| 【発明の名称】 |
電子装置の冷却装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】林 隆康 【住所又は居所】福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内
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| 【要約】 |
【課題】プリント基板を内蔵する電子ユニットとマウントベースからなる電子装置にサーマルコネクタを適用した時に電子ユニットの着脱を容易にし、熱伝導のロスを削減でき、安価で、小型・省スペース化が可能な電子装置の冷却装置を提供する。
【解決手段】サーマルコネクタ13は、高熱伝導性の金属材料からなる本体41と、本体41の外縁に設けられると共に丸型ヒートパイプ12を挿抜するための面取り加工が施された挿入口45と、挿入口45から本体41の反対側の面に向かって貫通するように穿設された収納部44と、収納部44の内部に配設された銅やアルミニウムなど高熱伝導性の金属材料からなる接触部片42と、収納部44と接触部片42の間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体43と、本体41の外周に設けたフィン46とを備えたものとなっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 発熱体を実装してなるプリント基板を内蔵した電子ユニットと、 前記電子ユニットを取り付けるためのマウントベースからなる電子装置において、 前記発熱体に装着された偏平ヒートパイプと、 前記偏平ヒートパイプの長手方向に対して挿抜自在に接続されると共に、前記マウントベースに挿抜できる位置に配設されたサーマルコネクタとを備え、 前記サーマルコネクタに前記偏平ヒートパイプを挿入することにより前記発熱体の熱を外部へ放熱するようにしたことを特徴とする電子装置の冷却装置。 【請求項2】 前記サーマルコネクタは、 高熱伝導性の金属材料からなる本体と、 前記本体の外縁に設けられると共に前記偏平ヒートパイプを挿抜するための開口部と、 前記開口部から本体の内部に向かって直線方向に穿設された収納部と、 前記収納部の内部に配設された高熱伝導性の金属材料からなる接触部片と、 前記収納部と前記接触部片の間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体と、 前記本体の外周に設けたフィンとを備えたことを特徴とする請求項1記載の電子装置の冷却装置。 【請求項3】 前記接触部片は略コの字の形状を有すると共に、前記収納部内に前記偏平ヒートパイプを間に挟み、かつ、前記偏平ヒートパイプの挿入方向に左右対称に1組配設してあり、前記収納部と夫々の接触部片との間に前記熱伝導媒体を挟持してあることを特徴とする請求項2記載の電子装置の冷却装置。 【請求項4】 前記接触部片はかまぼこ状の中空部を有する薄板状接触部片で構成されると共に、前記薄板状接触部片を前記偏平ヒートパイプを間に挟んで左右対称に1組配設してあり、前記夫々の薄板状接触部片の内部にかまぼこ状の断面に成形された弾性を有する熱伝導媒体を挿設したことを特徴とする請求項2に記載の電子装置の冷却装置。 【請求項5】 前記熱伝導媒体は熱伝導性ゴムを所定の形状に成形したものであることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の電子装置の冷却装置。 【請求項6】 前記熱伝導媒体は金属細線を束ねて所定の形状に成形したものであることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の電子装置の冷却装置。 【請求項7】 前記金属細線を束ねた熱伝導媒体は、細線間に流動性を有する熱伝導媒体を含浸させたものことを特徴とする請求項6記載の電子装置の冷却装置。 【請求項8】 発熱体を実装してなるプリント基板を内蔵した電子ユニットと、 前記電子ユニットを取り付けるためのマウントベースからなる電子装置において、 前記発熱体に装着された丸型ヒートパイプと、 前記丸型ヒートパイプの長手方向に対して挿抜自在に接続されると共に、前記マウントベースに挿抜できる位置に配設されたサーマルコネクタとを備え、 前記サーマルコネクタに前記丸型ヒートパイプを挿入することにより前記発熱体の熱を外部へ放熱するようにしたことを特徴とする電子装置の冷却装置。 【請求項9】 前記サーマルコネクタは、高熱伝導性の金属材料からなる本体と、 前記本体の外縁に設けられると共に前記丸型ヒートパイプを挿抜するための面取り加工が施された挿入口と、 前記挿入口から前記本体の反対側の面に向かって貫通するように穿設された収納部と、 前記収納部の内部に配設された高熱伝導性の金属材料からなる接触部片と、 前記接触部片の外周に装着されると共に前記収納部との間に挟持される弾性を有する熱伝導媒体と、 前記本体の外周に設けたフィンとを備えたことを特徴とする請求項8記載の電子装置の冷却装置。 【請求項10】 前記接触部片は、前記丸型ヒートパイプの外径より僅かに小さい内径を有し、かつ、長手方向にスリットを有する、高熱伝導性の金属材料からなる円筒形に成形されたものであることを特徴とする請求項9記載の電子装置の冷却装置。 【請求項11】 前記接触部片は、長手方向に少なくとも2分割したことを特徴とする請求項10に記載の電子装置の冷却装置。 【請求項12】 前記熱伝導媒体は、弾性を有し、外径が前記サーマルコネクタの収納部に嵌合し、内径が前記接触部片の外径に嵌合する形状に成形されたリング状熱伝導媒体で構成されると共に、前記接触部片の軸方向の長さに一致するように複数個のリング状熱伝導媒体を前記接触部片の外周に積層配置したことを特徴とする請求項9記載の電子装置の冷却装置。 【請求項13】 前記熱伝導媒体は、弾性を有し、外径が前記サーマルコネクタの収納部に嵌合し、内径が前記接触部片外径に嵌合する形状を有すると共に、前記接触部片の軸方向の長さに一致する長さを有する円筒状に成形されたものであることを特徴とする請求項9記載の電子装置の冷却装置。 【請求項14】 前記熱伝導媒体は、適当な長さに切断した金属細線をランダムに積層して弾性を有するように中空円筒体状に成形し、該熱伝導媒体の外径が前記サーマルコネクタの収納部に嵌合し、該熱伝導媒体の内径が前記接触部片の外径に嵌合する形状に構成されたことを特徴とする請求項9記載の電子装置の冷却装置。 【請求項15】 前記金属細線を成形してなる熱伝導媒体は、金属細線間に流動性を有する熱伝導媒体を含浸させたものことを特徴とする請求項14記載の電子装置の冷却装置。 【請求項16】 請求項10または11記載の接触部片と請求項12〜15の何れか1項に記載の熱伝導媒体とを組み合わせて前記サーマルコネクタを構成することを特徴とする請求項9記載の電子装置の冷却装置。 【請求項17】 前記サーマルコネクタは、形状記憶合金で構成される本体と、 前記本体の外縁に設けられると共に前記丸型ヒートパイプを挿抜するための面取り加工が施された挿入口と、 前記丸型ヒートパイプの直径と同一もしくは僅かに大きい直径を有すると共に、前記挿入口から前記本体の内部に向かって穿設された円形穴と、 前記本体の外周に設けたフィンと、 前記円形穴と前記フィンの外縁との間に、前記円形穴の軸線と直交するように設けたスリットを備えたことを特徴とする請求項8記載の電子装置の冷却装置。 【請求項18】 前記サーマルコネクタは、 高熱伝導性の金属材料からなる本体と、 前記本体の外縁に設けられると共に前記丸型ヒートパイプを挿抜するための面取り加工が施された挿入口と、 前記挿入口の反対側外縁に本体の内部に向かって該挿入口と同一軸線上に穿設された収納部と、 前記収納部の内径よりわずかに小さい外形をもち収納部内部に配設された接触部片と、 前記本体の外周に設けたフィンと、 を備えたことを特徴とする請求項8記載の電子装置の冷却装置。 【請求項19】 前記サーマルコネクタは、 高熱伝導性の金属材料からなる本体と、 前記本体の偏平ヒートパイプを挿抜する面から奥行き方向に穿設された収納部と、 前記収納部の内部に配設された高熱伝導性の金属材料から成形された弾力性を持つ1個の接触部片と、 前記本体の外周に設けたフィンとを備え、 前記収納部の金属面と前記接触部片との間に前記偏平ヒートパイプを挿抜するようにしたことを特徴とする請求項1記載の電子装置の冷却装置。 【請求項20】 発熱体を実装してなる複数のプリント基板を具備した電子装置であって、 直方体状の本体の内部に前記発熱体に装着される偏平ヒートパイプあるいは丸型ヒートパイプを挿抜するために穿設された収納部と、前記収納部の内部に配設された接触部片と、前記収納部と前記接触部片の間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体で構成される熱授受部を長手方向に向かって1列に複数個並べて配設してなるヒートパイプ用サーマルコネクタと、 前記ヒートパイプ用サーマルコネクタの本体の内部に前記熱授受部の配列方向に沿って貫通するように穿設された貫通孔と、 前記偏平ヒートパイプまたは丸型ヒートパイプを介して前記発熱体から前記本体の熱授受部に集熱させた熱を外部へ移送するように、前記本体の貫通孔に嵌着した主ヒートパイプと、 前記主ヒートパイプの他端に設けた放熱用のフィンと、 を備えたこと特徴とする電子装置の冷却装置。 【請求項21】 前記本体は、前記本体の底部と前記貫通孔との間における該本体の厚み方向および前記ヒートパイプの挿入方向と直交する方向に形成されると共に前記本体を2分割してなるスリットと、 前記本体の厚み方向に向かって前記スリットを貫通するように穿設された複数個の通し穴および雌ネジを有するタップ穴と、 前記本体に穿設された前記通し穴を通して前記タップ穴にねじ込むためのボルトねじと、 が備えられ、前記ボルトねじの締め付けにより前記主ヒートパイプと前記貫通孔の密着を良好にすることを特徴とする請求項20に記載の電子装置の冷却装置。 【請求項22】 発熱体を実装してなる複数のプリント基板を具備した電子装置であって、 直方体状の本体の内部に前記発熱体に装着される偏平ヒートパイプあるいは丸型ヒートパイプを挿抜するために穿設された収納部と、前記収納部の内部に配設された接触部片と、前記収納部と前記接触部片の間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体で構成される熱授受部を長手方向に向かって1列に複数個並べて配設してなるヒートパイプ用サーマルコネクタと、 前記コネクタのヒートパイプの挿入側と反対側に設けた放熱用のヒートシンクと、 を備え、前記ヒートシンクを自然対流により冷却するようにしたことを特徴とする電子装置の冷却装置。 【請求項23】 前記ヒートシンクに冷却ファンを配設し、強制対流により冷却するようにしたことを特徴とする請求項22記載の電子装置の冷却装置。 【請求項24】 発熱体を実装してなる複数のプリント基板を具備した電子装置であって、 ブロック状の本体の内部に前記発熱体に装着される偏平ヒートパイプあるいは丸型ヒートパイプを挿抜するように穿設された収納部と、前記収納部の内部に配設された接触部片と、前記収納部と前記接触部片の間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体で構成される熱授受部と、前記本体の内部に前記熱授受部の配置方向に対して直交するように穿設された貫通孔を備えたヒートパイプ用サーマルコネクタと、 前記ヒートパイプ用サーマルコネクタを間隔をおいて直線状に並べた場合に、前記偏平ヒートパイプまたは前記丸型ヒートパイプを介して前記発熱体から前記本体の熱授受部に集熱させた熱を外部へ移送するように、前記本体の貫通孔に嵌着した主ヒートパイプと、 前記主ヒートパイプの他端に設けた放熱用のフィンと、 を備えたこと特徴とする電子装置の冷却装置。 【請求項25】 前記本体は、前記本体の底部と前記貫通孔との間における該本体の厚み方向および前記ヒートパイプの挿入方向と直交する方向に形成されると共に前記本体を2分割してなるスリットと、 前記本体の厚み方向に向かって前記スリットを貫通するように穿設された通し穴および雌ネジを有するタップ穴と、 前記本体に穿設された前記通し穴を通して前記タップ穴にねじ込むためのボルトねじと、 が備えられ、前記ボルトねじの締め付けにより前記主ヒートパイプと前記貫通孔の密着を良好にすることを特徴とする請求項24記載の電子装置の冷却装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、発熱体を有する電子装置の冷却装置に関し、特に抜き挿し自在を必要とするプリント基板に実装される発熱体の熱を、偏平状あるいは丸型状のヒートパイプにより機器外部に放出するサーマルコネクタに関する。 【背景技術】 【0002】 従来、発熱体を有する電子装置は、ヒートパイプとサーマルコネクタを併用した冷却装置が知られている。例えば、ヒートパイプとサーマルコネクタは、ノート型パソコンに外部周辺機器(拡張期機)を接続した場合、パソコン本体を軽量化するため、パソコンの発熱体の熱を拡張機器側で速やかに放熱させる手段、あるいは抜き挿し自在を必要とし、発熱体を実装してなるプリント基板を内蔵した電子ユニットの冷却手段の用途として重要となっている。なお、以下に示す第1従来技術では前者の事例を用いて説明し、第2従来技術では後者の事例を用いて説明する。 図20は第1従来技術を示す電子装置の冷却装置の全体斜視図である。 図20において、70は発熱体Hの熱を集熱する集熱手段、71および73は集熱された熱を移送する熱移送手段、72は移送された熱を放熱する放熱手段、80は熱移送手段71、73の間に配設されると共に、集熱手段70と放熱手段72とを着脱自在に接続し、かつ、固体接触により熱の伝達を行う一対のサーマルコネクタである。なお、熱移送手段71および73にはヒートパイプが使用されている。 【0003】 図21は図20の電子装置の冷却装置に使用されるサーマルコネクタの分解斜視図である。 図21において、一対のサーマルコネクタ80は、集熱側ヒートパイプ71の接続された集熱側コネクタ部材81と、放熱側ヒートパイプ73の接続された放熱側コネクタ部材83とから構成されており、集熱側コネクタ部材81と放熱側コネクタ部材83の間で嵌脱自在に接続するとともに、櫛歯状コンタクトを介して相互に固体接触させ、両コネクタ部材間で熱的な接続を行うことにより集熱手段70で集められた発熱体Hの熱を放熱手段72に伝達する。 【0004】 一方の集熱側コネクタ部材81は、アルミや銅等の熱伝導率の良い材料より成形し、左右に延びる凹状の断面形状の受容部81aを有する集熱側本体82からなる。 他方の放熱側コネクタ部材83は、前記集熱側コネクタ部材81の受容部81aと接続嵌合する凸状の挿入部83aを有し、左右方向に延びる凸状の突起部を有する放熱側本体84と、この突起部の前後側面に沿って配設されて挿入部83aの側面外方に突出する櫛歯状コンタクト85と、挿入部83aの先端部に配設されて櫛歯状コンタクト85の歯先端部を保護するコンタクトカバー86とから構成されている。 【0005】 次に動作を説明する。 まず、発熱体Hの熱が集熱手段70により集熱されると、集熱された熱は熱移送手段71により一対のサーマルコネクタ80へ移送される。一対のサーマルコネクタ80は集熱側コネクタ部材81の受容部81aと放熱側コネクタ部材83の挿入部83aの間で嵌脱自在に接続されているため、熱移送手段71より移送された熱が両コネクタ部材間の固体接触によって確実に集熱側コネクタ部材81から放熱側コネクタ部材83へ熱伝導し、放熱側コネクタ部材83に熱伝導した熱は熱移送手段73を介して放熱手段72に伝達する(例えば、特許文献1を参照)。 【0006】 次に、他のサーマルコネクタの例として、第2従来技術について説明する。 図22は第2従来技術を示すサーマルコネクタの斜視図である。 図22において、サーマルコネク90は、ヒートパイプ98と被冷却部品とを着脱可能に接続するためのものであって、被冷却部品の発熱部91に着脱可能に取り付けるための取付部92と、ヒートパイプ98の先端部を収容するための収容部93とを有する熱伝導性ブロック本体94と、そして、ヒートパイプ98の先端部を、収容部93に押圧して、端部を着脱可能に密着挟持する挟持部材95とを備えている。またヒートパイプ98の先端部を受け入れる部分には受入部96が設けられ、受入部は円錐形状の部分を有している。 【0007】 収容部93の中央部には、上述した挟持部材95が係合するための開口部が設けられている。収容部93の両側面には、係合溝97が設けられ、そして、弾性部材からなる挟持部材95は、ヒートパイプ98の先端部を収容部93に押圧するための平面部と、収容部93の両側に設けられた係合溝97と嵌合される係合部とを備えている。その結果、弾性部材からなる平面部によって、ヒートパイプ98の先端部が収容部93に押圧されて、密着接触し、係合部によって収容部93の係合溝97と嵌合固定される。 挟持部材95は、弾性部材からなっており、ヒートパイプ98の先端部を、弾性部材の弾性力によって収容部93に密着挟持している。その結果、収容部93とヒートパイプ98の間の熱抵抗を小さくすることができる。(例えば、特許文献2を参照)。 【0008】 図23は第3従来技術を示すサーマルコネクタをプリント基板に配置した斜視図である。 図23において、第2従来技術に示したサーマルコネクタ90をプリント基板100に実装し、プリント基板100の後方に、放熱フィン99を取り付けたヒートパイプ98をサーマルコネクタ90に挿入できるように配置し、プリント基板100を基板ガイド100aに沿って移動させると、ヒートパイプ98がサーマルコネクタ90に挿入される。発熱体の熱はサーマルコネクタ90、ヒートパイプ98、放熱フィン99へと伝わり放熱される。このように、従来のサーマルコネクタ90を用いた冷却装置は、図23のように1枚のプリント基板100に対し1組のサーマルコネクタ90が配置されており、複数枚のプリント基板に対しては、プリント基板の数に応じたサーマルコネクタを配置して対応していた。 【特許文献1】特開2001−91174号公報 【特許文献2】特開2000−356484号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0009】 ところが、第1従来技術に示したように、パソコンの発熱体の熱を拡張機器側で放熱させる手段として用いられるサーマルコネクタは、発熱体からの熱は集熱側ヒートパイプ、集熱側サーマルコネクタ、放熱側サーマルコネクタ、放熱側ヒートパイプ、放熱器へと移送され放熱されるため、発熱体から放熱器までの伝熱経路が長く、熱伝導のロスが大きかった。上記のサーマルコネクタを、例えば、シンプルな構造が要求され、抜き挿し自在を必要とするプリント基板を内蔵する電子ユニットとマウントベースからなる電子装置に適用した場合には、小型・省スペース化・低コストの面で不利であった。 また、第1従来技術に示したサーマルコネクタの着脱は、発熱体と放熱手段の間で着脱を行わなければならないため、これを上記の電子ユニットとマウントベースからなる電子装置に適用した場合に、電子ユニットのプリント基板の点検の際には、サーマルコネクタ、ヒートパイプの着脱に手間取り、容易に実施できなかった。 【0010】 また、第2従来技術は以下に示す問題があった。 サーマルコネクタの性能はヒートパイプとサーマルコネクタの間の熱抵抗が小さいほど良いといえる。ここで従来の技術における熱抵抗を考えてみる。収容部93に設けたヒートパイプ98を貫通させる穴はヒートパイプ98よりわずかではあるが大きく作ってあり、挟持部材95によりヒートパイプ98の先端部を、収容部93に押圧して、先端部を着脱可能に密着扶持する。従って、ヒートパイプ98と収容部93の金属的接触は厳密には断面でみれば点接触であり、収容部全体でみればヒートパイプ98との金属的接触は線接触状態となる。従って、熱抵抗を下げるために通常、熱伝導性グリース等をヒートパイプと収容部の空間に充填しているが当然のことながら金属同士の接触より熱抵抗は大きくなる。 また、ヒートパイプ2の先端部が収容部53に押圧されて密着接触するよう収容部の中央部には、上述した挟持部材が係合するための開口部が設けられている。開口部を設けると収容部53は接触部の付近を残しほとんどが切除されることになり熱伝導性グリース等による熱伝導もできなくなる。これより、従来の技術においては上記のように、円形断面の全周面で接触した場合にくらべて熱抵抗が大きくなることがわかる。 また、サーマルコネクタのサイズから考えると、ヒートパイプと収容部の金属的接触を増やして熱抵抗を下げるためには長手方向を伸ばすことになりサーマルコネクタのサイズが大きくなる。 【0011】 また、第3従来技術は以下に示す問題があった。 第3従来技術では、複数枚のプリント基板を並べた場合、プリント基板の数に応じた個々のサーマルコネクタが必要となるため、プリント基板の間隔が小さくなると個々のサーマルコネクタが干渉して配置できなくなると共に、プリント基板とサーマルコネクタの軸合わせに手間取ったり、あるいはサーマルコネクタの取り付け個所が増えたりして、労力や時間がかかるという問題があった。 【0012】 本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、第1の目的は、抜き挿し自在を必要とするプリント基板を内蔵する電子ユニットとマウントベースからなる電子装置にサーマルコネクタを適用した場合に、電子ユニットの着脱を容易にし、ヒートパイプとサーマルコネクタの間の熱抵抗を小さくし、しかも熱伝導のロスを削減することができ、安価で、小型・省スペース化が可能な電子装置の冷却装置を提供することにある。 【0013】 また、本発明の第2の目的は、複数枚のプリント基板の間隔を狭くすると共に、プリント基板とサーマルコネクタの軸合わせを容易にし、サーマルコネクタの取り付けも容易にすることができ、またプリント基板の増減や配置変更に柔軟に対応できる安価で小型・省スペース化が可能な電子装置の冷却装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0014】 上記問題を解決するために、本発明の電子装置の冷却装置は以下の構成にしたものである。 請求項1の発明は、発熱体を実装してなるプリント基板を内蔵した電子ユニットと、前記電子ユニットを取り付けるためのマウントベースからなる電子装置において、前記発熱体に装着された偏平ヒートパイプと、前記偏平ヒートパイプの長手方向に対して挿抜自在に接続されると共に、前記マウントベースに挿抜できる位置に配設されたサーマルコネクタとを備え、前記サーマルコネクタに前記偏平ヒートパイプを挿入することにより前記発熱体の熱を外部へ放熱するようにしたものである。 【0015】 請求項2の発明は、請求項1記載の電子装置の冷却装置において、前記サーマルコネクタは、高熱伝導性の金属材料からなる本体と、前記本体の外縁に設けられると共に前記偏平ヒートパイプを挿抜するための開口部と、前記開口部から本体の内部に向かって直線方向に穿設された収納部と、前記収納部の内部に配設された高熱伝導性の金属材料からなる接触部片と、前記収納部と前記接触部片の間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体と、前記本体の外周に設けたフィンとを備えたものである。 【0016】 請求項3の発明は、請求項2記載の電子装置の冷却装置において、前記接触部片は略コの字の形状を有すると共に、前記収納部内に前記偏平ヒートパイプを間に挟み、かつ、前記偏平ヒートパイプの挿入方向に左右対称に1組配設してあり、前記収納部と夫々の接触部片との間に前記熱伝導媒体を挟持したものである。 【0017】 請求項4の発明は、請求項2に記載の電子装置の冷却装置において、前記接触部片はかまぼこ状の中空部を有する薄板状接触部片で構成されると共に、前記薄板状接触部片を前記偏平ヒートパイプを間に挟んで左右対称に1組配設してあり、前記夫々の薄板状接触部片の内部にかまぼこ状の断面に成形された弾性を有する熱伝導媒体を挿設したものである。 【0018】 請求項5の発明は、請求項2〜4の何れか1項に記載の電子装置の冷却装置において、前記熱伝導媒体は熱伝導性ゴムを所定の形状に成形したものである。 【0019】 請求項6の発明は、請求項2〜4の何れか1項に記載の電子装置の冷却装置において、前記熱伝導媒体は金属細線を束ねて所定の形状に成形したものである。 【0020】 請求項7の発明は、請求項6記載の電子装置の冷却装置において、前記金属細線を束ねた熱伝導媒体は、細線間に流動性を有する熱伝導媒体を含浸させたものである。 【0021】 請求項8の発明は、発熱体を実装してなるプリント基板を内蔵した電子ユニットと、前記電子ユニットを取り付けるためのマウントベースからなる電子装置において、前記発熱体に装着された丸型ヒートパイプと、前記丸型ヒートパイプの長手方向に対して挿抜自在に接続されると共に、前記マウントベースに挿抜できる位置に配設されたサーマルコネクタとを備え、前記サーマルコネクタに前記丸型ヒートパイプを挿入することにより発熱体の熱を外部へ放熱するようにしたものである。 【0022】 請求項9の発明は、請求項8記載の電子装置の冷却装置において、サーマルコネクタは、高熱伝導性の金属材料からなる本体と、前記本体の外縁に設けられると共に前記丸型ヒートパイプを挿抜するための面取り加工が施された挿入口と、前記挿入口から前記本体の反対側の面に向かって貫通するように穿設された収納部と、前記収納部の内部に配設された高熱伝導性の金属材料からなる接触部片と、前記接触部片の外周に装着され収納部との間に挟持される弾性を有する熱伝導媒体と、本体の外周に設けたフィンとを備えたものである。 【0023】 請求項10の発明は、請求項9記載の電子装置の冷却装置において、前記接触部片は、前記丸型ヒートパイプの外径より僅かに小さい内径を有し、かつ、長手方向にスリットを有する、高熱伝導性の金属材料からなる円筒形に成形されたものである。 【0024】 請求項11の発明は、請求項9に記載の電子装置の冷却装置において、前記接触部片は、長手方向に少なくとも2分割したものである。 【0025】 請求項12の発明は、請求項9に記載の電子装置の冷却装置において、前記熱伝導媒体は、弾性を有し外径が前記サーマルコネクタの収納部に嵌合し、内径が前記接触部片の外径に嵌合する形状に成形されたリング状熱伝導媒体で構成されると共に、前記接触部片の軸方向の長さに一致するように複数個のリング状熱伝導媒体を前記接触部片の外周に積層配置したものである。 【0026】 請求項13の発明は、請求項9に記載の電子装置の冷却装置において、前記熱伝導媒体は、弾性を有し、外径が前記サーマルコネクタの収納部に嵌合し、内径が前記接触部片外径に嵌合する形状を有すると共に、前記接触部片の軸方向の長さに一致する長さを有する円筒状に成形されたものである。 【0027】 請求項14の発明は、請求項9に記載の電子装置の冷却装置において、前記熱伝導媒体は、適当な長さに切断した金属細線をランダムに積層して弾性を有するように中空円筒体状に成形し、該熱伝導媒体の外径が前記サーマルコネクタの収納部に嵌合し、該熱伝導媒体の内径が前記接触部片の外径に嵌合する形状に構成されたものである。 【0028】 請求項15の発明は、請求項14に記載の電子装置の冷却装置において、前記金属細線を成形してなる熱伝導媒体は、金属細線間に流動性を有する熱伝導媒体を含浸させたものである。 【0029】 請求項16の発明は、請求項9に記載の電子装置の冷却装置において、請求項10または11記載の接触部片と請求項12〜15の何れか1項に記載の熱伝導媒体とを組み合わせて前記サーマルコネクタを構成したものである。 【0030】 請求項17の発明は、請求項8記載の電子装置の冷却装置において、前記サーマルコネクタは、形状記憶合金で構成される本体と、前記本体の外縁に設けられると共に前記丸型ヒートパイプを挿抜するための面取り加工が施された挿入口と、前記丸型ヒートパイプの直径と同一もしくは僅かに大きい直径を有すると共に、前記挿入口から前記本体の内部に向かって穿設された円形穴と、前記本体の外周に設けたフィンと、前記円形穴と前記フィンの外縁との間に、前記円形穴の軸線と直交するように設けたスリットを備えたものである。 【0031】 請求項18の発明は、請求項8記載の電子装置の冷却装置において、前記サーマルコネクタは、高熱伝導性の金属材料からなる本体と、前記本体の外縁に設けられると共に前記丸型ヒートパイプを挿抜するための面取り加工が施された挿入口と、前記挿入口の反対側外縁に本体の内部に向かって該挿入口と同一軸線上に穿設された収納部と、前記収納部の内径よりわずかに小さい外形をもち収納部内部に配設された接触部片と、前記本体の外周に設けたフィンと、を備えたことを特徴としている。 【0032】 請求項19の発明は、請求項1記載の電子装置の冷却装置において、前記サーマルコネクタは、高熱伝導性の金属材料からなる本体と、前記本体の偏平ヒートパイプを挿抜する面から奥行き方向に穿設された収納部と、前記収納部の内部に配設された高熱伝導性の金属材料から成形された弾力性を持つ1個の接触部片と、前記本体の外周に設けたフィンとを備え、前記収納部の金属面と前記接触部片との間に前記偏平ヒートパイプを挿抜するようにしたことを特徴としている。 【0033】 請求項20の発明は、発熱体を実装してなる複数のプリント基板を具備した電子装置であって、直方体状の本体の内部に前記発熱体に装着される偏平ヒートパイプあるいは丸型ヒートパイプを挿抜するために穿設された収納部と、前記収納部の内部に配設された接触部片と、前記収納部と前記接触部片の間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体で構成される熱授受部を長手方向に向かって1列に複数個並べて配設してなるヒートパイプ用サーマルコネクタと、前記ヒートパイプ用サーマルコネクタの本体の内部に前記熱授受部の配列方向に沿って貫通するように穿設された貫通孔と、前記偏平ヒートパイプまたは丸型ヒートパイプを介して前記発熱体から前記本体の熱授受部に集熱させた熱を外部へ移送するように、前記本体の貫通孔に嵌着した主ヒートパイプと、前記主ヒートパイプの他端に設けた放熱用のフィンと、を備えたことを特徴としている。 【0034】 請求項21の発明は、請求項20記載の電子装置の冷却装置において、前記本体は、前記本体の底部と前記貫通孔との間における該本体の厚み方向および前記ヒートパイプの挿入方向と直交する方向に形成されると共に前記本体を2分割してなるスリットと、前記本体の厚み方向に向かって前記スリットを貫通するように穿設された複数個の通し穴および雌ネジを有するタップ穴と、前記本体に穿設された前記通し穴を通して前記タップ穴にねじ込むためのボルトねじと、が備えられ、前記ボルトねじの締め付けにより前記主ヒートパイプと前記貫通孔の密着を良好にすること特徴としている。 【0035】 請求項22の発明は、発熱体を実装してなる複数のプリント基板を具備した電子装置であって、直方体状の本体の内部に前記発熱体に装着される偏平ヒートパイプあるいは丸型ヒートパイプを挿抜するために穿設された収納部と、前記収納部の内部に配設された接触部片と、前記収納部と前記接触部片の間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体で構成される熱授受部を長手方向に向かって1列に複数個並べて配設してなるヒートパイプ用サーマルコネクタと、前記コネクタのヒートパイプの挿入側と反対側に設けた放熱用のヒートシンクと、を備え、前記ヒートシンクを自然対流により冷却するようにしたことを特徴としている。 【0036】 請求項23の発明は。請求項22記載の電子装置の冷却装置において、前記ヒートシンクに冷却ファンを配設し、強制対流により冷却するようにしたことを特徴とする。 【0037】 請求項24の発明は、発熱体を実装してなる複数のプリント基板を具備した電子装置であって、ブロック状の本体の内部に前記発熱体に装着される偏平ヒートパイプあるいは丸型ヒートパイプを挿抜するように穿設された収納部と、前記収納部の内部に配設された接触部片と、前記収納部と前記接触部片の間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体で構成される熱授受部と、前記本体の内部に前記熱授受部の配置方向に対して直交するように穿設された貫通孔とを備えたヒートパイプ用サーマルコネクタと、前記ヒートパイプ用サーマルコネクタを間隔をおいて直線状に並べた場合に、前記偏平ヒートパイプまたは前記丸型ヒートパイプを介して前記発熱体から前記本体の熱授受部に集熱させた熱を外部へ移送するように、前記本体の貫通孔に嵌着した主ヒートパイプと、前記主ヒートパイプの他端に設けた放熱用のフィンと、を備えたことを特徴としている。 【0038】 請求項25の発明は、請求項24記載の電子装置の冷却装置において、前記本体は、前記本体の底部と前記貫通孔との間における該本体の厚み方向および前記ヒートパイプの挿入方向と直交する方向に形成されると共に前記本体を2分割してなるスリットと、前記本体の厚み方向に向かって前記スリットを貫通するように穿設された通し穴および雌ネジを有するタップ穴と、前記本体に穿設された前記通し穴を通して前記タップ穴にねじ込むためのボルトねじと、が備えられ、前記ボルトねじの締め付けにより前記主ヒートパイプと前記貫通孔の密着を良好にすることを特徴とする。 【発明の効果】 【0039】 以上述べたように本発明によれば以下の効果がある。 請求項1の発明によれば、発熱体を実装してなるプリント基板を内蔵した電子ユニットと、電子ユニットを取り付けるためのマウントベースからなる電子装置において、発熱体に装着された偏平ヒートパイプと、偏平ヒートパイプの長手方向に対して挿抜自在に接続されると共に、マウントベース上に挿抜できる位置に配設されたサーマルコネクタとを備えたため、電子ユニットが着脱自在となり、プリント基板が故障した場合には、偏平ヒートパイプ、発熱体およびプリント基板を一体化し内蔵した電子ユニットごと、サーマルコネクタおよびマウントベースより取り外すことができ、その結果、プリント基板を速やかに点検することができる。 【0040】 請求項2の発明によれば、サーマルコネクタが、高熱伝導性の金属材料からなる本体と、本体の外縁に設けられると共に偏平ヒートパイプを挿抜するための開口部と、開口部から本体の内部に向かって直線方向に穿設された収納部と、収納部の内部に配設された高熱伝導性の金属材料からなる接触部片と、収納部と接触部片の間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体と、本体の外周に設けたフィンとから構成されているため、発熱体からの熱は偏平ヒートパイプ、サーマルコネクタへと移送されて放熱されることから、従来技術と比べると、サーマルコネクタから放熱部までの伝熱経路が約半分と非常に短くなるため熱伝導のロスを削減することができる。また、サーマルコネクタは簡素な構成のため省スペース化、ローコスト化を図ることができる。 【0041】 請求項3の発明によれば、接触部片および熱伝導媒体を本体の収納部内に1つずつ配設する構成にしたため、偏平ヒートパイプの片側の面は本体の収納部の金属面に直接接触することから、偏平ヒートパイプから本体への熱伝導をさらに良くすることができる。また、接触部片および熱伝導媒体の部材の数の削減になりコストを抑制することができる。 【0042】 請求項4、5の発明によれば、接触部片はかまぼこ状の中空部を有する薄板状接触部片で構成されると共に、偏平ヒートパイプを間に挟んで収納部内部に左右対称に1組配設してあり、夫々の薄板状接触部片の内部にかまぼこ状の断面に成形された弾性を有する熱伝導媒体を挿設したため、偏平ヒートパイプの挿入方向に不具合が生じ、例えば、偏平ヒートパイプとサーマルコネクタの位置合わせが上下左右に多少ずれて偏平ヒートパイプが傾いてサーマルコネクタに挿入されたとしても、偏平ヒートパイプの挿入方向に追随して接触、押圧し、両者の位置誤差をキャンセルすることがきできる。 【0043】 請求項6、7の発明によれば、熱伝導媒体を金属細線を束ねて所定の形状に成形したので、材質が金属のため耐久性を向上することができる。また、金属の線間にシリコングリースなどを含浸させると、熱伝導性をさらに向上することができる。 【0044】 請求項8の発明によれば、発熱体を実装してなるプリント基板を内蔵した電子ユニットと、前記電子ユニットを取り付けるためのマウントベースからなる電子装置において、発熱体に装着された丸型ヒートパイプと、丸型ヒートパイプの長手方向に対して挿抜自在に接続されると共に、マウントベースに挿抜できる位置に配設されたサーマルコネクタとを備え、サーマルコネクタに丸型ヒートパイプを挿入することにより発熱体の熱を外部へ放熱できる電子装置の冷却装置が実現できる。 【0045】 請求項9の発明によれば、前記サーマルコネクタは、高熱伝導性の金属材料からなる本体と、本体の外縁に設けられると共に丸型ヒートパイプ2を挿抜するための面取り加工が施された挿入口と、挿入口から本体の反対側の面に向かって貫通するように穿設された収納部と、収納部の内部に配設された高熱伝導性の金属材料からなる接触部片と、接触部片の外周に装着され前記収納部との間に挟持される弾性を有する熱伝導媒体と、本体の外周に設けたフィンとを備えたので、ヒートパイプ端部全周が接触部片と接触することにより、従来技術と比べると熱伝導が良く、熱伝導のロスを削減することができ、また、ヒートパイプとの接触長さを短くできるのでサーマルコネクタのサイズを小さくすることができる。 【0046】 請求項10の発明によれば、接触部片は、丸型ヒートパイプの外径より僅かに小さい内径を有し、かつ、長手方向にスリットを有する、高熱伝導性の金属材料からなる円筒形に成形した構成となっているので、ヒートパイプとの密着を良好にすることができる。 【0047】 請求項11の発明によれば、接触部片は長手方向に少なくとも2分割したので、ヒートパイプとの密着を良好にすることができる。 【0048】 請求項12の発明によれば、弾性を有する熱伝導媒体をリング状熱伝導媒体で構成し、その外径がサーマルコネクタの収納部に圧縮により嵌合する形状に成形され、また、その内径が接触部片の外径に拡張により嵌合する形状に成形されると共に、接触部片の軸方向の長さに一致するように複数個のリング状熱伝導媒体を接触部片の外周に積層配置したので、熱伝導媒体を1つのサイズで積層して使用することによりいろいろな厚みのサーマルコネクタに対応でき、経済的に使用することができる。 【0049】 請求項13の発明によれば、弾性を有する熱伝導媒体を、外径がサーマルコネクタの収納部に圧縮により嵌合し、内径が接触部片外径に拡張により嵌合する形状を有すると共に、接触部片の軸方向の長さに一致する長さを有する円筒状に成形したので、熱伝導媒体を複数個組む必要がないので組み立て時間を短縮することができる。 【0050】 請求項14の発明によれば、熱伝導媒体は、適当な長さに切断した金属細線をランダムに積層して弾性を有するように中空円筒体状に成形し、該熱伝導媒体の外径がサーマルコネクタの収納部に嵌合し、該熱伝導媒体の内径が接触部片の外径に嵌合する形状に構成したので、熱伝導媒体の材質が金属のため熱伝導が良く、且つ耐久性を向上することができる。 【0051】 請求項15の発明によれば、金属細線を成形してなる熱伝導媒体は、金属細線間に流動性を有する熱伝導媒体を含浸させたので、熱伝導性をさらに向上することができる。 【0052】 請求項16の発明によれば、請求項10または11記載の接触部片と請求項12〜15の何れか1項に記載の熱伝導媒体とを組み合わせて、サーマルコネクタを構成するようにしたので、組み合わせの自由度が増え、最適な選定を行うことができる。 【0053】 請求項17の発明によれば、サーマルコネクタの本体を形状記憶合金で構成し、本体に、丸型ヒートパイプの直径と同一もしくは僅かに大きい直径を有する円形穴を設け、収納部からフィンの外縁との間に、収納部の軸線と直交するようにスリットを設けたので、ヒートパイプを直接、収納部に挿入した際、温度上昇に伴って収納部が縮むように変形する作用を利用して、ヒートパイプを挟持することができる。これにより、構造を簡単にすることで、接触部片および熱伝導媒体といった部品を不要にすることができ、コストを抑えることができる。 【0054】 請求項18の発明によれば、サーマルコネクタは、高熱伝導性の金属材料からなる本体と、本体の外縁に設けられると共に丸型ヒートパイプを挿抜するための面取り加工が施された挿入口と、挿入口の反対側外縁に本体の内部に向かって挿入口と同一軸線上に穿設された収納部と、収納部の内径よりわずかに小さい外形をもち収納部内部に配設された接触部片と、本体の外周に設けたフィンとを備えたので、使用部品の数が少ないため経済的に製作することが出来る。 【0055】 請求項19の発明によれば、サーマルコネクタは、高熱伝導性の金属材料からなる本体と、本体の偏平ヒートパイプを挿抜する面から奥行き方向に穿設された収納部と、収納部の内部に配設された高熱伝導性の金属材料から成形された弾力性を持つ1個の接触部片と、本体の外周に設けたフィンとを備え、収納部の金属面と接触部片との間に偏平ヒートパイプを挿抜するようにしたので、偏平ヒートパイプの片側の面は本体の収納部の金属面に直接接触することから、偏平ヒートパイプから本体への熱伝導を良くすることができ使用部品の数が少ないため経済的に製作することが出来る。 【0056】 請求項20の発明によれば、発熱体を実装してなる複数のプリント基板を具備した電子装置であって、直方体状の本体の内部に発熱体に装着される偏平ヒートパイプあるいは丸型ヒートパイプを挿抜するために穿設された収納部と、収納部の内部に配設された接触部片と、収納部と接触部片の間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体で構成される熱授受部を長手方向に向かって1列に複数個並べて配設してなるヒートパイプ用サーマルコネクタと、ヒートパイプ用サーマルコネクタの本体の内部に熱授受部の配列方向に沿って貫通するように穿設された貫通孔と、偏平ヒートパイプまたは丸型ヒートパイプを介して発熱体から本体の熱授受部に集熱させた熱を外部へ移送するように、本体の貫通孔に嵌着した主ヒートパイプと、主ヒートパイプの他端に設けた放熱用のフィンと、を備えたので、複数枚のプリント基板を狭い間隔で配置することができ、1つの本体上に複数の熱授受部が配列されているためプリント基板とサーマルコネクタの軸合わせが容易であり、また1体になっているのでサーマルコネクタの取り付け穴も減らすことができ、安価で小型・省スペースが可能な電子装置の冷却装置を実現することができる。また、放熱部を発熱体より離すことができ配置スペースに自由度が増す。 【0057】 請求項21の発明は、本体は、該本体の底部と貫通孔との間における該本体の厚み方向およびヒートパイプの挿入方向と直交する方向に形成されると共に本体を2分割してなるスリットと、本体の厚み方向に向かってスリットを貫通するように穿設された複数個の通し穴および雌ネジを有するタップ穴と、本体に穿設された通し穴を通してタップ穴にねじ込むためのボルトねじと、を備えたので、ボルトねじの締め付けにより主ヒートパイプと貫通孔の密着を良好にすることができ、冷却効率を向上することができる。 【0058】 請求項22の発明によれば、発熱体を実装してなる複数のプリント基板を具備した電子装置であって、直方体状の本体の内部に発熱体に装着される偏平ヒートパイプあるいは丸型ヒートパイプを挿抜するために穿設された収納部と、収納部の内部に配設された接触部片と、収納部と接触部片の間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体で構成される熱授受部を長手方向に向かって1列に複数個並べて配設してなるヒートパイプ用サーマルコネクタと、コネクタのヒートパイプの挿入側と反対側に設けた放熱用のヒートシンクと、を備え、ヒートシンクを自然対流により冷却するようにしたので、複数枚のプリント基板を狭い間隔で配置することができ、1つの本体上に複数の熱授受部が配列されているためプリント基板とサーマルコネクタの軸合わせが容易であり、また1体になっているのでサーマルコネクタの取り付け穴も減らすことができ、安価で小型・省スペースが可能な電子装置の冷却装置を実現することができる。また発熱量に応じた風を外部から送ることにより最適の冷却システムを構成することができる。 【0059】 請求項23の発明は、ヒートシンクに冷却ファンを配設し、強制対流により冷却するようにしたので、ヒートシンクを外部からの風により冷却する必要がなく自己冷却ができ簡素な冷却システムを構成することができる。 またこれにより、ヒートシンク形状とそれに対応したファンの最適な組み合わせにより最適の冷却システムを構成することができる。 【0060】 請求項24の発明は、発熱体を実装してなる複数のプリント基板を具備した電子装置であって、ブロック状の本体の内部に発熱体に装着される偏平ヒートパイプあるいは丸型ヒートパイプを挿抜するように穿設された収納部と、収納部の内部に配設された接触部片と、収納部と接触部片の間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体で構成される熱授受部と、本体の内部に熱授受部の配置方向に対して直交するように穿設された貫通孔を備えたヒートパイプ用サーマルコネクタと、ヒートパイプ用サーマルコネクタを間隔をおいて直線状に並べた場合に、偏平ヒートパイプまたは丸型ヒートパイプを介して発熱体から本体の熱授受部に集熱させた熱を外部へ移送するように、本体の貫通孔に嵌着した主ヒートパイプと、主ヒートパイプの他端に設けた放熱用のフィンと、を備えたので、プリント基板の増減や配置変更に柔軟に対応できる冷却装置を実現できる。 【0061】 請求項25の発明は、本体は、該本体の底部と貫通孔との間における該本体の厚み方向およびヒートパイプの挿入方向と直交する方向に形成されると共に本体を2分割してなるスリットと、本体の厚み方向に向かってスリットを貫通するように穿設された通し穴および雌ネジを有するタップ穴と、本体に穿設された通し穴を通してタップ穴にねじ込むためのボルトねじと、を備えたので、ボルトねじの締め付けにより主ヒートパイプと貫通孔の密着を良好にすることができ、冷却効率を向上することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0062】 以下、本発明の実施例を図に基づいて具体的に説明する。 【実施例1】 【0063】 図1は本発明の第1実施例に係るサーマルコネクタを備えた電子装置の全体斜視図を示す。 図1において、1は発熱体、2は偏平ヒートパイプ、3はバスコネクタ、4はプリント基板、5はケース、6はカバー、7は電子ユニット、8はマウントベース、9は相手側コネクタ、10はマザーボード、11はサーマルコネクタである。なお、以下の説明で、発熱体1、偏平ヒートパイプ2、バスコネクタ3、プリント基板4、ケース5およびカバー6をひとまとめとして電子ユニットと称する。 【0064】 図1に示すように、たとえば高性能CPUなどの発熱体1を実装したプリント基板4はケース5およびカバー6に収納されており、これらをひとまとめにした電子ユニット7がマウントベース8に固定して使用される。また、発熱体1の上には外部に熱を移送する偏平ヒートパイプ2が装着され、発熱体1の熱が偏平ヒートパイプ2に効率良く伝わるようになっている。そして、プリント基板4には、他の電子ユニットとの信号伝達のためのバスコネクタ3あるいは他の図示しない電子部品等が実装されている。このバスコネクタ3の相手側コネクタ9はマウントベース8に取り付けられたマザーボード10上に実装されている。マウントベース8の裏側にはサーマルコネクタ11が偏平ヒートパイプ2に対して挿抜できる位置に配設されており、該サーマルコネクタ11はプリント基板4上に装着された偏平ヒートパイプ2の長手方向に対して挿抜自在に接続されるようになっている。さらに、ケース5のマウントベース8と接する面には、バスコネクタ3が相手側コネクタ9と接合できるよう、また、偏平ヒートパイプ2がサーマルコネクタ11と接合できるように図示しない孔が設けられている。ユニット7をマウントベース8に取り付けると、偏平ヒートパイプ2とサーマルコネクタ11およびバスコネクタ3とその相手側コネクタ9が嵌合する。 【0065】 このように第1実施例は、発熱体1を実装してなるプリント基板4を内蔵した電子ユニット7と、電子ユニット7を取り付けるためのマウントベース8からなる電子装置において、発熱体1に装着された偏平ヒートパイプ2と、偏平ヒートパイプ2の長手方向に対して挿抜自在に接続されると共に、マウントベース8上に挿抜できる位置に配設されたサーマルコネクタ11とを備えたので、電子ユニット7が着脱自在となり、プリント基板4が故障した場合には、偏平ヒートパイプ2、発熱体1およびプリント基板4を一体化し内蔵した電子ユニット7ごと、サーマルコネクタ11およびマウントベース8より取り外すことができ、その結果、プリント基板4を速やかに点検することができる。 【実施例2】 【0066】 次に、本発明の第2実施例を説明する。 図2は本発明の第2実施例を示すサーマルコネクタの分解斜視図である。 図2において、21は本体、22は接触部片、22aは面取り部、23は熱伝導媒体、24は収納部、25は開口部、26はフィン、27はタップ穴である。 サーマルコネクタの特徴は以下のとおりである。 サーマルコネクタ11は、銅やアルミニウムなどの高熱伝導性の金属材料からなる本体21と、本体21の外縁に設けられると共に偏平ヒートパイプ2を挿抜するための楔状に成形された開口部25と、開口部25から本体21の内部に向かって直線方向に穿設された収納部24と、収納部24の内部に配設された銅やアルミニウムなど高熱伝導性の金属材料からなる接触部片22と、収納部24と接触部片22の間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体23と、本体21の外周に設けたフィン26とを備えたものとなっている。 接触部片22を具体的に説明すると、接触部片22は略コの字の形状を有すると共に、収納部24内に偏平ヒートパイプ2を間に挟み、かつ、偏平ヒートパイプ2の挿入方向に左右対称に1組配設してある。また、接触部片22の偏平ヒートパイプ2の挿入側は面取り部22aが設けてあり、偏平ヒートパイプ2の挿入を容易にする構造になっている。また、熱伝導媒体23と接触部片22は、サーマルコネクタ11に偏平ヒートパイプ2を挿入した際の熱伝導媒体23の収縮変形量を充分考慮した上で設計される。さらに、熱伝導媒体23は通常は直方体をしており、シリコンゴムを所定の形状に成形したものである。 なお、サーマルコネクタ11の本体21はタップ穴27により図1に示したマウントベース8に取り付けられる。図では省略しているが、実用的には接触部片22、熱伝導媒体23が収納部24から脱落しないように収納部24の上下をカバーなどで押えるようにしている。 【0067】 次に、動作について説明する。 このように構成されたサーマルコネクタ11において、1組の接触部片22間の隙間は偏平ヒートパイプ2の厚みより小さく設定されており、偏平ヒートパイプ2が開口部25より挿入されると、左右対称に1組配設された接触部片22は押し広げられ、熱伝導媒体23がそれ自体の弾性により厚み方向に収縮する。熱伝導媒体23は偏平ヒートパイプ2の挿入により本体21側へ収縮すると、その反力により、接触部片22を偏平ヒートパイプ2に押し付けるため、偏平ヒートパイプ2は1組の接触部片22間に挟持される。したがって、このような状態で本電子ユニットを運転すると、図1の発熱体1で生じた熱が偏平ヒートパイプ2により接触部片22に良好に移送され、さらに熱伝導媒体23から本体21、フィン部26へと熱が伝えられ外部へ放出される。 【0068】 このように第2実施例は、サーマルコネクタ11が、高熱伝導性の金属材料からなる本体21と、本体21の外縁に設けられると共に偏平ヒートパイプ2を挿抜するための開口部25と、開口部25から本体21の内部に向かって直線方向に穿設された収納部24と、収納部24の内部に配設された高熱伝導性の金属材料からなる接触部片22と、収納部24と接触部片22の間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体23と、本体21の外周に設けたフィン26とから構成されているので、発熱体1からの熱は偏平ヒートパイプ2、サーマルコネクタ11へと移送されて放熱されることから、従来技術と比べると、サーマルコネクタ11から放熱部までの伝熱経路が約半分と非常に短くなるため熱伝導のロスを削減することができる。また、サーマルコネクタ11は簡素な構成のため省スペース化、ローコスト化を図ることができる。 【実施例3】 【0069】 次に、本発明の第3実施例について説明する。 図3は本発明の第3実施例を示すサーマルコネクタの上面図である。 第3実施例が第2実施例と異なる点は以下のとおりである。 すなわち、接触部片22および熱伝導媒体23を本体21の収納部24内に1つずつ配設した点である。したがって、収納部24内に挿入される扁平ヒートパイプ2は、一方の面が接触部片22と密着し、他方の面が収納部24の金属面28そのものと密着することになる。なお、熱伝導媒体23と接触部片22は、第1実施例と同じようにサーマルコネクタ11に偏平ヒートパイプ2を挿入した際の熱伝導媒体23の収縮変形量を充分考慮した上で設計される。なお、動作については、第2実施例と基本的に同じなので省略する。 【0070】 このように第3実施例は、接触部片22および熱伝導媒体23を本体21の収納部24内に1つずつ配設する構成にしたので、偏平ヒートパイプ2の片側の面は本体21の収納部24の金属面に直接接触することから、偏平ヒートパイプ2から本体21への熱伝導をさらに良くすることができる。また、接触部片22および熱伝導媒体23の部材の数の削減になりコストを抑制することができる。 【実施例4】 【0071】 次に、本発明の第4実施例について説明する。 図4は本発明の第4実施例を示すサーマルコネクタの斜視図である。 図4において、32は薄板接触部片、33は熱伝導媒体である。 第4実施例が第2実施例と異なる点は以下のとおりである。 すなわち、コの字状の接触部片22に替えて、弾性を有し、かつ、かまぼこ状の中空部を有する薄板状接触部片32で構成されたものを採用すると共に、該薄板状接触部片32を偏平ヒートパイプ2を間に挟んで収納部24内部に左右対称に1組配設してあり、夫々の薄板状接触部片32の内部にかまぼこ状の断面に成形された弾性を有する熱伝導媒体33を挿設した点である。なお、動作については第2実施例と基本的に同じなので省略する。 【0072】 このように第4実施例は、接触部片32はかまぼこ状の中空部を有する薄板状接触部片32で構成されると共に、偏平ヒートパイプ2を間に挟んで収納部24内部に左右対称に1組配設してあり、夫々の薄板状接触部片32の内部にかまぼこ状の断面に成形された弾性を有する熱伝導媒体33を挿設したので、偏平ヒートパイプ2の挿入方向に不具合が生じ、例えば、偏平ヒートパイプ2とサーマルコネクタ11の位置合わせが上下左右に多少ずれて偏平ヒートパイプ2が傾いてサーマルコネクタ11に挿入されたとしても、偏平ヒートパイプ2の挿入方向に追随して接触、押圧し、両者の位置誤差をキャンセルすることがきできる。 【実施例5】 【0073】 次に、本発明の第5実施例について説明する。 図5は本発明の第5実施例を示す金属細線を用いた熱伝導媒体の斜視図である。 第5実施例が第2および第3実施例と異なる点は以下のとおりである。 すなわち、熱伝導媒体は弾性が得られる程度の密度に金属細線を束ねて所定の形状に成形した点である。 これにより、熱伝導媒体の材質が金属なので耐久性を向上することができる。また、この金属細線の細線間に流動性を有するシリコングリースなどを含浸させると、熱伝導性をさらに向上することができる。 【実施例6】 【0074】 次に、本発明の第6実施例について説明する。 図6は本発明の第6実施例を示すサーマルコネクタを備えた電子装置の全体斜視図を示す。なお、本実施例以降に示す構成要素が第1実施例乃至第5実施例と同じものについては説明を省略し、異なる点のみ説明する。 図6において、12は丸型ヒートパイプ、13はサーマルコネクタである。なお、以下の説明で、発熱体1、丸型ヒートパイプ12、バスコネクタ3、プリント基板4、ケース5およびカバー6をひとまとめとして電子ユニット7と称する。 【0075】 図6に示すように、たとえば高性能CPUなどの発熱体1を実装したプリント基板4はケース5およびカバー6に収納されており、これらをひとまとめにした電子ユニット7がマウントベース8に固定して使用される。また、発熱体1の上には外部に熱を移送する丸型ヒートパイプ12が装着され、発熱体1の熱が丸型ヒートパイプ12に効率良く伝わるようになっている。そして、プリント基板4には、他の電子ユニットとの信号伝達のためのバスコネクタ3あるいは他の図示しない電子部品等が実装されている。このバスコネクタ3の相手側コネクタ9はマウントベース8に取り付けられたマザーボード10上に実装されている。 【0076】 マウントベース8の裏側にはサーマルコネクタ13が丸型ヒートパイプ12に対して同一軸線上の挿抜できる位置に配設されており、該サーマルコネクタ13はプリント基板4上に装着された丸型ヒートパイプ12の長手方向に対して挿抜自在に接続されるようになっている。さらに、ケース5のマウントベース8と接する面には、バスコネクタ3が相手側コネクタ9と接合できるよう、また、丸型ヒートパイプ12がサーマルコネクタ13と接合できるように図示しない孔が設けられている。ユニット7をマウントベース8に取り付けると、丸型ヒートパイプ12とサーマルコネクタ13およびバスコネクタ3とその相手側コネクタ9が嵌合する。 【0077】 このように第6実施例は、発熱体1を実装してなるプリント基板4を内蔵した電子ユニット7と、電子ユニット7を取り付けるためのマウントベース8からなる電子装置において、発熱体1に装着された丸型ヒートパイプ12と、丸型ヒートパイプ12の長手方向に対して挿抜自在に接続されると共に、マウントベース8上に挿抜できる位置に配設されたサーマルコネクタ13とを備えたので、電子ユニット7が着脱自在となり、プリント基板4が故障した場合には、丸型ヒートパイプ12、発熱体1およびプリント基板4を一体化し内蔵した電子ユニット7ごと、サーマルコネクタ13およびマウントベース8より取り外すことができ、その結果、プリント基板4を速やかに点検することができる。 【実施例7】 【0078】 次に、本発明の第7実施例を説明する。 図7は本発明の第7実施例を示すサーマルコネクタであって、(a)はその分解斜視図、(b)は(a)図の左右方向を反対側から見た分解斜視図である。 図7において、41は本体、42は接触部片、43は熱伝導媒体、44は収納部、45は挿入口、46はフィン、47は取り付け穴、48はカバーである。 サーマルコネクタの特徴は以下のとおりである。 サーマルコネクタ13は、銅やアルミニウムなどの高熱伝導性の金属材料からなる本体41と、本体41の外縁に設けられると共に丸型ヒートパイプ12を挿抜するための面取り加工が施された挿入口45と、挿入口45から本体41の反対側の面に向かって貫通するように穿設された収納部44と、収納部44の内部に配設された銅やアルミニウムなど高熱伝導性の金属材料からなる接触部片42と、収納部44と接触部片42の間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体43と、本体41の外周に設けたフィン46とを備えたものとなっている。そして、収納部44の端面には接触部片42、熱伝導媒体43が脱落しないようにカバー48が取り付けられる。それから、サーマルコネクタ13は本体41上に設けられた取り付け穴47により図6に示したマウントベース8に取り付けられる。 【0079】 ここで、接触部片42についてはいくつかの種類があるが、その構造の一例を具体的に説明する。 図8は第7実施例におけるサーマルコネクタに用いる接触部片の斜視図である。 図8において、接触部片42は、図7に示す丸型ヒートパイプ12の外径より僅かに小さい内径を有し、かつ、長手方向にスリット42を有する、高熱伝導性の金属材料からなる円筒形に成形させたものとなっており、ヒートパイプ12の外側に密着するよう構造になっている。また、接触部片42の丸型ヒートパイプ12を挿入する側は面取り部42aが設けてあり、丸型ヒートパイプ12の挿入を容易にする構造になっている。なお、接触部片42は円形パイプにスリットを施したもの、あるいは平板を湾曲させて円筒形に成形し、その合わせ面をスリットとしたものでもどちらでも構わない。 【0080】 次に熱伝導媒体43について、その構造の一例を具体的に説明する。 図9は第7実施例におけるサーマルコネクタに用いる熱伝導媒体の斜視図である。 図9において、熱伝導媒体43は、適当な長さに切断した金属細線をランダムに積層して弾性を有するように中空円筒体状に成形し、該熱伝導媒体43の外径がサーマルコネクタの収納部に嵌合し、該熱伝導媒体43の内径が接触部片の外径に嵌合するような構造となっている。また、熱伝導媒体43は、接触部片42の長さに対応する長さとなっている。接触部片42と収納部44との間に嵌合される熱伝導媒体43は、接触部片42に丸型ヒートパイプ12を挿入した際、収縮変形を行うことにより接触部片42および丸型ヒートパイプ12を挟持するための充分な弾性が得られるよう成形密度を考慮した上で製作される。 【0081】 さらに上記熱伝導媒体43は、金属細線間に流動性を有する熱伝導媒体、たとえばシ流動性を有するリコン系のオイルコンパウンドを含浸させることにより熱伝導率をさらに高めることができる。 【0082】 次に、動作について説明する。 このように構成されたサーマルコネクタ13において、接触部片42の内径はヒートパイプ12と密着するように予めヒートパイプ12の外径より僅かに小さく成形されており、丸型ヒートパイプ12が開口部45より挿入されると、接触部片42は押し広げられるため、熱伝導媒体43がそれ自体の弾性により厚み方向に収縮する。熱伝導媒体43は丸型ヒートパイプ12の挿入により厚み方向にへ収縮すると、その反力により、接触部片42と収納部44に密着し接触部片42、丸型ヒートパイプ12を収納部44に挟持する。 したがって、このような状態で本電子ユニットを運転すると、図6の発熱体1で生じた熱が丸型ヒートパイプ12により接触部片42に良好に移送され、さらに熱伝導媒体43から本体41、フィン部46へと熱が伝えられ外部へ放出される。 【0083】 このように第7実施例は、丸型ヒートパイプ12の直径と略同一の内径を有し、長手方向にスリットを加工した金属製の円形パイプで構成し、円形パイプの内径を丸型ヒートパイプ12の直径より僅かに小さくなるように変形してなる接触部片42の全周上に、金属細線をランダムに積層して弾性を有するように中空円筒体状に成形してなる熱伝導媒体を被せ、接触部片42と一体となった熱伝導媒体を収納部に設置した構成にしたので、従来技術と比べると、丸型ヒートパイプは接触部片の内側の全周で強く接触するので丸型ヒートパイプの熱が接触部片に効率よく伝わり、さらに熱伝導媒体、本体へと確実に伝熱することができる。 また、図示していないが、サーマルコネクタのヒートパイプを挿入する側と反対側にヒートシンクや小型ファンを搭載して本体を冷却することによりヒートパイプからの熱をより多く放熱させ冷却能力を向上させることができる。 【実施例8】 【0084】 次に、本発明の第8実施例について説明する。 図10は本発明の第8実施例を示す接触部片とリング状熱伝導媒体を組み合わせた斜視図である。図において、51は分割型接触部片、52はリング状熱伝導媒体である。 分割型接触部片51は、ヒートパイプの直径と同一の内径を有した円形パイプを所定の長さに切断し、長手方向に2分割したものである。すなわち、この分割型接触部片51の外周に、輪切りされた複数のリング状熱伝導媒体52を分割型接触部片の長さに等しくなるように積層配置したものを前サーマルコネクタの収納部44に装着するようになっている。リング状熱伝導媒体52はその外径が収納部44に圧縮により嵌合し、その内径が接触部片51の外径に拡張により嵌合する形状に構成されると共に、例えば弾性を有すRシリコンゴムを成形して得られる。このリング状熱伝導媒体52は、個数を変えることでいろいろな厚みのサーマルコネクタに対応できるので経済的に使用することができる。なお本実施例における分割型接触部片51は、2分割されたものであるが、3分割、4分割などが使用できるのは言うまでもない。 なお、上記実施例では、2分割してなる分割型接触部片とリング状熱伝導媒体の組み合わせのサーマルコネクタについて述べたが、これらの組み合わせに限定されることなく、いろいろな形状の接触部片と熱伝導媒体の組み合せによりサーマルコネクタを構成することができるので、用途に応じて最適な選定を行うことができる。 【実施例9】 【0085】 次に、本発明の第9実施例について説明する。 図11は本発明の第9実施例を示す形状記憶合金を用いたサーマルコネクタの斜視図である。図において、61は本体、62は円形穴、63はスリット、64はフィン、65は挿入口である。 第9実施例に係るサーマルコネクタは、形状記憶合金で構成される本体61と、本体61の外縁に設けられると共に丸型ヒートパイプ12を挿抜するための面取り加工が施された挿入口65と、前記丸型ヒートパイプ12の直径と同一もしくは僅かに大きい直径を有すると共に、挿入口65から本体61の内部に向かって穿設された円形穴62と、本体61の外周に設けたフィン64と、円形穴62とフィン64の外縁との間に、円形穴62の軸線と直交するように設けたスリット63を備えたものとなっている。 この形状記憶合金でできた本体61については、円形穴62の部分が、常温ではヒートパイプ12の直径と同一か、あるいは僅かに大きい直径を有しているが、円形穴62はヒートパピプ12の放熱により加熱されると穴径が縮むように変形するようになっている。電子ユニットの動作が停止状態であって、電子部品等に通電されていないときには、ヒートパイプも常温なので本体61の円形穴62にヒートパイプ12は容易に挿入できる。ヒートパイプ12を挿入後、電子ユニットが通電されると、温度上昇に伴って収納部が縮むように変形する作用を利用して、ヒートパイプ12を確実に挟持することができる。また、これにより、構造を簡単にすることで、接触部片および熱伝導媒体といった部品を不要にすることができ、コストを抑えることができる。 【実施例10】 【0086】 次に、本発明の第10実施例について説明する。 図12は本発明の第10実施例を示すサーマルコネクタの分解斜視図である。なお、本実施例のサーマルコネクタは第7実施例の変形実施例であり、本実施例に示す構成要素が第6実施例、第7実施例と同じものについては説明を省略し異なる点のみ説明する。 図12において、101は本体、102は挿入口、103は収納部、104はフィン、105はカバーである。 第10実施例が第7実施例と異なる点は以下のとおりである。 すなわち、サーマルコネクタは、高熱伝導性の金属材料からなる本体101と、本体101の外縁に設けられると共に丸型ヒートパイプ12を挿抜するための面取り加工が施された挿入口102と、挿入口102の反対側外縁に本体101の内部に向かって挿入口102と同一軸線上に穿設された収納部103と、収納部103の内径よりわずかに小さい外形をもち収納部103内部に配設された接触部片42と、本体101の外周に設けたフィン104とを備えた点である。 【0087】 なお、収納部103の端面には接触部片42が脱落しないようにカバー105が取り付けられる、また、接触部片42は第7実施例の図8に示すものであり、本体101に設けた収納部内径は接触部片外形よりわずかに大きく作られており、接触部片42と収納部内径との間のすきまは熱伝導性の良いシリコングリースなどで埋められる。 【実施例11】 【0088】 次に、本発明の第11実施例について説明する。 図13は本発明の第11実施例を示すサーマルコネクタの分解斜視図である。なお、本実施例のサーマルコネクタは第2実施例の変形実施例であり、本実施例に示す構成要素が第1実施例、第2実施例と同じものについては説明を省略し異なる点のみ説明する。 図13において、111は本体、112は収納部、113は接触部片、113a、113bはツバの部分、114はフィン、115は前カバー、116は後カバー、117a、117bはスリットである。 第11実施例が第2実施例と異なる点は以下のとおりである。 すなわち、サーマルコネクタは、高熱伝導性の金属材料からなる本体111と、本体111の偏平ヒートパイプ2を挿抜する面から奥行き方向に穿設された収納部112と、収納部112の内部に配設されると共に高熱伝導性の金属材料から成形された弾力性を持つ1個の接触部片113と、本体111の外周に設けたフィン114とを備え、収納部112の金属面と接触部片113との間に偏平ヒートパイプ2を挿抜するようにした点である。 【0089】 そして、収納部112の前後端面には接触部片が脱落しないように前カバー115、後カバー116が取り付けられる。 また、接触部片113はその断面が台形をなしており、その上下のツバの部分113a、113bが収納部右端の上下のスリット117a、117bに配置される。接触部片113の板厚、台形の高さについては、偏平ヒートパイプ2を収納部112に挿入したときに、接触部片113が弾性により変形し、偏平ヒートパイプ2を適度の圧力で収納部112の左端の金属面に押し付けることが容易にできることを考量して設計する。このような構造のサーマルコネクタにおいて、偏平ヒートパイプ2の熱は、主に熱抵抗の小さい収納部112の左端の金属面より本体111に伝わり一部は接触部片113より収納部右端の金属面へ伝わり放熱される。 【実施例12】 【0090】 次に、本発明の第12実施例を図14を用いて説明する。 図14はサーマルコネクタにフィンを装着した冷却装置の分解斜視図、図15は偏平ヒートパイプ用の冷却装置の本体をマウントベースに取り付けた使用例を示した斜視図である。なお、ここでは偏平ヒートパイプ用サーマルコネクタを例に説明する。 図14、図15において、120は偏平ヒートパイプ用サーマルコネクタ、121は本体、122は熱授受部、122aは収納部、122bは接触部片、122cは熱伝導媒体、123は偏平ヒートパイプ、124は主ヒートパイプ、125は貫通孔、126はフィン、127、127a、127bは厚み部分、128はスリット、131はタップ穴、132はボルトねじ、133は前カバー、134は後カバー、135は取り付け面、136は穴、137はマウントベース、138はプリント基板、139は発熱体である。 本実施例の特徴は以下のとおりである。 すなわち、マウントベース137上に発熱体139を実装してなる複数のプリント基板138を具備した電子装置であって、直方体状の本体121の内部に発熱体139に装着される偏平ヒートパイプ123を挿抜するように穿設された収納部122aと、収納部122aの内部に配設された接触部片122bと、収納部122aと接触部片122bの間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体122cで構成される熱授受部122を長手方向に向かって1列に複数個並べて配設してなる直方体状の偏平ヒートパイプ用サーマルコネクタ120と、本体121の内部に熱授受部122の配列方向に沿って貫通するように穿設された貫通孔125と、偏平ヒートパイプ123を介して発熱体139から本体121の熱授受部122に集熱させた熱を外部へ移送するように、本体121の貫通孔125に嵌着した主ヒートパイプ124と、主ヒートパイプ124の他端に設けた放熱用のフィン126と、を備えたものとなっている。 【0091】 また、本体121は、本体121の底部と貫通孔125との間における該本体の厚み方向およびヒートパイプ123の挿入方向と直交する方向に形成されると共に本体121の厚み部分を127a、127bの部分に2分割してなるスリット128と、本体121の厚み方向に向かってスリット128を貫通するように穿設された複数個の図示しない通し穴および雌ネジを有するタップ穴131(本例では4個)と、本体121に穿設された通し穴(不図示)を通してタップ穴131にねじ込むためのボルトねじ132と、が備えられ、スリット128部の間隙をボルトねじ132の締め付けにより調節し、主ヒートパイプと貫通孔125の密着を良好にするようになっている。 また、接触部片122b、熱伝導媒体122cを収納部122aに収納し前カバー133、後カバー134を取り付けてこれらの部品が脱落しないようにする。取り付け面135をマウントベースなどに取り付けて穴136で固定する。 上記に述べた偏平ヒートパイプ用冷却装置の本体121をマウントベースに取り付けた使用例を図15に示している。 【実施例13】 【0092】 次に、本発明の第13実施例について説明する。 図16は本発明の第13実施例を示すサーマルコネクタの分解斜視図である。 ここでは偏平ヒートパイプ用サーマルコネクタを例に説明する。 図16において、140は偏平ヒートパイプ用サーマルコネクタ、141は本体、142は熱授受部、142aは収納部、142bは接触部片、142cは熱伝導媒体、143は偏平ヒートパイプ、144はヒートシンク、145はカバー、146は取り付け面、147は穴である。 本実施例の特徴は以下のとおりである。 すなわち、直方体状の本体141の内部に発熱体(不図示)に装着される偏平ヒートパイプ143を挿抜するように穿設された収納部142aと、収納部142aの内部に配設された接触部片142bと、収納部142aと接触部片142bの間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体142cで構成される熱授受部142を長手方向に向かって1列に複数個並べて配設してなる直方体状の偏平ヒートパイプ用サーマルコネクタの本体141と、該コネクタ本体141のヒートパイプの挿入側と反対側に設けた放熱用のヒートシンク144と、を備え、ヒートシンク144を自然対流により冷却するようにしたものとなっている。 【0093】 接触部片142b、熱伝導媒体142cを収納部142aに収納し、本体後部にヒートシンク144を装着し、カバー145を取り付けてこれらの部品が脱落しないようにする。本体141の取り付け面146をマウントベースなどに取り付けて穴147で固定する。 【0094】 図17は図16のサーマルコネクタのヒートシンクにファンを取り付けた例である。 図17において、148はスタッド、149は冷却ファンである。 図に示すようにヒートシンク144を外部からの自然対流により冷却するかわりに、ヒートシンク144上にスタッド148を立て、該スタッド148に冷却ファン149を配設することで強制対流により冷却するようになっている。このようにすれば外部より風を送る装置が不要になり冷却システム全体が簡素化する。 【実施例14】 【0095】 次に、本発明の第14実施例を図18を用いて説明する。 図18はサーマルコネクタにフィンを装着した冷却装置の一部を分解した斜視図、図19は上記冷却装置150をマウントベースに取り付けた使用例を示している。ここでは主として偏平ヒートパイプ用サーマルコネクタを例に説明する。 図18において、150は冷却装置、151は偏平ヒートパイプ用サーマルコネクタ(本体)、152は丸型ヒートパイプ用サーマルコネクタ(本体)、153、153a、153bは厚み部分、154はヒートパイプ、155は主ヒートパイプ、156はスリット、157はタップ穴、160はボルトねじ、161はフィン、162は偏平ヒートパイプ用サーマルコネクタの熱授受部、163は丸型ヒートパイプ用サーマルコネクタの熱授受部、164、165は取り付け面、166はタップ穴、167は貫通孔である。また、図19において、170はマウントベース、171はプリント基板、172は発熱体である。 本実施例の特徴は以下のとおりである。 すなわち、マウントベース170上に発熱体172を実装してなる複数のプリント基板171を具備した電子装置であって、ブロック状の本体の内部に発熱体に装着される偏平ヒートパイプあるいは丸型ヒートパイプ154を挿抜するように穿設された収納部と、収納部の内部に配設された接触部片と、収納部と接触部片の間に挟持され弾性を有する熱伝導媒体で構成される熱授受部162、163と、本体の内部に熱授受部162、163の配置方向に対して直交するように穿設された貫通孔167とを備えたヒートパイプ用サーマルコネクタ151、152と、ヒートパイプ用サーマルコネクタを間隔をおいて直線状に並べた場合に、偏平ヒートパイプまたは丸型ヒートパイプを介して発熱体からサーマルコネクタ151、152の熱授受部に集熱させた熱を外部へ移送するように、本体の貫通孔167に嵌着した主ヒートパイプ155と、主ヒートパイプ155の他端に設けた放熱用のフィン161と、を備えた点である。 また、サーマルコネクタ151、152は、該コネクタの底部と貫通孔167との間における該本体の厚み方向およびヒートパイプ154の挿入方向と直交する方向に形成されると共に本体を2分割してなるスリット156と、本体の厚み方向に向かってスリット156を貫通するように穿設された図示しない通し穴および雌ネジを有するタップ穴157(本例では4個)と、本体に穿設された通し穴(不図示)を通してタップ穴157にねじ込むためのボルトねじ160と、が備えられ、スリット部156の間隙をボルトねじ160の締め付けにより調節し、主ヒートパイプ155と貫通孔167の密着を良好にするようになっている。 また、サーマルコネクタのヒートパイプ挿入面側にはマウントベースへの取り付け面164、165がある。取り付け面164、165のタップ穴166でマウントベースに取り付ける。 【0096】 図18、図19に示すように、本冷却装置は上述した構造にしたので、複数枚のプリント基板に要求される冷却能力に応じて、最適なヒートパイプの種類、サイズ、およびサーマルコネクタを選定することができ、また、プリント基板の増減や配置変更に柔軟に対応することができる。 【産業上の利用可能性】 【0097】 本発明は、抜き挿し自在を必要とするプリント基板に実装される発熱体の熱を、偏平状あるいは丸型状のヒートパイプにより機器外部に放出するサーマルコネクタに関するものであり、半導体の高発熱化という問題に対して、ユニットの小型軽量化という要求を解決する手段として不可欠の技術である。 【図面の簡単な説明】 【0098】 【図1】本発明の第1実施例に係るサーマルコネクタを備えた電子装置の全体斜視図を示す。 【図2】本発明の第2実施例を示すサーマルコネクタの斜視図である。 【図3】本発明の第3実施例を示すサーマルコネクタの上面図である。 【図4】本発明の第4実施例を示すサーマルコネクタの斜視図である。 【図5】本発明の第5実施例を示す金属細線を用いた熱伝導媒体の斜視図である。 【図6】本発明の第6実施例を示すサーマルコネクタを備えた電子装置の全体斜視図である。 【図7】本発明の第7実施例を示すサーマルコネクタであって、(a)はその分解斜視図、(b)は(a)図の反対側から見た分解斜視図である。 【図8】第7実施例におけるサーマルコネクタに用いる接触部片の斜視図である。 【図9】第7実施例におけるサーマルコネクタに用いる熱伝導媒体の斜視図である。 【図10】本発明の第8実施例を示す接触部片とリング状熱伝導媒体を組み合わせた斜視図である。 【図11】本発明の第9実施例を示す形状記憶合金を用いたサーマルコネクタの斜視図である。 【図12】本発明の第10実施例を示すサーマルコネクタの分解斜視図である。 【図13】本発明の第11実施例を示すサーマルコネクタの分解斜視図である。 【図14】本発明の第12実施例を示す冷却装置の分解斜視図である。 【図15】図14の冷却装置をマウントベースに取り付けた斜視図である。 【図16】本発明の第13実施例を示すサーマルコネクタの分解斜視図である。 【図17】図16のサーマルコネクタのヒートシンクにファンを取り付けた例である。 【図18】本発明の第14実施例を示す冷却装置の一部を分解した斜視図である。 【図19】図18の冷却装置をマウントベースに取り付けた斜視図である。 【図20】第1従来技術を示す電子装置の冷却装置の全体斜視図である。 【図21】図20の電子装置の冷却装置に使用されるサーマルコネクタの分解斜視図である。 【図22】第2従来技術を示すサーマルコネクタの斜視図である。 【図23】第3従来例を示す冷却装置の斜視図である。 【符号の説明】 【0099】 1 発熱体 2 偏平ヒートパイプ 3 バスコネクタ 4 プリント基板 5 ケース 6 カバー 7 電子ユニット 8 マウントベース 9 相手側コネクタ 10 マザーボード 11 サーマルコネクタ 12 丸型ヒートパイプ 13 サーマルコネクタ 21 本体 22 接触部片 23 熱伝導媒体 24 収納部 25 開口部 26 フィン 32 薄板接触部片 33 熱伝導媒体 41 本体 42 接触部片 43 熱伝導媒体 44 収納部 45 挿入口 46 フィン 47 取り付け穴 48 カバー 51 分割型接触部片 52 リング状熱伝導媒体 61 本体 62 円形穴 63 スリット 64 フィン 65 挿入口 101 本体、 102 挿入口、 103 収納部、 104 フィン、 105 カバー 111 本体、 112 収納部、 113 接触部片、 113a、113b ツバの部分、 114 フィン、 115 前カバー、 116 後カバー、 117a、117b スリット 120 偏平ヒートパイプ用サーマルコネクタ、 121 本体、 122 熱授受部、 122a 収納部、 122b 接触部片、 122c 熱伝導媒体、 123 偏平ヒートパイプ、 124 主ヒートパイプ、 125 貫通孔、 126 フィン、 127、127a、127b 厚み部分、 128 スリット、 131 タップ穴、 132 ボルトねじ、 133 前カバー、 134 後カバー、 135 取り付け面、 136 穴、 137 マウントベース、 138 プリント基板、 139 発熱体、 140 偏平ヒートパイプ用サーマルコネクタ、 141 本体、 142 熱授受部、 142a 収納部、 142b 接触部片、 142c 熱伝導媒体、 143 ヒートパイプ 144 ヒートシンク、 145 カバー、 146 取り付け面、 147 穴、 148 スタッド、 149 冷却ファン 160 冷却装置、 151 偏平ヒートパイプ用サーマルコネクタ(本体)、 152 丸型ヒートパイプ用サーマルコネクタ(本体)、 153、153a、153b 厚み部分、 154 ヒートパイプ、 155 主ヒートパイプ、 156 スリット、 157 タップ穴、 160 ボルトねじ、 161 フィン列、 162 偏平ヒートパイプ用サーマルコネクタの熱授受部、 163 丸型ヒートパイプ用サーマルコネクタの熱授受部、 164、165 取り付け面、 166 タップ穴、 167 貫通孔 170 マウントベース、 171 プリント基板、 172 発熱体
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006622 【氏名又は名称】株式会社安川電機 【住所又は居所】福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号
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| 【出願日】 |
平成16年5月20日(2004.5.20) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−223306(P2005−223306A) |
| 【公開日】 |
平成17年8月18日(2005.8.18) |
| 【出願番号】 |
特願2004−150842(P2004−150842) |
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