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【発明の名称】 制御盤の取付け構造
【発明者】 【氏名】高橋 利造
【住所又は居所】愛知県岡崎市橋目町御領田1番地 株式会社川本製作所岡崎工場内

【氏名】玉川 充
【住所又は居所】愛知県岡崎市橋目町御領田1番地 株式会社川本製作所岡崎工場内

【氏名】改井 直樹
【住所又は居所】愛知県岡崎市橋目町御領田1番地 株式会社川本製作所岡崎工場内

【氏名】伊與田 正徳
【住所又は居所】愛知県岡崎市橋目町字御小屋西188番地 川本電産株式会社内

【氏名】竹平 竜二
【住所又は居所】愛知県岡崎市橋目町字御小屋西188番地 川本電産株式会社内

【要約】 【課題】本発明は、制御盤に収めた制御機器のレイアウトの自由度の向上が図れる制御盤の取付け構造を提供する。

【解決手段】本発明の制御盤の取付け構造は、扉部材15、カバー19で閉じられる開口部14,17が異なる方向に形成された制御盤4を用い、この制御盤4を架台部材2の通常設置位置から正面側へ引き出し、この引き出された制御盤4を回動変位させることにより、制御盤4の各扉部材15,カバー19が架台部材2の正面側へ向く構成を採用した。これにより、特定の方向に限らず、異なる方向からでも制御盤4のメンテナンスが行える構成にして、制御機器21a〜21dが、正面方向に限らず、制御盤4の左右方向など、各方向でレイアウトできるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面側が開放した架台部材と、
前記架台部材の通常設置位置に配置され、内部に制御機器が収められ、かつ周側壁の異なる方向にはそれぞれ開口部が形成された制御盤と、
前記制御盤を前記架台部材の通常設置位置から、前記架台部材の正面側へ引き出し可能に支持する第1支持機構と、
前記引き出された前記制御盤を各開口部が前記架台部材の正面側へ向くように回動可能に支持する第2支持機構と
を具備することを特徴とする制御盤の取付け構造。
【請求項2】
前記制御盤は、内部が仕切り部材で複数の独立した室に仕切られ、該仕切られた室が、それぞれ制御盤の異なる方向で開口し、かつ当該各開口部が専用の蓋部材で開閉可能に閉じられる構成としてあることを特徴とする請求項1に記載の制御盤の取付け構造。
【請求項3】
前記仕切られた各室には、温度特性毎に分けて前記制御機器が収められることを特徴とする請求項2に記載の制御盤の取付け構造。
【請求項4】
前記第1支持機構は、一端部が前記架台部材に支持され、他端部が前記制御盤を挟んで前記架台部材の正面側の開放部へ延びる一対のレール部材と、前記制御盤をそれぞれ前記レール部材にスライド自在に支持させる一対のスライド部材とを有するスライド式支持機構で構成され、
前記第2支持機構は、前記スライド部材を支点に前記制御盤を回動可能に支持する回動式支持機構で構成され、
前記制御盤は、各開口部が前記制御盤の回動方向に沿う周側壁に形成されている
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の制御盤の取付け構造。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばパッケージ型給水ポンプユニットなどといった制御盤を組込んでユニット化した装置に用いられる制御盤の取付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
アパートやマンションなどの集合住宅では、屋外に給水ポンプユニットを設置して、給水本管から、同ポンプユニットを通じて、直接的に各家庭に給水することが行われている(直結給水)。
【0003】
このような直結給水に用いられる制御盤は、雨水や塵などに耐えるよう屋外での設置を可能とするために、パッケージ部材の内部に、給水ポンプ(例えばモータとポンプとを直結したもの)や給水ポンプの給水運転を助ける機器(アキュムレータ、配管機器など)などと一緒に収めることが行われている。具体的にはパッケージ部材は、背面をなす略板状の架台部材とこの架台部材の正面側の開放部を覆う箱形状のカバー部材とを脱着可能に組み合わせたキャビネットや、背部をなす箱状の架台部材とこの架台部材の正面側の開放部を覆うカバー部材とを脱着可能に組合わせたキャビネットなどがあるが、いずれも架台部材の背面の隅、例えば上段隅部に箱形状の制御盤を据付け、その周囲に他機器である給水ポンプ、配管機器、アキュムレータなどを密集して取付けることが行われている。
【0004】
制御盤は、内部に収めてある各種制御機器(例えばインバータやリレーユニットや基板装置や表示装置など)の故障に対して対処できるよう、メンテナンス用の開口部が形成してある。
【0005】
ところが、制御盤のメンテナンス用の開口部は、他機器が制御盤の周りに密集してレイアウトされる都合上、従来、図7〜図9に示されるように架台部材の開放している正面側にだけに設けることが余儀なくされている。
【0006】
すなわち、図7に示される構造は、架台部材aの背面上の通常設置位置に設置した制御盤bのうち、架台部材aの開放側(正面側)に向く制御盤bの正面側に、扉部材cで開閉される開口部dを形成する構造を採用して、制御盤bの内部機器(図示しない)が故障したときは、架台部材aからカバー部材fを外した後、外部に露出する制御盤bの扉部材cを二点鎖線のように開くことにより、架台部材aの正面から、制御盤bの内部に収めてある制御機器(図示しない)の修理や部品交換が行えるようにしている。
【0007】
また図8に示される構造は、上記図7の構造に加え、架台部材aの背面上の通常設置位置に配置した制御盤bを、制御盤bの幅方向両側に設けた一対のスライドレール部hで、通常設置位置から架台部材aの正面側へ引き出せる構造を採用して、制御盤bの内部機器(図示しない)が故障したときは、架台部材aからカバー部材fを外した後、制御盤bを二点鎖線のように正面側へ引き出してから、制御盤bの正面側にある扉部材cを開いて、制御盤eの内部に収めてある制御機器(図示しない)の修理や部品交換が行えるようにしている。
【0008】
図9に示される構造は、上記図7の構造に加え、架台部材aの背面上の通常設置位置に配置した制御盤bの幅方向一側を、蝶番などのヒンジ部材jを介して、架台部材aの側壁部kに回動自在に支持する構造を採用して、制御盤bの内部機器(図示しない)が故障したときは、架台部材aからカバー部材fを外した後、制御盤bを二点鎖線のようにヒンジ部材jを支点に回動させて正面側へ引き出してから、制御盤bの正面側にある扉部材cを開いて、制御盤eの内部に収めてある制御機器(図示しない)の修理や部品交換が行えるようにしている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
こうした制御盤bは、他機器との関係でメンテナンスを行う方向が特定、すなわち制御盤bの正面に特定されるために、制御盤b内に収めた制御機器のレイアウトとしては、正面から制御盤b内へ手を挿入したとき作業がしやすいレイアウト、具体的には正面方向に各種制御機器を配置するという、正面方向に偏ったレイアウトが強いられる。このため、制御盤b内の制御機器は、配置する場所が特定されてしまうために、内部スペースを活用したレイアウトで配置することが難しく、制御盤bの小型化を妨げる要因となっている。
【0010】
そこで、本発明の目的は、制御盤に収めた制御機器のレイアウトの自由度の向上が図れる制御盤の取付け構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、周側壁の異なる方向にそれぞれ開口部が形成された制御盤を用い、この制御盤を架台部材の通常設置位置から正面側へ引き出し、この引き出された制御盤を回動させることにより、制御盤の開口部が架台部材の正面側へ向くようにした。
【0012】
この構成により、制御盤のメンテナンスは、制御盤を他機器が密集する地点から正面側へ引き出して、架台部材の開放側へ移動させ、その後、制御盤の回動により架台部材の開放側へ制御盤の周側壁の異なる方向に形成した開口部を向かせ、開口部をメンテナンスが行いやすい架台部材の開放側へ配置する。そして、開口部を通じて、制御盤内の制御機器の修理や部品交換などの作業を行えばよい。こうした異なる方向の開口部を架台部材の正面側へ向けるようにした構造により、制御盤のメンテナンス方向は、一つの方向に特定されずに他の方向でもよく、制御盤内に収めた制御機器のレイアウトの自由度が高められる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、上記目的に加え、さら制御機器が制御盤内に有効に収まるよう、制御盤には、仕切り部材で内部が仕切られた複数の独立した室、仕切られた各室を制御盤の異なる方向で開口させる開口部を有した構成を採用した。
【0014】
請求項3に記載の発明は、特に制御機器間の熱的影響を回避するよう、仕切られた各室に、温度特性毎に分けて、制御機器を収める構成を採用した。
【0015】
請求項4に記載の発明は、上記目的に加え、簡単な構造で、制御盤の異なる方向からのメンテナンスが行えるよう、第1支持機構には、一端部が架台部材に支持され他端部が制御盤を挟んで架台部材の正面側の開放部へ延びる一対のレール部材と、制御盤をそれぞれレール部材にスライド自在に支持させる一対のスライド部材とを有するスライド式支持機構を用い、第2支持機構には、スライド部材を支点に制御盤を回動可能に支持する回動式支持機構を用い、制御盤の回動方向に沿う周側壁に制御盤の各開口部を形成する構成を採用した。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、制御盤は、特定の方向に限らず、異なる方向からも、内部機器のメンテナンスが行える。この制御盤のメンテナンス方向のマルチ化により、制御盤内に収められた制御機器は、正面方向に限らず、制御盤の左右方向など、各種方向でレイアウトできる。
【0017】
それ故、制御盤内の制御機器におけるレイアウトの自由度の向上が図れ、省スペース化から制御盤の小型化を図ることができる。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、上記効果に加え、制御盤内の複数の独立した室を用いて、合理的に制御機器を収めることができるといった効果を奏する。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、特に複数の独立した室に、温度特性毎に制御機器を収めるようにすることで、温度特性が高い制御機器が、温度特性の低い制御機器に影響を与えるのを防ぐことができるといった効果を奏する。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、制御盤の異なる方向からのメンテナンスが、スライド式支持機構と回動式支持機構とを組み合わせるといった簡単な構造で実現できるといった効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
[一実施形態]
以下、本発明を図1〜図6に示す一実施形態にもとづいて説明する。
【0022】
図1は、給水ポンプユニット、例えば縦置き式パッケージ型給水ポンプユニットの一部を示し、図中1はパッケージ部材を示す。このパッケージ部材1は、例えば背面をなす上下方向に延びる略板状の架台部材2と、架台部材2の正面側の開放した部分を上下左右方向並びに正面方向から覆う箱形状のカバー部材3とを脱着可能に組み合わせたキャビネットが用いてある。
【0023】
このキャビネットの背面、すなわち架台部材2で形成する背面壁の内面(背面)うち、例えば上段隅部の地点には、例えば箱形の制御盤4が設けてある。なお、この制御盤4が通常配置される地点を、ここでは通常設置位置という。この制御盤4の周囲には、例えば2基の縦置きの給水ポンプ5(例えば縦方向からモータ6aとポンプ部6bとを直結して構成されるもの)、アキュムレータ7、給水ポンプ5やアキュムレータ7につながる配管機器8(いずれも他機器)などが密集して配設してある。つまり、給水ポンプユニットは、カバー部材3と架台部材2とを組み合わせると、制御盤4が制御対象の機器と一緒にキャビネットに収められて、ユニット化される構造にしてある。
【0024】
この給水ポンプユニットの制御盤4には、複数のメンテナンス用の開口部14,17を異なる方向に形成した構造が用いられている。この制御盤4の構造が図2〜図4に示されている。制御盤4の構造について説明すると、11は制御盤4の外郭を形成する例えば箱形のケース11である。このケース11内には、前後方向に渡り仕切り壁12(仕切り部材に相当)が設けられ、ケース11の内部空間を前後に仕切っている。これにより、ケース11内に複数の独立した室13、16を形成している。このうち前側の室13の正面側は、ケース11の周側壁の正面となる部分に開口している。これにより、ケース11の正面側にその正面の全体を占める大きさをもつメンテナンス用の開口部14を形成している。なお、ケース11の正面側には、蓋部材、例えば横開き式の扉部材15が設けられていて、メンテナンス開口部14を開いたり閉じたりできるようにしてある。また後側(裏面側)の室16の側部、例えば給水ポンプ5側(右側)は、ケース11の周側壁の右側(給水ポンプ5側)となる壁部分に開口している。これにより、先のメンテナンス開口部14とは異なるケース11の右側の地点にも、メンテナンス用の開口部17を形成している。なお、開口部17は、ケース11の右側に固定される蓋部材、例えばねじ部材18で脱着可能に固定される板状のカバー19にて、開いたり閉じたりできるようにしてある。
【0025】
この区画された室13,16を活用して、制御盤4の内部には、例えば、インバータ、リレーユニット、基板装置や表示装置などといった、給水ポンプの制御や給水ポンプの保守管理などを行う各種制御機器21a〜21dが有効に収めてある。具体的には、制御機器21a〜21dの温度特性(発熱特性)を考慮して、低い温度特性を有する制御機器21c、21dは、一括して、区画された一方の室、例えば前側の室14内に収めてあり、高い温度特性を有する制御機器21a,21bは、一括して、区画された他方の室、例えば後側の室16内に収めてある。もちろん、メンテナンス作業が行いやすいよう、制御機器21c、21dは、開口部14を出入りする作業者の手で修理や部品交換などが行いやすい場所、多くは開口部14と向き合う場所である室14の奥行き面(仕切り壁12の側面)に設置してあり、制御機器21a,21bは、開口部17を出入りする作業者の手で修理や部品交換などが行いやすい場所、多くは開口部17と向き合う場所である室16の奥行き面に設置してある。
【0026】
制御盤4は、これら異なる方向にある開口部14,17が、メンテナンス作業が行いやすい架台部材2の開放側へ向くよう、架台部材2に移動可能に取付けてある。この取付け構造の各部詳細が図2に示され、全体が図3および図4に示されている。
【0027】
この取付け構造を説明すると、同構造には、例えば制御盤4の全体を他機器と密集している通常設置位置から、メンテナンス作業が行いやすい架台部材2の正面側(開放側)へ引き出すスライド式支持機構23(第1機構に相当)と、引出した制御盤4の開口部14,17を架台部材2の正面側へ自在に向ける回動式支持機構24(第2機構に相当)とを組み合わせた構造が用いてある。このうちスライド式支持機構23には、例えば図2〜図4に示されるように制御盤4を挟むようにケース11の上下部に配置した一対のガイドレール26(一対のレール部材に相当)を用いた構造が用いてある。具体的には、一対のガイドレール26は、いずれも一端部が架台部材2の背面壁に支持され、他端部がケース11の上下部に沿いに延びて架台部材2の正面側へ張り出している。なお、張り出したガイドレール26の大部分には、いずれも上下の向きで貫通する長孔27が長手方向に沿って形成してある。これらガイドレール26の長孔27には、図3および図4に示されるように同一垂直線上に位置してケース11の上下部に形成した一対のスライド部材、例えばボス部28がスライド自在に支持されている。ここでは、ボス部28は、例えば図5のように長孔28を通じてボス部28へねじ込まれるボルト29(支持具)によりガイドレール24にスライド自在に支持してある。これで、制御盤4の全体を、架台部材2の背面上の通常設置位置から架台部材2の前方の他機器と干渉しない前方位置まで引き出せる構造にしている。つまり、スライド式支持機構23を構成している。なお、図示はしないが制御盤4は、ストッパにより、通常設置位置、前方の引き出し位置の双方で、適宜に位置決め固定されるようにしてある。また各ボルト29の頭部は、各ガイドレール26の長孔27に対して回動自在に支持されており、制御盤4の全体を、上下のボス部28を支点として、開口部14,17のある左右方向へ回動できるようにしている。このときの制御盤4の回動具合により、制御盤4の正面にある開口部14を架台部材2の開放側(正面側)へ向けたり、右側にある開口部17を架台部材2の開放側(正面側)へ向けたり、開口部14および開口部17の双方共に架台部材2の開放側(正面側)へ向けられるようにしている。つまり、回動式支持機構24を構成している。なお、図示はしないが制御盤4は、ストッパにより、開口部14が真正面に向く姿勢、開口部17が真正面に向く姿勢、開口部14と開口部17との両者が正面に斜めに向く姿勢で、適宜に位置決め固定されるようにしてある。
【0028】
つぎに、このようにして給水ポンプユニットに取付けられた制御盤4の取扱いについて説明する。
【0029】
今、例えば制御盤4に内蔵されている制御機器21a〜21dの電子部品が故障し、それに対する対処を行うとする。
【0030】
このときには、まず、架台部材2に組付いているカバー部材3を、図1に示されるように架台部材2から取り外して、各種機器が据付けてある架台部材2の内面側(背面側)を外部に露出させる。これにより、図3および図4に示されるように通常設置位置に配置してある制御盤4の正面が表れる。
【0031】
この後、図6中の二点鎖線に示されるように制御盤4を、給水ポンプ5やアキュムレータ7、配管機器8など他機器が密集している地点(通常設置位置)から、架台部材2の正面側(開放側)へ引き出す。この引き出し操作で、制御盤4を、図6中の二点鎖線に示されるように回動変位しても他機器と干渉しない地点まで前方へ移動させる。続いて、ボス部28を支点に制御盤4を左右方向へ例えば45°位の角度で傾けて(回動操作)、制御盤4の周側壁の異なる方向にある、開口を塞いでいる扉部材15とカバー19との両者を架台部材2の正面側(開放側)へ向かせる。これにより、扉部材15およびカバー19は、いずれもメンテナンスが行いやすい広い場所(開放側)に配置される。この後、図6中の実線に示されるように扉部材15を開けたり、カバー19を取り外したりする開放作業を行い、正面側のメンテナンス開口部14や右側のメンテナンス開口部17を開放させる。そして、開放したメンテナンス開口部14やメンテナンス開口部17を通じて、制御盤4内の独立した室13,16にある制御機器21a〜21dを検査したり、修理したり、部品を交換したりすることにより、故障に対する措置が行われる。
【0032】
こうした異なる方向にあるメンテナンス開口部14,17を架台部材2の正面側へ向けるようにした構造により、制御盤4のメンテナンス方向は、制御盤4に対して正面方向や右方向のようにマルチ化されるので、一つの方向に特定されずにすむ。
【0033】
それ故、制御盤4内に収めた各種制御機器21a〜21dは、室13に見られるような正面方向といった一つの方向に偏らず、室16に見られるような制御盤4の左右方向など、各種方向でのレイアウトができ、制御盤4内での制御機器21a〜21dのレイアウトに関する自由度が高められる。
【0034】
したがって、省スペースを考慮した各機器や部品の配置ができ、制御盤4の小型化が図れる。しかも、制御盤4内に独立した室13,16を形成し、同室13,16内に制御機器21a〜21dを設置する構造により、各種制御機器21a〜21dは、互いに影響させずに制御盤4内に収めたり、系統的に収めたりすることができ、合理的に制御機器21a〜21dを設置することができる。特に独立した室13,16内に、制御機器21a〜21dを温度特性毎に分けて収めるようにすると、室13,16の隔たりを用いて、温度特性が高い制御機器21a、21bが、温度特性の低い制御機器21c,21dに対して影響を与えるのを防ぐことができ、容易に制御機器21a〜21d間の熱的影響を回避する対策が施せる。
【0035】
またこうした効果は、スライド式支持機構23と回動式支持機構24とを組み合わせるだけの簡単な構造で得ることができる。
【0036】
なお、本発明は上述した一実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。例えば上述の一実施形態は、制御機器21a〜21dを温度特性に分けて、独立した室13,16内に配置するようにしたが、これに限らず、制御機器21a〜21dを系統別に分けて、独立した室内13,16内に配置するようにしてもよい。また一実施形態では、本発明を給水ポンプユニットの制御盤に適用したが、これに限らず、他の装置の制御盤に適用してもよい。むろん、一実施形態では、2つに仕切った制御盤を挙げたが、それ以上に仕切った構造の制御盤でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】は本発明の一実施形態に係る制御盤の取付け構造を、同構造を適用した給水ポンプユニットと共に示す斜視図。
【図2】同制御盤の取付け構造の詳細を示す斜視図。
【図3】制御盤の据付け状態を示す平面図。
【図4】同じく正面図。
【図5】図4中のA部を拡大して示す図。
【図6】制御盤のメンテナンスを行うときの状況を説明するための平面図。
【図7】制御盤で行われていた扉式のメンテナンス構造を示す斜視図。
【図8】その異なるスライド式のメンテナンス構造を示す斜視図。
【図9】その異なる回動式のメンテナンス構造を示す斜視図。
【符号の説明】
【0038】
2…架台部材、4…制御盤、12…仕切り壁(間仕切り部材)、13,16…室、14,17…メンテナンス開口部(開口)、15,19…扉部材,カバー(蓋部材)21a〜21d…制御機器、23…スライド式支持機構(第1機構)、24…回動式支持機構(第2機構)、26…ガイドレール(レール部材)、28…ボス部(スライド部材)。
【出願人】 【識別番号】502002407
【氏名又は名称】川本電産株式会社
【住所又は居所】愛知県岡崎市橋目町字御小屋西188番地
【識別番号】000148209
【氏名又は名称】株式会社川本製作所
【住所又は居所】愛知県名古屋市中区大須4丁目11番39号
【出願日】 平成15年10月31日(2003.10.31)
【代理人】 【識別番号】100058479
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦

【識別番号】100091351
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 哲

【識別番号】100088683
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 誠

【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊

【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司

【識別番号】100109830
【弁理士】
【氏名又は名称】福原 淑弘

【識別番号】100084618
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 貞男

【識別番号】100092196
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 良郎

【公開番号】 特開2005−136352(P2005−136352A)
【公開日】 平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願番号】 特願2003−373522(P2003−373522)