| 【発明の名称】 |
容器及び容器ユニット |
| 【発明者】 |
【氏名】一井 孝久 【住所又は居所】愛知県名古屋市中区千代田2丁目24番15号 北川工業株式会社内
【氏名】林 義時 【住所又は居所】愛知県名古屋市中区千代田2丁目24番15号 北川工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】平行に対向配置される一対の平板の間に側板を組み合わせて構成される筒状部備えた容器、及び、その容器を複数接続してなる容器ユニットにおいて、新たな形状のものであっても容易にかつ安価に作成可能にすること。
【解決手段】直方体状の容器1の前後端面を構成する平板2,3は、両者の対向面に、突出部2b,3bが突出形成され、その先端外周に突条2c,3cが突出している。合成樹脂板を加熱折り曲げすることにより断面コの字形に構成された上側板4,下側板5は、前後端縁に、突条2c,3cに嵌合する溝部4a,5aが形成され、周方向端縁に沿って第2溝4b,第1溝5bが形成されている。溝部4a,5aを突条2c,3cに係合させ、上側板4の第2溝4bより端縁側の部分を第1溝5bに、下側板5の第1溝5bより端縁側の部分を第2溝4bに、それぞれ係合させることにより、強固な容器1が得られる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 平行に対向配置される一対の平板と、 該一対の平板の間で少なくとも2つの側板を組み合わせて構成される筒状部と、 を備えた容器であって、 上記各側板が、 上記筒状部の開口部を構成する一対の端縁部に沿って、内壁に連続的または断続的に形成された溝部と、 上記各側板の他の両端縁部に沿って形成され、上記筒状部として組み合わされた状態で上記各側板同士を係合させる係合部と、 を備え、 上記各平板が、 それぞれの該平板に隣接配置される上記各側板の上記各溝部に嵌合する嵌合部を、 備え、 上記各嵌合部と上記各溝部との嵌合により、上記各平板が上記筒状部の軸方向に固定されることを特徴とする容器。 【請求項2】 請求項1記載の容器から少なくとも一方の平板を省略してなる外設容器を、外設可能に構成された容器であって、 上記各側板及び上記各平板の内、少なくともいずれか1つの上記側板または上記平板外壁に、上記外設容器を構成する側板の溝部に嵌合する一組の外壁嵌合部を、備えたことを特徴とする請求項1記載の容器。 【請求項3】 請求項1記載の容器から少なくとも一方の平板を省略してなる内設容器を、内設可能に構成された容器であって、 上記各側板及び上記各平板の内、少なくともいずれか1つの上記側板または上記平板内壁に、上記内設容器を構成する側板の溝部に嵌合する一組の内壁嵌合部を、備えたことを特徴とする請求項1または2記載の容器。 【請求項4】 上記一組の外壁嵌合部及び/または内壁嵌合部と嵌合する溝部を一方の開口部に備えた第2の筒状部と、 該第2の筒状部の他方の開口部に設けられた溝部に嵌合する嵌合部を備えた第2の平板と、 を備えたことを特徴とする請求項2または3記載の容器。 【請求項5】 上記筒状部を構成する少なくとも1つの上記側板の断面が、コの字形、一文字形、略ワの字形、半円形、かまぼこ形、アーチ型、鍋型、のいずれかであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の容器。 【請求項6】 上記係合部が、 一方の上記側板に、周方向の両端縁に沿って外側から形成された一対の第1溝と、 他方の上記側板に、周方向の両端縁に沿って内側から形成された一対の第2溝と、 を備え、 上記一方の側板の上記第1溝より端縁側の部分が上記第2溝に係合し、 上記他方の側板の上記第2溝より端縁側の部分が上記第1溝に係合し、 更に、その係合部の外周側に露出する部分にはC面加工が施されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の容器。 【請求項7】 上記側板が、合成樹脂板に溝を切削加工してからその溝を谷側にして加熱折り曲げすることによって形成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の容器。 【請求項8】 内面に、導電性塗料の塗布または金属メッキが施されたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の容器。 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の容器を複数個接続してなる容器ユニットであって、 少なくとも1枚の上記平板が、上記嵌合部を複数組備え、 該各嵌合部には、異なる上記容器を構成する複数組の側板の上記溝部が、それぞれ嵌合し、上記平板が上記異なる複数の容器に共有されることを特徴とする容器ユニット。 【請求項10】 少なくとも1枚の上記平板が、両面に上記嵌合部を有し、 その平板を挟んで隣接配置される2つの上記容器に上記平板が共有されることを特徴とする請求項9記載の容器ユニット。 【請求項11】 上記平板の両面に形成される嵌合部の外寸が異なり、上記隣接配置される2つの上記容器の大きさが異なることを特徴とする請求項10記載の容器ユニット。 【請求項12】 上記両面の嵌合部の内側で上記平板が開口することにより、上記2つの容器が連通したことを特徴とする請求項10または11記載の容器ユニット。 【請求項13】 請求項1〜8のいずれかに記載の容器を複数接続してなる容器ユニットであって、 少なくとも1枚の上記側板が、外壁または内壁に平坦部を有し、 該平坦部の表面に上記外壁嵌合部または上記内壁嵌合部が形成されることによって、その側板が他の上記容器の上記平板としても機能することを特徴とする容器ユニット。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、平行に対向配置される一対の平板の間に側板を組み合わせて構成される筒状部を備えた容器、及び、複数個の容器を接続してなる容器ユニットに関する。 【背景技術】 【0002】 従来より、CRT,コンピュータ等の各種機器では、電子回路等を容器に収納することがなされている。また、この種の容器の製造方法としては、プラスチック形成技術を用いて、その機器に適した三次元形状に射出成形することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。 【特許文献1】特表平11−502672号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 ところが、射出成形で使用する金型には、その製造に多大な時間と製造コストとが必要となる。このため、新たな形状の容器を作成する場合には、多大な準備期間と投資とが必要であった。特に、モデルチェンジ等に伴って新たな形状の容器を試作する場合、少数の試作品を作成するために多大な準備期間と投資とが必要となり、投資効率が悪かった。 【0004】 また、複数個の容器を接続してなる容器ユニットを製造する場合も、複数の容器に区割りされるように射出成形時に仕切り壁等を成形しておき、組み立てたときに容器が複数接続された容器ユニットとなるようにしている。従って、この場合も、少数の試作品を作成するために多大な準備期間と投資とが必要となり、投資効率が悪かった。 【0005】 そこで、本発明は、平行に対向配置される一対の平板の間に側板を組み合わせて構成される筒状部備えた容器、及び、複数個の容器を接続してなる容器ユニットにおいて、新たな形状のものであっても容易にかつ安価に作成可能にすることを目的としてなされた。 【課題を解決するための手段】 【0006】 上記目的を達するためになされた請求項1記載の発明は、平行に対向配置される一対の平板と、該一対の平板の間で少なくとも2つの側板を組み合わせて構成される筒状部と、を備えた容器であって、上記各側板が、上記筒状部の開口部を構成する一対の端縁部に沿って、内壁に連続的または断続的に形成された溝部と、上記各側板の他の両端縁部に沿って形成され、上記筒状部として組み合わされた状態で上記各側板同士を係合させる係合部と、を備え、上記各平板が、それぞれの該平板に隣接配置される上記各側板の上記各溝部に嵌合する嵌合部を、備え、上記各嵌合部と上記各溝部との嵌合により、上記各平板が上記筒状部の軸方向に固定されることを特徴としている。 【0007】 このように構成された本発明では、側板を組み合わせると筒状部が構成され、その開口部を構成する一対の端縁に沿って、側板の内壁に溝部が連続的または断続的に形成されている。平行に対向配置される一対の平板にそれぞれ設けられた嵌合部に各側板の溝部を嵌合させると、平板が筒状部の軸方向に固定され、更に各側板の係合部を係合させることにより、各側板を筒状部として組み合わされた状態に維持することができる。このように、本発明の容器は、複数の側板と一対の平板とによって構成されるので、平板は扁平な合成樹脂板等から容易に構成でき、側板は扁平な合成樹脂板等を折り曲げたり湾曲させたりすることにより容易に構成することができる。しかも、上記嵌合部,溝部,係合部も、上記合成樹脂板等に対する切削加工等によって容易に形成することができる。また、本発明の容器は、連続的または断続的に形成された上記溝部に嵌合部を嵌合させると共に上記係合部を係合させることによって組み立てられるので、上記嵌合により強固な容器が得られる。 【0008】 請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成に加え、請求項1記載の容器から少なくとも一方の平板を省略してなる外設容器を、外設可能に構成された容器であって、上記各側板及び上記各平板の内、少なくともいずれか1つの上記側板または上記平板外壁に、上記外設容器を構成する側板の溝部に嵌合する一組の外壁嵌合部を、備えたことを特徴としている。 【0009】 本発明では、各側板及び各平板の内、少なくともいずれか1つの側板または平板外壁に設けられた外壁嵌合部に、上記外設容器を構成する側板の溝部が嵌合し、これによって、その容器を本発明の容器に外設させることができる。このため、本発明の容器には、上記外設容器を容易に外設することができる。 【0010】 請求項3記載の発明は、請求項1記載の容器から少なくとも一方の平板を省略してなる内設容器を、内設可能に構成された容器であって、上記各側板及び上記各平板の内、少なくともいずれか1つの上記側板または上記平板内壁に、上記内設容器を構成する側板の溝部に嵌合する一組の内壁嵌合部を、備えたことを特徴としている。 【0011】 本発明では、各側板及び各平板の内、少なくともいずれか1つの側板または平板内壁に設けられた内壁嵌合部に、上記内設容器を構成する側板の溝部が嵌合し、これによって、その容器を本発明の容器に内設させることができる。このため、本発明の容器には、上記内設容器を容易に内設することができる。 【0012】 請求項4記載の発明は、請求項2または3記載の構成に加え、上記一組の外壁嵌合部及び/または内壁嵌合部と嵌合する溝部を一方の開口部に備えた第2の筒状部と、該第2の筒状部の他方の開口部に設けられた溝部に嵌合する嵌合部を備えた第2の平板と、を備えたことを特徴としている。 【0013】 本発明では、第2の筒状部の一方の開口部に設けられた溝部に上記一組の外壁嵌合部及び/または内壁嵌合部が嵌合し、第2の筒状部の他方の開口部に設けられた溝部に第2の平板の嵌合部が嵌合することにより、もう1つの容器が形成される。そして、これによって、上記外壁または内壁に上記外設容器または内設容器が外設または内接し、その容器と本発明の容器とが、上記外壁嵌合部及び/または内壁嵌合部を設けられた側板または平板を共有する。 【0014】 請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の構成に加え、上記筒状部を構成する少なくとも1つの上記側板の断面が、コの字形、一文字形、略ワの字形、半円形、かまぼこ形、アーチ型、鍋型、のいずれかであることを特徴としている。 【0015】 側板の断面がこのような形状である場合、これらを種々に組み合わせることで様々な断面形状を有する筒状部を構成することができる。例えば、断面コの字形の側板を向かい合わせて組み合わせることによって矩形断面を有する筒状部を構成したり、コの字形の側板の間に更に一文字形の側板を介在させることで、それよりも長尺の矩形断面を有する筒状部を構成したりすることができる。 【0016】 請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の構成に加えて、上記係合部が、一方の上記側板に、周方向の両端縁に沿って外側から形成された一対の第1溝と、他方の上記側板に、周方向の両端縁に沿って内側から形成された一対の第2溝と、を備え、上記一方の側板の上記第1溝より端縁側の部分が上記第2溝に係合し、上記他方の側板の上記第2溝より端縁側の部分が上記第1溝に係合し、更に、その係合部の外周側に露出する部分にはC面加工が施されたことを特徴としている。 【0017】 本発明では、一方の側板に周方向の両端縁に沿って外側から形成された一対の第1溝と、他方の側板に周方向の両端縁に沿って内側から形成された一対の第2溝とにより、係合部を構成している。そして、上記一方の側板の第1溝より端縁側の部分が上記第2溝に係合し、上記他方の側板の第2溝より端縁側の部分が上記第1溝に係合することによって、一対の側板が筒状に維持される。このため、本発明では、係合部の構成が簡単で、しかも強固な係合が得られる。更に、その係合部の外周側に露出する部分にはC面加工が施されている。このため、本発明の容器は、一層分解し難い強固な容器となる。 【0018】 請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の構成に加え、上記側板が、合成樹脂板に溝を切削加工してからその溝を谷側にして加熱折り曲げすることによって形成されたことを特徴としている。 【0019】 本発明では、合成樹脂板に溝を切削加工してからその溝を谷側にして加熱折り曲げすることによって側板を形成している。このため、切削加工を施された扁平な合成樹脂板を加熱折り曲げするだけで、側板が得られる。 【0020】 請求項8記載の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の構成に加え、内面に、導電性塗料の塗布または金属メッキが施されたことを特徴としている。 本発明では、内面に導電性塗料の塗布または金属メッキが施されているので、その容器内に電子回路等を収納した場合に、その電子回路等に対する電磁波シールドを行うことができる。 【0021】 請求項9記載の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の容器を複数個接続してなる容器ユニットであって、少なくとも1枚の上記平板が、上記嵌合部を複数組備え、該各嵌合部には、異なる上記容器を構成する複数組の側板の上記溝部が、それぞれ嵌合し、上記平板が上記異なる複数の容器に共有されることを特徴としている。 【0022】 本発明では、少なくとも1枚の平板(以下、連結平板ともいう)が嵌合部を複数組備え、各嵌合部には異なる上記容器を構成する複数組の側板の溝部がそれぞれ嵌合し、上記連結平板が上記異なる複数の容器に共有される。このため、本発明では、請求項1〜8のいずれかに記載の容器を複数接続してなる容器ユニットを、請求項1に関連して説明したように容易に作成することができる。 【0023】 請求項10記載の発明は、請求項9記載の構成に加え、少なくとも1枚の上記平板が、両面に上記嵌合部を有し、その平板を挟んで隣接配置される2つの上記容器に上記平板が共有されることを特徴としている。 【0024】 本発明では、上記連結平板が両面に嵌合部を有し、その連結平板を挟んで隣接配置される2つの上記容器に、連結平板が共有される。すなわち、連結平板の片面に対向配置された平板には、上記片面に形成されたものと同様の嵌合部が形成され、連結平板の他面に対向配置された平板には、上記他面に形成されたものと同様の嵌合部が形成され、各嵌合部に側板の溝部が嵌合してその側板が個々に筒状部を構成することで2つの容器が隣接配置される。このため、本発明では、請求項1〜8のいずれかに記載の容器を隣接配置してなる容器ユニットを、請求項1に関連して説明したように容易に作成することができる。 【0025】 請求項11記載の発明は、請求項10記載の構成に加え、上記平板の両面に形成される嵌合部の外寸が異なり、上記隣接配置される2つの上記容器の大きさが異なることを特徴としている。 【0026】 請求項10記載の発明では、連結平板の両面に形成される嵌合部の外寸を異ならせることにより、連結平板を挟んで隣接配置される容器の大きさを互いに異ならせることができる。そこで本発明では、そのようにして隣接配置される容器の大きさを異ならせている。 【0027】 請求項12記載の発明は、請求項10または11記載の構成に加え、上記両面の嵌合部の内側で上記平板が開口することにより、上記2つの容器が連通したことを特徴としている。 【0028】 本発明では、連結平板の両面に形成された嵌合部の内側で連結平板が開口しているので、連結平板を挟んで隣接配置される上記2つの容器がその開口部を介して連通する。このため、実質的には、上記2つの容器を合わせた容積の容器を得ることができる。 【0029】 請求項13記載の発明は、請求項1〜8のいずれかに記載の容器を複数接続してなる容器ユニットであって、少なくとも1枚の上記側板が、外壁または内壁に平坦部を有し、該平坦部の表面に上記外壁嵌合部または上記内壁嵌合部が形成されることによって、その側板が他の上記容器の上記平板としても機能することを特徴としている。 【0030】 本発明では、少なくとも1枚の側板が外壁または内壁に平坦部を有し、その平坦部の表面に上記外壁嵌合部または上記内壁嵌合部が形成されることによって、その側板が他の上記容器の上記平板としても機能する。すなわち、上記平坦部に対向配置された平板には、上記平坦部に形成された外壁嵌合部または内壁嵌合部と同様の嵌合部が形成され、両者の嵌合部に側板の溝部が嵌合してその側板が個々に筒状部を構成することによって、上記平坦部がもう一つの容器に連接している。このため、本発明では、請求項1〜8のいずれかに記載の容器を複数接続してなる容器ユニットを、請求項1に関連して説明したように容易に作成することができる。 【発明の効果】 【0031】 このように、請求項1記載の発明の容器は、扁平な合成樹脂板等に対して切削加工や折り曲げ,湾曲等を施すだけで容易に作成することができ、しかも、接着剤等を使用しなくても強固な容器とすることができる。従って、新たな形状のものであっても金型等を必要とせず容易にかつ安価に作成することができる。 【0032】 請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明の効果に加えて、外設容器を容易に外設することができ、容器の設計の自由度を一層向上させることができるといった効果が生じる。 【0033】 請求項3記載の発明では、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、内設容器を容易に内設することができ、容器の設計の自由度を一層向上させることができるといった効果が生じる。 【0034】 請求項4記載の発明では、第2の平板と第2の筒状部とによって上記内設容器または外設容器を形成することができ、その容器と本発明の容器とで、上記外壁嵌合部及び/または内壁嵌合部を設けられた側板または平板を共有することができる。従って、請求項2または3記載の発明の効果に加えて、容器の設計の自由度を一層容易に向上させることができるといった効果が生じる。 【0035】 請求項5記載の発明では、筒状部を構成する少なくとも1つの上記側板の断面が、コの字形、一文字形、略ワの字形、半円形、かまぼこ形、アーチ型、鍋型、のいずれかであるので、これらを種々に組み合わせることで様々な断面形状を有する筒状部を構成することができる。従って、本発明では、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、容器の設計の自由度を一層容易に向上させることができるといった効果が生じる。 【0036】 請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、係合部の構成を一層簡略化すると共に、一層分解し難い強固な容器とすることができるといった効果が生じる。従って、作成を一層容易にすると共に、パチンコのROMや家電品の回路のデリケートな部分など、サービスマン以外は触れないことが望ましい回路の容器としても一層良好に使用することができる。 【0037】 請求項7記載の発明では、切削加工を施された扁平な合成樹脂板を加熱折り曲げするだけで、側板を得ることができるので、請求項1〜6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、一層容易にかつ安価に作成することができるといった効果が生じる。 【0038】 請求項8記載の発明では、請求項1〜7のいずれかに記載の発明の効果に加えて、その容器内に電子回路等を収納した場合に、その電子回路等に対する電磁波シールドを行うことができるといった効果が生じる。 【0039】 請求項9記載の発明では、少なくとも1枚の平板(連結平板)に複数組の嵌合部を切削加工等によって形成することにより、請求項1〜8のいずれかに記載の容器を複数接続してなる容器ユニットを、新たな形状のものであっても容易にかつ安価に作成することができるといった効果が生じる。 【0040】 請求項10記載の発明では、上記嵌合部を上記連結平板の両面に削加工等によって形成することにより、請求項1〜8のいずれかに記載の容器を隣接配置してなる容器ユニットを、新たな形状のものであっても容易にかつ安価に作成することができるといった効果が生じる。 【0041】 請求項11記載の発明では、隣接配置される容器の大きさを互いに異ならせているので、請求項10記載の発明の効果に加えて、一層多彩な用途に使用することができるといった効果が生じる。 【0042】 請求項12記載の発明では、連結平板の開口部を介して2つの容器を連通させ、実質的に2つの容器を合わせた容積の容器を得ることができる。従って、請求項10または11記載の発明の効果に加えて、容器ユニット内部の空間形状の自由度を一層向上させることができるといった効果が生じる。なお、連結平板の開口部内壁と連結平板の両面に接続される各側板の内壁とが面一となる場合、上記2つの容器が一層良好に一体化する。 【0043】 請求項13記載の発明では、少なくとも1枚の側板の外壁または内壁に嵌合部を切削加工等によって形成することにより、請求項1〜8のいずれかに記載の容器を複数接続してなる容器ユニットを、新たな形状のものであっても容易にかつ安価に作成することができるといった効果が生じる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0044】 次に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1は、本発明が適用された第1の形態としての容器1の構成を表す斜視図であり、図2(A)はその縦断面図を、図2(B)はそのA−A線断面図を、図3(A)は容器1を分解した縦断面図を、図3(B)は同じく分解した上記A−A線断面図を、それぞれ表している。なお、図2,図3は、説明の便宜上、各部の肉厚を実際よりも厚く強調して描いている。また、図2(A),図3(A)は後述の窓2a(図1参照)を、図3(B)は平板3を、それぞれ省略して描いている。 【0045】 図1に示すように、この容器1は、各種機器のコントロールボックスを構成する中空直方体状に構成され、前後端面を構成する略長方形の平板2,3と、その平板2,3の外周に沿って両者の間に配設される側板としての上側板4及び下側板5を備えている。平板2には、ディスプレイやボタンを露出させるための窓2aが穿設されているが、平板3にはこのような窓は穿設されていない。 【0046】 図2(A),図3(A)に示すように、平板2,3は、ABS,PC,アクリル,PS,塩化ビニール等の合成樹脂板から構成され、両者の対向面には、その対向面よりも上側板4及び下側板5の厚さ分だけ小さい長方形領域に、突出部2b,3bが突出形成されている。また、その突出部2b,3bの先端外周には、全周に沿って嵌合部としての突条2c,3cが連続的に外周方向に突出している。突条2c,3cの前後方向(図2(A),図3(A)の左右方向)の幅は、突出部2b,3bの突出量の約半分である。 【0047】 上側板4,下側板5は、平板2,3と同様の合成樹脂板を加熱折り曲げすることにより、突出部2b,3bに外接する断面コの字形(図2(B),図3(B)参照)に構成され、その前後端縁に沿って、突条2c,3cに連続的に嵌合する断面コの字形の溝部4a,5aが内壁に形成されている。この溝部4a,5aを突条2c,3cに嵌合させることにより、上側板4,下側板5は、外壁が平板2,3の外周面と一致して面一に連接するように、平板2,3の間に固定される。また、このとき、上側板4,下側板5の溝部4a,5aよりも先端側の部分は、突出部2b,3b周囲の突条2c,3cが形成されていない部分に嵌合する。 【0048】 なお、溝部4a,5aと突条2c,3cとの嵌合状態については、図4,5も参照されたい。図4は、平板2,3の間に下側板5のみを取り付けた状態を表す斜視図であり、図5は図4のB部拡大図である。溝部5aは突条3cに、図5に示すように嵌合しており、溝部5aと突条2cとの嵌合や溝部4aと突条2c,3cとの嵌合も同様である。また、上側板4,下側板5の溝部4a,5aよりも先端側の部分は上側板4,下側板5の他の部分(溝部4a,5aを除く)よりも薄肉に構成してもよく、この場合、突出部2b,3bの外周を更に大きくしても上側板4,下側板5の外周が平板2,3の外周面と一致し、面一に連接する。 【0049】 更に、上記のように溝部4a,5aを突条2c,3cに嵌合させるとき、上側板4,下側板5の周方向端縁は、図2(B)に示すように互いに係合する。すなわち、図3(B)に示すように、下側板5には、その周方向両端縁に沿って、断面コの字形の第1溝5bが外側から形成され、上側板4には、その周方向両端縁に沿って、断面コの字形の第2溝4bが内側から形成されている。上側板4の第2溝4bより端縁側の部分を第1溝5bに、下側板5の第1溝5bより端縁側の部分を第2溝4bに、それぞれ係合させることにより、上側板4と下側板5は断面ロの字形の筒状部を構成する。 【0050】 また、この係合部の外周側に露出する部分や、容器1外周の各稜線には、C面加工が施されている。更に、上側板4の折り曲げ部4cは、扁平な合成樹脂板であった上側板4に断面V字形のV溝を切削加工して、その部分を加熱してV溝を谷側にして折り曲げたもので、この折り曲げによって上側板4が上記のように断面コの字形に構成されている。下側板5も同様で、断面V字形のV溝を切削加工してそのV溝を谷側にして加熱折り曲げした折り曲げ部5cによって、下側板5が上記のように断面コの字形に構成されている。 【0051】 このように構成された本形態では、扁平な合成樹脂板を所定形状に切断して平板2,3及び上側板4,下側板5の外形を切り出し、切削加工によって突出部2b,3b、突条2c,3c、溝部4a,5a、第1溝5b、第2溝4b、及び上記V溝を形成し、更に前述の加熱折り曲げを行った上で組み立てるだけで三次元形状の容器1を容易に作成することができる。しかも、容器1では、突条2c,3cと溝部4a,5aとの連続的な嵌合、並びに、第1溝5b,第2溝4bと上側板4,下側板5の端縁との係合によって、接着剤等を使用しなくても強固な容器1が得られる。従って、新たな形状の容器1であっても、金型等を必要とせず容易にかつ安価に作成することができる。 【0052】 また、上側板4,下側板5は外壁が平板2,3の外周面と面一に連接し、上側板4と下側板5との係合部にも外周側からC面加工が施されているので、容器1は一層分解し難いものとなる。このため、容器1は、パチンコのROMや家電品の回路のデリケートな部分など、サービスマン以外は触れないことが望ましい回路の容器としても良好に使用することができる。更に、容器1の内面に導電性塗料を塗布したり金属メッキを施したりすれば、その容器1に電子回路等を収納した場合に、その電子回路等に対する電磁波シールドを行うことができる。 【0053】 上記形態は単一の直方体状の容器1であるが、少なくとも1枚の平板(例えば平板3)の両面に突出部3b及び突条3cを形成すれば、複数の容器を連接した容器ユニットとすることができる。図6は、第2の形態としての容器ユニット21の構成を表す縦断面図である。なお、以下の説明では、このように1枚に複数組の突出部3b及び突条3cを形成した平板3を、連結平板3と呼んで他の平板と区別する。 【0054】 図6に示すように、連結平板3の両面には、第1の形態と同様の平板2と、その平板2と同様に突出部7b,突条7cを形成された平板7とが平行に対向配置される。平板2と連結平板3との間には、第1の形態と同様の上側板4,下側板5が配設され、容器1と同様に固定されている。連結平板3と平板7との間にも、上側板4,下側板5と同様の上側板8,下側板9が配設され、突条3c,7cに溝部8a,9aを嵌合させるなどして容器1と同様に固定されている。図6では図示省略したが、下側板5,9には第1の形態と同様の第1溝が、上側板4,8には第1の形態と同様の第2溝が、それぞれ形成され、上記のように、上側板4と下側板5と、または、上側板8と下側板9とを係合固定している。 【0055】 このように構成された容器ユニット21は、第1の形態の容器1が2つ隣接配置された構成となる。本形態でも、第1の形態と同様に、強固な容器ユニット21を容易にかつ安価に作成することができる。また、容器ユニット21の各容器(収納空間)に対して個々に電磁波シールドを行った場合、電子回路を区画毎に個々に電磁波シールドしたり、デジタル回路とアナログ回路とを個々に電磁波シールドして干渉を防止したりすることが可能となる。なお、本形態では、平板7側の突条3cが外壁嵌合部に相当する。 【0056】 また、上記各形態では、突出部2b,3b,7bをいずれも長方形領域全面に渡って突出させているが、これらの強度が確保できる場合、上側板4,下側板5(または上側板8,下側板9)の内面に沿って環状に突出させてもよい。図7(A),(B)は、第1の形態の容器1において、突出部2b,3bを環状に突出させた例である。また、図8は、第2の形態の連結平板3において、一方の側の突出部3bを環状に突出させた例である。 【0057】 図7(A),(B)の例では、上側板4,下側板5の溝部4a,5aよりも先端側の部分を他の部分よりも薄肉に構成し、突出部2b,3bの内壁と上側板4,下側板5の内壁とを面一に連接している。更に、図9に示すように、平板2,3は単なる矩形の平板とし、その外周部を突条2c,3cの代わりに溝部4a,5aに嵌合させてもよい。この場合、一層構成が簡略化する反面、容器1の強固さは若干低下する。 【0058】 また更に、前述の連結平板3の突出部3bを両側で環状に突出させ、その突出部3bの内側に開口部3dを設ければ、図10に示す第3の形態の容器ユニット31のように、上記2つの容器を連通させて大きな収納空間を得ることができる。また、容器ユニット31では、上側板4,8及び下側板5,9の、連結平板3側の溝部4a,8a,5a,9aよりも先端側の部分を他の部分よりも薄肉に構成して、環状の突出部3bが上側板4,8及び下側板5,9の肉厚の範囲に収まるようにしている。このため、連結平板3の開口部3dの内壁と、環状の各突出部3bの内壁と、上側板4,8及び下側板5,9の内壁とが面一に連接し、上記2つの容器を一層良好に一体化することができる。また、本形態でも、第1の形態と同様に、強固な容器ユニット31を容易にかつ安価に作成することができる。更に、2つの容器を連通させる構成としては、第2の形態の容器ユニット21において連結平板3の一部に開口部を設けるだけでもよいことは言うまでもない。 【0059】 更に、このように連結平板を挟んで2つの容器を隣接配置する場合、隣接配置される2つの容器の大きさを異ならせることも考えられる。図11に示す第4の形態の容器ユニット41では、図6における平板7、上側板8、下側板9、及び、それに隣接する側の突出部3bを含む連結平板3を外周方向に拡大して構成したものである。本形態でも、第1の形態と同様に、強固な容器ユニット41を容易にかつ安価に作成することができる。 【0060】 また、本形態でも、第2の形態の容器ユニット21と同様に、各容器に対して電磁波シールドをした場合、電子回路を区画毎に個々に電磁波シールドしたり、デジタル回路とアナログ回路とを個々に電磁波シールドして干渉を防止したりすることができる。本形態の容器ユニット41は、異なる大きさの容器が隣接されるので、一層多彩な用途に使用可能となる。 【0061】 更に、本形態では、小さい方の容器に金属製の小さい筒を多数詰め込み、その筒を導波管アレイとして電磁波シールドを行うこともできる。この場合、電子回路等の電磁波シールドが一層良好に行える。また更に、本形態では、小さい方の容器に冷却ファンを収納することも考えられる。この場合、電子回路等の過熱を一層良好に防止することができる。なお、小さい方の容器に冷却ファンを収納する場合は、平板2や連結平板3に通気孔を設けるべきことは言うまでもないが、小さい筒を詰め込む場合でも、その筒の方向を前後方向に揃えると共に平板2及び連結平板3に通気孔を設ければ、大きい方の容器に収納された電子回路等の冷却が容易になる。 【0062】 このように、連結平板を用いることで、本発明の容器は極めて多彩な用途に使用可能となる。また、連結平板は複数設けてもよく、例えば第1の形態における平板2,3を共に連結平板として、図2(A)に示す容器1の両側に他の容器を隣接配置してもよい。この場合、容器が一層多彩な用途に使用可能となる。 【0063】 更に、第4の形態のように少なくとも一方の突出部の外寸を平板に対して大幅に小さくした場合、平板の少なくとも片面に複数の突出部を設け、その面に複数の容器を連接することができる。図12(A)に示す第5の形態の平板53は略長方形であり、その片面には、平板53の1/4よりも更に少し小さい面積の長方形状の突出部53bが、田の字形に2行2列に並んで形成されている。突出部53bの先端外周には、突出部3b等と同様に、突条53cが連続的に突出している。このため、平板53の上記片面には、4つの直方体状の容器を連接することができる。 【0064】 なお、平板53の他面には、図12(B)に示すように突出部及び突条を設けなくてもよく、図12(C)に示すように他面にも突出部53b及び突条53cを設けて連結平板としてもよく、その他面側の突出部53bを図12(D)に示すように環状に構成してもよい。また、図12(C),(D)の例では、いずれも他面側の突出部53bの外寸を大きくしているが、上記片面側の4つの突出部53bと同様の突出部を設けてもよい。 【0065】 但し、平板53の上記片面に設けた突出部53bのように、隣接する突出部53b同士の間隔が狭くなると、各突出部53bに対して上側板4,下側板5等と同様の側板を連接するのは困難になる。そこで、例えば次のような工夫が必要となる。 【0066】 図13(A),(B)に示す第5の形態の容器ユニット51では、図12(C)に示した平板53の上記片面に設けられた隣接する突出部53bの間に、その突出部53bの対向する一辺より少し長い長さを有する断面一文字形の側板54を挿入している。そして、突出部53bの他の3辺に沿ったコの字形の断面を有する一対の側板55が、側板54に両側から係合することで、側板54,55,55は断面8の字形の筒状に組み合わさる。なお、図13(B)は側板55,55を省略して描いた側面図で、図13(A)は、図13(B)のC−C線断面を側板55,55を含めて描いた断面図である。 【0067】 また、各突出部53bには、図13(C),(D)に示す平板52が、それぞれ対向配置される。平板52は、突出部53b,突条53cと同形状の突出部52b,突条52cを備え、側板55の外壁と面一に連接する略長方形の板状に構成されている。 【0068】 更に、側板55は、上側板4,下側板5と同様に折り曲げ部55cで加熱折り曲げすることにより前述の断面コの字形に構成され、側板54,55には突条52c,53cに連続的に嵌合する溝部54a,55aが形成されている。また、側板55には、その周方向両端縁に沿って、断面コの字形の第2溝55bが内側から形成され、側板54の両端には、側板55の第2溝55bより端縁側の部分と係合する断面コの字形の第1溝54bが外側から形成されている。 【0069】 このため、本形態の容器ユニット51は、突条53cに溝部54aを嵌合させながら一対の突出部53bの間に側板54を配設し、側板54のもう一方の溝部54aに突条52cを嵌合させることにより平板52を平板53に対向配置し、最後に、溝部55aを突条52c,53cに嵌合させながら側板55を挿入して第1溝54bと第2溝55bとを係合させることによって組み立てられる。 【0070】 また更に、上記各形態では、複数の容器を接続する場合、1つの平板を複数の容器で共有することによって接続しているが、一方の容器の側板を他の容器の平板として機能させることによって接続することも可能である。 【0071】 図14に示す第6の形態の容器ユニット61では、第1の形態と同様に構成した上側板4の上面(平坦部に相当)に、図7に示す突出部2b,突条2cと同様の突出部4d,突条4e(外壁嵌合部に相当)を形成した。そして、その上側板4の上面に、第1の形態の平板2と同様に突出部67b,突条67cが形成された平板67を対向配置し、その間に上側板4,下側板5と同様の側板68,69を配設した。すなわち、突条4e,67cに側板68,69の溝部68a,69aを嵌合させ、更に、側板68,69の図示しない第1溝,第2溝を係合させた。 【0072】 これによって、上側板4にもう1つの容器を連接して容器ユニットとすることができた。なお、突出部4dの内側は、図15に示すようにえぐって平板67側の容器を拡大してもよく、この部分を開口させて2つの容器を連通してもよい。 【0073】 更に、1つの容器を構成する側板は、上記各実施の形態のように2枚から構成されるものに限らず、更に多数の側板から構成されてもよい。図16に示す第7の形態の容器71では、第1の形態の上側板4と同様に構成した側板74を上下に対向配置し、その間に、断面一文字形であって両端が下側板5の第1溝5b近傍と同様に構成された一対の側板75を配置している。この場合、側板75の両端の第1溝75bと側板74の第2溝74bとを係合させることにより、側板74,75,74,75が断面ロの字形の筒状に維持される。すなわち、第1の形態の上側板4に側板75といったパーツを加えることで、更に大きな容器71を得ることができる。 【0074】 また、このような容器71においても、例えば図17に示すように、側板75の外周面に突出部75cを設けてその先端外周に外壁嵌合部としての突条75dを設ければ、その部分に他の容器を接続することができる。図18に示すように、側板74,74に矢印D視コの字形の突出部74dを対向して設けてその先端外周に外壁嵌合部としての突条74eを設けても、その部分に他の容器を接続することができる。更に、突出部及び突条は他の側板に設けてもよい。 【0075】 また更に、上記各形態では、1つの容器に他の容器を外設して容器ユニットを構成する場合を説明したが、1つの容器に他の容器を内設してもよい。図19に示す第8の形態の容器ユニット81では、図7に示した容器1において、平板3の内壁面に、突出部3bと相似でそれよりもひと回り外寸が小さい環状の突出部3eを設け、その先端外周に内壁嵌合部としての突条3fを突出させている。そして、突出部3e,突条3fと同形状の突出部82b,突条82cを有する平板82を平板3の内壁面に対向配置し、突条3f,82cに溝部84a,85aを嵌合させることによって、両者の間に側板84,85を筒状に固定している。このように、本発明では、容器を構成する平板と側板とを種々に組み合わせることにより、バリエーションに富んだ容器ユニットを容易に作成することができる。 【0076】 以上、本発明を実施するための各種形態について説明したが、本発明は上記形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、上記各形態では、側板を断面ロの字形に組み合わせているが、本発明はこれに限定されるものではない。 【0077】 すなわち、図20(A)に示す容器101のように、平板102,103をベース形に形成し、それに応じて上側板104,下側板105を断面ベース形に組み合わせてもよい。また、図20(B)に示す容器111のように、平板112,113をD字形に形成し、それに応じて上側板114,下側板115を蒲鉾形に組み合わせてもよい。 【0078】 図21は、側板の各種組み合わせを、概略的に表す説明図である。すなわち、Aは断面コの字形の側板を2つ組み合わせるパターンで、図1〜11,14,15,19の例がこのパターンに当てはまる。Bに示すパターンでは、上側の側板でコの字の角が湾曲面となっている。Cに示すパターンはアーチ形とコの字形との組み合わせで図20(B)と同様のパターン、Dは図20(A)と同様のパターンである。なお、B,Cに見られるような湾曲面は、本願出願人の特許第3081205号に示す方法によれば容易に形成することができる。 【0079】 E〜HはA〜Dにおける下側の側板を一文字形に変えたもので、図13の例はEのパターンに当てはまる。更に、Iは、図16〜18の例のように一対のコの字形側板の間に一文字形側板を介在させたパターンで、J,Kは、コの字の一辺が長いいわゆる略ワの字形の断面を有する側板を利用したパターンである。この他にも、円柱状,六角柱状,星型など種々の形状の容器に本発明は適用でき、更に、それらの異なった形状の容器を連結平板等を介して接続することもできる。 【0080】 このように、本発明を実施するための形態は無限に考えることができるので、以下に、それらの類型を概念的に整理する。図22,23では、側板を甲,平板を乙で表し、内壁嵌合部または外壁嵌合部を有する側板または平板は甲´,乙´で表した。また、係合部の係合による結合を実線で、溝部と嵌合部との嵌合による結合を点線で、それぞれ表し、1つの容器を楕円で表した。 【0081】 図22(A)は、一対の側板(甲)と一対の平板(乙)とで1つの容器を構成するパターンで、図1〜5,7,9,20の例がこれに当てはまる。1つの容器を構成する側板(甲)は図22(B)に示すように3つ以上であってもよく、この例として図16〜18の形態を挙げて説明した。図22(C)は、連結平板(乙´)を用いて2つの容器を連結したパターンで、図6,10,11の例がこれに当てはまる。また、図22(D)に示すように、3つ以上の容器を連結してもよい。更に、図22(E)に示すように、連結平板(乙´)の少なくとも片面に2つ以上の容器を連結してもよく、図13の例がこれに当てはまる。また更に、図22(F)に示すように、一方の容器の平板(乙´)の内壁面に容器に他方の容器を内設してもよく、図19の例がこれに当てはまる。また、図19では一方の平板3の内壁面にもう1つの容器を内設したが、図22(G)示すように一対の平板(乙´)の両方に他の容器をそれぞれ内設してもよい。 【0082】 外壁嵌合部,内壁嵌合部は側板にも設けることができ、図23(A)は、図14,15の例のように、1つの側板(甲´)にもう1つの容器を外設したパターンである。また、図23(B)は、図17の例のように、側板が3つ以上からなるパターンで、図23(C)は、図18の例のように、1つの容器を外設するための1組の外壁嵌合部を複数の側板(甲´)に亘って設けたパターンである。更に、図23(D)に示すように、1つの側板(甲´)に複数組の外壁嵌合部を設けて複数の容器を外設することも可能であるし、図23(E)に示すように、側板(甲´)の内壁に内壁嵌合部を設けて他の容器を内設することも可能である。 【0083】 なお、図面に基づいて具体的に説明した上記各形態では、突出部の先端外周から連続的に突出した突条によって嵌合部を構成しているが、嵌合部及び溝は、所々途切れることによって断続的に構成されてもよい。また、本発明における平板または側板は、切削加工によって作成したものに限らず、押し出し成形や射出成形によって作成してもよい。平板や側板を、使用者が適宜選択して使用することのできるパーツとして販売する場合は、射出成形等によって大量生産するのが望ましい。 【図面の簡単な説明】 【0084】 【図1】本発明が適用された第1の形態の容器の構成を表す斜視図である。 【図2】その容器の構成を表す断面図である。 【図3】その容器の分解した構成を表す断面図である。 【図4】その容器における溝部と突条との係合状態を表す斜視図である。 【図5】図4のB部拡大図である。 【図6】本発明が適用された第2の形態の容器ユニットの構成を表す断面図である。 【図7】上記第1の形態の変形例の構成を表す断面図である。 【図8】上記第2の形態の変形例の構成を表す断面図である。 【図9】上記第1の形態の他の変形例の構成を表す断面図である。 【図10】本発明が適用された第3の形態の容器ユニットの構成を表す断面図である。 【図11】本発明が適用された第4の形態の容器ユニットの構成を表す断面図である。 【図12】本発明が適用された第5の形態の容器ユニットの平板の構成を表す正面図,側面図,及び断面図である。 【図13】その平板を利用した容器ユニットの構成を表す断面図及び側面図である。 【図14】本発明が適用された第6の形態の容器ユニットの構成を表す断面図である。 【図15】その第6の形態の変形例の構成を表す断面図である。 【図16】本発明が適用された第7の形態の容器の構成を表す断面図である。 【図17】その第7の形態の変形例の構成を表す断面図である。 【図18】その第7の形態の他の変形例の構成を表す断面図である。 【図19】本発明が適用された第8の形態の容器ユニットの構成を表す断面図である。 【図20】本発明が適用された更に他の形態の容器の構成を表す斜視図である。 【図21】側板の各種組み合わせを概略的に表す説明図である。 【図22】平板に内壁嵌合部または外壁嵌合部を設けた類型を表す説明図である。 【図23】側板に内壁嵌合部または外壁嵌合部を設けた類型を表す説明図である。 【符号の説明】 【0085】 1,71,101,111…容器 2,3,7,52,53,67,82,83,92,93,102,103,112,113…平板 2b,3b,3e,4d,7b,52b,53b,67b,74d,75c,82b…突出部 2c,3c,3f,4e,7c,52c,53c,67c,74e,75d,82c…突条 4,8,104,114…上側板 4a,5a,8a,9a,54a,55a,68a,69a,84a…溝部 4b,55b,74b…第2溝 5,9,105,115…下側板 5b,54b,75b…第1溝 21,31,41,51,61,81…容器ユニット 54,55,68,69,74,75,84…側板
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| 【出願人】 |
【識別番号】000242231 【氏名又は名称】北川工業株式会社 【住所又は居所】愛知県名古屋市中区千代田2丁目24番15号
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| 【出願日】 |
平成15年11月11日(2003.11.11) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082500 【弁理士】 【氏名又は名称】足立 勉
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| 【公開番号】 |
特開2005−150170(P2005−150170A) |
| 【公開日】 |
平成17年6月9日(2005.6.9) |
| 【出願番号】 |
特願2003−381761(P2003−381761) |
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