トップ :: H 電気 :: H05 他に分類されない電気技術




【発明の名称】 電子部品実装装置
【発明者】 【氏名】橘 克弘
【住所又は居所】山口県周南市大字鹿野中字原246番地1 アイセル株式会社山口工場内

【要約】 【課題】電子部品実装装置として、摩擦抵抗の増大を回避し、所要の剛性を確保しつつ、将校ガイド装置間のピッチP1を可及的に小さくできるように、2ステージ方式の電子部品実装装置における昇降ガイド装置の機構を提供する。

【解決手段】本電子部品実装装置は、スライドロッドR1,R2が断面正四角形であり、互いに平行な2つのスライドロッドR1,R2の下端に支持板2の両端部を固定し、スライドロッドR1,R2の上端に連結板1を固定する。そして、連結板1をエアシリンダCのピストンロッドPRに連結してあって当該ピストンロッドPRによって連結板1を介して2つのスライドロッドR1,R2を駆動する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガイドブッシュによってローラベアリングを介してスライドロッドを昇降自在にガイドする昇降ガイド機構と、スライドロッドを昇降駆動するエアシリンダとによる昇降ガイド装置を備え、一つの実装ヘッドを装着する支持板を一つの昇降ガイド装置によって昇降駆動し、隣接している2つの支持板をそれぞれの昇降ガイド装置によって同時に駆動する2ステージ方式の電子部品実装装置であって、
上記スライドロッドが断面正四角形で、互いに平行な2つの上記スライドロッドの下端に上記支持板の両端部を固定し、上記スライドロッドの上端に連結板を固定し、
上記連結板をエアシリンダのピストンロッドに連結してあって当該ピストンロッドによって上記連結板を介して2つ一対のスライドロッドを駆動するものである電子部品実装装置。
【請求項2】
上記スライドロッドは、その一辺の長さが5〜10mmである請求項1の電子部品実装装置。
【請求項3】
上記ローラベアリングのローラの径が1mm〜3mmであり、
上記ローラに対する基準予圧縮量が0.5〜1μmである請求項1または請求項2の電子部品実装装置。
【請求項4】
上記スライドロッドの断面四角形の一辺の長さが7.8mm、上記ローラに対する基準予圧縮量が0.5μmである請求項1ないし請求項3のいずれかの電子部品実装装置。
【請求項5】
上記2つのガイド孔を有する平面形状長方形のガイドブッシュに上記一対のスライドロッドを支承させた請求項1ないし請求項4のいずれかの電子部品実装装置。
【請求項6】
繰出されたTABテープ等のプリント基板に電子部品を実装する電子部品実装装置であって、ガイドブッシュによってローラベアリングを介してスライドロッドを昇降自在にガイドする昇降ガイド機構とこのスライドロッドを昇降駆動するエアシリンダとを具備する昇降ガイド装置を備え、隣接している複数のスライドロッドの下端に装着している実装ヘッドを上記昇降ガイド装置によって同時に昇降駆動する2ステージ方式の電子部品実装装置であって、
上記スライドロッドは断面長方形に形成されており、上記ガイドブッシュは平面形状長方形に形成され且つこの平面形状長方形と整合した長方形形状のガイド孔が1つ形成されており、このガイド孔に上記スライドロッドが挿通支承された上記昇降ガイド装置を構成し、この昇降ガイド装置を上記ガイドブッシュの長辺同士が対向するように2以上連結配置させたものである電子部品実装装置。
【請求項7】
繰出されたTABテープ等のプリント基板に電子部品を実装する電子部品実装装置であって、ガイドブッシュによってローラベアリングを介してスライドロッドを昇降自在にガイドする昇降ガイド機構とこのスライドロッドを昇降駆動するエアシリンダとを具備する昇降ガイド装置を備え、隣接している複数のスライドロッドの下端に装着している実装ヘッドを上記昇降ガイド装置によって同時に昇降駆動する2ステージ方式の電子部品実装装置であって、
上記スライドロッドは断面長方形に形成されており、上記ガイドブッシュは平面形状長方形に形成され且つこの平面形状長方形の長手方向に長辺側を向けた長方形形状のガイド孔が複数形成されており、これらのガイド孔に上記スライドロッドが1つずつ挿通支承され、各スライドロッドの上端に連結板を固定し、この連結板をエアシリンダのピストンロッドに連結してあってこのピストンロッドによって上記連結板を介して各スライドロッドを駆動するものである電子部品実装装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、IC等の電子部品をTABテープ等のプリント基板(以下これを「単に「プリント基板」ともいう)に実装する装置、殊にICチップ等の電子部品(以下、単に「電子部品」ともいう)の多数の端子をプリント基板に蒸着等によって高密度で配置された多数のリード線にハンダバンプによってハンダ付けする実装装置に関するものであり、複数の実装ヘッドによる加圧作業を同時に行う実装装置における昇降ガイド機構を改良することにより、電子部品実装の高密度化を可能にするものである。
【背景技術】
【0002】
一塊の多数のリード線が一定の間隔でプリントされているTABテープ(プリント基板)を順次繰出しながらこれに電子部品を実装する実装装置として、プリント基板の各リード線と電子部品とを、電子部品の裏面の各端子とを、上記リード線上に予め装着したハンダバンプでハンダ付け(バンプ接続)する電子部品実装装置がある(例えば、特許文献1)。
図1に示すように、プリント基板Bに多数の微小リード線e(例えば線幅t:0.008mm)が所定の微小ピッチL(例えば、0.035mm)で設けられており、各リード線e上に微小ハンダバンプ(例えば直径0.018mm)bを付着させておいて、実装装置の実装ヘッドH(吸着ヘッド)に吸着させた電子部品Aを加圧しながらロードセルで超音波振動を加えつつ加圧して、当該電子部品Aの端子をプリント基板Bのリード線eにハンダ付けして電子部品Aを実装する。
【0003】
プリント基板Bは所定の位置に正確に位置決めされ、実装ヘッドHが正確に所定位置に降下し、水平のままで1群のハンダバンプbを均一に加圧することによって、電子部品Aのすべての端子を確実にハンダ付する。しかし、プリント基板Bの位置の誤差、リード線eの配置誤差、ハンダバンプbの位置誤差、実装ヘッドHに対する電子部品Aの位置誤差があるなどのために、電子部品Aの端子とプリント基板Bのリード線eとの位置ずれ、全てのハンダバンプbに対する加圧加振の不均一を生じ、これらが許容限度を越えると部分的な接続不良を生じる。このために、上記の各位置の高精度制御が求められている。
【0004】
図2に示すように、実装ヘッドHは昇降ガイド装置によって昇降動作が案内され、その降下位置精度は昇降ガイド装置の位置決め精度(直動精度)によって左右される。
実装ヘッドHはエアシリンダCによって所定の力で押されて降下するが、実装ヘッドHの降下位置がずれると、一部のハンダバンプbが加熱加圧不足のためにハンダ不良になる可能性があり、また、多数のハンダバンプbからの反力の偏りのために実装ヘッドHが傾斜すると、個々のハンダバンプbに対する加圧力が不均一になるので、一部がハンダ不良になる可能性がある。
【0005】
このために、実装ヘッドHの昇降ガイド装置については、誤差1μm以下の直動精度(位置決め精度)が要求され、また、実装ヘッドHに作用する偏荷重(加圧力に対する基板側からの反力の偏荷重)によって実装ヘッドHが傾斜しないように、上記偏荷重に対して高い剛性をもってその実装ヘッドHの吸着面が水平に保持される必要がある。
なお、従来から駆動装置にはエアシリンダCが用いられているが、これは、エアシリンダCが緩衝作用を有し、実装ヘッドHによる電子部品A、プリント基板Bへの衝撃が小さいこと、その加圧力が一定でその調整が容易であること等のためである(加圧力一定でその調整が容易であるものとしてリニアモータ、サーボモータ等を用いることも可能であり、この意味においてこれらによる実装ヘッドH駆動機構はエアシリンダCによるものと同等である)。
【0006】
昇降ガイド装置は、スライドロッドRがガイドブッシュGによって昇降自在にガイドされているものであり、エアシリンダCによる加圧力が極めて微小であるので(理由は後述)、スライドロッドRとガイドブッシュG間の摺動抵抗が極めて微小なものでなければならない。
また、実装ヘッド(超音波溶着ヘッド)Hの振動に伴って、スライドロッドRとガイドブッシュG間の摩擦抵抗が増大する。超音波加振状態での摩擦抵抗を可及的に抑制するためにも、初期状態におけるスライドロッドRとガイドブッシュG間の摩擦抵抗が可及的に小さいことが求められる。
【0007】
また、実装ヘッドHの水平面内での向きが実装されるICチップ等の電子部品Aの向きを規定するから、実装ヘッドHの水平面内での向きは一定でなければならず、この向きが狂うと、実装ヘッドHの降下位置の狂いと同様に、ハンダバンプ接続の一部に接続不良を生じる可能性があるので、この実装ヘッドHは一定の向きに保持されることが必要である。
【0008】
ところで、昇降ガイド装置への水平方向(横方向)荷重は小さいけれども、昇降ガイド装置の横方向荷重に対する剛性が低いと、実装ヘッドHに作用する偏荷重によってスライドロッドRが傾斜する(こじられる)ので、この偏荷重に対して実装ヘッドHを水平に保持するだけの剛性を有することが必要である。
また、順次繰り出されて位置決めされるプリント基板B(プリント基板B上の一塊のリード線群)の位置精度が必ずしも高くないという事情があり、このために、電子部品Aの降下位置精度を左右する実装ヘッドHの位置精度を可及的に高くするために実装ヘッドHに高い位置決め精度が求められる。そして、電子部品Aの小形化、実装の高密度化が進むにつれてこの傾向が一層顕著になっている。
【0009】
プリント基板Bに電子部品Aを実装する実装装置における昇降ガイド装置に対する以上のような要求に応えるものとして、空気軸受によるもの(摺動抵抗が小、位置決め精度が低)、ボールベアリングによるもの(摺動抵抗が大、位置決め精度が中、剛性が低)、ローラベアリングによるもの(同剛性のボールベアリングによるものに比して摺動抵抗が小、位置決め精度が高)がある。
【0010】
空気軸受によるものは、スライドロッドとガイドブッシュとの間に空隙があるので位置決め精度(降下位置の精度)が低く、所要の軸受面積を確保するためにスライドロッドは相当に大径でなければならず、また、ボールベアリングによるものはスライドロッドが断面円形であるが、その外周面(ボールの転動面)とボールとの接触面積が小さいと昇降ガイド装置の剛性(横方向力に対する剛性)が低く、また局部的な磨耗が激しいので相当に大径でなければならず、また、ボールに予圧をかけることによってその剛性を高めて所要の位置決め精度を確保することはできるが、そうすると、スライドロッドとガイドブッシュ間の摺動抵抗が大きくなり、殊に、静摩擦抵抗と動摩擦抵抗との差が大きく、このために後述のとおりの不都合を生じる。
【0011】
また、空気軸受によるもの、ボールベアリングによるものはいずれも、ガイドブッシュによるスライドロッドに対する回り止め機能(水平面内での実装ヘッドHの方向の規制作用)がないので、水平面内での実装ヘッドHの方向を規制するための特別な手段を講じる必要がある。これに対して、ローラベアリングによるものは、そのスライドロッドRが角形ロッドであり転動体がローラであるから、ボールベアリングによるものに比してスライドロッドRを小径にすることが可能であり、また、ガイドブッシュGによるスライドロッドRに対する回り止め機能があるので、実装ヘッドHを水平面内で一定方向に保持するための特別な手段を講じる必要がない(図3参照)。
図2及び図3のものは従来のローラベアリングによる昇降ガイド装置である。
【0012】
ところで、実装ヘッドHは戻しばねに抗してエアシリンダCによって押し下げられてハンダバンプbを実装ヘッドHによる超音波加振・加圧で溶融させて押し潰し、戻しばねで押し上げられるものであり、電子部品A実装の度にこの動作を繰り返す。そして、全ハンダバンプに対する実装ヘッドHの所要加圧力f1は、一群のハンダバンプ数が500個の場合は4500g程度(近年では1バンプ当りの所要加圧力は9g程度)であり、この所要加圧力f1の大きさに応じてエアシリンダCの作動空気圧が正確に調整される。
【0013】
他方、エアシリンダCの駆動に対する抵抗は、スライドロッドRが「静」から「動」に移行するときは、静摩擦抵抗f2と戻しばねによる抵抗f4(戻しばねのばね力と昇降する全重量の差)であり、「動」の状態では動摩擦抵抗f3と戻しばねによる抵抗f4であり、加圧時では上記の所要加圧力f1と動摩擦抵抗f3と戻しばねによる抵抗f4の和、すなわちF=f1+f3+f4である。
上記の各摩擦抵抗の大きさは実装装置の実際の製品によって様々であり、一様ではないが、概略的に言えば、エアシリンダCの負荷Fは、加圧時のそれが最も大きく、加圧力fp(上記のf1と同じ)と、戻しばね抵抗fb(上記のf4と同じ)と、摺動抵抗fs(シリンダ動抵抗+ガイド摺動抵抗)の和である。
【0014】
他方、電子部品Aの、ハンダバンプbの数が500個であるときfpが4500g、動摩擦抵抗fsが300g(シリンダ内摺動抵抗200g、ガイド摺動抵抗100g)、戻しばね力fbが1000g(ばね力5000g、昇降する全重量4000g)と仮にすれば、これらの和は、fp+fb+fs=5800gである。
また、「静」から「動」に移行するときの下降ストロークの加速、摩擦抵抗の変動等に対する安全を見込んで、エアシリンダC内空気圧力による押出力が、例えば6100gになるように駆動空気圧が調整・制御される。
【0015】
そして、実装動作の最終段階(加圧工程の最終段階)でこの実装ヘッドHによって電子部品A、プリント基板Bにかけられる最大力はエアシリンダCによる駆動力が大きいほど大きいので、エアシリンダCによる駆動力ができるだけ小さいことが望ましく、そのためにスライドロッドRに対する摩擦抵抗fsはできるだけ小さい方が望ましい。
【0016】
ところで、ボールベアリングによる昇降ガイド機構では、その剛性を高くするためにボールに対する予圧(予圧縮量)を高くせざるを得ないので、その摩擦抵抗fsが大きくなることが避けられず、したがって、実装ヘッドHによる加圧力が必要以上に大きくなる。これに対して、ローラベアリングによるものは予圧が小さく、摩擦抵抗が小さいので、ボールベアリングによるものに比してその傾向は小さいものの、予圧が大きいほどこの傾向が顕著になる。
【特許文献1】特開2002−299384号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
以上が従来技術であるが、近年、電子部品A実装作業の作業速度、作業能率を高めるために、一度に複数(現在は2個)の実装ヘッドHをそれぞれの昇降駆動装置で駆動して、複数(現在は2個)のステージによる実装作業が同時に行われている。
図2、図3の従来例はこの2ステージ方式のものであり、電子部品Aの配置ピッチP2に隣接する実装ヘッドH,H間のピッチP1を一致させるように、ピッチP1が予め調整される。現在は2ステージであるが、同様に3つの実装ヘッドHによって実装作業を行うようになることも予想される(以下、これらを「2ステージ方式」という)。
【0018】
他方、電子部品Aの超小形化が進み、また、プリント基板Bのリード線密度が飛躍的に高くなっており、また、電子部品A,A間のピッチP2がさらに小さくなっている。
ところが、図2からも解るように、2ステージ方式のものにおける昇降ガイド装置間のピッチP1の最小値はガイドブッシュGの外径によって制限され、他方、ガイドブッシュGの外径の大きさはスライドロッドRの外径によって左右されるので、昇降ガイド装置間のピッチP1の最小値を小さくするには、スライドロッドRの外径を小さくすることが必要である。
【0019】
ボールベアリングによる昇降ガイド機構では、断面円形のスライドロッドが小径であるとその外周面とボールとの接触面積が小さくてその剛性が低く、他方、当該剛性を高くするために予圧を高くすると摩擦抵抗が増大し、摩耗が激しくなるので、スライドロッドの最小径はこの観点から限界づけられてしまう。したがって、ボールベアリングによるものにおいては、ガイドブッシュの外径を余り小さくすることはできない。
【0020】
また、図2、図3に示すローラベアリングによるもの(以下、これを「従来例」という)のスライドロッドRの断面四角形の一辺の長さwは16mmであり、これよりも小さくすると、ローラr長さが不足して低い予圧で所要の剛性を確保することができず、剛性を確保するために予圧を高くすると摩擦抵抗が増大するなどの不都合を生じる。
【0021】
したがって、2ステージ方式の昇降ガイド装置について、ガイドブッシュGの外径を小さくしてそのピッチ(間隔)P1を小さくできるようにするには、昇降ガイド装置の剛性、低摩擦抵抗などの性能を低下させることなしに、スライドロッドRを細くできるように昇降ガイド機構を工夫することが必要である。
そこで、この発明は、摩擦抵抗の増大を回避し、所要の剛性を確保しつつ、昇降ガイド装置間のピッチP1を可及的に小さくできるように、2ステージ方式の電子部品実装装置における昇降ガイド装置の機構を工夫することをその課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
〔解決手段1〕
上記課題を解決するための手段は、ガイドブッシュによってローラベアリングを介してスライドロッドを昇降自在にガイドする昇降ガイド機構と、スライドロッドを昇降駆動するエアシリンダとによる昇降ガイド装置を備え、
一つの実装ヘッドを装着する支持板を一つの昇降ガイド装置によって駆動し、隣接している2つの実装ヘッドをそれぞれの昇降ガイド装置によって同時に駆動する2ステージ方式の電子部品実装装置を前提として、次の(イ)〜(ハ)によって構成されるものである。
(イ)上記スライドロッドが断面正四角形であること、
(ロ)互いに平行な2つ一対のスライドロッドの下端に上記支持板の両端部を固定し、上記スライドロッドの上端に連結板を固定したこと、
(ハ)上記連結板をエアシリンダのピストンロッドに連結してあって当該ピストンロッドによって上記連結板を介して2つ一対のスライドロッドを駆動すること。
【0023】
〔実施態様1〕
実施態様1は、解決手段1を前提にして、次の(ニ)(ホ)(ヘ)によるものである。
(ニ)上記スライドロッドは、その一辺の長さが5〜10mmであること。
(ホ)上記ローラベアリングのローラの径が1〜3mmであること、
(ヘ)上記ローラに対する基準予圧縮量が0.5〜1μmであること。
【0024】
〔解決手段2〕
解決手段2は、解決手段1を前提として次の(ト)によるものである。
(ト)2つのガイド孔を有する平面形状長方形のガイドブッシュに上記一対のスライドロッドを支承させたこと。
【0025】
〔解決手段3〕
解決手段3は、繰出されたTABテープ等のプリント基板に電子部品を実装する電子部品実装装置であって、ガイドブッシュによってローラベアリングを介してスライドロッドを昇降自在にガイドする昇降ガイド機構とこのスライドロッドを昇降駆動するエアシリンダとを具備する昇降ガイド装置を備え、隣接している複数のスライドロッドの下端に装着している実装ヘッドを上記昇降ガイド装置によって同時に昇降駆動する2ステージ方式の電子部品実装装置を前提として、次の(A)〜(C)によって構成されるものである。
(A)上記スライドロッドは断面長方形に形成されていること、
(B)上記ガイドブッシュは平面形状長方形に形成され且つこの平面形状長方形と整合した長方形形状のガイド孔が1つ形成されていること、
(C)上記ガイド孔に上記スライドロッドが挿通支承された上記昇降ガイド装置を構成し、この昇降ガイド装置を上記ガイドブッシュの長辺同士が対向するように2以上連結配置させたものであること。
【0026】
〔解決手段4〕
解決手段4は、繰出されたTABテープ等のプリント基板に電子部品を実装する電子部品実装装置であって、ガイドブッシュによってローラベアリングを介してスライドロッドを昇降自在にガイドする昇降ガイド機構とこのスライドロッドを昇降駆動するエアシリンダとを具備する昇降ガイド装置を備え、隣接している複数のスライドロッドの下端に装着している実装ヘッドを上記昇降ガイド装置によって同時に昇降駆動する2ステージ方式の電子部品実装装置を前提として、次の(a)〜(d)によって構成されるものである。
(a)上記スライドロッドは断面長方形に形成されていること、
(b)上記ガイドブッシュは平面形状長方形に形成され且つこの平面形状長方形の長手方向に長辺側を向けた長方形形状のガイド孔が複数形成されていること、
(c)上記複数のガイド孔に上記スライドロッドが1つずつ挿通支承され、各スライドロッドの上端に連結板を固定したこと、
(d)上記連結板をエアシリンダのピストンロッドに連結してあってこのピストンロッドによって上記連結板を介して各スライドロッドを駆動すること。
【発明の効果】
【0027】
〔解決手段1による作用・効果〕
スライドロッドが断面形状正四角形であるから、そのスライドロッドの内接円径が例えば従来例の1/2であると、1本のスライドロッドの断面の一辺の長さは1/2になるが、スライドロッドは2本であるから、この2本のスライドロッドの同側の一辺の長さの和は従来例のものと変わらず、ローラに対する予圧縮量が従来例のそれと同じであれば、2つのスライドロッドで実装ヘッドの両端を支持しているからこの昇降ガイド機構の剛性は高い。
また、スライドロッドの内接円径が従来例の1/2であれば、ガイドブッシュの内径が1/2になるので、ガイドブッシュの外径はほぼ1/2程度になる。
そして、ガイドブッシュの外径が小さい分だけ隣接する昇降ガイド装置を接近させることができるので、その間のピッチP1の最小値を大幅に小さくすることができる。
【0028】
実際には、隣接する昇降ガイド装置間のピッチP1を小さくするためにスライドロッドの内接円径を従来例の1/2まで小さくする必要は必ずしもないから、スライドロッドの内接円径を従来例の2/3程度にして2本のスライドロッドの断面四角形の同側の一辺の長さの和を従来例の断面四角形の一辺の長さよりも大きくすることができ、これにより、所要の剛性を確保するのに必要な予圧縮量を小さくできるので、ローラと転動面間の摩擦抵抗を低減し、転動面及びローラの摩耗を低減し、その耐久性を向上させることができる。
【0029】
なお、実装ヘッドに対する反力の偏荷重によってスライドロッドにこじり力(スライドロッドに対する曲げモーメント)が作用する。他方、スライドロッドの縦断面係数が減小して曲げ剛性が低下するが、電子部品実装装置のスライドロッドの昇降ストロークはほぼ2mm程度であり、上記こじり力によるスライドロッドの撓みが実装ヘッドの位置決め精度の低下に与える影響は無視し得るものではないので、この観点からスライドロッドの断面四角形の一辺の長さは5mm程度が限界である。
また、上記一辺の長さが5mm以下では、ローラベアリングのローラが短くなりすぎ(上記一辺の長さが5mmのとき、ローラ長さは4.5mm以下になる)、昇降ガイド機構の剛性が低下する。
したがって、断面正四角形のスライドロッドの断面四角形の一辺の長さは実用性の観点からして5mmが実際上の限界である。
【0030】
また、解決手段1における昇降ガイド機構については、高剛性で低摩擦抵抗、高直動精度(位置決め精度)が求められるので、そのスライドロッド、ガイドブッシュの転動面については、高い形状精度、寸法精度、平面精度、平滑性が求められ、さらにスライドロッドについてはある程度の曲げ剛性の強さが求められる。断面形状五角形以上の場合は高い形状精度、寸法精度を確保するのが容易でなく、高い形状精度、寸法精度を確保するには極めて高い成形加工コストを伴う。他方、断面形状三角形の場合は高い形状精度、寸法精度を確保するのが容易でなく(高精度の形状測定、寸法測定が困難なため)、かつ曲げ剛性が断面形状四角形に比して著しく低い。これに対して、断面四角形の場合は、高い形状精度、寸法精度を確保するのが容易であり(高精度の形状測定、寸法測定が容易であるため)、平面数が少ないので五角形の場合に比して、高い形状精度、寸法精度、平面精度、平滑性を備えたスライドロッドを低コストで成形加工することができ、また、断面三角形のものに比して、高い形状精度、寸法精度、平面精度、平滑性、高い曲げ剛性を備えたスライドロッドRを低コストで成形加工することができる。
【0031】
〔実施態様1の作用・効果〕
上記のとおり、隣接する昇降ガイド装置間のピッチP1を小さくしても、1本のスライドロッドによる従来例に比して、スライドロッドの内接円径を従来例の1/2よりも大きくして2本のスライドロッドの断面四角形の同側の一辺の長さの和を従来例の同側の一辺の長さよりも大きくすることができ、これにより、所要の剛性を確保するためのローラに対する予圧縮量を低減することができるから、ローラの径を1mm〜3mmにしつつ、ローラに対する予圧縮量を1μm未満の小さい値(例えば0.7〜0.5μm)にすることができる。
他方、例えば、スライドロッドの断面四角形の一辺の長さが16mmのとき、所要の剛性を確保するためのローラ径が2mmで、予圧縮量が1μm未満(1μmに近い)の従来例に比して、予圧縮量を同じにすれば、その剛性が高く位置決め精度が高い。
【0032】
〔解決手段2による作用・効果〕
解決手段1における一対のスライドロッドを平面形状長方形の一つのガイドブッシュの2つのガイド孔でそれぞれ支承させたものであるから、ガイドブッシュをその位置を調整自在に支持する支持機構が単純であり、また、一対のスライドロッドを一体のものとして移動させて上記ピッチP1(隣接する昇降ガイド装置間のピッチP1)の調整及び調整後の位置決めが成されるので、上記ピッチP1の調整を簡単容易かつ迅速に行うことができる。
また、一対のスライドロッドが一つのガイドブッシュに支承されることで、これらのスライドロッドのガイドブッシュのガイド孔に対する平行度、スライドロッド相互の平行度、軸間距離が常に一定不変に保持される。したがって、上記ピッチP1調整後におけるスライドロッドのガイドブッシュに対する摺動の円滑性、摺動抵抗の変動がない。
【0033】
〔解決手段3による作用・効果〕
上記スライドロッドは断面長方形に形成されているから、スライドロッドを2本一対とするものに比べて、スライドロッドに作用するこじり力(スライドロッドに対する曲げモーメント)に対する剛性が強化される。したがって、上記こじり力によるスライドロッドの撓みを抑制し実装ヘッドの位置決め精度を向上することができる。
【0034】
〔解決手段4による作用・効果〕
ガイドブッシュに備えた複数のスライドロッドがその断面長方形の長辺側を対向させて隣接配置されるから、各スライドロッド間のピッチを狭ピッチに配置することができ、したがって、各スライドロッドの下端に装着する実装ヘッド間を狭ピッチにしてプリント基板に電子部品を狭ピッチに実装することができる。
また、1つのガイドブッシュに複数のスライドロッドを支承させているから、各スライドロッド間のピッチが高精度に規定される。
さらに、各スライドロッドが断面長方形に形成されているから、スライドロッドに作用するこじり力(スライドロッドに対する曲げモーメント)に対する剛性が強化され、スライドロッドの撓みが抑制され、実装ヘッドの位置決め精度が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0035】
次いで、幅15mm、長さ15mmのICチップ(電子部品)を実装するもので、実装ヘッドHの所要位置決め精度が1μm、ハンダバンプbによるハンダ接続のために必要な所要加圧力が例えば4500gの電子部品実装装置についての実施例を図面を参照しながら説明する。
【0036】
図2、図3の従来例が記載されている公知文献はないので、実施例の説明に先立って、本出願人の製造による従来例の主な寸法関係を説明する。
実装ヘッドHは一辺が36mmの正方形である。この実装ヘッドHが装着されている支持板2の中央に連結されているスライドロッドRは断面正四角形であり、その一辺の長さ幅w1は16mm、ローラrの直径が2mm、長さが6.8mmで、ガイドブッシュGの外径が30mmで、長さが33.5mmであり、ローラrの予圧縮量が0.75μm、スライドロッドRの昇降ストロークが2mm、摩擦抵抗fsが300g、戻しばね力fbが1000g、ハンダバンプbによるバンプ接続(ハンダ付け)のための所要加圧力fsが4500g(一群のリード線数が500本の場合)、直動精度が1μmである。そして、このものの隣接する昇降ガイド装置のピッチ、すなわちスライドロッドR,R間のピッチP1の最小値は33mmである。
なお、上記ピッチP1は可変であり、実装するICチップA間のピッチP2に合致するように調整されるが、調整可能な最小値はガイドブッシュGの外径との関係から制限される。
【0037】
この従来例では、直径0.018mmのハンダバンプb(500個)を実装ヘッドHで超音波加振・加圧して所定のバンプ接続を行う場合の所要加圧力fpが4500gであり、エアシリンダCの駆動力が、摩擦抵抗、戻しばね力による抵抗、所要加圧力等を加味して、例えば、6000g〜6200gの範囲の適正値になるようにその作動空気圧を設定してあり、また、このものの位置精度(実装ヘッドHの降下位置における位置決め精度)が高く、実装ヘッドHを偏荷重に対して水平に保持する平面保持精度(昇降ガイド機構のこじりに対する剛性)は十分に高い。
【実施例1】
【0038】
図4、図5に実施例1による電子部品実装装置を示す。
実施例1は、所要の剛性を確保しつつローラベアリングのローラ6に対する予圧縮量を可及的に小さくして、静摩擦抵抗を小さくし、スライドロッドR1,R2に対するエアシリンダCによる所要駆動力を可及的に小さくし、実装ヘッドHによりICチップA、プリント基板Bにかかる加圧力を可及的に小さくするように設計したものである。
この実施例1の実装ヘッドHは図2、図3のそれと同じであり、その支持板2の両端部に2つ一対のスライドロッドR1,R2の下端が連結されている。この2つ一対のスライドロッドR1,R2の軸間間隔sは15mmであり、その上端は連結板1に連結されており、連結板1の中央にエアシリンダCのピストンロッドPRが連結されている(図4(b)参照)。ガイドブッシュ5は平面形状が長方形のものであり、2つの四角なガイド孔51を有し、このガイド孔51にローラ(リテーナに保持されたローラ)6を介して、スライドロッドR1,R2が嵌められて昇降自在に支承されている(図5(b)参照)。
【0039】
スライドロッドR1,R2は断面形状が正四角形で、その一辺の長さw1は7.8mm、ガイドブッシュ5の断面四角形の内面の一辺の長さW2は10.8mm、ローラ6の直径は1.5mm、長さは4.8mmで、ガイドブッシュ5の横幅xは17±0.1〜0.2mm、縦幅yが46mm、ガイドブッシュ5の縦方向の長さは46mmであり、ローラ6の基準予圧縮量は0.5μm、スライドロッドR1,R2の作動ストロークは2mmである。そしてこのものの動作時の摩擦抵抗は約300gで、ガイド装置直動精度は1μmで、摺動抵抗は300gのうちの約100gである。
ガイドブッシュ5は位置調整自在に支持部材8に固定されており、隣接する昇降ガイド装置間のピッチP1はガイドブッシュ5の位置を変えることで調整され、上記ピッチP1の最小値は20mmである。したがって、このピッチP1の最小値は従来例の33mmに対して相当に小さい。
【0040】
そして、実装ヘッドHの所要加圧力fpが上記従来例と同様に4500gであるとき、エアシリンダCの駆動力は、従来例と同様に、安全を見込んで約6100gに設定される。
なお、実際には1対2本のスライドロッドR1,R2間の取付誤差に起因して摩擦抵抗が大きくなることが避けられないので、上記取付誤差に起因する摩擦抵抗の増大を可及的に小さくするために上記取付精度をできるだけ高くすることが必要である。
この実施例1はスライドロッドR1,R2の断面四角形の一辺の幅w1を7.8mmにして従来例の16mmの約1/2にして同側の一辺の和をほぼ等しくし、ローラ6に対する予圧縮量を同じ(0.5μm)にし、昇降ガイド装置の剛性もほぼ同じにしているが、スライドロッドR1,R2の断面四角形の一辺の幅w1を例えば10mmにすれば、予圧縮量を同じにすることにより、上記スライドロッドR1,R2間のピッチP1をより小さくしつつ、上記剛性を一層高くすることができる。
【実施例2】
【0041】
図6に実施例2による電子部品実装装置を示す。
実施例2は、上記実施例1と同様に、ガイドブッシュ65によってローラベアリング(ローラ6)を介して下端に実装ヘッドHを装着するスライドロッドR3を昇降自在にガイドする昇降ガイド機構およびこのスライドロッドR3を昇降駆動するエアシリンダCを具備する昇降ガイド装置を備え、この昇降ガイド装置によって隣接している複数の実装ヘッドHを同時に昇降駆動し、繰出されたTABテープ等のプリント基板Bに対し実装ヘッドHに保持する電子部品Aを複数同時に実装する電子部品実装装置である。なお、図6中、62はスライドロッドR3を支持する支持板である。この支持板62の下部に実装ヘッドHが装着される。
【0042】
この実施例2のものでは、図6(b)(c)に示すように、上記スライドロッドR3は断面長方形に形成されており、上記ガイドブッシュ65は平面形状長方形に形成され且つこの平面形状の長方形と整合させて長方形形状のガイド孔651が1つ形成されており、このガイド孔651に上記断面長方形のスライドロッドR3がローラ6を介して嵌め込まれて昇降自在に挿通支承されて1つの上記昇降ガイド装置を構成する。そして、上記ガイドブッシュ65は支持部材68によって隣接するガイドブッシュ65と位置調整自在に連結固定されており、隣接する昇降ガイド装置をそのガイドブッシュ65の長辺同士が互いに平行な状態で連結させている。
【0043】
また、スライドロッドR3の長辺側に配置するローラ6は、その短辺側に配置するローラ6と同じサイズのものが使用され、しかも、スライドロッドR3の角部付近の両端部分にのみ配置されて中央部分には配置されない。これは、スライドロッドR3の角部部分にローラ6を配置することで、ガイド孔651に対してスライドロッドR3を高精度に位置決めすることができ、スライドロッドR3の直動精度が十分に確保できるからである。なお、これらローラ6は、上記実施例1のものと同様にスライドロッドR3に外装するリテーナによって保持されている。
なお、上記スライドロッドR3の断面長方形の短辺の幅は、実施例1のスライドロッドR1,R2の一辺の幅wと同じく7.8mmであり、長辺の幅は、22.8mmである。
【0044】
上記実施例2による電子部品実装装置によれば、上記スライドロッドR3は断面長方形に形成されているから、スライドロッドR1,R2を2本一対とする実施例1のものに比べて、スライドロッドR3に作用するこじり力(スライドロッドR3に対する曲げモーメント)に対する剛性が強化される。しかも、横断面長方形のスライドロッドR3の長辺側においてその両端部分にローラ6が配置され、これらのローラ6によってスライドロッドR3の長辺側の両端部分を支持する構成とするので、スライドロッドR3に作用する上記こじり力に対し強い対抗力が働くこととなる。したがって、上記こじり力によるスライドロッドR3の撓みを抑制し実装ヘッドHの位置決め精度を向上させることができる。
【0045】
なお、上記電子部品実装装置では、すべて同じサイズのローラ6を使用するが、図7に示すように、スライドロッドR3の長辺側に配置するローラ76を、スライドロッドR3の長辺幅と略等しい長さのローラ76(ニードルローラ)としてもよい。この場合、このニードルローラ76自身の剛性によって、スライドロッドR3に作用するこじり力(スライドロッドR3に対する曲げモーメント)に対する剛性がさらに強化される。
【実施例3】
【0046】
図8に実施例3による電子部品実装装置を示す。
実施例3は、上記実施例1と同様に、ガイドブッシュ85によってローラベアリング(ローラ6)を介して下端に実装ヘッドHを装着するスライドロッドR3を昇降自在にガイドする昇降ガイド機構およびこのスライドロッドR3を昇降駆動するエアシリンダCを具備する昇降ガイド装置を備え、この昇降ガイド装置によって隣接している複数の実装ヘッドHを同時に昇降駆動し、繰出されたTABテープ等のプリント基板Bに対し実装ヘッドHに保持する電子部品Aを複数同時に実装する電子部品実装装置である。なお、図8中、62はスライドロッドR3を支持する支持板である。この支持板62の下部に実装ヘッドHが装着される。
【0047】
この実施例3のものでは、図8(b)(c)に示すように、上記スライドロッドR3は断面長方形に形成されており、上記ガイドブッシュ85は平面形状長方形に形成され且つこの平面形状長方形の長手方向に長辺側を向けた長方形形状のガイド孔851が複数(図8では5つ)形成されており、これらガイド孔851のそれぞれに上記スライドロッドR3が1つずつ、ローラ6を介して嵌め込まれて昇降自在に挿通支承されて上記昇降ガイド装置を構成する。また、各スライドロッドR3は、それぞれの下端に1つずつ実装ヘッドHを保持するが、それぞれの上端は1つの連結板81によって連結され、さらに、この連結板81がシリンダCのピストンロッドPRに接続されている。
なお、この実施例3のものは、上記実施例2と同様に、各スライドロッドR3の長辺側に配置するローラ6は、その短辺側に配置するローラ6と同じサイズのものが使用され、しかも、スライドロッドR3の角部付近の両端部分にのみ配置されて中央部分には配置されない。
【0048】
上記実施例3による電子部品実装装置によれば、ガイドブッシュ85に備えた複数のスライドロッドR3がその断面長方形の長辺側を対向させて隣接配置されるから、各スライドロッドR3間のピッチを狭ピッチに配置することができ、したがって、各スライドロッドR3の下端に装着する実装ヘッドH間を狭ピッチにしてプリント基板Bに対して電子部品Aを狭ピッチに実装することができる。
しかも、1つのガイドブッシュ85に複数のスライドロッドR3を配置させるから、上記の実施例1,2のものように支持部材8(68)で隣接する昇降ガイド装置を連結したものに比し、各スライドロッドR3間のピッチを高精度に設定することができ、したがって、各スライドロッドR3の下端に具備する各実装ヘッドH間のピッチを高精度に設定することができる。
【0049】
さらに、各スライドロッドR3が断面長方形に形成され、且つローラ6によってスライドロッドR3の長辺側の両端部分が支持されているから、上記実施例2のものと同様に、スライドロッドR3に作用するこじり力(スライドロッドR3に対する曲げモーメント)に対する剛性および対抗力が強化され、スライドロッドR3の撓みを抑制し実装ヘッドHの位置決め精度を向上することができる。
なお、図8に示すものでは、スライドロッドR3を5本設けるが、スライドロッドR3は、1つのガイドブッシュ85において2本以上の複数本設けるようにしてもよい。
また、各スライドロッドR3のローラベアリングを構成するローラは、図7に示すように、スライドロッドR3の長辺側に配置するローラ76をスライドロッドR3の長辺幅と略等しい長さのローラ76(ニードルローラ)としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】電子部品Aがプリント基板Bにハンダバンプbで溶接されて実装される状態を模式的に示す斜示図である。
【図2】電子部品実装装置の従来例の正面図である。
【図3】図2におけるX−X断面図である。
【図4】(a)はこの発明の実施例1による電子部品実装装置の一部断面正面図、(b)はその一部断面側面図である。
【図5】(a)は図4(a)におけるX−X断面図であり、(b)は図5(a)の一部拡大図である。
【図6】(a)はこの発明の実施例2による電子部品実装装置の一部断面正面図、(b)はその一部断面側面図、(c)は同図(a)におけるX−X断面図である。
【図7】実施例2の電子部品実装装置の変形例を示す側面図である。
【図8】(a)はこの発明の実施例3による電子部品実装装置の一部断面正面図、(b)はその一部断面側面図、(c)は同図(a)におけるX−X断面図である。
【符号の説明】
【0051】
1,61,81:連結板
2,62:支持板
5,65,85:ガイドブッシュ
6,76:ローラ
8,68:支持部材
A:ICチップ等の電子部品
b:ハンダバンプ
B:プリント基板
C:エアシリンダ
H:実装ヘッド
P1:昇降ガイド装置間のピッチ
P2:電子部品Aの配置ピッチ
PR:ピストンロッド
R1,R2,R3:スライドロッド
s:2つ一対のスライドロッドR1,R2の軸間間隔
w1:スライドロッドR1(R2)の断面四角形の一辺の長さ幅

【出願人】 【識別番号】000100838
【氏名又は名称】アイセル株式会社
【住所又は居所】大阪府八尾市跡部北の町一丁目二番一六号
【出願日】 平成17年2月25日(2005.2.25)
【代理人】 【識別番号】100111257
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 栄二

【識別番号】100110386
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 敏雄

【識別番号】100129366
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 隆夫

【公開番号】 特開2005−277407(P2005−277407A)
【公開日】 平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願番号】 特願2005−50520(P2005−50520)