| 【発明の名称】 |
扉開放支持機構及びそれを備えた画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】河島 哲郎 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラミタ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構成で、工具やビス等を使用せずに、簡単な組立方法で組立可能な扉開放支持機構を提供する。
【解決手段】アーム4の嵌合部4cは、ブラケット3aに設けた嵌合孔3aaと回動可能に嵌合している。その状態で、反対側よりピン6がアーム4の係合孔4aにワンタッチではめ込まれて、嵌合部6b,6cはそれぞれ丸孔4aa,スリット4abと嵌合する。この場合、係合部6caの斜面aがスリット4abを幅方向に押し広げるので、嵌合部6cはスリット4abとスムーズに嵌合する。このとき、係合部6caがスリット4abを通過してスリット4abが弾性により元に戻る際にスナップ感があるので、ピン6がアーム4にはまったことが確認できる。そして、係合部6caがスリット4abに係合した後、係合部6caの係止面bとスリット4abの係止面cとが対面し、当接することにより係止される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 扉の開閉動作に連動して回動し、該扉の開状態時の位置規制を行う扉開放支持機構において、 前記開閉動作に連動して回動するアームと、該アームの支点部分にはめ込まれ前記アームを回動可能に枢支するピンとを有し、該ピンは前記アームの前記支点部分に位置する係合孔と嵌合する嵌合部を備え、該嵌合部に前記係合孔と係合する係合部を設けた扉開放支持機構であって、 前記アームの支点部分に前記ピンをはめ込む際に、前記係合部により前記係合孔が押し広げられつつ前記嵌合部が前記係合孔と嵌合し、前記係合部が前記係合孔を通過して該係合孔が弾性で元に戻ることにより、前記係合部が前記係合孔と係合するようにして成ることを特徴とする扉開放支持機構。 【請求項2】 前記係合孔はスリット状であり、前記嵌合部は前記スリット状の係合孔と嵌合する略平板状であって、該略平板状の嵌合部の片側面に前記係合部を設け、該係合部に斜面を備えて、該斜面により前記スリット状の係合孔を押し広げることを特徴とする請求項1に記載の扉開放支持機構。 【請求項3】 前記ピンは、前記アームの係合孔に左右いずれの向きにも挿入可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の扉開放支持機構。 【請求項4】 前記ピン及び/又は前記アームは樹脂材料により形成されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の扉開放支持機構。 【請求項5】 本体と扉とに回動可能に接続されたアームによって、扉の開度規制を行う扉開放支持機構において、 前記本体と扉及び前記アームの一方側に、先端部に周溝が形成された柱状の突部を形成し、もう一方側に前記突部が挿通する係止孔を形成し、前記突部を前記係止孔に挿通し、係止孔から突出した突部の周溝に止め輪を填め入れて、前記本体及び扉の少なくとも一方とアームとを回動可能に取り付けたことを特徴とする扉開放支持機構。 【請求項6】 本体と扉とに回動可能に接続されたアームによって、扉の開度規制を行う扉開放支持機構において、 前記アームが複数のアーム部材からなり、一方のアーム部材に、先端部に周溝が形成された柱状の突部を形成し、もう一方のアーム部材に前記突部が挿通する係止孔を形成し、前記突部を前記係止孔に挿通し、係止孔から突出した突部の周溝に止め輪を填め入れることにより前記複数のアーム部材をそれぞれ回動可能に連結したことを特徴とする扉開放支持機構。 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の扉開放支持機構を備えた画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、主として画像形成装置におけるジャム処理用開閉扉や用紙搬送路開閉扉等に用いられる、扉開放支持機構に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来より、このような扉開放支持機構に類するものとしては、例えば、画像形成装置本体の側面に両面ユニットを取り付ける場合に利用される両面ユニット支持装置であって、両面ユニットの開放操作性及び組立作業性を向上させ得るとしたものが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。 【0003】 具体的には、画像形成装置本体の側面に両面ユニットの下部をヒンジ部により垂直面内において回動自在に取り付けた構成において、画像形成装置本体の側面におけるヒンジ部よりも上方に配置された第一の支点部と、両面ユニットに設けられた第二の支点部と、第一の支点部及び第二の支点部に垂直面内で回動自在に連結された複数のリンクを関節部により開脚自在に連結してなるリンク機構と、このリンク機構を開脚方向とは反対の閉じ方向に付勢する付勢部材とを具備するものとしている。 【0004】 その他、ファクシミリ装置,複写機又はそれらの複合機等で、フラットベッド式の読取部を備え、読取ユニットとプラテンカバーを作像ユニットに対して開閉可能に設けた画像形成装置において、読取ユニットの上部に形成されたプラテンカバーが読取ユニットを開いたときに同時に開かないようにしたものが開示されている(例えば、特許文献2参照)。具体的には、プラテンカバーの開閉を規制する規制部材をプラテンカバーと作像ユットの間に設けた構成としている。そして、この規制部材により、読取ユニットの開閉にかかわらず、プラテンカバーの作像ユニットに対する最大開度が規制されるとしている。 【0005】 また、記録装置に読取装置をヒンジで開閉自在に取り付けた画像形成装置において、読取装置の最大開き角度を規制するストッパ及び読取装置の開き角度を所定角度に保持するロック機構の破損を、共に防止することができるとしたものが開示されている(例えば、特許文献3参照)。具体的には、ストッパが、記録装置及び読取装置にそれぞれ設けられたピンと、一方のピンが挿通される丸穴と他方のピンが挿通される長穴とが形成された金属製のレバーとからなり、ロック機構が、レバーに取り付けられ他方のピンに係脱すべく長穴の側方から内方へ延出された一対の樹脂製の爪を備えた構成としている。 【特許文献1】特開平10−148975号公報 【特許文献2】特開2001−281771号公報 【特許文献3】特開2001−296710号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかしながら、上述した各特許文献に記載されたような従来の構成では、開閉機構の開位置を規制する例えば折り畳み式のストラップは、アーム部の支点部分が金属製のピン部材をカシメたり、或いはビス止めしたりする等の構成となっている。従って、カシメ用の工具或いはビス及びビス止め用の工具等が必要であり、また組立方法が煩雑となって装置の製造時やメンテナンス時にコストアップとなる。 【0007】 本発明は、このような問題点に鑑み、簡単な構成で、工具やビス等を使用せずに、簡単な組立方法で組立可能な扉開放支持機構を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記目的を達成するために、本発明では、扉の開閉動作に連動して回動し、その扉の開状態時の位置規制を行う扉開放支持機構において、前記開閉動作に連動して回動するアームと、そのアームの支点部分にはめ込まれ前記アームを回動可能に枢支するピンとを有し、そのピンは前記アームの前記支点部分に位置する係合孔と嵌合する嵌合部を備え、その嵌合部に前記係合孔と係合する係合部を設けた扉開放支持機構であって、前記アームの支点部分に前記ピンをはめ込む際に、前記係合部により前記係合孔が押し広げられつつ前記嵌合部が前記係合孔と嵌合し、前記係合部が前記係合孔を通過してその係合孔が弾性で元に戻ることにより、前記係合部が前記係合孔と係合するようにして成ることを特徴とする。 【0009】 また、前記係合孔はスリット状であり、前記嵌合部は前記スリット状の係合孔と嵌合する略平板状であって、その略平板状の嵌合部の片側面に前記係合部を設け、その係合部に斜面を備えて、その斜面により前記スリット状の係合孔を押し広げることを特徴とする。 【0010】 また、前記ピンは、前記アームの係合孔に左右いずれの向きにも挿入可能であることを特徴とする。また、前記ピン及び/又は前記アームは樹脂材料により形成されることを特徴とする。 【0011】 そしてまた第2の発明では、本体と扉とに回動可能に接続されたアームによって、扉の開度規制を行う扉開放支持機構において、前記本体と扉及び前記アームの一方側に、先端部に周溝が形成された柱状の突部を形成し、もう一方側に前記突部が挿通する係止孔を形成し、前記突部を前記係止孔に挿通し、係止孔から突出した突部の周溝に止め輪を填め入れて、前記本体及び扉の少なくとも一方とアームとを回動可能に取り付けたことを特徴とする。 【0012】 また第3の発明では、本体と扉とに回動可能に接続されたアームによって、扉の開度規制を行う扉開放支持機構において、前記アームが複数のアーム部材からなり、一方のアーム部材に、先端部に周溝が形成された柱状の突部を形成し、もう一方のアーム部材に前記突部が挿通する係止孔を形成し、前記突部を前記係止孔に挿通し、係止孔から突出した突部の周溝に止め輪を填め入れることにより前記複数のアーム部材をそれぞれ回動可能に連結したことを特徴とする。 【0013】 その他、前記いずれかの扉開放支持機構を備えた画像形成装置とする。 【発明の効果】 【0014】 本発明によれば、簡単な構成で、工具やビス等を使用せずに、簡単な組立方法で組立可能な扉開放支持機構を提供することができる。 【0015】 具体的には、アームの支点部分にピンをはめ込む際に、係合部により係合孔が押し広げられつつ嵌合部が係合孔と嵌合し、係合部が係合孔を通過してその係合孔が弾性で元に戻ることにより、係合部が係合孔と係合するようにして、回動の支点部分にピンがワンタッチではめ込まれる構成としたことにより、カシメ用の工具或いはビス及びビス止め用の工具等が不用となり、また組立方法が簡単となって装置の製造時やメンテナンス時のコストダウンを図ることができる。 【0016】 そして、ピンがアームの係合孔と係合する係合部を有する構成であるので、ピンをアームに確実に係止することができ、またスナップ感によりピンがアームにはまったことを確認することができる。 【0017】 また、略平板状の嵌合部の片側面に係合部を設け、その係合部に斜面を備えて、その斜面によりスリット状の係合孔を押し広げる構成とすることにより、係合部が突出している側とは反対側の頭部を持ち上げて比較的簡単にピンを取り外すことが可能となる。 【0018】 また、ピンがアームの係合孔に左右いずれの向きにも挿入可能である構成とすることにより、挿入方向の誤りを防止することができる。 【0019】 また、ピン及び/又はアームが樹脂材料により形成される構成とすることにより、所望の複雑な形状のものを簡単に量産することが可能となり、またその弾性により挿入がしやすくなり、組立性が向上する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0020】 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態では、画像形成装置の扉開閉機構において、開状態時の位置規制を行う扉開放支持機構としての、折り畳み式のストラップの支点部分に樹脂ピンを用い、その樹脂ピンの装着が簡単でしかも確実に係止状態を維持することが可能な構成としている。 【0021】 図1は、本発明の扉開放支持機構が搭載された画像形成装置の概略断面図であり、デジタル複写機の例を示している。同図において、感光体ドラム70は帯電装置71によってその表面が正又は負に一様に帯電される。他方、蓋91によって覆われている原稿載置台90に原稿(不図示)が載置され、その画像データが不図示の読み取り装置によって読みとられる。読み取られた画像データはレーザスキャナ(露光装置)72によって感光体ドラム70の表面に書き込まれ、感光体ドラム70の表面に静電潜像が形成される。 【0022】 具体的には、反転現像方式の場合には画像に相当する部分の帯電が除去され、正規現像方式の場合は背景に相当する部分の帯電が除去されて、それぞれ静電潜像が形成される。次に現像装置73によって感光体ドラム70上の静電潜像をトナーで可視像化する。このときトナーの帯電極性は、反転現像方式の場合には感光体ドラム70の帯電極性と同極性であり、正規現像の場合は感光体ドラム70の帯電極性と逆極性である。 【0023】 一方、給紙カセットSに収納されている用紙Pは、ピックアップローラ82により引き出され、給紙ローラ83と捌きローラ84とで挟持されて搬送路へ送られる。そしてレジストローラ対81によって、感光体ドラム70上のトナー画像が転写部に到達するのにタイミングを合わせて、用紙Pは転写部へ送り出される。転写部では、感光体ドラム70と転写ローラ74との間で用紙Pが挟持されている状態で、トナー帯電極性と逆極性の電荷が転写ローラ74に印加されることにより、感光体ドラム70上のトナー像が用紙P上に移動する。用紙P上に移動せず感光体ドラム70上に残留したトナーはクリーニングローラ75によって除去回収される。 【0024】 一方、トナー像を載置した用紙Pは定着ローラ対85へ搬送される。ここでトナー像は定着ローラ対85によって加熱・加圧されて用紙Pに定着する。そして排出ローラ対86によって用紙Pは排紙部87へ排出される。なお、手差しトレイ88に載置された用紙Pは、給紙ローラ89によってレジストローラ対81へ送りだされ、それ以後は前述の搬送経路と同じ経路を通る。この手差しトレイ88は、本体ハウジング1の側壁2に位置する開閉扉3下部に設けられており、未使用時に本体ハウジング1に格納できるように、開閉扉3に対し回動可能となっている。 【0025】 また、開閉扉3は前記搬送路の一部を形成し、その図示しない一対のガイド板のうちの一方を備えており、搬送路での紙詰まり処理を行えるように、側壁2に対し回動可能に設けられている。手差しトレイ88の開閉扉3に対する回動は、手差しトレイ88に設けられた図示しない把手を操作することで行われ、また開閉扉3の側壁2に対する回動は、開閉扉3に設けられた図示しないレバーを操作することで行われる。 【実施例1】 【0026】 図2は、本発明の実施例1に係る扉開放支持機構の取付状態を示す図であり、画像形成装置の正面側部分斜視図である。また図3は、同じく扉開放支持機構の取付状態を示す図であり、画像形成装置の背面側部分斜視図である。各図はいずれも開閉扉が開いた状態で、扉開放支持機構により位置規制された様子を示している。 【0027】 各図に示すように、扉開放支持機構としての折り畳み式のストラップ10は、開閉扉3の向かって左側端部中央付近に、一端が回動可能に取り付けられ、他端が本体ハウジング1の後部内側面に回動可能に取り付けられている。そして、ストラップ10の中央は回動して折り畳み可能となっている。開閉扉3の下部には図示しない回動軸が設けられており、これを中心として開閉扉3が回動して側壁2を開閉する。開閉扉3が開いた時にはストラップ10が延びて開閉扉3を開状態で位置決めし、開閉扉3が閉じた時にはストラップ10が折り畳まれて、開閉扉3と共に本体ハウジング1内に収納される。 【0028】 さて、ストラップ10は、開閉扉3側に取り付けられるアーム4と、本体ハウジング1側に取り付けられるアーム5とから構成されている。そして、アーム4の一端は、開閉扉3の向かって左側裏面端部中央付近より延びるブラケット3aに、ピン6により回動可能に取り付けられており、アーム4の他端はアーム5の一端とピン6により回動可能に連結されている。また、アーム5の他端は本体ハウジング1の後部内側面に、これより突設するピン7により回動可能に取り付けられている。 【0029】 図4は、開閉扉を裏面側より見た斜視図である。同図では開閉扉3単体にストラップ10が取り付けられ、折り畳まれている状態を描いてある。同図に示すように、開閉扉3の下端左右には支持部3bが設けられており、これに本体ハウジング1側の図示しない上記回動軸が嵌合し、この回動軸を中心として開閉扉3が回動し、側壁2を開閉する。 【0030】 図5は、開閉扉を表面側より見た斜視図である。同図でも開閉扉3単体にストラップ10が取り付けられ、折り畳まれている状態を描いてある。また同図に示すように、開閉扉3表面下半部には、上記手差しトレイ88を収納する収納凹部3cが設けられている。また、収納凹部3c上端中央には凹部3dが設けられている。この凹部3dは、手差しトレイ88を開く際に手を挿入する個所として有用である。 【0031】 図6は、アーム4の斜視図であり、同図(a)は表面側より見た図、同図(b)は裏面側より見た図である。同図に示すように、アーム4の一端には、ピン6と係合する係合孔4aが開けられており、これは中央の丸孔4aaとこれよりアームの長手方向前後に延びるスリット4abとを組み合わせた形状をしている。また、他端には、丸孔形状でアーム5の一端と回動可能に嵌合する嵌合孔4bが開けられている。 【0032】 そして、同図(b)に示すように、係合孔4aの周縁部には、これを挟み込むようにして突設し略円筒状を成す、それぞれ略半円筒状の嵌合部4cが設けられている。この嵌合部4cは、開閉扉3の上記ブラケット3aに設けた図示しない嵌合孔と回動可能に嵌合する。また、嵌合孔4bの周縁部には、リング状に突設する突起部4dが設けられており、これはアーム4の回動時に、アーム5を連結するピン6の頭部と摺動する。 【0033】 図7は、アーム5の斜視図であり、同図(a)は表面側より見た図、同図(b)は裏面側より見た図である。同図に示すように、まず、アーム5の中央付近には、本体ハウジング1の後部内側面に対して所定の位置関係とするための段部5eが設けられている。また、アーム5の一端には、ピン6と係合する係合孔5aが開けられており、これは中央の丸孔5aaとこれよりアームの長手方向前後に延びるスリット5abとを組み合わせた形状をしている。また、他端には、丸孔形状で上記ピン7と回動可能に嵌合する嵌合孔5bが開けられている。 【0034】 そして、同図(a)に示すように、嵌合孔5bの周縁部には、円筒状に突設する突起部5dが設けられており、これはアーム5の回動時に例えばピン7側の摺動面と摺動する。また、同図(b)に示すように、係合孔5aの周縁部には、これを挟み込むようにして突設し略円筒状を成す、それぞれ略半円筒状の嵌合部5cが設けられている。この嵌合部5cは、アーム4の嵌合孔4bと回動可能に嵌合する。 【0035】 図8は、ピン6の斜視図である。同図に示すように、ピン6は、略円板状の頭部6aと、この頭部6a片側面の中央より突設し上記各アームの丸孔に嵌合する略円柱状の嵌合部6bと、嵌合部6bからこれの両側に跨るように突設し上記各アームのスリットに嵌合する略平板状の嵌合部6cとより成る。嵌合部6cの片側面上端には、上記各アームのスリットと係合する係合部6caが突出しており、スリットへの挿入をスムーズにするために斜面aが設けられている。また、下面はスリットとの係止面bとなっている。 【0036】 ちなみに、図9はアーム4の表面側より見た係合孔4a付近の拡大図である。係合孔4aは、上述したように、中央の丸孔4aaとこれよりアームの長手方向前後に延びるスリット4abとを組み合わせた形状をしている。スリット4abの両側には係止面cが設けられており、ピン6の上記係合部6caがスリット4abに係合した後、係合部6caの係止面bとスリット4abのいずれかの側の係止面cとが当接して係止される。このことは、アーム5のスリット5abについても同様である。また、ピン6は左右いずれの向きに挿入しても良い。 【0037】 さて、図10はアーム4にピン6が係合した様子を示す断面図である。同図ではアーム4が開閉扉3のブラケット3aに取り付けられた状態を示している。まず、アーム4の嵌合部4cは、ブラケット3aに設けた嵌合孔3aaと回動可能に嵌合している。その状態で、反対側よりピン6がアーム4の係合孔4aにワンタッチではめ込まれて、嵌合部6b,6cはそれぞれ丸孔4aa,スリット4abと嵌合する。 【0038】 この場合、嵌合部6c先端部の幅(A寸法で示す)はスリット4abの幅より狭く、係合部6caを含めた幅(B寸法で示す)はスリット4abの幅より広くなっているが、係合部6caの斜面aがスリット4abを幅方向に押し広げるので、嵌合部6cはスリット4abとスムーズに嵌合する。このとき、係合部6caがスリット4abを通過してスリット4abが弾性により元に戻る際にスナップ感があるので、ピン6がアーム4にはまったことが確認できる。そして、上述したように、係合部6caがスリット4abに係合した後、係合部6caの係止面bとスリット4abの係止面cとが対面し、当接することにより係止される。 【0039】 以上の状態で、ピン6の頭部6aとアーム4とでブラケット3aが挟み込まれる形となり、アーム4がブラケット3aに回転可能に取り付けられる。なお、通常はピン6が取り外されることはないが、メンテナンス時等で必要とあらば、嵌合部6cより係合部6caが突出している側とは反対側の頭部6aを持ち上げることにより、スリット4abが嵌合部6c側面により幅方向に押し広げられて、比較的簡単にピン6を取り外すことができる。但し、開閉扉3の動作時には、ストラップ10の可動域は狭いので、ピン6が抜けやすい方向に集中して力が加わることはなく、ピン6が自然に外れてしまうことはない。以上、図10で説明した構成は、アーム4とアーム5とがピン6に連結される場合も同様である。 【0040】 ピン6の抜けやすい方向、すなわちピン6の着脱方向に集中して力が加わった場合であっても、ブラケット3aやアーム5からアーム4が外れないようにするには、次に示す形態とするのが好ましい。 【0041】 図11に本発明の他の実施形態を示す。図11は、扉開放支持機構としての折り畳み式ストラップ10’の組立斜視図を示す。ストラップ10’はアーム41とアーム51とからなる。アーム41の一方側端部には係止孔413が形成され、もう一方側端部には先端部に周溝が形成された柱状の突部411が形成されている。他方、アーム51の一方側端部には嵌合孔513が形成され、嵌合孔513の周縁部には円筒状の突起部514が形成されている。そしてアーム51のもう一方側端部には、先端部に周溝512が形成された突部511が形成されている。 【0042】 アーム41とアーム51との連結は、図12に示すように、アーム41の係止孔413にアーム51の突部511を挿通し(同図(a))、係止孔413から突出した突部511の周溝512に止め輪8bを填め入れることにより行われる(同図(b))。これによりアーム41とアーム51とは回動自在に連結される。なお、これとは反対にアーム41に突部を設け、アーム51に係止孔を設けて、両者を連結してももちろん構わない。 【0043】 また図11に示すように、アーム41とブラケット3aとの連結は前記と同様に、ブラケット3aに形成された係止孔31にアーム41の突部411を挿通し、係止孔31から突出した突部411の周溝412に止め輪8aを填め入れることにより行われる。もちろんこれとは反対に、アーム41に係止孔を形成し、ブラケット3aに突部を設けて両者を連結しても構わない。 【0044】 なお、アーム51と本体ハウジング(本体)1との連結は第1実施形態と同様であって、アーム51の嵌合孔513に本体ハウジング1に形成されたピン7を嵌合させることによって行われる。この連結においても他の連結部と同じように、係止孔に突部を挿通させ、突部の先端部の周溝に止め輪を填め入れて連結しても構わない。 【0045】 ここで使用する止め輪としては従来公知のものが使用でき、例えば図13に示すようなC形同心止め輪(同図(a))やC形止め輪(同図(b))、E形止め輪(同図(c))などが挙げられる。 【0046】 このように図11に示す、扉開放支持機構としての折り畳み式のストラップ10’では、係止孔に突部を挿通し、係止孔から突出した突部の周溝に止め輪を填め入れることにより、アーム同士あるいはアームと本体ハウジング及び/又は扉とを回動可能に連結するので、連結部分に大きな力が加わったとしても外れることがない。 【0047】 以上説明した扉開放支持機構であるストラップ10,10’の構成部材としてのアーム4,5,41,52やピン6、止め輪8a,8bは、主として樹脂材料で形成される。具体的には、エンジニアリングプラスチックとしの、ポリアセタールやポリカーボネート、或いはポリプロピレン等が挙げられる。但し、アーム部材がピンと係合する係合孔のように複雑な形状を持たず、また弾性が不用である場合は、必ずしも樹脂材料で形成されることを要しない。 【0048】 参考までに、上記各アーム部材及びピンの部品図面を掲げておく。図14は、アーム4の部品図であり、同図(a)は下面図、同図(b)は背面図、同図(c)は平面図、同図(d)は正面図、同図(e)は正面縦断面図である。また図15は、アーム5の部品図であり、同図(a)は下面図、同図(b)は背面図、同図(c)は平面図、同図(d)は正面図、同図(e)は正面縦断面図である。また図16は、ピン6の部品図であり、同図(a)は背面図、同図(b)は平面図、同図(c)は正面図、同図(d)は左側面図、同図(e)は右側面図である。各部品の形状は、上記で説明したとおりである。 【産業上の利用可能性】 【0049】 本発明は、扉開放支持機構として画像形成装置におけるジャム処理用開閉扉のストラップの実施例を挙げたが、これに限定されるわけでは勿論なく、主として装置正面に設けられる用紙搬送路開閉扉等のストラップとしても使用することができる。また、画像形成装置に限定されるわけでもなく、主として片側回転軸を有する開閉扉全般のストラップとしても適用可能である。 【図面の簡単な説明】 【0050】 【図1】第1の発明に係る扉開放支持機構が搭載された画像形成装置の概略断面図。 【図2】扉開放支持機構の取付状態を示す図(画像形成装置の正面側部分斜視図)。 【図3】扉開放支持機構の取付状態を示す図(画像形成装置の背面側部分斜視図)。 【図4】開閉扉を裏面側より見た斜視図。 【図5】開閉扉を表面側より見た斜視図。 【図6】アーム4の斜視図。 【図7】アーム5の斜視図。 【図8】ピン6の斜視図。 【図9】アーム4の表面側より見た係合孔4a付近の拡大図。 【図10】アーム4にピン6が係合した様子を示す断面図。 【図11】第2及び第3の発明に係る扉開放支持機構の概略斜視図。 【図12】アーム41とアーム51との連結した様子を示す断面図。 【図13】止め輪の平面図。 【図14】アーム4の部品図。 【図15】アーム5の部品図。 【図16】ピン6の部品図。 【符号の説明】 【0051】 1 本体ハウジング(本体) 2 側壁 3 開閉扉 4 アーム 5 アーム 6 ピン 7 ピン 8a,8b 止め輪 10,10’ ストラップ 31 係止孔 41 アーム 51 アーム 411 突部 412 周溝 413 係止孔 511 突部 512 周溝 513 嵌合孔 514 突起部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006150 【氏名又は名称】京セラミタ株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号
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| 【出願日】 |
平成16年4月22日(2004.4.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085501 【弁理士】 【氏名又は名称】佐野 静夫
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| 【公開番号】 |
特開2005−210049(P2005−210049A) |
| 【公開日】 |
平成17年8月4日(2005.8.4) |
| 【出願番号】 |
特願2004−126915(P2004−126915) |
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