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【発明の名称】 電子機器のカバー取付構造およびこれを備える電子機器
【発明者】 【氏名】清水 洋
【住所又は居所】千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セイコーインスツルメンツ株式会社内

【要約】 【課題】開口部を容易に開放することができ、かつ開放した状態においてもカバーの紛失を防止することができる電子機器のカバー取付構造およびこれを備える電子機器を提供すること。

【解決手段】電子機器の筐体に設けられた開口部12に、ネジ19を介してカバー13を開閉可能に取り付ける電子機器のカバー取付構造において、前記カバー13が、ネジ19の止め点14を中心として回動可能に支持されており、前記カバー13を重力によって回動させることにより、前記開口部12を開放することを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器の筐体に設けられた開口部に、ネジを介してカバーを開閉可能に取り付ける電子機器のカバー取付構造において、
前記カバーが、ネジの止め点を中心として回動可能に支持されており、前記カバーを重力によって回動させることにより、前記開口部を開放することを特徴とする電子機器のカバー取付構造。
【請求項2】
前記止め点が、閉姿勢にあるカバーの下部に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器のカバー取付構造。
【請求項3】
前記止め点が、前記カバーの幅方向の中心に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の電子機器のカバー取付構造。
【請求項4】
前記止め点が、前記カバーに対して偏心した位置に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の電子機器のカバー取付構造。
【請求項5】
前記カバーが、閉姿勢で筐体に対して固定される係止部を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の電子機器のカバー取付構造。
【請求項6】
前記係止部が、カバーの厚さ方向に延びる突起を備え、この突起の長さが前記ネジよりも短く設定されていることを特徴とする請求項5に記載の電子機器のカバー取付構造。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の電子機器のカバー取付構造を備えることを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器の筐体に形成された開口部を開閉するためのカバー取付構造およびこれを備える電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、各種電子機器は、小型化、多機能化により、様々な外部機器などが着脱可能に接続されるようになっている。これら外部機器等を電子機器本体に接続するために筐体に開口部が形成されることが多い。つまり、この開口部を介して電子機器本体に外部機器等が接続されるものである。そしてこの開口部は、外部機器等を接続するときには開放されるようになっており、外部機器等を接続しないときにはネジを介してカバーなどで塞がれるようになっている。このようなカバーを取り付けるにはネジを介して取り付ける構造のものが一般的である。
【0003】
しかし、このような構造では、開口部を開放するために、ネジを取り外して、カバーを完全に取り外す必要があるため、取り外し作業が面倒であるとともに、カバーやネジを紛失しやすかった。
【0004】
そこで、カバーにスリットを設け、このスリットの側部にネジの頭部を支持するための係止用突部が設けられたものが紹介されている(例えば、特許文献1参照。)。これによれば、ネジを緩めるだけでスリットを介してカバーを取り外すことができるので、ネジの紛失を防止することができる。
【特許文献1】特開平11−164508号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のような構造では、ネジを緩めるだけでカバーを取り外すことはできるものの、この取り外しの際、ネジを緩めた状態で薄いカバーの縁を指でつまんで引っ張り上げるなどの動作を行わなければならず、カバーの取り外し作業は依然として面倒であるという問題がある。また、取り外したカバーを紛失するおそれがあるということにも変わりはない。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、開口部を容易に開放することができ、かつ開放した状態においてもカバーの紛失を防止することができる電子機器のカバー取付構造およびこれを備える電子機器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
【0008】
請求項1に係る発明は、電子機器の筐体に設けられた開口部に、ネジを介してカバーを開閉可能に取り付ける電子機器のカバー取付構造において、前記カバーが、ネジの止め点を中心として回動可能に支持されており、前記カバーを重力によって回動させることにより、前記開口部を開放することを特徴とする。
【0009】
この発明に係る電子機器のカバー取付構造においては、開口部に開閉可能に取り付けられるカバーがネジの止め点を中心として回動可能に支持され、ネジを緩めてカバーを重力によって回動させることにより、開口部が開放される。
【0010】
これにより、重力を利用するという簡易な作業によって開口部からカバーを簡単に外すことができ、開口部を容易に開放することができる。また、開口部が開放された状態においても、カバーは開口部を避けてネジを介して電子機器側に取り付けられたままであるので、カバーの紛失を防止することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電子機器のカバー取付構造において、前記止め点が、閉姿勢にあるカバーの下部に設定されていることを特徴とする。
【0011】
この発明に係る電子機器のカバー取付構造においては、ネジの止め点が、閉姿勢にあるカバーの下部に設定されるため、ネジを緩めて、重力バランスを崩すことによって、重力によりネジの止め点を中心としてカバーが回動する。なお、閉姿勢とは、カバーが開口部に一致する位置に配され、開口部を閉じた状態をいう。
【0012】
これにより、簡易な構成で確実に開口部を開放することができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の電子機器のカバー取付構造において、前記止め点が、前記カバーの幅方向の中心に設定されていることを特徴とする。
【0013】
この発明に係る電子機器のカバー取付構造においては、カバーにより開口部を閉じてネジを締め付けると、その押圧力が幅方向の中心から漸次伝達される。
【0014】
これにより、ネジを締め付けたときに、ネジの止め点からカバーの縁まで押圧力を均一にすることができ、密閉性や耐性を向上させることができる。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の電子機器のカバー取付構造において、前記止め点が、前記カバーに対して偏心した位置に設定されていることを特徴とする。
【0015】
この発明に係る電子機器のカバー取付構造においては、ネジを緩めると、カバーの重力バランスが崩れ、止め点を中心としてカバーが直ちに回動する。
【0016】
これにより、カバーを回転させ易くすることができ、開口部をさらに容易に開放することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の電子機器のカバー取付構造において、前記カバーが、閉姿勢で筐体に対して固定される係止部を備えることを特徴とする。
【0017】
この発明に係る電子機器のカバー取付構造においては、カバーを開口部に一致する位置に配して、開口部を閉じると、係止部により、カバーが閉姿勢で筐体に対して固定される。
【0018】
これにより、ネジを締めるときに、このネジの締め付けに合わせてカバーが回転してしまうのを防止することができ、カバーの取り付け作業を容易にすることができる。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の電子機器のカバー取付構造において、前記係止部が、カバーの厚さ方向に延びる突起を備え、この突起の長さが前記ネジよりも短く設定されていることを特徴とする。
【0019】
この発明に係る電子機器のカバー取付構造においては、突起の長さが、ネジよりも短く設定されているため、ネジを緩めると突起が直ちに外れ、係止状態が容易に解消される。
【0020】
これにより、開口部の開放をさらに容易にすることができる。
【0021】
請求項7に係る発明は、請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の電子機器のカバー取付構造を備えることを特徴とする電子機器。
【0022】
この発明に係る電子機器においては、請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の電子機器のカバー取付構造により、開口部において、上記と同様の効果を奏することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、重力を利用してカバーを回動させることにより、薄いカバーの縁を指でつまんだりすることなく、開口部を容易に開放することができ、かつ、カバーを開口部から外しても、カバー自体はネジを介して電子機器側に取り付けられたままであるので、カバーの紛失を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
(実施例1)
以下、本発明の第1実施例に係る電子機器のカバー取付構造について、図面を参照して説明する。
【0025】
本実施例では、電子機器のカバー取付構造として、図1に示すヘルスケアシステム1で使用されるホームサーバ(電子機器)2に適用した場合を例として説明する。
【0026】
上記ヘルスケアシステム1は、自宅H1で生活している被検者Pの血糖値や脈拍数等の生体情報を、医療機関等の健康管理ステーションH2で入手及び管理すると共に、入手した情報に基づいて健康管理ステーションH2から被検者Pに適切な指示等を与えることができるシステムである。
【0027】
このヘルスケアシステム1は、上記被検者Pの、例えば、手首等に装着可能とされて被検者Pの生体情報を測定する腕時計型の生体情報端末3と、この生体情報端末3とBluetooth等の無線通信を行って、測定された生体情報を取得する上記ホームサーバ2と、このホームサーバ2と通信回線4を介して生体情報を入手すると共にその情報管理を行うセントラルサーバ5とを備えている。この通信回線4は、例えば、公衆回線網、専用線、LAN(ローカルエリアネットワーク)、インターネット等の回線が1つ又は複数組み合わされて適用され、有線又は無線によって通信が行われるものである。
【0028】
上記生体情報端末3は、測定した生体情報を上記ホームサーバ2に通信可能とされている。この通信としては、例えば、所定の時間間隔を空けて連続的に自動通信したり、あるいは、ある時刻に達したときに自動通信したり、あるいは、被検者Pの操作により通信されるよう設定されている。また、生体情報の送信だけでなく、例えば、ホームサーバ2を介してセントラルサーバ5からの制御信号を受信し、この制御信号を受けたときに生体情報をホームサーバ2に通信できるように設定されている。
【0029】
上記セントラルサーバ5は、健康管理ステーションH2で医師や看護士等の管理者により操作され、入手した生体情報を管理者によって管理できるようになっている。また、セントラルサーバ5は、上記ホームサーバ2の動作を制御したり、ホームサーバ2にメッセージを送信したりするようになっている。
【0030】
上記ホームサーバ2は、例えば、被検者Pの自宅H1内に設置されるものであり、図2に示すように、アルミや鉄等の金属材料により箱状に形成された筐体10aと、プラスチック等で形成されて筐体10aの上部に嵌合固定される本体蓋部10bと、プラスチック等で形成されて筐体10aの前面に嵌合固定される前面ボード10cとを有する本体10を備えている。筐体10aが金属材料により形成されているのは、シールド効果を高め、不要輻射ノイズが外部に放射されるのを防止するためである。また、ホームサーバ2は、本体蓋部10bの表面に配されて図1に示す生体情報端末3との間で生体情報の通信を行う無線アンテナ11と、本体蓋部10bの表面に配されて各種の操作を行う複数のボタン8と、本体蓋部10bの表面に配されて作動状況に応じて発光する複数のLED表示部9と、前面ボード10cに固定されたスピーカ6とを備えている。
【0031】
無線アンテナ11は、本体蓋部10bの表面に突出するよう設けられ、筐体10a内に設けられた図示しない送受信部とにより生体情報の通信が可能とされている。
【0032】
複数のボタン8は、押し下げ操作に応じて筐体10a内部に設けられた図示しないLEDからの光を透過させて、表面が発光する照光式押しボタンスイッチである。
【0033】
また、スピーカ6は、例えば、円形状のスピーカであり、セントラルサーバ5から送られてきたメッセージや、その他各種情報をボタン8の操作に応じて音声出力するようになっている。
【0034】
さらに、本実施例におけるホームサーバ2は、外部記憶媒体であるメモリーカードスロットMを着脱可能に接続するためのスロット接続部7を備えている。このメモリーカードスロットMは、各種生体情報やセントラルサーバ5からの指示等を記憶し、図1に示す被検者Pが自身の健康管理に利用するためのものである。スロット接続部7は、筐体10aの側面に形成された矩形の開口部12と、この開口部12に開閉可能に取り付けられる板状のスロットカバー(カバー)13とを備えている。
【0035】
開口部12には、筐体10a内に設けられる不図示の基板と電気的に接続された端子を有する矩形のスロット挿入孔15が、開口部12の中央に位置するように配置されている。また、スロット挿入孔15の下方には、開口部12の縁から一体的に形成された雌ネジ孔18が形成されている。さらに、開口部12の長さ方向の両端には、同長さ方向に向けられた切欠(係止部)16が形成されている。
【0036】
スロットカバー13の、開口部12を閉じた閉姿勢のときの下端部、すなわち重力方向の端部には、ネジ貫通孔(ネジの止め点)14が形成されている。このネジ貫通孔14は、スロットカバー13の下端部において、そのスロットカバー13の幅方向の中央に設定されている。さらに、スロットカバー13の長さ方向の両端には、厚さ方向に延びる突起(係止部)17が設けられている。この突起17の長さ寸法は、スロットカバー13を取り付けるネジ19の長さ寸法より短く設定されている。
【0037】
このような構成のもと、スロットカバー13を開口部12に一致する位置に配置すると、突起17が切欠16内に配され、これにより、スロットカバー13が位置決めされるようになっている。また、上記一致させた状態で、ネジ19を、ネジ貫通孔14を介して、雌ネジ孔18に螺合させると、開口部12が塞がれ、閉状態となるようになっている。さらに、この閉状態から、ネジ19を緩めると、突起17の係合状態が解消されるとともに、ネジ貫通孔14がスロットカバー13の下端部に設けられているため、重力によりスロットカバー13はネジ19およびネジ貫通孔14を中心として回動するようになっている。
【0038】
次に、このように構成された電子機器のカバー取付構造において、メモリーカードスロットMを着脱する際の、開口部12の開閉の作用について説明する。
【0039】
初期状態においては、図3(a)に示すように、スロットカバー13のネジ貫通孔14を介して、ネジ19が雌ネジ孔18に螺合されることにより、開口部12が閉状態にされているものとする。この状態から、メモリーカードスロットMをスロット挿入孔15に挿入して装置本体に接続するときには、ネジ19の頭部がスロットカバー13の幅方向の後方に退避する所定の位置に配されるまでネジ19を緩める。このときにはネジ19は完全には取り外されず、雌ネジ孔18に取り付けられたままの状態になっている。
【0040】
そしてこの緩めた状態で、開口部12が下方を向くようにホームサーバ2を手前に傾けることにより、スロットカバー13をネジ19の頭部まで退避させる。このとき、突起17の長さ寸法はネジ19の長さ寸法よりも短く設定されていることから、突起17は切欠16から完全に退避した状態に配される。すると、ネジ貫通孔14がスロットカバー13の下端部に設けられているため、スロットカバー13は、揺らしたり触れたりすることにより、図3(b)に示すように、バランスが崩れて重力によりネジ19を中心として回動する。
【0041】
そして、閉状態にある位置からネジ19を中心として約180度回動した位置で、スロットカバー13は重力バランスが取れ安定する。このとき、スロットカバー13は筐体10aに取り付けられた状態のままであり、しかも開口部12は開放され、開状態となる。これによりスロット挿入孔15が外方に露出するため、メモリーカードスロットMを、その露出したスロット挿入孔15に挿入して、装置本体に接続する。
【0042】
一方、上記接続した状態から、メモリーカードスロットMを取り外したときには、開口部12からの不要輻射ノイズの漏洩や塵埃の進入を防止するために、開口部12を閉状態にする必要がある。そのため、まずスロットカバー13を約180度反転させて、開口部12に一致する位置に配する。すると、突起17が切欠16内に配される。この状態でネジ19を締めると、ネジ19とスロットカバー13との間の摩擦により、スロットカバー13に、ネジ19に応じて回転する力が作用するが、これら突起17と切欠16により、その回転力が支持され、スロットカバー13がネジ19とともに回転するのが規制される。そしてネジ19を強く締め付けることにより、スロットカバー13は、開口部12を閉じた状態で固定される。これにより、装置内が密閉され不要輻射ノイズの漏洩等が防止される。
【0043】
以上より、スロットカバー13を、重力を利用して回動させて開口部12をオープンにするため、従来のように指先等で引っ張ったりする必要も無く、開口部12を容易に開放することができる。
【0044】
また、開口部12を開状態にしても、スロットカバー13はネジ19を介して筐体10aに取り付けられたままであるので、ネジ19およびスロットカバー13の両者の紛失を防止することができる。
【0045】
また、ネジ貫通孔14は、スロットカバー13の下端部に設けられているため、スロットカバー13を確実に回動させることができるだけでなく、スロットカバー13の幅方向の中央に設けられているため、ネジ19を締め付けたときの押圧力をネジ貫通孔14から均一に伝えることができ、装置本体の密閉性やスロット接続部7の耐性を向上させることができる。
【0046】
さらに、ネジ19を締める際に、突起17が切欠16内に配され、ネジ19の締め付け動作に応じたスロットカバー13の回転が防止されるため、スロットカバー13の開口部12内への取付作業を容易にすることができる。
【0047】
また、突起17の長さ寸法は、ネジ19の長さ寸法より短く設定されているため、突起17を切欠16内から退避しやすくすることができるため、開口部12の開放作業を容易にすることができる。
(実施例2)
図4は、本発明の第2の実施形態を示したものである。
【0048】
図4において、図3に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0049】
この実施例と上記第1の実施例とは基本的構成は同一であり、以下の点において相違した構成とするものである。すなわち、本実施例におけるスロット接続部7においては、開口部12が縦長に形成されるとともに、スロットカバー13もその縦長の開口部12に合わせて縦型に配置されるものである。そして、スロットカバー13の閉姿勢のときの下端部には、ネジ貫通孔14が形成され、上端部には突起17が設けられている。また開口部12の上端に切欠16が形成され、開口部12を閉じたときに突起17が切欠16内に配されるようになっている。
【0050】
以上より、上記と同様の効果を奏することができるだけでなく、スロットカバー13のネジ貫通孔14から上端までの距離が長くなるため、重力によるモーメントが大きくなり、スロットカバー13を回動させ易くすることができる。
(実施例3)
図5は、本発明の第3の実施形態を示したものである。
【0051】
この実施例と上記第1の実施例とは基本的構成は同一であり、以下の点において相違した構成とするものである。すなわち、本実施例においては、雌ネジ孔18が開口部12の下端部であって、その幅方向の端部に偏心した位置に設けられ、これに応じて、ネジ貫通孔14もスロットカバー13の幅方向の端部に偏心した位置に形成されたものである。
【0052】
そのため、ネジ19を緩めると、スロットカバー13の重力バランスが崩れ、スロットカバー13は、揺らしたり触れたりすることなく直ちに回動する。
【0053】
これにより、スロットカバー13を回動させ易くすることができる。
(実施例4)
図6は、本発明の第4の実施例を示したものである。
【0054】
この実施例と上記第3の実施例とは基本的構成は同一であり、以下の点において相違した構成とするものである。すなわち、本実施例においては、雌ネジ孔18が開口部12の幅方向の端部であって、その上下方向の中央に設けられ、この雌ネジ孔18に対向する位置に、ネジ貫通孔14もスロットカバー13の上下方向の中央に形成されたものである。
【0055】
これにより、上記と同様の効果を奏することができるだけでなく、ネジ19を締めたときの押圧力を均一に伝達させることができ、上記第4の実施例と比較して、密閉性や耐性を向上させることができる。
【0056】
なお、上述の実施例1から4においては、電子機器としてホームサーバ2としたが、これに限ることはなく、他の電子機器であってもよい。
【0057】
また、ホームサーバ2を傾けることにより、スロットカバー13をネジ19の頭部まで退避させるとしたが、これに限ることはなく、開口部12の縁に凹部を設けることにより指先で簡単に移動させるようにしてもよい。
【0058】
また、メモリーカードスロットMを接続するとしたが、これに限ることはなく、他の外部機器やケーブル、バッテリーなどであってもよい。
【0059】
さらに、切欠16および突起17を設けるとしたが、これは無くてもよい。ただし、これら切欠16および突起17を設ける方がネジ締めの際にスロットカバー13の回転を防止して取り付けやすくなるのは上述したとおりである。また、切欠16および突起17としたが、これに限らず、スロットカバー13を係止してネジ締めの際の回転を防止するものであれば、それらの形状、位置、個数などは適宜変更可能である。
【0060】
なお、本発明の技術範囲は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明に係る電子機器のカバー取付構造およびホームサーバ(電子機器)の第1の実施例を示すための図であって、ホームサーバを構成品とするヘルスケアシステムの全体構成図である。
【図2】図1に示すヘルスケアシステムの構成品であって、本発明に係るホームサーバの外観図である。
【図3】本発明に係る電子機器のカバー取付構造の要部を示す図であって、(a)は開口部を閉状態に、(b)は開口部を開状態にした様子を示す説明図である。
【図4】本発明に係る電子機器のカバー取付構造における第2の実施例の要部を示す説明図である。
【図5】本発明に係る電子機器のカバー取付構造における第3の実施例の要部を示す説明図である。
【図6】本発明に係る電子機器のカバー取付構造における第4の実施例の要部を示す説明図である。
【符号の説明】
【0062】
2 ホームサーバ(電子機器)
12 開口部
13 スロットカバー(カバー)
14 ネジ貫通孔(ネジの止め点)
16 切欠(係止部)
17 突起(係止部)
19 ネジ
【出願人】 【識別番号】000002325
【氏名又は名称】セイコーインスツル株式会社
【住所又は居所】千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地
【出願日】 平成16年3月26日(2004.3.26)
【代理人】 【識別番号】100079212
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 義治

【公開番号】 特開2005−277307(P2005−277307A)
【公開日】 平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願番号】 特願2004−91950(P2004−91950)