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【発明の名称】 取り付け具
【発明者】 【氏名】馬場崎 修一
【住所又は居所】大阪市平野区加美鞍作1丁目6番12号 アイコム株式会社内

【要約】 【課題】コスト高になったり、デザインを損なうことなく、また、ネジの有る無しにかかわらず筐体が「がたつく」ことがないようにしっかりと固定できるようにする。

【解決手段】筐体3を保持する取り付け具CのC形断面の開口14の上方の端部に、下方に向けた突起16を2個並列に間隔をおいて形成する。同様に、開口14の下方の端部に上方に向けた2個の突起16を並列に間隔を置いて形成して、その突起16に、弾性体であるゴムを用いた厚みのあるキャップ17を被せて筐体3に圧接する簡単な構成で、コスト高になったり、デザインを損なうことなく、また、ネジの有る無しにかかわらず筐体が「がたつく」ことがないようにしっかりと固定できるようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器の筐体を保持するC形断面の開口端に突起を設け、その突起に弾性体で形成したキャップを取り付けて筐体に圧接するようにした取り付け具。
【請求項2】
上記筐体をLAN用のルータのものとし、一方、前記筐体を保持する上記C形断面の背面に複数のL形の係止片を、L形の垂直部分を背面と並行になるようにL形上部の開口を外側にして設け、そのL形の垂直部分と対向するC形断面の背面との間にケーブルを巻き付けられるようにするとともに、その並行に設けた垂直部分に吊り下げ用の貫通孔を設けた請求項1に記載の取り付け具。
【請求項3】
上記筐体をLAN用のルータのものとし、一方、前記筐体を保持する上記C形断面の背面に複数のL形の係止片を、L形の垂直部分を背面と並行になるようにL形上部の開口を外側にして設け、そのL形の垂直部分と対向するC形断面の背面との間にケーブルを巻き付けられるようにするとともに、その並行に設けた垂直部分にネジ止め用の孔を設け、かつ、前記ネジ孔止め用の孔を設けた垂直部分と対向するC形断面の背面に切欠を設けてドライバーを挿通してネジ止めできるようにした請求項1に記載の取り付け具。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
この発明は、電子機器の筐体を例えば壁面、柱、その他の支持体に保持させるための取り付け具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
比較的小型のモデム、ルータ、ハブなどの電子機器を、設置場所の規制などの関係から、壁面、柱、その他の支持体に取り付けたい場合がある(例えば、無線ルータなどでは通信状態を良くするために高い場所に設けたいので)。この取り付けでは、それら機器には電源ケーブルを始め複数のLANケーブルを接続することが予想されるため、接続された電源ケーブルやLANケーブルの重みで「がたつく」ことがないようにしっかりと固定する必要がある。
【0003】
そこで、このような取り付けには、(例えば特許文献1)に示すような壁掛け金具を用いる方法が行われていた。
【0004】
この方法は、概ね、次のようなものである。すなわち、図11(a)に示すように、係合片1を設けた壁面用の金具Aと、その金具Aの係合片1と係合するホルダー部2を設けた金具Bとを準備して、前記金具Bを電子機器の筐体3に取り付け、金具Aを壁面にネジ止めする。こうすることで、図11(b)のように、壁面に取り付けた金具Aの係合片1に、金具Bのホルダー部2を係止させれば、ワンタッチで壁面に電子機器を取り付けられるというものである。
【0005】
ところで、このような方法では、電子機器の筐体3に金具Bを取り付けるので、予め、電子機器の筐体3に金具Bを取り付ける機構を設けておくか、あるいは、予めホルダー部2を筐体3に作り込むことが考えられる。
【0006】
ところが、先の電子機器は床やテーブルなどに据え置くのが本来の使用形態なので、予め、取り付けるための機構を設けたり、ホルダー部2を筐体に作り込むことは、コスト高になったり、本来のデザインを損なう恐れもある。特に、筐体3がプラスチックであると、ホルダー部2を筐体3に作り込む際に強度的に不利になる恐れもある。
【0007】
そのため、図11(c)に示すように、壁掛け金具に筐体3を直接保持させるとともに、壁掛け金具に筐体3の止めネジ(シャーシに固定するためのネジ)の位置に合わせてネジ止め用の孔4を設けることにより、筐体3のネジを使って壁掛け金具に固定するという方法も考えられる。このような方法を使えば、金具Bを取り付けるための機構を予め設けたり、ホルダーを予め筐体に作り込む必要がなく、コスト高になったり、本来のデザインを損なう恐れもない。
【特許文献1】特開2002−158456号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、筐体のネジを使って固定する方法では、筐体のネジに合わせて壁掛け金具にネジ孔を設けなければならないので、壁掛け金具が特定の筐体専用のものとなってしまいコスト高になる問題がある。
【0009】
また、取り付けには、筐体を止めているネジを一旦外さなければならないので、筐体が開いてしまって中の回路を傷つけたり、外したネジを失ったり、筐体自体を傷つけるなどのトラブルを発生する問題もある。
【0010】
さらに、プラスチックで形成したネジを用いない筐体のものには適用できない問題がある。
【0011】
そこで、この発明の課題は、コスト高になったり、デザインを損なうことなく、かつ、筐体内の回路や筐体自体を傷つけたり、ネジを失ったりすることなく、また、ネジの有る無しにかかわらず筐体が「がたつく」ことがないようにしっかりと固定できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するため、この発明では、電子機器の筐体を保持するC形断面の開口端に突起を設け、その突起に弾性体で形成したキャップを取り付けて筐体に圧接するようにした構成を採用したのである。
【0013】
このような構成を採用することにより、取り付け具に保持された電子機器の筐体は、突起の弾性体で形成したキャップが圧接することにより、「がたつき」を防止して固定することができる。そのため、筐体内の回路や筐体自体を傷つけたり、ネジを失うこともない。
【0014】
このとき、上記筐体をLAN用のルータのものとし、一方、前記筐体を保持する上記C形断面の背面に複数のL形の係止片を、L形の垂直部分を背面と並行になるようにL形上部の開口を外側にして設け、そのL形の垂直部分と対向するC形断面の背面との間にケーブルを巻き付けられるようにするとともに、その並行に設けた垂直部分に吊り下げ用の貫通孔を設けた構成を採用することができる。
【0015】
このような構成を採用することにより、壁面に吊り下げた際に、弾性体のキャップを取り付けた突起によって筐体の「がたつき」を防止して固定できる。また、筐体内の回路や筐体自体を傷つけたり、ネジを失うこともない。さらに、L形の係止片に余分なケーブルを巻回すれば、垂れ下がったケーブルにより筐体にかかる重みも軽減できるので、ケーブルによる「がたつき」も防止して固定できる。
【0016】
また、上記筐体をLAN用のルータのものとし、一方、前記筐体を保持する上記C形断面の背面に複数のL形の係止片を、L形の垂直部分を背面と並行になるようにL形上部の開口を外側にして設け、そのL形の垂直部分と対向するC形断面の背面との間にケーブルを巻き付けられるようにするとともに、その並行に設けた垂直部分にネジ止め用の孔を設け、かつ、前記ネジ孔止め用の孔を設けた垂直部分と対向するC形断面の背面に切欠を設けてドライバーを挿通してネジ止めできるようにした構成を採用することができる。
【0017】
このような構成を採用することにより、壁面にネジ止めした際に、弾性体のキャップを取り付けた突起によって筐体の「がたつき」を防止して固定できる。また、筐体内の回路や筐体自体を傷つけたり、ネジを失うこともない。さらに、L形の係止片に余分なケーブルを巻回すれば、垂れ下がったケーブルにより筐体にかかる重みを軽減できるので、ケーブルによる「がたつき」も防止して固定できる。
【発明の効果】
【0018】
この発明は、以上のように構成したことにより、筐体本体に特別な機構を必要とせず、また、ネジの有る無しに係わらず、一般工具で取り付けができる。さらに、筐体や中の回路にキズをつけずに、部品点数を減少できて、取り付け時の美観も損なわない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、この発明の最良の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
この形態の取り付け具Cは、図1に示すように、上面10、背面11、下面12で構成されるC形断面を有する金具で、側部のストッパー13に当接するまで、図1のように横方向へスライドさせることにより、無線ルータなどの角張った筐体3を図2のように保持できるようにしている。
【0021】
そのため、前記取り付け具Cは、C形断面の開口14の端部を折曲した係止部15の先に図1に示すような突起16を設け、その突起16に弾性体で形成したキャップ17を取り付けている。
【0022】
すなわち、ここでは、C形断面の開口14の上方の端部に、下方に向けた突起16を2個並列に間隔をおいて形成し、下方の端部に上方に向けた2個の突起16を並列に間隔を置いて形成して、その突起16に、弾性体であるゴムを用いた厚みのあるキャップ17を被せることにより、筐体3や筐体3内の回路を傷つけずに圧接できるようにしている。
【0023】
また、図3に示すように、取り付け具Cの背面11に複数の係止片18を設けて、壁面や柱に取り付けられるようにしてある。前記係止片18は、4個のL形の係止片18からなるもので、L形の垂直部分を背面11と並行になるように開口を外側にして(時計の12時方向から)90°間隔で放射状に設けてある。また、その12時方向に設けた係止片18の垂直部分に吊り下げ用の貫通孔19を設けている。この貫通孔19は、円形の貫通孔に細い長孔を連通させたオタマジャクシ様のもので、円形の貫通孔に壁面などに取り付けたネジの頭を挿通したのち、ネジ軸を長孔に挿通すれば抜け落ちを防止して取り付けられるようにしてある。
【0024】
加えて、各係止片18には、ネジ止め用の孔20を設けて壁面に直接ネジ止めできるようにもしてある。このため、背面11を切り欠いて各係止片18を形成し、ネジ止めのための切欠21を設けて木ネジやドライバーを挿通できるようにしてある。
【0025】
また、このL形の係止片18は、壁面や柱の固定用に使用するばかりでなく、ケーブル22などの線材のホルダーとしても使用するためのものである。
【0026】
すなわち、図3のように、例えば余分なケーブル22を巻回すれば、垂れ下がったケーブル22の重みが直接筐体3に掛かることを軽減できるので、この重みによる「がたつき」を防止して固定できる。
【0027】
なお、この形態では、係止片18を4個としたが、これに限定されるものではなく、取り付けが安定にでき、かつ、ケーブル22を巻き付けられるのであれば、その個数は適宜決めることができる。
【0028】
さらに、この取り付け具Cには、カーテンレールを利用して住宅などを傷つけずに、かつ、美観を損なわずに取り付けるための機構を図4に示すように、上面10と下面12に設けてある。
【0029】
前記上面10の機構は、摺動板24を上面10の内(下)側に嵌める構造で、図5のように、装飾レールと機能レールの2種類に分類される内の機能レールと言われるカーテンレール23のランナーを嵌めた溝25に係合させて吊り下げるようにしたものである。
【0030】
すなわち、この形態では、図4のように、前記上面10に、一列に5個の窓26を設け、その5個の窓26の内側の2個に外向きに折り曲げた略L形の突片27を設けてある。また、両端とその内側の窓(突片27を設けた窓)26との間に(図4では突起16が形成された部分に)、前後方向に伸びる長孔28を設けている。さらに、その長孔28と突起16の間に孔29を設けて、スプリング30の一端を掛けるようにしている。また、長孔28と内側の窓26との間にネジ溝を切ったネジ孔31を設けてある。
【0031】
一方、摺動板24は、図4のように、両端にゴム製のカバー32を取り付けたレバー部33を有する上面10よりも長くて細い板で、上面10の3個の窓26(突片27の無いもの)と対応する3箇所に窓26’を設けて、外向きに折り曲げた略L形の突片27’を設けてある。この突片27’は、上面10の突片27と逆向きとなるように図4では手前側に折り曲げてある。また、上面10の長孔28と対応する位置に半円状の切欠34を設けて、その切欠34に先のスプリング30を嵌入して、図6に示すように、嵌入したスプリング30の他端を切欠34の先端の先に設けた孔35に止めるようにしている。さらに、その横に長孔36を設けて上面10の内側に取り付けた際に、上面10のネジ孔31と合致するようにしてある。
【0032】
そして、図6のように、上面10の窓26から摺動板24の突片27’が覗くように摺動板24を上面10の内(下)側に配置して、上面10のネジ孔31に摺動板24の長孔28を介してネジ37で止める。このとき、ネジ37は、摺動板24が軽く動く程度に締めておく。そして、上面10の長孔28と摺動板24の孔35とにスプリング30を掛ける。こうすると、スプリング30でもって付勢された摺動板24は図6の矢印の方向へ引っ張られるので、摺動板24の突片27’は、上面10の窓26に当接した状態で止まる。
【0033】
このため、カーテンレール23に取り付ける際は、レバー部33を押して摺動板24を矢印と逆の方向へ動かし、摺動板24と上面10の突片27、27’を揃えてカーテンレール23の溝25に嵌めたのち、レバー部33を解放する。すると、摺動板24がスプリング30によって矢印の方向に引っ張られ、カーテンレール23の溝25に突片27、27’が係合して止まり、ワンタッチで取り付けが完了する。取り外す場合は、先と逆の手順でワンタッチで簡単に取り外すことができる。
【0034】
このように突片27、27’が移動してカーテンレール23の溝25に係合する仕組みなので、取り付けられるカーテンレール23の寸法は、カーテンレール23の溝25よりも上面10に形成される窓26が大きければ取り付けることができる。
【0035】
次に、下面12の機構は、筐体3をカーテンレール(装飾、機能レール共)23の上部に載置できるようにしたもので、図5のように、カーテンレール23に挟持板38を圧着する構造となっている。
【0036】
すなわち、図5のように、下面12の前後にネジ止め用の突起40と挟持用の突起39を対向させて設け、そのネジ止め用の突起40に挟持板38をネジ止めするようにしている。
【0037】
前記挟持用の突起39は、下面12の後縁(背面11側)に間隔を置いて形成された2個の突起39で、その2個の突起39に、ゴムなどの弾性体で形成した厚みのあるキャップ41を取り付けている。
【0038】
また、ネジ止め用の突起40は、図4のように、前記挟持用の突起39の間に位置するように前記下面12の前縁に設けている。そのネジ止め用の突起40の中央にはネジ溝の切られたネジ孔を形成して挟持板38をネジ止めできるようにしている。
【0039】
挟持板38は、図4のように中央に段を設けて高くしたもので、高くした中央に貫通孔47を設けてネジの軸を挿通できるようにしてある。また、挟持板38の左右には弾性体で形成した厚みのあるキャップ41(挟持用の突起39と同じもの)を取り付けてネジ止めするときに挟持用の突起39と対向するようにしている。このとき、ネジ止め用の突起40にガイド用の溝43を設け、挟持板38に突部44を設けて取り付け位置がずれないようにしている。また、ネジ止め用の突起40に挟持板38をネジ止めする際に、スプリング45を介在させて取り付けることにより、ネジの緩みを防止するようにしている。
【0040】
なお、このように挟持板38に段を設けた構造としたことにより、段の大きさ(高さ)を変えると、対向する挟持用の突起39との距離を調節できるので、段の大きさの異なる挟持板38を準備すれば、大きさの異なるカーテンレール23にも対処できる。
【0041】
また、図中符号46のネジは、筐体3の抜け止めのためのもので、符号47のネジ孔に取り付ける。こうすることで、筐体3の抜け落ちをネジ46が邪魔をして防止することができる。
【0042】
この形態は上記のように構成されており、この取り付け具Cを使って壁面などのネジやクギに吊り下げて取り付ける場合は、例えば、まず図1のように、筐体3をスライドさせて横から挿入して取り付け具Cに取り付ける(ストッパー13に当接するまで)。すると、挿入した筐体3に厚みのある突起16のキャップ17が筐体3に圧接して「がたつき」を防止して固定する。このとき、ネジ46を取り付ければ、抜け落ちを確実に防止できるので好ましい。また、メンテナンスのため筐体3を取り付け具Cから外す場合は、筐体3は、筐体3を突起16のキャップ17でもって圧接しているだけなので、逆の手順で簡単に取り外せるので好ましい。
【0043】
このように筐体3を固定した取り付け具Cは、図7(a)のように、壁面に取り付けたネジSに背面11の係止片18の吊り下げ用の貫通孔19を嵌めれば、壁面への取り付けが完了する。あとは、ケーブル22などを接続して、その際、余分なケーブル22を係止片18に巻き付ければ、ケーブル22が垂れ下がらず、筐体3にかかる余分な重みを軽減できるので「がたつき」を防止できる。
【0044】
次に、取り付け具Cを使って壁面や柱などに直接ネジ止めする場合は、取り付け具Cの係止片18を図7(b)のように取り付ける面に当接する。そして、背面11に設けた切欠21から係止片18のネジ止め用の孔20に木ネジS1を挿通し、ドライバーで取り付ける。こうして取り付け具Cを取り付けておいて、ルータなどの筐体3を取り付け具Cの横からストッパー13に当接するまで挿入する。すると、挿入した筐体3に突起16の厚みのあるキャップ17が筐体3に圧接して「がたつき」を防止して固定することができる。このあと、好ましくは、ネジ46を取り付けて抜け落ちを防止する。こののち、ケーブル22などを接続して、余分なケーブル22を係止片18に巻き付ければ、垂れ下がった余分なケーブル22による筐体3にかかる重みを軽減できるので、「がたつき」を防止できる。
【0045】
一方、カーテンレール23に吊り下げる場合は、まず、先の場合のように筐体3をスライドさせて横から挿入して取り付ける(これに限定されることはなく、筐体3を後で取り付けても可)と、挿入した筐体3に突起16の厚みのあるキャップ17が筐体3に圧接して「がたつき」を防止して固定する。このとき、カーテンレール23は比較的高い位置にあるので、ネジ46を取り付けて抜け落ちを防止する方が危険を回避できて好ましい。
【0046】
このように、筐体3を取り付けた取り付け具Cは、レバー部33を押して、摺動板24を図6の矢印と逆の方向へ動かし、摺動板24と上面10の突片27を揃えてカーテンレール23の溝25に嵌めたのち、レバー部33を離す。すると、摺動板25がスプリング30によって矢印の方向に引っ張られ、カーテンレール23の溝25に突片27が係止して止まり、図8(a)のように取り付けが完了する。
【0047】
あとは、ケーブル22などを接続して、その際、余分なケーブルを係止片18に巻き付ければ、筐体3にかかる垂れ下がった余分なケーブル22の重みを軽減できるので、「がたつき」を防止して固定できる。
【0048】
また、取り付け具Cを使ってカーテンレール23の上部に取り付ける場合は、先の場合と同様に、まず、筐体3を横にスライドさせて横から取り付け具Cに挿入して取り付け具Cに取り付ける。同時に抜け止め用のネジ46も取り付けておく(高い位置に取り付けるのでこの方が好ましい)。このように筐体3の取り付けられた取り付け具Cは、下面12のネジ止め用の突起40の止めネジを緩めて挟持板38を動かし、対向する挟持用の突起39との距離を大きくする。そして、挟持板38と挟持用の突起39との間にカーテンレール23を挟んだのち、ネジを締めて挟持板38と挟持用の突起39とでカーテンレール23を圧接して固定する。すると、図8(b)のように取り付けることができる。取り付けができると、ケーブル22などを接続する。このとき、余分なケーブル22は係止片18に巻き付ければ、余分なケーブルの筐体3にかかる重みを軽減できるので、「がたつき」を防止して固定できる。
【0049】
なお、本形態では、取り付け具Cを金具としたが、これに限定されるものではなく、強度さえ十分なら樹脂などを用いたものでも良い。また、取り付け具CのC形断面は、上面10、背面11、下面12に分かれたものでなくとも一体のものでもよく、また、筐体3もC形断面の取り付け具Cで保持できるものであれば角形である必要はない筈なので、例えば、図9に示すような曲面を有するものでも良い。
【0050】
また、この形態では、C形断面の上下の開口端に2個づづの突起を設けるようにしたが、これに限定されるものではなく、図10(a)、(b)のように筐体3を固定できる形状であれば突起16の数は限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0051】
このように、機構が非常にシンプルで操作も簡単であり、ドライバーなどの工具がなくても簡単に誰でも筐体を固定できるので、例えば、業務用ばかりでなく、民生用の機器(AV機器を始めとして家庭内ネット機器)などの壁面取り付け具としても適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】実施形態の斜視図
【図2】実施形態の正面図
【図3】実施形態の背面図
【図4】実施形態の分解斜視図
【図5】実施形態の断面図
【図6】実施形態の作用説明図
【図7】(a)、(b)実施形態の作用説明図
【図8】(a)、(b)実施形態の作用説明図
【図9】他の態様を示す作用説明図
【図10】(a)、(b)他の態様を示す作用説明図
【図11】(a)、(b)、(c)従来例の作用説明図
【符号の説明】
【0053】
3 筐体
16 突起
17 キャップ
18 係止片
19 貫通孔
20 ネジ止め用の孔
21 切欠
22 ケーブル
【出願人】 【識別番号】000100746
【氏名又は名称】アイコム株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市平野区加美鞍作1丁目6番19号
【出願日】 平成16年2月27日(2004.2.27)
【代理人】 【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二

【識別番号】100084858
【弁理士】
【氏名又は名称】東尾 正博

【識別番号】100087538
【弁理士】
【氏名又は名称】鳥居 和久

【公開番号】 特開2005−244078(P2005−244078A)
【公開日】 平成17年9月8日(2005.9.8)
【出願番号】 特願2004−54427(P2004−54427)