| 【発明の名称】 |
運搬用把手およびこれを備えた画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】上田 一幸 【住所又は居所】福岡市博多区美野島4丁目1番62号 パナソニックコミュニケーションズ株式会社内
【氏名】狩野 正秀 【住所又は居所】福岡市博多区美野島4丁目1番62号 パナソニックコミュニケーションズ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】把手本体を使用位置に保持したロック状態が作業中に簡単に解除されることがないように構成する。
【解決手段】装置本体1側に固設されたガイド部材11・12により保持されて装置本体の側面から横向きに突き出す使用位置と格納位置との間で出し入れ可能な棒状の把手本体13と、装置本体側の部材14に係合して把手本体の格納方向への移動を規制するロック位置と解除位置との間で進退可能に把手本体に設けられてばね15によりロック位置に常時付勢されたストッパ16とを有し、このストッパに設けられた操作部17をばねの付勢力に抗して解除操作することで把手本体が格納されるものとする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 装置本体側に固設されたガイド部材により保持されて装置本体の側面から横向きに突き出す使用位置と格納位置との間で出し入れ可能な棒状の把手本体と、 装置本体側の部材に係合して把手本体の格納方向への移動を規制するロック位置と解除位置との間で進退可能に前記把手本体に設けられてばね手段によりロック位置に常時付勢されたストッパとを有し、 前記ストッパに設けられた操作部を前記ばね手段の付勢力に抗して解除操作することで前記把手本体を格納可能としたことを特徴とする運搬用把手。 【請求項2】 前記ストッパの操作部は、前記把手本体における装置本体に近接する部分に配置され、かつ前記ストッパのロック位置で前記把手本体の上面から上向きに突出するように設けられ、下向きに押し下げる操作で前記ストッパを解除位置に移動させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の運搬用把手。 【請求項3】 前記ストッパは、支軸を中心に回動可能に前記把手本体に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の運搬用把手。 【請求項4】 前記把手本体は、先端部の下面側に突出部を有することを特徴とする請求項1に記載の運搬用把手。 【請求項5】 前記把手本体は、上面側に開放部を配置した略コ字形の断面形状をなす金属製の外側部材と、前記ストッパを保持する合成樹脂製の内側部材とを有し、前記ストッパが前記外側部材の開放部において進退動作することを特徴とする請求項1に記載の運搬用把手。 【請求項6】 前記外側部材は、前記内側部材の上面を覆う内向きフランジ部を備え、前記外側部材の端面側の開放部から前記内側部材を挿入して組立可能としたことを特徴とする請求項5に記載の運搬用把手。 【請求項7】 前記内側部材は、前記外側部材のフランジ部の縁部に沿って延在する突条を上面に備えたことを特徴とする請求項6に記載の運搬用把手。 【請求項8】 前記内側部材は、前記ストッパを収容する箱形状をなし、内部に補強のためのリブが設けられたことを特徴とする請求項5に記載の運搬用把手。 【請求項9】 前記内側部材は、ポリスチレンからなり、前記ストッパを支持する支持部材は、ポリオキシメチレンからなることを特徴とする請求項5に記載の運搬用把手。 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の運搬用把手を備えたことを特徴とする画像形成装置。 【請求項11】 装置本体側の部材に、前記ストッパに設けられた係止爪部が嵌入して当該ストッパをロック位置に保持する穴部が設けられたことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、機器を運搬するための運搬用把手およびこれを備えた画像形成装置に関し、特に装置本体内に格納可能で使用時に装置本体の側面から突き出す構成の運搬用把手およびこれを備えた画像形成装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 画像形成装置(印字装置、画像通信装置、複写機等)においては、建物がエレベータを備えていないために階段により画像形成装置を運搬せざるを得ない場合などの便宜から、装置本体に運搬用把手を備えたものがある。 【0003】 この種の運搬用把手では、装置本体内に格納可能で使用時に装置本体の側面から突き出す構成とすると都合が良く、このような格納可能な運搬用把手としては、従来、回動可能な把手本体を引き起こして使用状態とする構成のもの(特許文献1図7参照)や、把手本体を格納位置に向けてばね付勢すると共に、ロック機構により使用位置に保持して装置を持ち上げている最中に把手本体が変位しないようにした構成のもの(特許文献1図3及び図5参照)が知られている。 【0004】 また、把手の形状としては、鋼板を略コ字形状断面に成形したものや、丸棒状のものが知られている(特許文献1参照。)。 【特許文献1】特開2000−258969号公報(図2及び図3、図5、図7) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 ところが、前記従来の技術では、把手から手を離すと簡単にロック状態が解除されて把手が自動的に格納状態に復帰する構成となっており、運搬作業の途中で装置を降ろして把手から手を離すことがあると、装置を持ち上げる際に再度把手を引き出す手間が生じ、作業性を低下させる不都合があった。 【0006】 また、前記従来の技術のように、把手本体が鋼板を単に略コ字形状断面に成形したものであると、装置を持ち上げた際に上側のエッジ部分が装置本体側の部材に当接することになり、装置の荷重による応力が集中して把手本体や装置本体側の部材の塑性変形を招く不都合があった。さらに、略コ字形状断面の把手本体では、上側のエッジ部分が手に食い込むため、把持した際に違和感があり、力を入れ難いことから、作業性を低下させる不都合があった。 【0007】 本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、把手本体を使用位置に保持したロック状態が作業中に簡単に解除されることがないように構成された運搬用把手およびこれを備えた画像形成装置を提供することにある。さらに、本発明は、装置本体に格納可能な把手本体を出し入れする際の操作性に優れ、また構成部材に大きな塑性変形を起こすことがなく、さらに手に馴染みやすい形状で作業性を高めることができるように構成することにある。 【課題を解決するための手段】 【0008】 このような目的を果たすために、本発明においては、請求項1に示すとおり、装置本体側に固設されたガイド部材により保持されて装置本体の側面から横向きに突き出す使用位置と格納位置との間で出し入れ可能な棒状の把手本体と、装置本体側の部材に係合して把手本体の格納方向への移動を規制するロック位置と解除位置との間で進退可能に前記把手本体に設けられてばね手段によりロック位置に常時付勢されたストッパとを有し、前記ストッパに設けられた操作部を前記ばね手段の付勢力に抗して解除操作することで前記把手本体を格納可能としたものとした。 【0009】 これによると、ストッパのロック状態を解除する操作部の解除操作が、ばね手段の付勢力に抗して意図的に行われるものとなるため、作業中にストッパのロック状態が簡単に解除されることを避けることができる。 【0010】 しかも、把手本体を使用位置に引き出した際にばね手段の付勢力で自動的にストッパをロック位置に移動させる構成とすることができ、把手を使用する際に作業者は単に把手を引き出すだけで済み、即座に運搬作業を開始することができるため、作業性を向上させることができる。 【0011】 さらに請求項2に示すとおり、前記ストッパの操作部は、前記把手本体における装置本体に近接する部分に配置され、かつ前記ストッパのロック位置で前記把手本体の上面から上向きに突出するように設けられ、下向きに押し下げる操作で前記ストッパを解除位置に移動させるようにした構成をとることができる。これによると、ロック解除を単純な操作で行うことができる。しかも、操作部は、装置本体に近接する部分に配置されるため、運搬作業時の通常の把持操作では指が触れることがなく、さらに運搬作業時に装置を持ち上げるために把手に加えられる上向きの力とは逆の下向きの操作でロック解除が行われるため、運搬作業中に誤って解除操作されることを避けることができる。 【0012】 この場合、ストッパにおいて装置本体側の部材に当接して把手をロック状態とする係合部の近傍に操作部を設ければ、操作部を装置本体に近接する部分に都合良く配置することができる。 【0013】 さらに請求項3に示すとおり、前記ストッパは、支軸を中心に回動可能に前記把手本体に設けられた構成をとることができる。これによると、簡単な構成で、ストッパのロック位置と解除位置との間での進退動作を円滑にかつ確実に行わせることができる。 【0014】 さらに請求項4に示すとおり、前記把手本体は、先端部の下面側に突出部を有する構成とすることができる。これによると、把手本体の格納位置で突出部に指をかけるようにすることで把手本体の引き出しの操作が容易になり、さらに運搬作業時に突出部が滑り止めとして機能するため、作業性を高めることができる。 【0015】 さらに請求項5に示すとおり、前記把手本体は、上面側に開放部を配置した略コ字形の断面形状をなす金属製の外側部材と、前記ストッパを保持する合成樹脂製の内側部材とを有し、前記ストッパが前記外側部材の開放部において進退動作する構成とすることができる。これによると、外側部材と内側部材との2重構造により高い剛性を確保することができる。しかも、ストッパの進退動作のために外側部材に開口を開設するなどの加工が不要であるため、製造コストを低減し、さらに外側部材の下面が平坦になるため、持ち上げの際に力を入れ易くなり、作業性を高めることができる。 【0016】 さらに請求項6に示すとおり、前記外側部材は、前記内側部材の上面を覆う内向きフランジ部を備え、前記外側部材の端面側の開放部から前記内側部材を挿入して組立可能とした構成をとることができる。これによると、組立性を向上させると共に、把手の剛性を高めることができる。その上、運搬用把手を持ち上げた際に装置側部材に対して上面のフランジ部が当接して、装置の荷重が広い範囲に分散されるため、把手本体及び装置側部材の塑性変形を抑えることができる。しかも、把持した際に手に深く食い込むようなエッジ部分がなくなるため、把持した際に違和感がなくなり、力を入れ易くなるため、作業性を高めることができる。 【0017】 さらに請求項7に示すとおり、前記内側部材は、前記外側部材のフランジ部の縁部に沿って延在する突条を上面に備えた構成をとることができる。これによると、外側部材の成形によりフランジ部の縁部に生じるバリが内側部材の突条で覆われるため、バリの除去工程が不要になる。 【0018】 さらに請求項8に示すとおり、前記内側部材は、前記ストッパを収容する箱形状をなし、内部に補強のためのリブが設けられた構成をとることができる。これによると、ストッパの組み付け性が良くなり、しかも内側部材の高剛性化により把手の剛性をより一層高めることができる。 【0019】 さらに請求項9に示すとおり、前記内側部材は、ポリスチレン(PS)からなり、前記ストッパを支持する支持部材は、ポリオキシメチレン(POM)からなる構成をとることができる。これによると、低比重なポリスチレンにより、把手本体の軽量化を図ることができ、耐磨耗性に優れたポリオキシメチレンにより、進退動作するストッパによる支持部材の摩耗を低減することができる。 【0020】 さらに請求項11に示すとおり、装置本体側の部材に、前記ストッパに設けられた係止爪部が嵌入して当該ストッパをロック位置に保持する穴部が設けられた構成をとることができる。これによると、把手を格納する際に、把手を一旦引き出してストッパの係止爪部を装置本体側の穴部から離脱させる操作が必要になり、また運搬作業中の振動などによりストッパのロック解除が引き起こされることも回避することができるため、運搬作業中のロック解除の防止効果をより一層高めることができる。 【発明の効果】 【0021】 このように本発明によれば、ストッパのロック状態を解除する操作部の解除操作が、ばね手段の付勢力に抗して意図的に行われるものとなるため、作業中にストッパのロック状態が簡単に解除されることを避けることができるので、運搬作業時に何度も把手を引き出す手間が不要になり、作業性を向上させる上で大きな効果が得られる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0022】 以下に添付の図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。 【0023】 図1は、本発明による画像形成装置の全体を示す斜視図である。この画像形成装置は、所定のインタフェイスを介して受信した画像データに基づいて電子写真方式により記録紙に画像を形成するものであり、装置本体1の下部に記録紙を収容する給紙カセット2が設けられ、上部に画像形成が済んだ記録紙が排出される排紙トレー3が設けられている。 【0024】 この画像形成装置では、給紙カセット2が出し入れされる側が装置本体1の正面となり、その両側の側面4の比較的下部に1対ずつ把手5が設けられており、装置本体1の両側面4にそれぞれ向かい合った2名の運搬者が左右の手でそれぞれ把手5を把持して持ち上げることで運搬作業が行われる。 【0025】 図2は、図1に示した画像形成装置における把手の格納状態を示す斜視図である。把手5は、図1に示した使用位置と格納位置との間で出し入れ可能となっており、把手5の格納位置では、把手5の先端面6が装置本体1の側面4と略面一となる。 【0026】 図3は、図1に示した把手を詳しく示す断面図である。把手5は、装置本体1側に固設された上下のブラケット(ガイド部材)11・12により保持されて装置本体1の側面4から横向きに突き出す使用位置と格納位置との間で出し入れ可能な棒状の把手本体13と、装置本体1側のフレーム材14に係合して把手本体13の格納方向への移動を規制するロック位置と解除位置との間で進退可能に把手本体13に設けられてコイルばね(ばね手段)15によりロック位置に常時付勢されたストッパ16とを有し、このストッパ16に設けられた操作部17をコイルばね15の付勢力に抗して解除操作することで、把手本体13を格納可能となっている。 【0027】 把手本体13は、その長手方向に沿ってスライド可能にブラケット11・12に保持されている。なお、把手本体13は、装置本体1側のブラケット11・12から離脱しないように、引き出した際の位置を規定する適宜な手段が設けられる。また、把手本体13を格納位置に向けて付勢するばね手段を設けることも可能であり、この場合、例えば一端が把手本体13に連結され、他端が装置本体1側のフレーム材などに連結されたコイルばねを設ければ良い。 【0028】 ストッパ16は、支軸18を中心に回動可能に把手本体13に設けられており、この支軸18の斜め上方に位置する係合部22がフレーム材14に突き当たることで、把手本体13の格納方向への移動を規制するようになっている。係合部22の近傍には、操作部17から装置本体1側に向けて突出する態様でフレーム材14に係合する係止爪部19が設けられており、装置本体1側のフレーム材14には、ストッパ16の係止爪部19が嵌入してストッパ16をロック位置に保持する穴部20が設けられている。他方、支軸18を挟んで係合部22と相反する側には、把手本体13に規制されて係止爪部19が装置本体1側の穴部20に整合する角度位置にストッパ16を規定する位置決め部21が設けられている。 【0029】 ストッパ16の操作部17は、運搬作業時の通常の把持操作では指が触れることがない装置本体1に近接する部分に配置され、把手本体13の上面から上向きに突出するように設けられており、操作部17を下向きに押し下げる操作でストッパ16が回動して操作部17並びに係合部22及び係止爪部19が把手本体13内に没入する。操作部17の押し下げ操作は、把手本体13を僅かに引き出してストッパ16の係止爪部19を装置本体1側の穴部20から引き抜いた状態とすることで可能になる。 【0030】 図4及び図5は、図3に示した把手の出し入れ時の状況を示す側面図である。図4(A)は把手5の使用状態を示し、図5(B)は把手5の格納状態を示し、図4(B)及び図5(A)は中間状態を示している。図4(A)に示す使用状態から把手5を格納する際には、図4(B)に示すように把手本体13を僅かに引き出した状態でストッパ16の操作部17を押し下げ操作し、装置本体1側のフレーム材14に設けられた開口31を通過するように操作部17並びに係合部22及び係止爪部19を把手本体13内に没入させた状態とした上で、把手5を押し込めば良い。 【0031】 上下のブラケット11・12のガイド部33・34は、把手本体13を円滑にスライド可能でかつ大きながたつきを生じないように、把手本体13の上下方向寸法に対応する間隔をおいて配置され、図5(B)に示すように把手本体13が格納位置に押し込まれると、ガイド部33に規制されて操作部17並びに係合部22及び係止爪部19が没入した状態となり、把手5を格納する過程で、図5(A)に示すようにフレーム材14の開口31を通過した後に把手本体13の上面から突出する操作部17並びに係合部22及び係止爪部19を円滑に没入させるための傾斜部35が上側のブラケット11に設けられている。 【0032】 図5(B)に示すように把手5を格納位置から使用位置に向けて引き出す際には、把手本体13の先端部の下面側に設けられた突出部37に指をかけることで把手本体13を容易に引き出すことができる。把手本体13の先端面6は、格納状態で、装置本体1側のフレーム材14を覆うカバー部材38の外面と略面一となるが、フレーム材14の開口31の周囲に凹所39が設けられているため、把手本体13の突出部37に指をかけることができる。 【0033】 ストッパ16は、把手5を格納位置から引き出す際に、図5(A)に示すようにブラケット11・12のガイド部33・34から離脱したところで一旦突出状態となるが、操作部17の上面が傾斜状をなすため、把手5の引き出しに応じてフレーム材14の開口31の周縁部に規制されながら再度没入状態となってフレーム材14の開口31を通過する。そして、図4(B)に示すように開口31を抜け出たところで突出状態に戻り、ここで、ストッパ16の位置決め部21によりフレーム材14の穴部20に整合する角度位置にストッパ16が規定されるため、特別な操作をすることなく、ストッパ16の係止爪部19が穴部20に嵌入可能なロック状態とすることができる。このように把手5を使用する際に作業者は単に把手5を引き出すだけで済み、即座に運搬作業を開始することができる。 【0034】 図6は、図3に示した把手を分解して示す斜視図である。把手本体13は、上面側に開放部41を配置した略コ字形の断面形状をなす金属製の外側部材42と、ストッパ16を保持する合成樹脂製の内側部材43とからなり、ストッパ16の操作部17並びに係合部22及び係止爪部19が外側部材42の開放部41において出没動作するようになっている。外側部材42は、鋼板を所定形状に切断した上で折り曲げ成形することで得られる。 【0035】 外側部材42は、底壁部分51と、側壁部分52・53と、この側壁部分52・53の上端から内向きに延出して内側部材43の上面を部分的に覆うフランジ部55・56とを備え、外側部材42の長手方向の端面側に位置する開放部46から内側部材43を挿入して組立可能となっている。外側部材42と内側部材43とは、先端の突出部37の近傍においてビス57により締結され(図3参照)、これにより外側部材42からの内側部材43の抜け出しが阻止される。 【0036】 内側部材43は、外側部材42の上面のフランジ部55・56の縁部に沿う位置に延在する突条48を上面に備えており、外側部材42の打ち抜き成形時にフランジ部55・56の縁部に生じるバリが、外側部材42と内側部材43とを組み付けた状態で内側部材43の突条48により覆われるため、バリの除去工程が不要になる。 【0037】 図7は、図6に示した内側部材とこれに収容される部品を分解して示す斜視図である。内側部材43は、ストッパ16、及びこれを支持する支持部材61、並びにコイルばね15を収容する箱形状をなし、これらの部品を収容する収容部62を除いて、内部に補強のためのリブ63が設けられている。このリブ63は、深さ方向の略全体に渡って両側の側壁部分64・65を相互に連結する態様で設けられている。内側部材43は、比較的安価で軽量なポリスチレン樹脂からなり、射出成形により得ることができる。 【0038】 ストッパ16は、操作部17とその両側の側壁部分67・68とで略コ字形の断面形状をなし、鋼板を所定形状に切断した上で折り曲げ成形して得られる。側壁部分67・68の係止爪部19寄りの部分は、装置本体1側のフレーム材14に当接して把手5をロック状態とする係合部22となっている。両側の側壁部分67・68には、支持部材61の支軸18が嵌入する軸受け穴69が形成されており、この軸受け穴69には、ストッパ16の回動を円滑化するためにバーリング加工が施されている。 【0039】 支持部材61は、互いに相反する外面に支軸18が設けられた1対の支軸形成部71・72と、コイルばね15の位置決め突起73が設けられたばね保持部74と、これらを一体的に結合する基部75とを有している。この支持部材61は、耐磨耗性に優れたポリオキシメチレン樹脂からなり、射出成形により得ることができる。1対の支軸形成部71・72は、互いの間隔を拡縮可能となっており、この支軸形成部71・72を内側に撓めることでストッパ16を簡単に組み付けることができる。 【0040】 図8は、図7に示した内側部材を示す斜視図である。内側部材43の底壁81には、ストッパ16の操作部17並びに係合部22及び係止爪部19を出没動作させるための開口82が設けられている。また内側部材43の底壁81の内面には、支持部材61における基部75並びに1対の支軸形成部71・72間に嵌合する突起部86が形成されている。さらに内側部材43の収容部62には、側壁部分64・65の内面に深さ方向の突条部84が形成されており、これにより把手幅方向の支持部材61の位置決めが行われ、特に先端面6側の突条部84により、支持部材61の基部75に形成された幅広部76(図7参照)が嵌合する溝部が形成され、これにより把手長手方向の支持部材61の位置決めが行われる。 【0041】 したがって、組み立ての際には、ストッパ16及びコイルばね15が装着された支持部材61を内側部材43の内部に差し込めば良く、支持部材61の内側部材43からの抜け出しは、内側部材43と嵌合する外側部材42により規制され、最終的に外側部材42と内側部材43とを締結するビス57のみでねじ止めが済み、少ない工数で容易に組み立てることができる。 【0042】 図9は、図1に示した把手の使用位置での状況を詳しく示す斜視図である。把手5の使用位置で把手本体13を把持して装置を持ち上げると、把手本体13の一端が上下のブラケット11・12で支持され(図3参照)、かつ装置本体1側のフレーム材14の開口31の縁部に対して、外側部材42の上面に形成されたフランジ部55・56が当接し、このとき、フランジ部55・56により装置の荷重が広い範囲に分散されるため、把手本体13及び装置本体側のフレーム材14の変形を抑えることができる。また内側部材43の先端部の下面側に設けられた突出部37が滑り止めとして機能し、作業性を向上させることができる。 【産業上の利用可能性】 【0043】 本発明にかかる運搬用把手およびこれを備えた画像形成装置は、運搬作業時に何度も把手を引き出す手間が不要になることから運搬作業時の作業性を向上させる上で大きな効果が得られ、装置本体内に格納可能で使用時に装置本体の側面から突き出す構成の運搬用把手およびこれを備えた画像形成装置などとして有用である。 【図面の簡単な説明】 【0044】 【図1】本発明による画像形成装置の全体を示す斜視図 【図2】図1に示した画像形成装置における把手の格納状態を示す斜視図 【図3】図1に示した把手を詳しく示す断面図 【図4】図3に示した把手の出し入れ時の状況を示す側面図 【図5】図3に示した把手の出し入れ時の状況を示す側面図 【図6】図3に示した把手を分解して示す斜視図 【図7】図6に示した内側部材とこれに収容される部品を分解して示す斜視図 【図8】図7に示した内側部材を示す斜視図 【図9】図1に示した把手の使用位置での状況を詳しく示す斜視図 【符号の説明】 【0045】 1 装置本体 5 把手 11・12 ブラケット(ガイド部材) 13 把手本体 14 フレーム材 16 ストッパ 17 操作部 18 支軸 19 係止爪部 20 穴部 22 係合部 31 開口 37 突出部 41 上面開放部 42 外側部材 43 内側部材 46 端面開放部 48 突条 55・56 フランジ部 61 支持部材 63 リブ
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社 【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
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| 【出願日】 |
平成15年9月3日(2003.9.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100089266 【弁理士】 【氏名又は名称】大島 陽一
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| 【公開番号】 |
特開2005−79501(P2005−79501A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月24日(2005.3.24) |
| 【出願番号】 |
特願2003−311196(P2003−311196) |
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