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【発明の名称】 プリント基板検査装置
【発明者】 【氏名】中村 光男
【住所又は居所】愛媛県温泉郡川内町南方2131番地1 松下寿電子工業株式会社内

【要約】 【課題】クリーム半田印刷検査装置の検査判定値の設定において、実装された完成品プ

【解決手段】基板IDにより半田付け不良に該当するはんだ印刷検査結果を抽出して表
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クリーム半田を印刷した印刷基板の良否を検査するクリーム半田印刷検査装置と、前記印刷基板の検査データを受信し検査解析を行う検査解析装置とを有し、
前記検査解析装置は、前記クリーム半田印刷検査装置からのクリーム半田印刷の検査結果データを記憶する検査結果データ記憶部と、前記印刷基板に部品を実装したプリント基板の半田不良箇所の半田付け不良情報を入力する半田付け不良入力部と、前記検査結果データ記憶部から前記半田不良箇所を有するプリント基板に対応する印刷基板の検査結果データと関連づけて表示する基板結果表示部と、前記検査結果データの分布をグラフ表示する計測データ分布グラフ表示部とを備えたプリント基板検査装置。
【請求項2】
前記基板結果表示部は、前記クリーム半田印刷の不良部を明示するマップ
表示することを特徴とする請求項1に記載のプリント基板検査装置。
【請求項3】
前記計測データ分布グラフ表示部に、少なくともクリーム半田印刷時の面
積計測値である半田面積率をグラフ表示するとともに、前記クリーム半田印刷検査装置の
半田検査の良否の判定の境界値である検査判定値データを表示することを特徴とする請求
項1に記載のプリント基板検査装置。
【請求項4】
前記検査解析装置で決定される検査判定値をクリーム半田印刷検査装置に
フィードバックして前記半田印刷検査装置内に記憶されている検査判定値を更新すること
を特徴とする請求項1に記載の検査解析装置。
【請求項5】
前記クリーム半田印刷検査装置に記憶されている検査判定値に基づき、前
記印刷基板の半田印刷の良否を検査し、前記印刷基板の検査工程の後方に位置される部品
実装工程に流さずにストックさせるための良否制御信号を出力することを特徴とする請求
項1に記載のプリント基板検査装置。
【請求項6】
クリーム半田を印刷した印刷基板にID番号を付与してクリーム半田印刷
の良否を検査するクリーム半田印刷検査装置と、前記印刷基板の検査データを受信し検査
解析を行う検査解析装置とを有し、
前記検査解析装置は、前記クリーム半田印刷検査装置からの前記ID番号ごとのクリー
ム半田印刷の検査結果データを記憶する検査結果データ記憶部と、前記印刷基板に部品を
実装したプリント基板の半田不良箇所の半田付け不良情報を入力する半田付け不良入力部
と、前記検査結果データ記憶部から前記半田不良箇所を有するプリント基板に対応する印
刷基板の検査結果データを前記ID番号に関連づけて表示する基板結果表示部と、前記検
査結果データの分布をグラフ表示する計測データ分布グラフ表示部とを備えたプリント基
板検査装置。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、プリント基板検査装置に関するものであり、具体的には、プリント基板に電
子部品の実装の前後の検査を利用してプリント基板の検査を行うものである。
【背景技術】
【0002】
従来、プリント基板の半田検査装置に関して、特許文献1には、半田接合状態データを
検出して検査プログラム、検査アルゴリズムの情報を動的に変えて良品生産させるように
制御する事が記載されている。
【0003】
また、特許文献2には、半田検査機が不良品を検出したとき、そのプリント基板を分別
し、半田印刷機を停止、又は各種条件を変更することが記載されている。
【特許文献1】特開平8−204399号公報
【特許文献2】特開2002−361830号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
プリント基板の検査では、まず、電子部品の実装前のクリーム半田印刷状態を検査する。
そして、クリームはんだ印刷検査装置における印刷状態の検査結果は、装置に予め記憶さ
れた検査判定値に従って判断されるが、検査判定値の設定基準は曖昧なものであり、明確
な基準を持っていない。例えば、はんだ塗布面積ははんだ印刷時に使用するメタルマスク
開口面積(理想値)の1/2以上あれば良品である、またはんだ塗布量はメタルマスク開
口面積と厚みから求まる体積(理想値)の1/2以上あれば良品であるなどのように、実
装現場にて感覚的、または経験的に定められたものである。そのため、印刷状態の検査結
果が良品であっても完成品ではんだ付け不良が発生したり、また逆に印刷状態の検査結果
が不良であっても完成品でのはんだ付け状態は良品であることが発生した。
【0005】
そこで、クリームはんだ印刷検査装置における検査判定値の設定においては、明確な基
準で検査判定値を設定すると共に、固定的な判定基準ではなく、実装された完成品プリン
ト基板の良否判定状態を考慮して動的に検査判定基準を変更させて生産していくことが課
題となっていた。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題を解決するために本発明は、クリーム半田を印刷した印刷基板の良否を検査するクリーム半田印刷検査装置と、前記印刷基板の検査データを受信し検査解析を行う検査解析装置とを有し、
前記検査解析装置は、前記クリーム半田印刷検査装置からのクリーム半田印刷の検査結果データを記憶する検査結果データ記憶部と、前記印刷基板に部品を実装したプリント基板の半田不良箇所の半田付け不良情報を入力する半田付け不良入力部と、前記検査結果データ記憶部から前記半田不良箇所を有するプリント基板に対応する印刷基板の検査結果データと関連づけて表示する基板結果表示部と、前記検査結果データの分布をグラフ表示する計測データ分布グラフ表示部とを備えたプリント基板検査装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明のプリント基板検査装置によれば、今まで曖昧であったクリーム半田印刷状態の
検査判定値の設定を完成品の半田付け状態の良否を考慮して設定するため、プリント基板
実装ラインの工程において部品実装前の段階で半田付け不良になる可能性の高い基板を取
り除くことが可能である。これにより、完成品での良品生産率の向上、半田付け不良箇所
の修理コストの削減、という有利な効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下に、本発明のプリント基板検査装置の実施の形態を図面とともに詳細に説明する。
【実施例1】
【0009】
図1は、本発明のプリント基板検査装置の全体構成及びプリント基板に電子部品を実装
する前のクリーム半田印刷検査装置1と検査解析装置3のリンクを説明するための図であ
り、また図2は、本発明のプリント基板検査装置を使用した検査の全体フローを説明する
ための図である。
【0010】
図1において、クリーム半田印刷検査装置1にて、1個の基板結果データ2に、各基板
毎に付加するユニークな基板IDを付加して、基板IDとともに検査データを運用する。
クリーム半田印刷検査装置1からは基板1枚の検査が完了する毎に基板毎にユニークな
IDが付加されて検査結果データがプリント基板の検査解析装置3の検査結果データ受信
部4に送信されてくる。
【0011】
第1のステップS1は、クリーム半田印刷検査装置1から送信されてくる全ての基板検
査結果データを、検査解析装置3内において、ユニークな基板IDが付加された形で検査
結果データ記憶部5に記憶させることである。
【0012】
第2のステップS2は、完成品となったプリント基板にて半田付け不良が発見された場
合、基板ID入力部7によりデータ管理部6を介してその半田付け不良に該当するクリー
ム半田印刷基板の検査結果を検索・特定し、図3に示すように、基板結果表示部8にてク
リーム半田印刷検査結果を表示する。図3において、表示14、及び表示15は、クリー
ム半田印刷検査結果がNG、表示16はクリーム半田検査結果リスト17にて現在選択さ
れている半田の基板上での場所を表すものである。また不良情報18は、完成品での半田
付け不良の情報を表し、初期的には全てOKに設定されていて、プリント基板完成品での
不良箇所を入力してOK表示を変更する。
【0013】
第3のステップS3は、半田付け不良が発生した箇所に該当する印刷検査箇所の結果に
対し、完成品での半田付け不良の内容を入力、つまり半田付け不良入力部9にて完成品不
良情報の入力を行う。
【0014】
半田付け不良入力部9は、図3に示す完成品不良情報18のリストに対して半田少、は
んだブリッジ等の完成品不良情報を入力するものとする。これによりクリーム半田印刷検
査装置1での検査結果とプリント基板の完成品での半田付け不良有無の関係の結びつけを
行うとともに、完成品での半田付け不良の内容が入力された半田検査結果データが、デー
タ管理部6を介して、検査結果データ記憶部5に更新される。
【0015】
第4のステップS4は、ステップS3により完成品での半田付け不良の内容が更新され
た半田検査結果データを対象に、図4に示すように、計測データ分布グラフ表示部10に
て印刷検査時の面積計測値、体積計測値等の計測データの分布グラフを作成・表示する。
面積計測値とは、クリーム半田印刷時に使用するメタルマスクの開口面積を基準とし、そ
れに対して実際に印刷された半田の面積率を%で表したもの、また体積計測値とは、メタ
ルマスクの開口面積×厚みを基準とし、それに対して実際に印刷された半田の体積率を%
で表したものである。この分布グラフ上に「完成品にて半田付け不良」と入力された箇所
の所属する分布については、図4に示すように強調表示することにより、完成品にて半田
付け不良となるものとならないものとの計測データの境界を視覚的に認識可能となる。
【0016】
さらにこの分布グラフ上に現在の半田印刷検査時の検査判定値を表示し、完成品にて半
田付け不良となるものとならないものの境界に検査判定値を設定することにより、この分
布グラフ上で、完成品で半田付け不良が発生しないようにクリーム半田印刷検査装置1で
の検査判定値を決定することが可能となる。
【0017】
即ち、クリーム半田印刷検査装置1における半田印刷不良と、プリント基板完成品での
不良情報をリンク付けし、完成品の不良情報とクリーム半田印刷の不良とを対応付けして
分布グラフ表示して、クリーム半田印刷検査の検査判定値に反映させるのである。
【0018】
第5のステップS5は、上述のようにして決定された検査判定値データを検査判定値デ
ータ記憶部11に記憶し、記憶された検査判定値データを検査判定値データ送信部12を
介して、クリーム半田印刷検査装置1にフィードバックすることにより、クリーム半田印
刷検査装置1内に保持している検査判定値データ記憶部13が更新され、以後のクリーム
半田印刷検査装置1での検査判定が更新された検査判定値で行われるようになる。
【0019】
このようにして、プリント基板の実装工程において完成品にて半田付け不良の発生の減
少を図るために、前工程のクリーム半田印刷検査装置1にて不良として判断を行うことが
可能となる。
【0020】
以上説明したように、完成品で半田付け不良が発見された場合に、そのプリント基板I
Dに該当する半田印刷後の検査結果を表示する。クリーム半田印刷後の検査結果は全ての
半田箇所の検査結果が「OK」、「面積NG」、「体積NG」、「ブリッジNG」の何れかで表示
されており、完成品での半田付け不良の箇所に該当する半田箇所に対して、「半田少」、「半
田ブリッジ」等の完成品での不良情報を入力する。そして図3に示すように、特定された
基板IDの完成品プリント基板の半田付け不良箇所に該当するクリーム半田印刷状態の検
査結果とのリンク状態を表示する。次に、図4に示すように、クリーム半田印刷検査の計
測データの分布をグラフ表示し、グラフ表示上で完成品のはんだ付け不良箇所の分布を示
すことにより、完成品での半田付け不良の発生を減少させるように、半田印刷検査時の検
査判定値の決定を行うものである。
【0021】
次に図5においては、クリーム半田印刷検査装置1にて検査した検査結果より基板スト
ック制御信号を作成して、ベルトコンベア上を流れるクリーム半田が印刷された基板の良
否判定を行い、不良基板をストックして良品と判定された印刷基板のみを次工程に流して
いくプリント基板生産の流れを説明したものである。
【0022】
クリーム半田印刷検査装置1にて検査されたクリーム半田印刷検査結果の良否をNG判
定基板をストックするための制御信号19として、検査装置後方のスライドコンベア20
に対して出力する。検査結果がNGの場合は検査NG信号を、検査結果がOKの場合は検
査OK信号を出力する。スライドコンベア20は検査NG信号を受信した場合は、図中A
の方向にコンベアをスライドし、予め設置されたNG判定基板ストッカー21にNG判定
基板をストックする。また検査OK信号を受信した場合は、スライドせずにそのまま次の
工程へ基板を排出する。これによりNG判定基板を後方の部品実装工程に流さずに選別し
てストックしていく作用を行うものである。
【産業上の利用可能性】
【0023】
以上のように、本発明のプリント基板検査装置は、完成品にて半田付け不良の発生を減
少させるために、クリーム半田印刷検査装置での検査判定値を設定し、検査解析装置3で
解析した結果より印刷基板の検査判定値を更新する。また、半田印刷検査装置にて不良判
定した基板は、後方の工程ラインに流さずラインアウトすることにより、完成プリント基
板の良品生産を目指す効率化の用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施例1におけるプリント基板検査装置の全体ブロック構成図
【図2】本発明の実施例1におけるプリント基板検査装置の全体フロー図
【図3】本発明の実施例1におけるプリント基板検査装置の基板検査結果表示及び半田付け不良情報入力画面を説明するための図
【図4】本発明の実施例1におけるプリント基板検査装置の印刷半田計測データ分布グラフ表示及び検査判定値設定画面を説明するための図
【図5】本発明の実施例1におけるプリント基板検査装置の検査結果不良基板のストック機構を説明するための図
【符号の説明】
【0025】
1 クリーム半田印刷検査装置
2 基板検査結果データ記憶部
3 検査解析装置
4 検査結果データ受信部
5 検査結果データ記憶部
6 データ管理部
7 基板ID入力部
8 基板結果表示部
9 半田付け不良入力部
10 計測データ分布グラフ表示部
11 検査判定値データ記憶部
12 検査判定値データ送信部
13 検査判定値データ記憶部
14、15 検査結果NG表示部分
16 リスト選択はんだ表示部分
17 はんだ検査結果表示部分
18 完成品不良情報表示部分
19 ストック制御信号
20 スライドコンベア
21 NG判定基板ストッカー
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
【出願日】 平成15年10月28日(2003.10.28)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄

【識別番号】100103355
【弁理士】
【氏名又は名称】坂口 智康

【識別番号】100109667
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 浩樹

【公開番号】 特開2005−135954(P2005−135954A)
【公開日】 平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願番号】 特願2003−367082(P2003−367082)