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【発明の名称】 非接触データキャリア用導電部材製造方法および非接触データキャリア用導電部材製造装置
【発明者】 【氏名】五十嵐 昭 彦
【住所又は居所】東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

【要約】 【課題】基材シート上にパターン部からなるアンテナを迅速かつ確実に形成すること。【解決手段】 基材シート11上に、導電体13aと感熱接着層13bとからなる導電体シート13を配置する。導電体シート13を抜き刃20により打抜いて、導電体シート13をパターン部14と、不要部15とに分離する。パターン部14は抜き刃20の加熱部22により加熱および加圧されて基材シート11上に接着する。不要部15は抜き刃20の吸引部23により吸引され、これにより不要部15はパターン部14から分離される。パターン部14から分離された不要部15のみを抜き刃20から迅速かつ確実に排出して不要部回収部18において回収することができる。

【解決手段】基材シート11上に、導電体13aと感熱接着層13bとからなる導電体シート13を配置する。導電体シート13を抜き刃20により打抜いて、導電体シート13をパターン部14と、不要部15とに分離する。パターン部14は抜き刃20の加熱部22により加熱および加圧されて基材シート11上に接着する。不要部15は抜き刃20の吸引部23により吸引され、これにより不要部15はパターン部14から分離される。パターン部14から分離された不要部15のみを抜き刃20から迅速かつ確実に排出して不要部回収部18において回収することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材シートを準備する工程と、
この基材シートの上に感熱接着剤および導電体を積層する工程と、
導電体を抜き刃により打抜いてパターン部と不要部とに分離し、同時にパターン部を抜き刃により加熱して感熱接着層により基材シート上に接着するとともに、不要部を抜き刃側に吸引する工程と、
抜き刃側に吸引した不要部を排出する工程と、
を備え、基材シートにパターン部のみを接着して非接触データキャリア用導電部材を製造する非接触データキャリア用導電部材製造方法。
【請求項2】
基材シートの上に感熱接着剤および導電体を積層する工程は、導電体とこの導電体の裏面に設けられた感熱接着層とを有する導電体シートを基材シート上に配置することからなることを特徴とする請求項1記載の非接触データキャリア用導電部材製造方法。
【請求項3】
導電体シートの不要部を抜き刃側に吸引し、吸引した不要部を排出した後、この不要部を回収する工程を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の非接触データキャリア用導電部材製造方法。
【請求項4】
基材シートを供給する基材シート供給部と、
この基材シートの上に感熱接着剤および導電体を積層する導電体供給部と、
導電体を打抜いてパターン部と不要部とに分離する刃部を有し、パターン部を加熱して感熱接着層により基材シート上に接着するとともに、不要部を吸引および排出する抜き刃と、
を備え、接着シート上にパターン部のみを接着して非接触データキャリア用導電部材を製造する非接触データキャリア用導電部材製造装置。
【請求項5】
導電体供給部は、導電体と、この導電体の裏面に設けられた感熱接着層とを有する導電体シートを基材シート上に供給する導電体シート供給部からなることを特徴とする請求項4記載の非接触データキャリア用導電部材製造装置。
【請求項6】
抜き刃は刃部により区画された加熱部と吸引部とを有し、加熱部は導電体シートのパターン部に対応してパターン部を加熱し、吸引部は不要部に対応して不要部を吸引し、吸引した不要部を排出することを特徴とする請求項4記載の非接触データキャリア用導電部材製造装置。
【請求項7】
抜き刃の吸引部は密閉空間を有するとともに、吸引部に密閉空間に連通する吸気孔が設けられていることを特徴とする請求項6記載の非接触データキャリア用導電部材製造装置。
【請求項8】
吸引部に密閉空間に連通する排気孔が設けられていることを特徴とする請求項7記載の非接触データキャリア用導電部材製造装置。
【請求項9】
抜き刃の下流側に、導電体シートの不要部を回収する不要部回収部を設けたことを特徴とする請求項4記載の非接触データキャリア用導電部材製造装置。
【請求項10】
抜き刃はロータリーダイからなることを特徴とする請求項4記載の非接触データキャリア用導電部材製造装置。
【請求項11】
抜き刃は平プレス装置の平刃から構成されていることを特徴とする請求項4記載のデータキャリア用導電部材製造装置。
【請求項12】
抜き刃の加熱部はゴム材料からなることを特徴とする請求項6記載の非接触データキャリア用導電部材製造装置。
【請求項13】
抜き刃の加熱部は耐熱樹脂からなることを特徴とする請求項6記載の非接触データキャリア用導電部材製造装置。
【請求項14】
抜き刃の加熱部は刃部と同一の材料からなることを特徴とする請求項6記載の非接触データキャリア用導電部材製造装置。
【請求項15】
抜き刃の加熱部は刃部と一体に形成加工されていることを特徴とする請求項6記載の非接触データキャリア用導電部材製造装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触データキャリア用導電部材製造方法および非接触データキャリア用導電部材製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
情報の機密性の面からICカードが次第に普及し、近年では、読み書き装置(リーダライタ)と接触せずに情報の授受を行う非接触型のICカードも利用されるようになってきた。またデータを搭載したICをアンテナ(非接触データキャリア用導電部材)と接続した、シート状ないし礼状の非接触式のICタグが、近年、種々提案され、商品や包装箱等に付け、万引き防止、物流システム等に利用されるようになってきた。
【0003】
このような非接触式ICタグや非接触式ICカードは、所定周波数の電波を受信し、送信できるもので、RFID(Radio Frequency Identification)データキャリアとも言われ、通常、プラスチック等の基材の上にコイル状、バー状、パッチ状など種々形状のアンテナを備えている。そしてアンテナと容量素子等とにより共振回路を形成して、所定周波数の電波を受信し、送信できるように構成されている。
【0004】
またアンテナを有しているが、ICを必要としない共振タグも、商品や包装箱等に付け、万引き防止、物流システム等に利用されている。
【0005】
そしてまた、最近では、ICチップの端子面上に更に追加アンテナを設けた、コイルオンチップ型のICを非接触で搭載する方式の非接触式ICタグや非接触式ICカードも提案されている。
【0006】
尚、ここでは、上記、非接触式ICタグや共振タグを含めて、非接触タグとも言い、非接触式ICタグや共振タグ、非接触式ICカードを含めて、アンテナを利用する非接触データキャリアと言う。
【0007】
非接触データキャリアにおけるアンテナは、主として、基材上に積層したアルミニウムや銅等の金属層上にレジストパターンを形成し、エッチングすることにより製造されている。 しかし、エッチング法による場合、レジスト製版の設備及びエッチング用の設備が必要であり、また製品毎にレジストパターンの作製を要し、また、エッチング加工後にレジストを剥離しなければならず、生産スピードには限度がある。
【0008】
一方、非接触データキャリアにおけるアンテナを、抜き刃を用いて、直接、形成する場合、ピナクル刃を用いて、平面プレス抜きをする方法が採られている。
【0009】
しかし、この方法で形成する抜き刃を作製する際、1つの型に1mm以下の接近した抜き刃を形成することは困難であり、これに対応するため、2つの型の抜き刃を用いて、それぞれの抜き刃によりプレス抜きして目的とする形状のアンテナを形成する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特願2001−222555(特開平2003−37427号)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記のように、2つの型の抜き刃を用いてアンテナを形成する方法は、アンテナの線間を狭くできるが、2つの型の抜き刃を用いるため、2つの型の抜き刃の位置制御が難しく、作業効率が悪い。
【0011】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、非接触データキャリアにおけるコイル状のアンテナを迅速かつ精度良く製造することができるアンテナ製造方法およびアンテナ製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、基材シートを準備する工程と、この基材シートの上に感熱接着剤および導電体を積層する工程と、導電体を抜き刃により打抜いてパターン部と不要部とに分離し、同時にパターン部を抜き刃により加熱して感熱接着層により基材シート上に接着するとともに、不要部を抜き刃側に吸引する工程と、抜き刃側に吸引した不要部を排出する工程と、を備え基材シートにパターン部のみを接着して非接触データキャリア用導電部材を製造する非接触データキャリア用導電部材製造方法である。
【0013】
本発明は、基材シートの上に感熱接着剤および導電体を積層する工程は、導電体とこの導電体の裏面に設けられた感熱接着層とを有する導電体シートを基材シート上に配置することからなることを特徴とする非接触データキャリア用導電部材製造方法である。
【0014】
本発明は、導電体シートの不要部を抜き刃側に吸引し、吸引した不要部を排出した後、この不要部を回収する工程を更に備えたことを特徴とする非接触データキャリア用導電部材製造方法である。
【0015】
本発明は、基材シートを供給する基材シート供給部と、この基材シートの上に感熱接着剤および導電体を積層する導電体供給部と、導電体を打抜いてパターン部と不要部とに分離する刃部を有し、パターン部を加熱して感熱接着層により基材シート上に接着するとともに、不要部を吸引および排出する抜き刃と、を備え、接着シート上にパターン部のみを接着して非接触データキャリア用導電部材を製造する非接触データキャリア用導電部材製造装置である。
【0016】
本発明は、導電体供給部は、導電体と、この導電体の裏面に設けられた感熱接着層とを有する導電体シートを基材シート上に供給する導電体シート供給部からなることを特徴とする非接触データキャリア用導電部材製造装置である。
【0017】
本発明は、抜き刃は刃部により区画された加熱部と吸引部とを有し、加熱部は導電体シートのパターン部に対応してパターン部を加熱し、吸引部は不要部に対応して不要部を吸引し、吸引した不要部を排出することを特徴とする非接触データキャリア用導電部材製造装置である。
【0018】
本発明は、抜き刃の吸引部は密閉空間を有するとともに、吸引部に密閉空間に連通する吸気孔が設けられていることを特徴とする非接触データキャリア用導電部材製造装置である。
【0019】
本発明は、吸引部に密閉空間に連通する排気孔が設けられていることを特徴とする非接触データキャリア用導電部材製造装置である。
【0020】
本発明は、抜き刃の下流側に、導電体シートの不要部を回収する不要部回収部を設けたことを特徴とする非接触データキャリア用導電部材製造装置である。
【0021】
本発明は、抜き刃はロータリーダイからなることを特徴とする非接触データキャリア用導電部材製造装置である。
【0022】
本発明は、抜き刃は平プレス装置の平刃から構成されていることを特徴とするデータキャリア用導電部材製造装置である。
【0023】
本発明は、抜き刃の加熱部はゴム材料からなることを特徴とする非接触データキャリア用導電部材製造装置である。
【0024】
本発明は、抜き刃の加熱部は耐熱樹脂からなることを特徴とする非接触データキャリア用導電部材製造装置である。
【0025】
本発明は、抜き刃の加熱部は刃部と同一の材料からなることを特徴とする非接触データキャリア用導電部材製造装置である。
【0026】
本発明は、抜き刃の加熱部は刃部と一体に形成加工されていることを特徴とする非接触データキャリア用導電部材製造装置である。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、抜き刃により打抜かれた導電体シートの不要部を抜き刃側に吸引することができる。このため不要部をパターン部から引離して、不要部の処理を確実に行なうことができる。このため基材シート上にパターン部からなるアンテナを迅速かつ確実に製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0029】
図1乃至図3は本発明による非接触データキャリア用導電部材製造方法および非接触データキャリア用導電部材製造装置の実施の形態を示す図である。
【0030】
本発明による非接触データキャリア用導電部材製造方法および非接触データキャリア用導電部材製造装置は、非接触式ICタグのアンテナ部、インターポーザ部およびブリッジ部を製造するものである。
【0031】
このような非接触ICタグは、図1に示すように、基材シート11と、基材シート11上に設けられたアンテナ(非接触データキャリア用導電部材)14と、後工程でアンテナ14上に実装されるICチップ30とを有している。
【0032】
非接触ICタグは、外部のリーダライタとの間で非接触状態で情報の授受を行なうものである。
【0033】
次に非接触データキャリア用導電部材製造装置について説明する。非接触データキャリア用導電部材製造装置10は図1に示すように、基材シート11を供給する基材シート供給部12と、基材シート供給部12からの基材シート11上に導電体シート13を供給する導電体シート供給部17と、基材シート11上の導電体シート13を打抜いて導電体シート13をパターン部14と不要部15とに分離する刃部21を有する抜き刃20とを備えている。
【0034】
このうち基材シート供給部12から供給される基材シート11は、25μm〜500μmの厚さのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、コート紙、厚紙等からなっている。
【0035】
また導電体シート供給部17から供給される導電体シート13は導電体13aと、導電体13aの裏面(基材シート11側の面)に設けられた感熱接着層13bとを有している。導電体13aは6μm〜50μmの厚さのアルミニウム箔または銅箔などの金属箔や合金箔からなり、また感熱接着層13bは加熱により接着性を有するものであり、一般的な熱可塑性接触剤、ヒートシール剤からなり、例えばディックシールA−100Z−4(大日本インキ化学工業社製)が挙げられる。
【0036】
また抜き刃20は、受台27との間で導電体シート13を打抜いて導電体シート13をパターン部14と不要部15とに分離する刃部21を有している。なお、導電体シート13のパターン部14は、後述のように基材シート11上に設けられてアンテナ14となる部分である。
【0037】
次に抜き刃20について詳述する。抜き刃20の刃部21は抜き刃20下面に設けられ、抜き刃20は刃部21によって導電体シート13のパターン部14に対応する加熱部22と、不要部15に対応する吸引部23とに区画されている。
【0038】
このうち抜き刃20の加熱部22は、パターン部14を加熱するとともに加圧して感熱接着層13bを介してパターン部14を基材シート11上に接着するものである。また吸引部23は抜き刃20内部に形成された密閉空間23aを有し、この密閉空間23aは抜き刃20上面に達する吸排気孔25に連通している。吸排気孔25は図示しない吸気機構に接続され、密閉空間23a内を負圧とし、これにより密閉空間23内に位置する不要部15を基材シート11から上方へ引離して不要部15とパターン部14とを分離するようになっている。また吸排気孔25は、図示しない排気機構にも接続され、このため吸排気孔25は吸気機構と排気機構に切換可能に接続されている。
【0039】
抜き刃20は上下方向に移動自在し、受台27に対して離接するようになっている。また抜き刃20の刃部21は、彫刻刃からなり、この彫刻刃は一般にSK鋼をNCマシンにより削り取って作製される。刃部21は必要に応じて熱処理(H−022−85)やPVD、CVD等のコーティング処理を施して作製され、0.2mm幅程度のピッチを有することも可能である。
【0040】
抜き刃20の加熱部22は、熱伝導性材料24からなり、抜き刃20を固定するプレスヘッド部20aに内蔵されたヒーターにより抜き刃20が加熱され、これにより熱伝導性材料24を均一に加熱してパターン部14の感熱接着層13bを加熱するようになっている。熱伝導性材料としては、ゴム材料あるいは耐熱樹脂が望ましい。また熱伝導性材料を使わずに抜き刃20の加熱部22を刃部21と同一材料で加工成形することもできる。
【0041】
さらに抜き刃20の下流側には、抜き刃20により生成された導電体シート13の不要部15を回収する不要部回収部18が設けられている。
【0042】
次に非接触データキャリア用導電部材製造方法について説明する。まず基材シート供給部12から基材シート11が抜き刃20および受台27側へ供給される。同時に導電体シート供給部17から導電体シート13が基材シート11上に供給される。この場合、導電体シート13の導電体13aは上方に位置し、感熱接着層13bは基材シート11側の下方に位置している。
【0043】
次に基材シート11と導電体シート13とが抜き刃20と受台27との間で停止する(図3(a))。
【0044】
その後、受台27に対して抜き刃20が降下し、抜き刃20の刃部21により導電体シート13が打抜かれて導電体シート13がパターン部14と不要部15とに分離される(図3(b))。このとき、導電体シート13のパターン部14は、所望のパターン形状を有している。
【0045】
次にこの状態で、抜き刃20の加熱部22に設けられた伝導ラバー24によりパターン部14を加熱するとともに、パターン部14を基材シート11に対して加圧する。この場合、パターン部14の感熱接着層13bを介してパターン部14のみが基材シート11に接着される。
【0046】
同時に、抜き刃20の吸引部23に設けられた吸排気孔25に接続された吸引機構により密閉空間23aが負圧となり、不要部15が基材シート11から引離されて密閉空間23a内に入り込む。このことにより導電体シート13の不要部15をパターン部14から確実に分離することができる。
【0047】
次に図3(c)に示すように、受台27から抜き刃20が上昇し、抜き刃20が基材シート11から離れる。その後、吸排気孔25は排気機構側に切換えられ、排気機構から吸排気孔25を介して密閉空間23a内に圧縮エアが吹込まれる。このことにより不要部15は基材シート11側へ戻される。このようにして、パターン部14から分離されて密閉空間23a内に入り込んだ不要部15を密閉空間23a外部へ排出することができ、不要部15が抜き刃20の密閉空間23a内に詰まることを防止できる。
【0048】
なお、吸排気孔25は吸気機構と排気機構に切換自在に接続されているが、抜き刃20の吸引部23に、吸気機構に接続された吸気孔と排気機構に接続された排気孔を各々独立して設けてもよい。
【0049】
また吸排気孔25を使わずに、抜き刃20により打抜き接着工程の後に、エアブローあるいはバキューム機構を設けて不要部15をパターン部14から分離してもよい。
【0050】
このようにして、基材シート11上に導電体シート13のパターン部14を接着することができる。この場合、パターン部14は基材シート11上に設けられたアンテナ14として機能し、後工程でアンテナ14上にICチップ30が実装されてICタグが得られる。
【0051】
抜き刃20により打抜かれた導電体シート13の不要部15は、その後不要部回収部18へ送られ、この不要部回収部18により回収される。図1では不要部回収部18を巻取機構により構成した例を示したが、不要部をバキュームにより回収する機構や、粘着ロール等で回収する機構や、ブラシ等で掻き取り回収する機構により構成してもよい。
【0052】
以上のように本実施の形態によれば、抜き刃20により打抜かれた不要部15は、予めパターン部14から分離され、かつ抜き刃20の密閉空間23から排出されているので、不要部15がパターン部14に付着することはなく、また不要部15が密閉空間23内に引掛かって詰まることもない。このため不要部15をスムースに抜き刃20から不要部回収部18へ移送して、この不要部回収部18において巻取ることができる。
【0053】
次に図4により、本発明の変形例について説明する。図4に示すように導電体13aと、導電体13aに塗布された感熱接着層13bとからなる導電体シート13が案内ロール36側へ供給されて基材シート11上に積層される。導電体シート13と基材シート11との積層体が圧胴35とロータリーダイ31aとの間に送られて、このロータリーダイ31aにより導電体シート13が打抜かれてパターン部14と不要部15とに分離される。同時にパターン部14がロータリーダイ31aにより加熱されて感熱接着層13bによって基材シート11上に接着される。また不要部15はロータリーダイ31a側に吸引される。
【0054】
すなわち、ロータリーダイ31aは、その外周に複数の刃部31を有し、この刃部31によってロータリーダイ31aの外周が吸引孔(図示せず)を有する吸引部33と、熱伝導性材料34を含む加熱部32とに区画されている。導電体シート13と基材シート11との積層体がロータリーダイ31a側にくると、ロータリーダイ31aの刃部31によって導電体シート13が打抜かれてパターン部14と不要部15とに分離される。このうちパターン部14はロータリーダイ31aの熱伝導性材料34によって加熱されて感熱接着層13bにより基材シート11上に接着され、不要部15は吸引部33によって吸引され、このようにしてパターン部14と不要部15とを確実に分離することができる。
【0055】
基材シート11上に感熱接着層13bにより接着されたパターン部14は分離ローラ38を介して下方へ送られ、基材シート11とパターン部14は分離ローラ37を介して上方へ送られた不要部15から離れる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明による非接触データキャリア用導電部材製造装置の概略を示す斜視図。
【図2】非接触データキャリア用導電部材製造装置の抜き刃を示す側面図。
【図3】本発明による非接触データキャリア用導電部材製造方法を示す図。
【図4】本発明の変形例を示す概略図。
【符号の説明】
【0057】
10 非接触データキャリア用導電部材製造装置
11 基材シート
12 基材シート供給部
13 導電体シート
13a 導電体
13b 感熱接着層
14 パターン部
15 不要部
17 導電体シート供給部
18 不要部回収部
20 抜き刃
21 刃部
22 加熱部
23 吸引部
24 熱伝導性材料
25 吸排気孔
30 ICチップ
31a ロータリーダイ
31 刃部
32 加熱部
33 吸引部
34 熱伝導性材料
36 案内ローラ
37、38 分離ローラ
【出願人】 【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
【住所又は居所】東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号
【出願日】 平成16年4月23日(2004.4.23)
【代理人】 【識別番号】100075812
【弁理士】
【氏名又は名称】吉武 賢次

【識別番号】100091982
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 浩之

【識別番号】100096895
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 淳平

【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁

【公開番号】 特開2005−311179(P2005−311179A)
【公開日】 平成17年11月4日(2005.11.4)
【出願番号】 特願2004−128398(P2004−128398)