| 【発明の名称】 |
電子部品自動装着装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡本 学 【住所又は居所】群馬県邑楽郡大泉町坂田1丁目1番1号 株式会社日立ハイテクインスツルメンツ内
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| 【要約】 |
【課題】タイミング発生軸の回転角度など1サイクルの作業中のタイミング毎にすべき処理を決定する作業を簡単に行いリアルタイム制御を実現できるようにすること。
【解決手段】CPU25はROM27に格納された要素処理記憶部35のイベント表示部を検索してカム位相検出器30の検出したインデックス機構の入力軸32の回転角度と一致した場合に、状態表示部の状態をRAM26に記憶された状態記憶部34の状態と比較して、一致した場合に条件表示を読み出し、条件が合えば要素処理を実行候補として選択する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 装着ヘッドが電子部品を部品供給部より取り出す動作、該部品をプリント基板に装着する動作及び電子部品が取り出されてから装着されるまでの間の1サイクル中に分割してなされる種々の動作を並行して行いながら、前記装着ヘッドの移動により前記部品を搬送する電子部品自動装着装置において、 複数のタイミングに分解された前記動作の前記1サイクルの各タイミングを検出するタイミング検出手段と、 前記動作に関して状態の遷移が体系づけられた処理系の現在の状態を記憶する状態記憶部と、 前記処理系の状態を遷移させる要素処理を該要素処理が実行されるべき範囲を含むタイミングを示すデータと共に記憶する要素処理記憶部と、 該要素処理記憶部に記憶されたタイミングを示すデータを検索して前記タイミング検出手段の検出したタイミングと一致した場合にのみ当該記憶部に記憶された状態を示すデータを前記状態記憶部に記憶された現在の状態と比較して一致した要素処理を実行対象候補に選択する選択手段を設けたことを特徴とする電子部品自動装着装置。 【請求項2】 ロータリテーブルの周縁に配設された複数の装着ヘッドの夫々が電子部品を部品供給部より取り出す動作、該部品を水平移動するXYテ−ブル上に載置されたプリント基板に装着する動作及び取り出された部品が装着されるまでの間に分割してなされる種々の動作を並行して行いながら、前記テーブルの回転により前記部品を搬送する電子部品自動装着装置において、 前記各動作を各ヘッドが行う間にこの動作に同期して1回転するタイミング発生軸と、該タイミング発生軸の回転角度を検出する回転角度検出手段と、 前記各動作に関して状態の遷移が体系づけられた処理系の現在の状態を記憶する状態記憶部と、 前記処理系の状態を遷移させる要素処理を該要素処理が実行されるべき回転角度を示し角度の範囲を含むデータ及び該要素処理が実行されるべき状態を示すデータと共に記憶する要素処理記憶部と、 該要素処理記憶部に記憶された回転角度を示すデータを検索して前記回転角度検出手段の検出した回転角度と一致した場合にのみ当該記憶部に記憶された状態を示すデータを前記状態記憶部に記憶された現在の状態と比較して一致した要素処理を実行対象候補に選択する選択手段を設けたことを特徴とする電子部品自動装着装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、装着ヘッドの夫々が電子部品を部品供給部より取り出す動作、取り出された部品をプリント基板に装着する動作及び電子部品が取り出されてから装着されるまでの間の1サイクルに分割してなされる種々の動作を並行して行いながら、前記装着ヘッドの移動により前記部品を搬送する電子部品自動装着装置に関する。 【背景技術】 【0002】 この種の電子部品自動装着としては、例えば特許文献1などに開示されているが、このような装置では、CPUがタイミング発生軸の回転角度を回転角度検出器が検出する所定の角度タイミングを検出して、そのタイミングから次の角度検出のタイミングまでになすべき処理(動作)を予めて決めておきその処理を次のタイミングまでに行っていた。そのなすべき処理は最高速で運転する場合を想定して固定して決めており、最高速のタクトタイムでも処理できなくなることがないようにしていた。 【特許文献1】特開平6−51834号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 しかし、前記従来技術では、 図16に示すように最高速に合わせてなすべき処理を決めているため、同16に示すように低速で運転する場合に装置の機能毎などにより区分けされた処理系によっては次の処理動作を行うことができる状態となっているのに行わずに、当該処理を行うことになっている角度タイミングになってから行うという動作をしており、装置をリアルタイムに制御するという要請に沿うことができない場合があり、データの送受信など突然実行しなければならない処理があると実行できないことがあった。 【0004】 また、新しい機能を追加して処理系が増えたり、処理動作の制御タイミングが変更となったり、駆動源のパワーアップなどが可能となりタクトタイムを短くすることとなった場合に、再度検出タイミング毎に実行する処理の並べ直しを行うことが必要であり、装置の構造が複雑となり処理系の数が膨大になるとその作業に多大な時間と労力が必要となっていた。 【0005】 そこで本発明は、電子部品自動装着装置での1サイクルの動作中のタイミング毎にすべき処理を決定する作業を簡単に行いリアルタイム制御を実現できるようにすることを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 このため第1の発明は、装着ヘッドが電子部品を部品供給部より取り出す動作、該部品をプリント基板に装着する動作及び電子部品が取り出されてから装着されるまでの間の1サイクル中に分割してなされる種々の動作を並行して行いながら、前記装着ヘッドの移動により前記部品を搬送する電子部品自動装着装置において、複数のタイミングに分解された前記動作の前記1サイクルの各タイミングを検出するタイミング検出手段と、前記動作に関して状態の遷移が体系づけられた処理系の現在の状態を記憶する状態記憶部と、前記処理系の状態を遷移させる要素処理を該要素処理が実行されるべき範囲を含むタイミングを示すデータと共に記憶する要素処理記憶部と、該要素処理記憶部に記憶されたタイミングを示すデータを検索して前記タイミング検出手段の検出したタイミングと一致した場合にのみ当該記憶部に記憶された状態を示すデータを前記状態記憶部に記憶された現在の状態と比較して一致した要素処理を実行対象候補に選択する選択手段を設けたことを特徴とする。 【0007】 第2の発明は、ロータリテーブルの周縁に配設された複数の装着ヘッドの夫々が電子部品を部品供給部より取り出す動作、該部品を水平移動するXYテ−ブル上に載置されたプリント基板に装着する動作及び取り出された部品が装着されるまでの間に分割してなされる種々の動作を並行して行いながら、前記テーブルの回転により前記部品を搬送する電子部品自動装着装置において、記各動作を各ヘッドが行う間にこの動作に同期して1回転するタイミング発生軸と、該タイミング発生軸の回転角度を検出する回転角度検出手段と、前記各動作に関して状態の遷移が体系づけられた処理系の現在の状態を記憶する状態記憶部と、記処理系の状態を遷移させる要素処理を該要素処理が実行されるべき回転角度を示し角度の範囲を含むデータ及び該要素処理が実行されるべき状態を示すデータと共に記憶する要素処理記憶部と、該要素処理記憶部に記憶された回転角度を示すデータを検索して前記回転角度検出手段の検出した回転角度と一致した場合にのみ当該記憶部に記憶された状態を示すデータを前記状態記憶部に記憶された現在の状態と比較して一致した要素処理を実行対象候補に選択する選択手段を設けたことを特徴とする。 【発明の効果】 【0008】 本発明は、要素処理記憶部に記憶された範囲を含むタイミングを示すデータを検索してタイミング検出手段の検出したタイミングと一致した場合にのみ当該記憶部に記憶された状態を示すデータを状態記憶部に記憶された状態と比較して一致した要素処理を実行対象候補に選択するので、タイミング検出手段に検出されたサイクル動作の分割されたタイミングに同期しながらもこのタイミングに非同期の要素処理もリアルタイムに実行させることができる。 【0009】 また、要素処理記憶部に記憶された回転角度を示し角度の範囲を含むデータを検索して回転角度検出手段の検出した回転角度と一致した場合にのみ当該記憶部に記憶された状態を示すデータを状態記憶部に記憶された状態と比較するようにしたので、タイミング検出手段である回転角度検出手段に検出されたサイクル動作の分割されたタイミング(回転角度)に同期しながらもこのタイミングに非同期の要素処理もリアルタイムに実行させることができる。また、常に回転角度と状態の両方を読み出して検索していく場合に比較して検索の時間を短縮することができ、次の回転角度の検出までの時間間隔を短くすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 以下、図に基づき電子部品自動装着装置18について説明する。 【0011】 図2及び 図3に於て、1はY軸モータ2の回動によりY方向に移動するYテーブルであり、3はX軸モータ4の回動によりYテーブル1上でX方向に移動することにより結果的にXY方向に移動するXYテーブルであり、チップ状電子部品5(以下、チップ部品あるいは部品という。)が装着されるプリント基板6が図示しない固定手段に固定されて載置される。 【0012】 7は供給台であり、チップ部品5を供給する部品供給装置8が多数台配設されている。9は供給台駆動モータであり、ボールネジ軸10を回動させることにより、該ボールネジ軸10が螺合し供給台7に固定されたナット11を介して、供給台7がリニアガイド12に案内されてX方向に移動する。13は間欠回動するロータリテーブルであり、該テーブル13の外縁部には吸着ノズル14を複数本有する装着ヘッド15が間欠ピッチに合わせて等間隔に配設されている。 【0013】 Iはロータリテーブル13の間欠回転により吸着ノズル14が供給装置8より部品5を吸着し取出す装着ヘッド15の停止位置である吸着ステーションであり、該吸着ステーションIにて吸着ノズル14が部品5を吸着する。 【0014】 16は吸着ノズル14が吸着する部品5の位置ずれを部品5の下面をカメラにて所定の視野範囲で撮像しその撮像画面を認識処理して認識する部品認識装置であり、認識ステ−ションIIに設けられている。 【0015】 認識ステーションIIの次の装着ヘッド15の停止する位置が角度補正ステーションIIIであり、認識装置16の認識結果によるチップ部品5の角度位置ずれを補正する角度量を予め決められた角度量に加味した角度量だけヘッド回動装置17が装着ヘッド15をθ方向に回動させる。θ方向とは上下方向に伸びるノズル14の軸の周りに回転する方向である。 【0016】 角度補正ステーションIIIの次の次の停止位置が、装着ステーションIVであり、前記基板6に該ステーションIVの吸着ノズル14の吸着する部品5が装着ヘッド15の下降により装着される。 【0017】 20は上下動する昇降棒であり、部品供給装置8の揺動レバー21に係合して揺動させチップ部品5を所定間隔に封入した図示しない部品収納テープを該間隔に合わせて間欠送りさせ吸着ノズル14の部品吸着位置にチップ部品5を供給する。22は該図示しない部品収納テープを巻回するテープリールである。 【0018】 次に、 図1に基づき電子部品自動装着装置の制御ブロックについて説明する。 【0019】 25は選択手段としてのCPUであり、RAM26に記憶されたデータに基づき、ROM27に記憶されたプログラムに従って電子部品自動装着装置18の部品装着に係る動作を統括制御する。CPU25にはインターフェース28及び駆動回路29を介して前記X軸モータ4、Y軸モータ2及び供給台駆動モータ9等の制御対象が接続されている。また、インターフェース28には部品認識装置16及び回転角度検出手段としてのカム位相検出器30が接続されている。 【0020】 駆動回路29には、前記ロータリテーブル13を間欠的に回転させる駆動源となるインデックスモータ31が接続されCPU25は速度を制御しながら該モータ31を回転させている。該モータ31により図示しないインデックス機構の入力軸が回転し、該インデックス機構の出力軸が間欠的に回転することにより、この出力軸に取り付けられたロータリテーブル13は間欠的に回転する。 【0021】 インデックス機構の入力軸32はロータリテーブル13の1回の間欠回転の間に1回転し、カム位相検出器30がタイミング発生軸としての該入力軸32の回転角度(回転位相)を検出している。該入力軸32には図示しないプーリを介して多数の板カムが軸着された図示しないカム軸が連結されており、ロータリテーブル13の1回の間欠回転に同期して板カムが回転し、各板カム毎に割り当てられた所定の作業を行う。例えば、部品5の吸着あるいは装着のための装着ヘッド15の昇降動作などが行われる。従って、カム位相検出器30には、ロータリテーブル13の1回の間欠回転の間の各カムの回転位相が検出されることになり、この1回転は各作業の1サイクルであり、この1サイクルに掛かる時間がタクトタイムあるいはサイクルタイムと呼ばれる。 【0022】 カム位相検出器30は1回転即ち0度から360度までの角度を検出するものであるが、0度、10度…と10度単位に角度を出力し、0度以上10度未満の角度のときには、0度を予め決められた代表する角度として出力し、10度から20度までは10度を出力していくというように以下同様に段階的に出力していく。この出力する角度は10度毎でなくともさらに細かく分割してもよいし、さらに大きく分割してもよいし、等角度間隔でなくともよく任意の分割として出力することができるが、段階的に分割した最初の角度を代表値として出力することがよい。 【0023】 前記RAM26には、 図4に示すような各処理系毎にその処理系の状態を示す状態記憶部34が設けられており、処理系を特定する処理系ID毎にその処理系の現在の状態を示すデータが格納される。電子部品自動装着装置18の各種動作は例えば、各ステ−ションで行われる動作のように分けて考えることができ、CPU25から見て種々の処理系とすることができる。処理系の動作は要素処理と呼ばれる動作に細分化でき、各要素処理が実行されると処理系はある状態から次の状態に遷移する。従って、処理系は遷移する状態の集まりとして体系づけられ、その状態の遷移が例えば 図6に示すように状態遷移図として表される。他の処理系の状態遷移図を例えば 図7及び 図8に示す。どのような処理系を作るかは処理系の作成者により任意に行えるものであり、一通りに決まるものではない。 【0024】 また、ROM27には 図5に示すような要素処理記憶部35が格納されており、該要素処理記憶部35はイベント表示部、状態表示部、ロジック表示部及び要素処理表示部からなっており、これら表示部が要素処理毎に用意されている。 【0025】 イベント表示部には、要素処理を実行するかどうかを決定するためにCPU25の検索対象となるイベントが格納されている。通常はカム位相検出器30が検出するカム位相がイベントとして格納されている。このカム位相は0度または10度と所定の値で格納されてもよいし、0度から30度というように角度の範囲で格納されてもよい。このように範囲で指定することにより、要素処理の実行タイミングに自由度を持たせることができる。またこのイベント表示部にはカム位相(角度)のみでなく、他のイベントを表示させることができ、ここに表示されるようなイベントが発生してCPU25に検出された場合には検索されるようになされている。 【0026】 また、状態表示部には、この処理要素が属する処理系において、この処理要素が実行されるべき状態が格納されており、CPU25はイベント表示部の検索により一致したイベントを有する処理要素記憶部35についてこの状態が対応する処理系の状態記憶部34の示す状態との比較を行う。この比較動作(検索動作)は処理系毎に行われ、他の処理系の要素処理記憶部35が比較対象とならないようにされている。 【0027】 また、ロジック表示部には、イベント表示部のイベントがCPU25に検出されたイベントと一致し、状態表示部の内容が現在の処理系の状態と一致した場合にのみCPU25に読み出される条件が記憶されており、上記2つの表示部で実行対象とされても、該表示部に記載されている条件を満たさない場合には、実行対象とされないようになされている。ここに何も格納されていない場合には、条件はなく、イベント表示部と状態表示部の検索の結果で実行対象として選択されるかどうかが決まる。 【0028】 即ち、CPU25の側から見るとイベント表示部に表示されているような事項が処理を実行する起因となるイベントであるが、処理系の側から見るとイベント表示部の内容とロジック表示部の内容が同時に発生することが要素処理を実行するかどうかの起因となるイベントであると言える。 【0029】 また、要素処理表示部に表示されるのは、状態遷移図に現れる各処理要素である。 【0030】 以下動作について説明する。 【0031】 電子部品自動装着装置の自動運転はRAM26に記憶された図示しないNCプログラムに基づいて行われるが、先ず自動運転の概略動作について説明する。 【0032】 先ず、吸着すべき部品5を収納する部品供給装置8が供給台7の移動により移動して吸着ステ−ションIに停止している吸着ノズル14の部品取出し位置に停止する。吸着ノズル14はインデックスモータ31の回転により回転するカム軸のカムの回転により装着ヘッド15が下降して部品5が真空吸着して取り出され、装着ヘッド15が上昇すると、停止していたロータリテーブル13が移動し、吸着ノズル14に保持された部品5は次のステ−ションに移動する。このようにして、1サイクル毎になされるロータリテーブル13の間欠回転に伴い部品5はステーション間を搬送され、認識ステ−ションIIにて部品認識装置16により部品5の位置ずれが認識され、その後角度補正ステ−ションIIIにて角度位置の補正が行われ、装着ステ−ションIVに達する。 【0033】 次に、XYテ−ブル3が水平方向に移動されて部品5を装着すべき基板6上の位置を吸着ノズル14の位置に臨ませ、装着ヘッド15の下降によりこの位置に部品5が装着される。 【0034】 このようにロータリテーブル13が間欠回転する1サイクル毎に各ステ−ションでなされるべき作業がなされて基板6への部品5の装着が行われていく。 【0035】 次に、これら動作のうち装着ステ−ションIVで行われる装着動作における真空吸引OFF動作についての処理系( 図6の状態遷移図)について要素処理がどのように実行されていくかの動作を説明する。処理系IDは「M」であるものとする。 【0036】 部品5を装着するためには装着ヘッド15が下降して真空吸引が切られることが必要であるが、その真空を切るタイミングは装着速度即ちタクトタイムによって変更する必要がありそのための次のような制御をしている。 【0037】 先ず、装着ヘッド15が装着ステ−ションIVに達すると、真空吸引OFFの処理系は「INITIAL」の状態であり、 図9に示すように当該処理系の状態記憶部には「INITIAL」が格納されている。 【0038】 次に、インデックスモータ31の回転により入力軸32が角度位置30度を越えカム位相検出器30が30度を出力し始めた後にCPU25が各要素処理記憶部35のイベント表示部を所定の順番で検索すると、 図9に示す要素処理記憶部35のイベント表示部が30度で一致することより、実行する候補として選択する。 【0039】 次に、CPU25は図10の状態表示部と図9の状態記憶部の状態を比較して一致しているため、さらにロジック表示部を読み出してみるが、条件がないためこの要素処理は最終的に実行対象候補に選択され、図示しない待ち行列にこの要素処理表示部の要素処理の内容である「ストッパのON/OFFコントロール」が格納される。 【0040】 他の処理系においても、同様にして30度あるいは30度を含む角度の範囲がイベント表示部に表示してある要素処理記憶部35が選択され、同様にして状態表示部及びロジック表示部の内容から実施対象候補として選択され、図示しない待ち行列に要素処理の内容が格納される。 【0041】 このようにして図示しない待ち行列に格納された順に要素処理が実行されるが、CPU25の上記の実施対象候補の検索が終了してから実行され、その実行する要素処理の数は次に検索動作が直ちにできるような少ない数に押さえられる。 【0042】 1回検索する毎の実行する要素処理が少なくても、検索は非常に早く終了するのでその実行は十分早く行われる。また、その30度のタイミングで必ず行わなければならないことを優先して行うようにそのような要素処理は待ち行列の上位に格納されるようにしている。 【0043】 このようにして、要素処理である「ストッパのON/OFコントロール」は直ちに行われる。 【0044】 即ち、吸着ノズル14に部品5が吸着されていない等、装着ヘッド15の下降を停止しなければならない事情がある場合には、図示しないストッパ機構により装着ヘッド15の下降を停止し(ストッパのON)、CPU25は状態記憶部34を「INITIAL」のままとする。また、部品5の装着が可能な場合には、CPU25はストッパ機構はOFFとして装着ヘッド15を下降可能とさせ、処理系の状態は「200度待ち」となり、CPU25はさらに状態記憶部34を「200度待ち」と変更する。200度待ちの状態とは装着動作の状態ということである。 【0045】 次に、装着ヘッド15の下降中にカム位相検出器30が200度を検出した後にCPU25は要素処理記憶部35を最初に検索したときに、イベント表示部が200度である 図11に示す要素処理記憶部35が選択され、状態もあっているため、最終的に実行候補として選択され待ち行列中に「タイミング判定」が格納され、実行される。 【0046】 即ち、現在のタクトタイムがその格納部より読み出されそのタクトタイムに合ったOFFタイミングが選択され、CPU25は状態記憶部34をその選択されたタイミングを待つ状態とする。 【0047】 例えば「0度待ち」の状態が状態記憶部34に格納されたものとすると、入力軸32が回転してカム位相検出器30が0度を検出してからCPU25が要素処理記憶部35の検索を行ったとき、 図12に示す要素処理記憶部35を選択し、状態記憶部34と一致するため、要素処理「真空OFF」アクションが待ち行列に入り実行され、吸着ノズル14の真空が切られ、部品5は基板6上に持ち帰られることなく装着される。0度より前の340度においても、真空OFFのアクションをする要素処理記憶部35が選択されるが、このときは、状態記憶部34が0度待ちであり異なるため実行候補として選択されず、340度のときに真空がOFFにされることはない。 【0048】 次に、状態記憶部34は装着完了に変更されるが、当該処理系に属する要素処理記憶部35には 図13に示すものがあり、入力軸32が340度になった直後にCPU25の検索があった時からイベント表示部の段階(タイミングの範囲であるカム位相340度から20度の範囲)での選択がされており、状態記憶部34が装着完了に変更された後に検索が行われると、イベント表示部及び状態表示部ともに一致するので実行候補として選択され、順番が来たときに直ちに装着数のカウントがなされる。 【0049】 その後、同様にして当該処理系は「INITIAL」の状態に遷移する。 【0050】 このようにして、真空OFFの処理系で種々の要素処理か実行され、状態遷移していく間に、 図7及び 図8に示すような他の処理系でも同様の動作がなされ、待ち行列に入った順番で各処理系に属する種々の要素処理が行われる。 【0051】 図7は部品認識装置16においてなされる部品認識処理についての状態遷移図である。 【0052】 従って、 図15に示すように高速の時即ちタクトタイムが短い時には処理系3のタイミングCで行われていた要素処理が他のタイミングでも実行可能なものであれば、要素処理記憶部のイベント表示部に実行可能なタイミングである角度の範囲で指示しておけば、 図15に示すように低速のときにはタイミングBで早いタイミングで実行することができる。このときには、余裕がある場合には、要素処理のうち例えば供給台7のネジ軸10の速度は低速にして寿命を伸ばすようにすることもできる。 【0053】 図8に示すデータ通信の処理系では、いつ他の装置より電子部品自動装着装置18にデータが送信されてくるかわからず、そのデータはある所定の時間しか送信されないため、そのデータが送られ続けている時間の間に、イベントである 図14に示すデータ通信コマンドを検出して、データ受信の要素処理を実行できるようにする必要があるが、検索は全ての要素処理記憶部35のイベント表示の全てと選択されたものの状態表示部及びさらにそれが一致したものの条件表示部であるので、十分にデータが送信されている期間中発生しているデータ通信コマンドをイベントとして検出することができ、この要素処理記憶部35を選択して、受信動作を実行させることができる。この受信動作は他の処理系の要素処理の実行の合間を見ていずれのタイミングでも実行することができるものである。 【0054】 また、電子部品自動装着装置18としての機能の拡張または変更がある場合またはモータの能力アップ等でさらに最高のタクトタイムを短縮することとなった場合等には、ROM27中の要素処理記憶部35のイベント表示部の角度範囲を修正するなど記述を入れ替えたり、または他の表示部の内容を新しい機能等に合わせて変更していくだけで、対処することができ、入力軸32の回転角度の所定の幅毎に実行すべき要素処理を設定していくことを最初からやり直さなければならない場合に比較してシステムの作成に掛かる労力が非常に少なくて済む。 【0055】 尚、本実施形態はロータリテーブル13が間欠回転する電子部品自動装着装置18についてであり、1サイクルの作業を分割するタイミングとしてカム位相検出器30が検出して出力する回転角度をイベントとして利用することができたが、これに限らず、水平移動するXYテ−ブルに装着ヘッドが取り付けられてチップ部品5を装着するタイプの装着装置であっても、例えば、部品5の吸着からプリント基板に装着して、また部品5を取り出しに行くまでを1サイクルの動作として、これを分割するタイミングを発生するタイミング発生器を設けることによって同様な制御をすることが可能となる。または、接着剤を基板に塗布する装置であっても例えば、1塗布動作を1サイクルの動作として捕らえる等して、この1サイクルを分割したタイミングを発生させて同様な制御をすることができる。 【0056】 また、これ以外の装置であっても動作が1サイクルの繰り返しとなるような装置ではその1サイクルを分割したタイミング(角度でなくとも時間でもよい。)を発生させ、そのタイミングをCPUが最初に検索するイベントとすることができる。このようにして、このような作業装置の繰り返し作業であるサイクル動作の分割されたタイミングに同期しながらもこのタイミングに非同期の要素処理もリアルタイムに実行させることができる。 【図面の簡単な説明】 【0057】 【図1】本発明の制御ブロックを示す図である。 【図2】電子部品自動装着装置の平面図である。 【図3】電子部品自動装着装置の側面図である。 【図4】状態記憶部を示す図である。 【図5】要素処理記憶部を示す図である。 【図6】状態遷移図である。 【図7】状態遷移図である。 【図8】状態遷移図である。 【図9】状態記憶部を示す図である。 【図10】要素処理記憶部を示す図である。 【図11】要素処理記憶部を示す図である。 【図12】要素処理記憶部を示す図である。 【図13】要素処理記憶部を示す図である。 【図14】要素処理記憶部を示す図である。 【図15】処理系毎の要素処理をタイミングを横軸に取ったグラフである。 【図16】従来技術の処理系毎の要素処理をタイミングを横軸に取ったグラフである。 【符号の説明】 【0058】 5 チップ状電子部品 6 プリント基板 18 電子部品自動装着装置 25 CPU(選択手段) 26 RAM 27 ROM 30 カム位相検出器(回転角度検出手段)(タイミング検出手段) 32 入力軸(タイミング発生軸) 34 状態記憶部 35 要素処理記憶部
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| 【出願人】 |
【識別番号】300022504 【氏名又は名称】株式会社日立ハイテクインスツルメンツ 【住所又は居所】群馬県邑楽郡大泉町坂田1丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成17年3月29日(2005.3.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100115299 【弁理士】 【氏名又は名称】相澤 清隆
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| 【公開番号】 |
特開2005−203812(P2005−203812A) |
| 【公開日】 |
平成17年7月28日(2005.7.28) |
| 【出願番号】 |
特願2005−94697(P2005−94697) |
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