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【発明の名称】 筐体気密構造
【発明者】 【氏名】沓澤 修一
【住所又は居所】神奈川県横浜市都筑区加賀原2丁目1番1号 京セラ株式会社横浜事業所内

【要約】 【課題】簡単な構造で爆発による部品の飛散を最小限に抑え、設計工数を低減して軽量で小スペース化された低コストの筐体気密構造を提供する。

【解決手段】複数の筐体からなる密閉した内部に電子機器を収納する筐体気密構造であって、複数の筐体をお互いに整合し、この整合する筐体の第1筐体10と第2筐体20とを頭部30aを有したボルト30が第1筐体10を介して第2筐体20に締結してお互いを密着させ、筐体の内部圧力が上昇したときには該ボルト30が締結する第2筐体20の締結部22aが破損して密着状態を解除するように、第2筐体20の締結部22aはボルト30の材質に比べて強度が弱い材質で形成するとともに、ボルト30の端部側にはナット40を締結して第2筐体20の外れを防止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の筐体からなる密閉した内部に電子機器を収納する筐体気密構造において、
前記複数の筐体をお互いに整合し、この整合する筐体の第1筐体と第2筐体とを頭部を有したボルトが前記第1筐体を介して前記第2筐体に締結してお互いを密着させ、前記筐体の内部圧力が上昇したときには該ボルトが締結する前記第2筐体の締結部が破損して密着状態を解除するように、前記第2筐体の締結部は前記ボルトの材質に比べて強度が弱い材質で形成するとともに、前記ボルトの端部側にはナットを締結して前記第2筐体の外れを防止することを特徴とする筐体気密構造。
【請求項2】
請求項1に記載の筐体気密構造において、
前記ボルトには、前記第2筐体の締結部と前記ナットとの間に緩衝材を貫通させて取り付けることを特徴とする筐体気密構造。
【請求項3】
請求項1または2に記載の筐体気密構造において、
前記ボルトはステンレス材からなり、前記第2筐体の締結部はアルミニウム材からなることを特徴とする筐体気密構造。
【請求項4】
請求項2に記載の筐体気密構造において、
前記緩衝材は、ゴムであることを特徴とする筐体気密構造。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体気密構造に係り、より詳細には、複数の筐体からなる密閉した内部に電子機器を収納する筐体気密構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、筐体気密構造は、例えば、基地局などの屋外に設置するパワーアンプのような内部に電子機器を収納した筐体に用いており、この筐体は雨や雪などによる水分が内部の電気機器まで入り込まない気密性、及び仮に水分が浸入しても浸入した水分の電気分解により水素ガス(以下、ガスと称す)が発生して爆発する危険性を回避できることが重要とされていた。
ここで、従来の筐体気密構造の一実施形態として、電子機器を収納する密閉された筐体の周壁にガス抜き用の穴を複数形成し、仮に水分が浸入してガスが発生してもガス抜き用の穴からガスを排出することで爆発の危険性を回避する構造がよく知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平8−307070号公報
【0003】
しかし、このような従来の筐体機密構造の一実施形態では、ガス抜き穴を設けるとともに通気穴、連通穴などの複数の穴も同時に穿設しており、この穴による水分の浸入は防止できるが、湿気の侵入を抑えることができず、内部に収納した電子機器の劣化という新たな不具合が生じてしまう。
【0004】
そこで、従来の筐体気密構造では、水分及び湿気の侵入を確実に抑える密閉した気密構造を備え、且つ、爆発などの内部圧力が急激に上昇する場合でも耐えうる強度が高い密閉型の構造もよく用いられていた。図7は、このような従来の密閉型による筐体気密構造の一実施形態を示す構成図である。また、図8は、図7に示したE−E線の断面を示す断面図である。
【0005】
前者の密閉型による例を、図7及び8を参照して説明する。図7に示すように、従来の密閉型による筐体気密構造の一実施形態は、一対の筐体をお互いに整合して密閉した内部に電子機器(図示せず)を収納しており、この整合した一対の筐体である第1筐体70と第2筐体80とを備えて頭部90aを有したボルト90とナット100との締結によりお互いに密着させて水分の侵入を防止している。ここで、第1筐体70及び第2筐体80は、一面が開口する凹状の箱体で一対に設けており、お互いに整合して内部に電子機器を収納する空間(図示せず)を設けている。また、第1筐体70及び第2筐体80は、図8に示すように、お互いに整合する周縁から外側に延在する鍔部72、82を有し、この整合した鍔部72、82に各々貫通する貫通孔72a、82aを穿設してボルト90を挿入して端部側からナット100を締結することで、お互いに密着固定して水分の侵入を防止している。また、第1筐体70及び第2筐体80は、仮に内部に水分が浸入して水素と酸素との結合によってガスが発生して爆発しても破裂して周囲に飛散しないように図8に示した肉厚Fを十分に厚く確保している。
【0006】
このように従来の筐体気密構造では、第1筐体70及び第2筐体80からなる一対の筐体をボルト90及びナット100の締結により、お互いを密着固定させて水分の侵入を確実に防止するとともに、仮に内部に水分が浸入して爆発した場合でも十分に耐えうるように第1筐体70及び第2筐体80の肉厚Fを厚く設けたり、リブ(図示せず)を多用するなどして強度を上げて爆発時の筐体の飛散を防止していた。また、ボルト90及びナット100についても、通常よりかなり大きなものを使用して、特にボルト90の破断による筐体の飛散が発生しないようにしていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の筐体気密構造では、第1筐体70及び第2筐体100の肉厚Fを増やして爆発に対する強度を上げることで筐体が破裂して飛散することを防止しているため、この爆発に対して特別に筐体全体を考慮した高強度の筐体を設計する必要があり設計工数がかかるとともに、この高強度筐体により肉厚Fが厚くなり筐体全体の重量が増えて軽量化が困難になるという不具合があった。
また、従来の筐体気密構造では、爆発により第1筐体70と第2筐体80との密着固定した整合が外れて分離することを防ぐため、通常より大きいボルト90及びナット100を多数使用する必要があり、その分重量が重くなりコストも高くなるとともに配置スペースが取られて小スペース化が困難になるという不具合があった。
【0008】
本発明はこのような課題を解決し、簡単な構造で爆発による部品の飛散を最小限に抑え、設計工数を低減して軽量で小スペース化された低コストの筐体気密構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上述の課題を解決するために、複数の筐体からなる密閉した内部に電子機器を収納する筐体気密構造であって、複数の筐体をお互いに整合し、この整合する筐体の第1筐体と第2筐体とを頭部を有したボルトが第1筐体を介して第2筐体に締結してお互いを密着させ、筐体の内部圧力が上昇したときには該ボルトが締結する第2筐体の締結部が破損して密着状態を解除するように、第2筐体の締結部はボルトの材質に比べて強度が弱い材質で形成するとともに、ボルトの端部側にはナットを締結して第2筐体の外れを防止する。
ここで、ボルトには、第2筐体の締結部とナットとの間に緩衝材を貫通させて取り付けることが好ましい。また、ボルトはステンレス材からなり、第2筐体の締結部はアルミニウム材からなることが好ましい。また、緩衝材は、ゴムであることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
以上詳細に説明したように本発明による筐体気密構造によれば、締結部が爆発時に破損して第1筐体と第2筐体との密着状態を解除することでガス抜きされて筐体の飛散を防止するため、筐体全体の強度を考慮することなく締結部のみの設計で容易に筐体の飛散を防止でき設計工数を低減できるとともに、筐体の肉厚を増やす必要もなく筐体全体の重量を軽量化することができる。
また、本発明による筐体気密構造によれば、前述したように第1筐体と第2筐体とを密着固定するボルトと締結する締結部が破損して筐体の飛散を防止するため、この第1筐体と第2筐体とを密着固定するボルトの本数を削減できサイズも縮小可能になり、その分重量の軽量化、及び配置スペースの小スペース化が実現し、且つ全体のコストを低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に、添付図面を参照して本発明による筐体気密構造の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明による筐体気密構造の第1の実施形態を示した構成図である。また、図2は、図1に示したA−Aの断面を示す断面図である。また、図3は、図2に示した断面における爆発時の動作を示す動作説明図であり、図3(a)は爆発前の状態を、図3(b)は爆発後の状態を各々示している。また、図4は、本発明による筐体気密構造の第2の実施形態を示した構成図である。また、図5は、図4に示したC−Cの断面を示す断面図である。また、図6は、図5に示した断面における爆発時の動作を示す動作説明図であり、図6(a)は爆発前の状態を、図6(b)は爆発時の状態を、図6(c)は爆発後の状態を各々示している。
【実施例1】
【0012】
図1に示すように、本発明による筐体気密構造の第1実施形態は、図7に示した従来技術と同様に、一対の筐体をお互いに整合して密閉した内部に電子機器(図示せず)を収納する密閉型の構造を有しており、この整合した一対の筐体である第1筐体10と第2筐体20とを備えている。この第1筐体10及び第2筐体20は、一面が開口する凹状の箱体で一対に設けており、お互いに整合して内部に電子機器(図示せず)を収納する閉鎖した空間を設けている。また、第1筐体10及び第2筐体20は、図2に示すように、お互いに整合する開口面の周縁から外側に延在する鍔部12、22を各々形成している。
【0013】
ここで、鍔部12、22には、図2に示したように、整合した一方の第1筐体10側(鍔部12)にボルト30を挿通可能な貫通した貫通孔12aを穿設するとともに、他方の第2筐体20側(鍔部22)には図7に示した従来技術とは異なり、第1筐体10側の貫通孔12aから挿入したボルト30に螺合して締結する締結部22aを形成している。即ち、第1の実施形態では、お互いに整合した第1筐体10と第2筐体20とを密着固定させるため、頭部30aを有したボルト30を第1筐体10の貫通孔12aを介して第2筐体20の締結部22aに締結することで、このボルト30の頭部30aに向かって第2筐体20が螺合して行き第1筐体10を押圧して密着固定する密閉型に形成されている。
【0014】
また、第2筐体20は、密閉された筐体内にガスが発生して爆発などにより急激に内部圧力が上昇した場合、この内圧によりボルト30が締結する締結部22aを破損させて筐体の密着状態を解除してガス抜きができるように、締結部22aをボルト30の材質に比べて強度が弱い材質により形成している。この際、好ましくはボルト30をステンレス材により形成し、他方の第2筐体20の締結部22aをアルミニウム材により形成することが最も望ましい。従って、本実施の形態では、従来技術のように第1筐体10と第2筐体20との肉厚を厚く設けて筐体強度を高く設計する必要がなくなり、図2に示した肉厚Bのように薄く形成して軽量化することができる。尚、ボルト30と締結部22aとの材料は、上記材料に限らず、ボルト30の材料に比べ、締結部22aの材料の強度が弱く、かつ、爆発時に締結部22aが破壊されるものであればよい。例えば、ボルト30を金属とし、締結部22aを樹脂材としてもよい。
【0015】
そして、第2筐体20は、筐体内の内圧が上昇してボルト30に締結する締結部22aが破損した場合、ボルト30の端部側から外れないように、このボルト30の端部側にナット40を締結して外れを防止している。このナット40は、図1及び図2に示したように、一端側からボルト30を締結して他端側が貫通しないように封止されており、ボルト30の端部側で螺合が停止して第2筐体20の鍔部22に当接することなく間隔をあけた状態に固定される。即ち、ナット40は、図2に示した第2筐体20の締結部22aを破損してガス抜きする際、第1筐体10から第2筐体20が離れて密着状態を解除できるように、第2筐体20の鍔部22から離れた位置に固定している。
【0016】
このように形成された本発明による筐体気密構造の第1実施形態を用いた場合、まず、第1筐体10及び第2筐体20により密閉した内部に水分が入り込み水素と酸素との結合によってガスが発生して爆発などの急激な内圧の上昇が発生すると、図3(a)に示すように、この急激に上昇した内圧によって第1筐体10と第2筐体20とにお互い上下方向に引き離す力が加わる。ここで、この引き離す力により筐体が破裂して飛散するときの圧力は一定でなく非常に大きいため、図8に示した従来技術のように筐体が破裂しない強度(肉厚)を予め想定することは困難であり、これに比べて本実施の形態のように筐体が飛散する前に締結部22aを破損させる事は容易で簡単な構造であり、その他にも締結部22aを圧入構造にするなどして抜け易く設定すれば材質の選択も比較的自由に行なうことができる。
【0017】
従って、第1の実施形態は、第1筐体10及び第2筐体20が内圧によって破裂して飛散する前に、第2筐体20の鍔部22に形成した締結部22aが破損するように材質や筐体の強度に応じて形成しているため、図3(b)に示すように一定の力が加わったときに破損してガス抜きが実行できる。また、第1の実施形態では、図3(b)に示したように、締結部22aが破損して密着した筐体がお互いに離れる際、ボルト30の端部にナット40を締結しているため、第2筐体20がボルト30の端部から外れて飛散することを防止できる。
その後、このような爆発により締結部22aを破損してガス抜きがされた場合、管理者が送受信情報などにより筐体内の電子機器(図示せず)が破壊されて異常な状態にあることを感知することで新たな筐体および電子機器に交換する。
【0018】
このように本発明による筐体気密構造の第1実施形態によると、締結部22aが爆発時に破損して第1筐体10と第2筐体20との密着状態を解除することでガス抜きされて筐体の飛散を防止するため、筐体全体の強度を考慮することなく締結部22aのみの設計で容易に筐体の飛散を防止でき設計工数を低減できるとともに、筐体の肉厚B(図2参照)を増やす必要もなく筐体全体の重量を軽量化することができる。
また、本発明による筐体気密構造の第1実施形態によると、前述したように第1筐体10と第2筐体20とを密着固定するボルト30に締結する締結部22aが破損して筐体の飛散を防止するため、この第1筐体10と第2筐体20とを密着固定するボルト30の本数を削減できサイズも縮小可能になり、その分、重量の軽量化及び配置スペースの小スペース化が実現し、且つ全体のコストを低減することができる。
【実施例2】
【0019】
次に、図4乃至6を参照して、本発明による筐体気密構造の第2の実施形態を詳細に説明する。ここで、第2の実施形態では、図4に示した緩衝材50以外の全ての構成要素が図1に示した第1の実施形態と同じ構成要素であり、同一の構成要素には同じ符号を記載するとともに、重複する説明は省略する。
【0020】
図4に示すように、本発明による筐体気密構造の第2実施形態は、第1実施形態と同様に、一対の筐体である第1筐体10と第2筐体20とを備え、この第1筐体10及び第2筐体20は一面が開口する凹状の箱体に各々形成され、お互いに開口部を整合して内部に電子機器を収納する空間(図示せず)を設けている。また、第1筐体10及び第2筐体20は、図5に示すように、お互いに整合する周縁から外側に延在する鍔部12、22を各々形成している。ここで、鍔部12、22には、図5に示したように、整合した一方の第1筐体10側にボルト30を挿通可能な貫通した貫通孔12aを穿設するとともに、他方の第2筐体20側にボルト30と螺合して締結する締結部22aを形成している。
【0021】
ここで、第2実施形態は、図1に示した第1実施形態とは異なり、ボルト30の端部に締結するナット40と第2筐体20の締結部22aとの間に、弾性を有してボルト30に貫通させて取り付ける緩衝材50を設けている。この際、ナット40は、図2に示したボルト30端部で螺合を停止させる構造、または図5に示したようにボルト30が貫通するように螺合して緩衝材50に当接して押圧する構造いずれかに形成している。ここで図5に示した緩衝材50に当接して指圧するナット40の場合、ナット40と緩衝材50との間にワッシャー60を介在し、ナット40の締結時に摩擦で緩衝材50が削れないようにしている。また、緩衝材50は、ゴム、ばね、油圧、摩擦を利用したものなどの緩衝効果がある弾性体を用い、その構造はコストや減衰量、寸法などの条件に合わせて選定する。即ち、第2の実施形態では、筐体を整合して密着固定するボルト30に緩衝材50を取り付けることで、内部圧力により締結部22aが破損して第1筐体10と第2筐体20とを引き離す際の反発力を効果的に吸収し、ナット または筐体そのものの強度を上げることなく、筐体の破裂などによる飛散を防ぐことができる。尚、第2の実施形態では、図2に示した第1の実施形態の肉厚Bと同様に、図5に示した肉厚Dも薄く形成でき軽量化することができる。
【0022】
このように形成された本発明による筐体気密構造の第2実施形態を用いた場合、筐体内部で爆発などによる圧力上昇が発生すると、図6(a)に示すように、急激に上昇した内圧によって第1筐体10と第2筐体20とにお互い上下方向に引き離す力が加わる。そして、第2実施形態では、図6(b)に示すように、この引き離す内圧によって第1筐体10及び第2筐体20が破裂して飛散する前に、第2筐体20の締結部22aを破損させてガス抜きを実行する。この締結部22aは、図1に示した第1の実施形態と同様に、筐体そのものが破裂、飛散する前に破損するようにボルト30の材質や筐体の強度によって適した材質に形成され、例えば、ボルト30をステンレス材により形成した場合にそれより強度の弱いアルミニウム材などの材質により形成している。
【0023】
また、第2の実施形態は、図6(b)に示したように、締結部22aが破損して第1筐体10及び第2筐体20が内圧により引き離されて内圧を外に開放するガス抜構造を備えているが、この引き離す具合やどの程度の圧力で筐体を開かせるか等の設定は全て緩衝材50の設計で自由に決めることが可能になる。このため筐体全体の形状や強度によって、緩衝材50の減衰量を調整すれば良いため、図8に示した従来技術のように第2筐体に特殊な構造や強度を持たせる必要がなく、筐体コストや重量の低減が可能になる。
【0024】
また、第1の実施形態では、図6(b)に示したように、締結部22aが破損して密着した筐体がお互いに離れる際、この離れる反動を緩衝材50が確実に吸収しており、第2筐体20がボルト30から外れることがなく、且つ、ナット40にも負荷を与えないため、筐体が破裂して飛散することを緩衝材50の介在により確実に防止している。そして、緩衝材50は、筐体がお互いに離れる反動を吸収して飛散することを防止した後、図6(c)に示したように、再び第1筐体10と第2筐体20とを元の整合した状態に戻して内部の高圧力の開放を終了する。その後、管理者が送受信情報などにより筐体内の電子機器(図示せず)が破壊されて異常な状態にあることを感知することで新たな筐体および電子機器に交換する。
【0025】
このように本発明による筐体気密構造の第2実施形態によると、筐体内部で発生した爆発などによる圧力によって筐体が破裂して飛散する前に締結部22aと緩衝材50とにより衝撃を吸収するため、第1の実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、緩衝材50を用いることで、効果的に衝撃を吸収でき、この衝撃を吸収する強度設計も容易になり、且つ設計期間の短縮に大きな効果がある。
【0026】
以上、本発明による筐体気密構造の実施の形態を詳細に説明したが、本発明は前述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、ボルトをステンレス材(又は金属)及び締結部をアルミニウム材(又は樹脂材)により形成した実施例を詳細に説明したが、これに限定されるものではなく、ガスが発生して爆発などにより急激に内圧が上昇する筐体内の内圧変化に応じてボルトと締結部とをその他の材料或いは組み合わせに適宜変えることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明による筐体気密構造の第1の実施形態を示した構成図(実施例1)。
【図2】図1に示したA−Aの断面を示す断面図。
【図3】図2に示した断面における爆発時の動作を示す動作説明図。
【図4】本発明による筐体気密構造の第2の実施形態を示した構成図(実施例2)。
【図5】図4に示したC−Cの断面を示す断面図。
【図6】図5に示した断面における爆発時の動作を示す動作説明図。
【図7】従来の密閉型による筐体気密構造の一実施形態を示す構成図。
【図8】図7に示したE−E線の断面を示す断面図。
【符号の説明】
【0028】
10 第1筐体
12 鍔部
12a 貫通孔
20 第2筐体
22 鍔部
22a 締結部
30 ボルト
30a 頭部
40 ナット
【出願人】 【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
【住所又は居所】京都府京都市伏見区竹田鳥羽殿町6番地
【出願日】 平成16年2月27日(2004.2.27)
【代理人】 【識別番号】100086368
【弁理士】
【氏名又は名称】萩原 誠

【公開番号】 特開2005−244103(P2005−244103A)
【公開日】 平成17年9月8日(2005.9.8)
【出願番号】 特願2004−54986(P2004−54986)