(但しβ=180°−α)である場合、小さい方の角度が45度以下となる場合をいうものとする。
【0016】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明と同様の構成を備えると共に、フレームにおけるカバー案内機構の周囲の領域に作業開口部を設ける、という構成を採っている。
上記作業開口部とは、カバー案内機構にカバーテープを掛け渡す場合に、作業を行うために、フレームの内側に作業者の手や指を入れるための穴をいう。
キャリアテープを避けてカバーテープを案内するカバー案内機構を備えることから、フレーム内部の狭いスペースでの掛け渡し作業が必要となるが、作業開口部により、手や指をフレーム内部に侵入させて狭いスペースでのカバーテープの掛け渡し作業を容易に行うことができる。
【0017】
請求項7記載の発明は、請求項5又は6記載の発明と同様の構成を備えると共に、 カバー案内機構にカバーテープを掛け渡すカバーガイドを設ける、という構成を採っている。
即ち、カバー案内機構にカバーテープを掛け渡す際には、カバーガイドに沿って容易に掛け渡し作業が行われる。
【発明の効果】
【0018】
請求項1記載の発明は、送りローラの外周が弾性体から形成され、当該送りローラにカバーテープを巻回させる巻回ガイドを備えることから、弾性体の高い弾性摩擦力をもってカバーテープと接触し、なお且つ巻回ガイドにより送りローラ周面への巻回によって接触面積を広く確保することができ、高い摩擦力でカバーテープの搬送を行うことが可能となる。
従って、従来の如く接触圧を高めてトルクの増大を招くこともなく、高い摩擦力で安定してカバーテープの搬送を行うことが可能となり、常に安定して良好にカバーテープの処理を行うことが可能となる。
【0019】
請求項2記載の発明は、送りローラにカバーテープの巻き付きを防止する第一の剥離用爪部材を併設しているので、搬送の際、送りローラの外周にカバーテープが付着しそうになった場合でも、第一の剥離用爪部材により剥離され、付着による巻き付きを効果的に回避し、さらに安定したカバーテープの搬送を行うことが可能となる。
【0020】
請求項3記載の発明は、巻回ガイドが巻回用ローラであるため、巻回用ローラが送りローラに追従して回転しつつカバーテープの巻回状態を維持することから、送りローラによるカバーテープの搬送を妨げず、円滑に搬送を行うことを可能とする。従って、さらに安定して良好にカバーテープの処理を行うことが可能となる。
【0021】
請求項4記載の発明は、巻回用ローラにカバーテープの巻き付きを防止する第二の剥離用爪部材を併設しているので、搬送の際、巻回用ローラの外周にカバーテープが付着しそうになった場合でも、第二の剥離用爪部材により剥離され、付着による巻き付きを効果的に回避し、さらに安定したカバーテープの搬送を行うことが可能となる。
【0022】
請求5記載の発明は、キャリアテープから剥離されたカバーテープを搬送される途中のキャリアテープを跨いでフレームの下部までカバーテープを案内するカバー案内機構を備えることから、回収しなくとも搬送されるキャリアテープや他の駆動部とも干渉を生じないフレーム下方にカバーテープを排出することが可能となり、従来のように、充分なスペース確保が困難であるフレーム上部にカバーテープの回収容器を設ける必要を解消する。つまり、常に安定して良好にカバーテープの処理を行うことが可能となる。
また、カバーテープを回収する場合であっても、フレーム下方であれば容易に回収スペースが確保でき、常に安定して良好にカバーテープの処理を行うことが可能となる。
さらに、電子部品供給装置の上下方向の小型化を図ることが可能となり、フレームの厚さ方向に安定し、電子部品の受け取り位置を定位置に維持することが可能となる。
【0023】
請求6記載の発明は、カバー案内機構にカバーテープを掛け渡す作業を行うために作業者の手や指を入れるための作業用開口部をフレームに設けたことから、フレーム内部の狭いスペースでの掛け渡し作業を、容易に行うことが可能となる。
【0024】
請求項7記載の発明は、カバー案内機構にカバーテープを掛け渡すカバーガイドを併設したため、カバー案内機構にカバーテープを掛け渡す際に、カバーガイドに従ってカバーテープを導いて容易に掛け渡し作業を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
(実施形態の周囲の構成)
本発明の実施形態について、図1乃至図8に基づいて説明する。本実施形態たる電子部品供給装置としての10は、基板の各位置に対して各種の電子部品を搭載する電子部品搭載装置100に装着されて個々の電子部品の供給を行うものである。
図1は電子部品搭載装置100の斜視図である。かかる電子部品搭載装置100は、電子部品フィーダー10を複数並べて保持するフィーダーバンク101と、電子部品Mを搭載すべき基板の搭載作業を行う搭載作業部102と、着脱自在の吸着ノズルを保持して電子部品Tの保持を行う部品保持手段としてのヘッド103と、ヘッド103を所定範囲内の任意の位置に駆動搬送するヘッド移動手段としてのX−Yガントリ104とを備えている。
なお、以下の説明において、水平面に沿って互いに直交する一の方向をX軸方向とし、他の方向をY軸方向とし、垂直上下方向をZ軸方向と称することとする。
【0026】
上記ヘッド103は、その先端部で空気吸引により電子部品Tを保持する吸着ノズルと、この吸着ノズルをZ軸方向に駆動する駆動手段の駆動源であるノズル昇降モータと、吸着ノズルを介して保持された電子部品TをZ軸方向を中心として回転駆動させる回転手段の駆動源であるノズル回転モータとが設けられている。
ヘッド103のノズル保持部に装着された吸着ノズルは、負圧発生源に接続され、当該吸着ノズルの先端部において吸気吸引を行うことにより電子部品Tの取り上げ及び保持が行われる。
【0027】
X−Yガントリ104は、X軸方向にヘッド103の移動を案内するX軸ガイドレール104aと、このX軸ガイドレール104aと共にヘッド103をY軸方向に案内する二本のY軸ガイドレール104bと、X軸方向へのヘッド103の駆動手段であるガントリX軸モータと、X軸ガイドレール104aを介してヘッド103をY軸方向に駆動するガントリY軸モータとを備えている。そして、ヘッド103を二本のY軸ガイドレール104bの間となる領域のほぼ全体に搬送することを可能としている。前記したフィーダーバンク101,搭載作業部102とはいずれもX−Yガントリ104によるヘッド103の搬送可能領域内に配置されている。
【0028】
フィーダーバンク101は、複数のX−Y平面に沿った平坦部を備え、当該平坦部に複数の電子部品フィーダー10がX軸方向に沿って羅列して載置装備される。
また、フィーダーバンク101は、各電子部品フィーダー10の先端部を当接させるX−Z平面に沿った当接部を備え、当該当接部には、電子部品フィーダー10の先端部に設けられた係合突起11が挿入される位置決め穴101aが電子部品フィーダー10の羅列方向に沿って複数設けられている(図3参照)。
さらに、フィーダーバンク101の平坦部における当接部と反対側の端部には、X軸方向に沿った丸棒状の取り付け部材101bが設けられている(図3参照)。かかる取り付け部材101bは、電子部品フィーダー10のラッチ12に噛ませることで、前述した係合突起101aとの協働により、当該電子部品フィーダー10をフィーダーバンク101に対して固定することを可能とする。
【0029】
(電子部品フィーダーの全体構成)
図2は電子部品フィーダー10の概略全体図であり、図3は要部側面図である。
電子部品フィーダー10は、電子部品を長手方向に沿って均一間隔で保持するキャリアテープを巻いたリールRを保持するリール保持部13と、リール保持部13から少なくとも電子部品搭載装置100への電子部品受け渡し位置SまでキャリアテープTを案内する搬送路21が形成されたフレーム20と、リール保持部13から搬送路21に沿ってキャリアテープTを搬送する搬送機構30と、搬送路21に沿って搬送されるキャリアテープTから剥離されたカバーテープCを所定の廃棄する方向に送るカバー送り機構40と、カバーテープCをフレーム20の上部から下部に抜ける経路に沿って案内するカバー案内機構50とを備えている。
かかる電子部品フィーダー10は、その全体形状が長尺な平板状であり、その長手方向をY軸方向に沿わせ、その厚さ方向(平板面に垂直な方向)をX軸方向に沿わせた状態でフィーダーバンク101に装着される。また、電子部品フィーダー10について「上」という場合には、上述した姿勢で電子部品搭載装置100に装着された状態で上側となる方向をいい、「下」という場合には、上述した姿勢で電子部品搭載装置100に装着された状態で下側となる方向をいうものとする。
以下各部を詳説する。
【0030】
(キャリアテープ)
図4はキャリアテープTの斜視図である。図4に示すように、キャリアテープTは、帯状であって、その長手方向に沿って均一間隔で電子部品Mの格納用凹部が形成されている。各格納用凹部は、キャリアテープTの一面側において、その厚み方向に窪んで形成され、内部に電子部品Mを格納した状態で開口側の面にカバーテープCが貼着されて電子部品Mを封入している。
かかるキャリアテープTは、使用前の状態では、リールRに巻回されており、使用時には順次繰り出されるようになっている。
【0031】
図2における点線矢印Lは、後述する搬送路21に従ったキャリアテープTの搬送経路及びその搬送方向を示す。
電子部品フィーダー10は、図2に示すようにその先端部(電子部品搭載装置100側の端部)近傍の上部でキャリアテープTを上方に露出した状態で搬送を行い、電子部品搭載装置100のヘッド103は、電子部品フィーダー10の先端上部において電子部品Mを吸着する。即ち、電子部品フィーダー10は、その先端上部が電子部品Mの受け渡し位置Sに設定されている。
そして、受け渡し位置Sに対してキャリアテープTの搬送方向手前側において、キャリアテープTからカバーテープCを剥離させ、図示しない係止部でカバーテープCをキャリアテープTの搬送方向とは逆の方向に折り返し、後述するカバー送り機構40により折り返し方向に張力を付与することでカバーテープCの剥離を行っている。この受け渡し位置Sの手前のカバーテープCの剥離を行う位置を剥離位置Hとする。
【0032】
(リール保持部)
リール保持部13は、図2に示すように、電子部品フィーダー10の後端部側に設けられ、キャリアテープTのリールRを回転可能に収容する上方が開放されたバケット状の筐体である。そして、リール保持部13は、その開放された上部からリールRに巻かれたキャリアテープTの繰り出しを行っている。
【0033】
(フレーム)
フレーム20は、後述する各構成を保持する略板状体であり、その先端面に前述した係合突起11が設けられ、その下端面にラッチ12が設けられている。
また、フレーム20の上端面と先端側の上部から後方に折り返す方向に形成された溝とからキャリアテープTの搬送路21が構成されている。
即ち、かかる搬送路21により、キャリアテープTはリール保持部13から、フレーム20の上端面に通って、当該フレーム20の上端面先端部の剥離位置H及び受け渡し位置Sに到達し、さらに、方向に折り返して溝内に侵入し、空の状態で後方に搬送されるようになっている。
【0034】
(搬送機構)
搬送機構30は、フレーム20の先端側上部に回転可能に設けられた搬送輪31と、搬送輪31の送り歯に係合する爪部材36を備えた送り部材32と、外部から揺動駆動力が入力される揺動部材33と、揺動部材33と送り部材32とを連結する連結リンク体34と、揺動部材33の揺動駆動力をカバー送り機構40に伝達する伝達リンク体35とを備えている。
上記搬送輪31は、キャリアテープTにその長手方向に沿って均一間隔で形成された搬送用穴に係合する送り歯がその外周に均一間隔で形成されている。かかる搬送輪31は、フレーム20の上部先端に配置され、電子部品の受け渡し位置Sよりも搬送方向下流側に位置している。そして、搬送輪31は回転駆動されることにより、キャリアテープTをリールRから繰り出しを行う共に、剥離位置HでカバーテープCが剥離され且つ受け渡し位置Sで電子部品が空となったキャリアテープTをフレーム20の溝内に搬送する。
【0035】
揺動部材33は、略L字状に形成され、その一端部がフレーム20の先端下部から先端側に突出し、その屈曲部において揺動可能にフレーム20に支持されている。また、揺動部材33の他端部には伝達リンク体35の一端部が連結され、揺動部材33の他端部よりも支点寄りの位置には、連結リンク体34の一端部が連結されている。
そして、フレーム20から突出した揺動部材33の一端部は、電子部品フィーダー10がフィーダーバンク101に装着された状態において、当該フィーダーバンク101に設けられた上方への突出動作を行う作動用突起105の上方に位置するように配置されており、当該作動用突起105の突出動作により押圧されて、揺動部材33が揺動されるようになっている。なお、作動用突起105は、電子部品搭載装置100の制御手段により、キャリアテープTの搬送必要時において突出動作を行うように制御される。
【0036】
送り部材32は、その一端部が搬送輪31の中心と同位置においてフレーム20に揺動可能に支持されており、送り部材32の他端部には前述した爪部材36を揺動可能に支持している。かかる送り部材32と爪部材36とは、いわゆるラッチ機構を構成しており、送り部材32が一方向に揺動を行うときには爪部材36の先端部が搬送輪31の外周に噛み合って当該搬送輪31を回転させる。また、送り部材31が他方向に揺動を行うときには爪部材36は先端部が搬送輪31から離間する方向に揺動して当該搬送輪31に回転力を付与しない。
そして、揺動部材33が作動用突起105の押圧により揺動すると、送り部材32は、連結リンク体34を介して、搬送輪31を回転させる方向に揺動を行う。つまり、作動用突起105の突出動作により、搬送輪31が回転駆動して、電子部品の格納凹部の間隔一つ分の搬送が行われる。
【0037】
伝達リンク体35は、その長手方向が略Y軸方向に沿って支持されており、揺動部材33の作動用突起105の押圧による揺動により、当該伝達リンク体35の長手方向に沿って電子部品フィーダー10の後端部側に移動を行う。かかる伝達リンク体35の他端部は、後述するカバー送り機構40の送り入力レバー44に連結されると共に、伝達リンク体35を前進方向に押し戻す引っ張りばね37に連結されている。
従って、揺動部材33が作動用突起105の押圧により揺動すると、伝達リンク35は、送り入力レバー44を後方に移動させる。
また、作動用突起105が下方に退避すると、伝達リンク35は、引っ張りばね37により前進移動して揺動部材33をもとの位置に復帰させる。
【0038】
(カバー案内機構)
カバー案内機構50は、フレーム20の剥離位置HにおいてキャリアテープTから剥離されて後方に折り返されたカバーテープCを、リール保持部13から受け渡し位置Sまでの搬送路21に沿って案内されるキャリアテープTを跨ぐようにして、フレーム20の上端面からカバー送り機構40を介してフレーム20の下端面まで案内を行う。
【0039】
かかるカバー案内機構50は、カバーテープCをガイドする四つのローラ51〜54を備えており、これら四つのローラローラ51〜54は、下方であって後方へ向かう方向、即ち、フレーム20の上端面に沿って案内されるキャリアテープTに対して斜めとなる方向に沿ってほぼ並ぶようにフレーム20に配置されている。
そして、各ローラ51〜54は、当該カバーテープCの平面をねじるようにして掛け渡されることにより、フレーム20の上端面に沿って搬送されるキャリアテープTを跨いで干渉しないように回避しつつも、フレーム20の厚さ方向(X軸方向)の両端面からはみ出さないようにフレーム20の下端面まで案内するように構成されている。
【0040】
図5は図3における矢印D方向から見たローラ51〜54の位置関係を示す説明図であり 図6は図3における矢印E方向から見たローラ51〜54の位置関係を示す説明図である。なお、矢印D方向は一番上のローラ51の回転中心線と二番目のローラ52の回転中心線の二方向に平行な平面に対して垂直となる方向であり、矢印E方向は一番上のローラ51の回転中心線と二番目のローラ52の回転中心線の二方向に平行な平面に対して平行であって一番上のローラ51の回転中心線に垂直な方向である。
なお、図5及び図6に示す符号Wは、電子部品フィーダー10のフレーム20のX軸方向幅を示し、かかる幅Wの範囲内に全てのローラ51〜54が納められると共に、これらのローラ51〜54に案内されるカバーテープCも幅Wの範囲内で進行し、外側にはみ出すようなことは生じないようになっている。
【0041】
最上位置のローラ51は、フレーム20上端面に沿って搬送されるキャリアテープTの上方に配置されており、フレーム20上端面を搬送されるキャリアテープTよりも上方であってほぼY軸方向に沿って後方に向かって搬送されるカバーテープCの進路を、前述したローラ51〜54の並び方向に沿わせるように幾分下方に湾曲させる。
また、最上位置のローラ51は、下方のキャリアテープTを回避してカバーテープCを下方に案内するために、カバーテープCの進路をX軸方向片側(図5における上側であって図6における左側)に寄せるように進路を修正する。このため、ローラ51は、その回転中心線がX軸方向よりも上記針路修正に適した方向に傾いて支持されている。
【0042】
上から二番目のローラ52は、フレーム20上端面に沿って搬送されるキャリアテープTのすぐ下方に配置されている。そして、カバーテープCは一番上方のローラ51に到達するまでは当該カバーテープCの幅方向(カバーテープCにおける長手方向に垂直な方向)がX軸方向にほぼ平行な状態で搬送されるが、二番目のローラ52に到達するまでにカバーテープCの幅方向がY軸方向に近くなるように、ローラ52はその回転中心線がY軸方向に平行な状態近くなるように支持されている。
これにより、カバーテープCは、その幅方向がおおむねY軸方向に沿うようしてキャリアテープTの脇を通過することとなるため、フレーム20内壁とキャリアテープTとのわずかな隙間をカバーテープCがカバーテープTと干渉することなく円滑に通過させることを可能としている。
【0043】
上から三番目のローラ53は、二番目のローラ52のすぐ下方に配置されている。そして、カバーテープCは二番目のローラ52及び三番目のローラ53に到達した状態で当該カバーテープCの幅方向がおおむねY軸方向にほぼ平行な状態で搬送されるが、一番下のローラ54に到達するまでにカバーテープCの幅方向がX軸方向に沿った状態となるように、ローラ52はその回転中心線がおおむねY軸方向とZ軸方向の中間の傾斜方向(X軸方向に対してはほぼ垂直)に沿った状態となるように支持されている。
三番目のローラ53をかかる向きに設定することで、次のローラ54においてカバーテープCをその幅方向がX軸方向に沿った状態に円滑に戻すことが可能となる。
また、カバーテープCは、二番目のローラ52に対してはその周面のX軸方向片側(図5における上側であって図6における左側)から当たって通過するが、三番目のローラ53に対してはその周面のX軸方向逆側(図5における下側であって図6における右側)から当たって通過するように掛け渡される。これにより、各ローラ52,53の周面に対してカバーテープCがより密接して通過することとなり、滑り等の発生を抑制して安定して搬送することが出来る。
【0044】
最下位置のローラ54は、後述するカバー送り機構40の送りローラ41の上流側に配置され、ローラ54の下部が送りローラ41の上部よりも低位置となるようにその配置が設定されている。これにより、カバーテープCをローラ54の下側から送りローラ41の上側に搬送させることで、ローラ54まで下方に向かっていたカバーテープCの進路を当該ローラ54において上方に湾曲させることとなり、ローラ54の周面にカバーテープCを密着させて、より円滑に搬送することが可能となる。
かかるローラ54は、前述したように、ローラ52とローラ53とでX軸方向について互いに逆側からカバーテープC接するように搬送されるため、カバーテープCのローラ52からローラ53に向かう進路がX軸方向について一方(図5における下側であって図6における右側)に傾くこととなる。従って、ローラ52とローラ53との進路に追従するように、ローラ54もローラ53に対してX軸方向について一方(図5における下側であって図6における右側)に寄っている配置としている。このため、ローラ52からローラ53に渡るカバーテープCを、その進路を大きく変更させることなくローラ53からローラ54に導くことができ、カバーテープCの円滑な搬送を実現することが可能となっている。
【0045】
また、各ローラ51〜54は、各ローラを渡るカバーテープCの平面がいずれのローラの周面に対しても密接するように、その配置或いはその中心線の向きが設定されていることから、下流側のカバー送り機構40に到達するまでに、カバーテープCの引きつり、よじれ、捻れ等の発生を抑制して平面度を維持することができる。このため、カバー送り機構40において、その送りローラ41にカバーテープCをより密着させて搬送させることが可能となり、強力且つ安定した搬送を保証し、搬送の安定性を向上させることが可能となっている。
【0046】
さらに、カバー案内機構50の最上位置のローラ51には、その上側に剥離位置Hからローラ51までのカバーテープCの搬送経路に沿って延設された板状のカバーガイド55が設けられている。かかるカバーガイド55は、ローラ51の上部に対して隙間を設けられており、カバーテープCを剥離位置からローラ51まで引き出して当該ローラ51に掛け渡す作業を行う際に、カバーガイド55の下面側に沿ってカバーテープCを導くことで隙間にカバーテープCを介挿させることができ、カバーテープCのローラ51に対する掛け渡し作業を、特に片手でも、簡単且つ円滑に行わせることが可能となる。
【0047】
また、ローラ51からローラ54に到るまでのカバーテープCの経路上において、フレーム20に対してX軸方向に沿って貫通形成した作業開口部56が形成されている。かかる作業開口部56は、丁度、人の手を差し込むことが可能な大きさ及び形状に設定されており、各ローラ51〜54にカバーテープCを掛け渡す作業を行う際に、作業開口部56に手を入れながら行うことができ、当該作業の容易化円滑化の向上並びに作業効率の向上を図ることが可能となる。
特に、狭い隙間にカバーテープCを差し込ませる掛け渡し作業を要するローラ52及び53の脇に作業開口部56を配置することで、より掛け渡し作業の容易化及び円滑化 を図ることが可能となる。
【0048】
(カバー送り機構)
カバー送り機構40は、フレーム20の上端面から下端面までX軸方向における厚さが薄く形成された領域に設けられており、かかる領域内においてカバー案内機構50によ案内されたカバーテープCをフレーム20の下端面側に送り出すようになっている。つまり、このフレーム20の上端面から下端面までX軸方向における厚さが薄く形成された領域が、「フレームの上部から下部に抜ける経路」に該当する
【0049】

カバー送り機構40は、その外周が弾性体であるゴム材41aからなる送りローラ41と、送りローラ41の外周の一部にカバーテープCを巻回させる巻回ガイドとしての巻回用ローラ42と、送りローラ41と同心で揺動可能にフレーム20に支持された揺動部材43と、伝達リンク体35に連結されてY軸方向に沿った進退運動が付与される送り入力レバー44と、送りローラ41に対するカバーテープCの巻き付きを防止する第一の剥離用爪部材45と、巻回用ローラ42に対するカバーテープCの巻き付きを防止する第二の剥離用爪部材46とを備えている。
【0050】
図7(A)は送りローラ41を電子部品フィーダー10の後端部から先端部に向かう方向から見た図であり、図7(B)は図7(A)におけるF−F線に沿った断面図である。
図3及び図7に示すように、送りローラ41は、回転中心線をX軸方向に沿わせた状態で回転可能にフレーム20に支持されている。そして、その外周は一様にゴム材41aで形成されており、送りローラ41が回転駆動されることにより、その全周の一部の範囲においてその外周面にカバーテープCを巻回させた状態でカバーテープCの搬送を行う。
また、送りローラの外周面にはその幅方向(中心線方向)における中間位置に外周面を一周して溝部41bが形成されている。
【0051】
第一の剥離用爪部材45は、その先端部が送りローラ41の溝部41b内に侵入させた状態でフレーム20に装備されている。そして、第一の剥離用爪部材45はその先端部が、送りローラ41の外周面に密着して搬送されるカバーテープCの搬送方向先端部を送りローラ41の半径方向外側に案内する方向に向けられて配設されており、これにより、搬送されるカバーテープCを送りローラ41から剥離させることを可能としている。
【0052】
図8(A)は巻回用ローラ42を電子部品フィーダー10の先端部から後端部に向かう方向から見た図であり、図8(B)は図8(A)におけるG−G線に沿った断面図である。
図3及び図8に示すように、巻回用ローラ42は、回転中心線をX軸方向に沿わせた状態で回転可能に支持部材47に支持されており、当該支持部材47は図示しないカムネジにより位置調節可能にフレーム20に支持されている。
そして、巻回用ローラ42は、送りローラ41を挟んでカバー案内機構50のローラ54の反対側に配置され、当該は位置においてその外周面を送りローラ41の外周面に当接させている。かかる配置により、ローラ54から繰り出されたカバーテープCを送りローラ41の外周面にある程度巻回させてから当該送りローラ41と巻回用ローラ42とでカバーテープCを挟んで保持するようになっている。
また、巻回用ローラ42の外周面にはその幅方向(中心線方向)における中間位置に外周面を一周して溝部42aが形成されている。
【0053】
第二の剥離用爪部材46は、その先端部が巻回用ローラ42の溝部42a内に侵入させた状態で支持部材47に支持装備されている。そして、第二の剥離用爪部材46はその先端部が、送りローラ41により搬送されるカバーテープCの搬送方向先端部を巻回用ローラ42の半径方向外側に案内する方向に向けられて配設されており、これにより、送りローラ41により搬送されるカバーテープCが巻回用ローラ42が付着したとしても巻回用ローラ42から剥離させることを可能としている。
【0054】
送り入力レバー44は、その一端部が搬送機構30の伝達リンク体35の他端部に連結されており、搬送機構30の揺動部材33が作動用突起105に押圧されて揺動する際に、伝達リンク体35と共に、ほぼY軸方向に沿った後方への移動動作を行う。
揺動部材43は、その一端部が送り入力レバー44に連結されており、当該入力レバー44の後方への移動時において、図3における反時計回り方向に揺動を行う。
揺動部材33と送りローラ41との間には、図示しないラッチ機構が設けられており、揺動部材33が上述の反時計回り方向に揺動するときに限って、送りローラ41に対して同方向への回転力を伝達可能となっている。つまりかかる回転力の伝達により、送りローラ41によりカバーテープCの搬送が行われる。
なお、搬送機構30の引っ張りばね37により、伝達リンク体35及び送り入力レバー44を介して揺動部材33が図3における時計回り方向に回転して原位置に戻るときには、ラッチ機構は空転して送りローラ41に回転力を伝達しない。
なお、送り入力レバー44は、その上端部に手動操作部44aを備えており、ここから手動操作により送り入力レバー44への後方移動を行わせることも可能となっている。かかる手動操作により、送りローラ41及び搬送輪31の双方に回転駆動力を入力することが可能であることから、手動操作により、キャリアテープT及びカバーテープCの双方を搬送することも可能となっている。
【0055】
(電子部品フィーダーの動作説明)
上記構成からなる電子部品フィーダー10の動作説明を行う。
まず、リール保持部13のリールRからキャリアテープKを送り機構30まで繰り出すと共に、搬送輪31に掛け渡す。このとき、カバーテープCは、剥離位置Hで剥離させると共に折り返して、カバー案内機構50の各ローラ51〜54に掛け渡し、さらに、その先端部をカバー送り機構40の送りローラ41と巻回用ローラ42との間に挟み込む。
【0056】
次に、電子部品フィーダー10を電子部品搭載装置100のフィーダーバンク101に装備する。その後、電子部品搭載装置100では必要に応じて作動用突起105の突出動作を行い、搬送機構30の揺動部材33が押圧されて揺動を行う。これにより、搬送輪31が送り方向に所定ピッチで回転駆動してキャリアテープTを搬送する。
一方、搬送機構30の伝達リンク体35は、送り入力レバー44を介してカバー送り機構40の揺動部材43を揺動せしめ、これに伴い、送りローラ41を回転駆動させる。これにより、巻回用ローラ42により送りローラ41の外周の一部に巻回された状態で保持されたカバーテープCは、ゴム材41aに対して密接することで十分な摩擦力で搬送される。
そして、搬送されたキャリアテープTはその搬送路21の終端部であるフレーム20の下端面から排出される。
また、搬送されたカバーテープCはフレーム20の上部から下部に抜ける経路の終端部であるフレーム20の下端面から排出される。
【0057】
(実施形態の効果)
上記電子部品フィーダー10にあっては、送りローラ41の外周がゴム材41aから形成され、さらに、巻回用ローラ42により、送りローラ41外周の一部にカバーテープCが巻回された状態で搬送することから、弾性摩擦力をもって、なお且つ送りローラ41の周面への接触面積を増大させて、高い摩擦力でカバーテープCを搬送することが可能となる。このとき、送りローラ41と巻回用ローラ42とは接触圧を高めることなくカバーテープCの摩擦力を増加させることができるので、搬送に際して大きな駆動トルクが必要となることもない。
【0058】
さらに、電子部品フィーダー10は、キャリアテープTから剥離されたカバーテープCを搬送される途中のキャリアテープTを跨いでフレーム20の下部までカバーテープCを案内するカバー案内機構50を備えることから、搬送されるキャリアテープCや他の駆動部とも干渉を生じないフレーム20の下方にカバーテープCを排出することが可能となり、逐一回収する必要性を解消すると共に、充分なスペース確保が困難であるフレーム20の上部にカバーテープCの回収容器を設ける必要を解消する。つまり、常に安定して良好にカバーテープCの処理を行うことが可能となる。
また、カバーテープCを回収する場合であっても、フレーム20の下方であれば容易に回収スペースが確保でき、常に安定して良好にカバーテープの処理を行うことが可能となる。
さらに、電子部品フィーダー10の上下方向の小型化を図ることが可能となり、フレーム20の厚さ方向に安定し、電子部品の受け取り位置を定位置に維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】発明の実施形態たる電子部品フィーダーを搭載する電子部品搭載装置の斜視図である。
【図2】発明の実施形態たる電子部品フィーダーの全体概略図である。
【図3】発明の実施形態たる電子部品フィーダーの要部側面図である。
【図4】図2に開示されたキャリアテープの斜視図である。
【図5】図3における矢印D方向から見た各ローラの位置関係を示す説明図である。
【図6】図3における矢印E方向から見た各ローラの位置関係を示す説明図である。
【図7】図7(A)は送りローラを電子部品フィーダーの後端部から先端部に向かう方向から見た図であり、図7(B)は図7(A)におけるF−F線に沿った断面図である。
【図8】図8(A)は巻回用ローラを電子部品フィーダーの先端部から後端部に向かう方向から見た図であり、図8(B)は図8(A)におけるG−G線に沿った断面図である。
【符号の説明】
【0060】
10 電子部品フィーダー(電子部品供給装置)
13 リール保持部

20 フレーム
21 搬送路
40 カバー送り機構
41 送りローラ
41a ゴム材(弾性体)
42 巻回用ローラ(巻回ガイド)
45 第一の剥離用爪部材
46 第二の剥離用爪部材
50 カバー案内機構
55 カバーガイド
56 作業開口部
100 電子部品搭載装置
C カバーテープ
R リール
T キャリアテープ
【出願人】 【識別番号】000003399
【氏名又は名称】JUKI株式会社
【住所又は居所】東京都調布市国領町8丁目2番地の1
【出願日】 平成16年4月28日(2004.4.28)
【代理人】 【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司

【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男

【公開番号】 特開2005−317757(P2005−317757A)
【公開日】 平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願番号】 特願2004−133786(P2004−133786)