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【発明の名称】 自動機械におけるサーボアンプおよび表面実装機
【発明者】 【氏名】中村 亮介
【住所又は居所】静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機株式会社内

【要約】 【課題】サーボアンプをコンパクトなものにすることができ、かつサーボアンプとモーターとの間を効率良く整然と配線することができる安価で振動やノイズに対する信頼性の高い自動機械におけるサーボアンプおよび表面実装機を提供する。

【解決手段】複数のモーター14、15と、各モーター14、15を制御するサーボアンプ22とを備えた自動機械において、少なくとも2つのモーター14、15に対するサーボ制御部26および駆動回路部27が、同一基板22a上に配置されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のモーターと、各モーターを制御するサーボアンプとを備えた自動機械において、
少なくとも2つのモーターに対するサーボ制御部および駆動回路部が、同一基板上に配置されていることを特徴とする自動機械におけるサーボアンプ。
【請求項2】
上記基板上の内側には、サーボ制御部が配置され、
このサーボ制御部の両外側には、それぞれのサーボ制御部に接続された駆動回路部が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動機械におけるサーボアンプ。
【請求項3】
上記サーボ制御部が、列状に配置されていることを特徴とする請求項1あるいは請求項2のいずれかに記載の自動機械におけるサーボアンプ。
【請求項4】
上記サーボ制御部が、環状に配置されていることを特徴とする請求項1あるいは請求項2のいずれかに記載の自動機械におけるサーボアンプ。
【請求項5】
実装機本体と、
この実装機本体に対して相対的に移動可能に設けられ、電子部品の部品供給部とプリント基板の設置位置との間を移動するヘッドユニットと、
このヘッドユニットに設けられた複数の実装用ヘッドと、
ヘッドユニットにおいて上記複数の実装用ヘッドのそれぞれに対して設けられた複数のモーターと
を備えた表面実装機であって、
上記複数の実装用ヘッドと上記複数のモーターとは、ヘッドユニットにおいて列状に配置され、
上記複数のモーターは、ヘッドユニットに設けられた請求項3に記載のサーボアンプにより駆動されるものであることを特徴とする表面実装機。
【請求項6】
上記ヘッドユニットに設けられたサーボアンプのサーボ制御部は、概ね実装用ヘッドの配列方向に配列されていることを特徴とする請求項5に記載の表面実装機。
【請求項7】
実装機本体と、
この実装機本体に対して相対的に移動可能に設けられ、電子部品の部品供給部とプリント基板の設置位置との間を移動するヘッドユニットと、
このヘッドユニットに設けられた複数の実装用ヘッドと、
ヘッドユニットにおいて上記複数の実装用ヘッドのそれぞれに対して設けられた複数のモーターと
を備えた表面実装機であって、
上記複数の実装用ヘッドと上記複数のモーターとは、ヘッドユニットにおいて環状に配置され、
上記複数のモーターは、ヘッドユニットに設けられた請求項4に記載のサーボアンプにより駆動されるものであることを特徴とする表面実装機。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、自動機械においてモーターを制御するサーボアンプと、サーボアンプが適用される自動機械である表面実装機とに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、半導体集積回路などの電子部品をプリント基板に実装する自動機械である表面実装機は、一般に実装機本体と、この実装機本体に対して相対的に移動可能に設けられて、電子部品の部品供給部とプリント基板の設置位置との間を移動するヘッドユニットとを備えている。また、このヘッドユニットは、電子部品をプリント基板に実装する複数の実装用ヘッドと、この複数の実装用ヘッドのそれぞれに対して設けられた複数のモーターを備えており、さらに、それぞれのモーターに対しては、モーターを制御するサーボアンプが設けられている。
【0003】
図4は、従来の表面実装機におけるモーター制御装置40の構成を示すブロック図である。図4に示すように、従来の表面実装機におけるモーター制御装置40は、主コントローラ41aと、サブコントローラ41bと、複数のサーボアンプ42と、通信経路43a、43b、43cとを備えている。
【0004】
上記主コントローラ41aは、実装機本体側に設けられる制御回路であり、表面実装機全体の制御を行うメインコンピュータを有している。
【0005】
上記サブコントローラ41bは、ヘッドユニット32側に設けられる制御回路であり、ヘッドユニット32の制御を行うサブコンピュータを有している。
【0006】
上記サーボアンプ42は、目標位置(例えば高さ位置、周方向θ位置)に実装用ヘッドを移動させるように各モーター34の駆動を制御するサーボ制御回路であり、ヘッドユニット32において、各モーター34に対して一つずつ設けられている。
【0007】
上記通信経路43a、43b、43cは、主コントローラ41aとサブコントローラ41b、サブコントローラ41bとサーボアンプ42、サーボアンプ42とサーボアンプ42、それぞれの間でモーター34の制御に関するデータをやりとりするための通信経路である。
【0008】
図示のように、従来の表面実装機におけるヘッドユニット32のサーボアンプ42は、一般に一つのモーター34に対して1つずつ設けられ、サーボ制御部46と、サーボ制御部46からの信号に応じてモーター34の駆動を制御する駆動回路部47とを備えている。そして、駆動回路部47からモータ34に対しては、電力を供給する動力供給線49が配策され、モータ34からサーボ制御部46に対しては、モータ34の回転を監視するためのエンコーダ信号入力線48がそれぞれ配策されている。
【0009】
このような表面実装機に搭載可能な技術として、例えば、特許文献1には、主コントローラである制御装置のNC部において、目標位置データにドライバ種別情報とモータドライバのアドレス情報とを付加し、これをシリアルデータとして複数のモータドライバに順次転送する方式の電子部品実装機に搭載可能な技術が開示されている。
【特許文献1】特開平11−149308号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、従来の電子部品実装機では、上述の特許文献1に開示されたように一つのモーターに対して一つのサーボ制御部と一つの駆動回路部とを備えているので、多数の実装用ヘッドを有するヘッドユニットにおいては、多数のサーボアンプが設けられ、機械的に大型化することが避けられなかった。
【0011】
また、多数のサーボアンプがヘッドユニットに設けられると、サーボアンプとモーターとの間を効率良く整然と配線することが困難になるとともに、サーボアンプをヘッドユニットに取り付けるためのネジやスペーサなどの量も増大する結果、製造に係るコストが増大するだけでなく、振動やノイズに対する信頼性が低いものになるという問題があった。
【0012】
本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、サーボアンプをコンパクトなものにすることができ、かつサーボアンプとモーターとの間を効率良く整然と配線することができる安価で振動やノイズに対する信頼性の高いサーボアンプおよび表面実装機を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するための本発明は、複数のモーターと、各モーターを制御するサーボアンプとを備えた自動機械において、少なくとも2つのモーターに対するサーボ制御部および駆動回路部が、同一基板上に配置されていることを特徴とするサーボアンプである。
【0014】
この構成によれば、少なくとも2つのモーターに対するサーボ制御部および駆動回路部が、同一基板上に配置されているので、サーボアンプをコンパクトなものにするとともに、モーター駆動用の電源および各サーボ制御部の間の通信経路を同一基板上で構成して接続ハーネスを省略することができる。その結果、サーボアンプの製造に係るコストを低減することができるだけでなく、サーボアンプの振動やノイズに対する信頼性を高めることができる。
ここで、上記基板上の内側には、サーボ制御部が配置され、このサーボ制御部の両外側には、それぞれのサーボ制御部に接続された駆動回路部が配置されていることが好ましい。
【0015】
このようにすれば、基板の内側に配置されたサーボ制御部の両外側に、駆動回路部が配置されるので、少ない面積の基板により多くの駆動回路部を配置し、サーボ制御部と駆動回路部との間の配線長さを最短にすることができる。そして、サーボ制御部の配線エリアと駆動回路部とを分離して駆動回路部で発生するノイズがサーボ制御部の配線エリアに影響を与えないようにすることができるので、サーボアンプをよりコンパクトで信頼性の高いものにすることができる。
【0016】
また、上記サーボ制御部が、列状に配置されていることが好ましい。
このようにすれば、複数のモーターが列状に配置されている場合に、サーボアンプとモーターとの間を効率良く整然と配線することができるとともに、製造時やメンテナンス時において接続ミスが少なくなる。
【0017】
また、上記サーボ制御部を環状に配置したものであることが好ましい。
【0018】
このようにすれば、複数のモーターが環状に配置されている場合に、サーボアンプとモーターとの間を効率良く整然と配線することができるとともに、製造時やメンテナンス時において接続ミスが少なくなる。
【0019】
また、本発明に係る表面実装機は、実装機本体と、この実装機本体に対して相対的に移動可能に設けられ、電子部品の部品供給部とプリント基板の設置位置との間を移動するヘッドユニットと、このヘッドユニットに設けられた複数の実装用ヘッドと、ヘッドユニットにおいて上記複数の実装用ヘッドのそれぞれに対して設けられた複数のモーターとを備えた表面実装機であって、上記複数の実装用ヘッドと上記複数のモーターとは、ヘッドユニットにおいて列状に配置され、上記複数のモーターは、ヘッドユニットに設けられた上記サーボアンプにより駆動されるものであることを特徴とする表面実装機である。
【0020】
この構成によれば、複数の実装用ヘッドと複数のモーターとが、ヘッドユニットにおいて列状に配置され、サーボ制御部が列状に配置されたサーボアンプにより、モーターが駆動されるので、表面実装機のヘッドユニットにおいて、サーボアンプとモーターとの間を効率良く整然と配線することができる結果、表面実装機の製造に係るコストを低減することができる。また、振動やノイズの激しいヘッドユニットにおいて、制御基板を振動やノイズの影響の少ないコンパクトなものにすることができるので、表面実装機の信頼性を高めることができる。
【0021】
上記ヘッドユニットに設けられたサーボアンプのサーボ制御部は、概ね実装用ヘッドの配列方向に配列されていることが好ましい。
【0022】
このようにすれば、サーボアンプのサーボ制御部が、概ね実装用ヘッドの配列方向に配列されているので、サーボアンプとモーターとの間をより効率良く整然と配線することができる。
【0023】
また、本発明に係る表面実装機は、実装機本体と、この実装機本体に対して相対的に移動可能に設けられ、電子部品の部品供給部とプリント基板の設置位置との間を移動するヘッドユニットと、このヘッドユニットに設けられた複数の実装用ヘッドと、ヘッドユニットにおいて上記複数の実装用ヘッドのそれぞれに対して設けられた複数のモーターとを備えた表面実装機であって、上記複数の実装用ヘッドと上記複数のモーターとは、ヘッドユニットにおいて環状に配置され、上記複数のモーターは、ヘッドユニットに設けられた上記サーボアンプにより駆動されるものとして構成することもできる。
【0024】
この構成によれば、複数の実装用ヘッドと複数のモーターとが、ヘッドユニットにおいて環状に配置され、サーボ制御部が環状に配置されたサーボアンプにより、モーターが駆動されるので、表面実装機のヘッドユニットにおいて、サーボアンプとモーターとの間を効率良く整然と配線することができる結果、表面実装機の製造に係るコストを低減することができる。また、振動やノイズの激しいヘッドユニットにおいて、制御基板を振動やノイズの影響の少ないコンパクトなものにすることができるので、表面実装機の信頼性を高めることができる。
【発明の効果】
【0025】
以上説明したように、本発明によれば、サーボアンプをコンパクトなものにすることができ、かつサーボアンプとモーターとの間を効率良く整然と配線することができる安価で振動やノイズに対する信頼性の高いサーボアンプおよび表面実装機を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の一形態について詳述する。図1は、本発明の実施形態による表面実装機10の概略の構成を示す平面図であり、図2は、本発明の実施形態による表面実装機10の概略の構成を示す側面図である。
【0027】
図1と図2とに示すように、本発明の実施形態による表面実装機10は、図略の電子部品をプリント基板Pに実装する自動機械であり、実装機本体1と、この実装機本体1に対して相対的に移動可能に設けられたヘッドユニット2とを備えている。
【0028】
上記実装機本体1は、基台3を有し、この基台3上には、プリント基板Pを搬送するためのコンベア4、4が配置され、プリント基板Pがこのコンベア4、4上を搬送されて図示の所定の装着作業位置で停止するようになっている。
【0029】
また、コンベア4、4の両側には、部品供給部5、5が配置され、これら部品供給部5、5には、多数列のテープフィーダ5a、5aが設けられている。各テープフィーダ5a、5aは、各々、ICトランジスタ、コンデンサ等の小片状のチップ部品を所定間隔おきに収納、保持したテープがリールから導出されるように構成されており、ヘッドユニット2の実装用ヘッド13により電子部品がテープフィーダ5a、5aから取り出されるようになっている。
【0030】
上記ヘッドユニット2は、基台3の上方に、実装機本体1に対して相対的に移動可能に設けられ、X軸方向(図1における左右方向)及びY軸方向(図1における上下方向)に移動して、電子部品を部品供給部5、5からプリント基板Pに搬送することができるようになっている。
【0031】
詳しく説明すると、実装機本体1の基台3には、固定レール6が設けられ、この固定レール6に沿ってヘッドユニット2の支持部材7がY軸方向に移動可能に配置されており、支持部材7のY軸方向の移動は、ボールねじ8を介してX軸サーボモーター9により行なわれる。また、ヘッドユニット2は、支持部材7に沿ってX軸方向へ移動可能に支持されており、このX軸方向の移動は、ボールねじ11を介してY軸サーボモーター12により行なわれる。
【0032】
このヘッドユニット2には複数の実装用ヘッド13が搭載されており、当実施形態では8本の実装用ヘッド13がX軸方向に列状に配置されている。
【0033】
図2に示すように、これら実装用ヘッド13は、先端に吸着ノズル13aを有し、この吸着ノズル13aに供給される負圧による吸引力で電子部品を吸着し得るようになっている。また、この吸着ノズル13aは、ヘッドユニット2本体に対して相対的に移動可能に設けられており、ヘッドユニット2のフレームに対して昇降(Z軸方向の移動)及びノズル中心軸(R軸)回りの回転が可能とされ、 詳しくは図示しないが、電子部品の部品供給部から電子部品を吸着する吸着姿勢と、電子部品を吸着した状態で持ち上げて保持する保持姿勢と、プリント基板Pに電子部品を実装する供給姿勢とのそれぞれの間で移動するように構成されている。
【0034】
ヘッドユニット2には、また、複数の実装用ヘッド13のそれぞれに対して実装用ヘッド13を上記各姿勢の間で移動できるように駆動する複数のモーター14、15、すなわち、各ヘッド毎に昇降駆動を行う8個のZ軸モーター14と、半数ずつヘッドを同時に回転駆動する2個のR軸モーター15とが列状に配置されている。なお、これらのモーター14、15には、高い精度で実装用ヘッド13を駆動することができるように、サーボモーターが採用されている。
【0035】
ここで、図2、図3を参照して、複数のモーター14、15を制御するモーター制御装置について説明する。図3は、本発明の実施形態によるサーボアンプ22の概略の構成を示すブロック図である。
【0036】
まず、図2に示すように、本発明の実施形態に係るモーター制御装置は、主コントローラ21と、サーボアンプ22と、通信経路23とを有している。
上記主コントローラ21は、実装機本体1側に設けられる制御回路であり、表面実装機10全体の制御を行うメインコンピュータ部24と、メインコンピュータ部24の指令に基づき、複数の実装用ヘッド13のそれぞれの単位時間ごとの目標位置を数値演算するNC回路25とを備えている。
【0037】
NC回路25は、モーター14、15駆動制御に関するデータをサーボアンプ22とやりとりするための通信部25bを備えており、この通信部25bを介してNC回路25は、数値演算した目標位置データをサーボアンプ22に送信するように構成されている。
【0038】
上記サーボアンプ22は、主コントローラ21のNC回路25により算出された実装用ヘッド13の各目標位置に各実装用ヘッド13を移動させるように各モーター14、15の駆動を制御するものであり、ヘッドユニット2側に設けられている。
【0039】
上記通信経路23は、主コントローラ21とサーボアンプ22との間に設けられ、主コントローラ21と各サーボアンプ22との間で相互にモーター14、15の駆動制御に関係するデータのやりとりを行うものである。
【0040】
この通信経路23は、シリアル通信の通信経路であり、モーター14、15の駆動制御に関係するデータとして目標位置データやその他のデータのやりとりを主コントローラ21とサーボアンプ22との間で行う。本実施形態では、この通信経路23は、束ねられた実装機本体側ケーブル23aと、ヘッドユニット側ケーブル23bと、その間を連結するコネクタ23cとから構成されている。
【0041】
また、通信経路23と並列に動力供給経路50が設けられる。この動力供給経路50は、実装機本体側ケーブル23aに束ねられ、基台3内に設けられる直流電源からの実装機本体側動力ケーブル50aと、ヘッドユニット側ケーブル23bに束ねられるヘッドユニット側動力ケーブル50bと、その間を連結する動力線コネクタ50cとから構成されている。
【0042】
次に、図3を参照して、本発明の実施形態による表面実装機10のサーボアンプ22について説明する。
【0043】
図3に示すように、本発明の実施形態に係るサーボアンプ22は、モーター14、15に対するサーボ制御部26および駆動回路部27が、同一基板22a上に配置されることにより構成されている。
【0044】
上記サーボ制御部26は、NC回路25からの目標位置データとモーター14、15からのエンコーダ信号をローカルなCPUにより処理する回路であり、基板22a上の内側に列状に配置され、このサーボ制御部26の配置は、概ね実装用ヘッド13の配列方向に沿って配列されたものになっている。
【0045】
また、このサーボアンプ22は、1つのサーボ制御部26でそれぞれ2つのモーター14、15を制御するように構成されるとともに、サーボ制御部26に対応するエンコーダ信号入力回路28が、それぞれのサーボ制御部26の近傍に2つずつ配置され、モーター14、15の回転情報をフィードバックするように構成されている。
【0046】
上記駆動回路部27は、サーボ制御部26により制御された電力をモーター14、15に供給する回路であり、サーボ制御部26の両外側に、それぞれのサーボ制御部26に接続される駆動回路部27が2つずつ配置される。すなわち、基板22aの上面の中央部22bに、サーボ制御部26がX軸方向に一列に配置され、中央部22bの両側の側部22cに各モーター14、15に対応する駆動回路部27が同様それぞれX軸方向に一列に配置される。両側の側部22cの下側基板内部にはヘッドユニット側ケーブル23bにコネクタ51で連結される動力路52がそれぞれ形成され、それぞれの駆動回路部27が並列に連結される。この駆動回路部27からモーター14、15へはそれぞれコネクタ30を介して動力線29が接続されている。
【0047】
なお、中央部22bの下側基板内部には各サーボ制御部26と結線されるデータバス23dが形成され、このデータバス23dは、基板22a端部のコネクタ23eを介してヘッドユニット側ケーブル23bに連結される。各モーター14、15からのエンコーダ信号をディジタル信号に変換して各サーボ制御部26に入力するためのエンコーダ信号入力回路28が中央部22bにおいて、サーボ制御部26近傍にY軸方向に2個並置される。各エンコーダ信号入力回路28と基板22a外の各モーター14、15は、それぞれ駆動回路部27を回避しつつ側部22c上方を横断配置されるリード線からなるエンコーダ信号線28aで連結される。
【0048】
なおさらに、ヘッドユニット2にX軸方向に列状に配置される実装用ヘッド13に合わせ、図3における右側の下側から1番目のモーター14、左側の下側から1番目のモーター14、右側の下側から2番目のモーター14、左側の下側から2番目のモーター14の順に、モーター14がヘッドユニット2にX軸方向に一列状、千鳥配列状、あるいは2列状に配置される。これによりエンコーダ信号線28a、動力線29の線長を短くできる。
【0049】
次に、図2と図3とを参照して、本発明の実施形態に係るモーター制御装置とそのサーボアンプ22の作用を説明する。
【0050】
本発明の実施形態に係るモーター制御装置においては、まず、実装機本体1側に設けられた主コントローラ21のNC回路25が、各実装用ヘッド13のそれぞれの単位時間ごとの目標位置を実装機全体の制御として数値演算する。
【0051】
次に、通信経路23を介して、NC回路25が、サーボアンプ22に対して目標位置データをシリアルデータとして送信する。
【0052】
そして、サーボアンプ22が、各モーター14、15を制御するが、この時、サーボアンプ22のサーボ制御部26が、NC回路25からの目標位置データとモーター14、15からのエンコーダ信号を処理して、駆動回路部27に指令を送り、各目標位置に各実装用ヘッド13を移動させるようにモーター14、15へ供給する電流を制御する。
【0053】
このようにして、実装用ヘッド13は、ヘッドユニット7において、電子部品の部品供給部から電子部品を吸着する吸着姿勢と、電子部品を吸着した状態で持ち上げて保持する保持姿勢と、プリント基板に電子部品を実装する供給姿勢とのそれぞれの間で移動する。
【0054】
以上説明したように、本発明の実施形態による表面実装機10のサーボアンプ22によれば、少なくとも2つのモーター14、15に対するサーボ制御部26および駆動回路部27が、同一基板22a上に配置されているので、サーボアンプ22をコンパクトなものにするとともに、モーター14、15駆動用の電源および各サーボ制御部26の間の通信経路を同一基板22a上で構成して接続ハーネスを省略することができる。その結果、サーボアンプ22の製造に係るコストを低減することができるだけでなく、サーボアンプ22の振動やノイズに対する信頼性を高めることができる。
次に、基板22aの内側に配置されたサーボ制御部26の両外側に、駆動回路部27が配置されるので、少ない面積の基板22aにより多くの駆動回路部27を配置し、サーボ制御部26と駆動回路部27との間の配線長さを最短にすることができるだけでなく、サーボ制御部26の配線エリアと駆動回路部27とを分離して駆動回路部27で発生するノイズがサーボ制御部26の配線エリアに影響を与えないようにすることができる結果、サーボアンプ22をよりコンパクトで信頼性の高いものにすることができる。
【0055】
また、エンコーダ信号入力回路28が、サーボ制御部26の外側に配置されているので、少ない面積の基板22aにより多くのエンコーダ信号入力回路28を配置し、サーボ制御部26とエンコーダ信号入力回路28との間の配線長さを最短にすることができる結果、さらにサーボアンプ22をコンパクトで信頼性の高いものにすることができる。
さらに、複数のモーター14、15を列状に配置すると、サーボアンプ22とモーター14、15との間を効率良く整然と配線することができるとともに、製造時やメンテナンス時において接続ミスが少なくなる。
【0056】
特に、図3に示すように、モーター14、15を2列に配置し、それに対応する配置でサーボ制御部26の両側に駆動回路部27を配設しておけば、サーボアンプ22と、モーター14、15との間の配線の短縮化、接続ミスの防止等を効果的に達成することができる。
【0057】
また、本発明の実施形態による表面実装機10によれば、上記のようにサーボアンプ22とモーター14、15との間を効率良く整然と配線することができる結果、表面実装機の製造に係るコストを低減することができる。さらに、振動やノイズの激しいヘッドユニットにおいて、制御基板22aを振動やノイズの影響の少ないコンパクトなものにすることができるので、表面実装機の信頼性を高めることができる。
【0058】
上述した実施の形態は本発明の好ましい具体例を例示したものに過ぎず、本発明は、上述した実施の形態に限定されない。
【0059】
まず、本発明に係るサーボアンプは、必ずしも上述のような電子部品をプリント基板に実装する表面実装機に適用されるものである必要はない。本発明に係るサーボアンプは、複数のモーターと、各モーターを制御するサーボアンプとを備えた自動機械であれば、種々の自動機械に適用が可能である。
【0060】
また、上述した実施の形態では、サーボ制御部が、列状に配置されているが、環状に配置されたものも採用可能である。
【0061】
このような環状の構成のサーボ制御部によれば、複数のモーターを環状に配置した場合に、サーボアンプとモーターとの間を効率良く整然と配線することができるとともに、製造時やメンテナンス時において接続ミスが少なくなる。
【0062】
次に、本発明に係る表面実装機も、上述した実施の形態に限定されない。
【0063】
例えば、基台3、コンベア4、4、部品供給部5、5、固定レール6、支持部材7、主コントローラ21、通信経路23、NC回路25などは、必ずしも本発明に係る表面実装機を限定するものではない。本発明に係る表面実装機としては、実装機本体と、ヘッドユニットと、複数の実装用ヘッドと、複数のモーターとを備えた表面実装機であれば、種々の設計変更が可能である。
【0064】
また、本発明に係る表面実装機は、複数の実装用ヘッド13と複数のモーター14、15とが、ヘッドユニットにおいて列状に配置されているが、これらを環状に配置するとともにサーボ制御部を環状に配置したものも採用可能である。
【0065】
このような構成によっても、表面実装機のヘッドユニットにおいて、サーボアンプとモーターとの間を効率良く整然と配線することができるので、表面実装機の製造に係るコストを低減することができる。また、振動やノイズの激しいヘッドユニットにおいて、制御基板を振動やノイズの影響の少ないコンパクトなものにすることができるので、表面実装機の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の実施形態による表面実装機の構成を示す平面図である。
【図2】本発明の実施形態による表面実装機の概略の構成を示す側面図である。
【図3】本発明の実施形態によるサーボアンプの概略の構成を示すブロック図である。
【図4】従来の表面実装機におけるモーター制御装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0067】
1 実装機本体
2 ヘッドユニット
5 部品供給部
10 表面実装機
13 実装用ヘッド
14、15 モーター
20 モーター制御装置
22 サーボアンプ
22a 基板
25 NC回路
26 サーボ制御部
27 駆動回路部
28 エンコーダ信号入力端
P プリント基板
【出願人】 【識別番号】000010076
【氏名又は名称】ヤマハ発動機株式会社
【住所又は居所】静岡県磐田市新貝2500番地
【出願日】 平成16年1月19日(2004.1.19)
【代理人】 【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司

【識別番号】100075409
【弁理士】
【氏名又は名称】植木 久一

【識別番号】100099955
【弁理士】
【氏名又は名称】樋口 次郎

【公開番号】 特開2005−203682(P2005−203682A)
【公開日】 平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願番号】 特願2004−10488(P2004−10488)