| 【発明の名称】 |
電子機器および変位測定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中山 賢一
【氏名】坂上 征司
【氏名】ケイシー・エムトマン
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| 【要約】 |
【課題】ケーブルの引き出し方向を選択できる電子機器を提供する。
【解決手段】内部に収納空間を有するケース体23および収納空間に収納された電気動作部を備える電子機器において、ケース体23は、外部と収納空間とを連通して電力供給用あるいは信号伝送用のケーブル5を電気動作部に通す連通孔42と、ケース体23の外側面において連通孔42の外側出口からこのケース体23の外側面上の所定位置までを結んで凹設され連通孔42から外部に出たケーブル5が嵌合されるケーブル嵌合溝43と、を備え、ケーブル嵌合溝43は連通孔42の外側出口から互いに異なる方向に向けて少なくとも二以上設けられている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部に収納空間を有するケース体および前記収納空間に収納された電気動作部を備える電子機器において、 前記ケース体は、外部と前記収納空間とを連通して電力供給用あるいは信号伝送用のケーブルを前記電気動作部に通す連通孔と、 前記ケース体の外側面において前記連通孔の外側出口からこのケース体の外側面上の所定位置までを結んで凹設され前記連通孔から外部に出た前記ケーブルが嵌合されるケーブル嵌合溝と、を備え、 前記ケーブル嵌合溝は前記連通孔の外側出口から互いに異なる方向に向けて少なくとも二以上設けられている。 ことを特徴とする電子機器。 【請求項2】 請求項1に記載の電子機器において、 前記ケーブル嵌合溝は、このケーブル嵌合溝の内方から外部に通じる開口の幅が前記ケーブルの径に比べて小さい領域を少なくとも一以上有する ことを特徴とする電子機器。 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかに記載の電子機器において、 前記ケース体は、多角形の底板およびこの底板の周縁に立設された側壁を有し前記収納空間に通じる一面が開口した収納ケース部と、前記収納ケース部の開口側端面に密接して前記収納空間を閉じる天板部とを備え、 前記収納ケース部のいずれかの角部にあたる内壁には前記ケーブルを支える断面凹状であって前記ケーブルを前記天板部とにて挟持して位置固定するケーブル係止部が設けられている ことを特徴とする電子機器。 【請求項4】 請求項3に記載の電子機器において、 前記収納ケース部の前記開口側端面には前記ケーブルを支持する断面凹状であって前記天板部とにて前記ケーブルを挟持するケーブル支持凹部が設けられ、 前記ケーブル支持凹部は、前記収納ケース部の前記角部に近接する位置から互いに異なる方向へ向けて少なくとも二以上設けられている ことを特徴とする電子機器。 【請求項5】 内部に収納空間を有するケース体および前記収納空間に収納された電気動作部を備える電子機器において、 前記ケース体は一以上の角部を有するとともに外部と前記収納空間とを連通して電力供給用あるいは信号伝送用のケーブルを前記電気動作部に通す連通孔をいずれかの角部に有する ことを特徴とする電子機器。 【請求項6】 長手方向にスケールパターンを有するスケール部材と、 前記スケール部材に沿ってスライド移動可能に設けられた請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電子機器と、を備え、 前記電気動作部は、前記スケールパターンと協働してこのスケールパターンに対する変位量を検出する変位検出ユニットを有する ことを特徴とする変位測定装置。 【請求項7】 請求項6に記載の変位測定装置において、 一本の前記スケール部材に対して少なくとも二以上の電子機器が前記ケーブルをこのスケール部材の長手方向に異なる方向に引き出した状態で配設されている ことを特徴とする変位測定装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、電子機器および変位測定装置に関する。例えば、電力供給用や信号伝送用のケーブルを備えた電子機器および変位測定装置に関する。 【背景技術】 【0002】 従来より、スケールに対する変位量を測定する変位測定装置が知られ、長さ測定や位置決めなどに利用されている(例えば、特許文献1)。 この変位測定装置100は、図5(A)に示されるように、長手状のスケール部材1と、このスケール部材1に沿ってスライド移動可能に設けられスケール部材1に対する変位量を検出する検出ヘッド2と、を備えて構成されている。 スケール部材1に対する変位量を検出ヘッド2で検出する構成としては、スケール部材1の長手方向に沿ってスケールパターンとして光学格子を設けるとともに、光学格子に向けて光を照射する光源、および、光学格子からの反射光または透過光を受光して光電変換する光電変換部を有する変位検出ユニットを検出ヘッド2に内蔵する構成が例示される。 また、検出ヘッド2は、変位検出ユニットに向けて電力を供給したり変位検出ユニットからの検出信号を取り出したりするケーブル5を備えている。 このような構成において、例えば、検出ヘッド2の天面21に加工対象物等をセットするとともに、検出ヘッド2による検出値を利用して加工対象物の位置決めなどが行われる。 【0003】 複数の加工対象物を扱う場合には、図5(B)に示されるように、一本のスケール部材1に対して複数の検出ヘッド2を並べて配置することが行われる。このような構成によれば、複数の加工対象物を扱う場合でもスケール部材1が一つで済むので設置スペースを小さくすることができる。 【0004】 【特許文献1】特開2001−211630号 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 従来は、スケール部材1の長手方向、すなわち、検出ヘッド2の移動方向に沿ってケーブル5が検出ヘッド2から引き出されていた。このような構成において、図5(B)のように一本のスケール部材1に複数の検出ヘッド2を配置した場合、隣接する検出ヘッド2の間にはケーブル5を引き出すための間隔を空けなければならない。すると、この間隔の分だけスペースを確保しなければならなくなり、設置スペースが大きくなってしまうという問題が生じていた。 【0006】 ここで、一本のスケール部材1に複数の検出ヘッド2を詰めて配設する構成として、図5(C)に示されるように、複数の検出ヘッド2の天面21に互いに高さの違うケーブル引出部材22を設置することにより、各検出ヘッド2から引きだされるケーブル5の高さを変えることが考えられる。しかしながら、ケーブル5の引き出し高さを変えるために新たな部材を設けなければならないため、材料コストおよび製造コストが増大し、さらに、各ケーブル引出部材22は互いに形状が異なるため、部品点数および部品種類が非常に増大するという問題が生じる。 【0007】 このような問題は、変位測定装置100に限られず、電力供給用のケーブルや信号伝送用のケーブルを備えて複数配置される電子機器に共通する問題である。 【0008】 本発明の目的は、従来の問題を解消し、ケーブルの引き出し方向を選択できる電子機器および変位測定装置を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 請求項1に記載の電子機器は、内部に収納空間を有するケース体および前記収納空間に収納された電気動作部を備える電子機器において、前記ケース体は、外部と前記収納空間とを連通して電力供給用あるいは信号伝送用のケーブルを前記電気動作部に通す連通孔と、前記ケース体の外側面において前記連通孔の外側出口からこのケース体の外側面上の所定位置までを結んで凹設され前記連通孔から外部に出た前記ケーブルが嵌合されるケーブル嵌合溝と、を備え、前記ケーブル嵌合溝は前記連通孔の外側出口から互いに異なる方向に向けて少なくとも二以上設けられていることを特徴とする。 【0010】 このような構成によれば、電子機器から連通孔を通って外部に出たケーブルを任意の方向へ向けて引き出すことができる。例えば、ケーブルは連通孔から出た状態でそのまま所定方向へ引き出されてもよく、あるいは、連通孔から出たのちケーブル嵌合溝に押し込まれてケーブル嵌合溝に沿った方向から引き出されてもよい。このとき、ケーブル嵌合溝が異なる方向に向けて二以上設けられているので、ケーブル引き出し方向を種々選択できる。よって、ケーブルを電源やホストコンピュータなどに接続する場合でも、ケーブルを電源あるいはホストコンピュータに向けて最短距離で引き出すことができる。あるいは、電源やホストコンピュータの位置に対して電子機器を配置する位置は制限を受けないので、電子機器を自由に配置することができる。 【0011】 ここで、本発明の電子機器において、前記ケース体は略平坦に形成された天面を有し、前記連通孔は前記天面に設けられ、前記ケーブル嵌合溝は前記天面に凹設され前記連通孔と前記天面の周縁とを結んで形成されていることが好ましい。このような構成によれば、天面が略平坦であるので加工対象物を載置する場合の基準面としてこの天面を利用することができる。そして、ケーブル嵌合溝は天面に凹設されるので、ケーブル嵌合溝は天面の平坦度には影響しない。 【0012】 請求項2に記載の電子機器は、請求項1に記載の電子機器において、前記ケーブル嵌合溝は、このケーブル嵌合溝の内方から外部に通じる開口の幅が前記ケーブルの径に比べて小さい領域を少なくとも一以上有することを特徴とする。 このような構成によれば、ケーブル嵌合溝の開口の幅が縮径されているので、ケーブル嵌合溝に押し込まれたケーブルの位置をケーブル嵌合溝内に固定することができる。 【0013】 ここで、例えば、ケーブル嵌合溝の内方から外部に通じる開口の幅は、ケーブルの最大直径に対して95%ないし85%程度に形成されることが例示される。そして、ケーブル嵌合溝の内方から外部に通じる開口の幅は、ケーブルに与圧を掛けて開口からケーブルをケーブル嵌合溝の内側に押し込むことができるとともにケーブル嵌合溝の内側に押し込まれたケーブルが与圧を掛けることなしにはケーブル嵌合溝から外れないで固定される程度の幅に形成されることが例示される。 また、ケーブル嵌合溝の内方から外部に通じる開口の幅は全領域にわたって同じ幅に形成されていてもよく、あるいは、向かい合う開口縁の少なくとも一方から向かい合う開口縁に向けて突起する凸状片を備え、部分的に開口の幅を小さくしてもよい。 【0014】 請求項3に記載の電子機器は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の電子機器において、前記ケース体は、多角形の底板およびこの底板の周縁に立設された側壁を有し前記収納空間に通じる一面が開口した収納ケース部と、前記収納ケース部の開口側端面に密接して前記収納空間を閉じる天板部とを備え、前記収納ケース部のいずれかの角部にあたる内壁には前記ケーブルを支える断面凹状であって前記ケーブルを前記天板部とにて挟持して位置固定するケーブル係止部が設けられていることを特徴とする。 【0015】 このような構成によれば、ケーブルをケーブル係止部に引っ掛けて天板部とにて挟持することによりケーブルを固定しつつ電子機器の角部からケーブルを引き出すことができる。すると、この角部から出たケーブルをそのまま延長方向へ引き出すことができる。あるいは、この角部に隣接する側面にケーブルを沿わせることもできる。したがって、ケーブルの引き出し方向を場合に応じて選択できる。なお、多角形の底板としては略矩形に形成してケース体を略直方体形状に形成することが例示される。 【0016】 ここで、本発明の電子機器において、前記天板部は、矩形の角部から前記ケーブルが引き出し可能に形成され、例えば、矩形の角部に面取りされた面取部を有していることが好ましい。このような構成によれば、ケーブルをケーブル係止部に引っ掛けたあと天板部の面取部からケーブルを逃がすことにより、ケーブルを角部から引き出すことができる。 【0017】 請求項4に記載の電子機器は、請求項3に記載の電子機器において、前記収納ケース部の前記開口側端面には前記ケーブルを支持する断面凹状であって前記天板部とにて前記ケーブルを挟持するケーブル支持凹部が設けられ、前記ケーブル支持凹部は、前記収納ケース部の前記角部に近接する位置から互いに異なる方向へ向けて少なくとも二以上設けられていることを特徴とする。 このような構成によれば、ケーブルを角部から引き出し、さらに、ケーブル支持凹部にケーブルを載置することにより、ケーブルを検出ヘッドの側面から引き出すこともできる。このとき、ケーブル支持凹部と天板部とにてケーブルを挟持することによりケーブルを位置決め固定することができる。 【0018】 請求項5に記載の電子機器は、内部に収納空間を有するケース体および前記収納空間に収納された電気動作部を備える電子機器において、前記ケース体は一以上の角部を有するとともに外部と前記収納空間とを連通して電力供給用あるいは信号伝送用のケーブルを前記電気動作部に通す連通孔をいずれかの角部に有することを特徴とする。 このような構成によれば、連通孔を通してケーブルを角部から引き出すことができる。すると、ケーブルをそのまま延長方向へ引き出すことができる。あるいは、この角部に隣接する側面にケーブルを沿わせることもできる。したがって、ケーブルの引き出し方向を場合に応じて選択できる。ここで、角部を有するケース体として、ケース体を略直方体形状に形成することが例示される。 【0019】 請求項6に記載の変位測定装置は、長手方向にスケールパターンを有するスケール部材と、前記スケール部材に沿ってスライド移動可能に設けられた請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電子機器と、を備え、前記電気動作部は、前記スケールパターンと協働してこのスケールパターンに対する変位量を検出する変位検出ユニットを有することを特徴とする。 このような構成によれば、請求項1から請求項5に記載の発明と同様の作用効果を奏する変位測定装置とすることができる。 【0020】 請求項7に記載の変位測定装置は、請求項6に記載の変位測定装置において、一本の前記スケール部材に対して少なくとも二以上の電子機器が前記ケーブルを前記スケール部材の長手方向に異なる方向へ引き出した状態で配設されていることを特徴とする。 このような構成によれば、ケーブルをスケール部材の長手方向に異なる方向へ引き出しているので、電子機器をスケール部材に複数配置する場合でもケーブルが邪魔にならず、隣接する電子機器の間隔を詰めて配設することができる。その結果、変位測定装置の設置スペースを削減することができ、空間利用効率を向上させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0021】 以下、本発明の実施の形態を図示するとともに図中の各要素に付した符号を参照して説明する。 (第1実施形態) 図1(A)に、本発明の変位測定装置の第1実施形態を示す。 第1実施形態の基本的構成は背景技術で説明した構成に同様であるが、検出ヘッド2からのケーブル引き出し方向に特徴を有する。 この変位測定装置100は、長手方向に沿ってスケールパターン(不図示)を有するスケール部材1と、このスケール部材1に沿ってスライド移動可能に設けられスケールパターンに対する変位量を検出する電子機器としての検出ヘッド2と、を備えて構成されている。 検出ヘッド2は、内部に収納空間(不図示)を有するケース体23を備え、ケース体23の収納空間にはスケールパターンに対する変位量を検出する電気動作部としての変位検出ユニット(不図示)が収納されている。そして、この変位検出ユニットに電力を供給するとともに変位検出ユニットからの信号を外部に伝送するケーブル5が設けられている。 【0022】 ケース体23は、スケール部材1の長手方向に沿った方向に長手方向を有し高さ方向が扁平した略直方体形状である。ケース体23は、スケール部材1に対向する略矩形の底板の周縁に立設された側壁32を有し内部に図示しない変位検出ユニットを収納する収納ケース部3と、底板に対向して側壁32の開口側端面に当接して収納空間を閉じる長方形平板状の天板部4と、を備えて構成されている。 【0023】 天板部4は、略平坦に形成された天面21と、天面21の略中央で収納空間と外部空間とを連通する連通孔42と、連通孔42の天面側出口と天板部4の端縁とを結んで凹設されケーブル5が嵌合されるケーブル嵌合溝43とを備えて構成されている。 天板部4は、収納ケース部3に対して鉛直上方から収納空間を閉じており、収納ケース部3に対して対角位置でねじ止め41される。天板部は、ねじ止めされる位置においてねじ頭411が天面21から突出しない程度の深さの切欠凹部412を備えている。 天面21は略平坦に加工され、例えば、加工対象物が載置される基準面となる。 連通孔42は、収納空間と外部の空間とを連通しており、この連通孔42を通ってケーブル5が収納空間内の変位検出ユニットに通じて設けられている。 【0024】 ケーブル嵌合溝43はケース体23の外側面の一つである天面21に形成されている。ケーブル嵌合溝43は、連通孔42から長手方向に沿った一縁辺44に平行で長手方向に直交する一端辺45に向けて形成された第1ケーブル嵌合溝431と、第1ケーブル嵌合溝431とは反対方向に連通孔42から他端辺46に向けて形成された第2ケーブル嵌合溝432と、連通孔42から一端辺45(他端辺46)に平行で一縁辺44に向けて形成された第3ケーブル嵌合溝433と、の三本が設けられている。 【0025】 ケーブル嵌合溝43の断面形状は、図1(B)の側面図に示されるように、弦に相当する直線で一部が切断された略円形状であり、ケーブル嵌合溝43の内側から外部へ通じる開口部434の幅が溝内の最大直径に比べて縮径している。なお、ケーブル嵌合溝43の最大直径はケーブル5の径よりも大きいが、開口部434の幅はケーブル5の径よりも若干小さく形成されている。 開口部434の幅は、ケーブル5に与圧を掛けて開口部434からケーブル嵌合溝43の内側にケーブル5を押し込むことができるとともにケーブル嵌合溝43の内側に一旦押し込まれたケーブル5が与圧を掛けることなしにはケーブル嵌合溝43から外れないで固定される程度の幅に形成されることが例示される。このようにケーブル5を固定できる程度の開口部434の幅によってケーブル5がケーブル嵌合溝43に嵌合された状態で位置決めされる。 【0026】 このような構成において、ケーブル5は、連通孔42を通って収納空間から出た後にケーブル嵌合溝43の内側に押し込まれ、一端辺45、他端辺46あるいは一縁辺44の側から引き出される。あるいは、連通孔42を通って収納空間から出た後、ケーブル5は上方に引き出される。 【0027】 このような構成を備える第1実施形態によれば、次の効果を奏することができる。 (1)検出ヘッド2からケーブル5を引き出す場合、連通孔42を抜けてそのまま上方に引き出してもよく、あるいはケーブル嵌合溝43を通して検出ヘッド2の側面から引き出してもよい。このとき、第1から第3ケーブル嵌合溝431、432、433により種々の方向を選択することができる。このように、検出ヘッド2からのケーブル5の引き出し方向を種々選択できるので、ケーブル5を電源やホストコンピュータなどに接続する場合でも、ケーブル5を電源あるいはホストコンピュータに向けて最短距離で引き出すことができる。あるいは、電源やホストコンピュータの位置に対して変位測定装置100を配置する位置や変位測定装置100の向きは制限を受けないので、変位測定装置100を自由に配置することができる。 【0028】 (2)検出ヘッド2からケーブル5を引き出す方向を種々選択でき、ケーブル5の引き出し方向はスケール部材1に沿った方向に限定されないので、例えば、検出ヘッド2を一本のスケール部材1に複数配置する場合でも、間隔を詰めて複数の検出ヘッド2を配設することができる。例えば、図2に示されるように、ケーブル5を検出ヘッド2から上方に向けて引き出した場合、隣接する検出ヘッド2を詰めることができる。極端には、スケール部材1に沿った方向の端面を密接させることもできる。その結果、複数の検出ヘッド2を用いる場合でも、変位測定装置100を設置するスペースを削減してスペース効率を向上させることができる。 【0029】 (3)ケーブル嵌合溝43の開口部434の幅が縮径されているので、ケーブル5をケーブル嵌合溝43に嵌合した状態でケーブル5の位置を固定することができる。 (4)ケーブル嵌合溝43は天板部4に凹設されているので、天面21の平坦度に影響せず、その結果、天面21を加工対象物が載置される基準面として利用することができる。 【0030】 (第2実施形態) 次に、本発明の第2実施形態について説明する。 第2実施形態の基本的構成は第1実施形態に同様であるが、第2実施形態は収納ケース部3と天板部4との間で角部35からケーブル5を引き出す構成に特徴を有する。 図3に、検出ヘッド2の分解斜視図を示す。 検出ヘッド2は、内部に収納空間231を有するケース体23と、収納空間231に収納された変位検出ユニット232とを備えて構成され、変位検出ユニット232にケーブル5の一端が電気的に接続されているとともにケーブル5の他端が収納空間231の外部に引き出されている。また、ケース体23が、収納ケース部3と、天板部4と、を備えて構成されている点は第1実施形態に同様である。 【0031】 収納ケース部3は、全体として略直方体形状であり、略矩形の底板31と、底板31の周縁に立設された側壁32と、側壁32の開口側端面に設けられケーブル5が保持されるケーブル支持凹部33と、一縁辺321と一端辺322とが交差する角部35の内側でケーブル5を係止するケーブル係止部34と、を備えて構成されている。なお、底板31と側壁32とは一体的に形成されていてもよく、あるいは、底板31と側壁32とは別体として形成されて側壁32の内側に底板31を嵌め込む構成であってもよい。 【0032】 ケーブル支持凹部33は、側壁32の開口側端面において長手方向に沿った一縁辺321に形成された第1ケーブル支持凹部331と、側壁32の開口側端面において一縁辺321に隣接する一端辺322に形成された第2ケーブル支持凹部332と、の2本が設けられている。 ケーブル支持凹部33の断面形状は上方に向けて開口した略半円形の凹状である。ケーブル支持凹部33を形成する斜面のうち外側縁333の高さが内側縁334の高さよりも僅かに低く、内側縁334の高さはケーブル5をケーブル支持凹部33に載置した際にケーブル5の高さに揃う程度である。また、内側縁334と外側縁333との高さの差は、ケーブル5の径よりも小さい。 第1ケーブル支持凹部331および第2ケーブル支持凹部332は、一縁辺321と一端辺322とが交差する角部35を除いて一縁辺321および一端辺322に沿って設けられている。 【0033】 ケーブル係止部34は、一縁辺321と一端辺322とが交差する角部35で収納ケース部3の内壁において、仰角45度程度の斜め上方に向けて開口し、断面が略半円形の凹状に形成されている。 【0034】 天板部4は、略矩形で側壁32の開口側端面のうち内側縁334に当接して収納ケース部3の開口を閉じる形状である。また、天板部4は、一縁辺321と一端辺322とが交差する角部35に対応する部分に略円形に面取りされた面取部47を有する。 天板部4が収納ケース部3の開口を閉じた状態で天板部4の側から止めピン48が止め孔49に挿入される。止め孔49は、ケーブル係止部34に対応する位置を挟んだ二箇所と角部35の対角にあたる角に一箇所設けられている。 【0035】 このような構成において、ケーブル5は、変位検出ユニット232から角部35に向けて底板31の上を這ったあと、ケーブル係止部34の凹部に引っ掛けられる。そして、ケーブル5は、ケーブル係止部34からケーブル支持凹部33に載置されて角部35の反対側から引き出されるか、または角部35からケーブル支持凹部33に載置されることなくそのまま外部に引き出される。 ケーブル5がケーブル係止部34を通ってケーブル支持凹部33に載置された状態で天板部4が側壁32の内側縁334に当接して収納空間231を閉じると、ケーブル5はケーブル係止部34と天板部4とで挟持された後、天板部4の面取部47を抜けて一度外に出る。さらに、ケーブル5がケーブル支持凹部33と天板部4とで挟持される。このとき、ケーブル5が天板部4とケーブル支持凹部33とで挟持されたときに若干変形して外側に弾性変形するが、外側縁333によってケーブル5の位置はケーブル支持凹部33の内に位置決めされる。そして、ケーブル5がケーブル支持凹部33の角部35とは反対側から引き出される。 また、ケーブル5がケーブル係止部34に引っ掛けられてそのままケーブル支持凹部33に載置されることなく外部に引き出された場合、ケーブル5が天板部4とケーブル係止部34とに挟持されて位置固定される。 【0036】 このような構成を備える第2実施形態によれば、次の効果を奏することができる。 (5)ケーブル5をケーブル係止部34に引っ掛けたあと天板部4の面取部47からケーブル5を逃がすことにより、ケーブル5を角部35から引き出すことができる。このとき、ケーブル係止部34と天板部4とにてケーブル5を挟持することによりケーブル5を位置決め固定することができる。さらに、ケーブル支持凹部33にケーブル5を載置することにより、ケーブル5を検出ヘッド2の側面から引き出すこともできる。このとき、ケーブル支持凹部33と天板部4とにてケーブル5を挟持することによりケーブル5を位置決め固定することができる。 ケーブル5の引き出し方向を場合に応じて選択できるので、例えば、検出ヘッド2を一本のスケール部材1に複数配置する場合でも、間隔を詰めて複数の検出ヘッド2を配設することができる。 (6)変位測定装置100は、収納空間231内に変位検出ユニット232を備えるので密閉構造とする必要があるところ、ケーブル支持凹部33は角部35を除いて設けられているので収納空間231に通じていない。その結果、天板部4で収納ケース部3の開口を閉じると収納空間231が液密に保護される。 【0037】 (第3実施形態) 次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態の基本的構成は第1実施形態に同様であるが、第3実施形態が特徴とするところはケース体23の角部471からケーブル5を引き出す点にある。 図4に検出ヘッド2の斜視図を示す。検出ヘッド2はケース体23を備え、ケース体23が、収納ケース部3と、天板部4と、を備えて構成されている点は第1実施形態に同様である。 【0038】 収納ケース部3は、全体として略直方体形状であり、略矩形の底板と、底板の周縁に立設された側壁32と、を備えて構成されている。 天板部4は、全体として略扁平形状に形成された直方体形状であって、側壁32の開口側端面に当接して収納空間を閉じる。天板部4は、略平坦に形成された天面21と、角部471において天面21に対して傾斜を有し角部471を面取りする形状に形成された切欠斜面472と、この切欠斜面472から天面21の対向面に通じ収納空間と外部とを連通する連通孔42と、を備えている。 【0039】 このような構成において、ケーブル5は収納空間から連通孔42を通ってケース体23の角部471から引き出される。ケーブル5は、角部471からそのまま斜めに引き出されてもよく、あるいは隣接する側面に沿って引き出されてもよい。したがって、ケーブル5の引き出し方向を場合に応じて選択できる。 なお、切欠斜面472および連通孔42は、四つの角部のうちで一つの角部471にのみ形成されていてもよく、あるいは四つの角部のうちで二つ以上の角部に形成されていてもよい。 【0040】 尚、本発明の電子機器および変位測定装置は、上記実施形態にのみ限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。 例えば、第1実施形態において、連通孔42およびケーブル嵌合溝43は天板部4に設けられていたが、連通孔42およびケーブル嵌合溝43はスケール部材1に対向する面を除けばいずれの面に設けられていてもよく、例えば、収納ケース部の側壁32に設けられていてもよい。さらに、ケーブル嵌合溝43は、連通孔が設けられた面のみでなくその他の面にも設けられていてもよい。例えば、連通孔42が天面21に形成されている場合、ケーブル嵌合溝43が連通孔42の外側出口から天板部4に凹設されてこのケーブル嵌合溝43がさらに側壁32に続けて設けられていてもよい。要は、ケーブル嵌合溝43は、連通孔42の外側出口とケース体23の外側面上の所定位置とを結んで凹設されていればよい。 スケール部材1に対する変位を検出する構成としては、光学式の変位検出であってもよく、あるいは、磁気式や静電容量式であってもよく、特に限定されないのはもちろんである。 上記実施形態では変位測定装置100を例にして説明したが、本発明は、内部の収容空間に電気動作部を有し、電気動作部からケーブル5を外部に引き出す電子機器であれば広く適用できる。 【産業上の利用可能性】 【0041】 本発明は、電子機器および変位測定装置に利用できる。 【図面の簡単な説明】 【0042】 【図1】(A)本発明の変位測定装置に係る第1実施形態の斜視図である。(B)第1実施形態の側面図である。 【図2】前記第1実施形態において、複数の検出ヘッドを一本のスケール部材に配設する様子を示す図である。 【図3】本発明の変位測定装置に係る第2実施形態において、検出ヘッドの分解斜視図である。 【図4】本発明の変位測定装置に係る第3実施形態において、検出ヘッドの斜視図である。 【図5】(A)従来の変位測定装置の構成を示す図である。(B)従来の変位測定装置において複数の検出ヘッドを一本のスケール部材に配列した様子を示す図である。(C)従来の変位測定装置において検出ヘッドにケーブル引出部材を設けた様子を示す図である。 【符号の説明】 【0043】 1…スケール部材、100…変位測定装置、2…検出ヘッド、21…天面、22…ケーブル引出部材、23…ケース体、231…収納空間、232…変位検出ユニット、3…収納ケース部、31…底板、32…側壁、321…一縁辺、322…一端辺、33…ケーブル支持凹部、331…ケーブル支持凹部、332…ケーブル支持凹部、333…外側縁、334…内側縁、34…ケーブル係止部、35…角部、4…天板部、41…ねじ止め、411…ねじ頭、412…切欠凹部、42…連通孔、43…ケーブル嵌合溝、431…ケーブル嵌合溝、432…ケーブル嵌合溝、433…ケーブル嵌合溝、434…開口部、44…一縁辺、45…一端辺、45…仰角、46…他端辺、47…面取部、471…角部、472…切欠斜面、48…止めピン、49…止め孔、5…ケーブル
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| 【出願人】 |
【識別番号】000137694 【氏名又は名称】株式会社ミツトヨ
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| 【出願日】 |
平成15年9月3日(2003.9.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079083 【弁理士】 【氏名又は名称】木下 實三
【識別番号】100094075 【弁理士】 【氏名又は名称】中山 寛二
【識別番号】100106390 【弁理士】 【氏名又は名称】石崎 剛
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| 【公開番号】 |
特開2005−79506(P2005−79506A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月24日(2005.3.24) |
| 【出願番号】 |
特願2003−311301(P2003−311301) |
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