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【発明の名称】 印刷配線板及び銅張積層板の搬送及び処理装置用コンベア
【発明者】 【氏名】武藤 伸好
【住所又は居所】茨城県下館市大字小川1500番地 日立化成工業株式会社下館事業所内

【要約】 【課題】薄葉状印刷配線板又は銅張積層板の水平搬送、洗浄あるいは化学処理における搬送に伴う不具合を防止し、薄葉状印刷配線板又は銅張積層板を容易に水平搬送、洗浄あるいは化学処理可能な装置を提供すること。

【解決手段】薄葉状の印刷配線板又は銅張積層板を水平搬送、あるいは水平搬送と同時に液を噴霧する洗浄装置、化学処理装置のコンベアにおいて、前記印刷配線板又は銅張積層板進行方向の両脇を、連続した帯状の回転支持体で上下から挟んで固定し、搬送することを特徴とするコンベア装置及びコンベアを有する印刷配線板又は銅張積層板の洗浄装置及び化学処理装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄葉状の印刷配線板又は銅張積層板を水平搬送、あるいは水平搬送と同時に液を噴霧する洗浄装置、化学処理装置のコンベアにおいて、前記印刷配線板又は銅張積層板進行方向の両脇を、連続した帯状の回転支持体で上下から挟んで固定し、搬送することを特徴とするコンベア装置。
【請求項2】
請求項1に記載のコンベアを有する印刷配線板又は銅張積層板の洗浄装置及び化学処理装置。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、薄葉状印刷配線板又は銅張積層板の水平搬送コンベア装置、及び洗浄あるいは化学処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
印刷配線板又は銅張積層板を水平搬送、あるいは水平搬送と同時に上下から液をスプレー噴霧する洗浄装置、化学処理装置は、複数の円状あるいは多角星状のコンベアホイールにシャフトを通したロールが主流である。また基材厚みが0.10mm以下、さらには0.06mm以下とあった薄葉状印刷配線板又は銅張積層板の水平搬送、洗浄あるいは化学処理においては、スプレーに印刷配線板又は銅張積層板があおられることによるコンベアホイール間への落下、巻き込まれ、あるいは折れるといった不具合が生じる。こうしたコンベアホイール間への落下、巻き込まれ防止のため、コンベアホイール直径をホイール間隔より大きくした装置、あるいは特殊形状のホイールを採用した装置が考案されてきた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
円状あるいは多角星状のコンベアホイールを使用した、印刷配線板又は銅張積層板を水平搬送、あるいは水平搬送と同時に上下から液をスプレー噴霧する洗浄装置、化学処理装置においては、装置の構造が簡単であり装置設計及び製造が容易でかつ安価であるという長所があるが、薄葉状の印刷配線板又は銅張積層板の水平搬送、洗浄あるいは化学処理におけるコンベアホイール間への落下、巻き込まれを発生させ、品質悪化を招き不向きである。
【0004】
また、薄葉状の印刷配線板又は銅張積層板の、コンベアホイール間への落下、巻き込まれ防止として、コンベアホイール直径をホイール間隔より大きい物にした装置やコンベアホイールを特殊形状に改良した装置においても、0.06mm以下の薄葉状印刷配線板又は銅張積層板の水平搬送、洗浄あるいは化学処理においてはコンベアホイール間への落下、巻き込まれは皆無とならず、歩留まりの低下、不良品発生の原因となり、さらにホイール間隔を狭くした場合、ホイールにより洗浄液、処理液が遮断され洗浄不足、処理不足や斑といった不具合が発生する。
【0005】
本発明はこうした問題点を解消し、薄葉状印刷配線板又は銅張積層板の水平搬送、洗浄あるいは化学処理における搬送に伴う不具合を防止し、薄葉状印刷配線板又は銅張積層板を容易に水平搬送、洗浄あるいは化学処理可能な装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は薄葉状の印刷配線板又は銅張積層板を水平搬送、あるいは水平搬送と同時に上下から液をスプレー噴霧する洗浄装置、化学処理装置のコンベアにおいて、前記印刷配線板又は銅張積層板進行方向の両脇を、連続した帯状の回転支持体で上下から挟んで固定し、搬送することを特徴とするコンベア装置、及び前記コンベアを有する印刷配線板又は銅張積層板の洗浄装置及び化学処理装置に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によるコンベアホイールにより、厚み0.06mmの薄葉状の印刷配線板又は銅張積層板においても、折れ、引っかかり等の不具合なく、水平搬送、あるいは水平搬送と同時に液を噴霧する洗浄、化学処理することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明を更に詳細に説明する。
本発明によれば、薄葉状印刷配線板又は銅張積層板の搬送において、印刷配線板又は銅張積層板進行方向の両脇を、連続した帯状の回転支持体で上下から挟み固定して搬送するため、コンベアホイールを必要とせず、コンベアホイール間への落下、巻き込まれ防止が可能となる。
【0009】
本発明において、帯状の回転支持体材質は、プラスチックチェーン、金属製チェーン等任意であるが、印刷配線板又は銅張積層板へのキズ防止等の為ゴム製が好ましい。回転支持体の幅は10〜50mm、好ましくは20〜30mm、また回転支持体を支える回転軸直径は10〜50mm、好ましくは20〜30mmであり、その材質はプラスチック、金属等任意である。帯状の回転支持体の単位長さは任意であり装置全長に及ぶ長さであることが最も好ましいが、調整のし易さ等を考慮し3〜10mの単位長さとすることが望ましい。さらに帯状の回転支持体は印刷配線板又は銅張積層板と接する面に突起を等間隔で配置することで印刷配線板又は銅張積層板の固定力が増し、搬送時における前記印刷配線板又は銅張積層板のずれをさらに防止することが可能になる。
【0010】
図1に示すように、印刷配線板又は銅張積層板進行方向の両脇を、連続した帯状の回転支持体で上下から挟んで固定し搬送することで、薄葉状印刷配線板又は銅張積層板がコンベアホイール間に落下、巻込まれるのを防止できる。
【実施例】
【0011】
以下実施例により本発明を説明する。
実施例1
【0012】
大きさ500mm×500mm、基材厚さ0.06mm、銅箔厚さ18μmのガラスエポキシ基材両面銅張積層板「MCL−E−67」(日立化成工業株式会社製、商品名)をエッチングにより、銅箔面積の50%を除去したものを試料板とした。
前記板を、図1及び図2に示す形状の、直径30mmのプラスチック製回転軸で駆動する、幅20mmのゴム製の平帯状回転支持体で上下から挟み搬送した。帯状の回転支持体の単位長さは3mとし、槽長3mの水平搬送洗浄機に取り付け、上下から0.1MPaの圧力で水をスプレー噴霧し1.5m/分の速度で洗浄処理した。
搬送時のひっかかり、つまずきの有無、及び処理後のサンプル板の外観を観察し折れの有無を目視評価した。表1に示す。なお、試料板は50枚とした。
実施例2
【0013】
実施例1に示す装置の、帯状回転支持体の両面銅張積層板と接する面に、図3に示す直径3mm、高さ2mmの円錐状の突起を10mm間隔で帯び中央に配置した形状とし、実施例1と同様に評価した。
比較例1
【0014】
図4に示す形状の搬送ホイールを搬送横方向ピッチ60mmでシャフトに通し搬送ロールとした。ホイール外径は40mm、星状突起高さを2mmとし、前記ホイールを搬送方向に50mmピッチで、槽長3mの水平搬送洗浄機に取り付け、上下から0.1MPaの圧力で水をスプレー噴霧し1.5m/分の速度で洗浄処理し、実施例1と同様のサンプル板を、実施例1と同様に評価した。
【0015】
【表1】


【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明による、搬送装置の概略説明図である。
【図2】本発明による実施例1の平面図及び側面図である。
【図3】本発明による実施例2の平面図及び側面図である。
【図4】従来のホイールによる搬送装置、比較例1の概略説明図である。
【符号の説明】
【0017】
1:印刷配線板又は銅張積層板
2:帯状回転支持体
3:回転支持体の回転軸
4:スプレー
5:帯状回転支持体に均等に配置した突起
6:ロールシャフト
7:ホイール


【出願人】 【識別番号】000004455
【氏名又は名称】日立化成工業株式会社
【住所又は居所】東京都新宿区西新宿2丁目1番1号
【出願日】 平成16年4月28日(2004.4.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−317731(P2005−317731A)
【公開日】 平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願番号】 特願2004−133306(P2004−133306)