| 【発明の名称】 |
可動パネルを有する電子機器 |
| 【発明者】 |
【氏名】渋谷 康司 【住所又は居所】東京都品川区西五反田1丁目1番8号 アルパイン株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】機器本体の前方で可動パネルが傾斜姿勢で停止したときに、可動パネルのがたつきを防止できる「可動パネルを有する電子機器」を提供する。
【解決手段】移動部材5が前進し、支持部材6の前進が規制されることで、可動パネル10は角度θ1に傾斜した傾斜姿勢となる。このとき、支持部材6の後端に設けられた弾圧ローラ13が、移動部材5の上縁の加圧部5cに圧接し、その加圧力により可動パネル10のがたつきが防止される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 機器本体と、前記機器本体の前方で傾斜姿勢に設定される可動パネルとを有する電子機器において、 前記可動パネルが回動自在に連結されて機器本体の前方と後方へ往復移動する移動部材と、前記可動パネルと前記移動部材との連結点から離れた位置で前記可動パネルに連結された支持部材と、前記移動部材が機器本体の前方に移動するときに前記支持部材の前進を規制して前記可動パネルを傾斜姿勢に設定する規制手段とを有し、 前記移動部材には、前記可動パネルが傾斜姿勢となったときに、前記支持部材を加圧して前記可動パネルのがたつきを抑制する加圧部が設けられていることを特徴とする電子機器。 【請求項2】 前記移動部材に設けられた前記加圧部は、前記可動パネルが前記傾斜姿勢においてその姿勢角度が変化する間、前記支持部材に加圧力を与え続けることができる曲線軌跡に沿って形成されている請求項1記載の電子機器。 【請求項3】 前記加圧部が前記支持部材に弾性力を介して加圧される請求項1または2記載の電子機器。 【請求項4】 前記支持部材は、前記可動パネルとの連結部および、前記規制手段によりその前進が規制される規制支点部を有しており、前記加圧部により、前記支持部材に対して前記規制支点部を支点とした回動加圧力が与えられる請求項1ないし3のいずれかに記載の電子機器。 【請求項5】 前記支持部材には、前記規制支点よりもさらに後方に延びる延長部が設けられており、前記移動部材に設けられた前記加圧部が前記延長部に加圧される請求項4記載の電子機器。 【請求項6】 前記可動パネルが、所定角度の傾斜姿勢以外に設定されるときには、前記加圧部の前記支持部材に対する加圧が解除される請求項1ないし5のいずれかに記載の電子機器。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、機器本体の前方で傾斜姿勢に設定される可動パネルを有する電子機器に係わり、特に可動パネルが傾斜姿勢のときのがたつきを抑制できる電子機器に関する。 【背景技術】 【0002】 車載用などの電子機器では、機器本体の前方に操作部材や表示部材を有する可動パネルが設けられており、前記可動パネルが機器本体の前方で傾斜姿勢に設定される。可動パネルを傾斜姿勢に設定することで、前記操作部材を斜め上方から操作できるようになり、また表示部材の画面が斜め上向きになって表示も見やすくなる。さらに可動パネルを傾斜姿勢とすることで、機器本体の前面に設けられたディスクなどの記録媒体を挿入する挿入口が可動パネルの上方に露出し、前記挿入口から記録媒体を挿入したり排出させることができるようになる。 【0003】 しかし、機器本体の前方で可動パネルを傾斜姿勢に設定するときに、この可動パネルの支持部にがたつきが発生するのを避けることができない。傾斜姿勢の可動パネルにがたつきが生じていると、斜め上方から操作部材を操作するときに、操作者の指に可動パネルのがたつき感が伝わり、操作がしずらく、また製品の高級感を損なうことになる。また車載用の電子機器の場合には、車体の振動に伴って傾斜姿勢となっている可動パネルに振動が発生して、がたつきノイズが発生する問題もある。 【0004】 そこで、以下の特許文献1に記載のものは、機器本体の前方にディスプレイパネルが設けられ、機器本体の内部においてラック機構により前進させられるトレイによって前記ディスプレイパネルの傾斜姿勢が設定される。そして、機器本体の内部には摩擦機構のコロが常に前記トレイに加圧させられて、トレイのガタツキを防止できるようにしている。 【特許文献1】特開平10−51712号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかし、上記特許文献1に記載のものでは、ばねの付勢力でコロをトレイに押し付ける構造であるため、がたつき防止機構の部品数が多くなり、その分コスト高になるとともに、故障も発生しやすい。 【0006】 また、前記特許文献1に記載のものは、ディスプレイパネルの下方部分を回動可動に支持するトレイに前記コロが圧接して、このトレイのがたつきを防止することができるが、ディスプレイパネルの上方部分に設けられたガイド軸と、このガイド軸を垂直方向に案内するガイド溝との間のがたつきを防止することができない。そのため、ディスクプレイパネルが傾斜姿勢に設定されているときのがたつきを完全に抑制するのは困難である。 【0007】 さらに、特許文献1に記載のものは、コロが常にトレイに加圧されているため、トレイの移動負荷が常に大きくなっている。そのために、ディスプレイパネルが所定角度の傾斜姿勢以外の姿勢、例えば垂直姿勢になってディスプレイパネルのがたつきが操作上ほとんど気にならないときにおいても、この垂直姿勢に移行させるまでの負荷が大きくなり、モータの消費電力が高くなる。またコロとトレイとの摺動部の摩擦などの故障が発生しやすくなっている。 【0008】 本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、可動パネルが傾斜姿勢になったときのこの可動パネルのがたつきを効果的に抑制できる電子機器を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0009】 本発明は、機器本体と、前記機器本体の前方で傾斜姿勢に設定される可動パネルとを有する電子機器において、 前記可動パネルが回動自在に連結されて機器本体の前方と後方へ往復移動する移動部材と、前記可動パネルと前記移動部材との連結点から離れた位置で前記可動パネルに連結された支持部材と、前記移動部材が機器本体の前方に移動するときに前記支持部材の前進を規制して前記可動パネルを傾斜姿勢に設定する規制手段とを有し、 前記移動部材には、前記可動パネルが傾斜姿勢となったときに、前記支持部材を加圧して前記可動パネルのがたつきを抑制する加圧部が設けられていることを特徴とするものである。 【0010】 前記電子機器は、移動部材と支持部材とを互いに規制させ合うことで、傾斜姿勢になった可動パネルのがたつきを防止しているため、部品点数が少なく、また可動パネルが傾斜姿勢となったときのがたつきを効果的に抑制できる。 【0011】 また本発明は、前記移動部材に設けられた前記加圧部は、前記可動パネルが前記傾斜姿勢においてその姿勢角度が変化する間、前記支持部材に加圧力を与え続けることができる曲線軌跡に沿って形成されているものとして構成できる。 【0012】 また本発明は、前記加圧部が前記支持部材に弾性力を介して加圧されることが好ましい。 【0013】 このように弾性力を発揮させることで、移動部材を往復動作させるときに、加圧部と支持部材との摩擦力が過大になるのを防止でき、動作負荷を低減させることができる。 【0014】 さらに本発明は、前記支持部材は、前記可動パネルとの連結部および、前記規制手段によりその前進が規制される規制支点部を有しており、前記加圧部により、前記支持部材に対して前記規制支点部を支点とした回動加圧力が与えられるものとして構成できる。 【0015】 また、前記支持部材には、前記規制支点よりもさらに後方に延びる延長部が設けられており、前記移動部材に設けられた前記加圧部が前記延長部に加圧されるものとすると、スペース的に余裕を有して各機構の組合せを実現できる。 【0016】 また、本発明は、前記可動パネルが、所定角度の傾斜姿勢以外に設定されるときには、前記加圧部の前記支持部材に対する加圧が解除されることが好ましい。 【0017】 可動パネルが傾斜姿勢のときにがたつきが発生していると、斜め上方から可動パネルを操作したときに操作者の指にがたつき感を与えるが、可動パネルが所定角度の傾斜姿勢以外の姿勢、例えば垂直姿勢や水平姿勢またはこれら姿勢に近い角度に設定されたときには、傾斜姿勢に比べて指にがたつき感を与えにくい。本発明では、前記所定角度の傾斜姿勢以外のときに、移動部材に対する加圧力を解除しているため、移動部材の移動負荷が過大になるのを防止できる。 【発明の効果】 【0018】 本発明の電子機器では、可動パネルが傾斜姿勢になっているときの可動パネルのがたつきを防止できるため、傾斜姿勢の可動パネルを操作したときに、指にがたつき感を生じることがなく、また可動パネルのがたつき音の発生も防止できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 図1は本発明の実施の形態として車載用の電子機器を示す平面図、図2ないし図6は電子機器の動作を示す側面図であり、図2は可動パネルが機器本体の前面を覆う垂直姿勢、図3は可動パネルが垂直姿勢を維持しつつ前方に移動した状態、図4は可動パネルが傾斜した第1の傾斜姿勢、図5はさらに可動パネルが傾斜した第2の傾斜姿勢、図6は可動パネルが水平姿勢に近い姿勢となった状態を示している。 【0020】 図1に示す車載用の電子機器は、機器本体1が、筐体1Aとこの筐体1AのY1方向の前面に固定された前面パネル2とで構成されている。前面パネル2の前方(Y1方向)には、その姿勢が変化する可動パネル10が設けられている。前記筐体1Aは、自動車の車室内のダッシュボードやインストルメントパネル内に埋設される。このとき前面パネル2は、ダッシュボードやインストルメントパネルの表面とほぼ一致する。 【0021】 前記可動パネル10は、Y1方向に向く表面に、複数の操作部材(図示せず)、および液晶表示パネルやELパネルなどの表示部材が設けられている。あるいは可動パネル10の前面のほぼ全域に前記表示部材が設けられているものであってもよい。 【0022】 図2に示すように、前記筐体1Aの内部の上方領域には、ディスク駆動部30が内蔵されている。ディスク駆動部30は、シャーシ31内に、ターンテーブル32と、このターンテーブル32を駆動するスピンドルモータ33が設けられている。またターンテーブル32には、クランプ部材34が対向している。 【0023】 前面パネル2にはディスク挿入口2aが開口している。前記シャーシ31の内部には、ディスク挿入口2aに挿入されたディスクDを前記ターンテーブル32に向けて搬送する搬送ローラ36が設けられている。 【0024】 図1および図2に示すように、前記筐体1Aの底面1aには板金材料で形成された固定部材4,4が固定されている。前記固定部材4には、底面1aからZ1方向に垂直に折り曲げられた側面を有している。この側面のY1側の先部にはY方向に延びる規制長孔4Aが形成され、その後方であるY2側には案内長孔4Bが形成されている。前記規制長孔4Aは、底面1aに対して水平に延びる水平部4aと、前記水平部4aのY1側の先部にて底面1aに向けて傾斜する下降部4bとを有している。また、前記案内長孔4Bは前記底面1aとほぼ平行に設けられている。なお、前記規制長孔4Aと案内長孔4Bは、一対の固定部材4,4双方に設けられている。 【0025】 図1に示すように、前記一方の固定部材4上に、モータMと軸4cとが固定されて設けられている。前記モータMの回転軸にはウォーム歯車21が固定され、前記軸4cには大歯車22aとピニオン歯車22bとが一体に設けられた伝達歯車22が回転自在に支持されている。前記伝達歯車22の大歯車22aは前記ウォーム歯車21に噛み合っており、前記ピニオン歯車22bは後述のラック5dに噛み合っている。 【0026】 図1と図2に示すように、固定部材4と固定部材4との間には、前後方向(Y1−Y2方向)へ直線的に往復移動する移動部材5が設けられている。移動部材5は板金材料で形成されており、図1に示す平面形状がコの字形状であり、X1側とX2側に位置して前後方向に延びる腕部5A,5Aを有している。 【0027】 図1に示すように、前記移動部材5の前記腕部5A,5AにはY方向に延びる案内長孔5a,5aが形成され、前記底面1aには案内突起1b,1bが設けられている。前記案内突起1b,1bで前記案内長孔5a,5aが案内されることにより、前記移動部材5が前後方向へ移動自在となっている。 【0028】 一方の腕部5Aの内側にはラック5dが形成されており、このラック5dには前記ピニオン歯車22bが噛み合っている。 【0029】 図2に示すように、前記移動部材5の腕部5A,5Aの縁部には垂直に折り曲げられた側部5B,5Bが形成されている。それぞれの側部5BのY1側の先部には支持軸9が固定されており、前記可動パネル10の側面の下端10aに近い部分が、前記支持軸9によって前記側部5Bに回動自在に連結されている。それぞれの前記側部5BのY2側の後端部には案内ピン11aが固定されており、この案内ピン11aが、前記固定部材4に設けられた案内長孔4Bに摺動自在に挿入されている。 【0030】 図2に示すように、前記移動部材5のそれぞれの側部5Bには、図示Y方向に延びる移動長孔5bが形成されている。図4に示すように、この移動長孔5bは前記底面1aと平行に形成された水平部5b1と、前記水平部5b1のY1側の先部にて図示上方(Z1方向)へ傾斜して延びる上昇部5b2とを有している。 【0031】 前記移動部材5の側部5B,5Bの内側には、支持部材6,6が設けられている。この支持部材6は、板金材料によりくの字形状に形成されているものである。図2に示すように、支持部材6は、くの字形状の曲がり部分である屈曲部6aと、前記屈曲部6aから前方に延びる主腕部6bと、前記屈曲部6aから後方に延びる延長部6cとを有している。前記主腕部6bの先部は、連結軸8によって、前記可動パネル10の側面の上方部分に回動自在に連結されている。可動パネル10の側面において、この連結軸8は前記支持軸9から図示上方に離れた位置に設けられている。 【0032】 前記支持部材6の前記屈曲部6aには、規制ピン11bが固定されており、この規制ピン11bは、前記移動部材5の側部5Bに形成された前記移動長孔5bと、前記固定部材4に形成された規制長孔4Aの双方に摺動自在に挿入されている。この実施の形態では、前記規制ピン11bと、前記規制長孔4Aとの摺動部により、可動パネル10を傾斜させるための規制手段が構成されている。そして、前記規制ピン11bが規制支点部として機能している。 【0033】 前記移動部材5のそれぞれの前記側部5Bの上縁部には、Y方向の所定範囲にわたって加圧部5cが形成されている。一方、それぞれの支持部材6の前記延長部6cの後端には軸12が固定されて、この軸12にゴムなどの弾性材料で形成された弾圧ローラ13が装着されている。図4に示すように、可動パネル10が所定角度の第1の傾斜姿勢から図5に示す第2の傾斜姿勢となる間、前記弾圧ローラ13が前記加圧部5cに当接して、前記加圧部5cから前記弾圧ローラ13に加圧力が作用するようになっている。 【0034】 前記移動部材5が前面パネル2から前方へ所定の範囲で突出して、可動パネル10が図4に示す第1の傾斜姿勢から図5に示す第2の傾斜姿勢となる間に、前記加圧部5cから前記弾圧ローラ13に加圧力を与え続けることができるように、前記加圧部5cは、Y方向の所定範囲において凹曲線形状に形成されている。 【0035】 以下、前記車載用の電子機器の動作について説明する。 図2では、前記移動部材5が図示Y2方向に後退移動させられており、前記支持部材6に設けられた規制ピン11bは、前記固定部材4に設けられた規制長孔4Aの水平部4aの後端に位置し、且つ規制ピン11bは前記移動部材5に設けられた移動長孔5bの上昇部5b2の前端に位置している。 【0036】 図2に示す可動パネル10の垂直姿勢を設定するときには、前記モータMの動力がウォーム歯車21から伝達歯車22を介してラック5dに伝達され、移動部材5がY2方向の移動終端に引き込まれ、可動パネル10が垂直姿勢となって前面パネル2に押し付けられている。図2の状態で、モータMが停止すると、ウォーム歯車21と伝達歯車22との噛み合いが維持されるため、可動パネル10は垂直姿勢でがたつくことなく保持される。 【0037】 図2の状態では、支持部材6の後端に設けられた弾圧ローラ13が、移動部材5の加圧部5cから離れており、移動部材5と支持部材6は互いに規制し合っていない状態である。ただし、前記のように垂直姿勢の可動パネル10が前面パネル2の前面に押し付けられた状態を維持するため、図2に示す垂直姿勢の可動パネル10の前面に設けられた操作部材を操作するときに、操作者の指にがたつき感が与えられることがなく、また車体の振動によって可動パネル10ががたつくことも防止される。 【0038】 図2の状態から、モータMの動力により移動部材5が前方(Y1方向)に移動させられると、図3に示すように、前記移動部材5に形成された移動長孔5bの上昇部5b2によって、規制ピン11bが固定部材4の規制長孔4Aの水平部4aに沿ってこの水平部4aのY1方向の前端まで移動させられる。よって、可動パネル10は垂直姿勢を維持したまま、前面パネル2から前方へ少し離れた位置に移動させられる。 【0039】 ただし、機器本体1内に設けられた制御回路の制御では、図3の状態でモータMを停止するモードは設定されず、図3の状態から図4に示す状態に連続して移行させられる。すなわち、可動パネル10に設けられたチルトボタン等の操作部材の操作により、可動パネル10を図4に示す第1の傾斜姿勢に設定する操作が行われると、移動部材5は図2の状態から図3の状態を通過して図4のモードに設定させられてからモータMが停止する。 【0040】 図4に示す第1の傾斜姿勢に至る途中において、前記移動部材5の移動長孔5bの上昇部5b2によって前方(Y1方向)に移動させられた規制ピン11bが、固定部材4に形成された規制長孔4Aの下降部4bの前端に達し、規制ピン11bはそれ以上Y1方向へ前進しないように規制される。また規制ピン11bは、移動部材5の移動長孔5bの水平部5b1に至るため、移動部材5はさらに前進することができる。図4の状態では、支持部材6の前進が規制され、且つ移動部材5が前進するため、可動パネル10は移動部材5との連結点である支持軸9を支点として時計方向へ回動し、可動パネル10は垂直方向Pに対して角度θ1だけ傾斜した第1の傾斜姿勢となる。 【0041】 可動パネル10の操作部材の操作により、前記第1の傾斜姿勢を設定したときには、前記制御回路の制御動作では、図4に示すように可動パネル10が第1の傾斜姿勢となったときにモータMが停止させられる。 【0042】 図4のように可動パネル10が第1の傾斜姿勢となるときに、支持部材6が規制ピン11bを支点として時計方向へ回動し、その後端に設けられた弾圧ローラ13が、移動部材5に形成された加圧部5cに弾圧される。よって、移動部材5は加圧部5cからの押圧力を受けることになり、筐体1Aの底面1a上で移動部材5ががたつくことがないように付勢される。ただし、この押圧力は前記弾圧ローラ13の収縮変形による弾性力を介して与えられるようになる。 【0043】 したがって、図4に示す状態では、前記加圧力により支持部材6は規制ピン11bを支点として反時計方向へ回動力を受け、連結軸8による連結部において、可動パネル10と支持部材6とのがたつきが防止されるとともに、前記回動力により可動パネル10が下方へ向けて押されるため、支持軸9による連結部おいても、可動パネル10と移動部材5との間のがたつきも防止される。 【0044】 また、可動パネル10の操作部材の操作により、移動部材5が図5の位置まで前進したときにモータMを停止させるように制御することも可能となっている。図5に示す状態でモータMが停止すると、移動部材5は図4の状態よりもさらに前進しているため、可動パネル10は垂直方向Pに対して角度θ2となるように大きく傾斜して第2の傾斜姿勢となる。このときも、弾圧ローラ13が加圧部5cからの加圧力を受けるため、第2の傾斜姿勢の可動パネル10ががたつくのを防止できる。 【0045】 なお、この電子機器では、可動パネル10が図4に示す第1の傾斜姿勢と図5に示す第2の傾斜姿勢の中間の傾斜角度のときにモータMを停止させることができる。図4に示す第1の傾斜姿勢と図5に示す第2の傾斜姿勢の間のいずれの傾斜姿勢で停止した場合であっても、前記加圧部5cが弾圧ローラ13に加圧力を与えるために可動パネル10のがたつきを防止できる。よって前記傾斜姿勢の可動パネル10に対して斜め上方から操作部材を操作する場合に、操作者の指にがたつき感が与えられることがない。また前記傾斜姿勢で車体振動が作用しても、可動パネル10が大きながたつき振動を生じることがなく、がたつきノイズも防止できる。 【0046】 次に、図5の状態からさらに移動部材5がY1方向へ前進すると、可動パネル10はさらに傾斜して水平姿勢に近い状態となる。この電子機器では、可動パネル10が図6の姿勢のときにもモータMを停止させるように制御することができる。図6の状態では、可動パネル10の上方に、前面パネル2に開口されたディスク挿入口2aが現れ、このディスク挿入口2aからディスクDを挿入し、また排出する操作が可能である。 【0047】 図6の状態では、前記支持部材6の後端に設けられた弾圧ローラ13が、移動部材5の加圧部5cから離れている。したがって、加圧部5cと弾圧ローラ13との加圧によるがたつきの防止は行われない。 【0048】 通常は、可動パネル10が図6に示す姿勢になるのは、前記操作部材を操作して、ディスクDの挿入モードと排出モードを設定するときだけであり、図6の状態では、可動パネル10を操作することがないため、前記のようにがたつき防止を行わなくても支障はない。 【0049】 ただし、図6の状態では、移動部材5の前進力により、連結軸8が移動部材5に形成された凹部5eに押し付けられるため、これにより可動パネル10のがたつきを防止することが可能となっている。 【0050】 このように、移動部材5の加圧部5cと支持部材6に設けられた弾圧ローラ13とが弾圧されるのは、図4に示すように可動パネル10が第1の傾斜姿勢に設定されているときから図5に示すように可動パネル10が第2の傾斜姿勢に設定されるときまでの角度範囲に限られる。したがって、移動部材5が移動するときに、前記加圧部5cと弾圧ローラ13との弾圧による負荷が常に作用するものではないため、移動部材5の移動負荷を低減することができる。 【0051】 なお、本発明は前記の実施の形態に限定されるものではなく種々の変更が可能である。例えば、支持部材6に弾圧ローラ13が設けられずに、支持部材6に設けられた軸や、支持部材から折曲げられた加圧片が前記加圧部5cからの加圧力を受けるものであってもよい。また、支持部材6の連結軸8から規制ピン11bとの間の主腕部6bが加圧部5cからの加圧力を受けるものであってもよい。 【0052】 あるいは、支持部材6と移動部材5のいずれか一方に、ばねで回動させられるレバーを設け、このレバーを介して、支持部材6と移動部材5とが互いに弾圧し合うものであってもよい。 【図面の簡単な説明】 【0053】 【図1】本発明の実施の形態として車載用の電子機器を示す平面図、 【図2】電子機器の動作を示す側面図であり、垂直姿勢の可動パネルが機器本体の前面を覆った状態を示す、 【図3】電子機器の動作を示す側面図であり、可動パネルが垂直姿勢を維持しつつ前方に移動した状態を示す、 【図4】電子機器の動作を示す側面図であり、可動パネルが第1の傾斜姿勢となった状態を示す、 【図5】電子機器の動作を示す側面図であり、可動パネルが第2の傾斜姿勢となった状態を示す、 【図6】電子機器の動作を示す側面図であり、可動パネルが水平姿勢に近い姿勢となった状態を示す、 【符号の説明】 【0054】 1 機器本体 1A 筐体 1a 底面 2 前面パネル 4 固定部材 4A 規制長孔 4B 案内長孔 4a 水平部 4b 下降部 5 移動部材 5b 移動長孔 5b1 水平部 5b2 上昇部 5c 加圧部 5d ラック 6 支持部材 6c 延長部 8 連結軸 9 支持軸 10 可動パネル 11a 案内ピン 11b 規制ピン 13 弾圧ローラ 30 ディスク駆動部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000101732 【氏名又は名称】アルパイン株式会社 【住所又は居所】東京都品川区西五反田1丁目1番8号
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| 【出願日】 |
平成16年1月22日(2004.1.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085453 【弁理士】 【氏名又は名称】野▲崎▼ 照夫
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| 【公開番号】 |
特開2005−209860(P2005−209860A) |
| 【公開日】 |
平成17年8月4日(2005.8.4) |
| 【出願番号】 |
特願2004−14350(P2004−14350) |
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