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【発明の名称】 放熱装置および電気機器
【発明者】 【氏名】森田 雄二
【住所又は居所】埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオニア株式会社所沢工場内

【氏名】福島 良光
【住所又は居所】埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオニア株式会社所沢工場内

【氏名】谷本 克彦
【住所又は居所】埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオニア株式会社所沢工場内

【氏名】永田 仁
【住所又は居所】埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオニア株式会社所沢工場内

【氏名】濱田 武志
【住所又は居所】埼玉県所沢市花園4丁目2610番地 パイオニア株式会社所沢工場内

【要約】 【課題】内部空間の温度上昇を抑制するディスクドライブを提供する。

【解決手段】ケース体10の内部空間10A内に、本体部の動作を制御する電気部品81を搭載した回路基板80を本体部の下方に配設する。熱伝導性に優れた熱伝達部材91の一端部を電気部品81に当接させる。熱伝達部材91の他端部を、区画部17にて本体部が位置する機械室10Aaと区画した冷却室10Abに延出させ上ケース11の側板部11bに当接させてねじ止めする。熱伝達部材91の熱が上ケース11に伝達して放熱し、下ケース12からの熱の逆流を防止し、効率よく放熱できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間を有するケース体と、前記内部空間内に配設され発熱部材が搭載された回路基板とを備えた電気機器における前記発熱部材の放熱装置であって、
一端部が前記発熱部材に当接され、他端部が前記回路基板に対して側方へ延出されて前記ケース体に当接する状態に配設された熱伝達部材を備えた
ことを特徴とした放熱装置。
【請求項2】
請求項1に記載の放熱装置であって、
前記内部空間内に前記回路基板の側方に位置して配設され、前記熱伝達部材が前記ケース体に当接する領域を含む空間を前記回路基板に対して区画する区画部を具備した
ことを特徴とした放熱装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の放熱装置であって、
前記熱伝達部材は、前記内部空間内に前記回路基板に対して上方に位置して配設され電力が供給されて前記回路基板による制御にて動作する前記機器本体に対して、他端部が側方から上方の領域の位置で前記ケース体に当接されて配設された
ことを特徴とした放熱装置。
【請求項4】
内部空間を有するケース体と、前記内部空間内に配設され電力の供給により動作する機器本体と、前記内部空間内に前記機器本体より下方に位置して配設され前記機器本体の動作を制御する発熱部材が搭載された回路基板とを備えた電気機器における前記発熱部材の放熱装置であって、
一端部が前記発熱部材に当接され、他端部が前記機器本体に対して側方へ延出されて前記ケース体に当接されて配設された
ことを特徴とした放熱装置。
【請求項5】
請求項4に記載の放熱装置であって、
前記内部空間内に前記機器本体の側方に位置して配設され、前記熱伝達部材が前記ケース体に当接する領域を含む空間を前記機器本体に対して区画する区画部を具備した
ことを特徴とした放熱装置。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の放熱装置であって、
前記熱伝達部材は、他端部が少なくとも前記回路基板に対して側方から上方の領域の位置で前記ケース体に当接する状態に配設された
ことを特徴とした放熱装置。
【請求項7】
請求項4または請求項5に記載の放熱装置であって、
前記熱伝達部材は、他端部が前記機器本体に対して側方から上方の領域の位置で前記ケース体に当接する状態に配設された
ことを特徴とした放熱装置。
【請求項8】
請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の放熱装置であって、
前記熱伝達部材は、前記発熱部材に当接する外面および前記ケース体に当接する外面以外を覆う断熱性を有した断熱部材が設けられた
ことを特徴とした放熱装置。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の放熱装置であって、
前記熱伝達部材は、他端部が前記ケース体の内面に当接する状態に配設され、
前記ケース体の前記熱伝達部材が当接する内面近傍に対応する外面位置に配設された熱伝導性を有した放熱部材を具備した
ことを特徴とした放熱装置。
【請求項10】
請求項9に記載の放熱装置であって、
前記放熱部材を前記熱伝達部材とともに前記ケース体に取り付ける熱伝導性を有した取付部材を具備した
ことを特徴とした放熱装置。
【請求項11】
内部空間を有するケース体と、
このケース体の前記内部空間内に配設され発熱部材が搭載された回路基板と、
前記発熱部材を放熱する請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の放熱装置と、
を具備したことを特徴とした電気機器。
【請求項12】
請求項11に記載の電子機器であって、
前記ケース体は、少なくとも下面を開口する上ケースと、この上ケースの少なくとも下面を閉塞する下ケースとを備え、
前記熱伝達部材は、他端部が前記上ケースに当接する状態に配設された
ことを特徴とした電子機器。
【請求項13】
請求項12に記載の電子機器であって、
前記上ケースは、熱伝導性が下ケースの熱伝導性より高い
ことを特徴とした電子機器。
【請求項14】
請求項11ないし請求項13のいずれかに記載の電子機器であって、
前記ケース体は、前記内部空間が略密閉に区画形成された
ことを特徴とした電子機器。
【請求項15】
請求項11ないし請求項14のいずれかに記載の電子機器であって、
前記熱伝達部材は、他端部が前記ケース体の内面に当接する状態に配設され、
前記ケース体は、前記熱伝達部材が当接する内面近傍に対応する外面に、表面が凹凸の放熱部を有した
ことを特徴とした電子機器。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ケース体内に配設され機器本体の動作を制御する発熱部材の熱を放熱する放熱装置および機器本体の動作を制御する発熱部材を搭載する回路基板をケース体内に配設する電気機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電気部品などの発熱部材が搭載された回路基板をケース体内に収容した電気機器において、前記発熱部材の熱を放熱するため、各種放熱構造が採られている(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
【0003】
特許文献1に記載のものは、樹脂材料にて形成され内部空間を有する第1のケース部材および第2のケース部材を備えている。内部空間には、電子部品を搭載した基板が収容される。第1のケース部材に貫通孔を設け、第1のケース部材に設けた放熱部材を装着している。放熱部材の一端部を内部空間に設け、放熱部材の他端部を第1のケース部材の外へ露出させている。放熱部材の一端部を、電子部品を搭載した基板の裏面に当接させる構成が採られている。しかしながら、この特許文献1に記載のものは、放熱部材を基板の裏面に取り付けているため、電子部品から発生する熱が効率よく放熱されないおそれがある。また、基板から放熱部材に伝達された熱は、放熱する際に上方に対流する状態となるため、効率よく放熱できないおそれがある。さらには、電子部品および基板に伝達した熱は、内部空間内で上方に向けて対流する状態となり、樹脂材料の第2のケース部材により内部にこもる状態となり、内部空間の温度が上昇して電子部品を損傷するおそれもある。
【0004】
特許文献2に記載のものは、内部に発熱部材を有する通信システム用密閉筐体を、第1筐体および第2筐体の2つに分割された構成としている。第1筐体および第2筐体を断熱ゴムを介して結合させるとともにパッキンとして密閉構造としている。発熱部材からの放熱を伝達ゴムを介して第2筐体に熱伝達させて外気へ拡散させるとともに、発熱部材の熱を内部空気を介して第1筐体から外気へ拡散させる構成が採られている。しかしながら、この特許文献2に記載のものは、内部空気を介して第1筐体から外気へ拡散させる構成が採られていることから、例えば内部空間内に熱に対して比較的に損傷しやすい機器が配設される場合、温度が上昇した内部空気にて機器が損傷するおそれがある。
【0005】
【特許文献1】特開2001−237577号公報(第3頁左欄−第5頁左欄、図1)
【特許文献2】特開2001−244671号公報(第2頁右欄−第3頁右欄)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、上記特許文献1および特許文献2に記載のような従来の放熱構造では、内部空間の温度上昇により内部に配設される電子部品や各種機器などが損傷するおそれがある問題が一例として挙げられる。
【0007】
本発明は、上述したような実情などに鑑みて、内部空間の温度上昇を抑制する放熱装置および電気機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、内部空間を有するケース体と、前記内部空間内に配設され発熱部材が搭載された回路基板とを備えた電気機器における前記発熱部材の放熱装置であって、一端部が前記発熱部材に当接され、他端部が前記回路基板に対して側方へ延出されて前記ケース体に当接する状態に配設された熱伝達部材を備えたことを特徴とした放熱装置である。
【0009】
請求項4に記載の発明は、内部空間を有するケース体と、前記内部空間内に配設され電力の供給により動作する機器本体と、前記内部空間内に前記機器本体より下方に位置して配設され前記機器本体の動作を制御する発熱部材が搭載された回路基板とを備えた電気機器における前記発熱部材の放熱装置であって、一端部が前記発熱部材に当接され、他端部が前記機器本体に対して側方へ延出されて前記ケース体に当接されて配設されたことを特徴とした放熱装置である。
【0010】
請求項11に記載の発明は、内部空間を有するケース体と、このケース体の前記内部空間内に配設され発熱部材が搭載された回路基板と、前記発熱部材を放熱する請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の放熱装置と、を具備したことを特徴とした電気機器である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明の第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態では、ディスク状記録媒体として光ディスクに情報を記録および読み出すディスク装置としてのディスクドライブを例示して説明するが、例えば携帯型のディスク装置やディスクドライブを備えた例えば映像データの録画などの記録や再生のための処理をする再生装置、記録装置あるいはゲーム機など、光ディスクに限らず、磁気ディスク、光磁気ディスクなどのいずれのディスク状記録媒体に各種情報を記録あるいは読み出すいずれのディスク装置を対象とすることができる。さらには、ディスク装置に限らず、通信装置や演算装置など、電力の供給により動作し発熱部材である電気部品が搭載された回路基板をケース体内に収容するいずれの電気機器を対象とすることができる。また、ディスク状記録媒体の平面が略水平方向に沿って装着される利用形態で回路基板の平面が略水平に配設される構成について説明するが、平面が略鉛直方向に沿って装着される利用形態や構成のものなどでも適用できる。
【0012】
(ディスクドライブの構造)
図1は、第1の実施の形態に係るディスクドライブの構成を示す分解斜視図である。図2は、ディスクドライブの概略構成を示す側面図である。図3は、ディスクドライブの概略構成を示す一部を切り欠いた平面図である。図4は、ディスクドライブの放熱装置近傍を示す一部を切り欠いた断面図である。図5は、ディスクドライブの側面図である。なお、図2は、説明の都合上、枠体の取付リブに上ケース3の取付片部3dおよび下ケース4の取付ダボ4bが挾持する状態にねじ止めされる構成を省略した図である。また、図3は、説明の都合上、ケース体を熱伝達部材がねじ止めされた位置で切り欠き、回路基板の外形のみを示し、本体部および枠体は省略した図である。さらに、図4は、説明の都合上、本体部を省略し、枠体および回路基板を簡略的に示した図である。
【0013】
図1において、100はディスクドライブで、このディスクドライブ100は、金属製のケース体10を有している。このケース体10は、下面および前面が2面に亘って開口する上ケース11と、この上ケース11の下面を閉塞する下ケース12と、上ケース11の前面を閉塞する化粧板13とを有している。
【0014】
そして、上ケース11は、例えばアルミニウムやアルミニウム合金などの熱伝導性が比較的に高い金属板にて形成されている。この上ケース11は、長方形平板状の天板部11aと、天板部11aの長手方向の両側縁に略垂直で一連に折曲形成された側板部11bと、天板部11aの長手方向の一端縁に側板部11bと同方向に略垂直で一連に折曲形成された端板部11cとにより、下面および前面を開口した略箱状に形成されている。なお、端板部11cは、側板部11bより折曲方向の長さ方向が短く形成されている。また、側板部11bの略中央には、外方に向けて裁頭形状に拡開する放熱部としても機能し得る取付凹部11dが複数設けられている。これら取付凹部11dの略中央には、ねじ孔11eが穿設されている。さらに、上ケース11の側板部11bの下端縁には、複数箇所、例えば2箇所内方に向けて折曲形成され図示しないねじ孔が穿設された取付片部11fが設けられている。
【0015】
また、下ケース12は、例えば上ケース11に比して熱伝導性が低い鋼板などの金属板にて形成されている。なお、合成樹脂などの熱伝導性が低い材料にて形成してもよい。この下ケース12は、上ケース11の天板部11aと略同形状の長方形平板状の底板部12aと、底板部12aの長手方向の両側縁に略垂直で一連に折曲形成された下側板部12bと、底板部12aの長手方向の一端縁に下側板部12bと同方向に略垂直で一連に折曲形成された下端板部12cとにより、上面および前面を開口する略薄型箱状に形成されている。さらに、この下ケース12には、天板部11aの取付片部11fに対応して上方に向けて膨出するように屈曲されねじ孔12dが穿設された取付ダボ12eが設けられている。
【0016】
さらに、化粧板13は、例えばアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS;Acrylonitrile-Butadiene-Styrene)などの合成樹脂製の略板状に形成されている。この化粧板13には、一面に略垂直に突出され、先端部にそれぞれ上ケース11の側板部11bおよび下ケース12に係脱可能に係合する図示しない係合爪部が突設されている。また、化粧板13には、長手方向となる左右方向に長手状の窓部13aが開口形成されている。さらに、化粧板13には、スイッチ操作部13bと、動作確認窓13cと、が設けられている。そして、化粧板13は、接合する上ケース11および下ケース12の開口する前面を閉塞する状態に取り付けられる。
【0017】
また、ケース体10は、剛性および絶縁性を有した例えばABSなどの合成樹脂製の枠体15を備えている。この枠体15は、図3および図4に示すように、上ケース11、下ケース12および化粧板13にて内部に区画される内部空間10A内に配設されている。そして、枠体15は、図1に示すように、上ケース11の側板部11bの内面に間隙を介してそれぞれ対向する側面部15aと、端板部11cおよび下端板部12cの内面に密着する端面部15bと、側面部15aの端面部15bに対して反対側の端部間に架橋するように設けられた開閉駆動配設部15cとを有し、略四角枠状に形成されている。さらに、枠体15の側面部15aおよび端面部15bの内面側には、内方に向けて突出する支持リブ15dが一連に設けられている。さらに、枠体15の側面部15aには、上ケース11の取付片部11fおよび下ケース12の取付ダボ12e間に挾持されてねじ止めされる取付リブ部15eが設けられている。そして、枠体15は、図4に示すように、上端縁と上ケース11の内面との間に断熱性を有した四角枠状のシール部材16が挾持された状態で、例えばねじ止めなどによりケース体10に取り付けられる。この枠体15がケース体10内に取り付けられることで、シール部材16および枠体15の側面部15aにより、枠体15の内周側に略気密な機械室10Aaが区画されるとともに、側面部15aの外面側とケース体10の内面との間に空間である冷却室10Abが区画される。これらシール部材16および枠体15の側面部15aにて本発明の区画部17が構成される。
【0018】
また、この枠体15には、図1に示すように、機器本体としての本体部20が配設されている。この本体部20は、例えば金属製の平板枠状に形成された台座部21を有している。この台座部21は、枠体15の端面部15bから突出する支持リブ15dに一縁が上下方向に回動可能に他縁がねじ止めされて取り付けられている。この台座部21の一縁には、回動案内部22が一体的に取り付けられている。この回動案内部22は、台座部21が一体的にねじにて取り付けられる台座部21の一縁に沿って長手状の取付保持部22aと、この取付保持部22aの長手方向の両端部に略垂直に一体的に突設され先端が枠体15の側面部15aから突出する支持リブ15dに回動可能に軸支される一対の回動腕部22bとを有している。そして、台座部21は、回動案内部22により、回動が案内される。
【0019】
さらに、台座部21には、回動する一縁側に位置して回転駆動部としてのディスク回転駆動手段25が配設されている。このディスク回転駆動手段25は、例えばスピンドルモータなどの回転用電動モータ26と、この回転用電動モータ26の図示しない出力軸に一体的に設けられた一方の挾持部材としてのターンテーブル27とを有している。このターンテーブル27は、光ディスク28の中心に開口形成された軸孔28aに嵌挿する略円柱状の回転軸27aと、この回転軸27aの外周面にフランジ状に突設され光ディスク28の軸孔28a周縁が載置される鍔部27bとを有している。そして、ターンテーブル27の回転軸27aの先端部には、図示しない磁石が埋設されている。
【0020】
また、台座部21には、移動手段31が配設されている。この移動手段31は、一対のガイドシャフト32および移動用電動モータ33を備えている。そして、一対のガイドシャフト32は、台座部21の軸支された他縁から回動側の一縁へ向けた方向に軸方向を有して配設されている。さらに、移動用電動モータ33は、図示しない出力軸の軸方向がガイドシャフト32の軸方向に沿う状態で配設されている。この移動用電動モータ33の出力軸の外周面には、螺旋状に図示しない係合溝が設けられている。
【0021】
さらに、移動手段31には、再生手段41が配設されている。この再生手段41は、一対のガイドシャフト32に架橋する状態で保持された図示しない移動保持部を有している。この移動保持部には、ガイドシャフト32を移動可能に嵌挿する図示しない保持部と移動用電動モータ33の出力軸の係合溝に係合する図示しない移動規制爪部が設けられている。また、再生手段41の移動保持部には、図示しない光源と、この光源からの光を収束するレンズと、光ディスク28から反射された光を検出する図示しない光センサとを備えた情報処理部としてのピックアップ45が配設されている。
【0022】
また、枠体15には、この枠体15の内側に支持リブ15dの上方側で水平方向に進退可能に移動するディスクトレイ50が配設されている。このディスクトレイ50は、図1に示すように、例えば合成樹脂にて略長方形板状に形成されたトレイであるトレイ部51を有している。このトレイ部51の一面には、上方に向けて拡開する略円形凹状で底面が光ディスク28が載置可能に収容する載置凹部51aが設けられている。また、トレイ部51には、載置凹部51aの略中央から外周縁に亘って本体部20のディスク回転駆動手段25および再生手段41に対応して開口する開口部51bが形成されている。そして、このトレイ部51の長手方向の一縁には、化粧板13と同材質にて形成され、ケース体10の化粧板13の窓部13aを閉塞する長手板状の窓閉塞板部52が着脱可能に取り付けられている。
【0023】
そして、枠体15には、図1に示すように、開閉駆動配設部15cに位置して開閉駆動手段60が配設されている。この開閉駆動手段60は、互いに係合して開閉駆動配設部15cに回転自在に軸支された駆動伝達プーリ62、この駆動伝達プーリ62に係合する駆動伝達ギヤ63、およびこの駆動伝達ギヤ63に係合するとともにディスクトレイ50に係合する移動ギヤ64を有している。また、開閉駆動手段60には、出入用電動モータ65を備えている。この出入用電動モータ65の出力軸65aには、プーリ66が一体的に設けられている。このプーリ66と駆動伝達プーリ62とには、無端ベルト67が掛け渡されている。そして、出入用電動モータ65の駆動により、プーリ66、駆動伝達プーリ62、駆動伝達ギヤ63および移動ギヤ64が回転し、ディスクトレイ50が化粧板13の窓部13aから進退可能に移動される。
【0024】
また、開閉駆動手段60は、枠体15の開閉駆動配設部15cに側面部15aの対向方向に沿って移動可能に配設された移動カム68を有している。この移動カム68は、台座部21に一体的に取り付けられた回動案内部22に係合するとともに、駆動伝達ギヤ63に係合し、出入用電動モータ65の駆動にて駆動伝達ギヤ63が回転すると、移動カム68が移動して台座部21を上下方向に回動させる。なお、移動カム68は、ディスクトレイ50が後退して枠体15内に位置する状態で台座部21を上方に回動させ、ディスクトレイ50が進退移動する際には、台座部21が下方に回動されてディスクトレイ50と干渉しないようになっている。
【0025】
そして、上述したディスク回転駆動手段25、移動手段31、再生手段41および開閉駆動手段60により、本体部20が構成される。
【0026】
また、枠体15には、図1に示すように、側面部15a間に架橋する状態でねじにて固定される回転子支持部材70が設けられている。この回転子支持部材70は、例えば金属板がプレス加工されて形成され、周縁が一面側に拡開する状態に傾斜して略薄型皿状に形成されている。そして、回転子支持部材70の一縁がディスクトレイ50の載置凹部51aに対応する円弧状に形成され、載置凹部51aを略覆って光ディスク28が収容される収容空間を区画形成する。また、回転子支持部材70には、円弧状の一縁の中心と略同位置となる略中央に、ディスク回転駆動手段25のターンテーブル27に対向する位置に上方に向けて凹状の支持凹部72が設けられている。この支持凹部72の略中央には、支持孔73が開口形成されている。この回転子支持部材70の支持凹部72には、他方の挾持部材としての回転子75が回転可能に載置されている。そして、回転子75は、略円盤状で、外周縁が支持孔73の周縁に係合可能に形成されている。また、この回転子75には例えば金属板などの図示しない磁性材料が一体的に取り付けられ、回転子75はターンテーブル27の磁石の磁力にてターンテーブル27とにより光ディスク28を挾持する。
【0027】
また、枠体15には、図1ないし図4に示すように、回路基板80が取り付けられている。この回路基板80は、図4に示すように、枠体15の側面部15aに設けられた基板取付爪部15fにより係脱可能に取り付けられる。回路基板80は、ケース体10の下ケース12と略同寸法の平板状で、枠体15の下面を閉塞して本体部20の下方を覆うように取り付けられる。この回路基板80には、本体部20の動作を制御する発熱部材としての電気部品81を有した図示しない制御回路が搭載されている。なお、回路基板80は、枠体15に取り付けられた状態で、特に発熱量が多い電気部品81が本体部20とは反対側となる下ケース12の内面に対向する状態で配設される。すなわち、回路基板80は、枠体15に取り付けられた状態で、ケース体10内に、上方に本体部20が配設される枠体15の内周側の機械室10Aaが区画形成されるとともに、下方に回路基板80と下ケース12の内面との間の間隙で電気部品81が臨む電気室10Acが区画形成される。
【0028】
さらに、回路基板80には、図1に示すように、図示しない電源線や外部の各種電気機械との信号を送受信するケーブルなどが着脱可能に接続されるコネクタ部85が設けられている。このコネクタ部85は、枠体15の端面部15bの外面側に位置する状態で、ケース体10の後端面の開口から外部に臨む状態で配設されている。
【0029】
また、ケース体10内には、放熱装置90が配設されている。この放熱装置90は、例えばアルミニウムやアルミニウム合金などの比較的に熱伝導性が高い金属板にて形成された熱伝達部材91を備えている。この熱伝達部材91は、図1ないし図4に示すように、枠体15の外面からこの枠体15に配設された回路基板80における放熱対象の電気部品81の位置までの長さ寸法で電気部品81と略同幅寸法の四角板状に形成された当接部91aを有している。この当接部91aの一縁には、略垂直に折曲された板状の熱伝達部91bが一連に折曲形成されている。この熱伝達部91bは、当接部91aから次第に幅広に形成され、上ケース11の各取付凹部11dの位置に対応する略扇状に形成されている。また、熱伝達部91bには、取付凹部11dのねじ孔11eに対応する位置に、内周面に図示しない雌ねじが設けられた雌ねじ孔91cが設けられている。さらに、熱伝達部材91は、図4に示すように、電気部品81が当接する近傍および上ケース11の取付凹部11dが当接する近傍を除く外面に、例えば断熱材92が被覆形成されている。
【0030】
そして、熱伝達部材91は、図2ないし図4に示すように、取付凹部11dのねじ孔11eから熱伝達部91bのねじ孔91cに、例えばアルミニウムやアルミニウム合金などの比較的に熱伝導性の高い取付部材としての取付ねじ93が螺着され、熱伝達部91bが上ケース11の取付凹部11dに当接するととともに当接部91aが電気部品81に当接する状態に取り付けられる。なお、熱伝達部材91の当接部91aと電気部品81との間に、図4に示すように、電気部品81が当接部91aに密着して効率よく熱伝達可能に、例えばシリコンゴムなどの熱伝導性、絶縁性および弾力性を有した密着部94を設けてもよい。そして、この熱伝達部材91が取付ねじ93にて取り付けられた位置は、枠体15に配設された本体部20の特に熱負荷に弱いピックアップ45の位置に対して側方または上方となる位置関係となっている。これら熱伝達部材91と、取付ねじ93と、上述した区画部17とにて、放熱装置90が構成される。なお、取付ねじ93が取り付けられた状態で、上ケース11の側面から取付ねじ93が突出しないように、取付凹部11dが形成されている。
【0031】
(ディスクドライブの動作)
次に、上記一実施の形態のディスクドライブ100の動作を説明する。
【0032】
まず、ディスクドライブ100に電力を供給する。そして、利用者は、化粧板13のスイッチ操作部13bを操作する。このスイッチ操作部13bの操作により、回路基板80に設けられた図示しないスイッチが開閉し、回路基板80の制御回路が開閉駆動手段60の出入用電動モータ65を駆動させる。この出入用電動モータ65の駆動により、プーリ66、駆動伝達プーリ62、駆動伝達ギヤ63および移動ギヤ64が回転し、移動ギヤ64に係合するディスクトレイ50が化粧板13の窓部13aから進出する方向に移動する。この移動の際、開閉駆動手段60の移動カム68も移動し、この移動カム68に係合する回動案内部22が下方に向けて回動し、台座部21が下方に向けて回動され、本体部20が進出するディスクトレイ50と干渉しないように待避する。
【0033】
この進出したディスクトレイ50の載置凹部51aに光ディスク28を、この光ディスク28の記録面が下方に向く状態で載置する。この後、再び化粧板13のスイッチ操作部13bを操作し、開閉駆動手段60の出入用電動モータ65を回転駆動させ、ディスクトレイ50を窓部13a内に後退させホームポジションに位置させる。このディスクトレイ50の後退の際、下方に待避状態の本体部20が台座部21とともに移動カム68に係合する回動案内部22により上方に向けて移動される。この本体部20の上方への回動により、ディスク回転駆動手段25のターンテーブル27の回転軸27aが光ディスク28の軸孔28aに嵌挿する。さらに、ターンテーブル27の磁石の磁力により、ターンテーブル27と回転子75との間に光ディスク28が挟持固定される。
【0034】
この状態で、回路基板80の制御回路が本体部20を制御し、ディスク回転駆動手段25の回転用電動モータ26にて回転される光ディスク28に記録された情報を、移動手段31にて適宜移動される再生手段41のピックアップ45にて読み取る、あるいは情報を記録する。
【0035】
このディスクドライブ100の動作の際、回路基板80の制御回路を構成する電気部品81が発熱する。この発熱した電気部品81の熱は、熱伝達部材91を介してケース体10の上ケース11に伝熱され、この外気に露出する上ケース11から放熱される。すなわち、上ケース11の側面および上面に臨む外部の空気に効率よく伝達され、下面に臨む機械室10Aa内の空気にはあまり伝達されない。なお、熱伝達部材91は、断熱材92にて被覆されているため、例えば下ケース12や熱伝達部材の周囲の空気に伝熱することなく、ほとんどの熱が上ケース11に伝達される。そして、上ケース11の内面に臨む機械室10Aa内の空気に仮に伝達されても、その空気は、機械室10Aaの上方に位置することから、再び上ケース11に伝達され、機械室10Aa内の温度が上昇することが効率よく抑制される。
【0036】
また、熱伝達部材91が取り付けられる上ケース11の側板部11bは、冷却室10Abにて機械室10Aaから区画されていることから、上ケース11からの熱が冷却室10Ab内の空気に伝達されても、機械室10Aaに対流することなく、再び上ケース11に伝達されて外部に放熱されることとなる。このため、電気部品81の熱が効率よく外部に放熱され、機械室10Aa内の温度上昇が効率よく抑制される。
【0037】
さらに、回路基板80の他の部分から生じる熱は、上方の機械室10Aa内の空気に伝達して上方に対流しても、上方に位置する上ケース11に伝熱されて外部へ放熱される。なお、下ケース12には、電気室10Acの空気により熱が伝わり難い。このため、下ケース12に伝わった熱が、逆流することが防止される。すなわち、電気部品81の熱を下ケース12に伝達させて放熱させる構成では、再び電気室10Ac内の空気に伝達され、回路基板80を介して機械室10Aa内の空気に伝達され、機械室10Aa内の温度が上昇するおそれがあるが、下ケース12に熱を伝達させないことから、機械室10Aa内の空気の温度上昇を効率よく抑制できる。さらに、下ケース12が比較的に熱伝導性が低い部材であることから、上ケース11に伝達された熱が下ケース12に伝達されにくくなり、下ケース12から熱が逆流することが抑制される。
【0038】
(第1の実施の形態における作用効果)
上述したように、上記第1の実施の形態では、ディスクドライブ100のケース体10内に配設された回路基板80の電気部品81に一端部を当接させ、他端部を回路基板80の側方に延出してケース体10の上ケース11の内面における回路基板80および回路基板80の電気部品81にて動作制御される本体部20に対して側方から上方に至る領域の位置で当接する熱伝導性を有した熱伝達部材91を配設している。このため、例えばケース体10の下ケース12に電気部品81の熱を伝達させる構成で下ケース12から放熱する熱が逆流して内部空間10A内の温度上昇を生じてしまうことを防止でき、上述したように、上ケース11に伝達された熱は効率よく外部に放熱され、内部空間10A内の温度上昇を効率よく抑制して本体部20や回路基板80の損傷を防止できる。
【0039】
特に、上ケース11に当接させているので、下ケース12に熱が伝達して内部空間10A内の温度が上昇してしまうことを効率よく抑制できる。さらには、回路基板80および本体部20に対して側方から上方に至る領域の位置で熱伝達部材91の他端部を当接させている。このため、回路基板80や機器本体20に対して側方から上方で効率よく放熱される状態が容易に得られる。
【0040】
そして、熱伝達部材91が上ケース11に当接する領域を含む冷却室10Abを本体部20および回路基板80に対して区画する区画部17を構成している。このため、上ケース11に伝達された熱が内側の冷却室10Ab内の空気に伝達されても、冷却室10Abが機械室10Aaと隔離された状態となっているので、機械室10Aa内を温度上昇させることなく、再び上ケース11に伝達されて放熱される。したがって、本体部20が位置する機械室10Aaの温度上昇をより効率よく抑制でき、本体部20や回路基板80の損傷を防止できる。
【0041】
また、熱伝達部材91の電気部品81に当接する外面および上ケース11の内面に当接する外面以外を断熱性を有した断熱材92にて被覆している。このため、熱伝達部材91に伝達された熱が回りの空気や下ケース12に伝達されずに上ケース11に効率よく伝達され、回りの空気や下ケース12から回路基板80を介して機械室10Aaに熱が伝達されることを防止でき、効率よく放熱できる。
【0042】
さらに、熱伝達部材91を上ケース11に取り付ける取付ねじとして、熱伝導性に優れた例えばアルミニウムやアルミニウム合金などにて形成したものを用いている。このため、熱伝達部材91の熱が冷却室10Ab内の空気に伝達されずに効率よく上ケース11に伝達でき、効率よく放熱できる。
【0043】
そして、上ケース11の熱伝達部材91を取り付ける部分を取付凹部11dとしている。このため、熱伝達部材91を取り付けるための強度を向上できるとともに、表面の凹凸により表面積が増大して放熱性を向上でき、より効率的に放熱できる。
【0044】
また、上ケース11を熱伝導性の優れた例えばアルミニウムやアルミニウム合金などにて形成している。このため、熱伝達部材91が接合する上ケース11の側面から上面部へ直ちに伝達され、熱伝達部材91の熱が効率よく上ケース11へ伝達でき、効率よく放熱できる。
【0045】
さらに、上述したように、下ケース12が比較的に熱伝導性が低い部材であることから、上ケース11に伝達された熱が下ケース12に伝達されにくくなり、下ケース12から熱が逆流することが抑制され、効率よく放熱できる。
【0046】
また、ケース体10内に区画部17を設けてシール部材16により機械室10Aaを気密に区画形成している。このように、例えばピックアップ45が塵埃により誤作動を生じやすい青色レーザなどにて情報の読み出しや記録をするために気密な構成としても、機械室10Aa内の温度上昇を抑制できることから、熱によりピックアップ45が損傷するなどを防止でき、特に気密構造でも有効に放熱されて確実な動作が得られる。
【0047】
そして、上述したように、特に熱負荷に対して損傷しやすいピックアップ45を備えたディスクドライブ100に適用している。このような熱負荷に弱いピックアップ45を備えた構成でも、ピックアップ45が配設される機械室10Aa内の温度上昇を抑制できるため、特に有効である。さらには、光ディスク28挿脱され挿入された光ディスク28を回転させる構成であるディスクドライブ100では、回路基板80を本体部20より上方に配設して回路基板80からの熱をそのまま上方から放熱させる構成では、回転する光ディスク28に干渉せず、また光ディスク28を保持するための回転子支持部材70より上方に配設しなければならず、配設が困難で大型化するおそれもあることから、このようなディスクドライブ100での効率的な放熱に有効である。
【0048】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明における第2の実施の形態を図面に基づいて説明する。この第2の実施の形態は、上述した第1の実施の形態の放熱装置90として、上ケース11の外面に配設される放熱部材を備えた構成である。なお、第1の実施の形態と同一の構成については、同一符号を付して説明を省略する。図5は、第2の実施の形態に係るディスクドライブの概略構成を示す側面図である。図6は、ディスクドライブの概略構成を示す一部を切り欠いた平面図である。図7は、ディスクドライブの放熱装置近傍を示す一部を切り欠いた断面図である。なお、図5ないし図7は、上述した第1の実施の形態における図2ないし図4と同様に、説明の都合上、一部を省略した図である。
【0049】
(ディスクドライブの構成)
ディスクドライブ100は、ケース体200を有している。このケース体200は、第1の実施の形態の上ケース11の取付凹部11dとして、長手状の取付凹部211を有し、熱伝導性が比較的に低い例えば鋼板などにて形成された上ケース210を備えている。また、取付凹部211には、熱伝達部材91の雌ねじ孔91cに対応して複数、例えば3つのねじ孔11eが設けられている。そして、上ケース210の下面を閉塞する状態で下ケース12が取り付けられるとともに化粧板13が前面に取り付けられ、ケース体200が組立形成される。
【0050】
また、取付凹部211の外面には、例えばアルミニウムやアルミニウム合金などの熱伝導性を有した長手状の放熱部としても機能する放熱部材910が配設されている。この放熱部材910は、ねじ孔11eに対応して取付ねじ93が貫通される貫通孔911を略中央に有した取付段差部912が複数設けられている。そして、放熱部材910の貫通孔911から上ケース210のねじ孔11eを介して熱伝達部材91の雌ねじ孔91cに取付ねじ93が螺着される。このことにより、上ケースを放熱部材910および熱伝達部材91にて挾持する状態に、放熱部材910および熱伝達部材91が上ケース210に取り付けられ、放熱装置950が構成される。この取り付けられた状態では、放熱部材910は、取付凹部211から突出しないように、取付凹部211内に収容される状態に取り付けられる。
【0051】
(ディスクドライブの動作)
ディスクドライブ100の動作の際、回路基板80の制御回路を構成する電気部品81が発熱する。この発熱した電気部品81の熱は、熱伝達部材91を介してケース体200の上ケース210および放熱部材910に伝熱され、この外気に露出する放熱部材910および上ケース210から放熱される。すなわち、熱伝達部材91の熱は上ケース210に直接伝達されるとともに、上ケース210および取付ねじ93を介して放熱部材910に伝達される。そして、放熱部材910は熱伝導性が比較的に高いため順次放熱するとともに熱が伝達され、上ケース210は熱伝導性が比較的に低いため、特に側板部11bで放熱されて天板部11aにはあまり伝達されない。このため、熱は、放熱部材910を中心としてケース体200の側面部分で大きく放熱され、天板部11aではあまり放熱されない。したがって、天板部11aから熱が機械室10Aaに逆流することがより抑制され、本体部20の損傷を確実に防止できる。
【0052】
(第2の実施の形態における作用効果)
上述したように、上記第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態の効果に加え、ケース体200の熱伝達部材91が当接する位置に対応する外面に、放熱部としての放熱部材910を設けている。このため、上ケース210の表面積が増大する状態となり、上ケース210に熱伝達部材91から伝達される熱が、効率よく放熱できる。また、上ケース210の熱電動性が比較的に低い部材でも放熱部材910により放熱されるので、良好に放熱できる。さらには、上ケース210が熱伝導性が比較的に低い部材であることから、下ケース12へ熱がさらに伝達されにくくなり、下ケース12から熱が逆流することをより低減でき、効率よく放熱できるとともに、上ケース210の側面から天板部1aに熱が伝達され、機械室10Aaに熱放射される逆流が防止されることで、機械室10Aaの良好なコントロールが可能となる。
【0053】
また、放熱部材910をケース体200に取り付けるために取付段差部912を設けている。このため、取付段差部912の強度を向上できるとともに、表面の凹凸により表面積が増大して放熱性を向上でき、より効率的に放熱できる。
【0054】
さらに、放熱部材910を熱伝達部材91が取り付けられる位置に対応して反対側の外面に取り付けている。このため、熱伝達部材91からの熱が効率よく放熱部材910に伝達され、効率よく放熱できる。そしてさらには、放熱部材910と熱伝達部材91とを取付ねじ93にて一動作で取り付けでき、取付作業性も向上できる。
【0055】
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
【0056】
すなわち、本発明の電気機器としては、上述したように、光ディスク28を対象としたディスクドライブ100の構成について説明したが、これに限らず、磁気ディスク、光磁気ディスクなど、光や磁気などにより情報を再生あるいは記録可能ないずれのディスク状記録媒体を利用する構成を対象とすることができる。また、ディスクトレイ50を備えた構成について説明したが、例えばスロットインタイプなどの構成にも適用できる。さらには、ディスク装置に限らず、通信装置や演算装置など、電力の供給により動作し発熱部材である電気部品81が搭載された回路基板80をケース体10,200内に収容するいずれの電気機器を対象とすることができる。
【0057】
また、冷却ファンを設け、冷却室10Ab内の空気を外部へ強制的に排出する構成、さらには電気室10Ac内の空気を外部へ強制的に排出させる構成、また上ケース11の側板部11bに冷却室10Ab内の空気が外部と流通可能な開口を設けるなどしてもよい。この構成によれば、より良好に放熱できる。
【0058】
そして、熱伝達部材91を上ケース11,210の側板部11bに当接させて説明したが、例えば天板部11aまで延出させて当接させる構成など、回路基板80さらには本体部20の側方から上方に至る領域のいずれの位置で当接する構成とすることができる。
【0059】
さらに、上ケース11,210に取付凹部11d,211を設けて説明したが、単にねじ孔11eだけを設けたり、さらにはねじ止めに限らず、例えばリベット止めなど、各種取付方法が適用できる。
【0060】
また、上ケース11,210を例えば表面が凹凸となるように波形状に形成したり、複数のリブを設けた構成など、表面が凹凸となる状態に各種放熱部を構成してもよい。この構成によれば、より放熱性を向上できる。さらに、放熱部材910を熱伝達部材91が当接する位置に対応して取り付けたが、異なる位置に取り付けるなどしてもよい。
【0061】
そして、区画部17を設けて説明したが、区画部17を設けない構成としてもよい。さらに、区画部17を枠体15の側面部15aを利用したが、枠体15とは別体の構成としてもよい。なお、枠体15を利用することで、部品数を削減でき、構成の簡略化や製造性の向上、コストの低減などが得られる。また、シール部材16を設けて機械室10Aaを気密に区画したが、シール部材16を設けなくてもよい。さらには、ケース体10を内部空間10Aが略気密となる状態に略密閉構造としたり、単に上ケース11,210および下ケース12を単にねじ止めしたりするなどの密閉構造でない構成としてもよい。
【0062】
また、下ケース12を熱伝導性の優れた部材にて形成してもよい。
【0063】
そして、第2の実施の形態において、上ケース210を熱伝導性が比較的に低い鋼板などにて形成したが、例えば第1の実施の形態と同様に、熱伝導性に優れた部材にて構成してもよい。
【0064】
また、放熱部材910の形状としても、単に板状に形成したり、波形状に形成したり、リブを設けた構成など、いずれの形状とすることができる。
【0065】
そして、ケース体10,200を上ケース11,210および下ケース12を備えた構成について説明したが、上記形状に限らず、例えば各面をそれぞれ別体の部材を組み合わせて内部空間10を区画する略箱形状、さらには球状に形成したものなど、いずれとしてもよい。また、例えば側板部11bを下ケース12に設けてもよい。この場合には、熱伝達部材91を上ケース11,210側の天板部11aに取り付けることが好ましい。
【0066】
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
【0067】
〔実施の形態の効果〕
上述したように、ディスクドライブ100のケース体10内に配設された回路基板80の電気部品81に一端部を当接させ、他端部を回路基板80に対して側方、あるいは回路基板80の電気部品81にて動作制御される本体部20に対して側方に延出してケース体10に当接する熱伝導性を有した熱伝達部材91を配設している。このため、例えばケース体10の下ケース12に電気部品81の熱を伝達させる構成で下ケース12から放熱する熱が逆流して内部空間10A内の温度上昇を生じてしまうことを防止でき、上ケース11に伝達された熱を効率よく外部に放熱でき、内部空間10A内の温度上昇を効率よく抑制して本体部20や回路基板80の損傷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明における第1の実施の形態に係るディスクドライブを示す分解斜視図である。
【図2】前記第1の実施の形態におけるディスクドライブの概略構成を示す側面図である。
【図3】前記第1の実施の形態におけるディスクドライブの概略構成を示す一部を切り欠いた平面図である。
【図4】前記第1の実施の形態におけるディスクドライブの放熱装置近傍を示す一部を切り欠いた断面図である。
【図5】本発明における第2の実施の形態に係るディスクドライブの概略構成を示す側面図である。
【図6】前記第2の実施の形態におけるディスクドライブの概略構成を示す一部を切り欠いた平面図である。
【図7】前記第2の実施の形態におけるディスクドライブの放熱装置近傍を示す一部を切り欠いた断面図である。
【符号の説明】
【0069】
10…ケース体
10A…内部空間
11,210…上ケース
11d…放熱部としての取付凹部
12…下ケース
17…区画部
20…機器本体としての本体部
80…回路基板
81…発熱部材としての電気部品
90,950…放熱装置
91…熱伝達部材
92…断熱部材としての断熱材
93…取付手段としての取付ねじ
100,200…電気機器としてのディスクドライブ
910…放熱部材
【出願人】 【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
【住所又は居所】東京都目黒区目黒1丁目4番1号
【出願日】 平成16年3月4日(2004.3.4)
【代理人】 【識別番号】100079083
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 實三

【識別番号】100094075
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 寛二

【識別番号】100106390
【弁理士】
【氏名又は名称】石崎 剛

【公開番号】 特開2005−252013(P2005−252013A)
【公開日】 平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願番号】 特願2004−60811(P2004−60811)