| 【発明の名称】 |
電磁波除去コア及びその結合方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】廣瀬 健人 【住所又は居所】東京都品川区東五反田2丁目17番1号 ソニーイーエムシーエス株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】フェライトコアをモールド等のカバーを不要にすることで小型化,軽量化及び低コスト化が図れ、かつ狭いスペースでも使用できるようにした電磁波除去コア及びその結合方法を得る。
【解決手段】半円筒状に二分割された一対のフェライトコア1,2をそれぞれの分割面である接合面3,4が合体されて円筒状に構成され、フェライトコア1,2をハーネス8に合着することで該ハーネス8に発生する電磁波を除去するようにした電磁波除去コアであって、一対のフェライトコア1,2は、それぞれの接合面3,4に互いに位置ずれしないように係合し合う係合部5,6を有し、ハーネス8に合着されたフェライトコア1,2を絶縁粘着シート部材7で包むように巻き付けて結合することを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 半円筒状に二分割された一対のフェライトコア部材をそれぞれの分割面である接合面が合体されて筒状に構成され、上記フェライトコア部材をケーブルに合着することで該ケーブルに発生する電磁波を除去するようにした電磁波除去コアであって、 上記一対のフェライトコア部材は、それぞれの接合面に互いに位置ずれしないように係合し合う係合部を有し、 ケーブルに合着された上記フェライトコア部材を絶縁粘着部材で包むように巻き付けて結合することを特徴とする電磁波除去コア。 【請求項2】 上記絶縁粘着部材は上記フェライトコア部材の結合と共に、該フェライトコア部材から引き出されているケーブルの一部に亘って包むようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電磁波除去コア。 【請求項3】 上記絶縁粘着部材は、絶縁粘着テープであることを特徴とする請求項1に記載の電磁波除去コア。 【請求項4】 上記絶縁粘着部材は、絶縁粘着バンドであることを特徴とする請求項1に記載の電磁波除去コア。 【請求項5】 半円筒状に二分割された一対のフェライトコア部材をそれぞれの分割面である接合面が合体されて筒状に構成され、フェライトコア部材をケーブルに合着することで該ケーブルに発生する電磁波を除去するようにした電磁波除去コアの結合方法であって、 上記一対のフェライトコア部材は、それぞれの接合面に設けた係合部を係合し互いに位置ずれしないようにケーブルに合着し、 ケーブルに合着された上記フェライトコア部材を絶縁粘着部材で包むように巻き付けて結合することを特徴とする電磁波除去コアの結合方法。 【請求項6】 上記絶縁粘着部材は上記フェライトコア部材の結合と共に、該フェライトコア部材から引き出されているケーブルの一部に亘って包むようにしたことを特徴とする請求項5に記載の電磁波除去コアの結合方法。 【請求項7】 上記絶縁粘着部材は、絶縁粘着テープを用いたことを特徴とする請求項5に記載の電磁波除去コアの結合方法。 【請求項8】 上記絶縁粘着部材は、絶縁粘着バンドを用いたことを特徴とする請求項5に記載の電磁波除去コアの結合方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ケーブルを伝送される信号に発生する電磁波(高周波ノイズ)を除去するために、二分割された一対の半円筒状のフェライトコアでケーブルを合着し電磁波を除去する構成の電磁波除去コア及びその結合方法に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、テレビジョン等の電子・電気機器においては電子機器内から発生する電磁波を外部へ発生させないために電磁波シールド等の対策を施すことが必要がある。また、ケーブルを伝送される信号に発生する電磁波を除去するための方法として、ケーブルに二分割された一対の半円筒状のフェライトコアを合着することにより、電磁波発生の要因である高周波ノイズを除去することができる技術が一般に広く行われている。 【0003】 半円筒状のフェライトコアを使用して電磁波を除去するための従来技術は、半円筒状のフェライトコアをプラスチック材からなるカバーでモールドされたものが多く提案されている。(例えば、特許文献1参照)。 【0004】 ここで、上述した特許文献1の図8に記載の技術を図8について説明すると、プラスチック材からなる一対の半円筒容器状のカバー21,22は可撓性を有する連結片23によって互いの一側辺が連結され、一対の半円筒容器状のカバー21,22内にはそれぞれ半円筒状をしたフェライトコア24,25が収容される。なお、フェライトコア24,25は特許文献1の技術ではカバー21,22に嵌め込まれて収容されたものであるが、フェライトコアの外側をモールドタイプのカバーで一体に覆うようにした技術も一般に広く提案されている。 【0005】 半円筒容器状のカバー21,22は、連結片23を折り曲げながらカバー21,22の開口部を合わせ閉じることにより、フェライトコア24,25はそれぞれの分割面が互いに接合され円筒形状となる。この際、フェライトコア24,25間に例えば、多数の信号線を束ねたケーブルを挟み込むことにより、フェライトコアによる高周波に対するインピーダンス特性によってケーブルに生じるノイズを減衰ないし除去することが可能となる。 【特許文献1】特開平11−150389号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、フェライトコア24,25はカバー21,22でモールド等された構成であるため、以下に記載するような問題がある。 a、フェライトコア24,25とは別に、カバー21,22が必要となり、その分、コスト高となる。 b、カバー21,22を成形するための金型も必要となり、金型費用がかかる。 c、フェライトコアにカバーをモールド成形する場合、極めて高価となる。 d、同じ特性のフェライトコアを考慮した場合、カバーで覆われた分、外径が大きくなり、このため機器への取り付けスペースが制約される。 【0007】 本発明は、かかる問題に鑑み、フェライトコアをモールド等するカバーを不要にすることで低コスト化が図れ、安価な部材でフェライトコアの結合が行えると共に、小型化及び軽量化が図れ、かつ狭いスペースでも使用できるようにした電磁波除去コア及びその結合方法を得ることを目的とするものである。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記の課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明による請求項1に記載の電磁波除去コアは、一対のフェライトコア部材はそれぞれの接合面に互いに位置ずれしないように係合し合う係合部を有し、ケーブルに合着されたフェライトコア部材を絶縁粘着部材で包むように巻き付けて結合することを特徴とする。 【0009】 また、本発明による請求項5に記載の電磁波除去コアの結合方法は、一対のフェライトコア部材はそれぞれの接合面に設けた係合部を係合し互いに位置ずれしないようにケーブルに合着し、ケーブルに合着されたフェライトコア部材を絶縁粘着部材で包むように巻き付けて結合することを特徴とする。 【発明の効果】 【0010】 本発明の電磁波除去コア及びその結合方法によれば、フェライトコアをモールド等するようなカバーが不要となり、安価な絶縁粘着部材でフェライトコアの結合を可能にすることができるので低コストにできる。また、カバーが不要となることでその分、外径が小さくてすみ小型化及び軽量化が図れ狭いスペースでの使用が可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 以下、本発明による電磁波除去コア及びその結合方法の最良の形態を、図面を参照して説明する。 図1は半円筒状の一対のフェライトコアを分離した状態の斜視図、図2は同じくフェライトコアを円筒体に結合した状態の斜視図と絶縁粘着シートとの斜視図、図3はフェライトコアと絶縁粘着シートにより多数の信号線を束ねたケーブル(以下、ハーネスという)に取り付けた使用状態の斜視図である。 【0012】 符号1,2が二分割されて半円筒状に成形された一対のフェライト製のコア(以下、フェライトコアという)である。両フェライトコア1,2には接合面3,3、4,4を有し、また、両フェライトコア1,2のコア内空部1a,2aは、該フェライトコア1,2が円筒形状に合体されたときに後述するハーネスが挿通される筒孔となる。 【0013】 一方のフェライトコア1の接合面3,3は筒方向の外周側に高く、内周側に低くされた段状の係合部5,5を備え、他方のフェライトコア2の接合面4,4は筒方向の外周側に低く、内周側に高くされた段状の係合部6,6を備えている。 【0014】 上述した両フェライトコア1,2は、それぞれの接合面3と接合面4とを接合することにより係合部5と係合部6とが互いに係合し合い、両フェライトコア1,2とで円筒体に結合することができる。また、円筒体に結合された両フェライトコア1,2は係合部5と係合部6との係合により円筒体の筒径方向にはずれることはない。 【0015】 なお、フェライトコア1,2の接合面の係合部は上述した構成に限ることなく、一方のフェライトコア1の接合面3,3は筒方向の外周側に低く、内周側に高くされた段状の係合部を備え、他方のフェライトコア2の接合面4,4は筒方向の外周側に高く、内周側に低くされた段状の係合部を備えることであってもよく、あるいはその他の形状であってもよい。 【0016】 符号7は円筒体に合体された両フェライトコア1,2を結合するための絶縁粘着シート部材である。このシート部材7は柔軟性があり樹脂材からなるフィルムやテープ等の一面に粘着剤を施したものである。また、絶縁粘着シート部材7は通常の絶縁性の接着テープであってもよい。 【0017】 上述した絶縁粘着シート部材7を用いてハーネス8に半円筒状のフェライトコア1,2を合着(結合)したものが図3である。 【0018】 ハーネス8は多数の細い信号線8aを束ねたケーブルであって、ハーネス8の両端の各信号線8aがコネクタ9a,9bに接続されている。両コネクタ9a,9bは図示しない2つの電子機器に接続されて信号の授受が行われる。 【0019】 上記したハーネス8にフェライトコア1,2を合着する方法は次のように行われる。 フェライトコア1,2は2つに分割した状態にしてハーネス8がコア内空部1a,2a内に収まるようにしながら、両係合面5,6を互いに係合しフェライトコア1,2を円筒状に合体する。これにより、ハーネス8はフェライトコア1,2の円筒状となったコア内空部1a,2aの孔内に挿通された状態となる。 【0020】 そして、円筒形状となったフェライトコア1,2を合体した状態を保持し、フェライトコア1,2の外側から絶縁粘着シート部材7で包むようにし、巻き付けることによってフェライトコア1,2の合着が完了する。この合着状態を拡大して示したのが図4である。 【0021】 なお、フェライトコア1,2を絶縁粘着シート部材7で結合した後は、図4に示すようにコアが結合された左右のハーネス8の部分を絶縁粘着シート部材7と同じテープ10a,10b又は束線用結束バンドで結束することにより、信号線8a,8bがばら付くこともない。 【0022】 このように構成した電磁波除去コアは、フェライトコア1,2自体に絶縁粘着シート部材7を巻き付けるだけでよく、フェライトコア1,2の筒径方向のずれは係合面5,6の係合によって無くすことができ、また、フェライトコア1,2の筒方向のずれは巻き付けられたテープ10a,10b又は束線用結束バンドによって無くすことができ、フェライトコア1,2を確実、かつ安定した結合が行える。 【0023】 絶縁粘着シート部材7を使用することにより、巻き方及び巻き量は必要に応じて適宜調整可能となるものである。例えば、フェライトコアが他の電子機器と電気的に接触する可能性がある場合には、フェライトコア1,2の全体を絶縁粘着シート部材7で所定の巻き量を巻いて覆うことによって解消できる。一方、フェライトコアが他の電子機器と電気的に接触する可能性がない場合には、フェライトコア1,2を必要最低限だけ絶縁粘着シート部材7で巻いて押さえるだけで充分である。 【0024】 また、コアへの巻き方の別の実施の形態として図5に示すように、フェライトコア1,2と共に該コアから引き出されているハーネス8の部分に亘って絶縁粘着シート部材11で覆うようにしてもよい。この場合、絶縁粘着シート部材11は幅の広い粘着シート部材を使用し、フェライトコア1,2を絶縁粘着シート部材11で巻くと同時にハーネス8の部分も絶縁粘着シート部材11aの部分でくるむように一緒に巻くというものである。 【0025】 このような巻き方をすることによって、ハーネス8とコア内空部1a,2aとの間に隙間に生じたとしても、絶縁粘着シート部材11によって固定されるフェライトコア1,2と共にハーネス8も絶縁粘着シート部材11aによって一体に固定でき、これによって、フェライトコア1,2の位置が「ずるずる」と位置ずれすることもなく、決められた位置に固定することができ、信頼性が向上する。また、ハーネス8の部分も一緒に巻くことによって、絶縁粘着シート部材11が信号線8a,8bの結束を兼ねることになるので、図4で示したようなテープ10a,10b又は束線用結束バンドは不要となる。 【0026】 以上のように本発明の電磁波除去コアは、フェライトコア1,2自体に絶縁粘着シート部材を巻き付けてハーネス8への取り付けを可能にするというものであり、例えば、フェライトコアが同一外径(特性)のものを使用した従来のモールドタイプと本発明とを比較した場合、図6に示したモールドタイプは直径d1が22mmであるのに対して、絶縁粘着シート部材を使用した本発明は直径dが17mmとなり、小型化,軽量化でありながらモールドタイプと同じ特性を確保することができる。 【0027】 また、小型化が図れることから取り付けスペースが少なくてすみ、狭い場所でも使用が可能となる。また、プラスチック材によるモールドタイプに代えて絶縁粘着シート部材でよいので、電磁波除去コアのコストダウンを図ることができる。さらに、本発明の電磁波除去コアは全ての電子機器に使用可能である。 【図面の簡単な説明】 【0028】 【図1】本発明による半円筒形状のフェライトコアを分離した斜視図である。 【図2】同じくフェライトコアを円筒形状に合体した斜視図である。 【図3】同じくフェライトコアをハーネスに結合した全体の外観斜視図である。 【図4】フェライトコアのみを絶縁粘着シート部材で固定した拡大正面図である。 【図5】フェライトコアとハーネスを共に絶縁粘着シート部材で固定した拡大正面図である。 【図6】従来のモールドタイプのコア外径を示した側面図である。 【図7】本発明の絶縁粘着シートの場合のコア外径の側面図である。 【図8】従来のモールドタイプを示した斜視図である。 【符号の説明】 【0029】 1,2…フェライトコア、1a,2a…内空部、3,4…接合面、5,6…係合部、7,11…絶縁粘着シート部材、8…ハーネス、8a…信号線、9a,9b…コネクタ、10a,10b…テープ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002185 【氏名又は名称】ソニー株式会社 【住所又は居所】東京都品川区北品川6丁目7番35号
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| 【出願日】 |
平成16年2月6日(2004.2.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100122884 【弁理士】 【氏名又は名称】角田 芳末
【識別番号】100113516 【弁理士】 【氏名又は名称】磯山 弘信
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| 【公開番号】 |
特開2005−223212(P2005−223212A) |
| 【公開日】 |
平成17年8月18日(2005.8.18) |
| 【出願番号】 |
特願2004−31028(P2004−31028) |
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