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【発明の名称】 可撓配線板
【発明者】 【氏名】高比良 宏士
【住所又は居所】広島県三次市四拾貫町91番地 広島オプト株式会社内

【要約】 【課題】高品質化、特に配線パターンとコネクタ用端子との接続部分での折れ断線を防止できる可撓配線板を提供する。

【解決手段】可撓性を具備する絶縁性基板2と、絶縁性基板2上に配列されている導体層により形成された複数の配線パターン3と、配線パターン3の少なくとも一端に配線パターン3の線幅より幅広に形成されているコネクタ用端子4とを有し、各コネクタ用端子4と配線パターン3との接続部5を各コネクタ用端子4の配列方向に沿って非直線状に配置する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性を具備する絶縁性基板と、前記絶縁性基板上に配列されている導体層により形成された複数の配線パターンと、前記配線パターンの少なくとも一端に形成されているコネクタ用端子とを有し、前記コネクタ用端子は、前記配線パターンの線幅より幅広に形成されるとともに、前記絶縁性基板の端部に配列されている可撓配線板において、
前記各コネクタ用端子と配線パターンとの接続部が、前記各コネクタ用端子の配列方向に沿って非直線状に配置されていることを特徴とする可撓配線板。
【請求項2】
前記各コネクタ用端子と配線パターンとの接続部が、前記各コネクタ用端子の配列方向に沿って千鳥状に配置されている請求項1に記載の可撓配線板。
【請求項3】
可撓性を具備する絶縁性基板と、前記絶縁性基板上に配列されている導体層により形成された複数の配線パターンと、前記配線パターンの少なくとも一端に形成されているコネクタ用端子と、前記コネクタ用端子のコネクタに対する挿入量を規制するため前記絶縁性基板の端縁から延出形成されている一対の位置決め用耳部とを有し、前記各コネクタ用端子は、前記配線パターンの線幅より幅広に形成されるとともに、前記絶縁性基板の端部に配列されており、前記一対の位置決め用耳部は、前記絶縁性基板のコネクタ用端子の形成部位の近傍に前記コネクタ用端子の配列方向に沿って延出形成されている可撓配線板において、
前記各コネクタ用端子と配線パターンとの接続部のうちの少なくとも一部が、前記一対の位置決め用耳部の間に配置されていることを特徴とする可撓配線板。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器の部品間の電気的な接続に好適な可撓配線板に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、電子機器の部品間の電気的な接続を可撓配線板により行う技術が知られている。例えば、液晶表示パネルとバックライトを備えた液晶表示装置において、液晶表示パネルには、この液晶表示パネルを駆動するための液晶駆動回路がコネクタおよび可撓配線板を介して接続され、バックライトには、このバックライトを駆動するためのバックライト駆動回路がコネクタおよび可撓配線板を介して接続されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図3は従来のコネクタとの接続に用いられる可撓配線板のコネクタ用端子近傍を示すものであり、従来の可撓配線板101は、ポリイミドあるいはポリエチレンテレフタレートなどの絶縁性を有する素材により厚さ25〜50μm程度に形成された可撓性フィルムからなるほぼ平板状の絶縁性基板102を有している。この絶縁性基板102の右端近傍の上端縁および下端縁には、それぞれ平面ほぼ矩形状に形成された位置決め用耳部102aが絶縁性基板102の右端に対して直交する図3の上下方向に沿って延出形成されている。これらの位置決め用耳部102aは、それぞれの右端縁を図示しないコネクタの所定位置に当接させることで、可撓配線板101のコネクタに対する挿入量、すなわち後述するコネクタ用端子104のコネクタに対する挿入量を規制することができるようになっている。なお、位置決め用耳部102aを設けない構成のものもある。
【0004】
前記絶縁性基板102上には、銅あるいはアルミニウムなどの金属膜により形成された導体層からなる所定パターンを有する複数の配線パターン103が配設されている。
【0005】
前記各配線パターン103の図3右端には、それぞれコネクタ用端子104が形成されている。これらのコネクタ用端子104は、コネクタに設けた複数の接続端子との接触状態を確保することができるように、絶縁性基板102の右端に対して直交する図3の左右方向を長手方向とするように相互に平行に形成されている。さらに、各コネクタ用端子104は、配線パターン103より幅広の直線状に形成されている。また、各コネクタ用端子104は、それぞれの長さ寸法が同一に形成されている。そして、各コネクタ用端子104と配線パターン103との接続部105、すなわち配線幅の変化点は、コネクタ用端子104の長手方向に対して直交する幅方向に沿って直線状に揃って配置されている。また、各接続部105は、一対の位置決め用耳部102aの右端縁を結ぶ仮想直線とほぼ一致するようにコネクタ用端子104の配列方向に沿って直線状に配置されている。
【0006】
したがって、前記一対の位置決め用耳部102aは、絶縁性基板102のコネクタ用端子104の形成部位の近傍にコネクタ用端子104の配列方向に沿って延出形成されている。また、絶縁性基板102の一対の位置決め用耳部102aの形成位置より右側表面は、コネクタ用端子104が配置されるコネクタ用端子形成部とされている。
【0007】
前記配線パターン103およびコネクタ用端子104は、例えば絶縁性基板102上に、無電解メッキあるいはスパッタなどにより成膜された金属膜などからなる導電層をエッチングによって所定パターンにパターニングすることにより形成されている。
【0008】
前記配線パターン103の表面と、コネクタ用端子104の接続部側、例えばコネクタ用端子104の接続部105から0.25mm程度の表面は、腐蝕および損傷などから保護するための絶縁性保護膜106によって被覆されている。この絶縁性保護膜106としては、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などの絶縁性を有する樹脂が一般的に用いられる。
【0009】
このような構成からなる可撓配線板101によれば、可撓配線板101の接続端をコネクタに挿入することで、可撓配線板101のコネクタ用端子104とコネクタの接続端子とが相互に接触して電気的な接続が容易に行われるようになっている。
【0010】
【特許文献1】特開2002−287654号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところで、近年においては各種装置の高品質化が求められており、各種装置の高品質化の一つとして、電子機器の部品間の電気的な接続を行う可撓配線板101においても高品質化が求められている。
【0012】
しかしながら、前述した従来の可撓配線板101においては、近年の高品質化の要求に応えることができないという問題点があった。
【0013】
例えば、従来の可撓配線板101においては、可撓配線板101が屈曲性を有しているため、コネクタに可撓配線板101を挿入した際に、可撓配線板101の一対の位置決め用耳部102aの右端縁を結ぶ仮想直線を屈曲線とするように長手方向に対して直交する方向に屈曲する。この時、配線幅の変化点であるコネクタ用端子104と配線パターン103との接続部105の位置がコネクタ用端子104の配列方向に沿って直線状に揃っているため、屈曲により生じる応力が各接続部105を結ぶコネクタ用端子4の配列方向に沿って直線状に集中し、接続部105で折れ断線が発生する可能性が大きいという問題点があった。
【0014】
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、高品質化を容易に図ることのできる可撓配線板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前述した目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に係る本発明の可撓配線板の特徴は、可撓性を具備する絶縁性基板と、前記絶縁性基板上に配列されている導体層により形成された複数の配線パターンと、前記配線パターンの少なくとも一端に形成されているコネクタ用端子とを有し、前記コネクタ用端子は、前記配線パターンの線幅より幅広に形成されるとともに、前記絶縁性基板の端部に配列されている可撓配線板において、前記各コネクタ用端子と配線パターンとの接続部が、前記各コネクタ用端子の配列方向に沿って非直線状に配置されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、屈曲により生じる応力が接続部の配列方向に沿って直線状に集中するのを防止することができる。すなわち、応力の加わる支点の位置をずらすことができるので、配線パターンとコネクタ用端子との接続部で折れ断線が発生するのを容易に防止することができる。
【0016】
また、請求項2に係る本発明の可撓配線板の特徴は、請求項1において、前記各コネクタ用端子と配線パターンとの接続部が、前記各コネクタ用端子の配列方向に沿って千鳥状に配置されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、各コネクタ用端子と配線パターンとの接続部を非直線状とすることが容易かつ確実にできる。
【0017】
また、請求項3に係る本発明の可撓配線板の特徴は、可撓性を具備する絶縁性基板と、前記絶縁性基板上に配列されている導体層により形成された複数の配線パターンと、前記配線パターンの少なくとも一端に形成されているコネクタ用端子と、前記コネクタ用端子のコネクタに対する挿入量を規制するため前記絶縁性基板の端縁から延出形成されている一対の位置決め用耳部とを有し、前記各コネクタ用端子は、前記配線パターンの線幅より幅広に形成されるとともに、前記絶縁性基板の端部に配列されており、前記一対の位置決め用耳部は、前記絶縁性基板のコネクタ用端子の形成部位の近傍に前記コネクタ用端子の配列方向に沿って延出形成されている可撓配線板において、前記各コネクタ用端子と配線パターンとの接続部のうちの少なくとも一部が、前記一対の位置決め用耳部の間に配置されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、屈曲により生じる応力の少なくとも一部を、幅広のコネクタ用端子の形成部で受圧することができるので耐屈曲性を向上することができる。その結果、配線パターンとコネクタ用端子との接続部で折れ断線が発生するのを容易に防止することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明の可撓配線板によれば、高品質化を容易に図ることができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
【0020】
図1は本発明に係る可撓配線板の第1実施形態のコネクタ用端子近傍を誇張して示す一部切断平面図である。
【0021】
図1に示すように、本実施形態の可撓配線板1は、ポリイミドあるいはポリエチレンテレフタレートなどの絶縁性を有する素材により厚さ25〜50μm程度に形成された可撓性フィルムからなるほぼ平板状の絶縁性基板2を有している。この絶縁性基板2の右端近傍の上端縁および下端縁には、それぞれ平面ほぼ矩形状に形成された位置決め用耳部2aが絶縁性基板2の右端に対して直交する図1の上下方向に沿って延出形成されている。これらの位置決め用耳部2aは、それぞれの右端縁を図示しないコネクタの所定位置に当接させることで、可撓配線板1のコネクタに対する挿入量、すなわち後述するコネクタ用端子4のコネクタに対する挿入量を規制することができるようになっている。なお、位置決め用耳部2aを設けない構成としてもよい。
【0022】
前記絶縁性基板2上には、銅あるいはアルミニウムなどの金属膜により形成された導体層からなる所定パターンを有する複数の配線パターン3が配設されている。
【0023】
前記各配線パターン3の図1右端には、それぞれコネクタ用端子4が形成されている。これらのコネクタ用端子4は、コネクタに設けた複数の接続端子との接触状態を確保することができるように、絶縁性基板2の右端に対して直交する図1の左右方向を長手方向とする相互に平行に形成されている。さらに、各コネクタ用端子4は、配線パターン3より幅広の直線状に形成されている。また、各コネクタ用端子4は、それぞれの長さ寸法が複数種、本実施形態においては長短の2種類のものがコネクタ用端子4の配列方向に沿って交互に用いられている。そして、長さの長いコネクタ用端子4Lの配線パターン3との接続部5Lは、後述する一対の位置決め用耳部2aの右端縁を結ぶ仮想直線とほぼ一致する位置に配置されており、長さの短いコネクタ用端子4Sの配線パターン3との接続部5Sは、後述する一対の位置決め用耳部2aの右端縁を結ぶ仮想直線より右側に配置されている。
【0024】
すなわち、各コネクタ用端子4(符号4は、長さの短いコネクタ用端子4Lおよび長さの短いコネクタ用端子4Sを総称する)と配線パターン3との接続部5(符号5は、接続部5Lおよび接続部5Sを総称する)である配線幅の変化点が、コネクタ用端子4の長手方向に対して直交する幅方向、すなわちコネクタ用端子4の配列方向に沿って非直線状、本実施形態においては、コネクタ用端子4の配列向に沿って一つおきに前後となる千鳥状に配置されている。
【0025】
したがって、前記一対の位置決め用耳部2aは、絶縁性基板2のコネクタ用端子4の形成部位の近傍にコネクタ用端子4の配列方向に沿って延出形成されている。
【0026】
また、絶縁性基板2の一対の位置決め用耳部2aの形成位置より右側表面は、コネクタ用端子4が配置されるコネクタ用端子形成部とされている。
【0027】
なお、各コネクタ用端子4の接続部5の位置としては、コネクタ用端子4の配列方向に沿って非直線状に配置されていればよく、例えば、コネクタ用端子4の配列方向に沿って複数毎に前後となる千鳥配置としたり、長さ方向に沿って設けた所定の領域内にランダムに配置したり、曲線状に配置したりすることができる。
【0028】
また、コネクタ用端子4の形成部位を絶縁性基板2の複数箇所に設ける構成としてもよい。
【0029】
前記配線パターン3およびコネクタ用端子4は、例えば絶縁性基板2に、無電解メッキあるいはスパッタなどにより成膜された金属の導体(金属膜)からなる導電層をエッチングによって所定パターンにパターニングすることにより形成されている。
【0030】
なお、配線パターン3およびコネクタ用端子4は、設計コンセプトなどの必要に応じて、厚さ12〜25μm程度の銅あるいはアルミニウムなどの金属箔にポリイミド樹脂を塗布して硬化させた後、金属箔をエッチングなどによって対応するコネクタの接続端子に応じた所定パターンにパターニングすることにより形成してもよい。さらに、銀ペーストなどの導電ペーストを所定パターンに印刷することにより形成する形成方法もある。
【0031】
前記配線パターン3の表面と、各コネクタ用端子4の接続部側、例えば長さの短いコネクタ用端子4Sの接続部5から右側0.25mm程度までの表面は、腐蝕および損傷などから保護するための絶縁性保護膜6によって被覆されている。この絶縁性保護膜6としては、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂などの絶縁性を有する樹脂が一般的に用いられる。
【0032】
なお、配線パターン3、コネクタ用端子4および絶縁性保護膜6を絶縁性基板2の表裏両面に設ける構成としてもよい。
【0033】
その他の構成については、従来公知の可撓配線板と同様とされているので、その詳しい説明および図示は省略する。
【0034】
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
【0035】
本実施形態の可撓配線板1によれば、コネクタに可撓配線板1を挿入した際に、可撓配線板1が、可撓配線板1の一対の位置決め用耳部2aの右端縁を結ぶ仮想直線を屈曲線とするように長手方向に対して直交する方向に屈曲しようとした場合、各接続部5が、コネクタ用端子4の配列方向に沿って非直線状に配置されているので、屈曲により生じる応力が各接続部5を結ぶコネクタ用端子4の配列方向に沿って直線状に集中するのを防止することができる。
【0036】
すなわち、接続部5をコネクタ用端子4の配列方向に沿って非直線状に配置することで、応力の加わる支点の位置を直線状とせずにずらすことができ、これにより屈曲により生じる応力を、コネクタ用端子4の配列方向に対して直交する方向の長さを有する広い面積に分散させることができるので、応力の加わる部位における可撓配線板1そのものの剛性が向上し、応力による屈曲そのものを生じにくくすることができる。その結果、配線パターン3とコネクタ用端子4との接続部5で折れ断線が発生するのを容易かつ確実に防止することができる。
【0037】
したがって、本実施形態の可撓配線板1によれば、高品質化を容易に図ることができる。
【0038】
また、本実施形態の可撓配線板1によれば、コネクタ用端子4のパターンを変更するというコストの増加を招かない簡単な構成で、高品質化に対応することができる。
【0039】
さらに、本実施形態の可撓配線板1によれば、接続部5がコネクタ用端子4の配列方向に沿って千鳥状に配置されているので、接続部5をコネクタ用端子4の配列方向に沿って非直線状とすることが容易かつ確実にできる。
【0040】
なお、本実施形態の可撓配線板1においては、一対の位置決め用耳部2aの有無にかかわらず、接続部5で折れ断線が発生するのを容易に防止することができる。
【0041】
図2は本発明に係る可撓配線板の第2実施形態のコネクタ用端子近傍を誇張して示す一部切断平面図である。なお、前述した第1実施形態の可撓配線板1と同一ないし相当する構成については図面中に同一の符号を付してある。
【0042】
図2に示すように、本実施形態の可撓配線板11は、前述した第1実施形態の可撓配線板1における長さの長いコネクタ用端子4Lの配線パターン3との接続部5Lを、一対の位置決め用耳部2aの間に配置し、長さの短いコネクタ用端子4Sと配線パターン3との接続部5Sを一対の位置決め用耳部2aの右端縁を結ぶ仮想直線とほぼ一致する位置に配置することにより構成されている。
【0043】
ずなわち、コネクタ用端子4と配線パターン3との接続部5の一部を一対の位置決め用耳部2aの間に配置する構成とされている。
【0044】
なお、接続部5のうちの少なくとも一部が、一対の位置決め用耳部2aの間に配置されていればよく、例えば各コネクタ用端子4と配線パターン3と接続部5のすべてを一対の位置決め用耳部2aの間に配置する構成としてもよい。この場合、各コネクタ用端子4の長さを同一に形成し、接続部5を一対の位置決め用耳部2aの間においてコネクタ用端子4の配列方向に沿って直線状に配置することができる。
【0045】
その他の構成については、前述した第1実施形態の可撓配線板1と同様とされているので、その詳しい説明は省略する。
【0046】
このような構成からなる本実施形態の可撓配線板11によれば、コネクタに可撓配線板11を挿入した際に、可撓配線板11が、可撓配線板11の一対の位置決め用耳部2aの右端縁を結ぶ仮想直線を屈曲線とするように長手方向に対して直交する方向に屈曲しようとした場合、各接続部5が、コネクタ用端子4の配列方向に沿って非直線状に配置されているので、屈曲により生じる応力が各接続部5を結ぶコネクタ用端子4の配列方向に沿って直線状に集中するのを防止することができる。
【0047】
すなわち、接続部5をコネクタ用端子4の配列方向に沿って非直線状に配置することで、応力の加わる支点の位置を直線状とせずにずらすことができ、これにより屈曲により生じる応力を、コネクタ用端子4の配列方向に対して直交する方向の長さを有する広い面積に分散させることができるので、剛性が向上し、屈曲そのものを生じにくくすることができる。
【0048】
さらに、本実施形態の可撓配線板11によれば、屈曲により生じる応力の一部を、接続部5ではなく、コネクタ用端子4Lの形成部で受圧することができるので、可撓配線板1そのものの剛性がさらに向上し、応力による屈曲そのものをさらに生じにくくすることができる。その結果、配線パターン3とコネクタ用端子4との接続部5で折れ断線が発生するのを容易かつ確実に防止することができる。
【0049】
したがって、本実施形態の可撓配線板11によれば、高品質化を容易に図ることができる。
【0050】
また、本実施形態の可撓配線板11によれば、コネクタ用端子4のパターンを変更するというコストの増加を招かない簡単な構成で、高品質化に対応することができる。
【0051】
なお、本実施形態の可撓配線板11において、すべての接続部5を一対の位置決め用耳部2aの間に配置する構成とした場合には、屈曲により生じる応力のすべてをコネクタ用端子4で受圧することができので、応力の受圧面積がより増加するので、配線パターン3とコネクタ用端子4との接続部5で折れ断線が発生するのをより確実に防止することができる。
【0052】
なお、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明に係る可撓配線板の第1実施形態のコネクタ用端子近傍を誇張して示す一部切断平面図
【図2】本発明に係る可撓配線板の第2実施形態のコネクタ用端子近傍を誇張して示す図1と同様の図
【図3】従来の可撓配線板のコネクタ用端子近傍を誇張して示す一部切断平面図
【符号の説明】
【0054】
1、11 可撓配線板
2 絶縁性基板
2a 位置決め用耳部
3 配線パターン
4、4L、4S コネクタ用端子
5、5L、5S 接続部
【出願人】 【識別番号】000103747
【氏名又は名称】オプトレックス株式会社
【住所又は居所】東京都荒川区東日暮里五丁目7番18号
【識別番号】000167783
【氏名又は名称】広島オプト株式会社
【住所又は居所】広島県三次市四拾貫町91番地
【出願日】 平成15年10月30日(2003.10.30)
【代理人】 【識別番号】100081282
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 俊輔

【識別番号】100085084
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 高英

【識別番号】100095326
【弁理士】
【氏名又は名称】畑中 芳実

【識別番号】100115314
【弁理士】
【氏名又は名称】大倉 奈緒子

【識別番号】100117190
【弁理士】
【氏名又は名称】玉利 房枝

【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之

【識別番号】100123858
【弁理士】
【氏名又は名称】磯田 志郎

【公開番号】 特開2005−136182(P2005−136182A)
【公開日】 平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願番号】 特願2003−370613(P2003−370613)