| 【発明の名称】 |
放熱部材および電子機器 |
| 【発明者】 |
【氏名】野橋 久美子 【住所又は居所】東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会社東芝青梅事業所内
【氏名】石川 賢一 【住所又は居所】東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会社東芝青梅事業所内
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| 【要約】 |
【課題】本発明は少ない力で効率的に発熱体と放熱部材との取外しを可能とする構造を提供することを目的とする。
【解決手段】ヒートシンク20の裏面からはCPU10の素子12に対応して受熱部22が裏面より突出して形成されている。受熱部22はCPU10上に搭載された際、CPU10の素子12の角部12a,12b,12c,12dに対応する角部22a、22b、22c、22dを持った略四角形状に形成されている。このうち素子12の角部12aに対応する受熱部22の角部22aにはテーパー状の傾斜部23が形成されされている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 発熱体に粘着力を有する熱伝導部材を介して取り付けられる放熱部材において、 本体と、 前記本体に形成され、前記発熱体に前記熱伝導部材を介して熱的に接続される受熱部と、 前記受熱部の角部に形成されるとともに、前記発熱体に前記受熱部が熱的に接続された際、前記受熱部から離間する離間部と、 を具備することを特徴とする放熱部材。 【請求項2】 前記受熱部は平面四角形状に形成され、それぞれの角部に前記離間部が形成されることを特徴とする請求項1記載の放熱部材。 【請求項3】 前記離間部は傾斜部であることを特徴とする請求項1または2記載の放熱部材。 【請求項4】 請求項3記載の前記発熱体及び前記放熱部材が内蔵される電子機器。 【請求項5】 発熱体に粘着力を有する熱伝導部材を介して取り付けられる放熱部材において、 本体と、 前記本体に形成され、前記発熱体に前記熱伝導部材を介して熱的に接続される受熱部と、 前記受熱部の角部に形成されるとともに、前記本体及び前記受熱部を貫通する孔部と、 を具備することを特徴とする放熱部材。 【請求項6】 前記受熱部は平面四角形状に形成され、それぞれの角部に前記孔部が形成されることを特徴とする請求項1記載の放熱部材。 【請求項7】 前記孔部は切欠きであることを特徴とする請求項1または2記載の放熱部材。 【請求項8】 請求項3記載の前記発熱体及び前記放熱部材が内蔵される電子機器。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、コンピュータ等の電子機器に係り、特に、発熱体と放熱部材との取外し方に関する。 【背景技術】 【0002】 コンピュータ等の電子機器のCPUは高性能化が著しく、それに応じて発熱量も急速に増加している。これらCPUを冷却する方法として、放熱フィンのみによる自然空冷、ファンを用いる強制空冷、あるいは冷却水を用いる水冷等の冷却技術が用いられている。これら冷却システムにはいずれもCPUに放熱部材が熱伝導性を有するグリースやシリコンコンパウンド等を介して密着されている。このような熱伝導部材は放熱部材とCPUとを強固に熱接続するために強力な粘着性を有している。 【0003】 近年、一般ユーザにおいても、ユーザ自身によるCPU交換等を行ったり、保守等でCPU等の発熱部材を取り外したりする必要性が出てきている。このような場合、熱伝導部材の粘着により容易に発熱部材より放熱部材を取り外すことが出来ない。 【0004】 このような問題を解決する方法として放熱部材と発熱体との取り付け部の一部に切欠きを設け、この切欠きに棒等を挿入し梃子の原理で取り外す方法がある。 【0005】 (特許文献1参照。)。 【特許文献1】実開平6−70247号公報(第1図乃至第3図) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 しかし、特許文献1に記載された切欠き部は放熱部材と発熱体との取り付け辺の略中央にも受けられている。すなわち、棒を挿入してこの原理で取り外すことは可能であるが、最初から粘着面積の大きいところよりはがそうするため、比較的大きな力を要する。 【0007】 そこで、本発明は少ない力で効率的に発熱体と放熱部材との取外しを可能とする構造を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 上記目的を達成するために、請求項1に係る発明では、発熱体に粘着力を有する熱伝導部材を介して取り付けられる放熱部材において、本体と、前記本体に形成され、前記発熱体に前記熱伝導部材を介して熱的に接続される受熱部と、前記受熱部の角部に形成されるとともに、前記発熱体に前記受熱部が熱的に接続された際、前記受熱部から離間する離間部と、を具備することを特徴とする。 【0009】 請求項5に係る発明においては、発熱体に粘着力を有する熱伝導部材を介して取り付けられる放熱部材において、本体と、前記本体に形成され、前記発熱体に前記熱伝導部材を介して熱的に接続される受熱部と、前記受熱部の角部に形成されるとともに、前記本体及び前記受熱部を貫通する孔部と、を具備することを特徴とする。 【発明の効果】 【0010】 本発明によれば、少ない力で効率的に発熱体と放熱部材との取外しを可能とする構造を提供することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 以下本発明に係る実施の形態を、図面を参照して説明する。 【0012】 図1は、第1の実施の形態にかかるCPU、CPUソケット、回路基板の分解斜視図である。図2は、ヒートシンク、CPU、回路基板の斜視図である。 【0013】 図示しないノート型コンピュータ等の電子機器には回路基板1が内蔵される。回路基板1にはマトリックス状に配置された電極パッド2が設けられている。電極パッド2上にはCPU10を実装するためのCPUソケット3が実装される。CPUソケット3は複数の半田ボール5が形成されたBGAタイプのソケットであり、半田ボール5はパッド2に半田付けされる。CPUソケット3の上面には複数の孔4がマトリックス状に形成されている。 【0014】 CPU10の基台11の下面には複数の電極ピン13が形成されており、PGAタイプのCPUである。基台11には素子12が実装されており、素子12とピン13とは電気的に接続されている。素子12は角部12a,12b,12c,12dを有する略四角形状に形成されており、基台11より突出している。 【0015】 CPUソケット3はベースおよびスライダー6の2ピース構成をとっている。ベースに組み合わされたスライダー6はドライバーでネジ部7を回転させることで、ベースに対してスライダーをスライド可能になっている。 【0016】 CPU10をCPUソケット3に実装する際は、CPU10のピン13を孔4に挿入し、ネジ部7を回転させることでCPU10をソケット3に固定及び電気的接続することが可能である。逆にネジを逆回転させることでスライダー6をスライドさせ、CPU10をソケット3より取り外すことが出来る。 【0017】 図2に示すように、CPUソケット3を介して回路基板1上に実装されたCPU10上に素子12より発生する熱を放熱するためのヒートシンク(放熱部材)20が実装される。ヒートシンク20はアルミニウム、マグネシウム等の金属材料にて形成されており、複数の放熱フィン21が一体的に設けられている。ヒートシンク20と素子12との間には熱伝導性のグリース30が介在される。このグリース30により、素子12とヒートシンク20との間を効果的に密着させることが素子12からヒートシンク20への伝熱を効果的に行うことが出来る。 【0018】 ヒートシンク20は複数の放熱フィン21および回路基板1にネジ固定されるための固定部(図示せず)を有している。固定部は回路基板1の裏面よりネジ(図示せず)にて固定されることで、素子12からの熱は伝熱シート30を介してヒートシンク20にされる。 【0019】 図3は、第1の実施の形態に係るヒートシンクの裏面を示す斜視図である。図に示すようにヒートシンク20の裏面からはCPU10の素子12に対応して受熱部22が裏面より突出して形成されている。受熱部22はCPU10上に搭載された際、CPU10の素子12の角部12a,12b,12c,12dに対応する角部22a、22b、22c、22dを持った略四角形状に形成されている。このうち素子12の角部12aに対応する受熱部22の角部22aにはテーパー状の傾斜部23が形成されされている。 【0020】 図4は、第1の実施の形態に係るヒートシンク、CPU、CPUソケットの関係を示す断面図である。図5は、第1の実施の形態に係るヒートシンクの取外し方を示す断面図である。 【0021】 図4に示すように、ヒートシンク20をCPU10に熱的に接続したとき、受熱部22は素子12と対向して搭載される。このとき受熱部22の角部22aは素子12の角部12aと対向している。しかしながら受熱部22aに形成されている傾斜部23により、素子12の角部12aと受熱部22の角部22aとの間は傾斜部23の傾斜分離間している。 【0022】 次にCPU10に搭載されたヒートシンク20を取り外す工程を説明する。図5に示すようにCPU10の基台11とヒートシンクとは離間されており、その間より先端のとがった治具40を挿入する。治具40の先端41は受熱部23の傾斜部に沿うようなテーパー状になっている。次に治具40をそのまま押し込むか、あるいは、梃子の原理を使って、先端41をヒートシンク20方向に回転させる。これによりヒートシンク20の傾斜部23から徐々に素子12より剥がれていく。 【0023】 このように、素子12の角部12aと対向する受熱部22の角部22aに傾斜部23を形成することで治具40を挿入しやすくすると同時に、素子12及び受熱部22との角部よりはがすことで、小さいグリース粘着エリアから徐々に広いグリース粘着エリアへはがしていくために少ない力で効率よくヒートシンク20を素子12より取り外すことが可能である。 【0024】 図6は、第2の実施の形態に係るヒートシンクの裏面を示す斜視図である。図に示すようにヒートシンク50の裏面からはCPU10の素子12に対応して受熱部52が裏面より突出して形成されている。受熱部52はCPU10上に搭載された際、CPU10の素子12の角部12a,12b,12c,12dに対応する角部52a、52b、52c、52dを持った略四角形状に形成されている。このうち素子12の角部12aに対応する受熱部52の角部52aにはヒートシンク50を貫通する孔部53が形成されている。 【0025】 図7は、第2の実施の形態に係るヒートシンク、CPU、CPUソケットの関係を示す断面図である。図8は、第2の実施の形態に係るヒートシンクの取外し方を示す断面図である。 【0026】 図7に示すように、ヒートシンク50をCPU10に熱的に接続したとき、受熱部52は素子12と対向して搭載される。このとき受熱部52の角部52aは素子12の角部12aと対向している。受熱部52aに形成されている孔部53はヒートシンク50の受熱部52を貫通し、素子12の上面に対向している。 【0027】 この状態においてCPU10に搭載されたヒートシンク50を取り外す工程を説明する。図8に示すようにヒートシンク50の孔部53と素子12の上面とは対向している。孔部53より治具60を挿入し、この治具60を素子12の上面に押し当てたまま、受熱部52の角部52a側に位置するヒートシンク50の端部54を素子12から遠ざかる方へ引っ張ると同時に治具60を素子12方向へ押し込む。この動作によりヒートシンク50は角部52aと対角に位置する角部52cを中心に回転する。従って、第1の実施の形態と同様にヒートシンク50を小さいグリース粘着エリアより大きいグリース粘着エリアへと徐々に取り外すことが出来るため少ない力で効率よくヒートシンク50を素子12より取り外すことが可能である。 【0028】 図9は、第3の実施の形態に係るヒートシンクの裏面を示す斜視図である。図に示すようにヒートシンク70の本体72の表面には放熱フィン71が一体的に形成されている。本体72の裏面からはCPU10の素子12に対応して受熱部72が突出して形成される。本体72には孔部74が本体72を貫通して形成される。 【0029】 図10は、第3の実施の形態に係るヒートシンク、CPU、CPUソケットの関係を示す断面図である。図11は、第3の実施の形態に係るヒートシンクの取外し方を示す断面図である。 【0030】 図10に示すように、ヒートシンク70をCPU10に熱的に接続したとき、受熱部72は素子12と対向して搭載される。このとき孔部74はCPU11が取り付けられているソケット3のネジ部7と対向している。 【0031】 この状態においてCPU10に搭載されたヒートシンク70を取り外す工程を説明する。図11に示すようにヒートシンク70の孔部74とソケット3のネジ部7とは対向している。孔部74より治具80を挿入する。この場合ネジ部7を操作するため治具80はドライバーである。この治具80によりネジ部7を操作することで、ヒートシンク70はCPU10にグリースの粘着力により取り付けられたまま、CPU10とヒートシンク70とが同時にソケット3より取り外すことが出来る。 【0032】 このあと、ヒートシンク70をCPU10より取り外せば良い。この場合、第1もしくは第2の実施形態にて説明したヒートシンクの受熱部の傾斜部や孔部を第3の実施の形態にも応用すればソケット3より取り外されたCPU10とヒートシンク70との分離を容易にすることが出来る。 【0033】 図12は、第4の実施の形態に係るヒートシンクの裏面を示す斜視図である。図に示すように第4の実施の形態は第1の実施の形態で説明した傾斜部を応用したものである。ヒートシンク90の裏面に設けられている受熱部92の4つの角部それぞれに傾斜部92a,92b,92c,92dを形成する。こうすることで治具により各角部よりヒートシンク90を徐々に取外し、最後に受熱部92と素子12との中央付近の粘着をはがすことで、さらに容易にヒートシンクをCPUより取り外すことができる。 【0034】 図13は、第5の実施の形態に係るヒートシンクの裏面を示す斜視図である。図に示すように第5の実施の形態は第2の実施の形態で説明した孔部を応用したものである。ヒートシンク100の裏面に設けられている受熱部102の4つの角部それぞれに孔部102a,102b,102c,102dを形成する。こうすることで治具により各角部よりヒートシンク100を徐々に取外し、最後に受熱部92と素子12との中央付近の粘着をはがすことで、さらに容易にヒートシンクをCPUより取り外すことができる。 【0035】 本発明ではその主旨を逸脱しない範囲であれば、上記の実施形態に限定されるものではない。また本発明においてはCPUからのヒートシンクの取外しを説明したが、発熱部品であれば何でもよく、例えばVGAチップや、その他の発熱素子でも良い。また、本発明においてはCPUの基台よりも小さい素子空のヒートシンクの取外しを説明したが、発熱体の平らな表面からの取外しにも応用できる。すなわち放熱部材より突出した多角形状の受熱部に本発明を応用することも可能である。さらに、本発明においてはCPUとヒートシンクとの伝熱にはグリースを用いたが、その他の伝熱制を有し、かつ粘着性を持つ熱伝導部材に応用することも可能である。また本発明において治具が挿入される傾斜部は切欠き等により発熱体と放熱部材とを離間する離間部であれば良く、さらに孔部も放熱部材の端部より切欠かれた切欠き部も含むものとする。 【図面の簡単な説明】 【0036】 【図1】第1の実施の形態にかかるCPU、CPUソケット、回路基板の分解斜視図。 【図2】ヒートシンク、CPU、回路基板の斜視図。 【図3】第1の実施の形態に係るヒートシンクの裏面を示す斜視図。 【図4】第1の実施の形態に係るヒートシンク、CPU、CPUソケットの関係を示す断面図。 【図5】第1の実施の形態に係るヒートシンクの取外し方を示す断面図。 【図6】第2の実施の形態に係るヒートシンクの裏面を示す斜視図。 【図7】第2の実施の形態に係るヒートシンク、CPU、CPUソケットの関係を示す断面図。 【図8】第2の実施の形態に係るヒートシンクの取外し方を示す断面図。 【図9】第3の実施の形態に係るヒートシンクの裏面を示す斜視図。 【図10】第3の実施の形態に係るヒートシンク、CPU、CPUソケットの関係を示す断面図。 【図11】第3の実施の形態に係るヒートシンクの取外し方を示す断面図。 【図12】第4の実施の形態に係るヒートシンクの裏面を示す斜視図。 【図13】第5の実施の形態に係るヒートシンクの裏面を示す斜視図。 【符号の説明】 【0037】 1…回路基板、2…電極パッド、3…CPUソケット、7…ネジ部、10…CPU、12…素子、12a,12b,12c,12d…角部、30…グリース、20,50,70,90,100…ヒートシンク、22、52、72、92,102…受熱部、23,92a,92b,92c,92d…傾斜部、40,60,80…治具、53、74、102a,102b,102c,102d…孔部
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝 【住所又は居所】東京都港区芝浦一丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成15年10月30日(2003.10.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083161 【弁理士】 【氏名又は名称】外川 英明
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| 【公開番号】 |
特開2005−136197(P2005−136197A) |
| 【公開日】 |
平成17年5月26日(2005.5.26) |
| 【出願番号】 |
特願2003−370750(P2003−370750) |
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