| 【発明の名称】 |
プリント配線板接続機構及びプリント配線板接続方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】大上 哲史 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤノン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構造で半田量のばらつきを抑えた同一面高さでの被接続部品の実装を可能にし、該被接続部品の浮きや傾きのない手付け実装を実現する。
【解決手段】被接続部品4を所望の配線パターン2と電気的に接続するためのランドパターン2aと、該ランドパターンを絶縁被覆するとともに、該ランドパターンの一部の領域を露出させる複数の開口部3b,3cを有する絶縁被覆部3とを有し、絶縁被覆部の開口部3bによって露出されたランドパターン上の領域に被接続部品に備えられた半田接合部4aを配置し、該半田接合部が配置されないその他の開口部3cによって露出されたランドパターン上の領域にクリーム半田5を備え、クリーム半田を溶融するとともに新たな半田を継ぎ足しながら、半田接合部とランドパターンとを電気的に接続する機構にしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被接続部品を所望の配線パターンと電気的に接続するためのランドパターンと、該ランドパターンを絶縁被覆するとともに、該ランドパターンの一部の領域を露出させる複数の開口部を有する絶縁被覆部とを有し、 前記絶縁被覆部の前記開口部によって露出された前記ランドパターン上の領域に前記被接続部品に備えられた半田接合部を配置し、該半田接合部が配置されないその他の前記開口部によって露出された前記ランドパターン上の領域にクリーム半田を備え、該クリーム半田を溶融するとともに新たな半田を継ぎ足しながら、前記半田接合部と前記ランドパターンとを電気的に接続することを特徴とするプリント配線板接続機構。 【請求項2】 前記絶縁被覆部に、前記半田接合部が配置される前記開口部と前記クリーム半田が備えられる前記開口部とを連結するための連結開口部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のプリント配線板接続機構。 【請求項3】 被接続部品を所望の配線パターンと電気的に接続するためのランドパターンを絶縁被覆する絶縁被覆部に形成された、前記ランドパターンの一部の領域を露出させる複数の開口部のうちの一部の開口部に、前記被接続部品の半田接合部を配置し、その他の開口部にクリーム半田を備え、該クリーム半田を溶融するとともに新たな半田を継ぎ足しながら、前記半田接合部と前記ランドパターンとを電気的に接続することを特徴とするプリント配線板接続方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、電子部品や機構部品などの被接続部品とプリント配線板とを電気的に接続するプリント配線板接続機構及びプリント配線板接続方法に関する。 【背景技術】 【0002】 この種のプリント配線板接続機構についての適当な先行技術文献が見当たらないので、以下に示す図7乃至図9を用いて従来例について説明する。図7乃至図9は従来のプリント配線板接続機構を示す図であり、詳しくは図7はプリント配線板接続機構の概略を示す上面図、図8は図7のD−D断面図、図9は半田付け後の図7のD−D断面図である。 【0003】 従来、例えば図7乃至図9に示すように、コンピューター等の各種電子機器に電子部品を実装させるには、ガラスエポキシ樹脂等で形成したプリント配線板11上に、所望の配置パターンで形成された導電性の高い銅箔等よりなるランドパターン12を設けておき、ランドパターン12の一部をエポキシ樹脂等からなるソルダーレジストコート13で絶縁被覆するとともに、露出させたランドパターン12aの上に電子部品14の半田接合部14aを半田で固着した構成にしている。そして、半田付けを正確な位置に確実に行うためにクリーム半田15を図示しないメタル版のスクリーン印刷機によってランドパターン12の所定の位置に一定量だけ塗布しておき、このクリーム半田15の上に電子部品14の半田接合部14aを載置させた(図8参照)のち、この状態で熱風循環や遠赤外線のリフロー炉を通し、クリーム半田15を溶融させて半田接合部14aの下面とランドパターン12aの表面との間に半田を層状に形成させて両者を一体化する(図9参照)ことによって、電子部品や機構部品14等を実装させている。 【0004】 また、電子部品や機構部品等を、半田ごてを用いて実装させるいわゆる手付け実装の場合にも、半田の濡れ性を考慮し、ランドパターン12の所定の位置にクリーム半田15をメタル版のスクリーン印刷機によって一定量だけ塗布する、いわゆる予備半田をしてリフロー炉を通し、クリーム半田15を溶融させてランドパターン12aを予備半田で濡らしておく。このクリーム半田15の上に電子部品や機構部品14等の半田接合部14aを載置させたのち、半田ごてによりクリーム半田15を再溶融させるとともに確実な半田接合を確保するための追加半田を投入し、半田接合部14aの下面とランドパターン12aの表面との間に半田を層状に形成させて両者を一体化することによって電子部品や機構部品14等を実装させている。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、上記従来の機構においては、予備半田の濡れ性や予備半田であるクリーム半田15のばらつきにより、半田接合部14aの下面とランドパターン12aの表面との間の半田量とリフロー時の半田濡れ性に大きなばらつきが発生し、同一面高さでの実装が困難であり、被接続部品(電子部品や機構部品)の浮きや傾きが発生してしまうという問題があった。 【0006】 (発明の目的) 本発明の第1の目的は、簡単な構造で半田量のばらつきを抑えた同一面高さでの被接続部品の実装を可能にし、該被接続部品の浮きや傾きのない手付け実装を実現することのできるプリント配線板接続機構及びプリント配線板接続方法を提供しようとするものである。 【0007】 本発明の第2の目的は、半田によるランドパターンと被接続部品の固着を容易に行うことのできるプリント配線板接続機構を提供しようとするものである。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記第1の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、被接続部品を所望の配線パターンと電気的に接続するためのランドパターンと、該ランドパターンを絶縁被覆するとともに、該ランドパターンの一部の領域を露出させる複数の開口部を有する絶縁被覆部とを有し、前記絶縁被覆部の前記開口部によって露出された前記ランドパターン上の領域に前記被接続部品に備えられた半田接合部を配置し、該半田接合部が配置されないその他の前記開口部によって露出された前記ランドパターン上の領域にクリーム半田を備え、該クリーム半田を溶融するとともに新たな半田を継ぎ足しながら、前記半田接合部と前記ランドパターンとを電気的に接続するプリント配線板接続機構とするものである。 【0009】 また、上記第2の目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、絶縁被覆部に、半田接合部が配置される開口部とクリーム半田が備えられる開口部とを連結するための連結開口部を設けた請求項1に記載のプリント配線板接続機構とするものである。 【0010】 また、上記第1の目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、被接続部品を所望の配線パターンと電気的に接続するためのランドパターンを絶縁被覆する絶縁被覆部に形成された、前記ランドパターンの一部の領域を露出させる複数の開口部のうちの一部の開口部に、前記被接続部品の半田接合部を配置し、その他の開口部にクリーム半田を備え、該クリーム半田を溶融するとともに新たな半田を継ぎ足しながら、前記半田接合部と前記ランドパターンとを電気的に接続することを特徴とするプリント配線板接続方法とするものである。 【発明の効果】 【0011】 本発明によれば、簡単な構造で半田量のばらつきを抑えた同一面高さでの被接続部品の実装を可能にし、該被接続部品の浮きや傾きのない手付け実装を実現することができるプリント配線板接続機構又はプリント配線板接続方法を提供できるものである。 【0012】 また、本発明によれば、半田によるランドパターンと被接続部品の固着を容易に行うことができるプリント配線板接続機構を提供できるものである。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下の実施例1および実施例2に示す通りである。 【実施例1】 【0014】 図1乃至図4は本発明の実施例1を示す図であり、詳しくは、図1はプリント配線板接続機構の概略を示す上面図、図2は図1のA−A断面図、図3は半田付け後のプリント配線板接続機構の概略を示す上面図、図4は図3のB−B断面図である。 【0015】 これらの図において、1はガラスエポキシ樹脂等で形成したプリント配線板である。2は銅箔等よりなる配線パターンであり、プリント配線板1上に所望の配置パターンで形成される。配線パターン2には集積回路のリードや機構部品の半田接合部を載置させる略矩形のランドパターン2aが設けられている。2bは半田溶融時の熱逃げ防止用に設けられたスリットである。3はエポキシ樹脂等よりなるソルダーレジストコート(以下、レジストと略記する)であり、プリント配線板1の上面および配線パターン2の上面に設けられ、配線パターン2やプリント配線板1の表面に余分な半田が付着しないように絶縁被覆するものである。詳細は後述するが、レジスト3にはランドパターン2aと集積回路のリードや機構部品の半田接合部との半田付けによる接合のための開口部が設けられ、ここよりランドパターン2aの一部の領域を露出させている。4はシールドケース等の機構部品であり、ランドパターン2aと電気的に導通させるための半田接合部4aが設けられている。5はクリーム半田であり、ランドパターン2aと半田接合部4aとを接合させるための予備半田である。 【0016】 次に、機構部品4をプリント配線板1のランドパターン2aに半田ごてにより実装する、いわゆる手付け実装する手順について説明する。 【0017】 プリント配線板1の表面にランドパターン2aを形成するとともにレジスト3を設けたのち、ランドパターン2aの上面にクリーム半田5を図示しないメタル版を用いたスクリーン印刷機によって一定量だけ塗布する。このとき、レジスト3にはクリーム半田流れ込み防止用のレジスト被覆3aによって、ランドパターン2a上のクリーム半田塗布領域(この例では3箇所)を露出させる開口部3bと半田接合部領域(この例では1箇所)を露出させる開口部3cとが形成される。予備半田であるクリーム半田5は上記クリーム半田塗布領域のみに塗布され、半田接合部領域には塗布されない。 【0018】 以上の構成において、まず、プリント配線板1上に載置された図示しない集積回路等を実装するが、その際にランドパターン2a上にクリーム半田5を塗布し、塗布されたクリーム半田5を熱風循環や遠赤外線のリフロー炉を通すことにより一旦溶融させ、後に冷却固化させてランドパターン2a上にクリーム半田5を一体化する。この際、機構部品4はリフロー後に手付け実装するため、プリント配線板1上には載置されていない。また、クリーム半田5は溶融半田の一部がランドパターン2aのクリーム半田塗布領域内表面で濡れ広がるが、クリーム半田流れ込み防止用のレジスト被覆3aによって半田接合部領域までは達しない。 【0019】 次に、リフロー実装が完了したプリント配線板1にあらかじめ設けられた位置決め部材等により機構部品4の半田接合部4aをランドパターン2aの開口部3cにより露出された半田接合部領域上に載置し、図示しない半田ごてを用いて上述のクリーム半田5を再溶融するとともに、新たな半田を継ぎ足しながら半田接合部4aとランドパターン2aの半田接合部領域とを固着させる。この際、図3及び図4に示すように、クリーム半田流れ込み防止用のレジスト被覆3a上も覆うように半田が盛られる。 【0020】 以上の実施例1によれば、ランドパターン2a上の一部の領域をレジスト3の複数の開口部3b,3cによって露出させ、開口部3cによって露出される半田接合部領域以外の、開口部3bによって露出されるクリーム半田塗布領域にのみ予備半田(クリーム半田5)を設けるようにしている(従来は半田接合部領域にも予備半田が設けられていたものを)ので、換言すれば、ランドパターン2aと半田接合部4aとの間にクリーム半田5が設けられていないので予備半田の濡れ性や予備半田であるクリーム半田のばらつきの影響を受けることがないので、半田量のばらつきを抑えて同一面高さでの機構部品4の実装が可能となり、電子部品や機構部品の浮きや傾きのない実装が可能となる。 【実施例2】 【0021】 図5乃至図6は本発明の実施例2を示す図であり、詳しくは、図5はプリント配線板接続機構の概略を示す上面図、図6は図5のC−C断面図である。なお、上記実施例1と同様の符号は同一の部品を示すものとする。 【0022】 これらの図を用いて、集積回路や機構部品をプリント配線板1のランドパターン2aに半田ごてによって実装する、いわゆる手付け実装する手順について、機構部品を例に説明する。 【0023】 プリント配線板1の表面にランドパターン2aを形成するとともにレジスト3を設けたのち、ランドパターン2aの上面にクリーム半田5を図示しないメタル版を用いたスクリーン印刷機によって一定量だけ塗布する。この際、レジスト3にはクリーム半田流れ込み防止用のレジスト被覆3aによって、クリーム半田塗布領域を露出させる開口部3bと半田接合部領域を露出させる開口部3cが形成されるが、さらに、前記各開口部3bと開口部3cとを連結するための連結開口部3dがレジスト被覆3aの形状を変えることで形成される。これにより、図5に示すように、3箇所の開口部3bと1箇所の開口部3cのそれぞれが連結され、開口された各部分よりランドパターン2aが露出することになる。クリーム半田5は上記実施例1と同様、上記クリーム半田塗布領域のみに塗布され、半田接合部領域には塗布されない。 【0024】 上記構成において、まず、プリント配線板1上に載置された図示しない集積回路等を実装するが、その際にランドパターン2a上にクリーム半田5を塗布し、塗布されたクリーム半田5を熱風循環や遠赤外線のリフロー炉を通すことにより一旦溶融させ、後に冷却固化させてランドパターン2a上にクリーム半田5を一体化する。 【0025】 この際、機構部品4はリフロー後に手付け実装するため、プリント配線板1上には載置されていない。また、クリーム半田5は溶融半田の一部がランドパターン2aのクリーム半田塗布領域内表面で濡れ広がるが、クリーム半田流れ込み防止用のレジスト被覆3aによって半田接合部領域までは達しない。 【0026】 次に、リフロー実装が完了したプリント配線板1にあらかじめ設けられた位置決め部材等により機構部品4の半田接合部4aをランドパターン2a上の開口部3cによって露出された半田接合部領域上に載置し、図示しない半田ごてを用いて上述のクリーム半田5を再溶融するとともに、新たな半田を継ぎ足しながら半田接合部4aとランドパターン2a上の開口部3cによって露出された半田接合部領域とを固着させる。この際、クリーム半田流れ込み防止用のレジスト被覆3aの一部が変更されて連結開口部3dが開口部3bと開口部3cとを連結しているので、半田接合部4aとランドパターン2aの半田接合部領域との固着が容易となる。 【0027】 上記の実施例2によれば、半田接合部4aが載置される半田接合部領域を露出させている開口部3cとクリーム半田塗布領域を露出させている開口部3bとを連結する連結開口部3dを設けているので、この連結開口部3dを介して再溶融されるクリーム半田5及び新たに継ぎ足される半田が開口部3bから開口部3cへ自然に流れ込むようになり、ランドパターン2aと電子部品や機構部品の固着(電気的接続)が容易となる。その他の効果は上記実施例1と同様である。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】本発明の実施例1に係るプリント配線板接続機構の概略を示す上面図である。 【図2】図1のA−A断面図である。 【図3】本発明の実施例1に係る半田付け後のプリント配線板接続機構の概略を示す上面図である。 【図4】図3のB−B断面図である。 【図5】本発明の実施例2に係るプリント配線板接続機構の概略を示す上面図である。 【図6】図5のC−C断面図である。 【図7】従来例のプリント配線板接続機構の概略を示す上面図である。 【図8】図7のD−D断面図である。 【図9】半田付け後の図7のD−D断面図である。 【符号の説明】 【0029】 1 プリント配線板 2 配線パターン 2a ランドパターン 3 レジスト 3a クリーム半田流れ込み防止用のレジスト被覆 3b クリーム半田塗布領域を露出させるための開口部 3c 半田接合部領域を露出させるための開口部 3d 連結開口部 4 機構部品 4a 半田接合部 5 クリーム半田(予備半田)
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001007 【氏名又は名称】キヤノン株式会社 【住所又は居所】東京都大田区下丸子3丁目30番2号
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| 【出願日】 |
平成16年3月31日(2004.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068962 【弁理士】 【氏名又は名称】中村 稔
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| 【公開番号】 |
特開2005−286258(P2005−286258A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月13日(2005.10.13) |
| 【出願番号】 |
特願2004−101718(P2004−101718) |
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