| 【発明の名称】 |
電子部品搭載装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】応 性宝 【住所又は居所】東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジューキ株式会社内
【氏名】小川 博 【住所又は居所】東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジューキ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】長時間円滑に基板搬送を行う。
【解決手段】電子部品搭載用の基板Kを搬送するベルト30と、搬送状態のベルトに摺接して当該ベルトを支持する金属製のベルトガイド40とを備え、ベルトガイドの少なくともベルトとの摺接部の表面にディンプル形成処理を施した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子部品搭載用の基板を搬送するベルトと、搬送状態の前記ベルトに摺接して当該ベルトを支持する金属製のベルトガイドとを備え、 前記ベルトガイドの少なくとも前記ベルトとの摺接部の表面にディンプル形成処理を施したことを特徴とする電子部品搭載装置。 【請求項2】 前記ディンプル形成処理は、20〜100[μm]の微粒子噴射により行われたものであることを特徴とする請求項1記載の電子部品搭載装置。 【請求項3】 前記ベルトガイドは、少なくとも前記摺動部の表面に無電解Ni-Pメッキを施した上で前記ディンプル形成処理が施されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電子部品搭載装置。 【請求項4】 前記ベルトガイドの母材は、表面硬化処理を施した鋼材であることを特徴とする請求項1,2又は3記載の電子部品搭載装置。 【請求項5】 前記ベルトの少なくとも前記ベルトガイドとの摺接部の表面材料を弾性体とすることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の電子部品搭載装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、基板をベルト搬送する電子部品搭載装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来の電子部品搭載装置にあっては、基板の搬送方向に沿って配設された一対の無端環状の搬送用のベルトと、ベルトの搬送を行うモータと、ベルトを搬送方向に沿った状態で複数のプーリを介して張設支持する枠体と、ベルトに摺接した状態で背後から支持するベルトガイドとを備えた基板搬送機構を有している(例えば、特許文献1参照)。 かかる基板搬送機構は、基板搬送方向に沿ってベルトが掛け渡され、その上面に基板が載置された状態で搬送を行うことから、基板載置面の背後となる内側面にベルトガイドを摺接させて弛みを生じないように支持されていた。 【特許文献1】特開2002−271090号公報(第2図) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 基板搬送用のベルト材料には、合成ゴムが一般的に使用されている。一方、基板搬送用ベルトガイドには、ベルトとの摺接による摩擦力低減のために、鋼材を母材としてその摺接部の表面に電解メッキを施したものが使用されていた。 しかしながら、上記従来のベルトガイドでは、継続使用によりその表面のメッキ層の摩耗又は剥離を生じ、使用時間の経過につれて摩擦抵抗が大きくなるという問題があった。その場合、駆動出力が不足して、搬送不能となる場合もあった。 本発明は、長時間円滑に基板搬送を行うことをその目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0004】 請求項1記載の発明は、電子部品搭載用の基板を搬送するベルトと、搬送状態のベルトに摺接して当該ベルトを支持する金属製のベルトガイドとを備え、ベルトガイドの少なくともベルトとの摺接部の表面にディンプル形成処理を施した、という構成を採っている。 【0005】 上記構成では、ベルトが基板を載置した状態で駆動され、基板搬送が行われる。そして、その際に、ベルトガイドがベルトを摺接状態で支持を行い、基板搬送の安定化を図っている。 このとき、ベルトガイドにおけるベルトとの摺接部表面には、ディンプル形成処理が施されていることから、それにより形成される微細な凹凸が接触面積を低減し、ベルトとの摺動性の向上が図られる。一方、ディンプル形成により摺動性を図ることから、メッキ処理のように被膜剥離を生ずる余地がなく、耐久性も向上する。 【0006】 請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明と同様の構成を備えると共に、ディンプル形成処理が20〜100[μm]の微粒子噴射により行われたものである、という構成を採っている。 上記構成では、微粒子噴射によりディンプル形成が行われることから、ベルトガイドのベルトとの摺動面に微小ディンプルによる梨地面が形成される。従って、これにより、接触面積を低減し、ベルトとの摺動性の向上が図られる。また、微小ディンプルが微粒子の衝突により形成されることから、その硬度が向上し、摺動により凹凸がつぶれることが抑制される。従って、より耐久性も向上する。 【0007】 請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明と同様の構成を備えると共に、ベルトガイドは、少なくとも摺動部の表面に無電解Ni-Pメッキを施した上でディンプル形成処理が施されている、という構成を採っている。 上記構成では、ディンプル形成面が無電解Ni-Pメッキ処理が成されていることから、耐久性が高められる。 【0008】 請求項4記載の発明は、請求項1,2又は3記載の発明と同様の構成を備えると共に、ベルトガイドの母材は、表面硬化処理を施した鋼材である、という構成を採っている。 ここでいう、代表的な表面硬化処理としては、浸炭焼き入れ、イオン窒化等が挙げられるが、これに限定されず、その他の硬度を向上させる処理を行っても良い。 上記構成では、ベルトガイドの母材を表面硬化処理を施した鋼材とすることから、ディンプル自体の硬度が向上し、その凹凸の摩耗やつぶれが抑制される。 また、表面硬化処理を施した鋼材に、無電解Ni-Pメッキを施した上でディンプル形成処理を行う場合、ディンプル形成処理の衝撃による母材と無電解Ni-Pメッキ皮膜との剥離を抑制することができる。 【0009】 請求項5記載の発明は、請求項1,2,3又は4記載の発明と同様の構成を備えると共に、ベルトの少なくともベルトガイドとの摺接部の表面材料を弾性体とする、という構成を採っている。 上記構成により、弾性体であるベルトの摺動部から、その搬送駆動力が円滑に入力される一方で、弾性体とベルトガイドとが摺接することとなり、弾性体の軟性により、ベルトガイドのディンプルの摩耗、つぶれを抑制することができる。 【発明の効果】 【0010】 請求項1記載の発明は、ベルトガイドのベルトとの摺動部にディンプル形成処理が施されていることから、それにより形成される微細な凹凸が接触面積を低減し、ベルトとの摺動性の向上を図ることが可能となる。 一方、ディンプル形成により摺動性の向上を図ることから、メッキ処理のように被膜剥離を生ずる余地がなく、長時間円滑に基板搬送を行うことが可能となる。また、これに伴い、駆動源の負担を軽減して省エネルギー化を図ることが可能となる。 【0011】 請求項2記載の発明は、微粒子噴射によりディンプル形成が行われることから、ディンプルによる摺動性の向上を備え、さらには、微小ディンプルが微粒子の衝突により形成されることから、硬度向上により凹凸の摺動に対する耐久性が向上し、より長時間円滑に基板搬送を行うことが可能となる。 【0012】 請求項3記載の発明は、ベルトガイドのベルトとの摺動部のディンプル形成面に予め無電解Ni-Pメッキ処理が成されていることから、ディンプル自体の耐久性が高められ、より長時間円滑に基板搬送を行うことが可能となる。 【0013】 請求項4記載の発明は、ベルトガイドの母材を、表面硬化処理を施した鋼材とすることから、ディンプル自体の硬度が向上し、その凹凸の摩耗やつぶれが抑制され、より長時間円滑に基板搬送を行うことが可能となる。 また、表面硬化処理を施した鋼材に、無電解Ni-Pメッキを施した上でディンプル形成処理を行う場合、ディンプル形成処理の衝撃による母材と無電解Ni-Pメッキ皮膜との剥離を抑制することができ、ベルトガイドの耐久性をさらに向上することが可能となる。 【0014】 請求項5記載の発明は、ベルトの少なくともベルトガイドとの摺接部の表面材料を弾性体としていることから、ベルトの搬送駆動力が円滑に伝達される一方で、ベルトガイドとの摺接において、弾性体の軟性により、ベルトガイドのディンプルの摩耗、つぶれを抑制し、より長時間円滑に基板搬送を行うことが可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 (実施形態の全体構成) 以下、本発明の実施形態たる電子部品搭載装置10について図1乃至図5に基づいて説明する。図1は電子部品搭載装置10の斜視図である。 なお、電子部品搭載装置10とは、基板Kを搬送方向に搬送し基板搬送路の所定位置に固定して該基板Kに電子部品を実装するものである。 以下の説明において、基板Kの搬送方向をX軸方向、基板Kの搬送方向と略直交する方向をY軸方向と定めるものとする。 【0016】 電子部品搭載装置10は、図1に示すように、矩形枠状の基台11と、基板KをX軸方向に沿って搬送する基板搬送機構20と、電子部品の保持と解放とが可能な複数のヘッド12と、各ヘッド12のY軸方向における移動位置決めを行う二基のY軸位置決め機構13と、X軸方向における各ヘッド12の移動位置決めを行うX軸位置決め機構14と、各ヘッド12に対して各種の電子部品を供給する電子部品供給手段15とを備えている。 【0017】 上記各Y軸位置決め機構13は、いずれもY軸方向に沿った状態で搬送経路を跨いで配設されたガイド枠を介してヘッド12を支持し、図示しないリニアモータの駆動によりガイド枠に沿ったヘッド12の移動位置決めを行う。 一方、X軸位置決め機構14は、図示しないリニアモータの駆動により各Y軸位置決め機構13のガイド枠をX軸方向に沿って移動位置決めする。これにより、二つのヘッド12は、X軸方向及びY軸方向の双方に移動され、X−Y平面の任意の位置に位置決めすることができる。 電子部品供給手段15は、各種の電子部品を供給するテープフィーダを複数並列配置した状態で基台11上に備えている。従って、各ヘッド12は、任意のテープフィーダの受け取り口に位置決めされて任意の電子部品を受け取ると共に、基板Kの任意の搭載位置に位置決めされて電子部品の搭載作業が行われる。 【0018】 (基板搬送機構) 図2は基板搬送機構20の搬送方向に沿った断面図であり、図3は図2のS−S線に沿った部分断面図である。基板搬送機構20は、図2及び図3に示すように、いずれもX軸方向に沿った状態で立設されると共に互いに対向する一対の側壁板21を有するフレーム22と、各側壁板21に設けられた複数のプーリ23,24に掛け渡された基板搬送用の無端環状のベルト30と、駆動モータ(図示略)の出力軸に設けられ、ベルト30に搬送駆動力を付与する出力プーリ25と、ベルト30の内側面に摺接して支持するベルトガイド40とを備えている。 【0019】 上記ベルト30及びベルトガイド40は、いずれも、フレーム22の側壁板21ごとに設けられている。そして、フレーム22は、各側壁板21の上端部であってY軸方向両端部に設けられた二つのプーリ23によりベルト30がY軸方向に沿った状態で張設されている。また、ベルト30は、Y軸方向中間位置において、四つのプーリ24によりその一部分が下方に引き出されると共に、当該一部分において出力プーリ25に巻回されている。 ベルトガイド40は、側壁板21の上端部の二つのプーリ23の間のほぼ全長に渡ってY軸方向に沿った状態で設けられ、ベルトガイド40の上面部がプーリ23間に張設されたベルト30の内側面に摺接するように配設される。 そして、基板KはそのX軸方向における両端部がそれぞれ一方と他方のベルト30に載置され、同速で駆動される各ベルト30によってY軸方向に沿って搬送される。このとき、ベルト30は、背後でベルトガイド40によって支持されることから、弛みを生じることなくY軸方向に沿った状態を維持しながら基板搬送が行われる。 【0020】 (ベルトとベルトガイドの詳細説明) ベルト30とベルトガイド40とについてさらに詳細に説明する。 図4(A)はベルト30をX軸方向から見た部分拡大図であり、図4(B)は図4(A)のT−T線に沿った断面図である。 ベルト30は、その主たる素材が弾性体としての合成ゴム(例えばウレタンゴム)で形成されると共に、その内側面において、搬送される方向(図4ではY軸方向)に沿ってに均一間隔で突起31が設けられている。従って、その材質の特性により、出力プーリ25及びその他のプーリ23,24に対して柔軟に巻回され且つ密着し、さらに各突起31の効果と相まって、各プーリに対する滑りの発生が防止されている。 さらに、ベルト30は、その内部に、その幅方向(図4ではX軸方向)に対して均一間隔で並んだ複数本の芯線32が、搬送方向に沿った状態で内包されている。各芯線32は、例えば、ケブラー、炭素繊維、ガラス繊維、鋼線その他の合成ゴムに比して伸びの小さい素材から形成されており、伸びの防止及び強度向上が図られている。 【0021】 図5は、ベルトガイド40の上面(摺動部)近傍とこれに摺接するベルト30の搬送方向に沿った断面図である。 各ベルトガイド40は、水平に設けられ、前述したように、その長手方向全長に渡ってその上面が搬送されるベルト30の内側面に摺接する。 各ベルトガイド40は、母材を鋼材41とし、まず浸炭焼き入れ焼き戻しにより表面硬化処理が施される。そして、ベルトガイド40の上面となる面に厚さ2〜30[μm]程度のNiPの無電解メッキ皮膜42を形成し、摂氏280度でベーキング処理を行う。この段階で表面硬度500[HV]を実現することが望ましく、さらには、600[HV]以上とすることがより望ましい。 さらに、上面に直径20〜100[μm]のセラミック又は鋼材ボールの微粒子を噴射してディンプル形成処理(いわゆるWPC処理:登録商標)を行ったものが使用される。セラミックボールを使用する場合には上記直径の範囲でも小さい範囲(20[μm]近傍)に近いことが望ましく、鋼材ボールを使用する場合には上記直径の範囲でも大きい範囲(100[μm]近傍)に近いことが望ましい。微粒子の噴射速度は300[m/s]、噴射時間は1分程度とするが、これは一例であって限定するものではない。 ディンプル形成処理により形成される無数の凹部は、その最大幅(凹部の最も大きく計測できる大きさ、但し深さ方向の大きさは除く)が0.1〜10.0[μm]、より望ましくは1.0〜2.0[μm]の範囲内ものが、単位面積中で最も大きな面積比を占めることが望ましく、さらにはその面積比が50パーセント以上となることがより望ましい。 【0022】 (比較試験) 上記構成からなる基板搬送機構20を搭載した電子部品搭載装置10と、ベルトガイドの母材又は上面被膜素材のみが異なる電子部品搭載装置(比較例)との比較試験結果を図6及び図7に基づいて説明する。 図6は、850gの基板と1250gの基板とをベルト30に載置した状態におけるベルト30とベルトガイドとの間に生じる摩擦力を測定した結果を示す線図である。図6において、比較例1はベルトガイドの母材がアルミニウム合金であって被膜なしのものであり、比較例2は母材が鋼材であってNiP+PTFEが成膜されたものである。また、実施例1は、前述したベルトガイド40とほぼ同様の構成であるが、母材である鋼材に浸炭焼き入れ焼き戻し処理を行っていないベルトガイドを使用している。 【0023】 そして、かかる比較試験結果によると、850gの基板の基板に対して摩擦力が、比較例1では約3.0[kgf]、比較例2では約2.2[kgf]、本発明の実施形態では約1.5[kgf]となり、1250gの基板の基板に対して摩擦力が、比較例1では約3.8[kgf]、比較例2では約3.6[kgf]、本発明の実施例1では約2.0[kgf]となり、ディンプル形成処理等を行った実施例1のベルトガイドは、他の比較例1,2に比してベルト30との間で生じる摩擦力を大きく低減することが観測された。 【0024】 図7は、850gの基板をベルト30に載置した状態での連続使用におけるその摩擦力の変化及び耐久性(駆動モータの回転数)を示す線図である。この図7において、比較例2及び実施例1は前述のものであり、実施例2は、前述したベルトガイド40と同様のもの、つまり母材である鋼材に浸炭焼き入れ焼き戻し処理を行った上でディンプル形成処理等を行ったベルトガイドを使用している。 かかる比較試験結果によると、比較例2では搬送開始から摩擦力が増加し始め、駆動モータが約7000回転したところでその摩擦力によりベルト30の搬送が停止した。 一方、実施例1では搬送開始からの摩擦力の増加は殆どなく、駆動モータが約6万回転を越えたところでその摩擦力の増加が始まり、約7万回転したところでその摩擦力によりベルト30の搬送が停止した。 さらに、実施例2では搬送開始から約3万5000回転まで摩擦力が緩やかに増加し、その後、摩擦力の増加が殆どなく、駆動モータが約30万5000回転を越えたところで再び摩擦力の増加が始まり、307855回転したところでその摩擦力によりベルト30の搬送が停止した。 このように、ディンプル形成処理等を行った場合には、行わない場合と比べて、ベルトの円滑な搬送状態を長期間維持することが可能となることが観測された。 さらに、母材である鋼材に予め表面硬化処理を行なった場合には、行わない場合と比べて、ベルトの円滑な搬送状態をさらに長期間維持することが可能となることが観測された。 【0025】 (実施形態の効果) 以上のように、電子部品搭載装置10において、ベルトガイド40の上面に微粒子噴射によるディンプル形成処理が施されていることから、それにより形成される微細な凹凸が接触面積を低減し、ベルト30との摺動性の向上を図ることが可能となる。 一方、ディンプル形成により摺動性の向上を図ることから、単なる摺動性の良い皮膜を摺動面に形成する場合のように被膜剥離を生ずる余地がなく、長時間円滑に基板搬送を行うことが可能となる。また、これに伴い、駆動源の負担を軽減して省エネルギー化を図ることが可能となる。 さらに、ベルトガイド40の上面において、微粒子噴射によりディンプルが形成されることから、微粒子の衝突により硬度向上が図られ、凹凸の摺動に対する耐久性が向上し、より長時間円滑に基板搬送を行うことが可能となる。 さらに、ベルトガイド40の母材である鋼材に浸炭焼き入れ焼き戻しの表面硬化処理を施すことから、ディンプル自体の硬度が向上し、その凹凸の摩耗やつぶれが抑制され、より長時間円滑に基板搬送を行うことが可能となる。また、ベルトガイド40の上面において、ディンプル形成前に予め無電解Ni-Pメッキ処理を施すことで、摺動性を高め、防錆によるの耐久性を高めることができる。 また、ベルトガイド40は、表面硬化処理を施した鋼材を母材としているため、その上面に無電解Ni-Pメッキを施した上でディンプル形成処理を行った場合に、ディンプル形成処理の衝撃による母材と無電解Ni-Pメッキ皮膜との剥離を抑制することができ、より長期に渡って防錆による耐久性を維持することが可能となる。 【0026】 (その他) なお、ベルトガイド40の上面に形成される被膜は、NiPの無電解メッキ皮膜中にフッ素樹脂(四フッ化エチレン:PTFE)の微粒子を均一に分散共析させてなる皮膜形成処理を行っても良いし、NiPに限らず、例えば、NiB,NiBW,NiP-B等の成膜を行って良い。 また、ベルトガイド40としては、錆の生じにくい環境下においては、浸炭焼き入れ焼き戻しを行い、NiP被膜を形成せず、セラミック又は鋼材ボールの微粒子を噴射させた鋼材であって、望ましくは表面硬度800[HV]以上としたものを使用しても良い。 また、ベルトガイド40の母材としてSUS(ステンレス)を使用し、その上面にセラミック又は鋼材ボールの微粒子を噴射させ、その後、表面硬化処理としてイオン窒化処理を施したものであって、望ましくは表面硬度600[HV]以上の化合物層を形成したものを使用しても良い。 また、ベルトガイド40の母材に対する表面硬化処理は、焼き入れ焼き戻し、イオン窒化処理に限らず、少なくとも表面硬化を促す他の処理を施しても良い。 【0027】 また、上記実施形態では、ベルトガイド40について、(1)鋼材の表面硬化処理→(2) 無電解Ni-Pメッキ皮膜形成処理→(3) ディンプル形成処理の順番で各処理を行っているが、(1)鋼材の表面硬化処理→(2) ディンプル形成処理→(3) 無電解Ni-Pメッキ皮膜形成処理→(4) ディンプル形成処理を行っても良い。かかる場合、図8に示すように、母材である鋼材41にディンプル形成がされ、さらに、ディンプルの凹部の内側まで無電解Ni-Pメッキ皮膜42が形成されることから、剥離しにくく、さらなる耐久性の向上を図ることが可能となる。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】発明の実施形態たる電子部品搭載装置の斜視図である。 【図2】図1に開示した基板搬送機構の搬送方向に沿った断面図である。 【図3】図2のS−S線に沿った部分断面図である。 【図4】図4(A)はベルトをX軸方向から見た部分拡大図であり、図4(B)は図4(A)のT−T線に沿った断面図である。 【図5】ベルトガイドの上面近傍とこれに摺接するベルトの搬送方向に沿った断面図である。 【図6】載置する基板の重量を変えた場合における比較例と実施例のベルト−ベルトガイド間に生じる摩擦力を測定した結果を示す線図である。 【図7】基板をベルトに載置した状態での連続使用における比較例と実施例の摩擦力の変化及び耐久性を示す線図である。 【図8】図5と異なる工程で形成したベルトガイドの上面近傍とこれに摺接するベルトの搬送方向に沿った断面図である。 【符号の説明】 【0029】 10 電子部品搭載装置 20 基板搬送機構 30 ベルト 40 ベルトガイド K 基板
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003399 【氏名又は名称】ジューキ株式会社 【住所又は居所】東京都調布市国領町8丁目2番地の1
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| 【出願日】 |
平成16年3月5日(2004.3.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100090033 【弁理士】 【氏名又は名称】荒船 博司
【識別番号】100093045 【弁理士】 【氏名又は名称】荒船 良男
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| 【公開番号】 |
特開2005−252076(P2005−252076A) |
| 【公開日】 |
平成17年9月15日(2005.9.15) |
| 【出願番号】 |
特願2004−62270(P2004−62270) |
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