| 【発明の名称】 |
電子機器のシールド構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】高木 俊夫 【住所又は居所】東京都中野区東中野三丁目14番20号 株式会社日立国際電気内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一体成形したシールドケースが少なくとも周囲に連続したリブを有し、該リブの上面に貼設した導電性テープを介して前記シールドケースを配線基板に取付けたことを特徴とする電子機器のシールド構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、通信機等電子機器の無線回路を電磁波ノイズからシールドするシールド構造に関するものである。 【背景技術】 【0002】 通信機等の無線回路等では電磁波の影響を受けやすく、外部から浸入する電磁波ノイズ、或は通信機内部の電源部等から発せられる電磁波ノイズによって誤作動を生じる。この為、無線回路等は、電磁波ノイズの浸入を防止する為、シールドケースに収納される。 【0003】 例えば、特許文献1に示される電子機器のシールド構造では、配線基板のシールドを必要とする部分をシールドケースで覆う様になっている。図11に示される様に、シールドケース1は配線基板2の所要部分を覆う様に取付けられ、前記シールドケース1は基板側の面が開放された箱形状であり、該シールドケース1の側面には取付け爪3が形成され、前記配線基板2の前記取付け爪3と対応する位置には切欠5が形成されている。 【0004】 前記シールドケース1は、前記取付け爪3が前記切欠5に引掛けられることで、前記配線基板2に取付けられる。尚、前記シールドケース1の取付け爪3,3との間には接点4が設けられ、前記配線基板2のアースラインに接触する様になっている。 【0005】 上記した従来の電子機器のシールド構造では、基本的にシールドケース1と配線基板2のアースラインとは点接触であり、前記取付け爪3と取付け爪3間、取付け爪3と接点4間は確実にアースラインに接触しているとはいえず、又基板の経時的変化で基板が反ることも考えられるが、この場合、前記シールドケース1と配線基板2間に隙間が生じ、この隙間からノイズが浸入する虞れが生じる。 【0006】 尚、シールド構造を2重のシールドケースとすることも考えられるが、製作コストが上昇するという問題がある。又、従来の電子機器のシールド構造ではシールドが必要な箇所それぞれにシールドケースを設ける必要があり、同一の配線基板2に複数のシールドケースが必要となる等やはりコスト上昇の要因となっていた。 【0007】 【特許文献1】特開2000−286584号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 本発明は斯かる実情に鑑み、簡潔な構造で而も確実なシールド性能を発揮する電子機器のシールド構造を提供するものである。 【課題を解決するための手段】 【0009】 本発明は、一体成形したシールドケースが少なくとも周囲に連続したリブを有し、該リブの上面に貼設した導電性テープを介して前記シールドケースを配線基板に取付けた電子機器のシールド構造に係るものである。 【発明の効果】 【0010】 本発明によれば、一体成形したシールドケースが少なくとも周囲に連続したリブを有し、該リブの上面に貼設した導電性テープを介して前記シールドケースを配線基板に取付けたので、シールドケースの全周で配線基板のアースと導通し、又導電性テープにより配線基板とシールドケース間に隙間が生じないので、確実なシールド効果が得られる等の優れた効果を発揮する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 以下、図面を参照しつつ本発明を実施する為の最良の形態を説明する。 【0012】 先ず、図1〜図5により本発明の第1の実施の形態について説明する。 【0013】 図中、10は配線基板、11はベース側シールドケース、12はカバー側シールドケースを示している。 【0014】 前記ベース側シールドケース11とカバー側シールドケース12とは略同様な構造を有している。 【0015】 前記ベース側シールドケース11について説明する。 【0016】 該ベース側シールドケース11はアルミ製であり、ダイカスト等の製造方法により一体成形されており、周囲を囲繞し、全周に亘り連続した周辺リブ13、内部を格子状に仕切る縦リブ14、横リブ15により、基板側が開放された所要数の箱状の空間16が形成されている。 【0017】 前記周辺リブ13と縦リブ14、前記周辺リブ13と横リブ15、前記縦リブ14と横リブ15が交差するそれぞれの交差部分には螺子穴17が穿設され、又前記周辺リブ13の所要位置、図示では角の4箇所に突起部18が形成され、該突起部18にも螺子穴19が穿設されている。 【0018】 前記カバー側シールドケース12は前記突起部18を有していないことを除き前記ベース側シールドケース11と略同様な構造であり、説明を省略する。 【0019】 該ベース側シールドケース11と前記カバー側シールドケース12は、前記配線基板10を挾む様に取付けられる。 【0020】 先ず、前記ベース側シールドケース11の、前記周辺リブ13、前記縦リブ14、前記横リブ15の上面に図4(A)に示される帯状の導電性テープ21を貼設する。前記周辺リブ13、前記縦リブ14、前記横リブ15と前記導電性テープ21とは接着剤により接着してもよく、好ましくは該導電性テープ21の裏面に予め導電性粘着テープを付着し、該導電性粘着テープにより接着する。前記導電性テープ21は貼付け長さに予め切断しておくか、或は所定寸法に切断されたものを適宜継足し、或は適宜切断する。 【0021】 該導電性テープ21は、プラスチックフォームを芯材として、ニッケルメッキ等金属メッキしたポリエステル繊維等の導電性繊維を前記芯材に被覆したものであり、柔らかく、接着面の形状に馴染みやすく、更にハサミで容易に切断が可能であると共に抜き加工も容易であるという性質を持っている。 【0022】 前記カバー側シールドケース12の周辺リブ、縦リブ、横リブの上面に帯状の導電性テープ(いずれも図示せず)を貼設する。 【0023】 前記配線基板10を前記ベース側シールドケース11に重ね、螺子22を前記配線基板10に挿通して前記突起部18に螺着する。前記配線基板10は前記導電性テープ21を介して前記ベース側シールドケース11に取付けられる。図示しないが、前記配線基板10の前記導電性テープ21が当接する部分にはアースパターンが形成されており、前記ベース側シールドケース11は前記導電性テープ21を介して前記アースパターンに接触する。 【0024】 次に、前記カバー側シールドケース12を前記配線基板10に重ね、螺子23を前記カバー側シールドケース12、配線基板10に挿通させ、前記ベース側シールドケース11の交差部分に螺着する。前記カバー側シールドケース12と前記配線基板10とは前記螺子23により前記ベース側シールドケース11に共締される。 【0025】 上記した様に、前記カバー側シールドケース12の周辺リブ、縦リブ、横リブにも帯状の導電性テープが貼設されており、前記配線基板10のカバー側シールドケース12側にもアースパターンが形成されており、前記導電性テープは前記アースパターンに接触する。尚、配線基板の両面に形成されるアースパターンは適宜スルーホールで導通させる。 【0026】 前記導電性テープ21は柔軟で接触面に馴染み、更に前記螺子23を締込むことで、前記ベース側シールドケース11と前記配線基板10間、該配線基板10と前記カバー側シールドケース12間が密閉されると共に前記周辺リブ、縦リブ、横リブの全長に亘り前記配線基板10のアースパターンと導通する。 【0027】 而して、前記ベース側シールドケース11、前記カバー側シールドケース12それぞれに形成される前記空間16が個々に、又相互にシールドされる構造となる。又、前記ベース側シールドケース11、前記カバー側シールドケース12が前記配線基板10の補強部材となり、又基板の経時変化を防止する。 【0028】 前記導電性テープ21を貼設する作業は、前記周辺リブ、前記縦リブ、前記横リブの上面に貼付けるものであり、組立てた状態で前記配線基板10のアースパターンと接触すればよい。従って、前記導電性テープ21が前記ベース側シールドケース11の外側に食出したとしても、性能上支障はなく、貼設作業に高精度、熟練を要するものでもない。 【0029】 尚、導電性テープ21を貼設する際の、導電性テープ21の位置決めを容易にする構成として、前記ベース側シールドケース11、カバー側シールドケース12に位置決め突起を設けてもよい。 【0030】 例えば、図2、図3に示される様に、縦リブ14と横リブ15の交差部24にコの字状の突起25を設ける。該突起25は、線状の隆起がコの字状に連続したものであり、前記導電性テープ21が充分に圧縮変形できる高さとなっている。 【0031】 前記突起25が設けられることで、前記導電性テープ21を貼付ける場合に、先端の長手方向及び幅方向の位置が容易に決められ、作業性が向上する。尚、前記突起25を設け、先端部の位置決めをすることで、前記交差部24部分に前記導電性テープ21が不足した状態となるが、予め前記交差部24の形状に合わせて打抜いた導電性テープ21a(図4(B)〜図4(D)参照)を前記交差部24に貼設する。 【0032】 前記周辺リブ13、前記縦リブ14、前記横リブ15、前記交差部24にそれぞれ前記導電性テープ21、導電性テープ21aを貼設した状態は、図5に示される。 【0033】 前記導電性テープ21を位置決めする為の突起の形状は種々考えられ、図6、図7に示される様に、単に前記周辺リブ13、前記縦リブ14、前記横リブ15を直線的に横切る突起26としてもよい。該突起26により、前記導電性テープ21の先端の位置決めがなされる。尚、該導電性テープ21の幅方向の位置決めは、前記周辺リブ13、前記縦リブ14、前記横リブ15の縁を基準として作業できるので、作業上は支障ない。 【0034】 尚、特に図示しないが、前記交差部24部分を前記周辺リブ13、前記縦リブ14、前記横リブ15の上面より高くして、交差部24全体を突起としてもよい。尚、この場合、図8、図9に示される様に凹み24aを形成してもよい。 【0035】 図10は、前記周辺リブ13、前記縦リブ14、前記横リブ15の上面に、所要ピッチで点状の突起27を形成した場合を示している。該突起27を形成することで、該突起27が前記導電性テープ21に食込んだ状態となり、前記突起27と前記導電性テープ21との導通状態が向上し、更に電子機器が振動する等した場合の該導電性テープ21の位置ずれを抑止する。 【0036】 次に、前記突起25、突起26、突起27と前記配線基板10との関係は、前記導電性テープ21を組込んだ状態で、前記配線基板10と前記突起25、突起26、突起27が接触しない様にしてもよく、或は前記配線基板10と前記突起25、突起26、突起27が接触する様にしてもよい。更に、前記導電性テープ21に孔を穿設し、前記突起25、突起26、突起27が基板側のアースパターンに直接接触する様にし、前記突起25、突起26、突起27部分で導通を得る様にしてもよい。更に、前記配線基板10と前記突起25、突起26、突起27とが接触しない様にするには、上記した様に前記突起25、突起26、突起27を前記導電性テープ21、導電性テープ21aが圧縮されても前記配線基板10と接触しない高さとする場合、或は該配線基板10側の前記突起25、突起26、突起27の対向位置に、凹部、切欠等の逃げを形成する場合がある。逃げを形成する場合は、前記導電性テープ21、導電性テープ21aにより前記配線基板10と前記ベース側シールドケース11、カバー側シールドケース12との間で充分な導通が得られる場合に、前記突起25、突起26、突起27と対向する部分に局部的な荷重が発生するのを防止する効果がある。 【0037】 尚、上記実施の形態では配線基板10の両面にシールドケースを設けたが、いずれか一方の面にシールドケースを設けてもよい。又、シールドケースの内部を縦リブ14、横リブ15で仕切ったが、シールドケース単体で空間16を形成する様にしてもよい。 【図面の簡単な説明】 【0038】 【図1】本発明の実施の形態を示す斜視図である。 【図2】該実施の形態に於けるシールドケースの斜視図である。 【図3】図2のA部拡大図である。 【図4】(A)(B)(C)(D)は該実施の形態に使用される導電性テープの説明図である。 【図5】該実施の形態に於けるシールドケースと導電性テープの関係を示す説明図である。 【図6】本発明の他の実施の形態を示す説明図である。 【図7】図6のB部拡大図である。 【図8】本発明に於ける突起部の他の例を示す説明図である。 【図9】本発明に於ける突起部の他の例を示す説明図である。 【図10】本発明に於ける突起部の更に他の例を示す説明図である。 【図11】従来例の説明図である。 【符号の説明】 【0039】 10 配線基板 11 ベース側シールドケース 12 カバー側シールドケース 13 周辺リブ 14 縦リブ 15 横リブ 16 空間 21 導電性テープ 24 交差部 25 突起 26 突起 27 突起
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001122 【氏名又は名称】株式会社日立国際電気 【住所又は居所】東京都中野区東中野三丁目14番20号
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| 【出願日】 |
平成15年10月28日(2003.10.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083563 【弁理士】 【氏名又は名称】三好 祥二
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| 【公開番号】 |
特開2005−135962(P2005−135962A) |
| 【公開日】 |
平成17年5月26日(2005.5.26) |
| 【出願番号】 |
特願2003−367200(P2003−367200) |
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