| 【発明の名称】 |
回路基板 |
| 【発明者】 |
【氏名】坂巻 知彦 【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会社デンソー内
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| 【要約】 |
【課題】通常の操作時に被操作部品が撓むことがなくて操作に支障を来たさず、しかもある荷重時には部品が引っ込むあるいは離脱することができるようにする。
【解決手段】基板本体21aにおける被操作部品配設領域Eの両側には、1対のスリット22、23が形成され、この基板本体21aにおけるこの1対のスリット22、23の各一端部の間に第1のブリッジ部24が形成され、各他端部の間に第2のブリッジ部25が形成されている。これらのブリッジ部24、25により基板本体21aの被配設部品配設領域Eが基板本体21aの他の部分と繋がる構成としている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基板本体に被操作部品を配設するようにした回路基板であって、 前記基板本体における被操作部品配設領域の両側に1対のスリットを形成し、 前記基板本体におけるこの1対のスリットの各一端部の間に第1のブリッジ部を形成すると共に、各他端部の間に第2のブリッジ部を形成し、これらのブリッジ部により前記基板本体の前記被配設部品配設領域が前記基板本体の他の部分と繋がる構成としたことを特徴とする回路基板。 【請求項2】 請求項1記載の回路基板において、 第2のブリッジ部は第1のブリッジ部とは、被操作部品配設領域を挟んで反対側に位置することを特徴とする回路基板。 【請求項3】 請求項1又は2記載の回路基板において、 各スリットは、スリット主体部と、このスリット主体部の一端部及び他端部に設けられ被操作部品配設領域から離れる方向に延びる直線部とからなることを特徴とする回路基板。 【請求項4】 請求項3記載の回路基板において、 直線部は、被操作部品配設領域に近づく方向にも延びる構成であることを特徴とする回路基板。 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかの回路基板において、基板本体は車両又は車両に搭載される電装品のパネル裏面に設けられ、被操作部品がパネルから突出する形態に設けられることを特徴とする回路基板。 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの回路基板において、 被操作部品はダイヤル式操作子を備えた電装品であることを特徴とする回路基板。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、安全対策を講じた回路基板に関する。 【背景技術】 【0002】 従来、車両においては、室内のインストルメントパネルにカーナビやオーディオのスイッチノブなどの部品を配設している。衝突安全性の観点から、自動車法規のECEなどによると、突起(ECEでは、インストルメントパネルから9.5mm以上の高さをもった部品)は、ある荷重である高さまで引っ込む、あるいは離脱するように設計しなければならない。ボリュームノブなどの部品は、操作性を考慮するとある程度の高さを必要とするが、しかし、上記法規の規制対象としないためには、高さを低く設計しなければならず、この場合には、操作性に劣り、またデザインの制約がある。 【0003】 この対策として、従来、図9及び図10に示すように、基板本体1において部品2の配設領域Eを一部を除いて取り囲むようにスリット3を形成する構成とした回路基板4がある。なお上記部品2としてはボリュームなどである。この回路基板4は、カーナビゲーションなどのパネル5の裏側に設けられており、上記部品2がこのパネル5から突出している。 【0004】 このものでは、衝突時などにおいて運転者の頭などが部品2に衝当したときに、基板本体1の配設領域E部分が折れ曲がり、あるいは欠落して、この部品2が陥没し、もって衝突時の安全性が図られる。 また、本発明とは直接関係ないが、回路基板に実装された部品に、落下時などの衝撃の伝播を抑える構成として、特許文献1がある。 【特許文献1】特開2002−344092号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかし、この従来構成では、部品2を通常に操作したときに、図11に示すように、基板本体1が撓んでしまう虞があった。 本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、通常の操作時に被操作部品が撓むことがなくて操作に支障を来たさず、しかもある荷重時には部品が引っ込むあるいは離脱することができる回路基板を提供するにある。 【課題を解決するための手段】 【0006】 請求項1の発明によれば、基板本体における被操作部品配設領域が1対のスリットにより、他の部分と区切られ、且つ、第1及び第2のブリッジ部により他の部分と繋がれているから、いわゆる被操作部品配設領域が二つのブリッジ部により両持ち構成となり、被操作部品が通常の操作時の荷重では押し込まれたり撓んだりすることがなく、且つ、操作時の荷重より大きなある荷重では、被操作部品が押し込まれるあるいは離脱することが可能となる。 【0007】 この場合、請求項2の発明のように、第2のブリッジ部は第1のブリッジ部とは、被操作部品配設領域を挟んで反対側に位置する構成としても良く、このようにすると、被操作部品配設領域に対して偏荷重が作用することが少なく、被操作部品配設領域の通常の操作が一層安定するようになる。 また、請求項3の発明のように、各スリットを、スリット主体部と、このスリット主体部の一端部及び他端部に設けられ被操作部品配設領域から離れる方向に延びる直線部とから構成しても良く、このようにすると、第1のブリッジ部及び第2のブリッジ部が直線状となり、被操作部品配設領域とその他の部分とを結ぶ配線が容易となる。 【0008】 さらに、請求項4の発明のように、直線部は、被操作部品配設領域に近づく方向にも延びる構成としても良い。このようにすると、直線部を長くできて、第1及び第2のブリッジ部の伸びが良くなり、衝撃を受けたときの被操作部品の押し込み性及び離脱性の向上を図ることができる。 請求項5の発明のように、基板本体は車両又は車両に搭載される電装品のパネル裏面に設けられ、被操作部品がパネルから突出する形態に設けられるようにしても良い。また、請求項6の発明のように、被操作部品はダイヤル式操作子を備えた電装品であれば、ダイヤル式操作子の高さの設定自由度が増加する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 以下、本発明の第1の実施例について図1〜図5を参照して説明する。図2には、車両に設けられたカーナビゲーション10のパネル11が示されている。パネル11の中央部にはディスプレー12が設けられており、その両側部位には、プッシュスイッチの操作子13〜18、及び被操作部品に相当するノブスイッチ19、20が配設されている。 図3及び図4に示すように、上記ノブスイッチ19は、パネル11の裏側に設けた回路基板21の基板本体21aに配設されている。なお、前記ノブスイッチ20も同様に別の回路基板の基板本体(図示せず)に取り付けられており、これについて、説明を省略する。 【0010】 該ノブスイッチ19は、回転操作されるダイヤル式操作子19aと、押し操作されるプッシュ式操作子19bと、回転スイッチ部19cと、プッシュスイッチ部19dと、回転可能なダイヤル取り付けリング部材19eとを備えて構成されている。 上記回転スイッチ部19cは、基板本体21aの回路部と接続されている。前記ダイヤル式操作子19aは、前記ダイヤル取り付けリング部材19eに取り付けられており、前記プッシュ式操作子19bはこのダイヤル式操作子19aに軸方向に移動可能に設けられている。前記回転スイッチ部19cはロータリーエンコーダーから構成されており、ダイヤル式操作子19aが回転操作されることにより、パルス信号を出力するものである。 【0011】 前記プッシュスイッチ部19dは、基板本体21aに、前記回転スイッチ部19c内方に位置して回路部と接続されている。このプッシュスイッチ部19dはタクトスイッチからなるものであり、プッシュ式操作子19bによりプッシュ操作されるようになっている。このノブスイッチ19は、パネル11に形成された通し孔11aから突出する構成である。 【0012】 さて、基板本体21aには、前記ノブスイッチ19が配設される領域である前記被操作部品配設領域E(例えばノブスイッチ19の平面視野範囲)の両側に位置するように、1対のスリット22、23が形成されており、これらのスリット22、23は左右対称形に形成されている。今、スリット22について説明する。スリット22は、スリット主体部22aと、一端部における第1の直線部22bと、他端部における第2の直線部22cとからなる。 【0013】 スリット主体部22aは全体的にはほぼ円弧状に形成されており、一端部側にはL形部分22a´が設けられている。このL形部分22a´から前記第1の直線部22cが被操作部品配設領域Eから離れる方向へ延びるように形成されている。 また、第2の直線部22dは、スリット主体部22aの他端部側において、被操作部品配設領域Eから離れる方向へ延びるように形成されている。 【0014】 前記他方のスリット23も左右対称形に形成されており、前記スリット22と向かい合う部分には符号「23」に同一添え字a、a´、b、cを付している。 基板本体21aにおいて、これら1対のスリット22、23における各一端部である直線部22b、23b同士が近接している。そして、この直線部22b、23bの間に直線状をなす第1のブリッジ部24が形成されている。また、各他端部である直線部22c、23c同士も近接している。この直線部22c、23cの間に第2のブリッジ部25が形成されている。この第2のブリッジ部25は、第1のブリッジ部24とは被操作部品配設領域Eを挟んで反対側に位置する。これらのブリッジ部24、25により前記基板本体21aの前記被配設部品配設領域Eが前記基板本体21aの他の部分と繋がる構成となっている。 【0015】 前記ブリッジ部24、25には、図示しないが、ノブスイッチ19と電気的に接続するための回路パターンが通っている。この場合、第1のブリッジ部24は第2のブリッジ部25よりも幅広である。なお、基板本体21aには、タクトスイッチや照明用LEDなどの他の部品群26も配設されている。 このような本実施例によれば、基板本体21aにおける被操作部品配設領域Eが1対のスリット22、23により、他の部分と区切られ、且つ、第1及び第2のブリッジ部24、25により他の部分と繋がれているから、いわゆる被操作部品配設領域Eが二つのブリッジ部24、25により両持ち構成となり、被操作部品であるノブスイッチ19が通常の操作時の荷重では傾いたり、押し込まれたり撓んだりすることがなく、且つ、衝撃時などの、操作時の荷重より大きなある荷重では、両ブリッジ24、25部分での伸び(図5参照)や、切断が期待でき、ノブスイッチ19が良好に押し込まれるあるいは離脱されることになる。 【0016】 また、本実施例では、第2のブリッジ部25を、第1のブリッジ部24とは被操作部品配設領域Eを挟んで反対側に位置する構成としたから、被操作部品配設領域Eに対して偏荷重が作用することが少なく、ノブスイッチ19の通常の操作が一層安定するようになる。 また、本実施例によれば、各スリット22及び23を、スリット主体部22a及び23aと、このスリット主体部22a及び23aの一端部及び他端部に設けられ被操作部品配設領域Eから離れる方向に延びる直線部22b、22c及び23b、23cとから構成したから、第1のブリッジ部24及び第2のブリッジ部25が直線状となり、被操作部品配設領域Eとその他の部分とを結ぶ配線が容易となる。 【0017】 また、本実施例によれば、ダイヤル式操作子19aを備えたノブスイッチ19に対して衝撃時に良好に押し込みあるいは離脱を図ることができるので、ダイヤル式操作子19aの高さの設定自由度が増加する。 図6は本発明の第2の実施例を示している。この第2の実施例では、直線部22c、22d及び23c、23dを、被操作部品配設領域Eに近づく方向にも延びる構成としている。このようにすると、直線部を長くできて、第1及び第2のブリッジ部24、25の伸びが良くなり、被操作部品が衝撃を受けたときの押し込み性及び離脱性の向上を図ることができる。 【0018】 なお、直線部を長くするには、本発明の第3の実施例として示す図7のように、単に、直線部を被操作部品配設領域Eから離れる方向へ長く(図1と比較して長く)するようにしても良い。 本発明の実施例は、上記した各実施例に限られず、次のように変更しても良い。ブリッジ部を形成するスリットの一端部及び他端部の形状は、本発明の第4の実施例として示す図8のように波形部22e、22f及び23e、23fとして良いし、他の形状としても良い。またカーナビゲーションでなく、オーディオ装置などの回路基板に適用しても良い。 【図面の簡単な説明】 【0019】 【図1】本発明の第1の実施例を示し、操作子を取り除いた状態の回路基板の平面図 【図2】カーナビゲーションのパネルを示す斜視図 【図3】ノブスイッチを配設した状態の回路基板の斜視図 【図4】ノブスイッチ部分の断面図 【図5】衝撃時に基板本体が押し込まれた状態を示す図4相当図 【図6】本発明の第2の実施例を示す図1相当図 【図7】本発明の第3の実施例を示す図1相当図 【図8】本発明の第4の実施例を示す図1相当図 【図9】従来例を示す回路基板の平面図 【図10】図4相当図 【図11】図5相当図 【符号の説明】 【0020】 図面中、11はパネル、19、20はノブスイッチ(被操作部品)、19aはダイヤル式操作子、19bはプッシュ式操作子、19cは回転スイッチ部、19dはプッシュスイッチ部、19eはダイヤル取り付けリング部材、21は回路基板、21aは基板本体、22、23はスリット、22a、23aはスリット主体、22b、23b、22c、23cは直線部、24は第1のブリッジ部、25は第2のブリッジ部を示す。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004260 【氏名又は名称】株式会社デンソー 【住所又は居所】愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地
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| 【出願日】 |
平成16年1月23日(2004.1.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100071135 【弁理士】 【氏名又は名称】佐藤 強
【識別番号】100119769 【弁理士】 【氏名又は名称】小川 清
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| 【公開番号】 |
特開2005−209923(P2005−209923A) |
| 【公開日】 |
平成17年8月4日(2005.8.4) |
| 【出願番号】 |
特願2004−15594(P2004−15594) |
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