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【発明の名称】 電子部品実装装置
【発明者】 【氏名】山本 勇二
【住所又は居所】東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジューキ株式会社内

【要約】 【課題】搭載ヘッドを備えるフレームの変形を抑え、より確実に電子部品を基板に実装すること。

【解決手段】部品供給部(4)により供給される電子部品を搭載ヘッド(6)が基板(P)に搭載する電子部品実装装置(1)において、一対のY軸フレーム(71)と、Y軸フレームに沿って移動可能なベース部(70)と、ベース部に配設されY軸フレームに掛け渡されるX軸フレーム(72)と、ベース部に配設されY軸フレームに掛け渡されるX軸固定子(25)と、X軸固定子に沿って移動自在なX軸可動子(24)と、X軸可動子にスペーサー(S)を介して連結されて、X軸フレームに沿って移動可能な搭載ヘッドと、Y軸フレームに沿って備えられるY軸固定子(15)と、Y軸固定子に沿って移動自在に備えられるとともに、ベース部にスペーサーを介して連結されるY軸可動子(14)と、を有する構成にした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の第1フレームと、
前記第1フレームに沿って移動可能に備えられるベース部と、
前記ベース部に配設され、前記第1フレームに掛け渡される第2フレームと、
前記ベース部に配設され、前記第1フレームに掛け渡されるリニアモータのX軸固定子と、
前記X軸固定子に沿って移動自在に備えられるリニアモータのX軸可動子と、
前記X軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されるとともに、前記第2フレームに沿って移動可能に備えられる搭載ヘッドと、
前記第1フレームに沿って備えられるリニアモータのY軸固定子と、
前記Y軸固定子に沿って移動自在に備えられるとともに、前記ベース部にスペーサーを介して離間するように連結されるリニアモータのY軸可動子と、を有し、
部品供給部により供給される電子部品を前記搭載ヘッドが保持するとともに、前記電子部品を基板に搭載することを特徴とする電子部品実装装置。
【請求項2】
一対の第1フレームと、
前記第1フレームに沿って移動可能に備えられるベース部と、
前記ベース部に配設され、前記第1フレームに掛け渡される第2フレームと、
前記ベース部に配設され、前記第1フレームに掛け渡されるリニアモータのX軸固定子と、
前記X軸固定子に沿って移動自在に備えられるリニアモータのX軸可動子と、
前記X軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されるとともに、前記第2フレームに沿って移動可能に備えられる搭載ヘッドと、を有し、
部品供給部により供給される電子部品を前記搭載ヘッドが保持するとともに、前記電子部品を基板に搭載することを特徴とする電子部品実装装置。
【請求項3】
一対の第1フレームと、
前記第1フレームに沿って移動可能に備えられるベース部と、
前記ベース部に配設され、前記第1フレームに掛け渡される第2フレームと、
前記第1フレームに掛け渡されるように備えられるリニアモータのX軸固定子と、
前記X軸固定子に沿って移動自在に備えられるリニアモータのX軸可動子と、
前記X軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されるとともに、前記第2フレームに沿って移動可能に備えられる搭載ヘッドと、を有し、
部品供給部により供給される電子部品を前記搭載ヘッドが保持するとともに、前記電子部品を基板に搭載することを特徴とする電子部品実装装置。
【請求項4】
一対の第1フレームと、
前記第1フレームに沿って移動可能に備えられるベース部と、
前記ベース部に配設され、前記第1フレームに掛け渡される第2フレームと、
前記ベース部に配設され、前記第1フレームに掛け渡されるリニアモータのX軸固定子と、
前記X軸固定子に沿って移動自在に備えられるリニアモータのX軸可動子と、
前記X軸可動子に連結されるとともに、前記第2フレームに沿って移動可能に備えられる搭載ヘッドと、を有し、
部品供給部により供給される電子部品を前記搭載ヘッドが保持するとともに、前記電子部品を基板に搭載することを特徴とする電子部品実装装置。
【請求項5】
前記第1フレームに沿って備えられるリニアモータのY軸固定子と、前記Y軸固定子に沿って移動自在に備えられるリニアモータのY軸可動子と、を有するとともに、
前記ベース部は、前記Y軸可動子に連結されて、前記第1フレームに沿って移動可能となっていることを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載の電子部品実装装置。
【請求項6】
前記ベース部は、前記Y軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されていることを特徴とする請求項5に記載の電子部品実装装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品を基板に実装する電子部品実装装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、電子部品を基板に実装する装置として、部品供給部により供給される複数の電子部品を、搭載ヘッドに備えられた吸着ノズルにより吸着し、基板に移送して搭載し、実装する電子部品実装装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
図7に示す、従来の電子部品実装装置100は、ベース101の上面101aに設けられる基板搬送用のコンベヤ102と、ベース101の上面側縁部においてコンベヤ102の搬送方向に対して直角に且つコンベヤ102を跨ぐようにして設けられる2本の支持梁103と、2本の支持梁103の間に架け渡される2本のフレーム104と、2本のフレーム104にそれぞれ2つずつ取り付けられ、部品供給部105から電子部品を吸着し、基板に搭載する搭載ヘッド106等を備えている。
また、電子部品実装装置100は、搭載ヘッド106を任意の位置に移動させるための複数の移動手段として可動部及び固定部を有するリニアモータを複数備えている。即ち、フレーム104の両端部下面に取り付けられる可動部107aと、該可動部107aに対応して支持梁103の長さ方向上面に取り付けられる固定部107bによって、フレーム104は支持梁103の長さ方向(Y軸方向)に移動可能となっている。また、搭載ヘッド106に取り付けられる可動部108aと、該可動部108aに対応してフレーム104の長さ方向下面に取り付けられる固定部(図示省略)によって、搭載ヘッド106はフレーム104の長さ方向(X軸方向)に移動可能となっている。
従って、予め複数の搭載ヘッド106の動作をプログラムしておくことで、コンベヤ102によって電子部品実装装置100まで搬送され、位置決めされた基板の任意の位置に電子部品を搭載し、実装することができるようになっている。
【特許文献1】特開平5−41596号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の場合、フレーム104には、搭載ヘッド106の重量や、搭載ヘッド106とフレーム104の間に取り付けられる可動部108aや固定部(図示省略)としてのスライダとリニアサーボモータの重量による荷重がかかることになる。そして、その荷重により、フレーム104には鉛直方向(Z軸方向)にたわみが生じることがある。なお、搭載ヘッド106はフレーム104の長さ方向に移動するので、フレーム104上の任意の位置におけるたわみ量は一定ではなく、搭載ヘッド106の移動によって変化することになる。
【0005】
また、フレーム104の下面に取り付けられているリニアサーボモータがその動作により発熱した場合、その熱によりフレーム104等が熱膨張する。特に、フレーム104とスライダやリニアサーボモータが異なる材料で構成されている場合は、それら異種部材の熱膨張係数の相違に起因してフレーム104等が湾曲してしまうことがある。
【0006】
このようにフレーム104が撓んだり、湾曲したりして変形してしまうと、フレーム104に備えられる搭載ヘッド106の位置についての誤差が生じることになり、搭載ヘッド106が部品供給部105から電子部品をピックアップできないというトラブルや、基板上への電子部品の実装精度が悪くなるというトラブルが生じることがあった。
【0007】
本発明は、電子部品実装装置において、搭載ヘッドを備えるフレームの変形を抑え、より確実に電子部品を基板に実装することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、電子部品実装装置であって、一対の第1フレームと、第1フレームに沿って移動可能に備えられるベース部と、ベース部に配設され第1フレームに掛け渡される第2フレームと、ベース部に配設され第1フレームに掛け渡されるリニアモータのX軸固定子と、X軸固定子に沿って移動自在に備えられるリニアモータのX軸可動子と、X軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されるとともに、第2フレームに沿って移動可能に備えられる搭載ヘッドと、第1フレームに沿って備えられるリニアモータのY軸固定子と、Y軸固定子に沿って移動自在に備えられるとともに、ベース部にスペーサーを介して離間するように連結されるリニアモータのY軸可動子と、を有し、部品供給部により供給される電子部品を搭載ヘッドが保持するとともに、電子部品を基板に搭載することを特徴とする。
【0009】
請求項1記載の発明によれば、電子部品実装装置において、搭載ヘッドは、第1フレームに沿って移動可能に備えられるベース部に配設されるリニアモータのX軸固定子に沿って移動自在に備えられるリニアモータのX軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されている。そして、その搭載ヘッドはリニアモータの動作に伴い、ベース部に配設され第1フレームに掛け渡される第2フレームに沿って案内されるように移動可能に備えられている。
また、第1フレームに沿って備えられるリニアモータのY軸固定子に沿って移動自在に備えられるリニアモータのY軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されるベース部が、リニアモータの動作に伴って第1フレームに沿って移動することにより、そのベース部を介して搭載ヘッドは、第1フレームに沿って案内されるように移動可能に備えられている。
よって、搭載ヘッドは、第1フレームに沿った移動と、第2フレームに沿った移動が可能であり、その2方向に移動することで、部品供給部により供給される電子部品を保持するとともに、電子部品を基板に搭載することができるようになっている。
【0010】
ここで、搭載ヘッドを第2フレームに沿って移動させるリニアモータのX軸固定子はベース部に配設されており、搭載ヘッドを案内する第2フレームもベース部に配設されている。
つまり、第2フレームにX軸固定子は備えられておらず、X軸固定子の荷重は第2フレームにかからないようになっている。X軸固定子の荷重が第2フレームにかからないので、第2フレームがその荷重により撓むなどして変形することはない。
よって、搭載ヘッドを備える第2フレームの変形を抑えることができ、第2フレームが支持する搭載ヘッドの位置に関する誤差が生じにくくなるので、搭載ヘッドが移動し動作する際の精度を向上させることができる。
従って、電子部品実装装置は、より確実に電子部品を基板に実装することができるようになる。
【0011】
また、搭載ヘッドは、リニアモータのX軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されており、搭載ヘッドとX軸可動子の間には空気層が形成されるので、リニアモータ(X軸可動子、X軸固定子)の動作に伴いX軸可動子に生じた熱は搭載ヘッド側に伝わりにくく、搭載ヘッドを備える第2フレームにも伝わりにくくなっている。
よって、X軸可動子に生じた熱は、第2フレームに伝わりにくく、第2フレームが熱膨張により変形することを低減することができる。従って、第2フレームの変形を抑えることができ、第2フレームが支持する搭載ヘッドの位置に関する誤差が生じにくくなるので、搭載ヘッドが移動し動作する際の精度を向上させることができる。
従って、電子部品実装装置は、より確実に電子部品を基板に実装することができるようになる。
【0012】
また、第2フレームが配設されるベース部は、リニアモータのY軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されており、Y軸可動子とベース部との間には空気層が形成されるので、リニアモータ(Y軸可動子、Y軸固定子)の動作に伴いY軸可動子に生じた熱はベース部側に伝わりにくく、搭載ヘッドを備える第2フレームにも伝わりにくくなっている。
よって、Y軸可動子に生じた熱は、ベース部を介して第2フレームに伝わりにくく、第2フレームが熱膨張により変形することを低減することができる。従って、第2フレームの変形を抑えることができ、第2フレームが支持する搭載ヘッドの位置に関する誤差が生じにくくなるので、搭載ヘッドが移動し動作する際の精度を向上させることができる。
従って、電子部品実装装置は、より確実に電子部品を基板に実装することができるようになる。
【0013】
請求項2記載の発明は、電子部品実装装置であって、一対の第1フレームと、第1フレームに沿って移動可能に備えられるベース部と、ベース部に配設され第1フレームに掛け渡される第2フレームと、ベース部に配設され第1フレームに掛け渡されるリニアモータのX軸固定子と、X軸固定子に沿って移動自在に備えられるリニアモータのX軸可動子と、X軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されるとともに、第2フレームに沿って移動可能に備えられる搭載ヘッドと、を有し、部品供給部により供給される電子部品を搭載ヘッドが保持するとともに、電子部品を基板に搭載することを特徴とする。
【0014】
請求項2記載の発明によれば、電子部品実装装置において、搭載ヘッドは、第1フレームに沿って移動可能に備えられるベース部に配設されるリニアモータのX軸固定子に沿って移動自在に備えられるリニアモータのX軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されている。そして、その搭載ヘッドはリニアモータの動作に伴い、ベース部に配設され第1フレームに掛け渡される第2フレームに沿って案内されるように移動可能に備えられている。
よって、搭載ヘッドは、第2フレームに沿って移動することができ、部品供給部により供給される電子部品を保持するとともに、電子部品を基板に搭載することができるようになっている。
【0015】
ここで、搭載ヘッドを第2フレームに沿って移動させるリニアモータのX軸固定子はベース部に配設されており、搭載ヘッドを案内する第2フレームもベース部に配設されている。
つまり、第2フレームにX軸固定子は備えられておらず、X軸固定子の荷重は第2フレームにかからないようになっている。X軸固定子の荷重が第2フレームにかからないので、第2フレームがその荷重により撓むなどして変形することはない。
よって、搭載ヘッドを備える第2フレームの変形を抑えることができ、第2フレームが支持する搭載ヘッドの位置に関する誤差が生じにくくなるので、搭載ヘッドが移動し動作する際の精度を向上させることができる。
従って、電子部品実装装置は、より確実に電子部品を基板に実装することができるようになる。
【0016】
また、搭載ヘッドは、リニアモータのX軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されており、搭載ヘッドとX軸可動子の間には空気層が形成されるので、リニアモータ(X軸可動子、X軸固定子)の動作に伴いX軸可動子に生じた熱は搭載ヘッド側に伝わりにくく、搭載ヘッドを備える第2フレームにも伝わりにくくなっている。
よって、X軸可動子に生じた熱は、第2フレームに伝わりにくく、第2フレームが熱膨張により変形することを低減することができる。従って、第2フレームの変形を抑えることができ、第2フレームが支持する搭載ヘッドの位置に関する誤差が生じにくくなるので、搭載ヘッドが移動し動作する際の精度を向上させることができる。
従って、電子部品実装装置は、より確実に電子部品を基板に実装することができるようになる。
【0017】
請求項3記載の発明は、電子部品実装装置であって、一対の第1フレームと、第1フレームに沿って移動可能に備えられるベース部と、ベース部に配設され第1フレームに掛け渡される第2フレームと、第1フレームに掛け渡されるように備えられるリニアモータのX軸固定子と、X軸固定子に沿って移動自在に備えられるリニアモータのX軸可動子と、X軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されるとともに、第2フレームに沿って移動可能に備えられる搭載ヘッドと、を有し、部品供給部により供給される電子部品を搭載ヘッドが保持するとともに、電子部品を基板に搭載することを特徴とする。
【0018】
請求項3記載の発明によれば、電子部品実装装置において、搭載ヘッドは、第1フレームに掛け渡されるように備えられるリニアモータのX軸固定子に沿って移動自在に備えられるリニアモータのX軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されている。そして、その搭載ヘッドはリニアモータの動作に伴い、ベース部に配設され第1フレームに掛け渡される第2フレームに沿って案内されるように移動可能に備えられている。
よって、搭載ヘッドは、第2フレームに沿って移動することができ、部品供給部により供給される電子部品を保持するとともに、電子部品を基板に搭載することができるようになっている。
【0019】
ここで、搭載ヘッドは、リニアモータのX軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されており、搭載ヘッドとX軸可動子の間には空気層が形成されるので、リニアモータ(X軸可動子、X軸固定子)の動作に伴いX軸可動子に生じた熱は搭載ヘッド側に伝わりにくく、搭載ヘッドを備える第2フレームにも伝わりにくくなっている。
よって、X軸可動子に生じた熱は、第2フレームに伝わりにくく、第2フレームが熱膨張により変形することを低減することができる。従って、第2フレームの変形を抑えることができ、第2フレームが支持する搭載ヘッドの位置に関する誤差が生じにくくなるので、搭載ヘッドが移動し動作する際の精度を向上させることができる。
従って、電子部品実装装置は、より確実に電子部品を基板に実装することができるようになる。
【0020】
請求項4記載の発明は、電子部品実装装置であって、一対の第1フレームと、第1フレームに沿って移動可能に備えられるベース部と、ベース部に配設され第1フレームに掛け渡される第2フレームと、ベース部に配設され第1フレームに掛け渡されるリニアモータのX軸固定子と、X軸固定子に沿って移動自在に備えられるリニアモータのX軸可動子と、X軸可動子に連結されるとともに、第2フレームに沿って移動可能に備えられる搭載ヘッドと、を有し、部品供給部により供給される電子部品を搭載ヘッドが保持するとともに、電子部品を基板に搭載することを特徴とする。
【0021】
請求項4記載の発明によれば、電子部品実装装置において、搭載ヘッドは、第1フレームに沿って移動可能に備えられるベース部に配設されるリニアモータのX軸固定子に沿って移動自在に備えられるリニアモータのX軸可動子に連結されている。そして、その搭載ヘッドはリニアモータの動作に伴い、ベース部に配設され第1フレームに掛け渡される第2フレームに沿って案内されるように移動可能に備えられている。
よって、搭載ヘッドは、第2フレームに沿って移動することができ、部品供給部により供給される電子部品を保持するとともに、電子部品を基板に搭載することができるようになっている。
【0022】
ここで、搭載ヘッドを第2フレームに沿って移動させるリニアモータのX軸固定子はベース部に配設されており、搭載ヘッドを案内する第2フレームもベース部に配設されている。
つまり、第2フレームにX軸固定子は備えられておらず、X軸固定子の荷重は第2フレームにかからないようになっている。X軸固定子の荷重が第2フレームにかからないので、第2フレームがその荷重により撓むなどして変形することはない。
よって、搭載ヘッドを備える第2フレームの変形を抑えることができ、第2フレームが支持する搭載ヘッドの位置に関する誤差が生じにくくなるので、搭載ヘッドが移動し動作する際の精度を向上させることができる。
従って、電子部品実装装置は、より確実に電子部品を基板に実装することができるようになる。
【0023】
請求項5記載の発明は、請求項2〜4の何れか一項に記載の電子部品実装装置において、第1フレームに沿って備えられるリニアモータのY軸固定子と、Y軸固定子に沿って移動自在に備えられるリニアモータのY軸可動子と、を有するとともに、ベース部は、Y軸可動子に連結されて、第1フレームに沿って移動可能となっていることを特徴とする。
【0024】
請求項5記載の発明によれば、請求項2〜4の何れか一項に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、第1フレームに沿って備えられるリニアモータのY軸固定子に沿って移動自在に備えられるリニアモータのY軸可動子に連結されるベース部が、リニアモータの動作に伴って第1フレームに沿って移動することができるので、そのベース部を介して搭載ヘッドは、第1フレームに沿って案内されるように移動可能に備えられている。
よって、搭載ヘッドは、第1フレームに沿った移動と、第2フレームに沿った移動が可能であり、その2方向に移動することで、部品供給部により供給される電子部品を保持するとともに、電子部品を基板に搭載することができる。
【0025】
請求項6記載の発明は、請求項5に記載の電子部品実装装置において、ベース部は、Y軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されていることを特徴とする。
【0026】
請求項6記載の発明によれば、請求項5に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、ベース部は、Y軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されている。そして、このベース部には第2フレームが配設されるようになっている。
つまり、第2フレームが配設されるベース部は、リニアモータのY軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されることにより、Y軸可動子とベース部との間には空気層が形成されるので、リニアモータ(Y軸可動子、Y軸固定子)の動作に伴いY軸可動子に生じた熱はベース部側に伝わりにくく、搭載ヘッドを備える第2フレームにも伝わりにくくなっている。
よって、Y軸可動子に生じた熱は、ベース部を介して第2フレームに伝わりにくく、第2フレームが熱膨張により変形することを低減することができる。従って、第2フレームの変形を抑えることができ、第2フレームが支持する搭載ヘッドの位置に関する誤差が生じにくくなるので、搭載ヘッドが移動し動作する際の精度を向上させることができる。
従って、電子部品実装装置は、より確実に電子部品を基板に実装することができるようになる。
【発明の効果】
【0027】
請求項1記載の発明によれば、搭載ヘッドを第2フレームに沿って移動させるリニアモータのX軸固定子はベース部に配設されており、搭載ヘッドを案内する第2フレームもベース部に配設されている。つまり、第2フレームにX軸固定子は備えられておらず、X軸固定子の荷重は第2フレームにかからないようになっている。X軸固定子の荷重が第2フレームにかからないので、第2フレームがその荷重により撓むなどして変形することはない。
よって、搭載ヘッドを備える第2フレームの変形を抑えることができ、第2フレームが支持する搭載ヘッドの位置に関する誤差が生じにくくなるので、搭載ヘッドが移動し動作する際の精度を向上させることができる。従って、電子部品実装装置は、より確実に電子部品を基板に実装することができるようになる。
【0028】
また、搭載ヘッドは、リニアモータのX軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されており、搭載ヘッドとX軸可動子の間には空気層が形成されるので、リニアモータ(X軸可動子、X軸固定子)の動作に伴いX軸可動子に生じた熱は搭載ヘッド側に伝わりにくく、搭載ヘッドを備える第2フレームにも伝わりにくくなっている。
よって、X軸可動子に生じた熱は、第2フレームに伝わりにくく、第2フレームが熱膨張により変形することを低減することができる。従って、第2フレームの変形を抑えることができ、第2フレームが支持する搭載ヘッドの位置に関する誤差が生じにくくなるので、搭載ヘッドが移動し動作する際の精度を向上させることができる。従って、電子部品実装装置は、より確実に電子部品を基板に実装することができるようになる。
【0029】
また、第2フレームが配設されるベース部は、リニアモータのY軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されており、Y軸可動子とベース部との間には空気層が形成されるので、リニアモータ(Y軸可動子、Y軸固定子)の動作に伴いY軸可動子に生じた熱はベース部側に伝わりにくく、搭載ヘッドを備える第2フレームにも伝わりにくくなっている。
よって、Y軸可動子に生じた熱は、ベース部を介して第2フレームに伝わりにくく、第2フレームが熱膨張により変形することを低減することができる。従って、第2フレームの変形を抑えることができ、第2フレームが支持する搭載ヘッドの位置に関する誤差が生じにくくなるので、搭載ヘッドが移動し動作する際の精度を向上させることができる。従って、電子部品実装装置は、より確実に電子部品を基板に実装することができるようになる。
【0030】
請求項2記載の発明によれば、搭載ヘッドを第2フレームに沿って移動させるリニアモータのX軸固定子はベース部に配設されており、搭載ヘッドを案内する第2フレームもベース部に配設されている。つまり、第2フレームにX軸固定子は備えられておらず、X軸固定子の荷重は第2フレームにかからないようになっている。X軸固定子の荷重が第2フレームにかからないので、第2フレームがその荷重により撓むなどして変形することはない。
よって、搭載ヘッドを備える第2フレームの変形を抑えることができ、第2フレームが支持する搭載ヘッドの位置に関する誤差が生じにくくなるので、搭載ヘッドが移動し動作する際の精度を向上させることができる。従って、電子部品実装装置は、より確実に電子部品を基板に実装することができるようになる。
【0031】
また、搭載ヘッドは、リニアモータのX軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されており、搭載ヘッドとX軸可動子の間には空気層が形成されるので、リニアモータ(X軸可動子、X軸固定子)の動作に伴いX軸可動子に生じた熱は搭載ヘッド側に伝わりにくく、搭載ヘッドを備える第2フレームにも伝わりにくくなっている。
よって、X軸可動子に生じた熱は、第2フレームに伝わりにくく、第2フレームが熱膨張により変形することを低減することができる。従って、第2フレームの変形を抑えることができ、第2フレームが支持する搭載ヘッドの位置に関する誤差が生じにくくなるので、搭載ヘッドが移動し動作する際の精度を向上させることができる。従って、電子部品実装装置は、より確実に電子部品を基板に実装することができるようになる。
【0032】
請求項3記載の発明によれば、搭載ヘッドは、リニアモータのX軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されており、搭載ヘッドとX軸可動子の間には空気層が形成されるので、リニアモータ(X軸可動子、X軸固定子)の動作に伴いX軸可動子に生じた熱は搭載ヘッド側に伝わりにくく、搭載ヘッドを備える第2フレームにも伝わりにくくなっている。
よって、X軸可動子に生じた熱は、第2フレームに伝わりにくく、第2フレームが熱膨張により変形することを低減することができる。従って、第2フレームの変形を抑えることができ、第2フレームが支持する搭載ヘッドの位置に関する誤差が生じにくくなるので、搭載ヘッドが移動し動作する際の精度を向上させることができる。従って、電子部品実装装置は、より確実に電子部品を基板に実装することができるようになる。
【0033】
請求項4記載の発明によれば、搭載ヘッドを第2フレームに沿って移動させるリニアモータのX軸固定子はベース部に配設されており、搭載ヘッドを案内する第2フレームもベース部に配設されている。つまり、第2フレームにX軸固定子は備えられておらず、X軸固定子の荷重は第2フレームにかからないようになっている。X軸固定子の荷重が第2フレームにかからないので、第2フレームがその荷重により撓むなどして変形することはない。
よって、搭載ヘッドを備える第2フレームの変形を抑えることができ、第2フレームが支持する搭載ヘッドの位置に関する誤差が生じにくくなるので、搭載ヘッドが移動し動作する際の精度を向上させることができる。従って、電子部品実装装置は、より確実に電子部品を基板に実装することができるようになる。
【0034】
請求項5記載の発明によれば、第1フレームに沿って備えられるリニアモータのY軸固定子に沿って移動自在に備えられるリニアモータのY軸可動子に連結されるベース部が、リニアモータの動作に伴って第1フレームに沿って移動することができるので、そのベース部を介して搭載ヘッドは、第1フレームに沿って案内されるように移動可能に備えられている。
よって、搭載ヘッドは、第1フレームに沿った移動と、第2フレームに沿った移動が可能であり、その2方向に移動することで、部品供給部により供給される電子部品を保持するとともに、電子部品を基板に搭載することができる。
【0035】
請求項6記載の発明によれば、ベース部は、Y軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されている。そして、このベース部には第2フレームが配設されるようになっている。つまり、第2フレームが配設されるベース部は、リニアモータのY軸可動子にスペーサーを介して離間するように連結されることにより、Y軸可動子とベース部との間には空気層が形成されるので、リニアモータ(Y軸可動子、Y軸固定子)の動作に伴いY軸可動子に生じた熱はベース部側に伝わりにくく、搭載ヘッドを備える第2フレームにも伝わりにくくなっている。
よって、Y軸可動子に生じた熱は、ベース部を介して第2フレームに伝わりにくく、第2フレームが熱膨張により変形することを低減することができる。従って、第2フレームの変形を抑えることができ、第2フレームが支持する搭載ヘッドの位置に関する誤差が生じにくくなるので、搭載ヘッドが移動し動作する際の精度を向上させることができる。従って、電子部品実装装置は、より確実に電子部品を基板に実装することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明に係る電子部品実装装置は、部品供給部(電子部品フィーダ)により供給される電子部品を、基板の所定の位置に搭載し実装する装置である。
ここで、電子部品実装装置において、基板Pが前工程から後工程に搬送される方向をX軸方向とし、これと直交する一の方向をY軸方向とし、X軸方向とY軸方向の両方に直交する方向をZ軸方向と定義する。
【0037】
図1は電子部品実装装置1の正面図であり、図2は電子部品実装装置1の右側面図であり、図3は電子部品実装装置1の平面図である。図4は図1のIV−IV線における断面図であり、図5は図3のV−V線における一部省略断面図である。
図1から図5に示されるように、電子部品実装装置1は、各構成部材がその上面に載置される基台2と、基板PをX軸方向に沿って前工程から後工程に搬送する基板搬送手段3と、電子部品Dを供給する部品供給部4と、部品供給部4により供給される電子部品Dを基板Pに搭載する搭載ヘッド6と、搭載ヘッド6をX、Y軸の各方向に移動するヘッド移動手段7等を有している。
【0038】
基板搬送手段3は、図示しない搬送ベルトを備えており、その搬送ベルトにより基板PをX軸方向に沿って前工程側から後工程側へ搬送する。
また、基板搬送手段3は、搭載ヘッド6により電子部品Dを基板Pへ実装するため、所定の部品実装位置において基板Pの搬送を停止し、基板Pを支持することも行う。
【0039】
部品供給部4は、電子部品を搬送する複数の電子部品フィーダが、基台2の上面のフィーダバンクに配設されて成るものであり、基板搬送手段3の側方のフィーダ収容部に備えられている。
【0040】
搭載ヘッド6は、後述するヘッドベース23を介してX軸フレーム72に備えられており、下方(Z軸方向)に突出する所定数の吸着ノズル(図示省略)を有している。この吸着ノズルは、吸着保持する電子部品の大きさや形状に応じて交換できるように、着脱可能に備えられている。
吸着ノズル(図示省略)は、例えば、図示しない空気吸引手段と接続されており、吸着ノズルに形成されている図示しない貫通穴にバキュームエアを通すことにより、吸着ノズルの下端である先端部に電子部品を吸着保持することを可能としている。また、その空気吸引手段には図示しない電磁弁が備えられており、その電磁弁によりバキュームエアの通気の切り替えが可能であり、空気吸引手段の空気吸引状態と大気開放状態とを切り替える。つまり、空気吸引状態としたときにバキュームエアを貫通穴に通して電子部品を吸着可能とし、大気開放状態としたときに吸着ノズルの貫通穴内を大気圧状態とし、吸着した電子部品の吸着を解除する。
【0041】
また、搭載ヘッド6には、吸着ノズル(図示省略)をZ軸方向に移動させる図示しないZ軸移動手段と、吸着ノズル(図示省略)をZ軸を軸中心として回転させる図示しないZ軸回転手段と、を備えている。
Z軸移動手段(図示省略)は、搭載ヘッド6上に設けられており、吸着ノズルをZ軸方向に移動させる移動手段であり、吸着ノズルはこのZ軸移動手段を介してZ軸方向に移動自在に搭載ヘッド6に備えられている。Z軸移動手段としては、例えば、サーボモータとベルトの組み合わせ、サーボモータとボールネジの組み合わせ、等を適用することができる。
Z軸回転手段(図示省略)は、搭載ヘッド6上に設けられており、吸着ノズルを回転させる回転駆動手段であり、吸着ノズルはこのZ軸回転手段を介してZ軸を軸中心に回転自在に搭載ヘッド6に備えられている。Z軸回転手段としては、例えば、角度調節モータと、この角度調節モータの回転角度量を検出するエンコーダ等により構成される。
【0042】
なお、搭載ヘッド6における図示しない吸着ノズルの構成や動作は従来公知のものと同様であるので、ここでは詳述しない。
【0043】
ヘッド移動手段7は、図1から図5に示されるように、搭載ヘッド6をX軸方向に移動させるX軸移動手段7aと、搭載ヘッド6をY軸方向に移動させるY軸移動手段7bと、により構成されている。
【0044】
X軸移動手段7aは、図1から図5に示されるように、基台2における基板搬送手段3の基板搬送路上に、基板Pの搬送方向(X軸方向)と垂直な方向(Y軸方向)に跨るように備えられている一対の第1フレームとしてのY軸フレーム71,71に支持されているベース部70,70に配設されて、Y軸フレーム71,71に掛け渡されるようにX軸方向に延在する第2フレームとしてのX軸フレーム72と、X軸フレーム72に備えられX軸方向に延在する一対のX軸ガイド21,21と、X軸ガイド21に沿ってX軸方向に摺動可能に備えられる一対のX軸ガイドスライダ22,22と、X軸ガイドスライダ22に配設されて搭載ヘッド6を支持するヘッドベース23と、ヘッドベース23に備えられるリニアモータのX軸可動子24と、ベース部70に配設されてY軸フレーム71,71に掛け渡されるようにX軸フレーム72と平行に備えられるリニアモータのX軸固定子25等により構成されている。
【0045】
X軸フレーム72は、図1〜図4に示されるように、断面視略コ字形状を呈する梁状部材であり、その両端部がX軸フレーム支持台72aを介してベース部70に固定されている。
X軸ガイド21は、図1、図4に示されるように、X軸フレーム72の上端側、下端側においてY軸方向に突出する突出部72b、72bに沿って、X軸方向に延在するように備えられている。
X軸ガイドスライダ22は、X軸ガイド21に沿ってX軸方向に摺動可能となるように、X軸ガイド21に噛み合わせられるように備えられている。
ヘッドベース23は、X軸ガイドスライダ22に備えられ、X軸方向に移動可能となっている。このヘッドベース23に搭載ヘッド6が備えられており、搭載ヘッド6がX軸方向に移動可能となっている。
【0046】
X軸固定子25は、図1〜図3に示されるように、X軸方向に延在するシャフト状部材であり、その両端部がX軸固定子支持台25aを介してベース部70に固定されている。
X軸可動子24は、図2〜図4に示されるように、X軸可動子24の貫通孔24aをX軸固定子25が貫通するように配置されており、X軸可動子24は、X軸固定子25に沿って摺動するように移動自在に備えられている。このX軸可動子24の周面(本実施の形態においては、上面と下面)には、ヒートシンク30が配設されている。
また、X軸可動子24は、スペーサーSを介して離間するようにヘッドベース23と連結されている。つまり、ヘッドベース23に備えられる搭載ヘッド6や、X軸ガイドスライダ22、X軸ガイド21、X軸フレーム72等は、スペーサーSを介して離間するようにX軸可動子24に連結されている。
スペーサーSは、熱伝導率の低い物質であることが好ましい。更には、振動や衝撃を吸収することができる緩衝性能を有する物質であることが好ましい。
【0047】
ここで、リニアモータのX軸可動子24と、リニアモータのX軸固定子25について説明する。
図6に示されるように、X軸固定子25は、永久磁石M・・・の同極同士が対向するように複数配置され、その周囲を非磁性体であるヨークYで覆ったシャフトである。
また、X軸可動子24は、シャフトであるX軸固定子25の周囲を3相のコイルCが周回するように配置されているスライダである。
つまり、このリニアモータは、シャフトモータと称される駆動モータである。
例えば、長さ(高さ)が60mmから120mm程度であり、一方の端面がN極、他方の端面がS極となる円筒形の永久磁石Mを複数用意し、その磁石の端面がN極同士、S極同士が向かい合うように重ねて配置する。各磁石は反発しあうが無理に押し付けるようにして1本の棒状にする。それをヨークYで覆いシャフトとして形成することにより、リニアモータのX軸固定子25が形成される。このシャフトにおいて、N極とN極が向かい合った部分から磁力線が出て、S極とS極が向かい合った部分に向かう。
そのシャフトであるX軸固定子25の外周面を取り囲むように、スライダであるX軸可動子24を配置する。このX軸可動子24には別途にガイド等(例えば、X軸ガイド21、X軸ガイドスライダ22等)を備えるようにし、X軸固定子25(シャフト)とX軸可動子24(スライダ)が接触しないように配置することが好ましい。
X軸可動子24には、コイルをX軸固定子25(シャフト)に巻き付ける方向に3相のコイルCが、シャフトの軸方向に1組から4組程度並べられている。各コイルの長さ(シャフトの軸方向の長さ)はシャフトの磁石のピッチと同じ、つまり60mmから120mmとする。そして、一つのコイルはN極、S極のどちらかから発生する磁束を横切ることになる。これに電流を流すと同期モータとして動作するシャフトモータとなる。
【0048】
このリニアモータが動作することにより、X軸可動子24がX軸固定子25に沿って、X軸方向に摺動するように移動する。そして、X軸可動子24に連結されているヘッドベース23は、X軸ガイドスライダ22がX軸ガイド21に沿って移動するように、X軸フレーム72に案内されるようにX軸方向に移動する。
つまり、ヘッドベース23を介して連結されている搭載ヘッド6は、リニアモータ(X軸可動子24、X軸固定子25)が動作することにより、X軸フレーム72に沿って、X軸方向に移動自在となっている。
【0049】
このように、本発明に係る電子部品実装装置1のリニアモータは、磁石の同極同士が対向するように複数配置し、その周囲を非磁性体であるヨークで覆ったシャフトを固定子とし、シャフトの周囲を3相のコイルが周回するように配置されたスライダを可動子とする、シャフトモータであるので、リニアモータの構成を簡素化することができ、組み付け性を向上させることができる。また、電子部品実装装置1におけるスムーズな動作を可能にすることができる。
【0050】
Y軸移動手段7bは、図1から図5に示されるように、基台2における基板搬送手段3の基板搬送路上に、基板Pの搬送方向(X軸方向)と垂直な方向(Y軸方向)に跨るように備えられている一対の第1フレームとしてのY軸フレーム71,71と、各Y軸フレーム71に備えられY軸方向に延在するY軸ガイド11と、Y軸ガイド11に沿ってY軸方向に摺動可能に備えられるY軸ガイドスライダ12と、Y軸ガイドスライダ12に配設されてY軸フレーム71に支持されているベース部70と、ベース部70に備えられるリニアモータのY軸可動子14と、各Y軸フレーム71に配設されてY軸方向に延在するように備えられるリニアモータのY軸固定子15等により構成されている。
【0051】
Y軸フレーム71は、図1〜図3に示されるように、Y軸方向に延在するように、基台2上に配設されているガイド部材であり、各Y軸フレーム71は互いに平行に配置されている。
Y軸ガイド11は、図1〜図3、図5に示されるように、Y軸フレーム71の上面に、Y軸方向に延在するように備えられている。
Y軸ガイドスライダ12は、Y軸ガイド11に沿ってY軸方向に摺動可能となるように、Y軸ガイド11に噛み合わせられるように備えられている。
ベース部70は、Y軸ガイドスライダ12に備えられ、Y軸方向に移動可能となっている。このベース部70に、X軸移動手段7a(X軸フレーム72、X軸ガイド21、X軸ガイドスライダ22、ヘッドベース23、X軸可動子24、X軸固定子25等)を介するように搭載ヘッド6が備えられており、搭載ヘッド6がY軸方向に移動可能となっている。
【0052】
Y軸固定子15は、図1〜図3に示されるように、Y軸方向に延在するシャフト状部材であり、その両端部がY軸固定子支持台15aを介してY軸フレーム71に固定されている。
Y軸可動子14は、図1〜図3、図5に示されるように、Y軸可動子14の貫通孔14aをY軸固定子15が貫通するように配置されており、Y軸可動子14は、Y軸固定子15に沿って摺動するように移動自在に備えられている。このY軸可動子14の周面(本実施の形態においては、側面と下面)には、ヒートシンク30が配設されている。
また、Y軸可動子14は、スペーサーSを介して離間するようにベース部70と連結されている。つまり、ベース部70に備えられるX軸移動手段7aのX軸フレーム72等は、スペーサーSを介して離間するようにY軸可動子14に連結されている。
スペーサーSは、熱伝導率の低い物質であることが好ましい。更には、振動や衝撃を吸収することができる緩衝性能を有する物質であることが好ましい。
【0053】
リニアモータのY軸可動子14と、リニアモータのY軸固定子15は、それぞれリニアモータのX軸可動子24と、リニアモータのX軸固定子25と、同様の構成であるので、説明は省略する。
【0054】
そのリニアモータが動作することにより、Y軸可動子14がY軸固定子15に沿って、Y軸方向に摺動するように移動する。そして、Y軸可動子24に連結されているベース部70は、Y軸ガイドスライダ12がY軸ガイド11に沿って移動するように、Y軸フレーム71に案内されるようにY軸方向に移動する。
つまり、ベース部70に配設されているX軸フレーム72等を介して連結されている搭載ヘッド6は、リニアモータ(Y軸可動子14、Y軸固定子15)が動作することにより、Y軸フレーム71に沿って、Y軸方向に移動自在となっている。
【0055】
そして、搭載ヘッド6はヘッド移動手段7(X軸移動手段7a、軸移動手段7b)によって、X軸方向、Y軸方向に移動するとともに、部品供給部4により供給される電子部品を、搭載ヘッド6の吸着ノズル(図示省略)により吸着し、基板搬送手段3における部品実装位置の基板Pへ実装するようになっている。
【0056】
次に、本発明に係る電子部品実装装置1の構成の特徴について説明する。
X軸移動手段7aにおいて、リニアモータのX軸固定子25は、その両端部がX軸固定子支持台25aを介してベース部70に固定されている。
また、X軸フレーム72は、その両端部がX軸フレーム支持台72aを介してベース部70に固定されている。そして、X軸フレーム72には、X軸ガイド21、X軸ガイドスライダ22、ヘッドベース23、X軸可動子24および搭載ヘッド6が一体となるように備えられている。
【0057】
つまり、リニアモータのX軸固定子25の荷重はベース部70にかかるようになっており、X軸フレーム72にはX軸固定子25の荷重がかからないようになっている。X軸固定子25の荷重がX軸フレーム72にかからないことにより、X軸フレーム72にかかる荷重がその分少なくなる。(X軸フレーム72は、X軸ガイド21、X軸ガイドスライダ22、ヘッドベース23、X軸可動子24および搭載ヘッド6の荷重分を支える。)
よって、従来の電子部品実装装置において、X軸フレーム72がリニアモータのX軸可動子24とX軸固定子25をともに支えるような場合に比べて、本発明の電子部品実装装置1のX軸フレーム72にかかる荷重は少ないので、X軸フレーム72が鉛直方向(Z軸方向)に撓んでしまう変形量は少なくなり、X軸フレーム72の変形を抑えることができる。
従って、X軸フレーム72が支持する搭載ヘッド6の位置に関する誤差が生じにくくなるので、搭載ヘッド6(図示しない吸着ノズル)が部品供給部4から電子部品をピックアップしたり、基板P上への電子部品の実装したりする際の精度を向上させることができる。そして、電子部品実装装置1は、より確実に電子部品を基板Pに実装することができるようになる。
【0058】
また、搭載ヘッド6をX軸方向に移動させるために、リニアモータのX軸可動子24がX軸固定子25に沿って移動すると、そのX軸可動子24の移動に伴う反力がX軸固定子25に作用する。X軸固定子25に作用したその反力は、X軸固定子支持台25aを介してベース部70に伝達され、さらにY軸フレーム71側に伝達されるように抜けていく。
つまり、X軸固定子25に作用したその反力は、X軸フレーム72側に伝達されにくいので、その反力に起因する振動はX軸フレーム72に伝わりにくい。
よって、リニアモータ(X軸可動子24、X軸固定子25)が動作する際の振動が、X軸フレーム72を介して搭載ヘッド6に伝わりにくいので、リニアモータの動作振動に基づく搭載ヘッド6の位置精度への影響を軽減することができる。
【0059】
また、搭載ヘッド6を支持するX軸フレーム72がベース部70を介してY軸フレーム71に掛け渡されるとともに、リニアモータのX軸固定子25もベース部70を介してY軸フレーム71に掛け渡されるので、X軸方向に2本の梁部材が掛け渡されていることとなり、搭載ヘッド6を支持する剛性を高めることができる。
【0060】
リニアモータのX軸可動子24の周面にヒートシンク30が配設されているので、リニアモータ(X軸可動子24、X軸固定子25)が動作する際にX軸可動子24に生じた熱を放熱し易くなっている。
【0061】
また、リニアモータのX軸可動子24は、スペーサーSを介して離間するようにヘッドベース23と連結されており、X軸可動子24とヘッドベース23との間には放熱層としての空気層が形成されているので、リニアモータ(X軸可動子24、X軸固定子25)の動作に伴いX軸可動子24に生じた熱はヘッドベース23側に伝わりにくい。
よって、X軸可動子24に生じた熱は、X軸フレーム72に伝わりにくく、X軸フレーム72が熱膨張により変形することを低減することができる。
従って、X軸フレーム72が変形しにくいので、X軸フレーム72に支持される搭載ヘッド6の位置精度への影響を軽減することができる。
【0062】
また、Y軸移動手段7bにおいて、リニアモータのY軸固定子15は、その両端部がY軸固定子支持台15aを介してY軸フレーム71に固定されている。
また、X軸フレーム72は、その両端部がX軸フレーム支持台72aを介してベース部70に固定されている。
そして、搭載ヘッド6をベース部70やX軸フレーム72を介してY軸方向に移動させるために、リニアモータのY軸可動子14がY軸固定子15に沿って移動すると、そのY軸可動子14の移動に伴う反力がY軸固定子15に作用する。Y軸固定子15に作用したその反力は、Y軸固定子支持台12aを介してY軸フレーム71に伝達されるように抜けていく。
つまり、Y軸固定子15に作用したその反力は、ベース部70側に伝達されにくいので、その反力に起因する振動はX軸フレーム72に伝わりにくい。
よって、リニアモータ(Y軸可動子14、Y軸固定子15)が動作する際の振動が、ベース部70やX軸フレーム72を介して搭載ヘッド6に伝わりにくいので、リニアモータの動作振動に基づく搭載ヘッド6の位置精度への影響を軽減することができる。
【0063】
リニアモータのY軸可動子14の周面にヒートシンク30が配設されているので、リニアモータ(Y軸可動子14、Y軸固定子15)が動作する際にY軸可動子14に生じた熱を放熱し易くなっている。
【0064】
また、リニアモータのY軸可動子14は、スペーサーSを介して離間するようにベース部70と連結されており、Y軸可動子14とベース部70との間には放熱層としての空気層が形成されているので、リニアモータ(Y軸可動子14、Y軸固定子15)の動作に伴いY軸可動子14に生じた熱はベース部70側に伝わりにくい。
よって、Y軸可動子14に生じた熱は、ベース部70を介してX軸フレーム72に伝わりにくく、X軸フレーム72が熱膨張により変形することを低減することができる。
従って、X軸フレーム72が変形しにくいので、X軸フレーム72に支持される搭載ヘッド6の位置精度への影響を軽減することができる。
【0065】
このように、本発明に係る電子部品実装装置1は、より確実に電子部品を基板Pに実装することができる装置であるといえる。
【0066】
なお、以上の実施の形態においては、X軸フレームが1つ配設される構成を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、X軸フレームは少なくとも1つ配設されていればよいので、複数のX軸フレームを備える構成であってもよい。
また、搭載ヘッドは少なくとも1つ、X軸フレームに備えられていればよいので、複数の搭載ヘッドがX軸フレームに備えられる構成であってもよい。
つまり、電子部品実装装置が、複数のX軸フレームを備え、各X軸フレームに複数の搭載ヘッドが備えられる構成であってもよい。
【0067】
また、以上の実施の形態においては、X軸フレームがY軸移動手段により移動する構成であったが、X軸フレームは移動しない固定型である、XY独立分離型の電子部品実装装置であっても、X軸移動手段に本発明の提案を適用させることができる。
【0068】
また、以上の実施の形態においては、一対のY軸フレームにそれぞれリニアモータ(Y軸可動子、Y軸固定子)を備える構成であったが、一方のY軸フレームにリニアモータを備え、他方のY軸フレームには、リニアモータの移動に追従可能とするガイドとスライダを備えるようにしてもよい。
【0069】
また、各可動子に配設するヒートシンクは、強制空冷を可能とする冷却ファンのようなものでもよい。
【0070】
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明に係る電子部品実装装置を示す正面図である。
【図2】本発明に係る電子部品実装装置を示す側面図であり、図1の矢印II方向からの右側面図である。
【図3】本発明に係る電子部品実装装置を示す平面図である。
【図4】図1のIV−IV線における断面図である。
【図5】図3のV−V線における一部省略断面図である。
【図6】リニアモータの固定子(シャフト)と可動子(スライダ)の構成を示す説明図である。
【図7】従来の電子部品実装装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0072】
1 電子部品実装装置
3 基板搬送手段
4 部品供給部
6 搭載ヘッド
7 ヘッド移動手段
7a X軸移動手段
7b Y軸移動手段
70 ベース部
71 Y軸フレーム(第1フレーム)
11 Y軸ガイド
12 Y軸ガイドスライダ
14 Y軸可動子
15 Y軸固定子
15a Y軸固定子支持台
72 X軸フレーム(第2フレーム)
72a X軸フレーム支持台
72b 突出部
21 X軸ガイド
22 X軸ガイドスライダ
23 ヘッドベース
24 X軸可動子
25 X軸固定子
25a X軸固定子支持台
30 ヒートシンク
P 基板
S スペーサー
M 永久磁石(磁石)
Y ヨーク
C コイル
【出願人】 【識別番号】000003399
【氏名又は名称】ジューキ株式会社
【住所又は居所】東京都調布市国領町8丁目2番地の1
【出願日】 平成16年3月5日(2004.3.5)
【代理人】 【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司

【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男

【公開番号】 特開2005−252073(P2005−252073A)
【公開日】 平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願番号】 特願2004−62255(P2004−62255)